照「・・・」ジー菫「・・・?」 (35)
咲SS2回目。
とくに考えずに、ただ書いてみるだけなので不快な思いになったらごめんなさい。
照「…」ジー
菫「何を見ているんだ?」
照「…妹萌自主制作アニメ『咲-Suki-』」
菫「お前は何を言っていうるんだ?妹が居ないからって変な方向に走るのはやめろ」
照「…実はいる」
菫「そ、そうか。家庭の事情だからあまりーー」
照「宮永咲(みやながさき)清澄高校1年10/27 155cmスリーサイズは小さい・普通・普通」
菫「…」
照「咲ってかわいいよね!」ニコッ
菫「…」
照「…」
菫「今日は休むといい。それと相変わらずひどい営業スマイルはやめろ。後輩達のおまえに対するイメージが崩れる」
照「…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410756010
淡「テルー?何見てるのー」
照「…自主制作アニメ『咲-Suki-』」
淡「…咲スキ?」
照「うん、好き」
菫「淡、ちょっと来て」
淡「はーい」トテテ
ーーーー少し離れた場所。
淡「テルーどうたの本気の目だったー」オロオロ
菫「妹成分欠乏症らしい、本人が言っていた」
淡「妹…えっ」
菫「しばらく放って置くと良いのかもしれない。私は諦めた」
淡「え、エッーー!!」
ーーーー清澄高校。
ザッザッザッ!
?「…」
女子生徒1「誰かしらあの人?」
女子生徒2「さぁ見たことない白の制服だけど綺麗だねー」
ーーーー会議室。
久「…そろそろかしら?(追試)」
内木「はっ?」
女子生徒「会長ーお客様です」
久「あら、いら…はっ!?」ガタッ
照「…」ギギギ
内木「ヒィッ!」
久「…えーっと、こんにちは(一瞬宮永さんに似てたからビックリしちゃったけど…宮永照…さんよね?雑誌の…)」
照「…お願いしたいことがあります」
久「はい、何かしら(…この出会いが悪手となるか面白くなってきたわね)」ニッ
ーーーー四校合同合宿。
咲「…」ブルブル
和「宮永さん、どうしました?」
咲「…だ、大丈夫だよ」
透華「私、なにか寒気がしますわ」ブルブル
衣「トーカもわかるのかー」パァァ
ゆみ「IH予選決勝で天江と戦った時よりも数段強烈なものを感じる」ブルブル
桃子「…幽霊的ななにかっすか!公式に抱きつけるっすね」キラキラ
蒲原「ワハハ、焼き鳥の未来が見えるようだ」
美穂子「どうしてかしら?嫌な予感がするわ」
池田「あたしだって分かるし…コーチが三人いる感じだし…」
照「…(自腹で用意したここの部屋なら、咲の行動が分かる。でもその前に覆面をつけて戦うことを竹井さんは許可してくれた。近くで見れる。嬉しい)」
照「…(今日、一つになれる)」ギギギ、キュイーン
ーーーー隣の部屋。
客1「隣で掃除機掛けてるのか?」
客2「まさか、それより軋む音が気になるんだが」
ーーーー清澄の部屋。
久「そうそう、今日のビックゲスト、もうひとり増えたからよろしくね」
優希「おお!やったじぇ!きっとのどちゃんみたいにわがままおっぱいだじぇ!」
和「どうしてそうなるんですか!」
久「胸はどうかわからないけど、強さ的には、天江さんと宮永さん、プロ数人分くらいかしらね」
和「なんですか?そのチートみたいな例えは」
久「ちょっとだけ見せてもらったけど、あれはやっばいわね」
優希「きっと大魔王だじぇ」
和「そんなオカルトありえません」
久「ところで、宮永さんはどうしたのかしら?」
和「それが…」
ーーーー押入れ。
咲「…」ブルブル
ススー。
久「ちょっと宮永さん大丈夫?こんなに震えちゃって…」
咲「だ、大丈夫です」
久「風邪でも引いちゃったのかしら?」
咲「ここに来てから寒気が…」
久「…仕方ないわね。じゃあ、布団出しておくから一人で待ってられるかしら?みんな集まって軽くミーティングしてくるから」
和「でしたら、私が宮永さんと一緒にいます」
久「そうして欲しいのだけど、和と対戦させたい相手が居るのよね」
和「…」
久「ミーティングが終わったら、私が宮永さん側にいるから安心して」
和「…分かりました」
優希「早くミーティング終わらせて私も一緒にいるじぇ!」
和「はい、お願いしますね」
ーーーー数分後。
久「じゃあ宮永さん。悪いけどちょっと待っててくれるかしら?」
咲「は、はい」ブルブル
和「待っててください。すぐ戻りますから!」
咲「うん、待ってるね」
優希「行くじぇい!」ダッ
久「こーら、走らないの」タ、タ、タ、
和「…」チラッ
スー、パタン。
シーン。
咲「…こ、怖いよぉ」
ガタ、ガタガタ。
咲「…!」ビクッ
咲「…どうして、窓の方から音が…」
サー。
咲「…風?窓開いてたかな」ブルブル
咲「…(怖い、布団に潜って部長が戻ってくるの待ってるしか)」
モゾモゾ。
咲「…え、(布団に誰か居る)」
覆面「…咲、可愛くなったね」スポン
咲「…」フッ、カクン
覆面「…咲?…寝ちゃったのね」ナデナデ、クンクン。
着信:竹井久
覆面「…」ピッ
久(携帯)「みんなに紹介したいから来てくれるかしら?」
覆面「うん、すぐ行きます」ピッ
覆面「またね、咲」
ーーーー宴会室。
久「それじゃあ紹介するわね。この人が二番目のビックゲスト…えーっと」
覆面「ザ・マスクド・照咲です」
久「だ、そうよ」
優希「質問だじぇ!」
覆面「…」コクッ
優希「タコス好きなのかじぇ!」
覆面「あなたのチームのショートカットの可愛い人も好き?」
優希「それは咲ちゃんかじょ?きっと大好きだじぇ!」
覆面「うん、好き」
久「他にも質問あるかしら?」
ゆみ「…(これは…)」アセ
桃子「どうしたっすか?」スー
蒲原「…ワハハ」アセ
透華「…」ワナワナ
天江「…トーカ?」
美穂子「…」オロオロ
池田「制服で覆面って絶対変だし」ボソッ
一部何人か(質問より突っ込むところしかないッッッ!…ですわー!)
ありがとうございます!ここから訂正しますね。
久「もう質問はなさそうね、それじゃあまずは…温泉よね!」
まこ「誰に言っとるんじゃ…それに咲はどうするんじゃ?」
久「大丈夫よ。体調がさっきより良さそうなら、お風呂で体を温めてもらうわ」
覆面「…」スコー…スコー…
まこ「覆面、鼻息荒くなったの、暗黒の人みたいじゃ」
天江「トーカみんなで入ろう!」
透華「え、えぇそうね。みなさん!いきますわよ!」
覆面「お風呂の温度調べてくる…火傷したら大変」キュイーン
まこ「腕の周りが回転してるように見えるのはなんじゃろか」
久「気にしたって始まらないでしょ?行くわよ」タ、タ、タ、
まこ「…」
ーーーー清澄の部屋。
咲「…」
ーーーー?。
咲「おねーちゃーん」
照「咲ーー」
咲「ねぇお姉ちゃん!私ね!」
覆面「…うん、」
ーーーー清澄の部屋。
バサッ!
咲「…」ハァハァ
スー。
咲「…!」
久「あら?起きてたの?」
咲「部長!」
まこ「なんじゃ、起きてて大丈夫なんか?」
咲「は、はい。少し寝たら良くなったみたいです」
和「宮永さん、あまり無理はしないでくださいね」
咲「ありがと、原村さん」
久「じゃあお風呂に行きましょ」
咲「お風呂、ですか?」
久「ええ、紹介したい人も今いると思うから行きましょ」
咲「分かりました」
ーーーーお風呂。
覆面「…」キュイーン、ジャバババ
天江「トーカ、このお風呂楽しいぞー」ゴゴゴ
透華「私は楽しくないですわーキャー!」ゴゴゴ
純「…」
一「ボクはあの中に入りたくないな」
美穂子「あの覆面さんの周りに、水流ができてるのはどうしてなのかしら?」
池田「突っ込むところそこじゃないし!どう見たってあの覆面のせいだし!」
久「相変わらず凄いわね、彼女」
まこ「しかしのぉ、風呂でも覆面を外さないのはなんでじゃ」
咲「…」ビクビク
覆面「…」クンクン、シュー
天江「むぅ?もう終わりなのか?」
覆面「…」コクッ
天江「すっごく面白かった!礼を言う」
咲(脳内、幼い頃)「お姉ちゃん!」
覆面「…」ハァハァ、フラフラ、ギュ
天江「な、何をする!ふぁ…撫でるなぁ」バシャバシャ
覆面「…」ナデナデ
咲「あ、あれ?寒気が止まった?」
和「宮永さん、よかったじゃないですか」
咲「うん(でもこの寒気、覚えてた感覚と違うから怖い)」
ーーーー湯船。
久「咲、紹介するわね」
覆面「…」ジー
咲「…(すごい見てるよぉ)」
和「宮永さん?どうしました?」
咲「ううん、何でもないよ」アセ
久「この人がザ・マスクド・照咲さん。二人目のビックゲストよ。って言っても一人目はまだ来てないのよね」
覆面「…照咲ちゃんって呼んでくださいお願いしますなんでもしますから」
咲「…てる…さきさん」
覆面「ちゃん」ギギギ
咲「…照咲ちゃん」ビクビク
覆面「…(照×咲)」パァァ、グッ
まこ「えらい綺麗なガッツポーズだのぉ」
優希「とてもいい笑顔なんだと思うじょ、でも覆面だからわからないじぇ」
ーーーー少し離れた場所。
純「なぁ透華、あの変なのも参加なんだよな?」
透華「私に聞かれても困りますわ、でも…呼んだからにはそれなりの実力者のはずです」
天江「あの者に比べたら清澄の嶺上使い…咲と衣でも勝てるかどうか、いや、もしかしたら何もできずに終わる」
透華「それはっ!本当ですの!?」ザバッ
一「…!」
純「っ!まじかよ」
天江「清澄のあの者がどうやって、あの怪物を連れてきたのか聞いてみたいものだ…でもその前に、」
透華「…なんですの?」
天江「衣と友達になるのだ」
純「緊張感ねぇーなぁ」グシグシ
天江「や、やめるのだ」バシャバシャ
ーーーー宴会室。
久「さっそく合宿の説明と麻雀って言いたいのだけど…」
優希「おトイレ行ってくるじぇ」タッタッタッ
未春「あ、あのぉ…文堂さんが湯あたりしたみたいで…」
一「透華、衣が…」
佳織「こっちも湯あたりですー」
久「長旅の疲れもあるみたいだし、今日はこれから自由時間にしましょう」
みんな「はーい」
ーーーー翌日、露天風呂2km地点。
覆面(望遠鏡装備)「…この日のために私はお小遣いを貯めた」ジー
ーーーー露天風呂。
透華「あれこそ全国区の魔物」
ーーーー露天風呂2km地点。
覆面(一眼レフ望遠レンズ装備)「…この日のために私は内緒でアルバイトをした」カシャカシャ
ーーーー露天風呂。
美穂子「ーーーだから私、てっきり白糸台の宮永さんとは同性なだけかと…」
咲「あの…私、失礼します」
ーーーー露天風呂2km地点。
覆面「?…咲、辛そう。風越がいじめた?」ギギギ
覆面「…」キュイーン
ーーーー旅館。
衣「…感じたことのない強力な気配を感じる」
ーーーー宴会室、合宿開始。
久「…(これが…頂点)」
透華「この私が何もできないだなんて、なんですのあなた!」
覆面「…」ゴゴゴ
美穂子「…(私ばかり飛ばされるのはどうしてかしら)」グスッ
透華「それにこの打ち筋、これじゃまるでーーヒッ!」
覆面「…」ゴゴゴ
透華「…(な、なんですのこのオーラ…まるで喋るなとても言うような)」ゾクッ
蒲原「いやーさっきから焼き鳥だーわかってたけどへこむなー」ハハ・・・
靖子「久、あれはなんだ?ビックゲストが増えたと聞いていたが、全国区のレベルどころか上位のプロと変わらんぞ」ボソッ
久「ふふ、秘密~」ボソ
咲「…」ウッ
和「咲さん、大丈夫ですか?」サスサス
覆面「…咲タン(咲に触っていいのは私だけだ)」ゴゴゴ
衣「あの者は…万丈なる世界に飽き足らず、黄塵を巻き上げながら更に天へと向かうのか…面白い、次は衣が相手だ!」
ーーーー数十分後。
衣「…」マッシロ
純「お、おい!衣!しっかりしろ!」
池田「…キャプテン、キャプテン。イキルノツラインダシ」レイプ目
美穂子「池田さんしっかりして!」グスッ
優希「タコスってなんだじぇ・・・美味しいのか」
まこ「ここにタコスがあるからすぐに食べるんじゃ」
ーーーー深夜、清澄の部屋前。
覆面「・・・(咲が体調を崩したと聞いた。結局戦えなかったから夜の運動会をしたいと思う)」
ガチャ。
咲「・・・(早く寝ちゃったから目が覚めちゃった。少し散歩しよ)」
覆面「・・・」
咲「・・・」フッ、カクン。
覆面「・・・(これは思わぬ収入、咲が照×咲背負って来た)」ギュッ
ーーーー照の部屋。
照「・・・(とは言え寝ている時に運動は出来ない。というか反応がないからつまらない)」
咲「・・・」スースー
照「・・・(あんなことがなければ・・・咲に過失はないし。東京に一人でも来てくれた)」クンクン
咲「・・・」ウッウーン
照「・・・(咲は私に会いに来てくれたのに、人前で襲いそうで返事することができなかった)」クンクン
咲「・・・お姉ちゃん?」
照「・・・(覆面するの忘れた。淑女の私が咲の匂いを嗅ぎたくて自分の部屋に連れ込んだとか言えない)」ダラダラ
咲「・・・夢だよね。お姉ちゃんがこんなところに居るはずないし」シュン
照「・・・(行ける。夢と思ってるなら淑女的なクンクンとかペロリストになっても変じゃない)」
咲「・・・お姉ちゃん、会いたかった」ウルッ、ギュッ
照「・・・(イザァ)」
咲「私ね、お姉ちゃんに会いたくて、話したくて。麻雀を通してならお姉ちゃんと話せると思ってたんだよ?」ギュッ
照「・・・」
咲「お姉ちゃん・・・昔みたいに一緒に居たい。家族でずっと」グスッ
照「・・・」ナデナデ
咲「・・・お姉・・・ちゃん」スースー
照「・・・」
照「・・・・・・・・・・・・・・・」
ーーーー朝。
覆面「・・・」
久「妹さんに直接、会わなくていいのかしら」
覆面「・・・」スルスル
久「・・・」
照「いい、咲がどれだけ成長したのか見れたから(はいてなかったから色と好きな柄が分からなかった)」
久「お姉さんも大変ね。家庭の事情だから深くは聞かないけど」
照「私と同じぐらいになってた。(胸の)危機感を覚えてる」
久「そんなに!?(麻雀)・・・敵に塩を送る形になったとは言え、私は感謝してるわ」
照「私も感謝している(何もできなかったけど淑女モードになるぐらい嗅げた)」
久「何もできなかったけど、あなたとはもう一度戦いたいわね」
照「久が望むならなんどでも(咲に会わせてくれた神様)」キリッ
久「・・・あ、ありがと。その・・・照さん」ドキドキ
照「呼び捨てでいい。それじゃ、行くから」ザッ
久「またね」
照「・・・」コクッ、ザッザッザッ
久「・・・(どうして山に向かっていったのかしら?)」
照「・・・(設置していたカメラを回収して帰ろう)」
ガチャ。
照「ただいま」ツヤツヤ
菫「帰ってきたのか、テレビの緊急速報がいつ出るか気が気ではなかった」
照「私は犯罪者じゃないから出るわけない」
菫「何色だった?」
照「はいてなかった」
菫「そうか」
照「咲はあげない」
菫「自主制作アニメとやらはどうなんだ?」
照「・・・『咲-Suki-全国大会編』を作ってるところ」
菫「そうか」
照「うん」
菫「趣味に走るのは構わない」
照「うん」
菫「咲×照でも構わない」
照「!」
菫「?」
照「咲が攻め・・・そこに気づくとは天才」
菫「え、いや、そういうつもりで言ったわけじゃ」
照「出かけてくる」
菫「もういい加減にしろーー!」
カン。
ーーーー白糸台高校。選手控え室。
照「・・・」
淡「・・・」
菫「・・・」
尭深「・・・」ズズ
誠子「・・・」
咲「・・・」
照「・・・ふふ、白糸台高校の制服も似合う」
淡「菫先輩」
菫「今年は苦しめられるかもしれない」
淡「主に?」
菫「照に」
照「・・・好き」キリッ
咲「・・・」
照「・・・てれてるー」フフン、ツンツン
菫「・・・照、その子は誰?」
照「・・・咲」
菫「・・・そう、清澄高校の子よね?」
照「・・・うん」
菫「清澄の子がどうしてここにいるの?先程から話さないし」
照「・・・『咲-Suki-』の1/1フィギアだから」
菫「わざわざ作ったの?」
照「・・・全年齢版がすごく売れたから」
菫「・・・(見せてもらったけど結構面白かったって言わない方がいいわね)」
照「・・・良く出来てる。匂いが違うのが残念」クンクン
菫「喋りそうで怖いから片付けてくれる?」
照「・・・実際喋る。頭をなでると」
咲「カン!カン!もいっこカン!ツモ、チンイツトイトイサンアンコーサンカンツアカイチ、リンシャンカイホー。32000です!麻雀って楽しいよね!」ニコッ
菫「ありえないセリフを言わせて楽しいの?」
照「・・・実際に上がってる。ウソは言ってない」
菫「・・・」
照「それに・・・これは録音」
菫「どうでもいい」
照「・・・」スッ
菫「どこに行く」
照「・・・咲が呼んでる」タ、タ、タ
淡「止めなくていいのー?」
菫「妹さんに悪いけど。私は諦めた」トオイメ
尭深「・・・」ズズ
誠子「・・・(部活やめようと思う)」
ーーーー?。
照「・・・(咲、どこ?)」
咲「・・・(トイレ・・・何処・・・)」ゴゴゴ
赤土「・・・うっうぅ」ガクガク
玄「ヒィィ」ガクガク
憧「あ、あの制服!清澄!」
咲「・・・(どうしよう・・・このままじゃ)」ゴゴゴ
穏乃「なぁっ!」
咲「・・・(トイレ・・・)」ゴゴゴゴ
穏乃「・・・(はうぅ・・・同い年、なんて言ったっけ・・・お前。確か咲、宮永咲!)」
穏乃「・・・(私の・・・私の倒すべき相手だ!)」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ。
穏乃「・・・」ゾクッ
穏乃「・・・(なに・・・この感覚。怖くて振り向けない)」ブルブル
照魔鏡「・・・見つけた」カツンカツン
穏乃「・・・(振り向いたら・・・終わるッ!)」ガタガタ
照「・・・」カツン、カツン!
穏乃「・・・ひうっ!!!」
照「・・・」カツン、カツン、カツッ・・・
穏乃「・・・(・・・何なんだあれは)」
ーーーー空調管理棟。
ゴウンゴウン。
咲「ココどこ・・・」プルプル
ーーーー女子トイレ。
照「・・・(トイレに行きたい意思を感じたのに・・・トイレにいない。咲ーー成長したね)」フッ
ーーーー白糸台高校。選手控え室。
菫「・・・これでよし」パッパッ
淡「クローゼットに入れちゃうとなんかシュールだねー」
菫「仕方がない、精巧にできてるから悪戯されたら本人も可哀想」
淡「・・・テルーはいいの?」
菫「・・・時間があるから全員でご飯にしましょう」タ、タ、タ、
尭深「・・・」タ、タ、タ、
誠子「行くよ」
淡「うえーん!菫先輩が無視するー」タッタッタ
ーーーー廊下。
菫「何食べる?」
尭深「・・・え・・・あ・・・っ。・・・お蕎麦」
菫「いいわね」
誠子「カレーライス食べます」
菫「なら会場内のレストランにしましょう」
淡「待ってください~ってあれ?」
咲「・・・ドコ」プルプル
淡「・・・あれって動けたんだー」テクテク
咲「・・・(誰か向かってくる)」
淡「よっと捕まえたー」
咲「・・・エッ・・・あれ」
淡「勝手に動いたらダメでしょー」
咲「・・・ご、ごめんなさい」
ーーーー白糸台高校。選手控え室。
淡「ちゃんとここに座っててね!」タッタッタッ、ガチャ・・・バタン。
咲「・・・」チョコン
ーーーー数分後。
ガチャッ。
咲「・・・」ビクッ
照「・・・咲、居なかった」
咲「・・・(え、エーーーーッ!お、お姉ちゃん!?)」
照「・・・」テクテク、ストン
咲「・・・(な、なんて話せばいいのかわからないよぉー)」
照「・・・」クンクン
咲「・・・(お姉ちゃん?私の匂い嗅いでる?)」
照「・・・咲の匂いがする」ギュッ
咲「・・・(!!!)」
照「・・・おかしい、さっきまでしなかったのに」
咲「・・・(変な匂いなのかな)」スンスン
照「でも。それがいい」クンクン
咲「・・・(あれだけどう話したらいいかとか考えてたのに・・・この状況・・・なんだろ)」グスッ
照「・・・」ジー
咲「・・・」ビクビク
照「・・・」ストン
咲「・・・」ビクッ
照「・・・膝枕、幸せ」
咲「・・・(誰か・・・この状況説明してよぉ・・・)」ガクガク
照「・・・(・・・おかしい、温かい。咲のいい匂いもするし)」チラッ
咲「・・・(どうしよう)」ビクビク
照「・・・(ちょっと動いてる。でも、勝手に逃げたりしないように動く機能は付けなかったはず)」ジー
咲「・・・(麻雀の時のお姉ちゃんの目だ)」ビクビク
照「・・・(本人に同じことしたら、大人なお姉ちゃん計画が台無しになるし。性癖もバレる)」キリッ
咲「・・・(私の足で膝枕しながら腕組んで睨んでるよぉ)」ビクビク
照「・・・(試してみよう)」スッ
咲「・・・(きゅ、急に立ってこっちを見てる?)」
照「・・・」ナデナデ
咲「・・・ヒッ」ビクッ
照「・・・セリフ・・・言わないッ!(電池切れ?・・・・・・・・・マンガン・・・使えない)」シュン
咲「・・・(せ、セリフ!?な、何か言わなくちゃダメそう)」
咲「・・・え、えっと・・・おねぇ・・・ちゃん」ビクビク
照魔鏡「・・・(小さい時の咲)」ギギギー
咲「・・・(ど、どうして本気の目になるの・・・間違えたのかなぁ)」グスッ
照「・・・ハッ(私としたことが、冷静にならないと・・・二つ目・・・出すところだった)」シュー
咲「・・・(きっと・・・セリフ間違ったんだ・・・ッ!)」グスッ
照「・・・(思わず録音したけど、こんなセリフ無かったはず・・・奇跡?)」
ガチャ。
菫「・・・」
照「・・・」
咲「・・・」ビクッ
菫「・・・はぁ、なにか予感がして戻ってみたら、よく見つける」ジッ
照「・・・?」
菫「・・・まったく」タ、タ、タ、
ーーーークローゼット前。
菫「ちゃんと制服とか避けて取り出したのでしょうね?」
ガチャ。
咲1「・・・」
菫「・・・」チラッ
照「・・・?」
咲2「・・・」ビクビク
ガチャン。
菫「・・・」
照「・・・」
菫「・・・」
ーーーーニュース速報ーーーー
高校生1万人の頂点が女子高生を拉致し、みだらな行為をーー。
菫「照、まだ手を出してない?」
照「・・・流石にここではしない」キリッ
菫「・・・(ここじゃなかったらどうするつもり)」ジッ
照「・・・」
菫「まぁいい、ちょっとその子借りていいかしら?」
照「・・・あげないけど、貸すなら・・・」
咲2「・・・(か、貸すの?)」ビクビク
菫「そう、」タ、タ、タ、
照「・・・?」
菫「・・・」スッ、
咲2「・・・?」ビクビク
菫「・・・手、怖くないから」ニコッ
咲2「・・・」コクン
照「・・・!」
菫「・・・それじゃあ、借りてくわね」タ、タ、タ、
照「・・・うん、大切に」
菫「・・・」タ、タ、タ、
咲2「・・・」チラッ
照「・・・」ニコッ
咲2「・・・ッ」
ーーーー外。
菫「・・・」
咲「・・・あの」
菫「・・・」ジッ
咲「・・・」ビクッ
菫「なにかされなかった?」
咲「いえ・・・とくになにも」プルプル
菫「・・・(子犬見たいな子ね。照はそこに惹かれるのかしら?)」
咲「・・・」
菫「あなたはどうしてここにいるの?」
咲「・・・私はーーお姉ちゃんと、・・・また仲良く出来たら。って・・・麻雀を通してならお話できるかなって」
菫「さっき会話できなかった?」
咲「その、まだ怒ってたみたい・・・でした」シュン
菫「・・・」タ、タ、ピタッ
咲「・・・」
菫「決勝で会いましょう」
咲「えっ」
菫「会話・・・できるといいわね」ニコッ
咲「・・・はいっ!」
菫「・・・(決勝までにあれをなんとかしないと、妹さんが浮かばれない)」
ーーーー白糸台高校。選手控え室。
ガチャ。
菫「戻ったわ、試合前に食ーー何してる?」
照「・・・『咲-Suki-全国大会編』が完成したから見てる」ジー、オネエチャン!マージャンッテタノシイヨネ!
菫「・・・」
照「・・・さっきの」ジー、オネエチャンダメダヨ、ココデナンテ
菫「あなたのする事は一つよ。必ず来る、あの子を見てあげなさい」
照「・・・」ピッ、チラッ
菫「誤魔化すのはもうやめなさい」ジッ
照「・・・分かってる」
菫「レストランで淡達が待ってるわよ」
照「・・・うん」タ、タ、ポトッ、タ、タガチャ、バタン
菫「?」タ、タ、ッス
『咲-Suki-照×咲の休日の過ごし方』製作途中サンプル。
菫「・・・この大会、勝っても負けても地獄」
カン。
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