兼一「へぇ、今なっつん創月師父と暮らしてるんだー」

夏「ほのかが不良師匠にボードゲームで打ち負かす様には笑いを堪えるので必死だぜ。あとなっつんやめろ、そして俺の席に近づくな消えろ」

兼一「ボロクソ言い過ぎじゃない！？」ｸﾞｻｰ

夏「......と、このパターン誰かがまた来る気がするぜ......」

兼一「んーなんだか喉乾いたなー、なっつん飲み物買いにいこう」

夏「一人でいけ、そして死ね」

しぐれ「ん......お茶.......だぞ.......」

兼一「あ、しぐれさんどうもありがとうございます」

しぐれ「.....気にする.......な」

夏「...................」



兼一「って、えええええ！？！？しぐれさん！？ここ学校ですって！！！」

夏「はぁぁぁ......(達人級)来ちまったよ.....」

兼一「え、え、ええ！？一体どうして......と言うかそのセーラー服確か母さんの.....！？」

夏「道理で昭和臭いと思った。と言うか制服全然違うのによくもまぁ堂々と......」

しぐれ「いいから......飲め........早く.....」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

兼一「えっと、あの、びっくりして喉の乾きがふっとんじゃいまして」

しぐれ「だめっ.....早く......飲め！」

夏「なんでもいいから早く二人とも消えてれ.......うっ、ストレスで胃が.....」

ｶﾞﾗﾗﾗｯ

「こらぁお前たちーもう始業ベル始まってるぞー」

兼一「あ、しまった全然気付かなかった。あの、しぐれさんかなり目立つんでそろそろ」

「ん、なんだその制服は.....君こっち来なさい」

しぐれ「チッ!!!........ハゲめ.......」ｶﾞﾗﾗﾗｯ！ｼｭﾊﾞ！

＼キャアアア！／

「！？あの娘は確か風林寺の......！」

兼一(し、しぐれさん無茶苦茶すぎますよぉ！)

夏(ああ頭が痛い......頼むから目立たないでくれ)

兼一「ふぅぅ、久々に頭フル稼働して疲れちゃいましたね」ﾊﾊﾊ

美羽「そうですわね」ﾌﾌﾌ

兼一「あ、なっつーんそんなとこにいないで一緒に帰ろー」

夏「ｷﾞｸｯ......あいつまた鋭くなりやがったな.....」

兼一「なんか最近僕を避けてない？」

夏「最近？？？？？お前絶対わざとだよな！？」

夏(チッ！隠れてやり過ごすつもりだったんだがな)

兼一「そういえば今朝はしぐれさんが教室に来て大変だったねー」

美羽「.......しぐれさん？」ｽｩｰｰ

夏(だからなんでお前はそう地雷を踏み抜くんだよおおおおおおおぉ)

兼一「そうなんですよ、お茶を差し入れに持ってきてくれてそのまま窓から帰っちゃったんですよね。帰ったらちゃんと注意しないと.....」

美羽「そうなんですか」ｺﾎｫｰ

夏「おい風林寺その気をどうにかしろ」

兼一「そういえばまだ飲んでなかったな」ｺﾞｿｺﾞｿ

夏「！......あの校門にいるのは.....！」

しぐれ「..........」ﾁﾗｯ、ﾁﾗﾁﾗｯ


美羽「しぐれさん....！」

兼一「っと、あったあった」

兼一「ってあ！？美羽さん！？」ｶﾞﾊﾞｯ
兼一「お茶持ってっちゃった」

美羽「.......」ﾂｶﾂｶﾂｶ ﾋﾟﾀｯ

しぐれ「あっ....」

美羽「ｶﾊｧｰ.....ｺﾞｯｸｺﾞｯｸｺﾞｯｸｺﾞｯｸぷはぁー！ですわ」

しぐれ「！！！」

美羽「しぐれさんに言いたいことがあります」

しぐれ「なん....だ？」

美羽「私は兼一さんには負けませんから！！！！！」

兼一「んん？？？」

夏「は？？？？」

しぐれ「えっ」

美羽「その眼差し！そのポニーテール！その乳房！もうたまりませんわ！！私のものにしたい！むしゃぶりつきたい！」

しぐれ「えっ///」

美羽「さ、行きますわよ！」ｷﾞｭｯ

しぐれ「あ...！///」

兼一「行くってどこへ！？」

美羽「家に帰るんです！そして皆さんに交際するということをお伝えしなくては！」

兼一「ええ？？？なにどういうこと？なっつん」

夏「言動のわりに健全(？)だな。さすが風林寺」

その後梁山泊に帰った二人が交際することを師匠達に発表。僕の初めての失恋は百合の香りがした。しぐれさんも満更でもない顔が印象的だった。

そして二人がどんどんレズ術の崖を転がり堕ちるのですがーーー

それはまた別のお話。

BATTLE 最終回 外伝
おしまい