サクラ「おかえり、ナルト」 (14)
ここは、木ノ葉の隠れ里。
他国との争いが沈下され、里には平穏の日々が訪れていた。
綱手「おお、カカシ。戻ったか」
カカシ「ええ。只今戻りました、火影様」ペコッ
カカシ「先に放った伝令の通り、任務は成功です」
綱手「そうか!やはりお前に頼んで正解だったな」
カカシ「はははっ。ま、オレはオレにできることをやらないと……」
綱手「………」
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綱手「……サクラは相変わらずか?」
カカシ「……ええ。任務の最中も必要最低限しか話しませんし、任務以外ではほとんど部屋から出たがらないようですね」
カカシ「ミナト先生もずっと心配されているようですが、どうにも」
綱手「そうか…」
綱手「………」
綱手(もう、奴がいなくなってから半年になるのか)
綱手(Aランク任務の最中だったと聞く。ナルトはサクラを庇い、深手を負ってそのまま行方しれず…)
綱手(奴が死んだとされてから、随分時間が経った。その間なんの音沙汰もなければ……)
カカシ「こればかりはもう、時間が解決してくれるとしか……」
綱手「そうだな……」
綱手「……よし、お前は戻って休め。サスケやサクラにも2日ばかりの休息を命ずる」
カカシ「わかりました」シュッ
綱手「………」
ナルト『オレは火影になるまで ぜってェ死なねーからよ!!』
綱手「ナルトお前、本当にもう死んでしまったのか……?」
綱手「私には、到底信じられない…」
綱手「今にも表の門をくぐって、お前が里に現れやしないかと……私には…そう思えて仕方ないんだ…」グスッ
シズネ(………綱手様)
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木ノ葉の里~ナルトの墓~
カカシ「またここにいたのか、サスケ」
サスケ「………カカシか」
カカシ「日に日に供え物も減っていく一方だが、お前は毎日のように花を持ってきているよな」
サスケ「別に。死んで花の一つもねェ墓なんて、オレが見たくないだけだ」
カカシ「……そうか」
カカシ(サスケ、辛いだろう。ナルトにとってもサスケにとっても、互いが初めての親友だったんだ)
カカシ(オレはまだ、こいつになんて声をかけてやったらいいのかさえわからない)
カカシ「ま、せっかく来たんだし、俺にも線香を上げさせてくれ」
サスケ「ああ」
カカシ(綺麗に掃除されているな…)
カカシ「そうだ。これからオレとお前、それにサクラは二日間の休みだそうだ」
サスケ「そうか。まぁサクラの奴はどうせ出てきやしねェだろうから関係ないけどな…」
カカシ「……」
カカシ「サクラはどうだ、ここへは来ないのか?」
サスケ「アイツは一度も来ねェよ」
サスケ「馬鹿馬鹿しいことに、今でもアイツの中では、ナルトは生きてるんだからな……」ヒュン
カカシ「………」
カカシ「…馬鹿馬鹿しい、ね」
カカシ(サスケよ、本当にそうか……?)
カカシ(オレに言わせれば、二人も同じだよ。いまだにナルトの死を受け入れずに二人で目をそらし続けてる)
カカシ(オレもお前らと同じ、過去に親友を失った身だからわかる)
カカシ(でもな、それじゃ駄目なんだよ。いつかはアイツの死を受け入れて、それでも前に進まなくちゃならないんだ…)
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