女「人生鬼ごっこ」(30)

このSSは 男「相変わらずムカつく奴だな~」 女「それはあなたでしょ」
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の補完+修正版です

男「はあ、やっと授業終わったー」

女「男、帰ろ」

男「...」

女「男?」

男「いや、一人で帰れよ」

女「え、帰り道一緒じゃん」

男「今日から俺たち小学5年生だぞ」

女「うん、そうだね」

男「俺はもう大人だから、一人で帰りたいの」

女「っ...あっそ」

女「勝手にすれば」フイッ

男「…じゃあな」スタスタ

女「…」

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男「...」テクテク

女「...」テクテク

男「...」テクテクテクテク

女「...」テクテクテクテク

男「っ!」ダッ

女「!!」ダッ

男「...」タッタッ

女「...」タッタッ

男「はぁっ...はぁっ...」タッタッ

女「はぁ...はぁ...」タッタッ

男「っ...おらあああああああ!!!!」ズダダダダ

女「ちょ、ちょっと!」タッタッ

女「...はああああああああ!!!!」ズダダダダ

男「ああああああああああああ!!!!!」ズダダダダ

女「ああああああああああああ!!!!!」ズダダダダ

男「おう゛ぁばべぶぎょがび!!!!」ズダダダダ

女「っ...ま、待ってぇ!」タッタッ

男「う゛ぁっ....はぁ...はぁ...」ピタッ

女「はぁ...はぁ...はぁ...」

男「はぁ...はぁ...な、なんでついてくるんだよ」

女「うぇっ...はぁ...はぁ...べ、別に...はぁ...ついてきてないしっ」

男「う、嘘つけぇ...はぁ...はぁ...」

女「はぁ...はぁ...っ」

男「はぁ...はぁ...ふぅ」

男「帰り道までついてくるなよ」

女「何言ってんの、男がついてきてるだけじゃん」

男「お前だろ」

女「男だよ」

男「家が隣だからって、別に同じ道で帰らなくてもいいだろ」

女「じゃあ男が違う道で帰ればいいじゃん」

男「俺はこの道しか知らないの」

女「私もだよ」

男「...じゃあ、しょうがねえな」

男「小学生の間は許してやる」

女「うん」

男「中学生になったら、ついてくるなよ」

女「男こそ」

男「ったく...あっ」

男「今日、お前の家泊まるわ」

女「また?」

男「今日こそあのゲーム、クリアするぞ」

女「え~、また寝ないの~」

男「やるったらやるんだよ」

女「もう...まあ、別にいいけど」

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男「だから、そこでそのアイテム使うなって!!」

女「うるせえ」

男「は?」

女「まあ、次に切り替えていこう」

男「ったく、誰のせいだと思って」

女母「二人とも、お風呂沸いたわよ」

男、女「はーい」

女母「先、男くん入っていいわよ」

男「あ、はい」

男「ありがとうございます」

男「じゃあ俺、風呂入ってくるわ」

女「うん」

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男「ふう、いい湯だ」チャポン

男「...」

「男、湯加減どう?」

男「おう、かなりいいぞ」

「そう、良かった」ガサゴソ

男「…え?」

「うんしょ」ゴソゴソ

男「ちょ、ちょっと待て」

男「な、何してんだ女」

ガララ

男「っ!!」

今日はここまで

女「ど、どうも///」

男「」

女「よいしょ」チャポン

女「...ふぅ、いいお湯」

男「な、何で入ってきやがる」

女「男には関係ない」

男「は?」

女「久しぶりだね、一緒にお風呂なんて」

女「3年振りくらいかな」

男「知らねーよ、そんなこと」

女「あ?」

男「なんで急に入ってきたんだよ」

女「たまにはいいじゃん」

男「あのなあ、俺たちはもう小学5年生だぞ」

女「で?」

男「え」

女「ねえ、男」

男「なんだ」

女「わ、私と…」

女「私と一緒に帰るの、そんなに嫌かな」

男「あ?そんなん当たりま…っ」

女「...」ウルウル

男「...嫌っていうか、その」

男「な、なんか恥ずかしいじゃん」

女「知るかそんなこと」ウルウル

男「泣くなよ…」

女「な、泣いてないし」ポロポロ

女「うぐっ...グスッ...」ポロポロ

男「...あーあ」

女「やだぁぁ…一緒に帰りたくないなんて、言わないでぇ」ポロポロ

女「グスッ…一緒に帰りたいよぉ」ポロポロ

男「な、泣くなって」オロオロ

男「な、何でもするから泣くなよ」オロオロ

女「グスッ...だっこ」

男「え」

女「...だっこして」

男「だ、だっこぉ!?」

男「お前、俺ら裸だろ!」

女「ふ、ふぇ…」ジワッ

女「うぐぅ…」ポロポロ

男「わ、分かったよ!」

男「やればいいんだろ、やれば!」ダキッ

女「あっ♡」

男「(くそおお、こいつについてくるなは禁句だな)」ギュウウ

女「っ...///」ドキドキ

男「(それに、なんか胸膨らんでる気がするし)」

男「うっ...も、もういいか!///」

女「あっ...う、うん」パッ

男「こ、これでいいかよ」

女「うん...えへへ///」

男「何にやけてんだ、きめえぞ」

女「うるさい、ばーか」ニヤニヤ

男「はぁ」

女「えへへ」ニヤニヤ

男「(...笑ってくれて良かった)」

男「(泣くのは、ほんとに参るな)」

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ーバレンタインデーー

男「うわ~、今日も寒いな~」

女「もう2月だから当たり前でしょ」

男「黙れや」

女「あ?」

男「嘘です」

女「はい」

男「今日、バレンタインだってよ」

女「うん、知ってる」

男「と言うわけで、チョコくれや」

女「...その態度、いったい何様なの」

男「男様」

女「おえぇ...」

男「吐くなよ」

女「吐いてないし」

男「...毎年の楽しみなんだよ、今年は何作ったんだ?」

女「今年はね...」

男「うんうん」ワクワク

女「作ってない」

男「嘘つけ」

女「うん、嘘」

男「...あとでおしおきする」

女「ウェルカム」

男「え、おしおきされるの好きな変態なの?」

女「うん」

男「うわぁ...」

女「どうせまた抱き付いてくるやつでしょ」

男「おう、よく分かったな」

女「毎回そうじゃん」

男「まあな」

女「男に抱き付かれるの、好き」

男「マジかよ」

女「うん」

男「つーか、早くチョコよこせや美少女」

女「黙れイケメン、その態度は気に食わん」

男「お願いします、女様」

男「愚かな私に、どうか癒しのチョコを」

女「ふっふっふっ、よろしい」

女「はい、どうぞ」スッ

男「何だよ、持ってたのか」ア、ドウモ

女「うん、どうせくれって言うと思ったし」

男「そうかよ...もぐもぐ」

女「どう?」

男「うめえ」

女「...ほっ」

女「良かった」

男「ちょっとやるよ」

女「いいよ、昨日いっぱい食べたし」

男「ああ、失敗作か」

女「うん」

男「...ありがとな、毎年がんばって作ってくれて」ニコ

女「っ!///」ドキッ

女「わ、私はいいから早く食べてよっ///」

男「おうよ」

男「もぐもぐ...うめえ」

女「...ふふっ」

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ー中学生ー

男「お前、部活決めたのか?」

女「うん」

女「男も決めたんでしょ?」

男「ああ」

女「いっせーので言おう」

男「おう」

男、女「いっせーの...」

男、女「バスケ!」

男「は?」

女「なに?」

男「お前バスケかよ」

女「うん」

男「またついてくるのか」

女「私は元々決めてたの」

男「お前バスケできんの?」

女「うん」

男「...まあ、出来そうではあるな」

女「でしょ?」

男「調子のんなや」

女「あ?」

男「...つーか、また帰りの時間一緒じゃねえか」

女「そうだね」

男「三年間、お前と一緒に下校コースかよ」

女「嫌なの?」

男「別に」

女「じゃあいいじゃん」

男「まあな」

女「ほら、早く帰るよ」

男「おう」

今日はここまで

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