男「音乃木坂が廃校!?」 (44)

国立音ノ木坂学院は、共学校である。
俺の父さんや爺さんの年代には男子生徒も並程度居たらしいが、近年になり、何故か男子生徒の入学希望者が徐々に減って行き、ほぼ女子校のような状態になっている。
現在、全校数えても男子生徒は俺と友の2人だけだ。
2人とも下心がなかったとは言い切れないが、男子が少ない音ノ木坂を選んだ最大の理由は、単に『近いから』だった。
そんな近距離スクールライフを適当に楽しんでいたところ、理事長の南が廃校を俺たちに告げた。

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友「ここが廃校かー」
男「確かに今の1年はひとクラスしかないけどさ」
友「なんか、出来ることねーかな」
男「俺ら一介の生徒に何も出来やしねえよ」
男「何も変わらねえよ。いつも通り過ごそうぜ」
友「……そうだな」

次の日

男「授業受けたくねえな」

友「そうだなー」




穂乃果「アイドルだよ!」

男「……ん?」

ことり「へぇー。そんなのあるんだぁ」

穂乃果「そうだよ! だから私たちも……」

海未「穂乃果、その人たちはプロと同じくらい努力してそうなった人たちなのです。穂乃果のように好奇心だけで行動してもダメです!」

海未「はっきり言います……」



「ア イ ド ル は な し で す !」




友「アイドルねー。高坂も変なこと考えるもんだ」

男「……ふうん。興味ねえや」

友「お前が?ウソつけー」

男「んだよ、俺には関係ないってだけだ」

友「それもそうだな」

友「男ー! UTX見て帰ろーぜ!」

男「あ?何でだよ」

友「お前もА-RISEぐらいなら知ってんだろ?」

男「まぁそれは有名だしな」

友「スクールアイドルがどう言うもんか見てこようぜ」

男「だから俺は……」

友「いいから行くぞ」

男「おい!友!」

友「着いたぞ」

男「お前も強引だな……」

友「ほら見ろよ、あのモニタ」

男「ああ?」



『Can I do? I take it,baby! Can I do? I make it,baby!
Can I do? I take it,baby! Can I do? I make it,baby!』



友「へぇ……なあ」

男「何だよ」

友「元ダンサー志望として、あの子らはどうなのよ?」

男「お前、ヤな奴だな」

友「へへっ……で、実際どうなんだよ」

男「悪くないんじゃないか。正直ここまでのレベルとは思ってなかった」

友「悪くないと来たか……」

男「なんなんだよマジで」

友「いや、昔のお前を思い出しただけだよ」

男「……」

友「お前もホントなら今頃は、音ノ木坂なんかじゃなくUTXで活躍してたはずなんだよな」

男「……もういいだろそんなことは」

男「俺は残り少ないハーレムライフを楽しみたいだけだ」

友「あっ、お前そんなこと考えてたのかよ!?」

男「いいだろ別に!」

男「密度的には自然な考えだ」

友「それはそうだな」

海未「はい、あと2セットです!」

穂乃果「うー、海未ちゃんの鬼ー!」

ことり「もうダメぇ……」

海未「初日からこれでどうするのですか……」

希「おはようさん」

穂乃果「あっ、副会長……何してるんですか?」

希「ここの神社の手伝いをしとるんよ」

希「階段使うてんのやったら、お参りぐらいして行き」

・賽銭箱・

穂乃果「あれっ、男くん?」

男「高坂か……園田と南も…こんなに早くからなにしてんだ?」

穂乃果「それはこっちのセリフだよ」

海未「わたしたちは練習をしていたんです」

男「練習?なんの?」

ことり「スクールアイドルのトレーニングだよ」

男「えっ……園田も?」

海未「な、なんですか……」

男「いや、意外だなぁと思って」

穂乃果「で、何してたの?」

男「……別に、日課をこなしてただけだよ。じゃあな」

穂乃果「えっ、ちょっと!」

海未「何でしょうか? 気になりますね」

ことり「なんか隠してるみたいだったけど……」

穂乃果「ライブやりまーす!」

ことり「よろしくお願いしまぁす!」

海未「よ、よろしくおねが……あっ」

穂乃果「もー海未ちゃんなにやってんの!」

海未「い、いえそれは」

友「なにやってんの?」

ことり「あ、友くん、男くん。はいコレ」

友「チラシ? ……へー、ライブやるんだ!」

友「俺行くよ! 男も行くよな!」

男「気が向けばな」スタスタ

友「ツンデレだなお前ー! あ、じゃあねー」スタスタ

穂乃果「ばいばーい!」




花陽「あの……ライブ、やるんですか?」

海未「え? ええと、ええ、そうです」

穂乃果「おおー! 一年生だよね!?」

ことり「よろしくねぇ」

凛「かよちんもう行くにゃー」

花陽「あっ、凛ちゃん! その、がんばって、下さいね! それじゃ」ダッ

花陽「マッテエエエエエ」





海未「ようやく配り終わりましたね」

ことり「ライブ、成功させたいね」

穂乃果「……うん!」

ーーー
ーー





ーー屋上ーー


海未「ワンツースリーフォー!」タンタン

穂乃果「ほっほっ」

ことり「ふっふっ」

男「ここでやってたのか……」

海未「あ、男くん……どうしてここに」

男「いや、声が聞こえたからさ。何やってんだろうなって」

ことり「いつもここで練習してるんだよ」

男「へぇ……そう……なのか」

男「なぁ、お前らのダンスを見せてくれないか?」

穂乃果「別にいいけど……あ、でも本番来てくれたらね!」

男「そんくらいでいいならな」

海未「ちょっと本気ですか!?」

穂乃果「もー、なに今更恥ずかしがってんの!?」

ことり「そうだよ、本番はもっといっぱいいるんだよ?」

海未「で、ですが」

男「あ……やっぱいいや。本番まで待っておくよ」

海未「そうですか!」

ことり「う、海未ちゃん……」

穂乃果「そう?……なら、期待しててね!」

男「……ああ!」

ーーー
ーー




『僕はDASH……!』





海未「ふぅ、完璧ですね!」

穂乃果「そうだね~」

ことり「最初はイヤイヤだったけど、海未ちゃんも結構ノリノリだね!」

海未「な、なんですかそれは……やる以上はしっかりとやりたいだけです!」

穂乃果「ふぅん……」ニヤニヤ

海未「なんですかその顔は……! バカにしてるんですかー!」

穂乃果「あー! ごめーん!」ダッ




ことり「あはは……」

ことり「いよいよ明日かぁ……」

ことり「ねぇ、穂乃果ちゃん海未ちゃん!」

穂乃果「何?」

海未「なんですか?」

ことり「お詣りしていこ?」

海未「成功祈願ですか」

穂乃果「いいね、それ!」

ーーー神田明神ーーー



穂乃果「どうか、ライブが成功しますように!……いや、大成功しますように!」

海未「緊張しませんように……」

ことり「みんなが楽しんでくれますように!」

穂乃果「よろしくお願いしまーーーす!」


空を見れば、満天の星が輝いていた。
まるで、3人を応援するように。







希「……ふふ」

男「なんですか」

希「応援してこなくてええの?」

男「変にプレッシャーを与えたくないだけですよ」

希「そ。ならええんやけど」

男「ええ。良いんです」

男「あいつらのやる気次第で、変わって来ますけどね」

希「……まだ引きずってるんやもんな。まぁうちは当時のことはよう知らんけど」

男「今思えば、なぜあなたに話したのか自分でもわかりませんよ」

希「それはウチの包容力って奴ちゃう?」

男「……かも、しれませんね」

希「いよいよ明日やね。あの子たちのライブ」

絵里「……それがどうしたって言うのよ」

希「べっつにー? ただ、言ってみただけやん」

ーーー
ーー



ーー掲示板ーー


にこ「ライブ……明日なのね」

にこ「ふぅん……」

真姫「……」ジー

にこ「ん?」

真姫「あっ」

にこ「何? あんたも興味あんの?」

真姫「別に、そういうわけじゃないですけど……」



ーーー
ーー




凛「もー、かよちん遅いにゃー!」

凛「なに見てんの? …………ライブ?」

凛「へー、そんなのあるんだ」

花陽「あっ、ごめん凛ちゃん。帰ろ」

凛「うん!」

ーーー
ーー




友「男ー、帰ろーぜ」

男「……」

友「? 何ぼーっとしてんだ?」

男「ああ、ワリィ。帰るんだろ?」

友「おう。今日は買いてーマンガがあんだ」

男「そうか」

ーーーーーー
ーーー





絵里「これで、新入生歓迎会を終わります」

絵里「各部活とも、体験入部を行っていますので、興味があったらどんどん覗いて行って下さい」






穂乃果「μ'sファーストライブでーす!」

ことり「よろしくお願いしまーす!」



モブ女1「えー、陸上部?」

モブ女2「中学もそうだったしねー」



ことり「あっ……」

穂乃果「うー、他の部活に負けてられないよ!」

ことり「うんっ」




海未「お願いしまーす!」

ことほの「えっ ?」

海未「ファーストライブです!」

海未「午後四時からでーす!」

海未「よろしくお願いしまーす!」




ことほの「…………」パチクリ

ことほの「えへへ!」


ーー講堂ーー



穂乃果「えーっ、手伝ってくれるの!?」

ミカ「リハーサルとかしたいでしょ?」

フミコ「私たちも、学校なくなるの嫌だし!」

ヒデコ「穂乃果たちには、うまくいって欲しいって思ってるから」

穂乃果「みんなぁ……」



ーー正門前ーー



ミカ「講堂でーライブ始まりまーす!」

友「あっ、忘れてた! 今日か!」

友「サンキューミカ!」

ミカ「どういたしまして! あれ?男くんは?」

友「さっきから見当たらねーんだよ……」

ミカ「ふーん?」




ーー屋上ーー


男「ふー」

男「どうすっかなぁ……」

男「アイドルで廃校を阻止しようだなんて……狂気の沙汰だろ普通」

男(でもなんだって俺はこんなに気になってんだろ)

男「あ……ヤッベ過ぎてる!」ダッ

階段を降りる時、男の腰に電撃が走った。

男「ぐうっ! ……くそっ」スタスタ


ーー控え室ーー



穂乃果「もー海未ちゃん何この往生際の悪さは!」

海未「だって鏡を見たら急に……」

ことり「スカートにジャージはちょっと……」




穂乃果「ええええい!」ヌガシ

海未「いゃああああああ!」

穂乃果「もー、隠してどうすんのさ! 制服もだいたいそんくらいじゃん!」

海未「制服とは意味合いが違うんです!」

ことり「でも、かわいいよ!」

海未「ええ?!」


穂乃果「ほらほら、海未ちゃんが一番にあってるんじゃない?」カガミ

海未「そ、そうでしょうか……」テレテレ


穂乃果「それに、3人でこうして並んじゃえば恥ずかしくないでしょ?」

海未「はい……確かにこうすれば」

ことり「ふふっ」

穂乃果「じゃ、最後にもう一回練習しよ!」



海未「い、いざとなると緊張して来ますね……」

穂乃果「ほら、手を繋げば大丈夫だよ!」

ことり「うん!」

海未「……そうですね」

ブーーーーーーーーーーー



期待に胸を膨らませ、とびきりの笑顔で、講堂の席を見る。



だが。



講堂にはただの一人もいなかった。




ミカ「ゴメン……頑張ったんだけど……」



穂乃果「…………」



今までの努力が脳内で駆け巡る。今までの全ては無駄だったのか。
穂乃果には何もわからなかった。




穂乃果「……そりゃそうだ!世の中、そんなに甘くない!」

穂乃果「……………ううっ…………」ウルウル

ことり「穂乃果ちゃん……」

海未「穂乃果……」

ガタン!


花陽「はー、はー、はー」

穂乃果「花陽ちゃん…………」

花陽「あれぇ、ライブは?……あれぇ?」

友「なんだこりゃ……誰もいないじゃねーか……」

ことり「友くん……」






穂乃果「…………」キッ

穂乃果「やろう!」

穂乃果「歌おう! 全力で!」

海未「穂乃果?!」

穂乃果「だって……このために今日までがんばって来たんだから!」

ことり「穂乃果ちゃん……海未ちゃん!」

海未「ええ!」

花陽「わああ……」

友「…………」

友(なんだよ……男のやつ……来ないつもりかよ)




『START:DASH!!』


http://sp.nicovideo.jp/watch/sm20990740?cp_in=wt_srch

『悲しみに閉ざされて泣くだけの君じゃない!』

友「すげぇ……」

友(生で見るアイドルってこんなにカッコいいのか……)

花陽「……スゴイ……」

凛「……」

ーーー
ーー



ヒデコ「えっ……?!」

絵里「……」


ヒデコ(会長がなぜここに……)


ーーー
ーー


『HEY!HEY!HEY!HEY!START:DASH!!』

真姫「あっ!」

希「ふふっ」

真姫「んん……」カクレ

男「まだ間に合って……君は何してるんだ?」

真姫「!? な、なんでも……」

希「ふふ、やってるで」

男「? どうも」

『僕はDASH……!!』

花陽、凛、友の拍手が広い講堂に響いた。

友「スゴイ……以外には俺の語彙じゃ表せねーよ」パチパチ

凛「おおー……」パチパチ





穂乃果「あっ……生徒会長?!」

海未「どうしてここに……」

絵里「どうするつもり?」

穂乃果「続けます!」

絵里「今のままで、本当に意味があるの?」

穂乃果「続けたいんです!」

穂乃果「やって良かったって思いたいんです!」

穂乃果「いつか必ず、この講堂を満員にして見せます!」

にこ「そんなんじゃ甘いわ!」

男「そうだ、甘すぎる!」

友「うわお前居たのかよ」

ことり「男くん?……と先輩?」

男「高坂、南、園田。お前ら、本当に廃校を阻止する気はあるのか?」

海未「あります!」

穂乃果「当たり前だよ!」

ことり「そうだよ!」

男「なら、今のままじゃ絶対にダメだ!」

穂乃果「ッ……どこが、なの?」

男「……いや、すまん。後で屋上に来て欲しい。そこで言おう」

穂乃果「は!? えっなんで……行っちゃった」


今日は以上
ハーレム系にしていいすか?
(絶対にするとは言わない)

ーー屋上ーー





男「うわ、もう結構暗いな」

男「5時近いのか……」



友「男!」バァン!!

男「……なんだお前か」

友「なんだじゃねーよ! どこ行ってたんだよお前は!」

男「いやその……ちょっと考え事してたらおくれちまった」

友「はぁ?! ……ったくつくづく勝手な奴だぜお前は」

男「はは……すまん」



男「それで……3人は?」

友「今着替えて、来てると思うぞ」

友「お前、何を言うつもりなんだよ」

男「いや……あいつら、どうやらアイドルで廃校を阻止したいらしいんだよ」

友「廃校を?……ふーん。それが?」

男「その片鱗をさっきのライブで垣間見た。だからおれも……何かできるかもしれないと思ってな」

友「お前、ダンスだとかはもう考えるのも嫌なんじゃないのか…?」

男「……さぁな」


キイィ……バタン

男「来たみたいだな」

友「……止めはしねーが、やりすぎんなよ」

男「おう」



穂乃果「男くん……ごめん、遅くなって」

海未「申し訳ありません」

男「いいよ。呼びたしたのは俺だし」

ことり「あ、友くんも……」

友「おっす」

海未「それで……」

男「ああ、答えよう。お前たちの甘さ」

男「だけどその前に、一つ俺から聞いていいか?」

穂乃果「なに?」

男「お前たちは……本当に廃校を阻止したいと、そう思ってるのか?」

海未「……勿論です」

男「そうか」

ことり「それが……なに?」

男「いや、単なる確認だよ。気にしなくていい」

ことり「?」



男「今日のライブ、俺は事情があって途中からしか見られなかったけど……」

穂乃果「けど?」

男「すごく良かった。お前らのやる気が伝わってきたよ」

穂乃果「そう!? ありがとう!」

海未「ですが、甘いと言うのは?」

男「ああ。それはな……」

男「今回のライブ、もしかしてオリジナル曲だったのか?」

ことり「そうだよ?」

男「歌詞と曲は誰が?」

穂乃果「歌詞は海未ちゃんで……曲は一年生の子が作ってくれたの」

男「……衣装は?」

ことり「私が作ったよ」

男「なるほど」

男「今回の歌は、曲と歌詞は素晴らしかった」

穂乃果「だってよー海未ちゃん!」

海未「や、やめてください!」

男「でも、お前たちの目標は廃校を阻止することなんだろ?」

穂乃果「……そうだよ」

男「だったら、今回のようでは甘い」

ことり「なら、どこがダメなの?」

男「具体的には、ダンスと歌唱力だ」

穂乃果「そっかぁ……」

海未「かなり練習したつもりだったのですが……」

男「だから、これは俺からのお願いだ」

ことり「それって?」

男「俺に、コーチングをさせてくれないか?」

海未「そういきなり言われましても……」

男「頼む! 俺だってこの学校がなくなるのは嫌なんだよ!」

友「そう言うことなら俺からも頼む!」

穂乃果「ダメとは言わないけど……」

男「本当か!」

ことり「ただ、いきなり言われても……」

男「そりゃそうだよな……」

友「ん?」ピーン

友「ひらめいちゃったよぉ……」

男「なんだ急に」

友「なあなあ! 近くカラオケ行かね?」

穂乃果「カラオケ! いいよ!」

海未「ええっ!? 私はそういうところは行ったことがないのですが……」

ことり「私もいいけど……どうして?」

友「さっき男が歌唱力がどうのって偉そうなこと言ってたろ?」

友「コイツの実力を知りたいんならカラオケで歌うのが一番いいじゃない!」

穂乃果「おお! あったまいいー!」

友「だろー?」

男「……俺は特に問題ないぞ」

穂乃果「よし! 善は急げだ! 今から行こう!」

海未「え、穂乃果もう遅いですしカラオケなんて」

ことり「海未ちゃんも固いこと言わないで行こうよぉ」

ことり「ね?」キラキラ

海未「ぐっ……」

海未「ずるいですね……分かりました。行きましょう!」

友「レッツゴー!」

穂乃果「レッツゴー!」

男「テンション高いな」

ーーカラオケーー

友「まずは誰が歌う?」

男「お前やれようるさいし」

穂乃果「いやいや! 男くんのを聞いてみたいな!」

ことり「あ、私も!」

海未「私はよく分からないのでお任せします」

男「マジ?」

穂乃果「お願い!」

ことり「おねがぁい!」

男「わかったわかった!……えーとこれで」

>>33

BUMP OF CHICKEN
「ゼロ」




「迷子の足音消えた」

「代わりに祈りの唄を」








友(確かにうまいよ)

ことり(うまいけど……)

穂乃果(暗いよ!)

海未(素晴らしい歌声ですね……)

海未(はっ、今日は遅くなると連絡しなくては……)

ーー数日後ーー

男「うーん……」

穂乃果「はあ……はぁ……」

ことり「はぁ……はぁ……」

海未「ふぅっ……ふぅっ……」

穂乃果「キッツイよーーー!」

海未「まさか私が息を上げるまでになるとは……」

ことり「海未ちゃんより厳しいなんて……!」

男「お前ら……仕方ない。今日はここまでにしよう」

穂乃果「ぃやったー!」

海未「ふぅー……」

ことり「もうクタクタだよぉ……」

男「本当は準備体操のレベルだと思うんだけど……」

男(男女じゃ結構な差があるんだな)

穂乃果「これでぇ!?」

ことり「ええー……」

海未「流石に耳を疑います」

男「分かった分かった!」

男「明日までにメニューの見直ししておくから今日の朝練は終了! じゃあ解散!」

穂乃果「はぁー、本当に疲れた……」

ことり「大丈夫?」

海未「授業中に寝てはダメですよ」

男「そうだな。ほら、遅刻しないうちに帰るぞ」

ことり「あっ! ホントだ、そろそろ危ない!」

穂乃果「うわわわ、こうなったらダッシュだ!」



男「なんだよ、元気あんじゃん」

希「そうやね」

男「うわっ! いたんですか」

希「ずっと見てたで。それより、今日はええの?」

男「時間もないですし。……それに、いつまでも引き摺るワケにはいかないですよね」

希「ウチにはなんも言えんよ。自分で決めることや」

男「ですよね」

ことり「はぁ……かわいい~……」

白パカ「ヴェエエエ」

穂乃果「ここんとこ毎日来てるよねー」

海未「そんなに好きなんですか?」

ことり「だってかわいいんだもん! このモフモフなところとかぁ……」

白パカ「ヴェエ」ベロー

ことり「ひゃあああん!」

茶パカ「ヴァォアア」

穂乃果「こ、ことりちゃん!」

花陽「大丈夫です」

海未「あなたは……」

花陽「遊ぼうとしただけなんだよね?」

白パカ「ヴェ」

穂乃果「あれ?……」

穂乃果「花陽ちゃんじゃない!」

ダメだ疲れた
次からハーレムストーリーにぶっ飛ばしていいですかね

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月19日 (金) 10:51:30   ID: wWPeVF2o

駄作オブ駄作

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