勇者「なあ、頼む」
戦士a「えー」
戦士b「なんでよ」
戦士c「いいじゃん」
勇者「バランス考えろ!全員戦士ってバカか!俺以外mp0だ!お前達の作戦ガンガンいこうぜしか出来ないだろうが!」
戦士達「わかったよ」
戦士a「俺は遊び人になるよ」
勇者「なんだって!?ここに来てその職になるメリットがねぇ!また修行して賢者になるって?最初から遊び人選べよ!僧侶だった頃の賢さが0になったか!?そもそも遊ぶのって仕事になるの!?」
戦士b「じゃあ俺も遊び人になる」
勇者「さっきの俺の心の叫び聞いてた!?聞いてない振りか!ムカつくなオイ!」
戦士c「じゃあ俺勇者になる」
勇者「まともかと思いきやそうくるか!!俺のアイデンティティが無くなっちゃうねえ!どうしてくれるの!?考え直せ!」
遊び人達「わかったよ」
遊び人a「俺は木こりになる」
勇者「平和なら許されたよ!まともな職だしな!でも戦力ダウンだよ!いや遊び人よりマシか!?」
遊び人b「じゃ、大工になる」
勇者「木こりと来て大工!?便乗してんの!?お前達はマイホームでも建てる気か!?」
勇者b「じゃあ俺は木材になる」
勇者「お前に至っては職業どころか人間じゃないねえ!材料だよ!便乗したはいいけど方向間違え過ぎたね!仮にも勇者なんだから遊び人よりふざけた事を言うのはよそうか!!」
建築家達「わかったよ」
木こり「俺は肉屋になる」
勇者「肉屋!?商人なら許したけど肉屋!?一体何がしたいんだよ!世界を平和にしてから就けよマジで!」
大工「俺はシェフになる」
勇者「だからなんで便乗するの!?肉屋と来てシェフ!?美味しい肉料理作る気!?どうしようもないね!あいにく勇者も魔王もお呼びでないよそんな一般人!」
木材「じゃあ俺は肉になる」
勇者「ほら来た3人目!!それ職業じゃなくて食料だよ!しかも人肉!?誰からも必要とされないねえ!?考え直せ!」
料理人達「わかったよ」
肉屋「俺は消しゴムになる」
勇者「消しゴム!?ついに初っぱなから物になっちゃったよ!そんな職あるの!?ていうかなんであっという間に宣言した職に変わってんの!?」
シェフ「俺は練り消しだな」
勇者「消しゴム練っちゃったねえ!残念ながら消しゴムと役割カブってるよ!ていうかその職どこに需要あんの!?」
肉「俺は…えーと、鉛筆だ」
勇者「迷うくらいなら文房具になるのやめてもらおうかな!!何を目指してるのお前達は!?俺に筆箱になれってか!?歴代最弱勇者パーティーだよ!頭の中でパーティーやってんのか!?職を変えろ!」
文房具達「わかったよ」
消しゴム「俺はタクシードライバーだ」
勇者「ずいぶんリアルな職業えらんだね!夢のかけらも無いよ!世界観ガン無視してるしね!消しゴムから飛躍しすぎじゃないかい!?」
ねりけし「俺は自動販売機のジュース補充する人な」
勇者「具体的に言ったねえ!!いい加減に便乗やめようか!」
鉛筆「俺はコンビニのレジで」
勇者「揃いも揃って現代社会かよ!俺だけが痛い人みたいな感じになるよ!考え直せ!」
現代人達「わかったよ」
タクドラ「俺はニートで」
勇者「それ退職だよ!ついに世界を平和にする義務を果たす気が無くなっちゃったよ!だったらまだ消しゴムの方がマシだったなオイ!」
自販機「じゃあ俺は」
勇者「言わなくていい!自宅警備員だとか言うんだろ!?しかも略称自販機なの!?」
レジ「ウィーン、カシャッ」
勇者「お前に関してはどうすりゃいいんだ!レジ打ちじゃなくてレジそのものかよ!だったらもうその職業マスターしてるよ!いい加減にしろぉ!」
無職共「わかったよ」
ニート「あれ、転職出来ない」
勇者「そりゃそうだ!就職になるからな!!」
自宅警備員「俺もだ」
勇者「それほぼニートだからね!当然だバカたれ!」
レジ「カシャカシャッ」
勇者「喋れよ!今まで木材とか肉で喋ってたのに!?」
終わり
勇者「あなたの職業は何ですか?仲間を募集しています」
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