キョン(それは、ある日の朝の事だった)
ガラッ
キョン「よっす」
谷口「よぅ、キョン!」
国木田「おはよう、キョン」
キョン「あぁ、おは………………………!」
キョン(ハルヒが、ポニーテールをしている……)
谷口「ん?おいキョン、どうしたよ?」
キョン「え?あ、あぁ…………………」ポーッ
谷口「おい、キョン!」
国木田「…いや、谷口。そっとしておこう」
キョン(毎日見慣れているはずのハルヒ。前にも見た事があるハルヒのポニーテール。それなのに今日に限っては………一段と可愛かった)
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ズダゴシゴ
ハルヒ「キョン、キョン!!起きなさい!」
キョン「ん………んぁ……今何時間目………」
ハルヒ「お昼休み!あんた1時間目からずっと眠ってたんだから。何、寝不足?」
キョン「い、いや………寝不足じゃないん………だ、が………」
ハルヒ「だったら何よ?本当大丈夫?」ズイッ
キョン「あ、あ…………す、すまん、トイレ」ダッ
―男子トイレ・個室ー
キョン(1時間目から4時間目にかけて……俺はハルヒの夢を見ていた。それも現実では到底出来そうもない卑猥な夢だ。………そのせいで……『夢精』を…………)
キョン「なんてこった………くそ、ドロっとしてやがる」ゴシゴシ
キョン(しかもあいつ、俺がそんな夢を見ちまった後に顔を近付けてくるんだもんな。本当……夢の続きかと錯覚したぜ)
キョン(でも待て。どうして俺は今日に限ってハルヒを意識してしまうんだ?挙句の果てにハルヒを夢の中で………)
キョン「………ぐっ、ポニーテールのせいだ、きっと」
ガチャッ
ー教室ー
ハルヒ「キョン……あんた、大丈夫?」
キョン「え?あ、あぁ………」
ハルヒ「悪かったわ………気付いてあげられなくて」シュン
キョン「…………え?」
ハルヒ「お腹が痛いの、我慢してたんでしょ?いくら何でも4時間はキツイわよね……なかなか言えなかったんでしょう」
キョン「いや、そんな事じゃ……」ハッ
キョン(腹が痛かったという事にしておけば不自然じゃないかもしれん)
キョン「あ………あぁ、こんな腹痛は生まれて初めてだよ、でも大丈夫だ、多分な」
ハルヒ「本当に?……心配させないでよ、今後腹痛になったら真っ先に前の席の私に声を掛けるように!無理は禁物よ、分かった?」
キョン「……………」
ハルヒ「ちょっと、話聞いてんの?」
キョン(俺の事を心配してくれるハルヒ。俺の腹痛(嘘だが)に気付けずにシュンとなるハルヒ。少し強気になるハルヒ。何故だろう。こんなにも………可愛く、愛おしく感じてしまうのは。やはりポニーテールのせいだろうか?)
ハルヒ「お腹が痛いの、我慢してたんでしょ?いくら何でも4時間はキツイわよね……なかなか言えなかったんでしょう」
キョン「いや、そんな事じゃ……」ハッ
キョン(腹が痛かったという事にしておけば不自然じゃないかもしれん)
キョン「あ………あぁ、こんな腹痛は生まれて初めてだよ、でも大丈夫だ、多分な」
ハルヒ「本当に?……心配させないでよ、今後腹痛になったら真っ先に前の席の私に声を掛けるように!無理は禁物よ、分かった?」
キョン「……………」
ハルヒ「ちょっと、話聞いてんの?」
キョン(俺の事を心配してくれるハルヒ。俺の腹痛(嘘だが)に気付けずにシュンとなるハルヒ。少し強気になるハルヒ。何故だろう。こんなにも………可愛く、愛おしく感じてしまうのは。やはりポニーテールのせいだろうか?)
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___ハルヒ「あんた本当に大丈夫?今日は何だかボーッとしてるし。そりゃあいつも気怠げだけど、ちょっと変よ?」
キョン「……確かに、いつもと違う事は自分でも自覚している」
ハルヒ「風邪でもひいた?」
キョン「いや………そういう事じゃないと思う」
ハルヒ「じゃあ何?」
キョン(質問するのは大いに結構だが、頼むからもう少し離れてくれないか………なんというか、俺にも全く分からないのだが、今日はお前を見ていると何故だか胸が苦しくなって、心臓の動きが速くなっている気がする。いつもはこんな気持ちにはならないのに。なんで今日に限って、お前を見ていると………)
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