男「安価で夏休み明けデビューする」【安価】 (38)

@男の部屋
男「一学期はクラスでほとんど発言しなかったからなぁ……」

男「根暗どころか、クラスメイトと一言も会話してないかも……」

男「あまりにも空気すぎて授業中すら当てられないしな……」

男「ある時なんて先生が『今日は24日だから……じゃあ出席番号13番の……』

男「……」

男「いや24番俺だから! 13番全く関係ないよ!? これもう意図的だろ! 意図的に俺に当てないようにしてるだろ!」


男「まあいい……」

男「この夏で俺は変わるんだ……2学期からはリア充への道を歩むんだ!」

男「と、いうわけで新学期まであと1週間だけど>>5しよう!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409314073

ksk

校舎周りの掃除

男「まあ、優しいやつは総じていい印象を与えるからな」

男「掃除で清潔感もでて一石二鳥だな」

男「学校周りなら人目にもつくだろうしな」


@校門前
男「掃除しようと思ってここに来たが……掃除用具がないな……」

男「さてどうしようか……」

どうする?>>8

男「買いにいく、か……まあ妥当な考えだな」

男「そういえば学校の近くにホームセンターあったな」

@ホームセンター
男「何を買いに来たんだっけ?」

何を買う?>>12

ホウキ、チリトリ、ゴミ袋、軍手

男「ホウキ、チリトリ」

男「あと軍手とごみ袋か……」

レジ「1200円になります」

男「……」

@校門前
男「……」

男「………」ホウキサッサッ

男「…………」ホウキサッサッサ

男「……………」

男「マジメか!!」

男「いやマジメすぎるだろ! なんだよ掃除に必要な道具一式揃えやがって! 誰がこんなマジメな買い物してきたんだよ! あ、俺か……俺マジメか!!」

男「そもそも夏休みで学校に人全然いねえ……校舎の周りともなるとなおさらだ……」

男「そもそも俺はもとからマジメで過ごしてたんだから今さらひとりでボランティアしても意味ねえよ……誰だ掃除なんか思いついたやつは。あ、俺か……俺マジメか!!」

俺「たとえマジメキャラから献身的マジメにジョブチェンジしたとしても、夏休み明けに目立つことはないよな……」

男「じゃあどうしようか」

どうする?>>16

路上ライブ

男「やっぱりモテる男は歌だよな」

男「それに路上ライブなら人目にもつくだろうしな……」

@公園
男「とりあえず公園でいいよな……」

男「さて、何の楽器をひこうか……」

男「幸い、近くにホームセンター(2Fが楽器店)があるしな……」

何の楽器?>>20

マリンバ

男「マリンバか……」

男「シロフォンとは違い、低く深みのある音だ……」

男「………」ポロポンポン

男「……」ポロポン

男「…」ポロポロ

男「お? 誰かが俺のマリンバを聞きに来た!」

男「アイツは……たしか同じクラスの>>23!!」

サッカー少年

大野「俺だよ」

男「お前は……サッカー部の大野君!」

男「どどどうして大野君がここに?(ヤバいリア充と会話してるとどもってしまう…)」

大野「いやお前がなんか珍しい楽器を演奏してたから……」

大野「それよりすげェな! お前にこんな特技があったなんて思わなかったよ」

大野「でもお前はなんでこんなところでマリンバ?」

男「(リア充の仲間に入れるチャンスだ!)」

男「(でも緊張してうまく言葉がでない)」

男「>>26

君は音楽についてはどう思ってる?

男「君は音楽についてどう思ってる?」

男「(ってなんで俺こんなに音楽について熱いヤツみたいになってんの? 2学期からそのキャラでいくの?)」

大野「音楽? てかお前そういうキャラだっけ?」

大野「(クラス始まってコイツとあんまり話したことないから知らなかったけど、コイツこういうキャラだったのか……)」

男「ねえどう思ってる?」

大野「(ぐいぐい来んなコイツ……) 音楽か……」

大野「まああんまり思い入れはないけど、JPOPとかたまに聞くくらいかな……?」

男「へ、へえ……(なんだコイツにわか邦楽厨かよ)」

男「……」

大野「……」

男「(ヤバい会話が途切れた!! なにか更なる話題を! トークが出来ないヤツだと思われたらリア充入りが……!)」

男「>>30

実は俺、小さい頃にな。突然耳が聞こえなくなったんだ

男「実は俺、小さいころにな。突然耳が聞こえなくなったんだ」

男「だから俺、全聾なんだ……」

大野「え?」

大野「ええええええええ???!」

大野「いやウソだろ? だってお前さっき俺の言葉……」

男「読唇術」

大野「え、だって……」

男「読唇術」

大野「あ、ああ…なるほど読唇術ね……」

大野「(いやマジかよ!? 絶対ウソだろ!? でも普段マジメそうなコイツがウソなんかつくか?)」

大野「(そ、そういえば俺コイツと話したことないからもしかしてマジってことも……)」

大野「なあ、全聾ってマジ? 全く聞こえてないの? 何も?」

男「スイマセン、もっとゆっくり口の動き大きく話してクダサイ」

大野「(マジだったァァァ!! だって読唇術してるもん! ちょっと話すイントネーション違うもん!)」

大野「(今一瞬コイツの後ろにグラサンとヒロシマが見えたけどそれはコイツの守護霊だよな? ゴーストだよな?)」

大野「(ま、まさかうちのクラスに耳に障害がある人物がいたとは……一学期中は気づかなかった……)」

男「……」

男「(ヤバい大野君めっちゃ考え込んでる……さすがにこのウソは無理があったか!?)」

大野「マリンバすっげえよかったよ……は、ハハハ……」

男「アリガトウ」

男「(やっちまった!! 絶対ひかれてるよ! もうなんか取って付けたような会話だもん! もうだめだ、2学期から俺は虚言癖キャラだ)」

大野「(全聾の音楽家ってすげえよ!! ハンデってレベルじゃないだろ! ……俺はなんで五体満足でサッカーなんかやってるんだ……!? 俺はまだまだ甘ちゃんだ……)」ガックシ

男「(……? 肩を落としたぞ? 遂に呆れられたんだ。ヤバいよなんとかしなきゃ……)」

男「オオノクン……」

大野「な、何……?」

男「>>34

kskst

耳が聴こえないってのは嘘だ

男「耳が聞こえないってのはウソだ(い、今のうちに謝って冗談にしてしまおう!)」

大野「(耳、餓鬼、声ないってのはウソだ……!? 全く意味が……)」

大野「……!!」

大野「(つまり、ガキのころは耳だけじゃなく声も出せなかったということか!!)」

大野「(すげえよ! コイツすげえよ! 全聾で声も出せない状況から日常会話が滞りなくできて、普通科の教室に誰の支援もなく通っていたなんて……)」

大野「(……あれ? 感動のあまり涙が……)」ポロ……ポロ……

男「!!」

男「(な、泣いてる!! なんで? ウソつかれたことがそんなにショックだった!? ヤバい……さっきからほとんど会話ないけどこれもう完全に嫌われたよね?)」

男「(終わった……俺の2学期からのリア充ステップ!!)」

男「ご、ゴメン……」

大野「(謝っ…………コイツ俺に気を使わせてしまったと思って……なんてヤツだ……他人の気持ちに人一倍敏感だなんて……お前がいるべきはこんなところじゃねえよ! アンビリーバボーの後半30分の枠にいるべきだろコイツは!!)」ポロ……ポロ……

男「(や、ヤバい逆効果だったのか……!? 余計泣き出したぞ!? 俺みたいなクズに話しかけられるのが泣くほどイヤだって言いたいのか? そうなんだろこのリア充め!)」

男「じゃ、ジャア、俺、ソロソロ行くから……(逃げよう……)」

大野「ど、どこに行くんだ……!」ゴシゴシ(ノ_<。)

大野「(男……これほどまでに背負うものが大きいヤツ……力になってやりたい……)」

男「どこって……(ヤバい怒ってる!?) >>38だけど……」

幽霊が出るらしい病院へ肝試し

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom