まどかとほむらに地元紹介を頼んでみた (58)
『堺ー、堺です』
ほむら「着いたわね」
まどか「ここが堺かぁ」
ほむら「急行も止まって難波まで電車一本で10分少々。中々住みやすそうね」
まどか「ほむらちゃん、まずこのSSの趣旨を説明しないと」
ほむら「そういえばそうね」ガサゴソ
まどか「あ、台本だ」
ほむら「このSSは>>1の地元を適当にまどほむに歩かせてみる、という内容です」
ほむら「なぜこの二人なのかというと、>>1はまどほむのSSしか書いたことが無いからです」
ほむら「適当に歩かせながら適当に…い、イチャイチャさせようと思います」
まどか「い、イチャイチャって…///」
ほむら「…一体どうなるのかしらね」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409485538
『間もなく、4番線に電車が参ります。足元の白線までおさがり下さい』
まどか「あの電車、見た目が違うね」
ほむら「そうね。…こういうときは」ガサゴソ
まどか「それは?」
ほむら「>>1が用意したガイドブックのようなものね。困ったらこれを、って書いてあるわ」
まどか「あとでわたしにも見せてねっ」
ほむら「ええ。…この電車はラピートと呼ばれるものみたいね」
まどか「普通の電車と何か違うの?」
ほむら「ラピートとは、「速い」という意味のドイツ語。
都心なんばと関西国際空港を最短で結ぶ空港特急のスピード感にマッチしたネーミングです。
爽快な響きを持ち、なおかつ親しみやすいこの名前の決定にあたっては、
一般公募が行われ、3万2千通もの応募の中から選ばれました、ですって」
ほむら「全席指定で、トイレ、自動販売機も設置されているみたいね」
まどか「新幹線みたいなもの?」
ほむら「そう思っていいんじゃないかしら。普通の乗車券+510円で乗車できるみたい」
まどか「へぇー、安いんだね!」
ほむら「でも>>1は基本難波までしかいかないから乗ったことが無い、って書いてあるわ」
まどか「10分くらいしか乗らないんなら仕方が無いよね…」
ほむら「4月末から6月まで期間限定で運行した赤いラピートというものがあったみたいよ」
まどか「赤かー、派手だね」
ほむら「ガンダムUCとのコラボみたいね。乗車率が三倍どころか七倍の効果があったらしいわ」
まどか「ちなみに元々の乗車率は?」
ほむら「…10%」
まどか「あっ…」
ほむら「結構大きな駅ね」
まどか「うん。あの建物はなんだろ?」
ほむら「プラットプラットね。南海堺駅直結の気軽にぷらっと立ち寄れるショッピングセンター、らしいわ」
まどか「PLATを並び替えて顔みたいにしてるね」
pLa
T
俺の地元でワロタww
ほむら「中にはエディオンやTSUTAYA、無印良品にドラッグセガミなど色々な店が営業してるみたい」
まどか「買い物するのに便利そうだね」
ほむら「24時間テレビの募金会場にもなっているって」
ほむら「去年も来てたらしいけど誰が会場にいたのかは覚えてないって書いてあるわ」
まどか「興味が無かったんだね」
ほむら「欠片も無かったみたいね」
まどか「今来てるなら見に行けばいいのにね」
※このSSを書いたのは8月31日14時頃です
ほむら「欠片程度も興味がないから行かないだって」
まどか「めちゃゆる派なのかな?」
>>6 堺民さんこんばんわ。間違いとかあったら訂正おなしゃす
まどか「ほむらちゃん、プラットプラットの中にドラッグストアがあるって言ってたよね?」
ほむら「ええ。なぜプラットプラットの正面にドラッグストアがあるのかしらね」
まどか「どうなってるんだろ…」
ほむら「さぁ…」
まどか「その隣にはライフがあるね」
ほむら「ここには以前イトーヨーカドーというデパートがあったみたい」
まどか「潰れちゃったんだ」
ほむら「風の噂だけど敷地代が云々、だって」
まどか「大人の事情ってやつだね」
まどか「小さな川にかかった橋を越えると公園がありました」
ほむら「説明ご苦労様。ここは戎公園ね。…通称、ザビエル公園?」
まどか「ザビエル…?」
ほむら「戎公園はイエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルが天文19年(1550年)、堺に立ち寄った際に、
手厚くもてなしたとされる豪商日比屋了慶の屋敷跡付近に昭和22年(1947年)、計画されました。
また、昭和24年(1949年)の公園開設が、フランシスコ・ザビエル来航400年であったことから、
それを記念してザビエル公園という名称が使われるようになりました。
毎年10月に行われる堺まつりの「なんばん市」会場としても有名です」
まどか「本当にあのザビエルだったんだ…」
ほむら「長崎のイメージしかなかったわね」
まどか「緑が多いね」
ほむら「春になるとお花見をする人が結構いるみたい」
まどか「気持ちよさそー」
まどか「ほむらちゃん」
ほむら「何?まどか」
まどか「来年の春は二人でお花見しようねっ」ニコッ
ほむら「…ええ。楽しみにしているわ」ニコッ
まどか「あれっ?道路の真ん中に線路がある」
ほむら「路面電車ね」ガサゴソ
ほむら「阪堺電車…南は浜寺公園、北は恵比寿町と天王寺まで繋がっているって」
ほむら「へぇ…全区間200円なのね」
まどか「バスも結構走ってるし交通機関が充実してるのかな?」
ほむら「JRが少し遠いみたい。それ以外は特に困らないらしいわ」
まどか「自転車と電車が>>1のメインの移動手段なんだね」
ほむら「…うっ」
まどか「ほむらちゃんどうしたの?ガイドブック見て固まってるけど」
ほむら「…読みたくないの」
まどか「解説してほしいなぁ」
ほむら「じ、地元の人はチン電と呼んでいる…チ、チン………」
まどか「ほむらちゃん、頑張って」
ほむら「……まどかぁ…許してぇ……」
まどか(涙目になってる…可愛い)
※チン電とはチンチン電車のことです。合図に車掌が紐を引いて鐘を「チンチン」と鳴らすところからそう呼ばれています
ほむら「…」
まどか「ほむらちゃん」ナデナデ
ほむら「…ありがとう」
まどか「ここは…堺刃物ミュージアム?」
ほむら「堺打刃物と呼ばれるものね」
まどか「普通の刃物と何か違うの?」
ほむら「切れ味が違うらしいわ。一般家庭で使用されているステンレスの包丁は叩き切り、
もしくは押し切りに向いているのだけど」
ほむら「堺打刃物は刃の部分を当て刃を手前に引くように切る引き切りで物を切り、
高い硬度からくる切れ味に伴って全く違う切り方に向いているの」
ほむら「切断面が滑らかで刺身などの表面が滑らかに舌触り良くなり、また切る際にはほとんど力を必要としないのも特徴ね」
まどか「逆に普通の切り方をしちゃったらダメなの?」
ほむら「刃がこぼれてしまうらしいわ。使い方をちゃんと変えないとダメってことね」
まどか「ただでさえお料理って大変なのに道具の使い方も気にしないとダメなんだね…」
ほむら「慣れよ。今度また一緒にお料理しましょう」
まどか「ありがとっ♪ほむらちゃんとのお料理は楽しいから頑張れるよ」
ほむら「私も楽しいわ。まどかと二人でいるとね」ナデナデ
まどか「…ティヒヒ」
※プロの料理人が用いる業務用包丁のシェアが90%以上有る事でも知られているらしいです(wikiより)
ほむら「次はここね」
まどか「神社?」
ほむら「そうね。菅原神社よ。菅原道真公を祀っているみたいよ」
まどか「歴史の授業で聞いたことあるね」
ほむら「ここでは1月の9、10、11日に戎祭りが行われるらしいわ」
まどか「えべっさんってやつだね」
ほむら「ええ。商売繁盛で笹持ってこい、の歌で有名ね」
まどか「今思ったんだけど『で』っておかしくない?」
ほむら「元々は商売繁盛で酒持ってこい、だったみたい。
商売繁盛でめでたいから酒を飲もう、って感じだと思うわ。後々酒と笹を結び付けたって話ね」
まどか「なんで笹なの?」
ほむら「笹には力強い生命力があり、成長発展の象徴だから、と言われているわね」
まどか「へー。ちゃんとした意味があるんだね」
ほむら「そうね。…成長か」
ほむら「…」ペターン
まどか「わたしは今のほむらちゃんが大好きだよ」
ほむら「…ありがとう」
ほむら「この菅原神社は一月にさっき言った戎祭り、六月には蛍の鑑賞会、九月は八朔祭と行事ごとがあるみたい」
まどか「八朔祭?」
ほむら「八朔っていうのは旧暦八月一日(朔日)の事よ」
ほむら「この時期は台風や病害虫の被害が多いから風雨を避け、順調な五穀豊穣、家内安全を祈ることを目的としたお祭りみたい」
まどか「大阪のお祭りっていうとだんじりのイメージだけど」
ほむら「堺も元々はだんじりだったらしいけど明治時代に死傷者を出す騒ぎを起こして引かなくなったらしいわ」
ほむら「それで現在は布団太鼓と呼ばれるものを担いでいる、ですって」ペラッ
ほむら「堺でもだんじりを引いている地域もあるらしいけど布団太鼓のほうが主流みたい」
まどか「布団太鼓ってどんな感じなんだろ?だんじりはテレビで見たことあるけど」
ほむら「高さは4mくらいで重さは1~2tほど。それを数十人で持ち上げて進むみたいね」
まどか「だんじりのスピーディな感じとはまた違うんだね」
ほむら「ええ。これはこれで迫力がありそうね」
まどか「お祭りってことは夜店も出るんだよね」
ほむら「だと思うけど…」
まどか「夜店かぁ。一緒に行ったお祭り楽しかったね」
ほむら「…久しぶりの縁日だったから楽しかったわ」
まどか「あの時の綿あめ、ごちそうさま」
ほむら「もう、勝手に一口とっていった癖に」
まどか「…間接キッスだったね」
ほむら「…もう///」
まどか「あっ、商店街があるよ」
ほむら「山之口商店街ね」
まどか「ちょっと通ってみたいなー」
ほむら「その前にこの道路の説明があるの。ちょっと待ってね」
まどか「はーい。…道路の説明?」
ほむら「ええ。ここは大小路筋シンボルロードという名称で毎年10月に堺祭りというお祭りが行われるの」
ほむら「この堺祭りというのは市内最大のイベントと言われていて今年で41回目ね」
ほむら「この道はさっきまでいた堺駅から堺東駅まで繋がっているの」
まどか「堺東駅?」
ほむら「ここに来るのに乗ったのが南海本線。堺東駅は南海高野線よ」
まどか「や、ややこしいね」
ほむら「南海本線は関西空港、和歌山港方面で高野線は高野山が終点ね」
まどか「同じ和歌山行きだけど向かう先がちょっと違うんだね」
ほむら「そう考えていて大丈夫じゃないかしら」
ほむら「少し話が逸れたわね。…堺祭りはこの大小路筋を閉鎖して1kmほどパレードするの」
ほむら「地元の小学生達が演奏したり鎧を着こんだ大人が火縄銃を担いで歩いたりするんだって」
ほむら「あと先程も言った布団太鼓もパレードに参加するみたいね」
まどか「楽しそう…。見てみたいなぁ」
ほむら「ケーブルテレビなどで中継されるみたいだけど…私達は見れそうにないわね」
まどか「そうなんだ…残念…」
ほむら「いつか見に来ましょう。時間はこれからも沢山あるわ」
まどか「…うん!」
まどか「色んな店があるね」
ほむら「でも…シャッターが降りている店が多いわね…」
まどか「た、多分定休日なんだよきっと!」
ほむら「そ、そうね!」
まどか「…」
ほむら「…」
まどか「ほ、ほむらちゃん!そろそろお腹空かない?」
ほむら「え、ええ。私もそう思っていたわ」
まどか「どこかでお昼食べたいなぁ」
ほむら「ガイドブックにオススメの店が書いているわ。この商店街の中にあるみたい」
まどか「ほんと?じゃあ行こ行こっ」
ほむら「もう、そんなに慌てないで」
まどか「あれ?ここにも神社がある」
ほむら「開口神社ね」
まどか「あぐち神社って読むんだ」
ほむら「元々はアキクチと呼ばれていたのが訛ってアグチになった、って書かれているわ」
ほむら「地元の人は大寺さんって言ってるみたい」
まどか「ティヒヒ なんか苗字みたいだね」
ほむら「ふふっ、そうね。ここは安産祈願をしてもらえるらしいわ」
まどか「安産…」
ほむら「どうしたの?」
まどか「う、ううん!なんでもない!」
ほむら「?」
ほむら「ここがガイドブックに載っていたお店ね」
まどか「なにわ、てい?」
ほむら「そうね。浪花亭よ」
まどか「町の洋食屋さんって感じだね」
ほむら「ええ。ハンバーグが美味しいらしいわ」
まどか「ハンバーグ…我慢できない!早く入ろっ!」
ほむら「ちょ、ちょっと…あんまり引っ張らないで」
店員「いらっしゃいませー」
ほむら「すいません、二人なんですけど」
店員「お二人様ですねー。では奥の席へどうぞー」
まどか「落ち着く感じがするね」
ほむら「いい雰囲気ね。>>1が生まれるもっと前からやっているお店みたいよ」
まどか「いつからやっているお店なの?」
ほむら「1946年創業と書かれているわね」
まどか「えっ…!?凄い老舗ってやつなんだね」
ほむら「人気があるんでしょうね」
店員「ご注文お伺いします」
まどか「あ、わたしAセットください」
ほむら「私はオムライスを」
店員「かしこまりました」
まどか「結構歩いたね」
ほむら「疲れちゃった?」
まどか「ううん、楽しいから大丈夫だよっ」
ほむら「ふふっ、私もよ」
まどか「あとどれくらい歩くの?」
ほむら「距離的には半分くらいね。ただ後半はサクサク進むよ、って書いてあるわ」
まどか「…ネタ切れ?」
ほむら「ネタにする場所が少ないらしいわ」
店員「お待たせしましたー。こちらがAセット、こちらがオムライスです」
まどか「わー、美味しそー!」
ほむら「結構ボリュームがあるわね」
まどか「じゃあ」
ほむら「ええ」
まどか ほむら「いただきます」
まどか「見てほむらちゃん、ライスがアーモンドみたいな形に盛られてるの」
ほむら「本当ね。綺麗に盛られてるわね」
まどか「ハンバーグに薄めの…とんかつ、かな?それにチキンにカレーキャベツ」
ほむら「そっちもボリュームたっぷりね。食べきれるかしら…」
まどか「まだ歩くなら一杯食べないとねっ!」パクッ
まどか「ハンバーグ美味しい!煮込みっぽい感じ、っていうのかなぁ?」
ほむら「オムライスも美味しいわ。玉ねぎの食感がいいアクセントになってる」
まどか「ほむらちゃん、ハンバーグ…あーん」
ほむら「…恥ずかしいのだけど」
まどか「…イヤ?」
ほむら「…」アーン
まどか「…ティヒヒ」
ほむら「…」パクッ
ほむら「…///」モグモグ
ほむら「お、美味しいわ」
まどか「美味しいよね」
ほむら「…まどか、一口どうぞ」
まどか「…い、いただきます」アーン
まどか「…」パクッ
まどか「…///」モグモグ
まどか「お、美味しいね」
ほむら「…そ、そうね」パクッ
まどか「…」パクッ
ほむら「…///」
まどか「…///」
まどか「ふー、お腹いっぱい」
ほむら「食べ過ぎたわ…」
まどか「大丈夫?」
ほむら「ええ、動く分には問題ないわ」
まどか「じゃあ行こっか♪」
ほむら「そうね。…レジが随分レトロね」
まどか「ガシャン、って感じでレバー下ろすタイプだね」
ほむら「老舗ならではって感じがするわね」
店員「ありがとうございましたー」
まどか ほむら「ごちそうさまでしたー」
まどか「商店街の反対側まで来ちゃったね。なんか見たことない木が生えてるよ」
ほむら「正面の道路はフェニックス通りという名称みたいね。あの木がフェニックスっていうらしいわ」
まどか「へー、かっこいい名前だね」
ほむら「本当の名前はカナリーヤシって言うらしいけれど」
ほむら「フェニックス通りは日本の道100選というのに選ばれているらしいわ」
まどか「そういうのって誰がどういう基準で選んでいるんだろうね」
ほむら「流石にそこまでは調べるのも面倒よね。ガイドブックにも書いていないわ」
まどか「ほむらちゃんの可愛いところ100選っていうの作ってみようかなぁ」
ほむら「…恥ずかしいから勘弁して頂戴」
まどか「…100じゃ足りないかも」
ほむら「…」ボフッ
まどか(真っ赤な顔を押し付けてきた…100選入り決定///)
ほむら「…」
まどか「ほむらちゃんごめんね…調子に乗っちゃって」
ほむら「…まどかも可愛いのよ?」
まどか「ふぇぇっ!?」
ほむら「ふふっ、お返しよ」ナデナデ
まどか「…もぅ」
ほむら「まどか、堺にゆかりのある歴史上の人物は誰だかわかる?」
まどか「ティヒヒ…全く思い浮かばないや」
ほむら「一度は必ず耳にしたことある名前よ」
まどか「えー…誰なの?教えて」
ほむら「千利休と与謝野晶子ね」
まどか「あ、聞いたことある!」
ほむら「じゃあそれぞれ何をした人か分かる?」
まどか「ええっと…千利休が…俳句?」
ほむら「不正解、とも言えないけどもっと有名なものがあるわ」
まどか「…わかんない」
ほむら「日本の茶道において現代に通じる大きな変革をした人よ」
まどか「あー、茶道かぁ」
まどか「歌集…歌…、アルバム?」
ほむら「その思考回路はさやか路線よ。今すぐ修正して」
まどか「ギブアップ!」
ほむら「みだれ髪よ。聞いたことない?」
まどか「あるような…ないような…」
ほむら「お料理も勉強も一緒に頑張りましょう」
まどか「…宜しくお願いします」
ほむら「ちなみに堺出身の有名人には半沢直樹に出ていた片岡愛之助、コブクロの黒田俊介、
漫画家のさいとうたかを、声優の若本規夫などなど」
ほむら「他にもいるけど全部あげたらキリがないからこの辺にしておくわ」
まどか「あ、花時計だ」
ほむら「ここは土居川公園ね。南北約3km、面積約4haの細長い公園よ」
まどか「随分変わった形をしているんだね」
ほむら「ここは昔堺市の北、東、南を囲う環濠だったの。その東側がこの公園になったって書いてあるわ」
まどか「環濠って?」
ほむら「堀で囲うことよ」
まどか「じゃああたしほむらちゃんの環濠になるー!」ギュー
ほむら「こ、こんな大通りの側じゃ恥ずかしいわ」
まどか「ティヒヒ♪」
ほむら「…後でゆっくりと、…ね?」
まどか「…うん♪」
まどか「そういえばお土産も買わないとね」
ほむら「そうね。お土産はっ…っと」ペラペラ
ほむら「沢山あるわね…。和菓子がメインなのかしら」
まどか「どんなのがあるの?」
ほむら「くるみ餅…けし餅…三笠…とらやき…」
まどか「くるみ餅っていうのはなんとなく分かるけど他のは想像もつかないなぁ」
ほむら「けし餅はこしあんを餅皮で包んで、その表面にけしの実をまぶしてある和菓子ね」
ほむら「三笠は…ドラ焼きのことみたい。呼び方が違うだけのようね」
ほむら「とらやきは…お餅を粒あんで包んで更にそれをカステラ生地で包んだもの、らしいわ」
まどか「全部美味しそうだね」
ほむら「流石に全部買うわけにもいかないわね…まどか、一つずつ選びましょうか」
まどか「うん。どら焼きは見滝原でも売ってそうだからあたしはとらやきにするね!」
ほむら「じゃあ私はけし餅にするわ。一口サイズで食べやすそうだし」
まどか「杏子ちゃんは駄菓子のほうが喜びそうだけどね」
ほむら「彼女は食べれるなら何でも喜ぶわよきっと」
杏子「ぶええええっくしょい!」
さやか「うわっ!杏子汚っ!」
まどか「大きな歩道橋だね」
ほむら「自転車用のスロープに自転車も乗り入れることができるエレベーターもあるのね」
まどか「ほむらちゃん、あれって…カニだよね?」
ほむら「あれは…かに道楽の名物の看板ね」
まどか「すごいリアルに作ってあるね」
ほむら「あの看板、動いているけど動力は人力なのよ」
まどか「えっ、本当に!?」
ほむら「ええ。昔はそうではなかったのだけど資金が限界になって苦肉の策で人力に切り換えたらしいわ」
まどか「た、大変なんだね」
ほむら「っていう都市伝説があるわ」
まどか「もー…ほむらちゃんってばー」
ほむら「ごめんなさい、信じると思わなくて」
まどか「…でもあのカニ動きが速くなったり遅くなったりしているような」
ほむら「…ただの電気系統のトラブルよ。行きましょう。見たら駄目よ」
まどか「あ、ここにも商店街があるね」
ほむら「ここは堺東商店街とか堺銀座商店街とか色々名前があるようね」
ほむら「地元の人は銀座と呼んでいるようだけど」
まどか「駅前だから人が多いんだね」
ほむら「そうみたいね。店も沢山あるみたいよ」
まどか「CDショップに美容室にゲームセンターに…猫カフェ?」
ほむら「猫に触れあいながらお茶を楽しめるカフェね。>>1は行ったことがないって書いているけど」
まどか「じゃあ入れないんだね…」
ほむら「まどか、そういう言い方は控えてあげて」
ほむら「お酒を飲めるところが多いみたいね」
まどか「居酒屋の看板が目に付くね」
ほむら「商店街をから一本外れた筋にも色んな飲み屋や飲食店があるみたい」
まどか「えっと…『>>1が一番よく行く店はやよい軒です』だって」
ほむら「…どこにでもあるじゃない」
ほむら「先程紹介した堺の有名人にコブクロを挙げたけれど、この周辺で路上ライブをしていたらしいわ」
まどか「あの二人もそういう時代があったんだね」
ほむら「>>1の友達がコブクロが思い出の場所を訪れる的なTVの番組でこの周辺が映ったときに、
自分の家が映った!って興奮していたらしいわ」
まどか「ごめんほむらちゃん、それすっごいどうでもいいよね」
ほむら「私もなぜ読み上げてしまったのかと小一時間自分を問い詰めたいわ」
まどか「そういえば大阪に来たけどたこ焼き食べてないね」
ほむら「大阪で食べても他の場所で食べても同じって書いているわ…」
まどか「なんだろ…台無しって感じが…」
ほむら「オススメできるのは難波にある会津屋っていうたこ焼き屋だけ…らしいわ」
まどか「帰りに寄っていく?」
ほむら「まどかに任せるわ」
ほむら「この商店街で最後みたいね」
まどか「もう終わりかぁ…」
ほむら「まあ地元歩きがテーマだからそんなに範囲を広げるわけにもいかないわ」
まどか「でも楽しかった!」
ほむら「そうね。色々面白いもの見られたし」
まどか「…ほむらちゃんと一緒にぶらぶらできたし」
ほむら「そうね。もっと色んな所に行きたくなったわ…まどかと二人でね」
まどか「ティヒヒ♪誰かが続いて書いてくれるといいね」
ほむら「ええ。期待しておきましょう」
という訳で終わりです。誰か書いてくれないかなぁ…
このSSまとめへのコメント
シュールで良かった、立ち寄ったら思い出すよ