ナルト「忍法・死んだふりの術!」サスケ「!?」 (92)

終末の谷

ナルト「サスケェ!」

サスケ「…」スタッ

ナルト「俺から逃げんのか!」

サスケ「…」ピクッ

ナルト「…!」

サスケ「よぉ、ウスラトンカチ…」

ナルト「サスケェ…!」

サスケ「木の葉の連中とじゃれあうのはもう終わりだ。…帰れ」

ナルト「なんだと!?」

サスケ「…俺は大蛇丸の所に行く」

ナルト「お前を大蛇丸の所になんか行かせねぇ!死んでもお前を木の葉に連れ戻す!」

サスケ「フン…やる気か、ナルトォ…!」

ナルト「サスケェ…!」

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ナルト「サス…ケェ…」

サスケ「フン…所詮この程度か」

ナルト「お前を…大蛇丸…なんかに…」

サスケ「しつこい奴だ…」

ナルト「やらないってば…よぉ…」

サスケ「これで終わりだ…千鳥!」バチバチィ

ナルト「ぐっ…!」

サスケ「……[ピーーー]、ナルトォ!!」バチバチバチィ

ナルト「…!!」

ナルト『あのさ!あのさ!エロ仙人ってば!』

自来也『なんじゃ、うるさいのぉ…』

ナルト『新術教えてくれってばよぉ!』

自来也『新術のぅ…』

ナルト『すんげー強くて誰にも負けない術がいいってばよ!』

自来也『ふむ…なら、とっておきを教えてやるかのう!』

ナルト『と、とっておき!?』

自来也『ああ、どうしようもなくなった時に使う…まさにとっておきの術…』

ナルト『おお…!』

自来也『それは…』

ナルト『それは…!?』ゴクリ

ナルト『……は?』

自来也『なんじゃその顔は!』

ナルト『俺ってばそんな子供騙しの術じゃなくて、もっとすんげー術を教えてほしいんだってばよ!』

自来也『まあ待て、ワシはこの術で幾度も命を救われたんだ…』

ナルト『ほんとかぁ…?』

自来也『綱手に殺されかけた時に何度ものぅ…』

ナルト『つなで?誰だってばよそれ』

自来也『まあいい…とにかく、お前は暁に狙われている。この術を覚えておいて損はないはずだ』

ナルト『はぁ…分かったってばよ。その術、教えてくれってばよ!』

自来也『うむ、まずはチャクラの流れを止めて…』

ナルト『…』

自来也『おお!完璧じゃ!』

ナルト『…』

自来也『心臓が完全に止まっている…これなら"あの目"を持ったあやつもそう簡単には…』

ナルト『…』

自来也『おいナルト、いつまでやってるんだ。もういい、術を解け』

ナルト『…』

自来也『ほう…ワシを心配させようとしてるワケだな?』

ナルト『…』

自来也『そんなくだらんイタズラをしてないで、飯でも…』

ナルト『…』

自来也『ナルト?』

ナルト『…』

自来也『あっ、サスケだ』

ナルト『…』

自来也『こ、これはまずい!まだ自分で術を解けないのか!?』

ナルト『死ぬかと思ったってばよ…』

自来也『ふむ、まだ自分で術は解けないか』

ナルト『使い時が難しいってばよ…』

自来也『そうじゃのう…自分が死ぬと思った時に使えばいい』

ナルト『……本当に死んだらどうするんだってばよ?』

自来也『その時はその時だ』

ナルト『ええっ!?』

自来也(ナルトの中にあやつがいる限りそう簡単には死なない筈…)

自来也(この術…ナルトにぴったりの術かもしれんのう…)

サスケ「……氏ね、ナルトォ!!」バチバチバチィ

ナルト「…!!」

ナルト(このままじゃ俺ってば…死ぬ!!)

サスケ「うおおおおおお!!!」

ナルト(忍法・死んだふりの術!)


ブォォォォォォ!!!!!


サスケ「フン…やったか…」

ナルト「…」

サスケ「タフなナルトの事だ…気を失っているだけだろう…」

サスケ「俺としたことが…無意識のうちに手加減してしまったのか…」

サスケ「クソッ、こんなんじゃ復讐なんて…」

ナルト「…」

サスケ「……じゃあな、ナルト」スタスタ

ナルト「…」

サスケ「…」スタスタ

ナルト「…」

サスケ「……い、息は、してる…よな?」ハハッ

サスケ「…」スッ

ピト…



……

………。

サスケ「う、うそ、だろ……」

サスケ「お、おい!ナルト!おい!」ユサユサ

ナルト「…」

サスケ「し、死んでる…!!」

サスケ「お、俺が…ナルトを…?」

サスケ「そ、そうだ!しゃ、しゃしゃしゃしゃ写輪眼でチャクラの流れを……!」スゥー

サスケ「…!!」

サスケ「そんな…そんなあああああ!!!!!!」

サスケ「うをおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」

サスケ「クソッ!クソッ!クソォッ!!!」

サスケ「なんで…なんで…うわああああああああ!!!!!!!!」

サスケ「もっと手加減すればよかったぁぁぁぁ!!!!!!」

サスケ「ナルトォォォォォォォォ!!!!!!!」

サスケ「このウスラトンカチがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」


このウスラトンカチがぁ…

このウスラトンカチがぁ…

このウスラトンカチがぁ…


カカシ「今の声は…!?」

パックン「ナルトとサスケの匂いのほうからじゃ」

カカシ「はは…サスケ……(笑)」

サスケ「ナルト…」

サスケ「お前の意思は…俺が継ぐ…!!」

スゥー…

カカシ「…!サスケ!ナルト!」スタッ

サスケ「……カカシか」

ナルト「…」

カカシ「ナルト!」ピト…

カカシ「……死んでる」

パックン「坊主…」

サスケ「…」

カカシ「…!」(その目…!)

カカシ「……サスケ、お前がやったのか?」

サスケ「いや、大蛇丸の手下がやった。俺は助けようとしたんだが…目の前でな…」

カカシ「そうか…それで………」

サスケ「俺は木の葉に戻る。大蛇丸なんかの所には行かないってばよ」

カカシ「そうか!それは良か……えっ?」

サスケ「迷惑をかけてすまなかったってばよ」

カカシ「あ、ああ、うん…」

大蛇丸「サスケ君はまだなの…!」ゴホッ

カブト「もしかしたら、改心して木の葉に戻っているかもしれませんね…フフッ」

大蛇丸「カブト、死にたいの…?」

カブト「すみません大蛇丸様…しかし、その可能性も考えなくてはいけない時間です」

大蛇丸「サスケ君の身体には…私の呪印が…」ゴホッゴホッ

カブト(もう限界か…次の器を用意しなければ…)

大蛇丸「サスケ君…逃がさないわよ…」

サスケ「…」

カカシ(サスケの呪印が消えている…あの目の影響か…?)

サスケ「…」

カカシ「なあ、サスケ」

サスケ「っ!? な、なんだ…?」

カカシ「……あの目は安易に使わないほうがいい。お前にはまだ使いこなせないからな」

サスケ「お前も…使えるのか!?」

カカシ「ああ。あの目は、万華鏡写輪眼というんだ」

サスケ「マンゲ鏡写輪眼…」

カカシ「開眼条件は…最も親しい友を[ピーーー]こと」

サスケ「へっ!?」

カカシ「恐らくな…少なくとも俺はそうだ」

サスケ「ふ、ふーん?それで?」

カカシ「ま、殺さないといけないわけではないのかもな…お前はナルトを殺してないわけだし」

サスケ「俺は死の瞬間を見ただけだし!多分そうだよ!」

カカシ「とにかく、俺もまだ完璧に使いこなせない…それほどの術だ。安易に使うなよ」

サスケ「……分かった」

木の葉の里

サクラ「サスケ君…」 ソワソワ

サクラ「ナルト…」

サクラ「サスケ君…」ソワソワ

サクラ「ナルト…」

サクラ「サスケ君…」ソワソワソワソワ

カカシ「どうしたサクラ。ソワソワしちゃって」

サクラ「ああ、カカシ先生…ナルトがサスケ君を連れ戻しに…」

サクラ「それでカカシ先生が二人を追って…」

サクラ「って、カカシ先生ェ!?」

カカシ「よっ」

サクラ「サスケ君は!?あとナルト」

カカシ「おーい、隠れてないで出てこーい」

サスケ「…」スッ

サクラ「サスケ君!!!」

サスケ「……ただいま」

サクラ「サスケ君…どうして…!!」

サスケ「色々あってな……あの、その、サクラ…」

サクラ「な、なに!?」

サスケ「……すまなかった」

サクラ「あ、私を気絶させたこと!?それなら全然!むしろご褒美っていうか……サスケ君?」

サスケ「ナルトが………」

サクラ「……えっ?」

サクラ「ナルトが…?」

サスケ「俺は助けようとしたんだがな…」

カカシ「見ろ、まるで眠っているようだ…」

ナルト「…」

サクラ「そ、そんな…ナルトが…」ウルウル

サスケ「俺は助けようとしたんだ…」

サクラ「どうにか…どうにか出来ないのカカシ先生!?」

カカシ「……可能性がないわけではない」

サクラ「えっ!?」

サスケ「カカシ、それは本当か!?」

カカシ「ああ…俺がどうにかしてみせる!」

サクラ「お願い、カカシ先生!」

サスケ「フン…」

内なるサスケ(まじかああああああああ!!!!!ヒャッホーイ!!!!!)

リー「ナルトくん…なんで君が…」

ガイ「リー……これもまた、青春だ」

リー「……はいっ!ガイ先生……!」



ネジ「なに!?ナルトが……?」

テンテン「ええ…」

ネジ「そうか……ぐっ!」

テンテン「まだ手術したばかりなんだから動いちゃだめよ!」

ネジ「こうはしてられん…修業をせねば…!」



キバ「お前が言えよ!」

シノ「答えは否だ…なぜなら、ヒナタにその事を伝えたらヒナタも死んでしまうかもしれないからだ」

キバ「さすがにそれは……っ!?」

シノ「なぜなら、ヒナタはナルトの事が…」

ヒナタ「キバくん、シノくん……」

キバ「よ、よおヒナタ!ど、どうしたんだ?」

シノ「そういえばナルトは今日も任務らしいな」

キバ「あ、ああ!そうそう!ったくなにやってんだアイツ…」

ヒナタ「私、知ってるよ…ナルトくんの事」

シノ「……すまない、ヒナタ」

トビ「はぁはぁ…リンかわいいよリン…」

グルグル「オビト、大変だ」

トビ「なんだ。俺は今忙しいんだ後にしてくれ」

グルグル「九尾の人柱力が死んだ」

トビ「なにっ!?」ドピュッ

グルグル「うちはサスケに殺されたみたいだよ」

トビ「ということは、九尾は…」

グルグル「尾獣は人柱力が死んでも復活するけど、随分先になっちゃうねぇ」

トビ「くっ…九尾のガキの担当上忍はカカシだろ!?何をやってるんだアイツは…!」

グルグル「一歩遅かったみたいだね…」

トビ「くっ…カカシィ…!」

グルグル「どうする?作戦は続けるよね?」

トビ「……作戦は中止だ。無限月読などどうでもいい」

グルグル「えっ!?」

トビ「カカシに会いに行く!」

グルグル「これが賢者モードってやつか…どういう感覚なんだろう…うんこする感覚と似てるのかな?」

ゼツ「ということで、作戦は中止」

長門「どういうことだ!?」

ゼツ「だから、暁は解散ってこと」

長門「……そうか、分かった」

ゼツ「じゃあ、ペインを通じて皆にも伝えておいてね」

長門「……ああ、わかった」

ゼツ「それじゃ」

コナン「長門…これからどうしようか」

長門「この体ではあと数年の命だ…隠居しよう」

コナン「そうね…最後くらい、静かな暮らしを…」

ペイン「みんな集まったな…大事な話だ。よく聞いてくれ」

鬼鮫「暁を全員集めるとは…一体何があったんです?」

イタチ「…」

デイダラ「相当な事があったんだな…うん」

ペイン「……九尾の人柱力が、死んだ」

全員「!?」

ペイン「イタチ、お前の弟が殺ったらしい」

イタチ「…」

鬼鮫「ほう…それはそれは…」

ペイン「人支力が死んだら尾獣も死ぬ…時間が経てば生き返るがいつになるかは分からん」

ペイン「よって、作戦は中止。暁は解散とする。以上!」

全員「!?」

鬼鮫「いきなり解散とは…参りましたねぇ」

サソリ「俺は砂に帰る。実は風影就任の要請を受けていてな…」

デイダラ「俺も岩に帰るかな…うん」

飛段「俺はジャシン教を広める活動をするぜ」

角都「俺は心臓を集める旅をしながら金儲けだ」

鬼鮫「イタチさんはどうします?私はあなたについていきますよ…フフフ」

イタチ「…」(サスケが友達を殺すなんて…そんな子に育てた覚えは…ぐわあああああ!!!!!!)

チーン

イルカ「うぅ…ナルトぉ…!」

一楽のおっちゃん「まだ子供だってのに…」

木の葉丸「ナルトの兄ちゃん…!火影になるんじゃなかったのか…コレ!」

エビス「寂しくなりますね…」

アスマ「まったくだな…」

紅「ヒナタは大丈夫かしら…」

綱手「私があの首飾りを渡したばっかりに……」

シズネ「綱手様…」

我愛羅「……ナルト」

テマリ(我愛羅が泣いてる……)

カンクロウ(初めて見るじゃん……)


自来也「くっ、一歩遅かったかのう……」

自来也「お、おい、綱手」

綱手「……自来也か……」

自来也「じ、実はじゃのう…」

綱手「話なら後にしてくれ…今は休みたい」

自来也(今の綱手に本当の事を言ったら…確実に殺される…!)

自来也「あ、ああ、分かった。お大事にの」

カカシ「自来也様!」

自来也「おお!カカシか!実はナルトは…」

カカシ「ええ、そのナルトの事なんですが」

自来也「うむ、実はナルトはある術での…」

カカシ「自来也様…やはり…」

自来也「カカシ…まさかお前……!」(気付いておったか…なら話は早い)

カカシ「ここは私に任せてください」

自来也「おお、そうか!何か手があるんじゃな!?」

カカシ「はい。私にもしもの事があったら…その時は、よろしくお願いします」

自来也「おう!頼んだぞカカシ!」

カカシ「それでは」サッ

自来也「ふう…これで一件落着じゃの。ナルトが起きるまで取材でもするかのう…ヒヒヒ」

カカシ(ナルトを生き返らすには…あの人に頼むしかない…!)



大蛇丸「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!!」

カブト「大蛇丸様!」

大蛇丸「サスケ君…サスケ君はまだなの…!」

カブト「もう限界です!次の器は用意してあります!」

大蛇丸「ダメよ…ダメダメ…サスケ君じゃないとダメなの…!」

カブト「早くしないと死んでしまいますよ!?それでもいいんですか!?」

大蛇丸「サスケ君…!早く…来るのよ…!」

カブト(君麻呂を送り込んでからもう1週間以上経つのに…凄い執念…生命力だ…)

サスケ「はっくしょん!」ウスラトンカチィィィン

サクラ「サスケ君、大丈夫?」

サスケ「誰かが俺の噂をしてるようだな…」

サクラ「はい、ティッシュまだあるわよ」

サスケ「ああ…ありが…はっくしょん!」ウスラトンカチィィィン

サクラ「……ナルトが死んだなんて、信じられないわね」

サスケ「……ああ」

サクラ「いきなりひょこっと出てきそうよね…」

サスケ「そうだな…」

ナルト「おーい!サクラちゃぁぁん!サスケェェ!」

サクラ「ナルト!?」

サスケ「な、ナルトォォォ!!!」

ウスラトンカチィィンてなんだよwww
てかナルトキターーー!!

ナルト「久しぶりだってばよ!」

サクラ「ナルト…あんたどうやって…!」

ナルト「いやー、それが色々あってさぁ」

サスケ「ナルト…ナルトなのか!?」

ナルト「よおサスケェ!この前の千鳥は痛かったってばよ?」

サスケ「ああ…すまなかった…でも、生き返って本当に良かっ…」

サクラ「サスケ君!離れて!」シュシュッ

ナルト「っ!?サクラちゃん?いきなり何するんだってばよぉ!?」

サスケ「サクラ!お前なんてことを…!」

サクラ「サスケ君!そのナルトは幻術よ!本当は分かってるんでしょ?」

サスケ「…」(え、まじ?)

サクラ「あなた…一体誰なの…!?」

ナルト「ほう…この術を見破るとは、やるな…」

サスケ「お、お前…まさか…!」

ナルト「あのとき以来だな…サスケ」

サスケ「うちは…イタチ…!」

イタチ「サスケ…」

サスケ「イタチ…」

イタチ「サスケェ…!」

サスケ「イタチィィン!」

サクラ(うちはイタチ…この人がサスケ君の…)


サスケ「……俺はもうお前に興味はない」

イタチ「…」(えっ!?)

サスケ「俺は火影になる…ナルトの意思を継いでな…」

イタチ「友を殺した男が…火影になれると思っているのか…?」

サスケ「…!!」

サクラ(えっ…?それってどういう…)

イタチ「木の葉のみなさーん!うずまきナルトを殺したのはこのうちはサス……」

サスケ「やめろおおおおおおお!!!!!」

イタチ「その反応…やはり、お前…」

サスケ「うをおおおおおお!!!!!」スゥー

イタチ「その目…サスケ、本当に……!!」スゥー

パックン「ここで間違いなさそうだ…」

カカシ「ありがとうパックン」

パックン「カカシ…今ならまだ引き返せるぞ」

カカシ「もう決めたんだ…今さら後戻りなんてしないよ」

パックン「……死ぬなよ」

カカシ「ああ、分かってる」


「「 サスケ君!サスケ君はまだなの!! 」」


カカシ「それじゃ、行ってくる」

パックン「カカシ…お前…!」


「「 アッーーー♂ 」」

サスケ「イタ…チィ…!」

イタチ「サスサスサスケェ…!」

サスケ(くっ…やはりこの目は上手く扱えないか…)

イタチ「その万華鏡写輪眼はもっとも親しい友を殺した者だけが開眼する目だ…」

サスケ「……兄ちゃん、俺……!」

イタチ「……なにも言わなくていい」

サスケ「兄ちゃん…!」

イタチ「サスケ…!」ギュッ

サスケ「俺、自首するよ……」

イタチ「俺も自首する…一緒に罪を償おう…」

サスケ「兄ちゃん…!」

イタチ「サスケ…!」

サクラ(うわ……サスケくんってブラコンだったんだ……)

カブト「大蛇丸様には指一本触れさせない!」

カカシ「俺は戦いに来たわけじゃない…交渉をしにきたんだ」

カブト「交渉……?」

カカシ「大蛇丸はどこにいる?」

カブト「教えるわけないでしょう…!」

カカシ「チッ…やるしかないか…!」

大蛇丸「やめなさいカブト」

カブト「大蛇丸様!?」(転生の術を…!)

カカシ「大蛇丸……!」

大蛇丸「九尾のガキが死んだそうね」

カカシ「…ああ」

大蛇丸「あなたの頼みは大体想像がつくわ」

カカシ「九尾の…ナルトを生き返らせて欲しい…」

大蛇丸「ふぅん…まあ、私の手に掛かれば朝飯前だけれど…」

カカシ「もちろん、タダでとは言わない…」

大蛇丸「あら…何をくれるのかしら…?」ニヤリ

トビ「カカシはこの中だな…!」

グルグル「うん、間違いないよ…でも、誰かと一緒にいるみたいだね…」

トビ「敵か?」

グルグル「あー、大蛇丸と一緒にいるみたいだね」

トビ「お、大蛇丸って…伝説の三忍の…!」

グルグル「うん…カカシとかいう人は危ないかもね」

トビ「くっ…カカシ…いま行くぞ…!」



「「 俺の目…写輪眼を…お前に譲る…! 」」



トビ「!?」

大蛇丸「ほう…」

カカシ「それでどうか…ナルトを生き返らせてくれ…!」

大蛇丸「……答えは否よ」

カブト「!?」(あれほど欲していた写輪眼を…)

カカシ「……そうか」

大蛇丸「なぜなら…もっといい目を持った子がいるから…」ジュルリ

カカシ「やはり…狙いはサスケか!」

大蛇丸「違うわ…」

カカシ「な、なら、誰を…!」

大蛇丸「隠れてないで出てきなさい…うちはマダラ…!」

トビ(マダラ…? ああ、俺マダラだった!)

トビ「フン…気付いていたか……なかなかやるな」

カブト「うちは…」

カカシ「マダラだと…!?」

大蛇丸「伝説の忍が私に何の用かしら?」

トビ「俺ははたけカカシに用がある…」

大蛇丸「あら、てっきり誰かを生き返らせて欲しいのかと思ったのだけれど…」

トビ「……貴様、人を生き返らす事が出来るのか?」

大蛇丸「ええ、そうよ。禁術でね……」

トビ「ほう…」(マジかよ!?)

大蛇丸「あのうちはマダラも…生き返らせて欲しい人がいるのかしら?」

トビ「べ、別に?そんな人いねーし!?」

大蛇丸「あらそう…残念だわ」

トビ「……は、はたけカカシ」

カカシ「!?な、なんだ?」

トビ「貴様、その目をこいつにやろうとしていたな…」

カカシ「……あ、ああ」

トビ「うちはの者じゃないのにその目を持っているということは誰かから譲り受けた物なんじゃないのか?」

カカシ「ああ…ズバリその通りだよ」

トビ「それをコイツに渡そうとするとは…やはりお前はクズだな…カカシィ!!」スゥー

カカシ「っ!?」ドクンッ

カカシ(なんだ…この感覚は…目が疼く…!)

トビ「大蛇丸は俺が殺る…下がっていろ」

カカシ「…その目…お前、まさか…!!」

トビ「…」

カカシ「……オビト、なのか?」

トビ「…」スッ

カカシ「ぐはっ…!」バタンッ

オビト「……来い、大蛇丸!」

大蛇丸「その目、頂くわよ…!」

大蛇丸「ゼェ…ハァ…ゼェ…ハァ…」

オビト「フン…伝説の三忍もこの程度か」

大蛇丸(くっ…この体じゃ勝ち目はないわね…)

カブト「大蛇丸様!ここは一旦引きましょう!」

大蛇丸「あなた…生き返らせたい人がいるのね…」

オビト「…!」

大蛇丸「私を殺そうと思えば殺せるはず…それをしないということは…」

オビト「…」

大蛇丸「……図星みたいね。私のアジトは穴隠れの里新宿2丁目の路地裏にあるわ」

オビト「…」

カブト「大蛇丸様!こちらへ!」

大蛇丸「待っているわよ…うちは一族の生き残りクン…」ドロン

オビト「……リン」

カカシ「うっ…ここは…?」

オビト「やっと起きたか…」

カカシ「オ…オビト…!?」

オビト「……久しぶりだな。カカシ」

カカシ「オビト…お前、なんで…!?」

オビト「実はあの後色々あってな…」

カカシ「そ、それならもっと早く木の葉に戻ってくれば…!」

オビト「……リンに会えたかもな」

カカシ「あっ」

オビト「それ以上言うな…全部知ってるんだ」

オビト「見てたからな……この目で」

カカシ「……すまない、オビト……」

オビト「ははっ…もういいんだ。その話は」

カカシ「…」

オビト「それより、謝ることがあるんじゃないか?」

カカシ「あっ」

オビト「…ま、あげた物だし俺がどうこう言うのもアレだな」

カカシ「すまない、オビト……」

オビト「…俺はもう行く」

カカシ「木の葉に戻らないのか…?」

オビト「今さら戻ったところで知り合いもいないしなぁ」

カカシ「これから…どこに行くんだ?」

オビト「……新宿2丁目だ」

カカシ「……!?」

オビト「じゃあな…カカシ。いつかまた会おう」ビシッ

カカシ「…ああ!」ビシッ

木の葉の里

カカシ「リン、先生。今日、オビトに会ったよ」

カカシ「そっちでオビトを探しても見つからなかったよな…ははっ」

カカシ「オビトのヤツ、新宿2丁目に行くらしい…それに、また会う約束もしたんだ…」

カカシ「それと、そっちに俺の教え子で先生の……」

カカシ「いや、その話はまた今度にしよう」

カカシ「それじゃ、また来るよ」

カカシ「…」スタスタ

サスケ「カカシ!!!」

カカシ「おお、サスケか。どした?」

サスケ「ナルトは…ナルトは生き返るのか!?」

カカシ「あっ」

サスケ「どうなんだ!?カカシ!!!」

カカシ(どうしよ…すっかり忘れてた…)

カカシ「あー、これからだよ。これから」

サスケ「可能性はあるんだな!?」

カカシ「もちろん。心配する必要はない」

サスケ「っしゃぁぁぁぁぁ!!!!!!!ヒャッホォォォォォォォォイ!!!!!!」ダダダダダッ

カカシ「参ったな…どうしよ…」

自来也「おーい!カカシー!」

カカシ「げっ…自来也様……」

カカシ(どう言い訳しよう…素直に俺じゃ無理なんで自来也様お願いしますって言うかな…)

自来也「ナルトの件、上手くいかなかったようじゃのう…」

カカシ「……すみません」

自来也「まあ無理もない。あの雰囲気じゃな」

カカシ「は、はあ」

自来也「っと…それより大変じゃ!綱手が火影を降りると言っておる…!!」

カカシ「なんですって!?」

自来也「私がナルトを殺したも同然とかなんとか言ってきかんらしい…」

カカシ「そうですか…」

自来也「まったく困ったのう…ワシに火影の依頼が来てしまう」

カカシ「いいじゃないですか。適任だと思いますよ」

自来也「バカ言うな!そんなのごめんじゃのう!ナルトをさっさと生き返らせてしまわねば…!」

カカシ「しかし、そう簡単では…」

自来也「うむ…なら話は早い」

カカシ「と、言いますと?」

自来也「カカシ、お前が火影になれ!」

カカシ「えっ!?」

自来也「そうすれば里の話題はナルトからお前になる。その隙にワシがナルトを生き返らせるけんのう!」

カカシ「ほ、本当ですか…!?」

自来也「ああ!ワシに任せておけぃ!」

カカシ「……それなら、お願いします」

自来也「うむ。では上に伝えてくる」

カカシ(今日は凄い日だな…少し横になろう)

自来也(一石二鳥とはまさにこのことじゃのう!)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月05日 (木) 20:29:35   ID: kKbNMphy

なにこれwww続きが楽しみ

2 :  SS好きの774さん   2015年06月15日 (月) 23:54:17   ID: LaSSybYy

クズばっかwww

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