猫娘「…君、確かもう渡してなかったか、指輪」
提督「ん?いやいや、あれはケッコンカッコカリのやつだろ」
提督「俺が言ってるのは…」
猫娘「…まさか、本当のケッコン指輪を用意したのか?」
提督「そうそう、紛らわしいんだよなぁ、この名前」
猫娘「…いやしかしね、あの指輪を渡された娘はカッコカリとは言え多分…」
提督「……やっぱさ、渡せる時に渡しとかないと」
提督「…いつ死ぬかもわからんような世界だし、な」
猫娘「フラグっぽい事を言ってる所非常に申し訳ないんだができれば私の話を聞いてくれ」
提督「ははっ、心配すんなって、現実はケッコンの約束したくらいで死にやしないさ」
猫娘「違う、その場合多分敵じゃなくて味方の方が危ないから」
提督「なーに言ってんだ、そんじゃ、行ってくるよ」
猫娘「おい………って、行ってしまった」
猫娘「…………」
猫娘「………私は何も知らない、うん」
ケッコンカッコカリをしていた娘>>+2
ケッコンカッコマジを申し込む娘>>+4
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提督「天龍!」ハァハァ
天龍「ん?どした提督、そんな慌てて」
提督「…あー…気が急いてな、どうも」
天龍「気が急く?ははっ、珍しい事もあるもんだ、あんたいつでも冷静だと思ってたよ」
提督「そうでもない、これでも結構気が小さいんだ、今だってもう心臓バックバクだぞ?」
天龍「んー?……イマイチよくわかんねーな、今日のあんた…」
天龍「それで、一体どうしたんだ?俺に何か用事なのか?」
提督「ああ、そんな所だ」
天龍「…あんたに頼まれる用事なんてあったか?いつもの遠征なら龍田が――」
提督「天龍」ガシッ
天龍「…お、おい、何だよ、真剣な顔して」
提督「…これを、受け取って欲しい」スッ
天龍「……?なんだこれ?…指輪?」
天龍「……ッ!?ま、待て待て!あんた確か利根に――」
提督「…あれはあくまでカッコカリって、上から支給された…言い方は悪いが、飾り物…みたいなものだ」
提督「それでも、本当はお前に渡したかったんだがな…如何せん、練度がな…すまん」
天龍「い、いや待て!待てって!まるでその言い方じゃあんたが――!」
提督「ああ、好きだ、天龍」
提督「…俺は、お前とケッコンしたい」
天龍「――――っ!?」
天龍「にゃ、な、何いきなり血迷ったこと言ってんだオイッ!」
提督「…もちろん、今すぐ、とは言わんが」
提督「…せめて、その約束だけでも、今…欲しいんだ」
天龍「あ、え……お、俺で…良いのか?」
提督「お前が良いんだ、天龍」
天龍「……俺、が…?」
利根「…ほう、面白そうな話をしておるの?」
side 利根
嬉しかった。
嬉しかったのだ。
提督が、数ある艦の中から吾輩を選んでくれたことが。
例え、仮初めの契であったとしても。
それは吾輩に、お主にとって特別な物だと思っておったのに。
なのに。
飾り物、と。
お主は、飾り物としか思うてなかったというのか。
はしゃいでいたのは、喜んでいたのは吾輩だけか。
あまつさえ、あまつさえ、お主は。
「……ほう、面白そうな話をしておるの?」
その女に――!
提督「……利根?どうした、お前?」
利根「うむ、提督…丁度話を立ち聞きしておったのじゃがな」
利根「何やら…俄には信じられない事を聞いたのじゃよ」
利根「ああ、聞き間違いじゃと思いたいのは山々じゃが…」
利根「まずは…そうじゃな、その指輪は何じゃ?」
提督「ん…これは、天龍に渡そうと思ったケッコン指輪で…」
天龍(ストーップ!待って!待った方がいい提督!ちょっと空気読め!な!?)ボソボソ
提督(…なんだよ、別にやましいことは無いだろ)ボソボソ
天龍(違う!そういう事じゃない!そういう事じゃねぇから!)ボソボソ
利根「…なるほど、うむ、確かに…吾輩の物とは随分意匠が違うのぅ」
利根「はは、飾り物―飾り物、か、その通りじゃな」
利根「…こんな外見だけで中身の無い物を貰って、吾輩は喜んでおったか…」ブツブツ
提督「おい、利根、ホントにお前…」
利根「のう、提督」
提督「ん?」
利根「お主、吾輩の事をどう思っておる?」
提督「>>+2」
提督「好いてるぞ、仲間として」
利根「……そうか」
利根「…のう、天龍」
天龍「…は、はい!?」
利根「…お主、此奴の事が好きか?」
天龍「……いや…んなこといきなり言われても困るっつーか…」
利根「…答えよ、好きか?」
天龍「…んぐ……す、好きだよ!好きだ!わ、悪ぃかよ」
利根「…そう、か…」
天龍「と、利根?」
利根「…何でもない、…それなら良いのじゃ、幸せにの」
天龍「……?…お、おう…?」
利根「提督」
提督「ん?」
利根「…この飾り物は、お主に返す」
提督「…え?いや、ウチの艦隊で99なのお前だけ…」
利根「知らぬわ、そんな事は」ポーイ
提督「わっ、ととっ…!」
利根「その女が99にでもなった暁にくれてやれば良かろうが」
利根「…ふん、存分に幸せに暮らすと良いわ、阿呆」クルッ
提督「………何だったんだ」
天龍「……本気でわかんねぇのか?」
提督「…わからん」
天龍「…かー…とんだ提督様だ」
天龍「…まあいいや、あんたはそのままでいい」
提督「どういうことだよ」
天龍「そのまま、俺だけを見ててくれればいいってこった!」
提督「…ん、そうか、中々に恥ずかしい事を言うな、お前も」
天龍「あんた程じゃねーよ、あー…なんだ」
提督「…?」
天龍「これからも、…その、よろしくな?」
終わり
ごめん正直何も考えてなかった、ノリでは不可能だった
依頼してきます、はい、ごめんなさいでした
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