春香と甘すぎず、甘くなさ過ぎずなプロデュース生活を過ごすSSです。
書き溜めはなし、思いついたら書いていくみたいな感じです。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410859041
先ほどはご迷惑をお掛けしました。
P「多くの者達がトップアイドルになれずに消えて行きました」
P「死すべき運命を背負った必死に生きていくのは私も感動させるのもがありました……」
P「この感動を与えてくれたきみ達にお礼がしたい! 何でも望みを叶えましょう」
春香「あなたの為にここまで来たんじゃありません! よくも……みんなを玩具に!」
P「それがどうかしましたか? 全ては私がプロデュースしたモノなのです」
春香「私たちはモノなんかじゃありません!」
P「プロデューサーに喧嘩を売るとは……どこまでも楽しい人たちだ!」
P「……どうしてもやるのですね? これもアイドルのサガか」
P「よろしい。死ぬ前にプロデューサーの力……とくと目に焼き付けておけ!」
春香「……プロデューサーさん」
P「ん?」
春香「退屈ですよ! 退屈!」
P「……だな」
春香「プロデューサーさん」
P「仕事があるから後でな」
春香「はーい」
P「……」
春香「私……好きなんですよね」じーっ
P「!?」ガタッ
春香「仕事をしているプロデューサーさんの顔が好きなんです」
P「な、何だそう言うことか……」
春香「勿論、プロデューサーさんの事も好きですよ?」
P「はいはい……」
春香「プロデューサーさん! おはようございます!」
P「おう。おはよう」
春香「……」そわそわ
P「……」
春香「……」ちらっちらっ
P「……春香」
春香「は、はい! な、何ですか!」
P「リボン変えたのか? 似合っているよ」
春香「はい! ありがとうございます!」
P「だからさ……」
春香「はい?」
P「離れてくれないか? 近い」
春香「嫌です!」
P「嫌かぁ……」
春香「……おはようございます」
P「おはよう……って、ずぶ濡れじゃないか。傘は?」
春香「途中で雨宿りしている女の子が居たあげちゃいました!」
P「いやいや……自分が濡れる事を考えなかったのか?」
春香「すぐ近くなんでこんなに濡れるなんて思わなかったんですよ!」
P(転けたな……)
P「ほら、タオルで拭いてやるから近くに……」
春香「はい! あ……えへへ……」
P「?」
春香「あ、いえ……誰かに親切にすると本当に良いことがあるんだなぁ……って」
P「……やっぱ、馬鹿だな」
P「よし、休憩にするか」
P「な……」
春香「あ、今日はクッキーを焼いて来ました!」
P「じゃあ……それを貰うとしてーー」
春香「お茶も淹れておきました!」
P「……何だ。やけに気が利くな」
春香「えへへ、プロデューサーさんの事なら、何でもわかっちゃいますよ!」
P「……本当は?」
春香「プロデューサーさんとこんな風に過ごす時間が長いから、覚えちゃいまして……」
P「……ごめんな」どよーん
春香「わっ!? わ、私……プロデューサーさんとなら、ずっとこうしてたいな、って」
P「……春香はたまに、凄いこと言うよな」
春香「へ? あ……ちがっ……いいえ! 違いませんけど!」
P「……ありがとうな」
P「春香! 例のランキングで一位に選ばれたぞ!」
春香「ほ、本当ですか!?」
P「俺は冗談は言うけど、嘘は言わない」
春香「信じても良いのか微妙ですけど、嬉しいです! それで、内容は何だったんですか?」
P「普通にお嫁にしたいアイドルで一位だ!」
春香「お嫁さん……普通、かぁ……んー?」
P「?」
P「春香は普通って言われるのが嫌なのか?」
春香「嫌じゃ無いんですけど……ほら、事務所のみんなは個性が豊かじゃないですか」
P「まあ……あいつら、個性の塊みたいなもんだもんな」
春香「いや……そこまでは言いませんけど……みんなと比べて、私なんて」
P「……春香」
春香「は、はい?」
P「それ以上は春香のファンに対する冒涜だ」
春香「プロデューサーさん……」
P「それに、何の魅力もない奴がここまでアイドルを続けて来られる訳がないだろ?」
春香「……はい……プロデューサーさん」
P「うん」
春香「ごめんなさい……それと、ありがとうございます!」
P「ああ」
P「……」カチカチッ
春香「……」ポチポチッ
P「あ、尻尾切れた」
春香「先に剥ぎ取って良いですか?」
P「どうぞ」
春香「どうも……あ、玉が出ました」
P「マジか……俺は逆鱗だった」
春香「一応はレアじゃないですか」
P「いっぱいあるんだよ……何で、沢山あるやつから出るかなぁ」
春香「そうですよねぇ……」
春香「トリックオアトリートですよ! trick or treat!」
P「ほれ、都こんぶ」
春香「……」
P「……?」
春香「イタズラをすることにします!」
P「何で!?」
『王者の鼓動ここにrya』
『激流葬』
『後は任せた。ターンエンドだ』
春香「普通に殴ったら良いのに……何でわざわざガラ空きにするのんでしょうね? 後、詰みました」
P「CPUが強かったらプレイヤーいらないもんね。仕方ないね」
P「……SRだけど、こいつはいらないかな?」
春香「さっきから何やっているんですか?」
P「リセマラ」
春香「はい?」
P「気に入った物が出るまでアプリを消して、ダウンロードして、チュートリアルまで行って、チケット貰うを繰り返してるんだ」
春香「キリが無いような……」
P「無いな」
P「血液型占いかぁ……春香は何座だっけ?」
春香「牡羊座です」
P「牡羊座、牡羊座……お、お!?」
春香「どうしたんですか? も、もしかして最高だったりして……」
P「今週の星占い牡羊座は休みだってさ」
春香「休みってどういう事ですか!?」
P「知らないよ。他の星座はやってるし……全く、春香は……」
春香「私のせい!?」
あ、本当だ。
星座占いに脳内変換よろです。
P「……」カチャカチャ
春香「…….!」
P「……」
春香「……」ごそごそ
P「……」
春香「……」ちょんちょん
P「……?」
春香「……」つクッキー
P「ありが……あ、しまった!」
春香「はい! プロデューサーさんの負けですよ! 負け!」
P「つい反射的に……」
春香「えへへ♪ 何処に連れて行って貰おうかな〜?」
春香「あ〜恥ずかしかったなぁ……」
P「どうかしたか?」
春香「街の中で転けちゃいまして……くすくす笑われたのがまた恥ずかしくて」
P「こうすれば良い」
P『あ……』こて
周り『くすくす』
P『』
周り『……』
P『』
周り『……き、救急車!』
P「どうだ」
春香「迷惑だからやめて下さい」
春香「眠り姫かぁ……」ちらっ
P「何だよ」
春香「……はぁ」
P「人の顔見て溜め息つくなよ」
春香「ほら、眠り姫って王子様のキスで目覚めるじゃないですか」
P「あ〜そういうのに憧れるのか?」
春香「憧れるというか、女の子ですから……」
P「やってみるか?」
春香「ほ、本当ですか?」
P「よし、早く寝ろ。海に行ってくるから」
春香「ちょっと意味がわかりません」
765ゲーム
お題『敵わないと思うところ』
千早からスタート
春香「歌だけじゃなくて、それ以外でも敵わない気が……雪歩」ぱんっぱんっ
P「誰も気づかないぐらい小さな気遣いかが出来てる所ーーやよい」
春香「やよいって、ああ見えて体力もあるんですよね……貴音さん」
P「……勝てる部分なんてあるのか? 冷静に周りを見ている所か……たまに慌ててるけどな。響」
春香「ダンスが凄いのは普段から努力してるから何ですよね! 律子さん!」
P「あんなに冷静な分析は出来ないよな……でもな、春香」
春香「はい?」
P「お前もみんなを引っ張って行ける凄い奴なんだからな?」
春香「は、はい! あ、ありがとう……ございます!」
春香「プロデューサーさん!」
P「ん、ああ……春香の乙女よ大志を抱け!! が20位に入ってたな」
P「あれだけやってもまだ20位か……まだまだ頑張らないとな」
春香「もうちょっと褒めてくれても良いじゃないですか!」
P「あのな、トップを目指してるんだろ? 一位以外はビリと変わらないんだよ」
春香「それは……そうですけど……」
P「……わかったら、浮かれてないでより励めよ?」
春香「……はい」
春香「……褒めてくれると思ったのにな」
春香「……あれ? 鞄に何か……リボン、だよね?」
春香「もう……プロデューサーさんたら……ふふふ♪」
P「はい。765プロダクションです……はい」
P「Pは私ですが……はい。天海春香をですか? はい! ありがとうございます!」
春香「え〜っと、縦の鍵は……東方不敗の馬の名前か……」
P「春香! 映画の主演が決まったぞ!」
春香「プロデューサーさん? エイプリルフールは過ぎてますよ?」
P「いや。疑うなよ」
春香「ドッキリ? dream?」
P「いや、現実だから」
春香「え? え? え?」
P「……春香?」
春香「」
P「気絶している……」
監督「春香ちゃん。最近頑張ってるね、良い演技してるよ!」
春香「ありがとうございます!」
監督「まさに恋する乙女ってやつ? リアルだったよ!」
春香「そうですか? 嬉しいです!」
監督「本当に恋とかしちゃったりして?」
春香「うえ!?」
監督「まあ、バレないようにしなよ? じゃあ!」
春香「……」
P「おーい。春香?」
春香「な、何でもないです!」
P「うん?」
春香(最近。撮影ばっかりでプロデューサーさんと話してないな)
春香(事務所に行ったら……居るかな?)
ガチャッ
春香「プロデューサーさん?」
P「どうしたんだ? 現場から直帰する筈じゃ……」
春香「何か……プロデューサーさんと話したくなって」
P「そうか。外は寒かったろ? 入った入った」
P「春香が好きそうなお菓子あるけど……それでお茶でも飲んで行くか?」
春香「はい。頂いちゃいます……あ、お茶なら私が」
P「売れっ子アイドルは座ってろ」
春香「それじゃあ……お言葉に甘えて……」
P「……」
春香「……」
P「何かあったか?」
春香「あ、いいえ……そんなんじゃ無いんですけど……」
P「事務所が恋しくなったか?」
春香「そうですね。そんな感じかな……」
P「分からないでも無いな……っと、湯が沸いたか」
春香「最近。みんなも忙しいんですね」
P「ああ。お陰で事務所は殆ど俺か音無さん。社長ぐらいしか居ないな……あんなに騒がしかった事務所が今や、電話の音で騒がしいよ」
春香「プロデューサーさんも……寂しいんですか?」
P「ん、まあな……でも、変わらない物は無いからな。仕方ない」
春香「……そうですね」
P「……この菓子な」
春香「はい?」
P「ついさっき買ったばかりなんだ。近いうちに春香が来そうでな」
P「まさかその日に来るとは思わなかったけど」
春香「……私も」
P「ん」
春香「プロデューサーさんに会えるかなって考えてたら、事務所まで来ちゃってました」
P「……ほら、お茶」
春香「ありがとうございます……熱っ」
P「温度とか適当だから気をつけろよ」
春香「はい……暖かい」
P「すっかり冬と思ったらもうクリスマスなんだよなぁ……街にカップルがあふれ返り……忌々しい」
春香「あはは……そんな事言ったらダメですよ?」
P「人の幸せとか基本的に嫌いだし」
春香「またそんな事を……」
春香「……久しぶりですよね。こんな話するの」
P「そうか? ……そうだな」
春香「もう戻れないんですよね」
P「……だな。でも、何時でも会えるだろ?」
春香「えへへ……はい♪」
P「ああ。お陰で事務所は殆ど俺か音無さん。社長ぐらいしか居ないな……あんなに騒がしかった事務所が今や、電話の音で騒がしいよ」
ん?騒がしかった事務所が電話の音で騒がしい?
前は事務所に皆がいて騒がしかったのに今じゃ事務所には電話の音だけが鳴り響いてるの方がよくない?
>>39
確かにそうかも知れませんね。次からはそうしますね。
春香「う〜ん……やっぱり入場の時に転けるべきかな?」
春香「でもバレるとただ寒いだけだよね……やっぱり普通に入場して……あの芸人さんなら普通やなってツッコミくれると思うし」
春香「トークは失敗談で行くとして……」
P(なんでこの子は笑いを取る計画を立てているんだろう……いや、楽しそうだから良いのか?)
春香「わっ! プロデューサーさん!?」
春香「違いますよ? 普段からワザと転けてる訳じゃなくて、ガチの方が多いですから!」
P「いや、それはそれで心配だけどな」
春香「紅白かぁ……」
P「何だ? 出たいのか?」
春香「そりゃあ……まあ」
P「……春香のクセに?」
春香「クセに!?」
P「いや、俺は春香の歌好きだけどな」
春香「あ、ありがとうございます……じゃなくて、夢を見るぐらい良いじゃないですか!」
春香「大して歌も出してなかったり、売れてない人もーー」
P「おい。それ以上はやめろ」
P「……」
春香「プロデューサーさん?」
P「……ぐー……むにゃ……死に……たいやつだけ……かかって来い……」
春香「もしも〜し……寝てるんですか?」
春香「……」そーっと
P「……何だ?」
春香「うわっ! ぷ、プロデューサーさん!? お、起こしちゃいまいましたか?」
P「良いけど……顔近くないか?」
春香「これは……あれですよ! ほら……妖怪の仕業……?」
P「そうか。妖怪なら仕方ないな」
春香『やめて! はるかさん! それ以上力なんか使ったら……!」
『かっかー!』
春香『どうして……どうして私なんかの為に……」
『ヴぁーい……』ぱくっ
もにゅ、もにゅ、もに…
春香『はるかさん……? はるかさん……!」
ピッ
P「いやぁ……謎展開だったけど、面白かったなぁ」
P「餅好きなんだよな」
春香「だからと言って事務所で餅つきするとは…何にします?」
P「砂糖と醤油で」
春香「熱いお茶で良いですか?」
P「勿論」
春香「黄粉もありますけど」
P「それは明日食べる」
春香「うふふ……はいはい」
春香「新しいiP○oneに買い換えました!」
P「使い心地はどうなんだ?」
春香「色々と捗るは捗るんですけど」
P「ん?」
春香「バージョンアップしたら具合が悪くなりました!」
P「あ〜……ドンマイ」
『勝つ為には手段を選ばない。帝国軍ーー』
P「……それにしても寒い」
春香「おはようございます! プロデューサーさん! 雪ですよ! 雪!」
P「ああ……通りで寒い訳だ」
春香「……!」ティン
春香「プロデューサーさん♪」
P「ん?」
春香「必殺手袋しないで寒い中事務所に来て冷えた手!」
P「ぎやー! な、何をする」
春香「いやぁ〜……友達と良くやったなって懐かしくなりまして……プロデューサーさんの頬っぺた暖かい♪」
P「お、覚えていろよ……」
P「変装は済んだか?」
春香「眼鏡をかけてリボンを取り、帽子も被りました! 一般人ですよ! 一般人!」
P「……いや。お前がそれで良いなら良いけどさ」
春香「何も言わないで下さい……」
P「……それで何処に行くんだ?」
春香「デー……じゃなくて……」
P「デートで良いだろ。そっちの方が俺も楽しめる」
春香「……プロデューサーさんってズルいですよね」
P「そうか?」
春香「そうです」
春香「ん〜……どっちが良いと思います?」
P「右」
春香「そうですか! でもこっちも欲しいなぁ……」
P「なら両方買えばいいだろ? それぐらいなら買ってやるよ」
春香「そ、そんなの悪いですよ……それに」
P「それに?」
春香「片方ならまた一緒に来る時の理由になるじゃないですか」
P「……そうかい」
春香「あ、照れました?」
P「うるさい。こうしてやる」バッ
春香「あ……」
P「理由が無くてもまた出かけたら良いだろ?」
春香「……はい!」
「すみません。これとこれをお願いします」
最後のを
P「すみません。これとこれをお願いします」
っでよろしくお願いします。
春香「もうバレンタインの季節ですね」
P「やっぱり興味あるのか?」
春香「女の子の需要なイベントですから! そう言うプロデューサーさんも楽しみなんじゃないですか?」
P「チョコレート会社の陰謀には引っかかりません。バレンタインは普通に過ごすのです」
春香「じゃあ、プロデューサーさんの分のチョコレートは作らなくてもーー」
P「まあ、待て。少し話し合おうか? 天海さんちの春香さん」
春香「欲しいなら欲しいって言えば良いじゃないですか」
春香「ハチャメチャが押し寄せてきて泣いてる場合じゃない時はどうするか述べよ……か」
春香「わくわくを100倍にしてパーティの主役になるっと」かきかき
春香「プロデューサーさん」
P「ん?」
春香「私、映画に出たのに何で前と変わらないんですか?」
P「日常系だからなぁ」
春香「なら仕方ないですね」
P「おう」
春香「プロデューサーさん! チョコレートですよ! チョコレート!」
P「ああ。本当にくれるのか、ありがとうな」
春香「ホワイトデー期待しですからね? ……なーんて」
P「……やり直しを要求する!」
春香「はい?」
おのれ961プロ!
春香「プロデューサーさん! チョコレートですよ! チョコレート!」
P「ああ。本当にくれるのか、ありがとうな」
春香「ホワイトデー期待してますからね? ……なーんて」
P「……やり直しを要求する!」
春香「はい?」
後輩風
春香「先輩! 良かった……え? 何がって……チョコレートですよ! チョコ! はい! あ、あの……一応本命ですからね?」
先輩風
春香「あ、居た居た! もう探したんだよ? はい、これ! ん? 本命だよ? 受け取ってくれる……?」
嫁風
春香「お帰りなさい! いつもお仕事お疲れ様……はい。あなた、これをどうぞ……え、何って……チョコレートに決まってるじゃない」
魔王風
春香「フッフフフ……良く来たな。勇者よ……どうだ。私と手を組まないか? このチョコの半分を授けよう」
春香「どれが一番でした?」
P「普通が一番かな?」
春香「ここまでさせといてそれですか!?」
P「友達がな」
春香「はい」
P「結婚したんだよ」
春香「それはめでたいですね」
P「ちょっと前までは一緒にバカしてた奴が家庭を持つようになるって思うと不思議な気分だよなぁ」
春香「……プロデューサーさんも」
P「ん?」
春香「結婚したいんですか?」
P「今はいいかな。やることあるし」
春香「ほっ……そうですか。もう少し待っていたら相手が見つかるかも知れませんよ?」
P「そうかなぁ」
P「春香、春香」
春香「はい?」
P「ほれ」
春香「何ですか?」
P「ホワイトデー」
春香「私にあれだけ言っておいてこの渡し方!?」
P「えー……花つけてるのに」
春香「花が添えてあるのはロマンチックかも知れませんけど……ところで何の花ですか?」
P「さーて、仕事仕事」
春香「ちょっ……プロデューサーさん!」
春香「プロデューサーさん♪ あのーー」
P「嘘だッッ!」
春香「まだ何も言ってませんよ!?」
P「ん、じゃあ嘘じゃないの? 言ってみ?」
春香「うぅ……」
P「ほら見ろ」
春香「何でそんなに警戒をしているんですか……いつもは人を疑うことを知らないじゃないですか……」
P「……昔……ちょっとな……この日だけは……誰も信じられないんだ……」
春香(本当に何があったんだろ……)
P「ソーシャルゲームのレアキャラってさ」
春香「はい?」
P「一人目はなかなか出ないのに、一回出たらやたらと同じキャラが出るようになるのは何でかな?」
春香「被りましたか」
P「被りまくりだなぁ」
春香「電車は真ん中の席より端っこの方が落ち着く」
P「はい」
春香「家の鍵をきちんと閉めた筈なのに、出掛けた後に不安になる」
P「はい」
春香「マスターボールの使い道がわからない」
P「はい」
春香「どちらかと言うと犬より猫派だ」
P「いいえ」
春香「RPGは序盤にレベルを上げてサクサク進める派だ」
P「はい」
春香「実は変身を後二回残している」
P「は……いいえ」
春香「私と相性バッチリですよ!」
P「今さらなんだよなぁ……」
春香「う〜ん……この問題難しいなぁ……」
P「ん、どうしたんだ?」
春香「あ、プロデューサーさん! ちょっとこの問題なんですけど……わかります?」
P「馬鹿にすんなよ? これでも成績は学年でもクラスでも常に真ん中だったんだからな……?」
春香「……?」
P「……」
春香「……プロデューサーさん?」
P「これはな……」
春香「はい」
P「これは……ちゃうねん」
春香「……はい?」
P「誕生日おめでとう」
春香「ありがとうございます! あ、これ……お菓子作りのセットですか?」
P「もっと気の利いたもの渡したかったけど……ごめんな」
春香「いいえ! 誕生日にプロデューサーさんと過ごせるだけでも……なーんて」
P「……そうか」
春香「はい!」
P「はくしょい……!」
春香「花粉症ですか?」
P「去年までは平気だったんだけどなぁ……」
春香「そういう物でしたっけ?」
P「ああ。原因は忘れたけど……春香も来年辺りになるかもな」
春香「や、やめてくださいよ!」
P「花粉症になれ〜花粉症になれ〜」
春香「だからやめてくださいってば!」
春香「そろそろお昼ですね」
P「そうだなぁ……」がさごそ
春香「はい。没取♪」
P「あ、俺のカップヌードル(チリトマト)!」
春香「こんな物ばっかり食べたらダメです!」
P「家ではどん兵衛だっ!」
春香「同じです! 家ならどうしようもありませんけど、私の前ではきちんと食事取って貰いますから、はい」
P「春香の弁当美味しいけどさ、肉が足りないんだよなぁ……」
春香「ふふん♪ 今日は肉じゃがを入れてみました!」
P「マジで!?」
春香「ちゃんと噛んで食べて下さいね」
P「そこに膝間付いて♪」
春香(あ、私の歌を歌いながら仕事してる……プロデューサーさんたら♪)」
P「認めたいのあなたを……ふふん、ふふん♪」
春香「!?」
P「お、春香。居たのか」
春香「最後まで歌って下さいよ!」
P「なんで怒られてるの」
春香「こうなったら今度、カラオケ行きますよ! カラオケ!」
P「カラオケデートってやつか? 何だから照れるな」
春香「ちゃんと歌って貰いますからね!」
春香「プロデューサーさん。初めて出合った時のことを覚えてますか?」
P「覚えているよ。こんな天気だったな」
春香「……はい」
P「月の宝石を巡り謎の組織と争う内に月の民の遺跡でお前を見つけた時は運命を感じたよ」
春香「……はい?」
P「……あ、これは貴音だった」
春香「ちょっと待って下さい」
P「すみません。あなたが天海春香さんですか?」
春香「え?」
P「今日からあなたをプロデュースするーーと申します」
春香「プロデューサー……え、え……え〜!?」
P「よろしくお願いします」
春香「こ、こちらこそ! よろしく、おねが……痛っ……」
P「だ、大丈夫ですか?」
春香「ひゃ……ひゃい……はい……」
P「こんなんだったな」
春香「何でそこまで覚えてるんですか……」
春香「と、ところで……プロデューサーさんの私への第一印象は……?」
P「……」
春香「……」どきどき
P「舌を噛んだ女の子?」
春香「それはそうですよね!」がくっ
P「……この子なら絶対に大丈夫だって思ったよ」
春香「え? き、急に何ですか! もう……」
P「春香の第一印象だよ……ま、実際大丈夫だったな」
春香「私も……」
P「ん」
春香「私もこの人なら大丈夫かも、って思いました……実際、大丈夫でしたね」
P「……だな」
春香「はい!」
P「ドジで」
春香「はい?」
P「頑張り屋で結構、落ち込み易くて、でも根性があって、笑顔が眩しくて、やっぱりドジで……お菓子が美味くて、お菓子が美味くて」
春香「何でお菓子を二回言ったんですか? 食べたいなら……」
P「食べたい」
春香「もう……ふふふっ♪」
春香「……ドジで、時々落ち込んだりする私ですけど……これからもよろしくお願いします」
P「……これからも? 何時まで一緒に居るつもりだ?」
春香「決まってますよ」
春香「ずっとですよ! ずっと!」
P「……だな。これからも……ずっとよろしくな」
春香「……はいっ!」
end
放置を重ね重ねすみませぬ。
過去に美希、伊織、雪歩のを似たようなタイトルで書きました。暇ならどうぞ。
依頼出して来ます。
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