小保方「喪黒福造・・・?」 (46)

(2年前)
小保方「ココロのスキマお埋めします。何これ」

笹井「あっ、これは僕の友人から頂いた名刺だよ。困った時があれば相談するといいよ」

小保方「ばっ馬鹿じゃないのwwwそれより実験の続きやりましょ!」

(家にて)
小保方「はぁ、最近実験がすすまないわ…。この間出した論文は科学を愚弄しているとか言われたし…」

小保方「実験するにも予算が必要だし、結果を出さなきゃ予算は0。来年の発表がラストチャンス」

小保方「けどがんばるぞぉ」

申し遅れました。いつもの冒頭シーン

喪黒「私の名は喪黒福造、人呼んで笑ゥせぇるすまん。ただのセールスマンじゃございません。」

喪黒「私の取り扱う品物は心、人間の心でございます。ハーハッハッハッハッハッハッ……」

デデ-デン タターン♪

喪黒「この世は老いも若きも男も女も、心のさみしい人ばかり。そんな皆さんの心のスキマをお埋め致します。」

喪黒「いいえお金は一銭もいただきません。お客様が満足されたら、それが何よりの報酬でございます。さて、今日のお客様は……」

小 保 方 晴 子(28)研究ユニットリーダー

(ある日理研にて)
小保方「今日も実験するかぁ」

同僚「小保方ー。俺の代わりに今日の実験結果報告書いてくれ」

小保方「えーっ。今日は大事な実験なの。よそに行って」

同僚「ちぇ、ケチ!」

(数時間後夕方)
小保方「STAP細胞は…STAP細胞は…ない?今日も駄目かぁ~。」

小保方「はぁ、今日もこうして無駄な徒労に終わったお…私ったらあと2年で三十路だし
周りは結婚しているんだよね…ラクロス部の先輩も結婚して子供産んでいるっていうのに私ったら…
何としてでも作って周りを見返してやるもん!」

(帰宅中)
同僚「小保方ー!今日は飲もうぜ!!俺がおごってやるからよ」

小保方「私はいいですぅ!(CVゆかながいいかなw)」

同僚「そう暗くなるなよ。俺じゃなくてもしかして笹…、いや先生と飲むのか。羨ましいぜ」

(道端に一人になる)
小保方(もうだめだぁ…研究方法はコピペ。大した成果はなし。これじゃ若山さんたちに総スカン食らって理研)

???「クビかも」

小保方「!!」

???「そして給与がなくなって夢のマイホーム生活ができなるんですね^^」

小保方「あっ…あなた、私の独り言を聞いていたのですか?ストーカーですよ通報します!」

???「ってことは私の言ったことがあなたに響いたってことに間違いありませんね。
通報すると言ってもここは圏外ですよ」

小保方(携帯見て)「クッつながらない…。あっ、あなた一体何者ですか?」

???「申し遅れました。わたくし喪黒福造、あなたの悩みを解決する、いわばカウンセラーですな」

小保方(喪黒…?先生と食事会に行った時名刺をもらったはず)「確か、私の財布にあなたの名刺が」

喪黒「まぁ、そう焦らさんな。あなたの悩み、ゆっくりと聞かせて頂きましょう」

(魔の巣にて)
小保方「…ですよ。幸せだったあの頃に戻りたい気分です」

喪黒「いやー、日本の研究者とは大変ですな。常に新しい事にチャレンジし、チャレンジしても周りから罵倒される。」

喪黒「よろしい、私はあなたの望みをかなえ、実験を必ず成功させるようにしましょう」

小保方「で…でも、実験にはいろいろ前準備があって」

喪黒「いやいや方法はあなたにお任せします。私はあなたにお守りを刺し上げるということです」

喪黒「お守りと言ってもただのお守りではございません。」(バックから何か取りだす)

小保方「これは、スッポン?懐かしい」

喪黒「そうですスッポンです。小学生の頃飼っていたと聞いております。あなたはこのスッポンを大事に育て
実験に励んでください。そうすれば、きっといい結果が出るでしょう」

小保方「でも、お金を払わないといけませんよね?」

喪黒「いいえ、このスッポン。ただで差し上げます。お金は一切頂戴しません。カウンセラーといえど慈善活動ですな」

小保方「ありがとうございますね。明日早いのでもう帰ります」(バタン!)

喪黒「オーッホッホッホー^^」

休憩。

(翌日)
小保方「スッポンさん、かわいい^^。亀タソって呼ぼうかな。亀タソえさだぞーっ」

亀タソ モソモソ(おいしそうに食べる)

小保方「かわいいなぁ。いっそ研究室に持っていこう」

(研究室)
小保方「えーとっ、今日は実験が捗るなぁ^^」

笹井(おっ、オボちゃん今日は集中しているな)

小保方(細胞が緑色に光って)「やったああああああああああああああ」

笹井、同僚「?!」

小保方「私やりましたぁ。ねぇ、笹井せんせー。実験成功です。細胞が緑色に光りましたぁ^^」

笹井「おっ、顕微鏡で見たら光ってるぞ。今のうちに撮影して、マウスの受精卵に入れるぞ。完璧に成功するまで道のりは長いぞ」

小保方「はいっ^^」

同僚(ちっ、小保方の奴。結果を出しやがって…俺は負けんぞ)

(翌日理研にて)
小保方「はやくマウスになぁれ。はやくマウスになぁれ。ふに~っ」

マウス「…」

小保方「あっ、そうだ。喪黒さんにもらった亀タソに餌をやろう」

亀タソ(モグモグと餌食べる)

小保方「ふふっ、あの亀、きっと幸運をもたらしているんだわ。実験、成功しないかなぁ~」

(顕微鏡覗く)
小保方「うぉ、キメラマウスが成長している」「せんせいにれんらくしよーっと」

笹井「オボちゃんどうした?マウスが変化したのか」

小保方「はいっ、もっちろんです。きちんとマウスが産まれましたよ^^」

笹井「そっそうか!世紀の大発見だな。論文を早急に仕上げてくれ。私も執筆に協力する。会見は来年1月にしよう」

こうして2014年1月、STAP細胞に関する発表が行われ、細胞作成が成功したかに見えた。(※一気に記者会見になってスミマセン。2年前を1年前にしてスタートすればよかったねw)

(魔の巣にて)
TV「世界を駆け巡った、大発見。実験に成功したのは、割烹着姿のこちらの女性、30歳の若さです」
「デーン デデデ デデ デーン♪」
参考 https://www.youtube.com/watch?v=KyR3DJHlufI

喪黒「おーほっほっほ、小保方さん実験は無事成功しましたか。記者会見かっこよかったですぞ」

小保方「はい、喪黒さんに頂いた亀タソ…、スッポンのおかげで奇跡がおきました」

喪黒「いえいえ、亀タソ、スッポンはあなたのお守りのようなものです。」

喪黒「それにしてもスッポンに亀とは、随分メルヘンチックなネーミングセンスをお持ちですね」

小保方「えへへ、STAP細胞も最初はプリンセス細胞と名づけようしました。これがあれば夢の若返りができるまさしく白馬の王子様。さすがに笹井先生に反対されましたけど」

喪黒「研究室をピンクや黄色の壁にしたり、指輪をはめたり、割烹着を着たり、頼もしいです。
ですが、私からの忠告があります」

小保方「!!」

喪黒「くれぐれもあなたのメルヘンチックな世界、妄想癖を他人に押しつけないでください。
押しつけてしまえばあなたのこれまでの名誉、功績、大事なものを全て失います^^」

小保方「大丈夫ですってば、他人に嘘はつきません。私の作成方法には100%自信があります」

喪黒「おーほっほっほ、ではこれからもきちんと実験を続けてください。応援してますよ」

(2,3ヶ月後)
マスコミ「論文ねつ造か?」

ネイチャー「20ページ以上冒頭コピペ?撤回」

研究者「小保方の手順で作ろうとしたけどできねーわw」「無理ゲー」

2ch「さすが早稲田AOwwwリケジョだってwwおwwwwwwwww」

週刊誌「笹井と乱倫な研究室、研究費不正疑惑?国税泥棒!」

若山「僕は小保方に騙された!あれは単なるES細胞だ。論文は撤回するべき」

…小保方の論文に対して数々の疑念が生まれ、殺害予告、893が理研に来るなど事態は深刻化した。
そんな中、4月に小保方が同席の記者会見を開くことになった…

(記者会見前)
小保方(はぁ…私、本当にSTAPを作成したのにな…なんでこんなにバッシングされるの?)

小保方(うっさい!AOでも私は早稲田卒。いまや慶応よりも偉く、博士号も取れたんだぞぉ)

小保方(この状況を収集するためには、私自身成功したと言うしかないっ!)

マスコミ「小保方さーん、記者会見の時間来ましたよ」 小保方「あっ、はーい…(やっぱり緊張してきた)」

マスコミ パシャパシャパシャパシャ(シャッター音)

小保方「この度はSTAP細胞に関する論文の作成に関し、私の不注意、不勉強、未熟さ故に多くの疑念を生み、理化学研究所及び共同執筆者の皆様をはじめ、
多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことを心よりお詫び申し上げます。」

小保方「また、責任を重く受け止め、深く反省しております。本当に申し訳ありませんでした。」

(記者会見は順調に始まったかと思われた。しかし…)

記者「STAP細胞、STAP幹細胞はこれまで何回作成できたのか、作成のコツはあるのでしょうか?」

小保方「あっはい、まず私自身、STAP細胞はこれまで200回以上作成に成功しています。」

記者「周りの研究者はできないって言っていますが」

小保方「ですから、STAP細胞はありまぁす!」

記者「!!」

???「ニヤニヤ^^」

(マスコミによる追求かと思いきや、逆に若山やマスコミを挑発する記者会見となってしまった…)

(記者会見後)
小保方(はぁ…記者会見怖かった。200回)

???「成功したと言っちゃったけどどうしよう」

小保方「ヒッ!もっ喪黒さん」

喪黒「記者会見聞きましたよ。あなた、私との約束を破りましたね。嘘を押しつけてはならないと」

小保方「申し訳ございません、あの時、ああするしかなかったですぅ。シクシク…」

小保方「でも1回は成功したじゃないですか?」

喪黒「1回の成功は1回。けど199回は嘘ついたことになりますよ」

小保方「!!」

喪黒(小保方に指をさして)「こうなってしまった以上は、あなたは何もかも失ってSTAP細胞を作らなければなりません。」

喪黒「いえ、あなた自身がSTAP細胞になるしかありません。ドオオオオオオオオオオオオオオオンンン!!!!!!」

小保方「オボボボボボボボボボボボボッッ!!」

(数ヵ月後)
週刊誌「小保方の愛人、笹井副センター長が自殺」

新聞「研究費不正疑惑で小保方容疑者へ家宅捜査開始」

ニュース「理研400人のうち200人がリストラ。組織解体へ」

ネイチャー「論文は不正であり撤回。世界三大不正とする」

早稲田「博士号はく奪を命ずる」

若山「なんか僕、最近体調が良くなっちゃって研究にのめり込んでいます。STAP?あんなのよりも凄い研究成果だせますよ」

理研相沢「再現実験は22回、つまり200回成功したうち1割の回数でやりましたがすべて失敗。700万円使いました」

2ch「もう実験中止して、逮捕しろ!相沢もみんなクビにしろ!」

主婦「女として最低です」

サラリーマン「小保方?そんな人いましたね。僕はあんな人絶対に雇いませんよ。雇ってもいじめて辞めさせます」

(一方小保方は…)
小保方「亀タソ…死んじゃったね…私の幸運のお守りが…そして先生も…」

小保方「あっそうだ!今日はようせいかくにんできたかな?」

警察「小保方さん!鍵をかけないで出てきてください。兵庫県警です!証拠はありますよ。はやく署に行きましょう」

警察「相沢さんの許可とってますよ、もう、無理やりドア開けましょ」

バタンッ!

警察「あああああああああああああああああああああああああああああ」

小保方「じっけんせいこう・・・ようせいかくにん・・・よかった・・・201回目の成功だね オボちゃん・・・」

そこには、得体の知れない透明な物体が声を発していた。そうです、小保方である。
自らSTAP細胞となった小保方は全身透明と化し、光を浴びると壊死してしまう状態になった。
透明な物体は肉体を構成できず、全身ゼリー状になり、ぽたぽたとゼリーが床に落ちる光景を
警察官は見たのである。

(締めくくり)
喪黒「いやあ、小保方さん。作成成功時の記者会見、自信に充ち溢れて見事でしたなぁ」

喪黒「でも、1回目緑色に変化した時、あれはただのES細胞だったんですよ。友人にケースをすり替えるようお願いしました」

喪黒「200回成功したと嘘つきましたが、自分を守るためにしたとしてもそれはいけませんね」

喪黒「あっ、私も1回目の成功時に小保方さんに嘘つきましたね^^これもいけませんね」

喪黒「研究者とは事実がなければ成り立ちません。大変な職業です」

喪黒「オーボッボッホ~ッ」

~おわり~

コメント

笑うセールスマン見てたら小保方編が思いついた。
喪黒の忠告内容や小保方をどう陥れるか、決めるのがてこづったわwww

不幸になる段取りを書いても良かったけど、単調になるからカット
リストラされた職員からナイフで刺される、警察に逮捕されるなどオチがあっても良かったと思っている。
笑うセールスマン小保方編みて、STAPの措置を巡る不満を解消できれば幸いです。

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