A「ん?うん、そう、そのテスト」
B「そんなのあったの!?やべー、知らなかった」
A「お前最近は学校に寝に来てんもんな。先生の話聞いてなかっただろ」
B「暗黒騎士テストの協会は、やっぱダースベイダーが理事なのかなー。アナキン・スカイウォーカーが役員だったりすんのかなー。」
A「まてまて、何の話してんだ」
B「え?今お前が言った暗黒騎士テストの話だろ?」
A「俺の聞き間違いかと思って流したけど、やっぱ間違ってたか。全国模試テストな」
B「あー、それは興味ないから行ってない。だって先月の勇者テストの勉強で忙しくてさ~」
A「は?なにそれすごい気になる」
B「てっきり勇者テストあるし、暗黒騎士テストもあるもんかと」
A「なにそれ、どんなテストするんだ」
B「筆記と面接で勇者としての適正を見るんだよ」
A「ほう、おもしろそうだな。お前、結果はどうだったんだ?」
B「勇者5級受けたけど、落ちたよ・・・」
A「5級で落ちるってことは、結構難しいんだな。勇者への道は険しいな」
B「けどさ、俺んちの隣のゆうやいんじゃん」
A「あぁ、小3のゆうやくんな、知ってるよ」
B「今小4だけどな。あいつ4級受かってやがった。生意気にも」
A「お前勇者の素質0じゃん」
B「だから泣かしてやった」
A「絶対お前は勇者にはなれん」
B「これは確実になにか裏があると思ってさ、勇者協会のHP見てたらさ、同じ佐藤って苗字の役員がいたんだ」
A「まぁ、ありきたりな苗字だしな。うちのクラスにもいるし」
B「これはコネか何かかと思ってメールしてやったんだよ、協会に」
A「ゲスすぎんだろ。ゆうやくんの努力を見習えよ」
B「やっぱ勇者たるもの悪事は正さないとな」
A「悪事要素まったくないけどな」
B「そしたら協会に呼び出されてめっちゃ怒られた」
A「匿名メールとかじゃないのかよ。実名告発かよ」
B「匿名だと俺という存在に気付いてもらえないじゃん」
A「高校生にもなってなにやってんだ」
B「佐藤とかいうお偉いさんがいてさ、初対面なのにボロクソに言ってくんだよ。思わずびっくりしちゃったよね」
A「それ当人だろ。いわれのない事言われたらそら怒るわ」
B「初対面だぜ!?泣いちゃったしさ・・・」
A「相当しぼられたんだな。安心した」
A「勇者テストってどんな試験なの?俺も受けてみたい」
B「そんな軽い気持ちで受けんじゃねぇ!!お前は魔王と闘う勇気はあんのか!?」
A「恐ろしいけど、地球のために頑張るよ」
B「俺はゆうやをいじめるぐらいしかできんねぇ。お前すごいな」
A「ゆうやくんに当たるな。お前よりも勇者なんだぞ」
B「だからだ」
A「やめなさい」
B「ちょうど今勇者テストの過去問持ってるから、やる?」
A「お、出題してくれ。どんなんだろうか」ワクワク
B「第一問、上は洪水、下は大火事ってなぁに? 」
A「え、そんなレベルなの・・・。」
B「ふっふっふ、難しいだろう。勇者たるもの博識d」
A「風呂」
B「でないといけない・・・、って、即答かよ、しかも正解だぞ!?」
A「小学生レベルじゃん。簡単過ぎるよ」
B「つ、次は難易度あがるぞ!?」
A「おう、どんとこい。」
B「第二問、パンはパンでも食べられないパンっt」
A「フライパン」
B「ほげぇぇぇぇぇ!!!!!!」
B「なにお前勇者の素質ありまくりじゃん」
A「いやいや、99%の人は解けるぞこれ。」
B「俺はまったくわかんなかったよ・・・。第一問、大惨事。第二問、勇者たるもの好き嫌いはしません!僕はクリームパンもメロンパンも食べます!って答えたもん」
A「まじめか」
B「実はお前のお父さんが勇者だったとか」
A「いや、ただのサラリーマンだ」
B「それは仮初の姿で」
A「普通の一般人のおっさんだよ」
B「・・・・」
A「そんなキラキラした目で見ても父はただのおっさんだ」
B「父が普通の人なのに、素質あってすげぇな、お前」
A「残念ながらみんな素質あることになっちゃうよ」
B「俺なんて親父が元勇者なのに受からねぇもん」
A「え、初耳だけど。そうだったの?」
B「おう。だから俺も勇者に憧れて目指してんだもん」
A「お前のお父さん、勇者というより9割温水じゃん」
B「俺の子守唄は親父の武勇伝だったんだよ」
A「例えばどんなの?」
B「地球を隕石から救うために宇宙に壊しに行ったり」
A「ドワナクローズマィアーイズwwww」
B「宇宙人の侵略から地球を救ったりプレデターと闘ったり」
A「すげぇな、お前のお父さん、色んな意味で」
B「これ隕石壊した時の写真」ペラ
A「完全にブルース・ウィリスだな」
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