京太郎「……頑張ろう」続きです
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京太郎「……頑張ろう」 - SSまとめ速報
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覚えている人いなくても書く
そして私は書き溜めをしない事を頭に入れておいて欲しいだす
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半身を起こし、辺りを見回す。
咲意外まだ帰ってきていないのか、しんと静まりかえっていた。
京太郎(このまま誰も帰ってこなければ幸せなんだけどなあ……)
京太郎は心の中で毒づいた後、ため息をついた。
咲「ねえ京ちゃん」
咲から急に名前を呼ばれ、気だるげに返事をした。
咲「休みの日って何してたの?」
京太郎「……まあ適当に遊んだりしてたよ。んでもいつも麻雀尽くしだったからか知らないけど、久々に楽しい休日を過ごせたよ」
咲「そっかあ。そうだね! 息抜きも大事だよね。私もたまには麻雀から離れてみようかな?」
京太郎「迷子になるのがオチだからやめなさい」
咲「もー! 茶化さないでよー。いいもん京ちゃんに連れてって貰うもん」
京太郎「おーい本人の確認も無しに勝手に連れてこうとするなよ……」
咲「えーいいでしょ? たまには」
京太郎(たまにはって……部活入るまではずっと一緒じゃねえか)
京太郎は大きくため息をつき、渋い顔で首肯して見せた。
優希「帰ったぞー!」
勢いよく扉を開けられ、優希が元気一杯に部室に入ってくる。
正直今京太郎にとって一番会いたくない人物が現れた。
優希「おおー京太郎じゃないか。私のいない休みは寂しかっただろ? ん?」
何かを期待するような目で京太郎を見つめる。
京太郎「ああ、そうだな。お前がいない間ずっと静かでゆっくり休めれたよ」
優希「そうじゃないだろ! まあいいけど」
京太郎(……いいのかよ)
大きくため息をついた。
咲「そう言えば部長達はどうしたの? 優希ちゃん」
優希「んー何かまこ先輩と何か話してたから、もうちょっとかかるんじゃないのか?」
そう言って二人で話始める。専らの話題は合宿の話等京太郎には全く関係ない話しであった。
京太郎()
ミス
京太郎(飲み物でも買ってくるか)
二人にバレないように部室を抜け出した。
京太郎「あーあもう帰ろうかな……あ、まだ課題も終わってねえ……そうだな帰っちまうか」
和「……何を勝手に帰ろうとしてるんですか」
京太郎「……和か」
後ろから声をかけられ、素早く作り笑いを作り振り向いた。
和「何か悩み事でもあるんですか?」
京太郎「ああ。あるさ人間だからな」
和「茶化さないでください。真面目に聞いてるんです」
京太郎(堅物め)
入部当初は和目当てで入った京太郎。だが今ではその様な雰囲気を全く出さずに心の中で冷たく吐き捨てた。
京太郎「俺のクラス今回課題が多くて困ってたんだよ。だからこんな所で時間を使う前に課題を一つでも終わらせた方が安牌かなって思ったんだよ」
そう言って薄く笑った。
また夜に書きます
ちょい書くぞ
和「それは須賀くんが「そうだな。俺が悪かっったよ」…………」
話を遮られ少しムッとする和。
京太郎「でもさ少しは俺の事も考えてくれてもバチは当たらないと思うんだよ」
和「……それはいつも感謝しています! 本来は初心者の須賀くんにもっと麻雀を教えたいと思っています! これは私だけではなく部員全員の考えです!」
京太郎「……そうか。でも考えているだけで何もしないと…………そう言う事か」
和「それは違い「違わねえだろ!」あうっ」
京太郎の激昂にたじろぐ和。部に入って初めて聞く京太郎の怒声に体をひきつらせる。
京太郎「もういいんだ和。初心者は振り落とし行くって言ったら、お前も肩の荷が降りるだろ? なあ? 楽になっちまえよ」
和「嫌です! 私は皆がいるこの部活が好きです! だから! だから…………自分を須賀くん自身をそんな風に言うのを……やめてください……!」
和の目から涙が筋となってこぼれ落ちる。
京太郎「ハア……分かったよ。じゃあな」
京太郎は踵を返しその場を後にした。
その後ろでは涙を流すまいと必死に拳を握りしめた少女がいた。
京太郎(また泣かせちまった……あーあ何か最近良いことねえなあ……)
購買の自販機で飲み物を買う、先の和との会話で喉はカラカラである。
飲み物を一気に半分くらい飲み、一息つく。
そこから中庭に行き、近くのベンチに腰かけた。
京太郎「なあにやってんだか……なっさけねえなー俺……」
少しばかり自己嫌悪。
京太郎「でもあんな風に言われる何て思ってなかったな……」
思わず顔が綻んでしまう。だが京太郎の考えを変えるまでには至らなかった。
京太郎の中の劣等感を相当に根が深いようだ。
またしばらくしたら書くぞい
ちょい書くぞ
「ここに居たのね。須賀くん」
後ろから声をかけられ、気だるげに振り向く。
そこには昨日の電話でラーメンを伸ばした張本人がいた。
京太郎「昨日振りですね」
久「昨日はごめんね」
久の声を聞いた時、京太郎の中の何かが再び燃え上がろうとしていた。
書きだめしてきたんで投下します
久「ここに居たのね。須賀くん」
京太郎「なんだ昨日電話で大泣きしていた竹井生徒義会長じゃないですか。どうかしたんです?」
開口一番の皮肉の言葉を貰って、久は小さく溜め息を付いた。
久「……子供ね。「あんたも子供っしょ」……ああもう!」
うざったい! と声を張り上げ、乱暴に髪かく。
久「その感じじゃ前置きは要らないようね」
久は大きく息を吐き、呼吸を落ち着かせた。対する京太郎は欠伸を一つ。
この温度差である。
久「ここに居たのね。須賀くん」
京太郎「なんだ昨日電話で大泣きしていた竹井生徒義会長じゃないですか。どうかしたんです?」
開口一番の皮肉の言葉を貰って、久は小さく溜め息を付いた。
久「……子供ね。「あんたも子供っしょ」……ああもう!」
うざったい! と声を張り上げ、乱暴に髪かく。
久「その感じじゃ前置きは要らないようね」
久は大きく息を吐き、呼吸を落ち着かせた。対する京太郎は欠伸を一つ。
この温度差である。
久「……じゃあ言うわよ。須賀くんは麻雀部辞めたい? それだけ聞かせて頂戴」
いきなりの本題に少しだけ驚いた様な顔をする京太郎。
京太郎「どうしたんですか? いつもの部長なら話題をすり替えて、煙に巻いたりしてたじゃないですか。今日は偉くドスレートじゃないですか」
久「あのね私だって暇じゃないの。貴方一人いない構ってる時間はあまり無いの」
京太郎「つー事は俺は麻雀部には必要ないと……そう言うことですね?」
久「『今』はね」
その言葉を聞いた瞬間、京太郎は狂ったような笑い声を上げた。
京太郎「じゃあもう答えはでてるじゃないですか。あんたが『辞めろ』っつたらソッコー出ていきますよ?」
そう言ったら久は大袈裟に肩をすくめ、やれやれと呟いた。
久「話しは最後まで聞いてちょうだい」
京太郎「…………」
久「貴方が今すぐ辞めたい気持ちも分からなくはないわよ?」
だからと続けて言葉を切る。
京太郎はまた下らない事でも考えているんだろうと、心の中で思い切り溜め息を付いた。
久「もう少しだけ待ってほしいの。部活に来なくても良いわ……大会が終わるまではここに居てほしいの」
京太郎「言いたい事はそれでだけですか? どうせ俺がやめたら駄目なのは、咲達のモチベーションを下げたくないからでしょ。どこまで身勝手何ですか」
久「そう私は身勝手よ。これで3年でこれで大会が最後なの。勝手にもなるわ!」
言い終わる前に京太郎は久の胸ぐらを掴み、
京太郎「そうやって俺を道具みたいに扱ってんじゃねえ!」
京太郎「何でだよぉ……そんな言い方って無いだろ……」
京太郎の体から力が抜けていき、その場で崩れ落ちた。
久「須賀くん。もう良いの……もう頑張らなくても、良いのよ? 部にいるだけで皆幸せになれるの」
崩れ落ちた京太郎に久は優しく囁き抱き締めた。
3時頃にまた来ます
少し寒い。京太郎はゆっくり目を開けた。
久「あ、起きたの」
何処からか声が聞こえる。
京太郎「おはようございます」
どうやら寝てしまったようだ。少し気恥ずかしい気持ちになり、京太郎は久から目を反らした。
久「ねえ須賀くん。もし貴方が良いんだったら、まこの所でバイトしてみない?」
京太郎「藪から棒に何ですか、いきなり」
久「少年マンガっぽく言うと、修行だわね」
茶化して言う久を見て、溜め息を付いた。
京太郎「あーいいですよ。なんでも」
投げ槍に答えた京太郎は、今日はもう帰る旨を伝えて、中庭から出ていった。
短いですがここまでです。ではまた書きだめができたらまた来ます。
次回 京ちゃんバイト戦士になる
今から投下します。遅れてすまんせん
京太郎が中庭から立ち去った後、久は大きく溜め息を付いた。
久(結局は問題の先延ばし……か。早く見つけないとね)
一人考えていると、肩にポンと手を置かれた。
久「なによ……まこ」
まこ「おーおー見事に疲れきった顔じゃのう」
カッカッカと快活に笑うまこ。
久「他人事みたいに言うのやめてくれるかしら?」
まこ「そりゃすまんかったな。じゃが……」
少し言い過ぎじゃの、と寂しげに言った。そんなまこの顔を見て久は胸を抑える。
久「……分かってるわよ。だからさっさと解決策を練らなきゃ、きっと今までの物、全部壊れてしまうわ……そうと決まれば!」
勢いよく立ち上がり自分の頬をパン、と叩いた。
久「一週間後にもう一回須賀くんにアタックを掛ける! これで行きましょう」
大丈夫。きっと上手く行く。と自分に言い聞かせる様に、呟いた。
まこ(こっからじゃな。本当の正念場は……)
久の意思表明とは別に、まこは一抹の不安に刈られた。
午後8時、京太郎は学校から帰り自室に居た。そしてパソコンを立ち上げた。
気まぐれで麻雀がしたくなったのだ。
京太郎「やってみるか」
誰かに言われるまでも無く、自然にネット麻雀のサイトにログインした。
そして適当な卓に対局を始める。
結果は部活と同じような順位。
京太郎「分かってたさ」
諦めた様な口調で呟き、次の半荘で最後にしようと心に決めた。
その最後の半荘で京太郎は、この先の未来で永遠と後悔することになる。
京太郎が何時ものように、トブ寸前での点数、いつもの京太郎だったら諦めて適当に牌を切る。そういつもの様に。
だがその時は違った。
急に両目が痛み始めのである。最初は無視できるレベルであったが、だんだんと
痛みが激しくなって行く。
椅子から転げ落ち、その場でのたうち回る京太郎。痛いとにかく痛い。
暫くすると痛みは段々と治まった。
そして椅子に座り、状況を確認する。幸い卓の状況はそこまで酷くは無かった。
京太郎は気持ちを落ち着かせるために、目を閉じて深呼吸をする。
そしてゆっくりと目を開けると、最悪の物が見えてしまった。
相手の手牌、山に積まれた牌、全てが透けて見える。
京太郎「……何でこんな時に、見えちまうんだよお……」
既に勝負は決した。最悪の能力によって。
その時は死んだような顔で、有効牌だけ抱え、八連荘を決める京太郎の寂しい背中だけが写った。
とりあえず今日はここまでです。
バイト戦士になる前に、オカルト覚醒しちゃいましたね。タイトル詐欺も良いとこですね……すいません。
次回の投下は明後日を予定しています。
今回も短くてすいません。
これで物語の3/1が終わりました。
もう少しお付き合いください。では、お休みなさい。
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