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( `・ω・) ようこそ、ID腹筋スレへ!
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しー-J
ここはsageずに書き込み、出たIDの数字の回数だけ腹筋をするという、
硬派なトレーニングスレです。
例1 ID:wwh4KMp2 の場合 42なので42回頑張りましょう。
例2 ID:bicycle. の場合 数字がないので今回はお休み
さあ、存分に腹筋するがよい。↓
榛名「榛名は大丈夫です! だから、提督……お願い、します」
提督「落ち着け、頼むから落ち着いてくれ! 話せば分かる!」
榛名「大丈夫ですよ提督。司令室の扉はしっかり、鍵を掛けておきましたから! 誰も来ませんよ!」
提督「待ってくれ……! 俺は金剛とケッコンカッコカリしているんだぞ!?」
榛名「カッコカリじゃないですか。榛名とケッコンカッコホンキしましょう!」
こうですか分かりません
後はお前らで頑張ってくれ
提督「はぁ……また失敗か。やっぱり無理があったかな?」
榛名「あの提督。一体何を開発しようとしているのですか?」
提督「いや、最近連戦続きだろ? 戦闘を繰り返すと如何しても燃料の問題が出てくる」
提督「だから携行燃料缶を開発して、作戦行動中でも補給可能にしようと思ったのだが……」
榛名「うまく開発できないのですか?」
提督「まあそういう事だ。大人しく普通の開発でもしておこう」
提督「榛名、悪いが失敗作の携行燃料缶を廃棄しておいてくれ」
榛名「判りました」
榛名(小さい缶ですね……両手で包むと収まるぐらいです)
榛名「大きさに問題はないのに、何が失敗なのか判りません」
榛名「中身に問題があるのでしょうか?」カシュ
榛名「中身もいつもの燃料と同じ」
榛名「単純にもう少し大きい燃料缶が必要だったのでしょうか?」
榛名「このまま捨てるのは、勿体無いし――」ゴクッ
提督「はぁ……すっかり夜になってしまった」
提督「結局目ぼしい開発は出来なかったな」
提督「大量の資源をどう使えば鳥や綿? になるんだよ」
提督「気分転換に模様替えしてみるか」
コンコン
提督「んっ、開いているぞ入れ」
榛名「失礼、します提督」バタン ガチャ
提督「何だ榛名か。どうしたんだ一体」
榛名「あの、手が空いたので何か、お手伝い出来る事、ありますか?」
提督「丁度模様替えしようとしていたんだ。助かるよ」
榛名「そうですか。それでは、早速お手伝い、しますね」
提督「……何だか顔が赤くなっているが、風邪か?」
榛名「榛名は、大丈夫です! 気合、入れて、いきます!」
提督「はははっ、さすが姉妹だ。よく似ているよ」
提督「それじゃあ壁紙から変えよう」
榛名「それでは、提督の机は、一旦こちらに、置いておきますね」
提督「扉の前に置くと出入りできなくなるぞ」
榛名「だい、じょうぶです。すぐ、終わりますから」
提督「まあ床と壁紙の張り替えだけだから、いいか」
提督「それじゃあ机を下ろすぞ。ゆっくり、落ち着いてな」
榛名「はい……んっ!」
提督(…………)
提督「榛名、やっぱり体調が悪いようだな。今日のところは――」
榛名「待って、下さい提督!」
ギュッ
提督「!?」
榛名「んっ……体調は悪くないです」
榛名「むしろ何でも出来そうなくらい、身体が軽いんです」
榛名「普段なら思っていても、出来なかった事」
榛名「それが、出来ると思えるぐらいに」
シュルシュル スト
提督「は、榛名……! 何を――んぐっ!?」
榛名「ちゅ、んんっ、提督……えへへ、提督と接吻、しちゃいました♪」
提督「榛名やめてくれ! 自分が何をしているか判っているのか!?」
榛名「はい勿論です。ずっと堪えてきたのに、どうしても止められなくなっています」
榛名「提督……お願いですから、榛名から離れないで下さい」ギュッ
提督「くっ、待ってくれ……俺は、俺は金剛とケッコンカッコカリしているんだぞ」
提督「いくらカッコカリでも、他の娘に手を出すなんて事……!」
榛名「カッコカリ、じゃないですか。私と、本当の結婚して下さい」
提督「どうしたんだ榛名……昼過ぎまではそんな事」
提督「――まさか、お前燃料缶を飲んだのか!」
榛名「飲みましたよ。とーっても、身体が軽くなった気分です、ふふっ」
榛名「そんな事より――」
ドサッ
榛名「夜戦、しましょうね♪」
チュンチュン
榛名「布団一組は狭いですね。でも……榛名、暖かいです」
提督「そうか……」
榛名「提督元気出して下さい。提督は悪くありません。悪いのは榛名です」
提督「流されてしまったのは俺だ」
提督「それに開発した兵器に欠陥がありながら放置したのも俺だ」
提督「すまなかった榛名」
榛名「いいえ、悪いのは榛名です」
榛名「ずっと堪えてきたのに、昨日は抑える事ができなかった」
榛名「金剛姉様とケッコンカッコカリされているのを知っていながら……出来なかった」
提督「榛名……」
榛名「昨夜の事、なかった事にしましょう」
提督「そんな……いくら何でもそんな事」
榛名「なかった事にしたいんです」
榛名「正常な思考が出来なかったとはいえ、提督と金剛姉様を裏切った」
榛名「その事実は変わらない。だからなかった事にしたい」
榛名「自分勝手ですよね。裏切っておきながら」
提督「……判った。昨夜は何もなかった」
提督「もし誰かに嗅ぎ付けられても、ここは司令室だ」
提督「責任は俺にあり、司令室で起きた事は俺が責任を持って対処する」
提督「だから昨夜は何もなかった。それで、良いな榛名?」
榛名「提督は優しいのですね。榛名にまで気を遣ってくれて」
榛名「金剛姉様が想いを寄せるのも判ります」
榛名「……たった一晩だけでも一緒になれて、榛名は嬉しかったです」
数日後
提督「……ふぅ。なかなか仕事が終わらないな」
金剛「ヘイ提督ぅー! そんな時はティータイムするのが一番ネ!」
提督「そうだな。いい加減書類と睨めっこするのは飽きてきた」
提督「そういえば昼食も碌に食べてなかったな」
金剛「それなら私に――」
コンコン
提督「んっ、誰か来たようだ。開いているぞ」
榛名「失礼します」
提督「……榛名か。どうしたんだ一体?」
榛名「朝も昼も食堂にお姿が見えなかったので、どうされたのかと心配で」
榛名「差し出がましいと思いましたが、軽めの昼食を用意しました」
提督「それはすまなかった。丁度休憩しようとしていたところだよ」
金剛「ワァオ! さっすがはマイシスター!」
金剛「お握りというジャニーズフードの代表をチョイスするとは!」
金剛「私もスコーンを用意したから、提督食べてくだサイ!」
提督「それじゃあ遅めの昼食を頂くとするか」
提督「うん、このお握り絶妙な塩加減でうまいぞ」
榛名「ありがとうございます提督!」
金剛「ヘイ提督ぅ。私のスコーンも食べてヨ」
金剛「榛名と違ってラブが込められているからネ!」
提督「判った判った。それじゃあ――」
榛名「――ます」
金剛「ウン? 何か言いましたか榛名?」
榛名「私のもたっぷり愛情が詰まってます」ニコリ
提督「」
金剛「ワッツ? 私と提督はラヴァーデスが、榛名は――」
榛名「私と提督は愛し合いましたよ、金剛姉様」
金剛「そんなジョーク――」
榛名「提督、あのお布団二人だと小さいです」
榛名「ですから今度大き目の布団を買いましょう」
提督「」
金剛「」
金剛「提督ぅー? 一体どういう事ですかァ?」
金剛「浮気は絶対にノーと言いましたよネ?」
提督「」
榛名「やめて下さい金剛姉様。提督は必死に止めようとしてくれたんです」
榛名「ただ……私が抑えきれず、提督を押し倒したのです」
金剛「シット! 私とはまだしていないのに、どういう事デスカ!」
提督「――はっ!? ちょ、ちょっと待て!」
提督「あの晩はなかった事にしましょうとか言いませんでしたか榛名さん!?」
榛名「はい、あの晩はなかった事にします」
榛名「暴走した勢いで提督に想いを伝えた事を」
榛名「しっかりと自分の意思を持って伝えます」
榛名「提督、私と添い遂げて下さい!」
提督「」
金剛「スターップ! そんな事、絶対にノーよ! 提督と添い遂げるのは私デース!」
榛名「金剛姉様とはいえ、これだけは譲れません!」
金剛「ケッコンカッコカリしているのは、私ネ!」
榛名「カッコカリです。私はケッコンカッコホンキします!」
金剛「面白い、榛名ならば相手にとって不足なし、デース!」
金剛「どちらが提督のハートを射止めるか、勝負ネ!」
榛名「はい、榛名! 全力で参ります!」
提督「」
その後、鎮守府では金剛・榛名の提督を巡る戦いが繰り広げられた
時折他の艦娘が戦いに乱入する事もあったが、その際は共同戦線を張って押し退けた
その光景は他の艦娘達から「もうどっちとも結婚しているだろ」と言わしめたほどである
提督がどちらを選んだかは判らない
けれど、間宮の雑貨屋から結婚指輪と書類が一式売れたのは間違いない事
そして、今も鎮守府は騒がしく話題に事欠かないという事は確かである
鎮守府従軍取材部 青葉
押し倒した後のシーンなんてなかった、イイネ?
腹筋スレに釣られてついカッとなって書いた、今でも反省していない
もっとドロドロした昼ドラを書こうとしたが、金剛と榛名ではそんなこともなく
結局ドタバタコメディの成れの果てが生まれた
まあ随分前に立ったスレなので誰もいなかろうが、ここまで読んだ人乙
このSSまとめへのコメント
感動した
続きが気になる
半ばニヤニヤしながら読んでた
乙です
一つは任務で手にはいるから、もう1セット買った三人はハッピーエンドだな(錯乱)
雑貨屋は間宮じゃなくて、明石なんだがと今更言ってみる
↑明石はいなかった、イイネ