【艦これ】響「響き合い」 (24)

提督「…んん」

提督「…」

提督(朝か…今何時だ?)

提督(午前4時か、早く起きすぎた)

提督(外は薄暗いな、もう一眠りするか)

提督「…」

提督「だめだ、完全に目が覚めてしまった」

提督「う~ん」

提督(散歩でもするか)


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。。。。。。。

<外>

提督(涼しいな…たまにはこの時間に散歩するのもいいかもしれん)

提督「…ん?」

提督(あれは、響?)

響「…」

提督「響」

響「…ん?ああ司令官」

提督「散歩か?」

響「ああ、司令官も?」

提督「まあな」

響「目が覚めてしまったのかい?」

提督「ああ、響もか?」

響「まあね」

提督「そうか」

響「そうだよ」

提督「…一緒に歩かないか」

響「…ああ、一緒に歩こう」

。。。。。。。

提督「…」テクテク

響「…」テクテク

ビュオオ~

提督「うお」

響「ん…」ブルッ

提督「ほれ、これ羽織れ」バサ

響「…いいのかい?」

提督「いいさ、それくらい」

響「…ありがとう」キュッ

提督「ああ」

はいさい!

響「司令官、はい」スッ

提督「手?ああほれ」スッ

響「上着のお礼に司令官の手を温めてあげる」ギュッ

提督「はは、これはいいな。暖かいよ、すごく…」ギュッ

響「うん…私も」

提督「ああ…」

。。。。。。。。。

提督(少し、明るくなってきたな…)

響「…」

提督(30分くらいか、あれから何もしゃべらず、ずっと手をつないで、二人並んで歩いている)

提督(だけど、この時間は…)

響「…好きだよ」

提督「…響?」

響「この時間、私は好き」

提督「…」

響「私、他の娘たちに比べて、あまり口数多くないほうだから」

響「皆といると楽しい、けどたまに疲れてしまうことがあるんだ」

響「でも、司令官とは、司令官の隣は、すごく好き」

響「余計な言葉なんていらない、私が思ってること、感じたこと、言葉に出さなくても、全部君に伝わってる」

響「だから、君といるこの時間が、この瞬間が、すごく心地よくて、好きなんだ」

響「…君は」提督「はは」

響「司令官?」

提督「いや、可笑しくてな」

提督「響と、まったく同じことを思ってたんだ。俺もさ」

響「!」

提督「だから、ついな」

響「フフ、確かに可笑しいね」ニコ

提督「ああ、可笑しい」

響「…」

提督「…」

ピカッ

提督「うお、まぶしい」

響「夜が明けたね…」

提督「ああ…」

響「…朝日を見るのは久しぶりだよ」

提督「…」


提督(朝日を浴びる響を、見つめていた)

提督(白い光が、響の銀色の髪一本一本に反射し光り輝いていた)

提督(その姿が、光景が、とても美しくて、愛おしくて、尊くて)

提督「…響」

響「なんだい、司令官?」

提督「俺も、好きだよ。お前といる全てが」

提督「好きだよ」

響「…うん」






響「私も、好きだよ…」





。。。。。。

暁「ちょ、ちょっとちょっと!?あの二人すごくいい雰囲気じゃない!?」

雷「暁、静かにしてよ。気づかれるでしょ?」

暁「いや、だって提督と響だよ!?年の差ありすぎでしょ!?」

雷「暁は子供よね、愛に年の差なんて関係ないのよ!」

。。。。。。

暁「ちょ、ちょっとちょっと!?あの二人すごくいい雰囲気じゃない!?」

雷「暁、静かにしてよ。気づかれるでしょ?」

暁「いや、だって提督と響だよ!?年の差ありすぎでしょ!?」

雷「暁は子供よね、愛に年の差なんて関係ないのよ!」

暁「そ、そんなこと関係ないじゃない!ただ私は姉として…」

雷「それに、あの二人は気持ちが通じ合ってる」

雷「響き合っているの、二人の想いが」

雷「とっても素敵な関係じゃない?暁がなにいってもあの二人の関係は変わることはないわ」

暁「…雷はよくわかるわね」

雷もちろん!司令官の事はなんでもわかるわ!頼られてるんだから私♪」

雷「電もそう思うでしょ?」クルッ

電「…」

雷「電?」

暁「どうしたの?さっきから黙ってるけど…」

電「なんでも…ないのです」

雷「そう?あ、もしかして眠い?」

暁「まあ、まだ寝てる時間だもの。もう戻りましょう」

雷「そうね!二人の邪魔しちゃ悪いわ」

電「…はい、戻りましょう」

ソレニシテモアカツキハコドモヨネー
イッイチニンマエノレディートシテアツカッテヨネ!

電「…」

電(私も、響ちゃんと同じくらい、司令官さんのこと想っているはずなのに)

電(なのに、なんで響ちゃんの想いは伝わり、私の想いは伝わらないのですか)

電(司令官さんに届く前に、落ちてしまう)

電(電のように一瞬だけ光り、そして消えていくように…)

電(司令官さん、私の想いでは、あなたには届かないのですか?)

電(私では…)




_____あなたの心に響きませんか?


終わり。

じゃあの


なんか切ないな

しんみり


電が嫁艦の俺としてはとても切ない

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