側近「安価で魔物が増える」(358)
このssは、
戦士「安価で登場人物が増える」
戦士「安価で登場人物が増える」 - SSまとめ速報
(ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1360328695/)
と世界観を共有する……予定でござい。
安価の内容によっては前作のキャラが出る……かも。
側近「側近です、性別は男です」
側近「この度、魔王様から魔王軍の増強を頼まれました」
側近「何でも、人間界へ侵攻を開始する為の準備だそうで」
側近「そして、こう見えて私は召喚魔法は得意なのですよ」
側近「私が召喚した一匹の魔物が、生態系の一つとして立派に繁殖することも珍しくありません」
側近「褒めてもいいですよ!」
側近「さて、本題に入りますが、魔王軍補強のため、早速召喚魔法を使いたいと思います」
側近「何が出るかわからないのが欠点ですが……」
側近「ん?、それで得意とか言うなと?」
側近「召喚魔法というものは元々、何が出るかわからないものなのですよ」
側近「まあ、消費魔力の量によって召喚される魔物のグレードも変わったりしますが」
側近「話が長くなりました、そろそろ召喚します」
側近「魔力を込めてー……ポンっと!」
ボンッ
>>3「………」
吸血鬼
吸血鬼「……」
側近「おや、人型の魔物ですね」
側近「肌が色白なので恐らく吸血鬼でしょう」
吸血鬼「……あー……」
吸血鬼「お腹空いた……」
側近「この場に生き血は無いですが、赤ワインならありますよ」
吸血鬼「ヒャッハァー!」グビグビ
側近「すごい飲みっぷりですね」
吸血鬼「……ふぅ」
吸血鬼「助かった、ありがとう……」
側近「どういたしまして」
吸血鬼「……ところで、ここはどこ……」
側近「ここですか?、魔王城です」
側近「今私があなたを召喚しました」
吸血鬼「召喚……?」
側近「ふぅむ、どうやらこの世界とは別の世界の吸血鬼のようですね」
側近「なんというか、魔力の性質が違いますな」
吸血鬼「……ここ、魔力満ちてる……」
側近「正確には魔力元素ですね、魔王城ですからそりゃあ満ち溢れてますよ」
吸血鬼「……人間、いる?」
側近「奴隷の人間はちらほらいますが、食用の人間はいないですね」
吸血鬼「そう……まあ、普通の食事でも問題ない……」
側近「何で聞いたんですか」
吸血鬼「ここ、魔力元素があるから人間の血から供給しなくても大丈夫そう……」
側近「あー、そういうことですか」
吸血鬼「……」
吸血鬼「お腹空いた……」
側近「そりゃあ飲み物だけじゃ腹は膨れないですよね」
吸血鬼「……でも人間の血が吸いたいから、狩ってくる……」
側近「ここは魔王城ですから近くに人間なんていませんよ」
吸血鬼「……翼、ある……転移魔法も使える……」
側近「移動手段は大丈夫そうですが、今昼ですよ」
吸血鬼「日の光は、浴びても大丈夫……」
側近「そうなんですか?」
吸血鬼「少し、眠くなるけど……」
側近「太陽の光に強い吸血鬼なんて初めて見ました」
吸血鬼「……行ってくる」バサッ
側近「……日の光で蒸発しない吸血鬼、戦力にするには申し分ないですね」
側近「さて、次の魔物を召喚……といきたいのですが、」
側近「召喚用の魔法陣は、魔力を充填するのに時間がかかるんですよね」
側近「いや、私の精神力は全然有り余ってますけどね?」
側近「こんななりでも大魔導師やってますからね」
>>9「側近様ー!」
側近「ん?」
シュールストライム
シュールストレミングで出来た半液状の化け物
腐ライム「側近様ー!」
側近「クセェーっ!、火炎魔法!」ボォ
腐ライム「えっ、ぎゃあああああ!!」ボォオオ
側近「……くっ、強烈な臭いが残ってる……」
側近「誰だ!、この魔物を隔離部屋から開放した馬鹿は!」
側近「私が過去に魔物配合した時の最大の失敗作だというのに!」
側近「そのくせ何も考えずに殺すと特殊な菌が飛び散ってそこらのゴミや死体から勝手に増えるというのに!」
側近「やっとの思いで隔離して、そこで自然消滅を待ってたというのに!」
側近「くそー、対人間の必殺兵器として残しておかないでさっさと殲滅させるべきだった……」
側近「うっぷ、吐きそう……ファブリーズ撒かなきゃ……」
側近「ここまで来たということは、相当な量の菌がばら撒かれているはず……」
側近「早急に残った個体の再隔離と除菌を行わなければ……」
側近「この除菌がどのくらい大変だと思ってるのですか」
側近「あーもう、魔王軍の補強どころじゃないですよこれ!」
側近「むしろ強烈な臭いにやられて戦力ダウンですよ!」
部下「」ピクピク
側近「あぁー、既に部下がいくらかやられてる、てか死んでる」
側近「嗅覚に優れた種族だったばっかりに……」
側近「とにかく、早く処理せねば」
………
側近「なんとか除菌できました、骨が折れましたよ全く」
側近「残った個体も焼き殺したり隔離部屋にぶち込んだりしました、まさかあの部屋であんなに増えているとは」
側近「……さて」
側近「あの隔離部屋の扉を開けたのはあなただそうですね?」
>>14「……」
側近「なぜそんな事をしたのです?」
くいだおレオ
何でも食べちゃう(何を食べても平気という訳ではない)デブっちょライオン系魔物
出落ち……みたいな?
食い倒レオ「……お、怒ってる?」
側近「見なくてもわかるでしょう、私はすごくカンカンです!」
側近「魔王軍がどれだけ被害被ったかわかってるんですか!」
食い倒レオ「……く、食ったら美味そうだと思って」
側近「ほぉー?、とすると?、そんな自己欲のために魔王軍壊滅の危機を引き起こしたと?」
食い倒レオ「すごいしょっぱかった」
側近「食ったのかよ!、てか反省しなさい!、罰として一ヶ月間外回りの警備につきなさい!」
食い倒レオ「そ、そんな!、あれスゴくハードで腹が減るというのに!」
側近「食事抜きじゃなくてこの程度で済んでよかったと思いなさい!」
側近「私があの兵器を生み出しちゃったときはですね……」
側近「うわぁー!、思い出しちゃった!、言わなきゃよかった!」
側近「とにかく!、外回りの警備は決定事項!、いいですね!」
食い倒レオ「うぅ……」
側近「もう行ってよろしい」
食い倒レオ「あそこの警備長、食べ物の持ち込みを許可してくれないんだよなぁ……」ドスドス
側近「……あんなんでも魔王軍の立派な戦力というのが実に憎たらしい」
側近「さて、除菌作業をしていたら魔法陣に魔力が溜まりましたね」
側近「これならいい感じの魔物を召喚出来そうです」
側近「あの腐敗臭兵器で失われた戦力を補える程の魔物が出てきてくれると良いんですがね」
側近「それじゃあ、ポンっと!」
ボンッ
>>18「……?」
暗黒思念伝播体
浮遊一つ目球体。バックベアード様みたいな根?は生えてない。側に長く居ると思考が暗黒に染まるぞ
暗黒目玉「ここは一体……?」
側近「目玉の魔物ですか」
側近「この手の魔物は物理攻撃に弱いのが常ですが、特殊能力を兼ね備えているものです」
側近「どんな能力を持っているのでしょうか」
暗黒目玉「そこのお前、説明を求める」
側近「ここは魔王城で私が召喚しました」
暗黒目玉「なるほど、召喚魔法か」
側近「ところで私、あなたのような魔物を見るといつも思うんですよ」
側近「どこから声を出しているのか、と」
暗黒目玉「……それは知らない方がいいだろう」
側近「分かりました、そういうものだと割り切っておきます」
暗黒目玉「……ところで」
側近「はい?」
暗黒目玉「何ともないのか?」
側近「何がですか?」
暗黒目玉「いや……しばらく私の近くにいると思考が暗黒化していくはずなのだが」
側近「なるほど、そういう特殊能力をお持ちですか」
側近「心配入りませんよ、元々暗黒面なものですから」
暗黒目玉「なるほど、そういえばここは魔王城だったな」
側近「そういうことです」
側近「透過魔法で姿を消すなどして上手く敵陣に潜り込めば」
側近「いい感じで内部崩壊してくれそうですね」
側近「これはいい戦力です」
暗黒目玉「しばらく城内を見回ってもいいか?」
側近「構いませんが、争い事は起こさないでくださいね」
暗黒目玉「了解した」フワフワ
側近「……ところで私、ふと思ったのですが」
側近「ああいう魔物って、何食べて生きてるんでしょう?」
………
吸血鬼「……♪」
人間「は、離してくれぇ!」ジタバタ
吸血鬼「生き血は持ち帰ってから吸う派だから……」
人間「嫌だァ!、死にたくないー!」
吸血鬼「もうすぐ魔王城……」
人間「た、助けてく
ガブリッ!
吸血鬼「……?」クルッ
食い倒レオ「やっぱ人間は上手いな」ボリボリ
吸血鬼「……丸呑み……」
食い倒レオ「いやー、小腹がすいてたから助かったぜ、ところでお前誰?」ゴクン
吸血鬼「……私の食料……」
側近「さて、一回召喚したらしばらく魔力充填しないといけないんですよね」
側近「待ってる間、何しましょう」
バタン!
暗黒目玉「た、助けてくれないか!」
吸血鬼「目玉……目玉焼き……!」ダダダ
側近「何やってんですかあんたら」
暗黒目玉「危ないところだった」
吸血鬼「……」モシャモシャ
側近「今のうちにどこか行ってください」
暗黒目玉「恩に切る」フワフワ
吸血鬼「……ジャーキーじゃ足りない……」
側近「魔法陣に魔力が貯まるまでの待ち時間に食べるつもりだったんですがね……」
吸血鬼「そろそろ本当にやばい……」ギュルルル
側近「一袋じゃ足りないんですか、じゃあ今度はスルメを」
吸血鬼「人間の生き血……」
側近「……仕方ないですね」
奴隷「何でだあ!、しっかり働いているじゃないかあ!」
側近「こっちにも都合があるんです、どうせ死ぬんですから大人しく死んでください」
吸血鬼「……」
奴隷「嫌だ、嫌だー!」
吸血鬼「ヒャッハァー!」ガブッ
奴隷「あ、あがっ……!」
吸血鬼「♪」チュウウウウ
側近「……吸血鬼って燃費悪いんですかね」
吸血鬼「満足……」ケプ
吸血鬼「生き血はしばらくは大丈夫……」
側近「そうですか、そうしてください」
吸血鬼「……寝るから……夜になったら起きる」バタン
側近「棺桶なんてどこから持ってきたんでしょう」
側近「さて、魔力の充填はまだ終わってないか」
側近「スルメでも齧って待ちますかね」
>>30「おーい」
側近「ん?、どうしました?」
側近(女)
女側近「何してんのー?」
側近「なんだ、あなたですか」
女側近「ちょっとー、歓迎しなさいよ」
側近「責務を全うせずに遊んでばかりの人を歓迎しようとは思わないですね」
女側近「あんただって暇そうにスルメ齧ってるじゃないの」
側近「必要な事はきちんとやってますよ」
側近「それに今は魔王様の命で色々やってるんですから」
女側近「その魔法陣のこと?」
側近「召喚魔法を使って、魔王軍の新戦力とするのですよ」
女側近「ふーん、そういうちゃちい魔法は得意だもんね」
側近「そんなちゃちい魔法も使えないくせに」
女側近「ふん、そんな魔法が使えなくとも、有用な魔法はたんまり使えるんだから」
側近「私の足元にも及ばないですがね」
女側近「あら?、これでもあなたと同じ地位なのよ?、実力は近いはずでしょ」
側近「(実力とカリスマがないから逆らう心配がない、て理由で側近に抜擢されたんですがね、あなたは)」
女側近「せっかくだから召喚魔法を使ってるトコ見せなさいよ」
側近「自分の仕事をしなさい」
女側近「私の優秀な部下がやってるから大丈夫よ」
側近「(その部下も可哀想に……)」
女側近「早く見せなさいよ」
側近「魔力が溜まって……るのか、タイミングの悪い……」
側近「このアマを抜きにしても仕事ですしね、ポンっと!」
ボンッ
>>34「ん?」
異世界猫耳女王の弟(重度のシスコン)
姉を追って来たつもりが、魔法陣のせいで引っ張られた
猫耳弟「にゃふ、ここはどこなのだ?」
猫耳弟「僕は確かに姉さんの後を追って異世界転移したはず……なのだ」
女側近「……」
側近「ふむ?、ワーキャットにしては人に近い容姿をしているし、尻尾が一本しかないから猫又でもなさそうですね」
猫耳弟「元の世界で世界征服に失敗して、姉さんは確かにここに転移してきたはずなのだ」
猫耳弟「時間軸も場所も同じ設定にしたはずなのだ、何故姉さんの姿が見当たらないのだ?」
側近「どうやら異世界から召喚されたみたいですね、魔力の性質が違う」
女側近「……」
側近「どうした、女側近」
女側近「かわいいー!」ダキッ
猫耳弟「にゃふ!?」
女側近「何この子!、男の子?」
猫耳弟「は、離すのだー!、下等種族がニャンクルスの僕に気安く触るんじゃないのだー!」ジタバタ
女側近「このあどけない童顔とか、私の好みのドストライクだわ!、きゃー!」ギュー
猫耳弟「い、いい加減にしないと……スプラッシュバルカン!」
シーン
猫耳弟「な、何でアーツが発動しないのだ!?」
女側近「ねえ、お持ち帰りしていい?、していい?」
側近「えー?、それは困るなあ」
女側近「わかったわ、ありがとう!」
側近「人の話聞けよ!」
猫耳弟「は!、まわりにエーテルが全然無いのだ!、これじゃアーツが使えないのだ!」
女側近「よし、これからお姉さんと一緒にイイコトしましょう!」
猫耳弟「姉さん助けてーぇー……」ズルズル
側近「……あいつ、ショタが好みだったのか」
吸血鬼「……うるさい……」
側近「あ、ごめん」
吸血鬼「目が冴えた……」
部下「そ、側近様ー!」
側近「ん?、どうした、そんなに慌てて」
部下「魔女刈りに出ていた者から報告がありまして」
部下「金色の妖精が発見されたとのことです!」
側近「なんですって?」
側近「光の妖精……ついに現れましたか」
側近「あなたはまず魔王様にもその趣旨を伝えてきてください」
部下「はっ!」ザッ
側近「……」
側近「 『異界より現れし勇者、光り輝く導き手を引き連れ、伝説の聖剣を振るい、諸悪を討ち倒し、世を平定せん』 」
側近「……伝承の通りなら妖精と同時に勇者の資格を持つ者も現れているはず」
側近「……もしやあいつ……まさかな」
側近「異界から現れし者が誰かはひとまず置いておこう……妖精がいたという事はあの伝説の聖剣も世界の何処かに出ている筈」
側近「……確か、聖剣の所在は天界の者が知る、と聞いたことがあるな」
側近「先手を打っておくべきか」
部下「側近様!」
側近「ん?、何故戻ってきた?」
部下「魔王様に伝えた所、側近様なら既に策を思いついているだろうとのことで参りました」
側近「そうですか……ふふ、魔王様も分かってなさる」
側近「捜索部隊に伝えよ、白い翼を持つ者……天使を捕らえてここに連れて来いと!」
部下「はっ!」ザッ
側近「さて……捜索部隊だけでは頼りない部分もある、他にも策を講ずるべきか」
吸血鬼「……」
側近「ん、どうしました?」
吸血鬼「忙しそう……」
側近「最も優先すべき事態が起きましたからね」
吸血鬼「……手伝えること無い?」
側近「おや?、いいのですか?」
吸血鬼「うん……人間の血、吸わせてもらったし」
側近「そうですね、では……」
………
吸血鬼「分かった……行ってくる」バサッ
側近「くれぐれも魔物とバレないように気を付けてくださいね!」
側近「……さて、保険はかけた、聖剣のことは心配しなくてもいいだろう」
側近「後は勇者の資格を持つ者だが……これは光の妖精の動向を監視する他に無いでしょう」
側近「でもその光の妖精もどこ飛んでるか分からない状態ですからね……後回しですかね」
側近「となると待つしかないですね、召喚魔法でも……まだ魔力が足りないか」
側近「そういえば、魔王様は何をするおつもりでしょうか、一度伺った方がいいですね」ガチャ
>>42「わっ!」ドン
側近「おわっ」
魔素精霊
&
喰剣
破壊したもの、又は相殺した攻撃を全て、自身と所持者の力へと変える忌まれし剣。邪悪な魂が宿っている。喋る
喰剣は猫耳弟にでも持たしてあげて下さい
魔素精霊「あいたー……」
側近「ああ、魔素精霊ですか、大丈夫ですか?」
魔素精霊「まあ、尻餅ついただけだけど」
側近「そうですか、ところで」
喰剣「……」
側近「何故その剣を持ち出しているのです?」
魔素精霊「あー……魔力がすごかったから憑依したらしばらく生きていけるかなと思って」
側近「あのですね、その剣は武器庫に仕舞っている武器の中でも一際危険な剣で、結構厳重に保管してたんですよ」
側近「今はまだ憑依してないみたいですけど、憑依せずに戻して来なさい」
魔素精霊「えー?、いーじゃん、別に」
側近「あなたに扱える代物ではないですよそいつは、憑依なんてしたら逆に吸収されますからね」
魔素精霊「あはは、うっそだー」
喰剣「そやつの言う通りだ」
魔素精霊「うわ、喋った」
側近「喋る剣ですからね、インテリジェンスソードってやつです」
喰剣「命拾いしたな、そやつが言わなかったら吸収して我の糧となっていたであろう」
魔素精霊「おっかなー……」
側近「あなた、自分が認めた者には触れさせないのではなかったのですか?」
喰剣「違うな、気に入らぬ者には鞘を抜かせんだけだ」
側近「そうでしたっけ」
喰剣「そこのお前も我を抜くことは認めぬ」
魔素精霊「えー……」
側近「私ですら抜けませんからね、条件がさっぱり分かりませんが」
側近「とにかく、戻して来なさい」
魔素精霊「ちぇー、せっかく見つけたのに、かったるー」フワフワ
喰剣「ふむ、またあそこに戻るのか、まあ、昔の思い出に浸るにはちょうどいい場所ではある」
側近「……ろくなのいないですね、うちの魔王軍」
女側近「そうね」ツヤツヤ
側近「あー、お前もいたんだ、そうだ」
女側近「何よー、私もろくでもないって?」
側近「そりゃそうでしょ」
猫耳弟「うぅ……姉さん以外の人に……」
側近「そいつ連れ込んで何してたんですか」
女側近「何ってナニだけど、聞きたい?」
側近「……いや、いいです」
女側近「じゃねー」ジャラ
猫耳弟「ぐえ……くぅ、エーテルさえあればこんなやつ……」
側近「(首輪とリードつけてる……犬じゃあるまいし)」
女側近「いやー、美味しかったわぁ」
食い倒レオ「え?、何が美味かったんです?」
女側近「失せろデブ」
側近「何してんですか、持ち場に戻りなさい」
食い倒レオ「今休憩時間なのに……」
側近「そうだ、魔王様のところに向かわなければ」
女側近「働き者よね、あんた」
側近「お前はもっと働きなさい」
食い倒レオ「腹減ったなあ……」
魔王の部屋
側近「魔王様、入りますよー」ガチャ
ドゴオォォォン!!
側近「!?」
側近「ままま魔王様!?」
魔王「……側近か」
側近「今、すごい爆発が起きましたが」
魔王「何……少し力の差を分からせていただけだ、魔王だからな」
剣聖「ぐっ……かはっ……」
側近「……その者は?」
魔王「そこに転がっているのは剣聖」
魔王「またの名を…勇者」
側近「!!」
側近「聞いたことがあります……剣聖、遙か昔、自らの命と引き換えに先代魔王様を討った者」
側近「名前だけしか知りませんでしたが、まさか女とは」
側近「……待ってください、何故過去の人間が……まさか!?」
魔王「そう、蘇生魔法だ」
側近「……文献で知ってはいましたが、蘇生魔法の発動にはとてつもない魔力が必要とされるはず」
側近「理論上は可能でも誰にも扱えない禁忌の魔法を発動できたのですか?」
魔王「造作もなかったぞ、魔王だからな」
剣聖「……まだだ、私はまだ戦える……!」
魔王「やめておけ小娘、既にわかっているだろう」
魔王「仮に伝説の聖剣を振るったとしても、先代魔王の実力をはるかに上回る私には勝てないと」
剣聖「く……」
魔王「さて」パチン
剣聖「う!?」ピキン
剣聖「……」
側近「……洗脳魔法ですか」
魔王「私の洗脳はそう簡単に解けぬ、魔王だからな」
魔王「仮に解けたとしてもその時は死ぬ寸前だろう」
魔王「そして、こいつを魔王軍四天王の一人に任命する」
魔王「よいな、黒騎士?」
黒騎士「……了解しました」
魔王「長らく一席空いていたからな……お前もよろしく頼んだぞ」
側近「承知いたしました!」
………
側近「まさか、蘇生魔法を発動させるとは……」
側近「流石魔王様、底が見えず、とても恐ろしいお方だ……」
側近「ともあれ、魔王様のおかげで戦力増強が捗りましたね」
側近「ちなみに私は四天王じゃないですよ」
側近「さて、魔法陣に魔力が溜まりましたね」
側近「召喚、やりますか」
側近「それ、ポンっと!」
ボンッ
>>56「?」
大阪のおばあちゃん
話を聞かない 唾とばす
大阪婆「あん?」
側近「なんだ、ただの人間か……」
大阪婆「ちょっとアンタ!、ここは一体何処なんや!」
側近「ここは魔王城で
大阪婆「あたしゃこれでも忙しいんやで!、早く戻らなあかんのや!」
側近「私が召喚し
大阪婆「あかんわ!、タイムセール終わてまうで!」
側近「……唾飛ばさないでもらえ
大阪婆「しわくちゃのババアかて甘く見たら痛い目見るねんで!、息子の嫁なんかにゃまだまだ負けられへんもんな!」
側近「話を
大阪婆「ええからはよ戻しいや!、寛容なワイも限界があるんさかい!」
側近「(……寛容な私ですがこれは……)」
大阪婆「もうええわ!、自分から出ていったる!」バタン!
側近「……」
側近「放っておこう、関わりたくないし」
………
大阪婆「しかしなんや」
魔物a「……」ジー
大阪婆「ここ、変な格好した奴ばかりおるねんな」
魔素精霊「……(なんで人間がここに?)」
大阪婆「仮装大会でもあらへんよな、さっぱり分からへんわ」
食い倒レオ「あー、腹減ったなあ……」グゥゥ
大阪婆「あん?」
大阪婆「おい、そこのでかいの、腹減らしとるんか?」
食い倒レオ「ん?、人間?」
食い倒レオ「確かに腹は減ってるけど……アンタを喰っていいか?」
大阪婆「あっはは!、こんなしわくちゃなババア食っても渋い味しかせえへんで」
大阪婆「それより腹減らしとるんならワイがうまいもん作ったるさかい、台所に案内しい!」
食い倒レオ「台所?、厨房のことかな……今日の勤務は終わったからいいけど」
………
食い倒レオ「う、う、うんめぇええ!!」ガツガツ
大阪婆「はははは!、そんながっつかなくてもまだまだたくさんあるで!」
食い倒レオ「このお好み焼きっての、すごいな!、うまいな!」
大阪婆「お好み焼き焼かせたら近所じゃ敵うやつぁいないで!」
食い倒レオ「こんなうまいもん食えて幸せだァ!」
魔物b「な、なんだ?、そんなに美味いのかよ」
女側近「おい、私にも食べさせなさいよ」
食い倒レオ「やらん!、これは全部俺のだ!」
女側近「あ?」
大阪婆「大丈夫やで!、まだまだ沢山焼くさかい、少し待ってーな!」
………
側近「魔力充填は時間かかるし、どうしましょうかね」
吸血鬼「……ただいま」
天使「は、離してくださいー!」
側近「おや、おかえりなさい、早かったですね」
吸血鬼「すぐに捕まえてきてもらった……」
側近「ふむ、人間の街の酒場に天使捕獲の依頼を出したのは正解でしたね」
天使「うぅ、翼は凍って冷たいし、神経毒がまだ効いてて動けないし、最悪だぁ……」
側近「さて、何故連れて来られたか、分かりますね?」
天使「……」
側近「簡潔に聞きます、伝説の聖剣の在り処をご存知ですね?」
天使「……知らないよ、こっちだって探してる途中なんです」
側近「なるほど、酒場で見つけたと」
天使「……!?」
側近「そして草原で目が覚めた……ね」
天使「な、何で……」
側近「読心魔法です、これでも大魔導師やってますからね」
天使「く……」
側近「……伝説の聖剣はその草原に落ちている可能性が高いですね」
側近「誰かに拾われる前に回収してしまいましょう」
側近「すみませんが頼まれてくれますか?」
吸血鬼「分かった……」
側近「ありがとうございます」
吸血鬼「……行ってくる」バサッ
側近「さて、ついでに聞くんですが、」
側近「勇者の資格を持つ者に心当たりは?」
天使「……」
側近「……本当に知らないようですね」
側近「さて、聞くこと聞いたし、もう用済みなんですよね」
側近「どうしましょうかね、牢屋にぶち込んでも仕方ないですし」
側近「……処分するしかないですかね」
天使「ひっ……」
魔素精霊「あー、ここにいたのかー」
>>65「……」
側近「おや、魔素精霊と>>65ですか」
隠し側近
側近が魔王の右腕、女側近が左腕だとするなら、魔王の隠し腕的な立場の側近。
主に裏家業が専門。とても有能で仕事が早いが、ククク笑いの軽い人物を演じている。
本気の姿は、完全な無口で魔王の命令の遂行のみに全力を尽くせる冷徹で無慈悲な人物。
魔素精霊「え!?」クルッ
隠し側近「……ククク」
魔素精霊「……き、気付かなかった」
側近「魔素精霊はいいとして、普段は滅多に出てこないあなたが来るなんて珍しいですね」
隠し側近「ククク……なーに、たまには外に出て散歩しようかと思ってね」
側近「まあ室内なんですけどね、何か御用で?」
隠し側近「んー?、俺はただそいつの後を着けてただけだぜ」
隠し側近「そしたら面白いもんが見れたじゃねーか、天界の奴がいるとはな、ククク」
魔素精霊「なんだか冷や汗が出ると思ったけど……」
側近「意味も無く殺気を当ててるんですか、暇なんですね」
隠し側近「サボりの女側近や不器用なお前と違ってちゃんと仕事を終わらせた上での暇さ」
魔素精霊「……そろそろいいかなー」
隠し側近「ん?、ああ、すまんね」
側近「何か用ですか?」
魔素精霊「そこの天使なんだけどさー」
魔素精霊「良かったら私に貰えないかなーって」
側近「ほう?」
魔素精霊「ほら、あたしって魔力を糧にしてるじゃん」
魔素精霊「魔力元素が満ちてる魔王城ならいいけど、このままじゃ濃度が薄くなる外には出られないわけよ」
魔素精霊「だからそいつの精神力を変換して魔力にしたらいい感じになるかなーっと」
側近「まあ別にいいですよ、用済みになって処分しようかと思ってたところですし」
魔素精霊「やった、じゃあ早速」スゥ
天使「うぐぅ!?、…」
魔素精霊「ん、おっけ」
天使「(うわーん、体返してー!)」
魔素精霊「ちょっと、うるさいよ」
隠し側近「へぇ、見た目も結構変わるもんだな」
魔素精霊「……体が動かないんだけど」
側近「神経毒が効いているらしいですよ」
魔素精霊「えー……」
隠し側近「……天使か」
隠し側近「あいつは今もしぶとく生きてんのかね」
側近「ん?」
隠し側近「独り言さ、ククク」
隠し側近「さーて、そろそろ他のところに行くかねぇ」
隠し側近「(こいつに反逆する意志は無さそうだしな)」
側近「そうですか」
隠し側近「じゃーなー」スタスタ
魔素精霊「動けないー……」
側近「よし、必要な魔力が溜まりましたね」
魔素精霊「何これ、召喚魔法?」
側近「そうですよ」
魔素精霊「へー……せっかくだから見てくよ、体動かないし」
側近「そうですか、それじゃあ、ポンっと!」
ボンッ
>>71「……!?」
尾帝機龍(びていきりゅう)
機械生命体の龍(細長い方)
浮遊・飛翔タイプで、口から光弾・光線を吐く
太さ50cm、全長50m
頭部含め1m30cmまでは円筒状で固定(首間接は動く)されているが、それ以外の
連続球体の尻尾は分離操作も可能で自在に動かせ、無敵である。”尾帝”の名は
その無敵の尻尾が由来となっている。その上、その尻尾は魔法・物理その他の
攻撃を吸収し、自身と、口から吐く光弾・光線のエネルギーに変換する事が出来る
固定されている頭部だけは無敵ではない(それでも機械だから結構硬いが)ので、そこだけ注意
ズガァンッ!
魔素精霊「わあっ!?」
側近「これは……」
尾帝機龍「……余を召喚したのは貴様か」ドドドドド
魔素精霊「で、でかぁ……!」
側近「あちゃー、また変なの召喚しちゃった」
尾帝機龍「機神界の支配者である余を呼び出すとはな」
尾帝機龍「その行い、万死に値するぞ!」
側近「召喚されたことがわかってるなら手っ取り早いです、魔王軍の配下に下りなさい」
尾帝機龍「余を愚弄するか、ならば」
尾帝機龍「余の力を存分に味わって死ぬがよい!」
尾帝機龍「カッ!」ビュオ
ドゴオォォォン!
魔素精霊「何あの光線……」
尾帝機龍「……他愛無い」
側近「こんなものですか?」
尾帝機龍「何!?」
魔素精霊「あ、側近様!」
尾帝機龍「余の光線を受けて蒸発しない者はいなかったはず……」
側近「へえ、そちらの世界では軟な人が多いようで」
尾帝機龍「っ……ならばこれはどうだ!」ジャラ
ズガガガガガガ!
魔素精霊「尻尾が分離した!?」
側近「……魔障壁も貫けないんですね、それ」
尾帝機龍「なあ!?」
側近「他に無いんですか?、とっておきみたいなやつ」
尾帝機龍「ぐぅっ……!」
側近「……じゃあこっちから行きますよ」
側近「氷と風の複合、氷嵐魔法!」カッ
ビュオオオオオオ!
魔素精霊「ちょ、待って、寒っ」
尾帝機龍「……無駄だ!」キィン
側近「ほう!」
尾帝機龍「余は攻撃を吸収して無効化し、余のエネルギーに変換することが出来るのだ!」
側近「吸収?、……いい事を聞きました」
魔素精霊「あー……」
尾帝機龍「……なんだと?」
側近「エネルギーを吸収するということは」
側近「逆も然りってことですよ」キィン
尾帝機龍「……う!?、ち、力が……!?」
側近「…生命吸収魔法、闇魔法の一つです」
魔素精霊「側近様、生命吸収魔法は魔王軍一得意なんだよね……」
尾帝機龍「ぐうおぉ……」バラバラバラ
魔素精霊「尻尾がぼとぼと落ちていってる」
側近「……召喚魔法というものはですね」
側近「術者より格上の者は召喚されないんですよ」
側近「なのであなたは私に召喚される程度の実力、ということです」
尾帝機龍「こ、この余が……」
側近「配下につけば命は摘みませんよ」
尾帝機龍「……ちっ、仕方ない……」
側近「よし、戦力確保」
側近「にしても、派手に暴れまわったもんですね」
魔素精霊「部屋がめちゃくちゃな上に大きかったから天井が突き抜けてるや」
側近「修理が大変……わああっ!」
魔素精霊「どしたの側近様?」
側近「重要な書類が!」
側近「濡れてインクが滲んでる!」
魔素精霊「それ側近様の氷嵐魔法じゃ……」
側近「いけない、これはいけない」
側近「魔王様に叱られ、女側近に鼻で笑われる……」
側近「女側近のやつ、実力もないのに威張り散らしてるからムカツクんだよなあ……くぅ」
魔素精霊「あー……神経毒がまだ抜けない……」
尾帝機龍「……」
側近「嘆いても仕方ない、他の業務を済まそう」
側近「まずあなた、ここから南西の方角に封印の塔があるから、そこに行きなさい」
側近「塔のお宝目当てにやってくる侵入者をぶちのめしてください」
尾帝機龍「……わかった」
側近「はいこれ、証書。塔に着いたら責任者に見せてくださいね」
側近「そんであなた」
魔素精霊「私?」
側近「長らく空いていた四天王の一席が埋まったので、新しく就いたその人のサポートに着きなさい」
魔素精霊「おー、しばらく3人だけだったけどやっと埋まったんですねー」
魔素精霊「けど、まだ毒が効いてて動けないよー」
側近「動けるようになってからでいいです」
側近「そんで、後は部屋の修理ですか」
側近「修理を済ませないことには召喚魔法も使えませんしね……」
側近「まず建築部隊に連絡して……」
>>87「これは……」
側近「おや」
既に召喚されていた
クー 川 ゚ -゚)
シュー lw´‐ _‐ノv
ヒー ノパ⊿゚)
三姉妹
ヒー子「うはー!、派手に穴が空いてるなあぁぁ!」
シュー子「青空教室……」
クー子「今夜だけどね」
側近「ああ、私が前に召喚した素直三姉妹ですか」
クー子(長女)「何やってたの?」
側近「ちょっと立て込んでましてね」
ヒー子(次女)「なんだ、暴れたのかー!」
側近「私じゃないですけどね」
シュー子(三女)「もぐもぐ」
魔素精霊「……何食べてんのー?」
シュー子「お好み焼きと言うらしい」
ヒー子「美味かったよなあれ!」
クー子「今度また食べたいわね」
シュー子「香りがいいよね、パリパリしてて」
クー子「何よその表現、香ばしい、でしょ」
魔素精霊「あーあれか、美味しかったね」
側近「何の話か見えて来ない」
クー子「あなたが召喚したんじゃないの?」
ヒー子「人間が外から来たなら外回りの警備の奴等に食べられるからな!」
シュー子「骨が多いからカルシウムたっぷり」
クー子「私達は人間食べないけどね」
側近「召喚、人間……あいつか、何してんだ一体」
ヒー子「話したらまた食べたくなってきたな!」
クー子「そうね、まだ残ってるかしら」
ヒー子「よし、行くぞおおお!!」
シュー子「うるさい、鼓膜がかぶれる」
魔素精霊「変な表現だね……」
側近「用事は無いので?」
クー子「歩いてたら大きな音が聞こえたから寄ってみただけよ、それじゃ」
側近「……あの婆さん、何してるんでしょう」
暗黒目玉「厨房で料理を作って振舞っていたぞ」
側近「ああ、いたんですか」
暗黒目玉「ソースの香ばしい香りが食欲を引き立てていてな、中々美味であった」
側近「あなた、鼻も口も無いでしょうに」
吸血鬼「……ただいま」モグモグ
側近「あ、おかえりなさい……あなたも食べてるんですね、お好み焼きとか言うの」
吸血鬼「具沢山で美味しい……」
側近「唇に青ノリ付いてますよ」
吸血鬼「……」ゴシゴシ
側近「で、その手に持ってるのが伝説の聖剣ですか」
吸血鬼「多分……」
聖剣「美少女に振るわれるのは大歓迎だが、ソースの付いた手で触らないでほしいものだ」
側近「おかしい事口走ってますが、話すあたり、伝説の聖剣で間違い無さそうですね」
暗黒目玉「伝説の聖剣、生で見るのは初めてだ」
側近「どれ」
聖剣「認めぬ」バチッ
側近「いたっ」
聖剣「我を振るう資格があるのは、我のお眼鏡に敵った美少女のみだ」
側近「剣のくせに選り好みとは……」
吸血鬼「……美少女」ブイ
側近「そのvサインはなんですか」
魔素精霊「……うん、体が動くようになってきたよー」
側近「あ、ちょうどいいです、この剣武器庫に突っ込んでおいてくれませんか」
魔素精霊「分かりましたー」
側近「……酒場で出会った天使とは違うな、憑依体だな?」
魔素精霊「あ、私の正体分かるんだ」
聖剣「別の者の体を使って美貌を驕るとは言語道断、我を握る資格は与えぬ」
魔素精霊「……ちょっとー、私が美人じゃないっての?」
聖剣「認めさせたくば、本当の姿を晒すことだ」
魔素精霊「えー、せっかく体に馴染んだのに、一度手放すとまた馴染ませるの手間なんだけど……」
側近「……吸血鬼さん、付き添ってやってください」
武器庫
喰剣「……」
聖剣「……」
聖剣「……振るわれるなら可愛い子ちゃんがいいであろう」
喰剣「……」
喰剣「分かっておるではないか」
聖剣「可憐な少女も雅な美女もそそるものだ」
喰剣「……年増は好かぬな、やはり子供がいいであろう」
聖剣「……お主はそういう趣向か」
喰剣「可愛ければ男でもいけるものだ」
聖剣「我は流石に男は許容範囲外である」
魔素精霊「(剣同士でなんて会話してんの)」
側近「さて、部屋の修理が終わるまで召喚魔法が使えないですね」
吸血鬼「……」
側近「あれ、戻ってきたんですか」
吸血鬼「……褒めて」
側近「え、ああ、頑張ってくれましたね、ありがとうございます」
吸血鬼「……」
側近「……」
吸血鬼「……撫でて」
側近「え?、あ、はい……?」ナデナデ
吸血鬼「……♪」
次の日
側近「流石、うちの建築部隊は優秀ですね」
側近「一晩で私の部屋を修理してくれました」
側近「二週間で魔王城を建築するだけあります」
側近「これで召喚魔法も再び使えますね」
側近「それでは、ポンっと!」
ボンッ
>>98「!」
赤・青・黒の三体の変形・合体出来るロボ。結構デカめ
パイロットは居ても居なくても動ける
でも居た方が気力が出るかも?
出来たら素直三姉妹の搭乗希望
俺も彼女ら好きなんで
黒ロボは本当は米的な意味で白にしたかったけど、魔王軍だから黒にした
と、それに隠れる様に↓
害悪粉魔(がいあくふんま) 埃・花粉・pm2.5・黄砂・アスベストその他の最悪な粉害コンボの魔物
存在そのものが悪……ッ! 本粉(人)の性格がどうかは知らんがな
赤ロボ「……」ガシャン
青ロボ「……」ウィーン
黒ロボ「……」ピピピ
側近「これは……なんです?」
側近「ゴーレム……にしては材質が違うし」
側近「……これは、噂に聞くろすとてくのろじーとかいうものですかね」
赤ロボ「……」ガシャコン
青ロボ「……」ブオオオオ
黒ロボ「……」ガガガガガ
側近「てか、でかい上に駆動音がやかましいですね、動けるのならとりあえず静かにしてくれませんか」
赤ロボ「……!」プシュー
側近「熱っ!、こっち向かってガス吹きかけないでください!」
側近「困りましたね、こんなにデカイと魔王城の中を移動するにも苦労しますよ」
青ロボ「……」ブルルル
側近「……言葉通じてるんですかね?、こうも一方的に話していると不安になってきます」
黒ロボ「……」ジジジジ
側近「……何か伝えたいなら体動かしてください」
青ロボ「……」クイ
黒ロボ「……」クイ
側近「ん?、赤い方の……ここ?」
赤ロボ「……」クイクイ
側近「……あ、ここ開いて中に入れるんですね」ガチャ
害悪粉魔「あっ」
側近「えっ」
害悪粉魔「見つかっちまったぜ!」
側近「ゲホッ!?、何こいつ煙ったい!」
害悪粉魔「こうなったら逃げるんだぜ!」ダッ
側近「あ!」
側近「(本能でわかる!、あれは害しか産まない存在!、あれを外に出したらとんでもない目に……!)」
青ロボ「!」バッ
黒ロボ「!」バッ
連携必殺!、電磁ネット!
害悪粉魔「うわっ!?」グルグル
側近「おお!、原理がさっぱり分からないけど捕まえた!」
害悪粉魔「捕まっちまったぜ」
側近「捕まえたのはいいけど、こいつどうしましょ」
害悪粉魔「出来れば痛くしないでほしいんだぜ」
側近「とりあえず、隔離ですかね」
………
腐ライム「あれ?、君も隔離されたのかい?」
害悪粉魔「どうやらそうみたいなんだぜ」
腐ライム「僕と同じ見たいだね、よろしくね!」
害悪粉魔「おう!、よろしくなんだぜ!」
腐ライム「(埃っぽいなあ)」
害悪粉魔「(臭いんだぜ)」
側近「あーよかった」
側近「あれ放り出したら腐ライム作った時みたいに……危ね、思い出すとこだった」
側近「……ぶえっくしょい!!」
側近「……あいつの出す粉にやられたか?」ズビー
赤ロボ「……」ウィーン
側近「換気は外でやってくれませんか、内部に残った粉を部屋に振り撒かないでください」
側近「ぶえっくしょい!!」
側近「これはやばいかもしれない、今日は召喚はやめておくか…?」ズビー
側近「いけない、心なしか体調も悪くなってきた気がする……」
側近「今日は出歩かない方がいいですかね……」
側近「あ、窓開けましょう、換気しないと」ガチャ
>>108「あ」
側近「うわ!、びっくりした!」
アダム
アダム&イブprojectの片割れ
ポッド内で一度体が崩れ、保存液の水質調整の為に排出処理される
しかし、その時に一緒に排出された保存用ナノマシンが突然変異を起こし
アダムの欠片と融合して肉体を永久維持・修復してしまう様になり、アダムは不死の身となった
脳も崩れてから修復された為、記憶は一切無い。自由にさ迷い歩く様になってから幾星霜
不死身の子供が居るという噂から、何かに使えるかも知れないと魔王軍に拉致された
それとアダム君に運ばれてきた謎の卵
謎の卵
50cmくらいの大きい卵
与えるエネルギーがどんなものかによって生まれるものが変わる
複数種類のエネルギーの比率でも細かく変化する
エネルギー量によっては、手が付けられなくなる事も……
生まれた後も、得るもので永遠に変化を続ける
もちろん育て方次第で性格も変わる
誰かに孵らせるか食材にされるかは>>1の自由で
側近「な、なんで私の部屋のバルコニーにいるので?」
アダム君「なんとなく」
側近「はあ、ほんと自由ですねあなた」
アダム君「それほどでもない」
側近「褒めたつもりではないのですが」
側近「(確かこの子、食い倒レオが頭から齧り付いて上半身抉られて、残った下半身から再生したんでしたっけ)」
側近「(そんでうちの研究部隊の方が拉致ったとか聞いてますが)」
側近「こうして会うのは初めてですね」
アダム君「うん」
側近「……ん?」
謎の卵「……」
側近「その卵は?」
アダム君「たびのとちゅうでもらった」
側近「へえ」
アダム君「あげないよ」
側近「いやいや、盗りませんよ」
アダム君「くれたひと、しろいはねはえてた」
側近「白い羽根……もしや天界の者ですか?」
アダム君「わかんない」
側近「ふむ……となるとこの卵、とんでもない代物では
側近「ぶえっくしょいー!」
側近「駄目だ、くしゃみが止まらない」
アダム君「だいじょうぶ?」
側近「大丈夫じゃないので早く離れたほうがいいですよ、移したくないので」
アダム君「わかった、おだいじに」タッ
側近「ええ」
側近「……」
側近「今飛び降りた?、ここ相当な高さがあると思うのですが……」
側近「ぶえっくしょーい!」
側近「あー、いけないですよこれは、ベッドで横になりますか……」
側近「うぇー……」ドサ
暗黒目玉「どうした、調子が悪いのか?」
側近「いたんですか、まあそうみたいです」
側近「一日寝てれば良くなると思、ぶえっくしょい!」
暗黒目玉「大変そうだな」
側近「……あなたの方が大変そうに見えますけどね」
側近「すごい充血してますよ?」
暗黒目玉「……まじヤバイ、助けて」
側近「今換気始めたところだからしばらくすれば治ると思いますよ」
暗黒目玉「わかった……く、辛い……」
側近「……ぶえっくしょい!」
側近「あー、鼻水止まんねーや」ズビー
大阪婆「ちょっとアンタ!」バーン
側近「あ、大阪のお婆ちゃん」
大阪婆「アダム君から聞いたで、風邪こじらせたそうやな?」
側近「正確には花粉症、ぶえっくしょい!」
大阪婆「ああもう安静にしい!、風邪に効くやつ作ったさかい、これ食べて元気出しい!」
側近「あ、お粥ですか、ありがとうございます」
大阪婆「まあ、思ったより元気そうで安心したで、ほなまたな!」ガチャ
側近「……」パク
側近「苦味があるのにそれを上手いこといいアクセントに変えている……美味い」
側近「心なしか少し元気になった気がします」
側近「でもまあ油断は禁物ですので寝ますが」
ガチャ
側近「おや、今日は来客が多いですね、誰もノックしないのはアレですが」
>>118「……」
ブラックカレーライスマン
あの麻薬が入っていたと噂されていた黒いカレーライス……が人型の生命体になった存在。外道
ss速報のとある安価スレのキャラのオマージュ
ブラッドレディー 人間の女性の血液が女性の形をした存在 自身(血)の増量はお手の物
吸血鬼の飲み用にでも
黒カレーマン「ふっ……風邪をひいたからどんなもんかと様子を見にきたけど、割と元気そうだね」
血女「結構ピンピンしてるじゃない」
側近「まあ調子悪いと言っても花粉症ですし」
側近「大阪のお婆ちゃんが作ってくれたお粥でなんか元気になってきましたし」
黒カレーマン「ふっ……まあ元気ならなによりだ」
血女「みんな心配してましてよ、早く元気になってくださいまし」
側近「ありがとうこざいます」
側近「(こいつら、見た目と言葉遣いのギャップが激しいんだよな……)」
側近「そうですね、あなた達は私の心配よりも自分の心配をした方がいいと思います」
黒カレーマン「ふっ……ん?」
血女「あら?」
食い倒レオ「ジュルリ」
吸血鬼「……」ゴクリ
黒カレーマン「」
血女「」
黒カレーマン「……ふっ……」
黒カレーマン「わりとやばいかもしれない」
食い倒レオ「あー食った食った、いい辛口だったぜ」
側近「そうですか、早く持ち場に行ってくださいね」
食い倒レオ「よし、これで昼までがんばれるぞ!」スタスタ
米粒「……ふっ……」
米粒「食い散らかしてくれたおかげで米粒がわりと残っているが、どうしたものかな」
側近「ご愁傷様ですとしか言えませんが」
血女「あ、ちょっと、それ以上は、ん、いけない、ですわ、よ」
吸血鬼「……♪」チュウウウウ
血女「んあっ、本当に、待って、ひぎぃっ」ビクン
側近「そこら辺にしといてあげてください」
血女「く、くやしい、だけど……」ビクンビクン
側近「それ以上いけない」
吸血鬼「……満足」ケプ
側近「体中血まみれですので洗ってきてください」
吸血鬼「うん……」テクテク
米粒「……ふっ……」
血女「んあー……」
側近「とりあえず、他のところへ行ってくれませんか」
米粒「ふっ……では安静にしていてくれたまえ」ヒョコヒョコ
血女「ああ、いけないですわ、何かよからぬ感情が……」スタスタ
側近「朝から騒がしい……」
黒騎士「中々大変なようだな」
魔素精霊「やっほー」
側近「おや、黒騎士さん、何か御用で」
黒騎士「何、魔王様から命を受けてな、その内容を伝えに来ただけだ」
側近「ふむ、そうですか」
黒騎士「……近いうちに、人間の街で武道大会が開かれる」
黒騎士「魔王様はそれを勇者の選考と睨んでおられる」
側近「……!」
黒騎士「私は裏でその大会の経緯を監視し、勇者の資格を持つ者が誰なのか見極める予定だ」
側近「……そうですか」
側近「……そうだ、ちょっといいですか」
黒騎士「なんだろうか」
側近「勇者の資格を持つ者以外でわりと使えそうな人材がいたら連れて帰ってもらえませんか」
黒騎士「ほう、何故だ?」
側近「大会で勝ち進むとなるとそれなりの実力者でしょうし、適当に洗脳魔法を使えば簡単に我ら魔王軍の配下になりますしね」
側近「……あなたみたいに」
黒騎士「……くく、なるほどな」
黒騎士「いい具合の奴がいたら連れて帰ることにしよう」
側近「ありがとうございます」
黒騎士「……風邪をひいたと聞いていたが元気そうだな」
側近「知らぬ間に大分良くなりましたね」
黒騎士「では私はもう行くぞ」
側近「はい」
黒騎士「行くぞ魔素精霊」スタスタ
魔素精霊「はーい、側近様もお元気でー」
側近「ええ、それでは」
側近「……ひっきりなしに人が来るから暇が無いですね」
>>128「ん?」
側近「ほら、また来た」
万能概念(の妖精)
精々周囲の直径2mの範囲を思うがままにする程度
しかし自我は薄く、言われた事への理解も解釈が違ったりして扱いづらい
へたに願い事を言ったりすると、意にそぐわない事になるかも
起死改生の薬
死の寸前から絶好調にまで回復させ、そのついでに一段階上の強さに引き上げる薬
こっちは黒騎士に持たせて呪縛解放後の運命を変えてあげたいかなー、って
万能概念「んー?」
側近「うわ、扱いづらい子が来たな」
万能概念「ん?」
側近「いえ、何でもないです」
側近「(下手なこと言うととんでもない事になりますからね、この子)」
万能概念「ん」
側近「ん?、私ですか?、大分良くなりましたよ」
側近「正確には花粉症なんですがね、なんで風邪って伝わってるんでしょう」
万能概念「んーん」フルフル
側近「え、違う?」
万能概念「ん、ん」
側近「……はー」
側近「何言ってるかさっぱり分かんない」
アダム君「これ、あげるっていってるよ」
側近「おやアダム君、これとは?」
万能概念「ん」
側近「これは……薬ですか?」
万能概念「んー」
アダム君「きしかいせいのくすりだって」
側近「起死改正の薬?」
側近「……どんなやばい状態でも飲めばたちまち全快する上にパワーアップもするあれですか」
側近「なんでこんなとんでもない秘薬が?」
万能概念「んー」
アダム君「つくったって」
側近「作った……?、流石万能概念、何でもありですね」
側近「まあ、そんなやばい状態でもないので飲みませんがありがたく受け取っておきましょう、ありがとうございます」
万能概念「ん」
側近「ところで、アダム君はこの子の言ってることが分かるんですか?」
アダム君「うん、なんとなくだけど」
万能概念「ん」
アダム君「うん、わかった」
側近「今のは何と?」
アダム君「いっしょにあそぼうだって」
側近「そうですか、他の人に迷惑をかけない程度にしてくださいね」
万能概念「ん」
アダム君「わかった」トテトテ
ヒー子「私も一緒にいいかな!」
万能概念「ん」
アダム君「いいよー」
ヒー子「よっしゃあああ!」
シュー子「叫ばないで、艶かしい」
クー子「恥ずかしい、ではないかしら。ごめんなさいね、騒いでしまって」
側近「どこから沸いたんですか」
万能概念「んー」
アダム君「はやくいこう」
ヒー子「うおおおおお!」
シュー子「ぬあ、引っ張るなー」
クー子「風邪ひいたと聞きましたので、お大事に」
側近「はい、ありがとうございます」
側近「……」
側近「花粉症なんですけどね」
吸血鬼「……」
側近「おや、戻ってきたんですか」
吸血鬼「寝る……」ガチャ
側近「おやすみなさい」
側近「……」
側近「なんで私の部屋に棺桶持ち込んでるんでしょう」
側近「なんか疲れた、人が沢山来るんですもん」
>>136「え?」
側近「あ、まだ来ますか、そうですか」
研究所長
研究所長「いやなに、君が風邪ひいたと聞いてみんな心配してくれてるんだよ」
側近「おや、あなたが部屋から出てくるなんて珍しいですね」
研究所長「そうかね?」
側近「いつも部屋に篭って変な研究してるイメージなので」
研究所長「……間違ってないから反論できないが……」
側近「で、今何してるんです?」
研究所長「ん?、ああ、アダム君の観察だね」
側近「あー、あの子ですか」
側近「そういえばあなたが拉致ったんでしたね」
研究所長「簡単に調べてみたんだがね」
研究所長「あの子、度重なる破損と再生で痛覚がイカれているんだよ」
研究所長「だからどんな怪我でも、例え食い倒レオ君に上半身抉られても痛みを感じない訳だ」
側近「そうなんですか」
側近「(だからあの時躊躇なく飛び降りたわけですか)」
研究所長「思考レベルも幼い子供と違わないレベルでね」
側近「まあ、楽しそうで何よりですが」
研究所長「……まあ、あの子はあの子で」
アダム君「わー」バシッ
シュー子「痛っ……」
アダム君「あ……」
研究所長「自分と他の人との違いに苦悩しているようだけどね」
側近「……ふむ」
研究所長「おっと失敬、それではな」スタスタ
側近「……」
側近「疲れた……まだ昼前ですよ」
側近「花粉症も大分良くなりましたけど油断大敵、誰か来る前に寝ましょう」
棺桶「……zzz」
側近「なんで私のベッドの横に置いてるんですかね、棺桶」
一レス抜けてもた、>>139の前にこちら
研究所長「あと、これはまだ研究途中だから断定できないことだが……」
研究所長「あの子の体から解析不能のナノマシンが発見された」
研究所長「私の見解だが……あの子はロストテクノロジーと何らかの関連があると見ている」
側近「!、ろすとてくのろじーですか……」
研究所長「研究を進めれば、あの子みたいに不死になる技術が作れるかもしれないな」
研究所長「……くふふふ」
研究所長「ロストテクノロジー、私の手で解明してみせるぞ……くふふはは」
側近「妄想は他所でやってくれませんか」
………
女側近「あー疲れたわ、流石に朝からぶっ続けで情事に励むのはキツイわね」
猫耳弟「……」
女側近「腹減ったから飯食ってくるわー、君もお腹空いたらなにか食べた方がいいよ」バタン
猫耳弟「……」
猫耳弟「なぜこんな目に遭うのだ」
暗黒目玉「……」フワフワ
猫耳弟「……姉さん」
猫耳弟「姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん……」ブツブツ
暗黒目玉「ん?」
………
側近「おはようございます」
側近「一晩寝たら調子が良くなりました」
側近「この分なら召喚魔法を使うのも問題無さそうです」
側近「ではではー、ポンっと!」
ボンッ
>>147「……!?」
金ヒヨコ
銀ヒヨコ
白金(プラチナ)ヒヨコ
それぞれ金・銀・プラチナで構成されているヒヨコ
ヒヨコなのだが、大きさは既にニワトリ。金属で出来ている筈なのに、体毛は病み付きになる程フサフサ
ヒヨコだからってナメて掛かると、猛烈な突っつきで痛い目を見るぞ!
羽ばたきも飛べるくらいには凄い 本当にヒヨコ?
金ピヨ「ピーヨ」
銀ピヨ「ピピーヨ」
白金ピヨ「ピピピーヨ」
側近「何これ、でかいヒヨコですね……ヒヨコ?」
側近「どれも光沢が眩いですね」
側近「しかし触るととんでもなくモフモフ、これはどういう……」モフモフ
金ピヨ「ピィー!」ツンツン
側近「いてっ」
銀ピヨ「ピィー!」ツンツン
白金ピヨ「ピィー!」ツンツン
側近「こら、突くのを止め、いたたたたた」
金ピヨ「ピィー!」バサバサ
側近「あー、私の部屋で暴れないでください!」
銀ピヨ「ピィー!」バサバサ
バラバラバラ
側近「うわあ!、書類が!」
白金ピヨ「ピピィー!」
ガシャーン
金ピヨ「ピィー!」バサバサ
銀ピヨ「ピィー!」バサバサ
側近「……」
側近「書類がくちゃくちゃで羽毛まみれの上に、窓割って逃亡ですか」
側近 の やる気 が 下がった!
赤ロボ「……」ガシャン
青ロボ「……」ウィーン
黒ロボ「……」ピピピ
バサバサ
金ピヨ「ピヨ」チョコン
赤ロボ「……」ガシャコン
クー子「……あら」
ヒー子「ロボットの頭にヒヨコが乗ってるな!」
シュー子「ほのか」
クー子「言うならのどか、じゃないかしら」
側近「……」
側近「やる気が下がりました」
側近「魔力が溜まっても召喚するモチベーションがないです」
側近「あー、どないしましょ」
食い倒レオ「側近様ー、おはようございます」ガチャ
側近「あー食い倒レオですか、おはようございます、何用で?」
食い倒レオ「ほら、側近様、召喚魔法使ってるじゃないですか」
食い倒レオ「何か食える物召喚してないかなーって」
側近「……」
側近「さっきヒヨコを召喚しました」
食い倒レオ「ヒヨコ……焼き鳥か!」
側近「飛んでった方向からして中庭じゃないでしょうか」
食い倒レオ「よっしゃ、朝飯が足りなかったから追加でチャージするぞ!」バタン
側近「……」
………
食い倒レオ「焼き鳥焼き鳥ー……お、あれか」
金ピヨ「ピヨ」
銀ピヨ「ピヨピヨ」
白金ピヨ「ピピィー」
赤ロボ「……」ガシィン
青ロボ「……」ブロロロ
黒騎士「……」
食い倒レオ「ロボットの頭の上にちょこんと居座ってやがるぜ」
食い倒レオ「このまま気付かれないうちにそぉーっと……」
金ピヨ「ピ?」
食い倒レオ「あ、気付かれた」
食い倒レオ「ええい、気付かれたからなんだ、このまま一気に」
銀ピヨ「ピィー!」ツンツン
白金ピヨ「ピィー!」ツンツン
食い倒レオ「ぎゃあ!、いててて!、やめろ!、おい!」
赤ロボ「……!」チュイーン
必殺!、バームバスター!
食い倒レオ「うわ!、危ね!」サッ
食い倒レオ「くそー、チャージしようと思ったのに逆にエネルギー使っちまったぞ……」ドタドタ
黒騎士「……」
魔素精霊「あー、やっと見つけた、ここで何してんですか黒騎士様」
黒騎士「……ん?、魔素精霊か、ちょっと瞑想をな」
魔素精霊「こんな朝っぱらからよくやりますね……」
バームバスターってなんだよ、ビームバスターだよ
黒騎士「鍛錬をしてないと落ち着かなくてな……生前からの癖だな」
魔素精霊「はあ……」
黒騎士「して、何か用か?」
魔素精霊「魔王様が呼んでましたよー」
黒騎士「そうか、すぐ行く」スタスタ
魔素精霊「りょーかーい」
天使「(体を返せー!)」
魔素精霊「(うわ!、いきなり暴れないでよ……!)」スタスタ
シュー子「おー、高いなー」
黒ロボ「……」ジジジジ
ヒー子「おー!、私も私も!」
クー子「楽しそうで何よりだわ」
米粒「……ふっ……」
米粒「どうにかして早く元の姿に戻らなければなるまい……」
白金ピヨ「ピ」ツン
米粒「あっ」
白金ピヨ「……」クチャクチャ
………
側近「あー……魔素精霊じゃないですがかったるいですね」
>>161「……」
側近「あ、いたんですか、気付きませんでした」
【賢者】→ヤマダ電機で見て、購入はアマゾンにする。
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賢者「やる気無さそうな顔してるわね」カシャ
側近「…何ですかそれ」
賢者「ろすとてくのろじーの機械よ、これで写したものを絵に出来るの」
側近「あー、あなたそういうの集めるの好きでしたね」
賢者「ほら、見てみる?」
側近「うわ、冴えない顔してますね」
賢者「あなたよ」
側近「えー?、私はもっとキリッとして」
賢者「あなただからね」
側近「……うーん」
賢者「私から見れば結構いけると思うんだけど、何が不満なの?」
側近「もっとかっこいいのではないかと」
賢者「……自惚れてるわね」
吸血鬼「……」ジー
賢者「あら?」
吸血鬼「……」クイ
側近「ん?」
賢者「……あ、そういうことね、はい」カシャ
側近「え?」
賢者「あなたも隅に置けないわね」
側近「えーと?」
吸血鬼「……♪」
側近「ところで、何か用ですか?」
賢者「ちょっと魔導書の内容について聞きたいことがあって」
側近「ふむ」
賢者「これなんだけど……」
側近「これはですね……」
賢者「……なるほど……」
側近「そして……それから……」
賢者「…………へー……」
側近「……そんでもって…………」
賢者「…………属性の複合は…………」
側近「……4属性で…………核熱…………」
吸血鬼「……」
………
吸血鬼「……」ウトウト
側近「……吸血鬼さん?」
吸血鬼「……ん」
側近「……眠いなら棺桶で寝た方が……」
吸血鬼「……うん」ガチャ
賢者「彼女、ここで寝てるの?」
側近「ええ、私の部屋に棺桶を持ち込んでましてね」
賢者「……はーん、これは本格的に……」
側近「賢者さん?」
賢者「ん、何でもない、こういうのは自分で気付いたほうがいいわね」
側近「?」
賢者「それじゃ私は……あれ」
側近「どうしました?」
賢者「私の機械が見当たらない……」キョロキョロ
アダム君「わー」カシャカシャ
研究所長「興味深い物を持っているではないか」
賢者「のあーっ!?、私の、か、返せー!」
アダム君「おぉー」カシャカシャ
賢者「あー!、連打しちゃダメ!」
研究所長「私にくれないかね?、ぜひ解体して
賢者「絶対あげないから!、あげないから!!」
側近「外でやってくれませんか」
アダム君「おー……」カシャ
万能概念「ん?」
アダム君「おぉー!」カシャカシャ
暗黒目玉「お?」
アダム君「おおおーー!」カシャカシャ
大阪婆「おや、カメラやないの、撮ってくれるん?」
アダム君「すごいすごい!」カシャカシャ
研究所長「万能概念や暗黒目玉にお婆ちゃんまで機械に写っているのか、面白い機械だね」
賢者「だから、連打しちゃダメー!」
プスンプスン
アダム君「あれ」カチカチ
研究所長「……画面が真っ黒になったな」
賢者「うわあああああああ!?」
賢者「……ぐすん」
研究所長「いやその、悪かったよ、私は何もしてないけど」
アダム君「ごめんなさい」
賢者「……責任取ってください」
研究所長「……わ、私かね?」
賢者「責任取ってくださいー!」
研究所長「私は見てただけで何もしてないのだが、ちょっと」
賢者「責任ー!」
研究所長「お、落ち着きたまえ、そんな迫って来ないでくれないか」
アダム君「たいへんだね」
研究所長「き、君は他人事みたいに……!」
賢者「せきにんー!」ダダダダ
研究所長「ぬおおお!?」スタコラ
アダム君「……おさわがせしました」バタン
側近「……」
側近「……」
暗黒目玉「騒がしかったな」
万能概念「ん」
側近「少しくらい止めてくださいよ」
大阪婆「お茶、飲むかい?」
側近「ありがとうございます」
側近「……熱っ」
暗黒目玉「私にもくれないか」
大阪婆「あんた、口無いやん!」
側近「漫才ですか?」
血女「んー、今日もいい具合に血が出来てましてよ」
賢者「せきにんー!」
研究所長「だから追って来ないでくれるかー!」ドン
血女「きゃっ!?」ベチャ
研究所長「あっ、すまない、大丈夫かね?」
血女「もう!、走るなら前を向いて走ってくださいまし!」
研究所長「すまないね、ほんと」
研究所長「……うわあ、白衣が血だらけだ」
賢者「せきにんー……ん?」
研究所長「ん?」ベットリ
賢者「……ち、ちぃぃー……」バタリ
研究所長「……血は苦手かね」
血女「せっかく増やした血が飛び散ってしまいましたの……」
側近「……ふう」
側近「お茶飲んで落ち着いたらやる気も戻りましたし、召喚魔法使いますか」
側近「そいや、ポンっと!」
ボンッ
>>173「……」
蔵開ケン
陸生(というよりも蔵生?)巨大イカ
蔵開ケン「うぃー……」
側近「うわ、何このイカ酒臭い」
蔵開ケン「おう、あんちゃんも酒飲むかい?」
側近「まだ昼ですよ、いりません」
蔵開ケン「んだとぉ!?、せっかく蔵開きで振舞ってるってのにてめえ」
側近「何ですかそれ」
蔵開ケン「かあー、これだから最近の若い奴は」
食い倒レオ「イカと聞いて」
蔵開ケン「お?」
側近「あ……(察し)」
………
食い倒レオ「プハァー!」
蔵開ケン「おーあんちゃんもいい飲みっぷりだねぇ!」
食い倒レオ「へぇー、日本酒なんて初めて飲んだが、結構、いやかなりいけるな!」
蔵開ケン「まだまだ沢山あるぜ?」
女側近「かぁー、何なのよ黒騎士の奴、四天王のくせして側近の私に反抗的でよォー」
側近「そりゃああんた、普段の行いがいけないわけだってのよ、もう一杯」
女側近「あ?、なんつったコラ」
側近「ちったあ真面目に働けと言っとるんじゃ雑魚助が」
女側近「おーおー!、喧嘩ふっかけてんのか!、表出ろや」
食い倒レオ「おー!、やれやれー!」
蔵開ケン「いてこましたれー!」
吸血鬼「……ヒック」
女側近「かかってこいやぁ!」
側近「核熱ゥァ!」カッ
ドゴオォォォン!
女側近「」ピクピク
側近「……んー?、どこに隠れたー?、出てこいや!」ヨロヨロ
食い倒レオ「うはは!、流石派手だな!」
蔵開ケン「あんちゃん、やるやないの!、がはは!」
吸血鬼「……zzz」
黒騎士「……何をしている?」ドドドドド
側近「んあ?」
………
側近「はっ!?」
側近「私は一体何をしていた?」
側近「うっ……頭が痛い……」
吸血鬼「……zzz」
側近「……なんで横で寝てるんでしょう」
食い倒レオ「スルメをもっと……ぐがー……」
蔵開ケン「足は無限に生えない……ぐごー……」
側近「……ほんと何してたのか覚えてないです……」
側近「とりあえず水……」ガチャ
女側近「あっ……」
側近「あ、女側近さん」
女側近「側近……さん、お、おはようございます……」ビクビク
側近「?」
数日後
側近「色々な魔物を召喚してすごく戦力増強したと思います」
暗黒目玉「うむ」
大阪婆「タコ焼き作りたいんけどタコがあらへんのな」
金ピヨ「ピィー」
側近「……思いますよ?」
黒騎士「側近よ、いるか?」ガチャ
側近「あ、どうも」
黒騎士「今日、人間の街で武道大会が行われる」
側近「ふむ」
黒騎士「お前の要望だが、それなりの人材を連れてくればいいのだな?」
側近「ええ、目下の目標は勇者の素質を持つ者を見極める事だそうですが、最終的には世界征服ですからね」
側近「洗脳魔法を使って魔王軍の戦力増強と行きたいですね」
黒騎士「了解した、では行ってくる」バタン
側近「魔素精霊もサポート頼みましたよ?」
魔素精霊「りょーかいしましたー」バタン
側近「ふむ、待ってるだけというのも何ですし、召喚魔法でも使ってますか」
側近「それそれ、ポンっと!」
ボンッ
>>187「?」
剣闘機
剣と戦闘機が混ざった様な、70cm程の魔動生命
ガトリング?ミサイル?そんなものは無ぇっ! 凄まじい速度と鋭さで切り裂き、貫くのみ!
剣闘機「……」ピピピ
側近「おや、これも機械ですね」
側近「ふむ、どうやら動力は魔力らしいので、ろすとてくのろじーでは無さそうですね」
剣闘機「目標補足」スパァン
側近「おっと、危ない」ヒョイ
側近「わお、吸血鬼さんの棺桶が真っ二つですね」
側近「すごい切れ味だ、これは即戦力ですね」
吸血鬼「……」
側近「あ」
剣闘機「目標、追加」ピピピ
………
吸血鬼「……」プスー
側近「いや、すいませんほんと」
剣闘機「経戦、不可、能」バチッバチッ
側近「あー、これどうしましょ」
側近「研究所長さんに渡せば修理してくれますかね」
吸血鬼「……棺桶」
側近「どうしましょうかね」
吸血鬼「……」ゲシ
剣闘機「ダメー、ジ、過多っ」バキン
側近「その辺にしといてあげてください」
側近「とりあえず研究所長さんに預けました」
側近「あの人なら直すだけじゃなくて更なる強化もしてくれるでしょう、勝手に」
吸血鬼「寝床がない……」
側近「空き部屋なら沢山ありますが」
吸血鬼「棺桶……」
側近「分かりましたよ、建築部隊に頼んでおきます」
吸血鬼「……!」ピク
側近「……おや、どうしました?」
吸血鬼「……魔力感知、誰かが城に潜入した」
側近「なんですって?」
吸血鬼「こっち」ダッ
側近「こっちは確か……」
武器庫
?「誰がしわくちゃババアだコラ!」
?「……!」
?「誰か来ます!、ヤバイです!」
?「ぐぬぬぬ、転移魔法!」バシュン
吸血鬼「……!、逃げられた」
側近「一歩遅かったか!」
魔素精霊「ぐぅー……」
側近「起きなさい」パシン
魔素精霊「んあっ!?」
魔素精霊「あ!、側近様ー!、大変なんです!」
側近「天使の体はどうしたんですか?」
魔素精霊「あ、あれ?、無い、まさか寝てる間に……」
側近「……武器庫を狙ったということは」
喰剣「お察しの通りだ、聖剣が盗まれた」
側近「っ!、やられた……!」
吸血鬼「……」
側近「……誰が盗んだか見てましたか?」
喰剣「光の精霊と魔女だ、あとそいつが支配してた天使も一緒に逃げたな」
魔素精霊「いい寄生元だったのにー……」
側近「……光の精霊!、だから聖剣の場所が分かったのか……!」
側近「光の精霊と伝説の聖剣が揃ったとなると、まさか……」
部下「そ、側近様ー!、大変です!」
側近「どうしました?」
部下「黒騎士様が……!」
翌日
側近「……四天王の皆さん、よくお集まりいただきました」
>>194「……」
>>195「……」
>>196「……」
側近「既に聞き及んでいるかと思いますが、」
側近「四天王の一人である黒騎士様が倒されました」
マッシブオーク
筋骨隆々の逞しき肉体のブタ魔物。ブタらしき醜さはどこへやら。こんなオークになら抱かれても良い?
超変態虫
どんな虫にもほぼ一瞬で変化出来る昆虫型魔物 決して性的な意味の変態ではない
サイコシューター
異次元のサイキック戦士
念動・透視・読心・治癒の他、様々な属性のエネルギー弾を放つ力を持っている
変態虫「……く、くくく」
変態虫「奴は、我々四天王の中でも」
シューター「一番強かったよね」
マッシブ豚「ウッ!」
変態虫「言うんじゃない!、我々の立場が無くなるだろうが!」
シューター「事実は事実じゃん、悔しいけど」
シューター「長所は違えど、総合的な能力で一番強いのは彼女だったしさ」
マッシブ豚「ウッ!」
変態虫「くそー……一番新入りのクセして3人がかりでも勝てなかったからな……」
シューター「にしても彼女、やられちゃったのかー……こんな脳筋共と違ってまともに話せる人だったのに」
変態虫「俺をこいつと一緒にするな!」
マッシブ豚「ウッ!?」
シューター「止めてよー、無駄な筋肉ついちゃうじゃないのー」
変態虫「このアマ……!」
側近「はいはい、喧嘩はそこまで」
側近「部下達の情報によると、それに加えてついに勇者が現れたらしいです」
シューター「……へえ、勇者が」
変態虫「黒騎士の奴を倒したのもその勇者なのか?」
側近「その可能性が高いかと」
シューター「詰んでない?」
変態虫「3人がかりで倒せなかった黒騎士を倒したやつだろ?、無理だわ」
側近「いつもの覇気はどこに行ったんですか」
シューター「いやだって……」
マッシブ豚「……」
マッシブ豚「ハァァァァァァ!!」ドッ
側近「!?」
変態虫「ど、どうしたオーク?」
マッシブ豚「ウッ!、ハッ!」
シューター「お、面白いだって?、本気で言ってるの?」
マッシブ豚「ウー!」
変態虫「強い奴と戦いたいってのは分かるが、しかし」
マッシブ豚「ウゥー!」
シューター「……そっか、そうよね」
シューター「戦う前から諦めちゃ、駄目だよね」
変態虫「そうだな、対策を立てれば勇者に対抗できるはずだ!」
マッシブ豚「ウーッ!」
側近「……オークさん、いいこと言うじゃないですか」
魔素精霊「私には何言ってるかさっぱり分かんなかったですけど……」
側近「おや魔素精霊、何か?」
魔素精霊「そ、そうだ!、勇者がもうそこまで来てるんですよー!」
側近「は?」
変態虫「早くね?」
魔素精霊「なんか単独で一直線にここに来たらしいです!」
シューター「ちょっと、これじゃ対策を考える時間が無いじゃない!」
魔素精霊「今、城の入口で何とか食い止めてる状態ですー!」
側近「……よし!、作戦思いついた!」
変態虫「お、流石側近!」
シューター「で、どんな作戦?」
側近「皆で立て続けに戦闘を仕掛けるのです!」
変態虫「物量作戦かよ!」
側近「こんな短時間でいい作戦思いつくわけ無いでしょうに!」
側近「指揮はしますから配置についてください!」
マッシブ豚「ウッ!」
魔王城入り口
食い倒レオ「ぐぬお!?」ガキン
蔵開ケン「こいつが勇者か!、見た目の割に強い……!」
勇者「にゃははははー!」
勇者「ニャンクルスを甘く見ると痛い目見るのです!」
食い倒レオ「ちぃ!、ここまで強いとは思わなかったぜ……!」
勇者「二人まとめてぶっ飛ばしてやるのです!」
勇者「アーツ発動!、マッハマシンガン!」ズガガガガガガ
蔵開ケン「ま、マズイ!、これでは……」
食い倒レオ「……蔵開ケン!、後は頼んだ!」ダッ
蔵開ケン「な、食い倒レオ!?」
食い倒レオ「うおおおおおおおお!!」ガガゴガガガ
勇者「にゃふ!?、一人で全部受け切ったですか!?」
食い倒レオ「へっ、だ、伊達に身体がデカイ訳じゃ、ねぇぜ……」ドサッ
蔵開ケン「お前……!、くっ、その意志、無駄にはしないぞ!」
蔵開ケン「くらえぃ!、五月雨突きぃ!」ズドドド
勇者「げ!、防御が間に合わな……」
光の妖精「……!」ピカッ
ガキィンッ!
蔵開ケン「うぬぅ!?」
聖剣「光の障壁か、良い補助だ」
勇者「頂いたのです!」ズバン!
蔵開ケン「がはぁ!?、く、食い倒レオ、すまぬ……」ドシャッ
勇者「にゃふ、少し危なかったけど大したことないのです!」
光の妖精「……」
聖剣「まだ入口だ、戦いはこれからだ」
勇者「このまま突っ切って魔王を倒して世界征服なのです!」
>>208「待ちな!」
勇者「にゃふ、新手ですか」
>>208「このまま魔王城に入らせるわけには行かないな!」
白黒聖魔 ゴスロリ服を着た女聖or魔人
聖人君子と悪鬼羅刹の二重人格で、性格が入れ替わると、善は白・悪は黒に髪・肌・服の色が変わる
ただし両方とも性格が極端過ぎるので、魔王軍としても、どちらも手放しで良いとは言えない
聖魔(黒)「さっきの戦い、見てたぜぇ」
聖魔(黒)「てめえなら楽しませてくれそうだなあ!」
勇者「にゃふふ、来るのならさっさと来るがいいです」
勇者「かかってくる奴は片っ端からぶっ潰してやるのです!」チャキ
聖魔(黒)「ヒャッハァー!、殺戮だぁー!」ダッ
ガキンッ!
聖剣「……これは、魔吸剣か!」
勇者「にゃふ、なんなのですかそれは」
聖剣「その名の通り、打ち合う相手の魔力を吸収する剣だ」
聖剣「この剣相手に長期戦は厳しいぞ」
聖魔(黒)「ひゃはは!、いつまで耐えられるんだ?、オラオラァ!」キンキン
勇者「……にゃふ、何も問題は無いのです」
勇者「私が使うのは魔法ではなく、アーツ!」
勇者「消費するのはエーテルであって魔力は使わないのです!」
勇者「アーツ発動!、アクセル!」ギュン
聖魔(黒)「ぬお!?」
聖魔(黒)「(急に速くなった!?)」
勇者「受け切れるなら受け切ってみるのです!」ズガガガ
聖魔(黒)「ぐおっ……!」
聖魔(黒)「(さ、捌き切れな……)」
ズバッ!
聖魔(黒)「ぐあ!?」
勇者「貰ったのです!」バッ
バシュン
聖魔(白)「……」
勇者「……にゃふ?」
聖剣「急に大人しくなったな」
聖魔(白)「……久しぶりに解放されました」
聖魔(白)「ああ、外の空気を吸うのも久しぶりです」
光の妖精「……?」
聖魔(白)「……まあ!、光の妖精ですね!、それではあなたが勇者様?」
勇者「え?、まあそうなのです」
聖魔(白)「ああ!、ワタクシ、この世に生を受けた時から悪しき者と体を共有してしまっているのです!」
聖魔(白)「悪しき者がやったと言えど、ワタクシが悪事を働いたと同義!」
聖魔(白)「罪滅ぼしのためにぜひ、勇者様のお手伝いをさせてください!」
勇者「……い、いきなり人が変わったのです」
聖剣「罠かもしれん、ここで斬るべきだな」
聖魔(白)「ああ!、勇者様は無慈悲にワタクシを斬るおつもりですか!」
聖魔(白)「しかし、ワタクシが勇者様に振るった御無礼を考えれば当然の事!」
聖魔(白)「遠慮はいりません!、斬るならば斬ってください!、さあ!」
光の妖精「……」フルフル
勇者「え?、斬ったら駄目ですか?」
聖剣「光の妖精が言うのならば仕方あるまい」
聖魔(白)「まあ……許して下さるのですか?」
勇者「え、うん」
聖魔(白)「ああ!、なんと寛大な!、ワタクシ感激致しました!」
聖魔(白)「決めました!、ワタクシ勇者様について行きます!」
勇者「に、にゃふ?」
聖魔(白)「たとえ断られようとついて行きます!」
聖魔(白)「正義の為に!」
勇者「……にゃふ、どうするです……?」
聖剣「何言っても聞き入れなさそうだ、放っておくしかあるまい」
「炎槍魔法!」
聖魔(白)「!、勇者様危ない!」バッ
勇者「にゃふ?」
ズドン!
聖魔(白)「かはっ……!?」
賢者「ちっ、庇われたか」
勇者「また新手ですか!」
聖魔(白)「く、ぐふっ……」ドサッ
聖剣「……急所に刺さったか」
聖魔(白)「こ、これで、勇者様のお役に立て、ましたね……」
聖魔(白)「たとえそうでなくても、私は、満足です……」ガクッ
賢者「運が良かったね、でも次は確実に」
賢者「その命、刈り取る」
勇者「にゃふ、かかってくるです!」
賢者「まずは小手調べよ!、砕地魔法!」カッ
ズシン!
勇者「にゃふ!?、地面が割れたです!?」
賢者「デコボコの足場でこれが躱せる?、風刃魔法!」シュババ
光の妖精「!」カッ
ガキィンッ!
勇者「生半可な攻撃は効かないのです!」
賢者「……ちっ、光の妖精の光障壁がこうも厄介とは……」
賢者「中途半端な攻撃が効かないなら、本気を出すしかないみたいね」
賢者「水と地の複合!、氷壁魔法!」カッ
ガキンッ!
勇者「にゃふ!?」
光の妖精「!?」
聖剣「氷の壁に閉じ込められたか」
勇者「こんな壁、すぐ壊せるのです!」バキン!
賢者「そう、その少しの時間があれば十分」キィン
聖剣「……マズイ!、大きいのが来るぞ!」
賢者「実戦で使うのは初めてだけど……」
賢者「側近さんから教わった、四属性複合の核熱魔法、くらいなさい!」カッ
勇者「……にゃふ!」
勇者「私もアーツばかり使ってるわけじゃないのです」キィン
勇者「切り裂くのです!、閃雷魔法!」カッ
ザシュン!
賢者「!?、馬鹿な、私の核熱魔法が引き裂かれ」
ビシャアァァン!
賢者「があああああ!?」バチバチ
勇者「……初めて使ったけど上手く行ったのです」
賢者「……こ、これが勇者のみが使える雷属性の魔法……」
賢者「まさか、本当に、他の魔法を打ち消すとは……ぐっ」バタリ
米粒「……ふっ……」
米粒「ついに最後の一粒になってしまったが、私は逃げないぞ」
米粒「さあ、かかってくるがいい、勇者よ!」
聖剣「新たに魔物が来る気配は無いな」
勇者「じゃあさっさと中に入るのです!」グシャ
米粒「ぎゃあああああああああ!!」
魔素精霊「側近様ー!、勇者が魔王城に侵入しました!」
側近「えー!、あれだけけしかけたのに全部やられたのですか!」
魔素精霊「ど、どうしましょ?」
側近「……いや、城の中ならば逆に逃げ場は無いでしょう」
側近「休む暇を与えずに攻め続ければなんとかなるはずです」
側近「……効率は悪いですが」
魔王城内部
聖剣「ここからは一層気を引き締めてかからねばなるまい」
勇者「にゃふ、扉が多いのです」
聖剣「片っ端から開けるのは時間がかかるな」
勇者「まずはここなのです!」ガチャ
聖剣「言ったそばから……」
>>226「!!」
勇者「にゃふ!?」
次元爆弾
周囲数100kmの次元の壁をぶち壊し、範囲内の存在をてんでバラバラに色々な世界へと飛ばす
爆発まで後3秒!!?
次元爆弾「3」
勇者「にゃにゃ!?」
次元爆弾「2」
聖剣「マズイ!、罠か!」
次元爆弾「1」
光の妖精「!」ポチッ
次元爆弾「……」
聖剣「……止まった」
勇者「止めるボタンがあったですか」
次元爆弾「そりゃねぇぜルパン……」
勇者「……他に何も無さそうなのです」
聖剣「ふむ、他を当たるか」
聖剣「全く、不用心に開けるからこんな危険な目に遭うのだ」
勇者「にゃふ!、開けなければ進めないのです!」
コソッ
研究所長「……」
研究所長「(爆弾で粉微塵にするのは失敗したか……)」
研究所長「(だったらここから、拳銃で貴様の頭を……)」チャキ
光の妖精「!」ピカッ
研究所長「ぬあっ!、眩っ!」
勇者「む!、誰かいたですか!」
研究所長「気付かれたか!」
勇者「覚悟するです!」バッ
研究所長「うわぁー!、待って、待って!」
研究所長「わ、私は魔物達に無理やり連れて来られて危ない研究をやらされていたんだ!」
研究所長「お願いだ、助けてくれ!、私は魔王軍じゃないんだぁ!」
勇者「……にゃふ」
聖剣「どうなのだ、光の妖精の妖精よ」
光の妖精「……」フルフル
聖剣「……お前、嘘をついているな?」
研究所長「ま、まさか、そんな!、信じてくれ!」
勇者「いい加減ウザいのです!」
研究所長「うぅ……」
研究所長「(よし、このまま気を反らせていれば……)」
「目標、補足」ピピピ
勇者「にゃふ!?」
剣闘機「殲滅開始」ヒュバ
勇者「にゃあ!?」ガキン
研究所長「ちっ!、反応しやがった!」
聖剣「なんだこいつは、ゴーレムの類か!?」
研究所長「だがしかし!、ブースターとフロートシステムを追加して更に素早くなったそいつ相手に何処まで戦えるかなぁ!」
剣闘機「加速」ビュンッ
勇者「にゃふぅ、素早い上に縦横無尽に飛び回られたら、目で追うだけで精一杯なのです!」
剣闘機「依然、攻撃状態」スパァン
勇者「にゃあー!」
聖剣「柱が綺麗に切断されるのか!」
研究所長「持久戦は無駄だぞ!、そいつは魔力で動いているが、ここは魔力元素で満ちているからな!」
勇者「魔力で動く?」
勇者「……にゃふふ、いい事を聞いたのです」
研究所長「な、何?」
勇者「エーテル変換装置、最大出力!」ギュイィィン
剣闘機「……!、魔力、低下……」
聖剣「動きが鈍くなったか」
研究所長「な……」
研究所長「なんだその装置は!、すこぶる気になるじゃないか!」
勇者「にゃふ、今まではアーツが使える程度に魔力元素をエーテルに変換していたのですが、」
勇者「こいつでこの部屋の魔力元素をすべてエーテルに変換してやったのです!」
研究所長「何だと!」
聖剣「これなら撃退も容易いな」
勇者「ぶっ壊れるのです!」ブン
研究所長「アーツとかエーテルとかって何だあああ!」
ズシャッ!
剣闘機「!?」バチッバチッ!
剣闘機「け、経戦、不、不可能……」ブシュー
勇者「スピードが落ちたら大した事なかったのです」
聖剣「さて、次は」
シーン……
光の妖精「……」
勇者「……お前の逃げ足も速いですか」
勇者「……今度こそ誰もいないですね」
聖剣「よし、次に行くか」
光の妖精「……」
次元爆弾「全く、不二子の奴……」
ザッ
魔王「……ふむ」
聖剣「さて、開ける扉も選ばないといけないな」
勇者「……!、この扉の先から何かが匂うのです」
聖剣「……まさか、奥へ続く道がこの先にあるのか?」
勇者「とにかく、入るのです!」ガチャ
万能概念「ん」モグモグ
アダム君「おかわり」
大阪婆「今焼けるさかい、もう少し待っといてな!」
>>239「……」モグモグ
聖剣「……匂うって、ソースの香りか?」
勇者「にゃふ……」
ポセイ豚
上半身がオーク、下半身がイルカのキメラ。イルカの足でもちゃんと立てる。
トライデントの技術は名前負けしていない
フン、汚ぇジュゴンだ
アダム君「むー」
ポセイ豚「……」モグモグ
聖剣「ここはハズレのようだな」
勇者「失礼したのです」
ポセイ豚「待ちなさい」
勇者「にゃふ?」
ポセイ豚「ここに来たのも何かの縁、ゆっくりしていきなさい」
聖剣「しかし、我らは先を急いでいてな」
大阪婆「お固い事はナシやで!、丁度焼けたから食べてってや!」
勇者「にゃふー、確かに連戦で疲れてはいるのですが」
大阪婆「ほら、アンタの分や!」スッ
アダム君「ぼくのは?」
大阪婆「アンタは少し我慢するんや!、食べ盛りなのは構わへんけど食い過ぎやで!」
アダム君「えー」
勇者「……」
光の妖精「……」ジュルリ
勇者「……じゃあ、いただくのです」
聖剣「お主ら……」
ポセイ豚「……」
ポセイ豚「(ぶふふ、そのお好み焼きにはこっそりと誰にも気付かれない速度で毒を仕込んだのだ)」
ポセイ豚「(それを食べて、泡吹いてぶっ倒れるといいですぞ!)」
バタン!
猫耳弟「姉ぇぇぇぇぇぇさんんんんんんんんん!!!」バッ
勇者「にゃふう!?」
猫耳弟「会いたかったのだ姉さんんんんん!!」
勇者「うにゃあ!?」ガキン
猫耳弟「やっと!、この世界で!、巡り会えたのだ!」
勇者「な、なんでお前がここにいるですか!?」
猫耳弟「二度と姉さんが僕から離れないように、」
猫耳弟「足を切り落としてやるのだ!」ブン
勇者「にゃあ!?、前にも増して過激なのです!」ガキン
喰剣「ふっ、まさかお前とこうして戦う運命にあるとはな」
聖剣「あー、男でも可愛ければいけるんだったなお主」
ポセイ豚「……」
ポセイ豚「(なんか妙なことになりましたな……)」
ポセイ豚「(このままでは毒入りお好み焼きを食べさせる作戦が……)」
女側近「……」コソコソ
ポセイ豚「!?」
女側近「食べるなら……今のうち……」ソォー
ポセイ豚「(いけない!、これでは女側近様が……!)」
ガシ
アダム君「……ぼくがたべる」
女側近「あ?、すっこんでろガキ」
ポセイ豚「これはいけないですぞ……」
猫耳弟「姉さんが姉さんに姉さん姉さんは姉さん姉さんだ姉さんも姉さん姉さんなのだ姉さん」キンキン
勇者「にゃふぅ、いい加減姉離れするのです!」
女側近「おら、どけよ!」
アダム君「うがー」
ポセイ豚「……このお好み焼きは彼女のものです」
ポセイ豚「無断で食べることは許しませんぞ!」ザッ
女側近「お前もかブタイルカ!」
大阪婆「……」ワナワナ
万能概念「!」
光の妖精「!」
大阪婆「くぉらぁおあああああああ!!!」グワッ
皆「!?」ビクッ
大阪婆「喧嘩するのは大いに結構やけどな!」
大阪婆「ここは食堂や!、食べる場所やで!」
大阪婆「喧嘩する場所じゃないんや!」
大阪婆「喧嘩するなら外でやらんかい!!」
ゲシゲシゲシッ!!
勇者「にゃふう!?」
女側近「ちょ、蹴らないでよ!」
大阪婆「はよ出ていきや!」
バタン!
大阪婆「全く、最近の若い奴は……」
血女「……本当に騒がしかったですわね」
大阪婆「いやあ、すまへんな、うるさくしてもうて」
血女「まあ、これで静かになったのならば、それでいいですわ」
血女「では、このお好み焼きは私が頂きましょう」パク
血女「……」モグモグ
血女「オゥフ!?」ビチャア
大阪婆「わあ!、いきなり人の型崩してどないしたんや!」
勇者「……」
女側近「……ふはははは!」
女側近「お前が勇者か!、かかってくるがいい!」
ポセイ豚「今更体制を繕ってもですね」
女側近「あ?」
ポセイ豚「……まあ、私も戦えないわけではないですぞ」
ポセイ豚「このトライデントで串刺しにしてやりましょう!」チャキ
猫耳弟「姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん姉さんんんんん」
アダム君「がんばれー」
聖剣「これは不利な状況だな……」
女側近「かかってこいやぁ!」
勇者「メテオディザスター!」カッ
ズガガガガガガ!
女側近「ぎゃあああああああああ!!」
猫耳弟「うわあああああああああ!!」
ポセイ豚「ぬおおお!?」キンキンキン
勇者「……にゃふ、お前は中々やるみたいですね」
ポセイ豚「槍捌きには自信がありましてな」
女側近「」ピクピク
猫耳弟「ね、ねえさ……ん……」ピクピク
ポセイ豚「小生、手加減はしませんぞ!」
勇者「にゃふ!、ぶっ飛ばしてやるのです!」
ポセイ豚「せいやぁ!」シュッ
勇者「にゃふ!」キン
勇者「槍はリーチが長いですが……」ザッ
ポセイ豚「!」
勇者「懐に入れば隙だらけなのです!」
ポセイ豚「リバウンドボディー!」ボヨーン
勇者「にゃふ!?」ボムッ
ポセイ豚「懐に入られることなど、想定済みですぞ」
ポセイ豚「そんなヤツはこのふくよかな腹で弾き返してやりましょう!」
勇者「汚い外見のクセして強かなのです……」
ポセイ豚「小生に隙はありませんぞ!」
勇者「じゃあ槍の範囲外から攻撃するのです」
勇者「閃雷魔法!」カッ
ポセイ豚「甘い!、この槍が避雷針に
ビシャアァァン!
ポセイ豚「あばばばばば!?」バチバチ
勇者「……その避雷針を握っていたら意味無いのです」
聖剣「栄養が腹に行きすぎておつむが足りなかったか」
ポセイ豚「ぬうう……小生が負けるとは……無念」ガクッ
勇者「よし、とっとと先に
猫耳弟「ま、待つのだ姉さんんんんん」ガシッ
勇者「しつこいのです!」ゲシッ
猫耳弟「あっ!、姉さんにならもっと蹴られてもいいのだ!」
喰剣「ショタ受け、大好物である」
勇者「……本気で気持ち悪いのです」
女側近「……ぐぬぬ……」プルプル
女側近「このアマァ…」
女側近「こ、この魔法で、地獄送りにしてやるぅ……」
女側近「転移魔法!」カッ
勇者「わ!」サッ
猫耳弟「えっ」バシュン
女側近「は、外したぁー……」
女側近「あ、もうダメ……がくり」ガクッ
勇者「……気持ち悪い弟がいなくなって清々したのです!」
バシュン
猫耳弟「うぐぅ」ドサッ
猫耳弟「こ、ここはどこなのだ?」
腐ライム「あれ?、君も隔離されたのかな?」
害悪粉魔「新入りか!、よろしくなんだぜ!」
猫耳弟「」
腐ライム「いやあ、仲間が増えて嬉しいなあ!」
害悪粉魔「お前はなんで隔離されたんだぜ?」
猫耳弟「ここが地獄か」
勇者「結局休めなかったのです」
聖剣「ここは敵陣だからな、そんな場所は皆無だろう」
勇者「ひとつ分かったことがあるのです」
勇者「扉は無闇に開けない方がいいのです」
聖剣「何度も言ったのだがな、それ」
勇者「とにかく、先に進むのです」
光の妖精「……」フリフリ
アダム君「じゃあね」フリフリ
万能概念「ん」フリフリ
魔素精霊「側近様ァー、結構な数がやられちゃいましたよー」
側近「むむむ……まさか勇者の実力がここまでとは」
魔素精霊「ど、どうしましょ?」
側近「……いくら強いとはいえ、休憩無しに連戦はきついはず」
側近「このまま攻め続けます」
魔素精霊「了解しましたー」
側近「あなたも行きなさい」
魔素精霊「え゛っ」
魔王城・中庭
聖剣「ふむ、ここは中庭か」
勇者「紫色の草でも生えてるかと思ったけど普通に緑色だったのです」
ガサッ
光の妖精「……!」
聖剣「気をつけろ、茂みに何かいるぞ!」
勇者「にゃふ!?」
金ピヨ「ピィー」ガサッ
勇者「……金ピカのヒヨコですか」
>>265「(危なかった……)」
ウーハーピー
重低の衝撃波も放てるハーピー
ウーハーピー「(うー……茂みからこっそり狙おうと思ってたけど)」
ウーハーピー「(あいつら、結構カンがいいみたい……)」
ウーハーピー「(このまま気付かれないで仕留めるのは難しいかな……)」
ガサッ
銀ピヨ「ピ?」
ウーハーピー「!?」
銀ピヨ「ピィー!」ガサガサ
ウーハーピー「あ!、だ、駄目だよ大きな音立てちゃ!」
銀ピヨ「ピピィー!」ツンツン
ウーハーピー「いたっ」
ウーハーピー「あ、暴れないで!、気付かれちゃうよ!」
勇者「誰に気付かれるのです?」
ウーハーピー「あっ……」
ウーハーピー「……」
勇者「……」
聖剣「……」
光の妖精「……」
銀ピヨ「ピィー」
ウーハーピー「……ぴ、ぴぃー……」
勇者「……」
勇者「なんだ、ヒヨコですか……」
ウーハーピー「!」
ウーハーピー「(これは……いける!)」
ウーハーピー「ぴ、ぴーぴー、ぴぴー!」バサバサ
勇者「……」
ウーハーピー「(は、早くあっち行ってよ……!)」
勇者「……茶番はもういいです」
ウーハーピー「うー……分かってたよ、端から見たら滑稽だったってこと……」
ウーハーピー「こうなっちゃったら仕方ない、正面から相手だ!」バサッ
勇者「叩き落としてやるのです!」
ウーハーピー「うーー……」
ウーハーピー「破ぁ!!!」ドッ
ズガンッ
勇者「にゃふ!?」サッ
聖剣「衝撃波か!」
ウーハーピー「空から撃たれれば避けるしかないでしょ!」
ウーハーピー「どんどんいくよ!、うー、破ぁ!!」ドッ
ズガンッ
勇者「にゃふー、飛び回ってるせいで剣の範囲外なのです」サッ
勇者「スプラッシュバルカン!」ズガガガガ
ウーハーピー「甘いよ!」ヒョイ
勇者「にゃふ、距離が離れてる上に素早いのです……」
ウーハーピー「破ぁ!!」ドッ
勇者「にゃふー……だったらこれはどうですか」サッ
勇者「閃雷魔法!」カッ
ウーハーピー「無駄だよ!」スッ
ビシャアァァン!
聖剣「!、近くの木々が避雷針になっているのか!」
ウーハーピー「破ぁ!!」ドッ
勇者「にゃふ、このままではジリ貧なのです……」サッ
ウーハーピー「……」
ウーハーピー「(つ、疲れた……!)」
ウーハーピー「(うー……調子乗って衝撃波を連発するんじゃなかった……)」
ウーハーピー「(ただでさえ数発撃ったら次の日喉が枯れるのに……)」
勇者「だったらこうなのです!」ブン
聖剣「え、うおおお!?」ヒュンヒュン
ウーハーピー「え!?」
ウーハーピー「(しまった!、疲労のせいで反応が遅れた!)」
聖剣「我を投げるだとおお!」クルクル
ウーハーピー「うわ、スレスレだ!」ヒョイ
勇者「今なのです!、閃雷魔法!」カッ
聖剣「……そういうことか」
ビシャアァァン!
ウーハーピー「うぎゃあああ!?」バチバチ
聖剣「我を避雷針代わりにして狙ったか、そして近くにいるお主も巻き込むと」クルクル
聖剣「投げる前に言ってほしいものだ……」ドスッ
ウーハーピー「そ、そんな……」ドサッ
勇者「撃ち落としてやったのです」
金ピヨ「ピィー」ツンツン
銀ピヨ「ピピィー」ツンツン
ウーハーピー「や、やめて、つつかないで、火傷の所はホントやめて……いぎゃっ!?」
聖剣「早く我を回収してほしいものだ」
クー子「ふーん?」ヒョイ
聖剣「む?、結構な美女であるな……」
クー子「そぉい!」ブン
聖剣「うお!?」クルクル
勇者「あー!、剣が!」
クー子「ついに」
ヒー子「私達のぉ!」
シュー子「やられる番かぁ……」
ヒー子「ちょちょ!?、そんな事言うなよ!」
クー子「大丈夫よ、剣を向こうに投げてやったからそう簡単にはやられないでしょう」
ヒー子「クー姉までなんかネガティブだ!?」
シュー子「暑苦しい、しなびる」
ヒー子「倒そうとする意気込みがないから勝てないんじゃないのか!」
勇者「スプラッシュバルカン!」ズガガガガ
ヒー子「ぎゃあああ!?」
クー子「何よ、剣が無くても強いじゃないの」
シュー子「絶滅の危機」
ヒー子「わ、私を盾にするなよおお!」ボロボロ
クー子「とにかく、このままだとやばいわね」
シュー子「カムヒア」パチン
ヒー子「えっと、薬草、あった、マズイ!」モグモグ
ズシン! ズシン! ズシン!
赤ロボ「……」ガチャコン
青ロボ「……」ウイイイン
黒ロボ「……」ピピピ
勇者「……にゃふ!?」
光の妖精「!」
クー子「さて、どこまでやれるかしら?」ヒョイ
青ロボ「……!」プシュー
ヒー子「燃えてきたああああ!」ヒョイ
赤ロボ「……!」ガシャン
シュー子「……視える」ヒョイ
黒ロボ「……!」ゴゴゴゴ
勇者「む、ロボに乗ったですか」
クー子「さあ、最初から本気で行くわよ」
ヒー子「よし来た!」
シュー子「おーらーい」
三姉妹「合体!!」
カッ
青ロボ「!」ガシャン!
黒ロボ「!」ガチャガチャ
赤ロボ「!」ガシャキーン
三身合体!、合体ロボ爆誕!!
合体ロボ「……」シュウウウ
クー子「さあ……勇者の力、見せてちょうだい」
ヒー子「腕が鳴るぜ!」
シュー子「踏み潰す」
勇者「……にゃふふ、このくらいやってもらわないと張り合いが無いのです」
勇者「スクラップにしてやるのです!」チャキ
聖剣「相手は巨大だ、油断するなよ」
クー子「……あれ?」
ヒー子「おいぃ!、なんで剣を構えてるんだ!」
勇者「合体してる間に回収したのです」
シュー子「ルール違反」
勇者「?、変形中に攻撃する事が違反なのですよ?」
シュー子「うぐぅ……」
クー子「……まあ、このロボ相手に剣なんて役に立たないでしょ」
クー子「行くわよ!」
合体ロボ「……!」カッ
アイアンフィスト!
勇者「にゃふ!」サッ
シュー子「おら」
合体ロボ「!」ブン
ジェットキック!
勇者「にゃふ!、デカイくせに機敏なのです!」ヒョイ
クー子「すばしっこいわね……」
ヒー子「これはどうだァ!」
合体ロボ「!」ビィー
スプレッドビーム!
勇者「にゃふ!?、広範囲で避け切れないのです!」
光の妖精「!」ガキィンッ
聖剣「まあ、この程度は光の障壁で掻き消せるな」
勇者「マッハマシンガン!」ズガガガガ
合体ロボ「……」キンキン
勇者「簡単に弾かれるのです……」
聖剣「かなり頑丈のようだな」
クー子「ちなみに耐魔装甲だからお得意の雷魔法も効かないわよ」
ヒー子「さらに高火力なこいつはどうだ!」
合体ロボ「!」キィィン
必殺!、アトミックバースト!
光の妖精「!?」
聖剣「このエネルギー量、マズイぞ!」
シュー子「吹き飛べ」
勇者「……にゃふ!、良い事思いついたのです!」ダッ
聖剣「どうした?」
勇者「攻撃の瞬間、奴のビーム発射口が開くのです!」
勇者「そこを狙うのです!」
聖剣「……なるほどな」
クー子「終わりね」
ヒー子「行っけええええ!」
シュー子「第二部、完」
合体ロボ「……!」
充填完了!
勇者「勝利を手にするのは私なのです!」タンッ
合体ロボ「!」ガチャ
アトミックバースト、発……
勇者「にゃふうう!」ズガンッ!
合体ロボ「……!?」
聖剣「……手応えあり」
合体ロボ「…、…」ガガッピー
ヒー子「お、おい……どうした?」
クー子「これは……もうダメね」
シュー子「若さ故の過ち……」
クー子「そうね、まだ若いからこの先も何とかなるわ」
合体ロボ「……!!」
充填したパワーが暴走する!
ヒー子「なな、何諦観してんだよ!、これ絶対ヤバイって!」
クー子「諦めが肝心よ」
ヒー子「まだ若いから何とかなるんじゃないのかよ!」
シュー子「星になろう」
合体ロボ「!」ピー
……自爆!!
ヒー子「うわあああああああああ!!」
ドゴオォォォォン!!
勇者「……最後に立つのは正義なのです」
聖剣「しかし、正義に楯突くのはまた別の正義、難儀なものだな」
金ピヨ「ピィー」ツンツン
銀ピヨ「ピィー」ツンツン
白金ピヨ「ピィー」ツンツン
ウーハーピー「だから本当にやめて、お願、あくぅあ!?」
勇者「さて、次行くのです」
者「にゃふぅ、ここも扉が多いのです」
聖剣「無闇に開けるでないぞ、大体が面倒になるからな」
勇者「分かってるのです」
ガチャ
>>290「勇者、覚悟ぉー!」バッ
勇者「……逆に扉から出てこられるとどうしようもないのです」
魔王の近衛隊長 略して魔衛隊長?
近衛隊長「うおおお!」ブン
勇者「にゃふ」ガキン
近衛隊長「はっ!、せいっ!」キンキン
勇者「……今までと違って普通な奴なのです」
聖剣「普通な分、手堅いみたいだな」
勇者「普通な奴なら手堅くても一捻りなのです」ズバッ
近衛隊長「ぐぎゃあ!?」バタッ
聖剣「……大したことなかったな」
近衛隊長「馬鹿め!、そいつは分身だ!」ブン
勇者「にゃにゃ!?」ガキン
聖剣「むぅ、斬った感触で分からないほどの分身とは……!」
勇者「にゃふ!」ズバッ
近衛隊長「ぐわぁ!?」
近衛隊長「馬鹿め!、分身だ!」
近衛隊長「馬鹿め!、分身だ!」
勇者「にゃふ!?、増えたのです!」
聖剣「普通に手堅いだけに、厄介だな……」
近衛隊長「ふはは!、これぞ我が奥義、幻影殺法よ!」
近衛隊長「これを破った侵入者は一人とていない!、覚悟しろ!」
近衛隊長「覚悟しろ!」
近衛隊長「覚悟しろ!」
近衛隊長「覚悟しろ!」
勇者「ぬああ!、うるさいのです!」
近衛隊長「せいっ!」
近衛隊長「はぁっ!」
近衛隊長「とりゃ!」
勇者「アクセル!」キィン!
近衛隊長「む!、この数相手に捌き切るか」
近衛隊長「だが、分身はまだまだ増えるぞ!、どこまで踏ん張れるかな?」
近衛隊長「かな?」「かな?」「かな?」「かな?」「かな?」「かな?」
勇者「だから一斉に喋るんじゃないのです!」
光の妖精「……!」カッ
近衛隊長「わ!、眩し!」
シュウウウ……
聖剣「……!、真視光か、その手があったな」
近衛隊長「……あれ?、分身が消えた……」
勇者「お前が本物ですか!」
近衛隊長「わわ!、分身!」ボボボボン
勇者「今更増えても本物はもう割れてるのです!」ズバッ
近衛隊長「ぎゃああ!」バタリ
近衛隊長「馬鹿め!、そいつは本物だ!、……あれ?」
近衛隊長「やべえ!、本物やられちゃった!」
勇者「……なんでまだ分身が残ってるですか」
近衛隊長「とにかく、分身だ!、増えるぞ!」ボボボボン
聖剣「何故分身が分身するのか分からんが、無駄だ」
光の妖精「!」カッ
近衛隊長「うわああああ……」シュウウウ
聖剣「……全部消えたか」
近衛隊長「……ふふふ」
聖剣「!、まだ残っているだと……?」
近衛隊長「俺の分身の真の意味に気付いたのはお前達が初めてだ」
近衛隊長「これぞ、我が奥義、完全分影!」
近衛隊長「増えるのは分身ではない、本物足る器だ!」
近衛隊長「本物がやられれば他の器が本物になる!、よって俺、いや俺達は不滅!」
近衛隊長「この無限地獄、いつまで耐えられるかな?」
勇者「メテオディザスター!」ズガガガガガガ
近衛隊長「うわああああ!!」
近衛隊長「な、何だとおおお!?」
勇者「だったら全部まとめてぶっ飛ばせばいいのです」
近衛隊長「ぐう、力で捻じ伏せられるとは……」ガクリ
変態虫「へえ、へえ、へえー、中々のもんじゃないの」
マッシブ豚「ウッ!」
勇者「……新手ですか」
聖剣「……こいつら、今までの奴らとは違うぞ」
シューター「あら、分かってくれる?、良かったわー」
変態虫「俺達が3人がかりでもアイツに負けた原因はチームワークにあると思うんだよ」
シューター「つまり、ちゃんと力を合わせれば、あんたなんか足元にも及ばないわ!」
マッシブ豚「ウッ!」
勇者「にゃふぅ、相手が何人だろうと倒して進むだけなのです!」
シューター「あら、威勢はいいのね」
変態虫「俺達四天王の力、見せてやるよ!」
変態虫「トランスフォーム、蛾!」カッ
変態虫「喰らいな!、毒鱗粉!」バサッ
勇者「にゃふ!?」
聖剣「かなりばら撒かれたな……」
シューター「全方位バレッジ!」ズダダダダ
勇者「!!」キンキン
聖剣「あらゆる方向から弾丸が飛んでくるのか、厄介だな」
光の妖精「……」
勇者「妖精のおかげで毒は大丈夫だけど、鱗粉のせいで視界が悪いのです……」
聖剣「ただでさえ対処が難しいのにこれでは弾を弾くのは至難だな……」
勇者「……しかし!、これくらいなら簡単に弾けるのです!」
勇者「どんと来いです!」
マッシブ豚「ウッ!」ドン
勇者「!?」
聖剣「肉弾が飛んできた!?」
マッシブ豚「ハァー!」ドゴッ
勇者「げふっ……!?」ズサー
変態虫「おー、かなりふっ飛ばしたもんだな」
シューター「弾を弾くつもりで構えてたんだもの、あれじゃあ避けるなんて出来ないわね」
勇者「うっく……」
変態虫「すかさず追撃だ!、トランスフォーム、蜘蛛!」カッ
シューター「ほら、どんどんいくよ!、全方位バレッジ!」ズダダダダ
勇者「くう!」キンキン
変態虫「粘糸、発射!」ボンッ
勇者「にゃふ!」ベチャ
聖剣「うわ、ベトベトしたものが付いた!」
変態虫「ふふ!、これで自由に振りかざせまい!」ビィン
勇者「にゃにゃ!?」ギリギリ
聖剣「くう、動きを封じるとは」
シューター「どんどん撃つよ!」ダンダン
勇者「うくぅ、避けるには手放すしかないのです!」バッ
変態虫「へへ!、剣は貰った!」
聖剣「美女以外は認めぬ、虫など以ての外である!」バチッ
変態虫「いてっ」
勇者「スプラッシュバルカン!」ズガガガガ
シューター「私に撃ち合いで勝てると思ってるの?」ズダダダダ
勇者「く、全部撃ち落とされたのです!」
マッシブ豚「ウッ!」ズガンッ
勇者「にゃふぅ、だったら」サッ
勇者「閃雷魔ほ
シューター「撃たせないよ!」パァン
勇者「にゃふぅ……!」サッ
勇者「反撃の隙が無いのです……!」
変態虫「トランスフォーム、蜂!」カッ
変態虫「毒針キャノン!」バキュン
勇者「にゃふう、こんなもの簡単に避けて」
シューター「ここで私との連携なのよね!」バキュン
キィン ドスッ
勇者「うぐっ、足に……!?」
変態虫「俺の毒針キャノンにシューターの弾を当て、軌道を変えたのさ」
勇者「く、ぐう……」フラッ
シューター「毒はそこの妖精のおかげで大丈夫らしいけど、足に当たったんじゃもう満足に避けることもできないでしょ」
変態虫「終わりだな、トランスフォーム、蟷螂!」カッ
変態虫「死に様ぐらいは選ばせてやるよ!、ズタズタに切り裂かれるか!」
シューター「それとも、全身蜂の巣がいいかしら!」
マッシブ豚「ウッ!」
勇者「…………ブツブツ……」
変態虫「……?」
勇者「ニャンクルスの女王を、舐めるんじゃねーです……!」
シューター「(……何かがヤバイ!)」
シューター「読心!」
シューター「(心を読んで、事前に抑える!)」
勇者『エーテル全開、自動治癒オン、体術リミット開放』
シューター「え……?」
勇者「ブツブツ……」シュウウウ
変態虫「お、おい、なんで傷が治ってきてるんだ……?」
マッシブ豚「ウッ!?」
シューター「ま、マズイ、早くとどめを」
勇者「にゃああああああ!!」ドンッ!
シューター「!?」
ボッ
シューター「がふっ……!?」ドガンッ
変態虫「!?、壁に叩き付けられてるだと!?」
勇者「にゃふぅ……」ユラッ
シューター「が、あが!、オヴェ……!」ピクピク
勇者「これでも前の世界では魔王と呼ばれ、恐れられていたのです……」
変態虫「な、何だ、突然、人が変わったように……!?」
勇者「正直な話、貴様らは前の世界で勇者を名乗ってた奴にも劣るのです」
変態虫「ば、馬鹿な、この俺が、恐怖を感じているだと……!?」ガタガタ
勇者「にゃふん!」ズドン!
変態虫「ぐふっ!?」
変態虫「(し、手刀が腹に……み、見えなかっ)」
勇者「アーツ発動、エクスプロード」カッ
ドゴオォォォォン!
変態虫「……かはぁっ……!?」ピクピク
勇者「腹に風穴が空いても生きてるですか、流石は虫けら、ゴキブリ並みの生命力なのです」
マッシブ豚「……」
勇者「残るはお前だけなのです」
マッシブ豚「……ずっと、待ち望んでいた」
勇者「……」
マッシブ豚「真に強い奴と、戦える時を……!」
勇者「……ふぅん?、強い奴と戦えて嬉しいですか、酔狂な奴なのです」
勇者「だったらお前は、真っ向から力で捻じ伏せてやるのです」
マッシブ豚「最高の一撃で勝負だ!」
マッシブ豚「せりゃあああああ!!」
勇者「ねこパンチッ!!」
カッ
マッシブ豚「……」
勇者「……」
シュウウウ
格闘家「ありがとう……」
格闘家「俺の願望が叶った、すなわち真に強き者と拳を交えたことで」
格闘家「魔王の呪いが、払われた、よ……」ドサッ
勇者「……」
勇者「……うぐっ……」フラッ
聖剣「大丈夫か?」
勇者「さ、流石に疲れたのです……」
勇者「あれは体にかなりの負担がかかるのです……」
勇者「(前の世界では、それによる疲労が溜まったところを攻められ、敗北したのです……)」
「ほう?、今みたいな状態の所をやられた、と」
勇者「!」
側近「正直な話、ここまでやって来るとは思いませんでしたよ」ザッ
勇者「ま、まだいるのですか……!」
側近「しかし、今のあなたは疲労困憊」
側近「快進撃もここまで、ですかね?」
聖剣「これはマズイぞ……!」
側近「ここまで仲間がやられたのです、手加減などはしませんよ」
勇者「くう……」
勇者「か、かかってくるなら、迎え、討つのです……!」
側近「……そんな状態でも尚、構えますか」
側近「いいでしょう!、私が引導を渡してあげます!」
側近「溶岩魔法!、氷嵐魔法!」カッ
勇者「く、ぐっ!」サッ
側近「ほう、その体でよく避けましたね」
側近「ではこれはどうです!、砂塵魔法!」ブオオ
聖剣「む、砂嵐か……!」
側近「炎槍魔法!、氷弾魔法!」ドンドン
ザシュッ ドシュッ
勇者「かふっ!?」
側近「ふむ、流石に視界が悪い中で弾速の速い魔法を躱すことは出来ないようですね」
勇者「ぐう……」
側近「さて、さっきのように力を解放してみますか?」
側近「まあ、それであなたの身体は保つのかどうかは存じませんがね」
勇者「……いいのです、お望み通り、やってやるのです」
聖剣「……大丈夫なのか?」
勇者「倒せなければ、先に進めないのです!」
勇者「にゃあああ!!」ドンッ!
側近「っ……」
側近「(何という威圧感……!)」
勇者「にゃっふう!」ドゴォ!
側近「ぐふぅ!?」
側近「(速い!?、その体でどうしてそんなスピードがっ……!)」
勇者「吹き飛ぶのです」
勇者「エクスプロード!」カッ
側近「!!」
ドゴオォォォォン!
側近「……かはっ……」
勇者「……終わったですか」
側近「……く、くふふ……」
聖剣「……何故笑っている?」
側近「私にもね、とっておきがあるのですよ」グビッ
勇者「!」
側近「まだまだ、これからですよ!」ドンッ!
聖剣「な、復活しただと……!」
側近「起死改正の薬、死の縁から完全復活、さらに力も飲用前より強化!」
側近「さあ、どこまで耐えられますかね!」
側近「風刃!、爆炎!、岩牙!、水弾!」ドドォ
勇者「!?、にゃふぅ!」ササッ
側近「素晴らしい!、力が溢れてきますよ!」
聖剣「何というラッシュだ、避けるので精一杯とは!」
側近「砕地!、氷壁!」ゴオオ
勇者「うぅ!」
聖剣「……閉じ込められたか!」
側近「さて、これで終わりにしましょう」
側近「今までで最高の一撃となりそうです」キィン
勇者「……こうなったら、こっちもドデカイやつを見舞ってやるのです」
勇者「真っ正面から粉砕してやるのです!」キィン
側近「……」
勇者「……」
コソッ
魔素精霊「……あわわ」
魔素精霊「(よ、弱った隙を狙おうと思ってたのに)」
魔素精霊「(みんな間髪入れずに挑みかかるから最後まで割って入れなかったよー……!)」
魔素精霊「(な、なんか力の溜まり具合がとんでもないから、早く逃げなきゃ……)」
コツン!
魔素精霊「あっ!、瓦礫蹴飛ばしちゃった!」
側近「!」
勇者「!」
側近「核熱魔法ッ!!」カッ
勇者「メテオディザスターッ!!」カッ
魔素精霊「うわあああああああああ!」
ドゴオォォォォン!!!
側近「……」
勇者「……ぐっ」フラッ
側近「……ふふ」
側近「まさか、私の核熱魔法が押し負けるとは……ね……」ドサッ
勇者「はぁ、はぁ……」フラフラ
聖剣「……この先が魔王の間か」
勇者「……ついに、最後、ですか……」フラフラ
聖剣「……大丈夫なのか?」
勇者「今更、退けないのです……行くのです」ガチャ
シーン……
勇者「……」
聖剣「……誰も、いないだと」
側近「ふふふ……魔王様なら、もうここには、いませんよ」
聖剣「何?」
側近「最悪の場合を考えて、魔王様には避難して、頂きました」
側近「つまるところ、無駄足だったということです」
勇者「くっ……」
側近「そして……あなた達には、消えて貰います」
側近「……魔王城ごとね!」スッ
次元爆弾「相変わらずお固いなぁ、五右衛門!」
聖剣「!」
側近「あなたが倒した者達以外は全員避難済みです」
次元爆弾「3」
側近「私の最後の任務、今ここに果たして見せます……!」
次元爆弾「2」
聖剣「マズイ、解除が間に合わない!」
次元爆弾「1」
勇者「に、にゃああああああ!!」
側近「……」
次元爆弾「……」
次元爆弾「またかよ、ルパン……」
側近「何故……止めたのですか……」
吸血鬼「……」
側近「避難したのでは、なかったのですか……!」
吸血鬼「……」ギュ
側近「!」
吸血鬼「……嫌」
吸血鬼「死んじゃ、嫌……」
側近「……」
吸血鬼「お願い、死なないで……」
側近「……残念ですが、そのお願い事は、聞けない、ですね……」
吸血鬼「!、……」
側近「ですが、この爆弾は、爆発の範囲にいる者を別次元に飛ばすもの……」
側近「運が良かったら、また会えるかも、しれませんね……」
吸血鬼「……」ガシッ
吸血鬼「……一緒に、飛ぶ」
吸血鬼「くっついてれば、飛ばされる先もきっと同じ場所……」
側近「……そうですか」カチッ
次元爆弾「0」
側近「そうだと、いいですね……」
次元爆弾「あばよ、とっつぁん!!」
カッ
………
隠し側近「……」
隠し側近「……魔王城の消滅を、確認しました」
魔王「そうか」
隠し側近「……」
魔王「あいつには残酷な役回りをさせてしまったが……」
魔王「私はまだ死ねないのだ、魔王だからな」
魔王「私に死ねない理由があるように、お前にも死ねない理由があるだろう?」
隠し側近「……」
魔王「ふふ、冷酷なお前でも堪えるか」
アダム君「んー……」スリスリ
謎の卵「……」
謎の卵「……」ピシッ
万能概念「ん?」
アダム君「おっ!」
パカッ
to be continued...
おまけという名の蛇足
安価一覧&チラシの裏
>>3 吸血鬼
・無口っ娘。ヒロイン的な何か。日の光は浴びても大丈夫だが、暗闇で真の力を発揮できるのも事実。
>>9 腐ライム
・超悪臭スライム。色々と隔離レベル。菌をばら撒くので完全殲滅は難しい。食い倒レオ曰く、すごくしょっぱい。
>>14 食い倒レオ
・腹ペコキャラ。食べ物関連には大体絡むので出番が多い。体がでかい。
>>18 暗黒目玉
・浮遊する目ん玉。近くにいると思考が暗黒に染まる。蜜柑の汁で悶絶するネタがあったが
>>30 女側近
・大した実力がないのに加え、カリスマもないので反逆の心配がないということで側近に就任。
>>34 異世界人の弟(今作の勇者の弟)
・取り返しのつかないシスコン。暗黒目玉のおかげでその危ない思想はさらに加速した。
>>42 魔素精霊
・前作登場キャラ。やる気はないが上からの命令には忠実な子。素性は前作のおまけで。
>>42 喰剣
・変態、ロリコン。かわいければショタもいける。
>>56 大阪婆
・おせっかい焼き。けっこう喧しい。得意料理はお好み焼き。
>>65 隠し側近
・側近多すぎぃ!、魔王様に忠実な謎多き人物。
>>71 尾帝機龍
・防御性能はすこぶる高いが攻撃性能は並。対勇者戦に参加できず、封印の塔でお留守番。
>>87 クー子
・素直クール。三姉妹の長女。まとめ役でもあり、ツッコミ役でもある。
>>87 ヒー子
・素直ヒート。三姉妹の次女。ひたすら暑苦しい。
>>87 シュー子
・素直シュール。三姉妹の三女。表現がどこかおかしい。
>>98 赤ロボ、青ロボ、黒ロボ → 合体ロボ
・一体一体がでかい上に駆動音が喧しい。耐魔装甲で物理にも魔法にも結構強い。
>>98 害悪分魔
・振り撒く粉を吸うと下手したら数週間意識不明になるんだぜ。隔離レベルなんだぜ。
>>108 アダム君
・アダムアンドイブプロジェクトなんてこのレス見るまで忘れてたよ。度重なる損壊と再生で痛覚がイカれている。
>>108 謎の卵
・本当に謎。次回作で何か書ければいいな。
>>118 黒カレーマン → 米粒
・……ふっ……。結構辛口。食われに食われ、最期は踏みつぶされる。
>>118 血女
・上品なお嬢様。仄かに百合っ気。
>>128 万能概念
・妖精。彼(彼女?)の話す言葉はアダム君しかわからない。ん。
>>128 起死改正の薬
・復活後、パワーアップするので起死"改"正。側近が自分が使うことしか考えていなかったので、黒騎士の手に渡ることはなかった。
>>136 研究所長
・マッドサイエンティスト。その腕は確か。最近はロストテクノロジーにご執心。
>>147 金ピヨ、銀ピヨ、白金ピヨ
・パワポケの荒井三兄弟みたいにしたかった。つつかれるとかなり痛い。ピヨピヨ。
>>161 賢者
・趣味はロストテクノロジー関連の機械収集。血は苦手なので血女を正面から見ることができない。
>>173 蔵開ケン
・酔いどれイカ。食い倒レオと意気投合。
>>187 剣闘機
・戦闘しか取り柄がないが戦闘能力は結構高い。が、吸血鬼に負ける。鋼鉄くらいは簡単にスライス可能。
>>194 マッシブオーク
・強い奴と戦いたいという願望を突かれ、オークに変えられた格闘家。強い奴に1対1で負かされることで呪いが解ける。ウッ!
>>195 変態虫
・あらゆる虫に自在に変化できる。普段は人型。
>>196 サイコシューター
・銃の扱いが得意。他にもいろいろ出来るが、銃の扱い以外は器用貧乏な上、打たれ弱い。
>>208 白黒聖魔
・白にしても黒にしても難儀な性格。思考も思想も両極端なので扱いに困る。
>>226 次元爆弾
・爆発に巻き込まれると別次元に吹っ飛ばされる。そりゃ本当かルパン?
>>239 ポセイ豚
・醜い見た目だが紳士。だが敵には容赦ない。槍の扱いは得意。意外と小食。
>>265 ウーハーピー
・主な攻撃手段は衝撃波。最近スタミナ不足に悩む。寺生まれ。
>>290 近衛隊長
・ラスト安価。必殺奥義、完全分影の本物が入れ替わる仕組みはワシにも分からん…。
前作登場キャラ
剣聖 → 黒騎士
・先代勇者。先代魔王と相討ちになるが、現代魔王によって蘇生、配下となる。彼女の最期は前作にて。
天使
・天界からの使い。吸血鬼の依頼により、前作のある人物によって捕らえられ、魔素精霊に体を乗っ取られる不憫な子。
伝説の聖剣
・女好き。少女から三十路までいけるが、ロリすぎると守備範囲外。男もng。
光の妖精
・勇者を導く存在。光魔法で勇者をサポートする健気な子。
勇者(異世界人の猫耳女王)
・世界征服の野望を抱く勇者。今回も世界征服は果たせず、別次元に飛ばされる。勇者になるまでの経緯は前作にて。
続くと書いたが、いつ書くかはリアルの都合、というより気分の問題なんだ、すまない。
スレ立てたら前作、今作と似たようなスレタイにするつもりだから、見かけたときはまたよろしくお願いします。
ルパンととっつぁんは仲良く追いかけっこしていてほしいな…。
そんなわけで、見てくれた人、安価取った人、安価じゃなくてもレスくれた人、ありがとう
なんでや!阪神関係ないやろ!
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