幼馴染「男と結婚して二年かあ」 (20)
このSSは幼馴染と男の夫婦のお話です。あくまで結婚しているので甘さは控えめかもしれないです。
暖かい目で見てやってください。
それでも良い方はどうぞ
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幼「ねえねえ」
男「ん?」
幼「私たち結婚してからだいぶ経つよね…」
男「だいぶっていうか二年しか経ってないが…まあそうだな」
(なんでこいつこんな怖い顔してんの)
幼「昨日なんの日だったか覚えてる?」
男「………!!」
(やば昨日って結婚記念日じゃん…)
幼「…はあ。やっぱり忘れてたのか。凄く楽しみにしてたのに!うわああああん」
幼「男なーんにも言わないからさ、スーパーサプライズがあるのかと思ったじゃん!!」
幼「まさか本当に忘れてるとは思わなかったよ!!!」
男「…ごめん色々と忙しくて」
幼「しょうがないな~~。じゃあ罰として…ひっさしぶりに私とデートして!」
男「え?デート?」
男「デ、デートくらいで許してくれるのか」
幼「いいよ。長い付き合いでしょ、そんなことで怒らないよ~」
男(さっきまであんな阿修羅みたいな顔だったくせに…。まあいつもの可愛い幼馴染の顔に戻ったから良しとするか。)
幼「んじゃ、デートプランは考えておいてね!」
男「えー、俺が考えるの?」
幼「当たり前でしょ!結婚記念日忘れた奴に決定権なんて無いわ、ばか!!」
男「おっと、そうだったな。んじゃ心の中で考えとく。明日会社だし今日はお休み。」
幼「わーい!うん!わかった。お休み。」
~次の日~
幼「会社行ってらっしゃい!」
男「いってきまーす」
男(デートか…。考えてみたら結婚してから全然してないな。今まで会社も忙しかったし。どうするかな…)
~お昼休み~
パクパク
男同僚「ふーん、奥さんとデートかー」
男「そうなんだよ…久しぶりすぎてどうしようかと思ってさ」
男同僚「その相談は独身がいない俺への嫌味かコノヤロ」
男「す、すまん」
男同僚「いや、いいんだ。うーんやっぱ久しぶりなら二人の思い出の場所とかがいいんじゃね?お前ら幼馴染なんでしょ?」
男「そうだよ。あーそういうプランいいかもなあ。今さら新しい所行ってもだしなあ。」
男同僚「だろー?やっぱ俺のセンス天才だわ。世の中の女性がほっとくわけないわこれ。」
男「お前…独身だけどな」
男同僚「……」
ウワァァァァァァ
男(…なんであいつ泣きながらトイレ行ったんだろ)
~お昼休み後~
上司「なんか男同僚くんが君にいじめられたとか言って泣きながら僕に訴えてきたんだけど」
男「俺は彼に独身と言っただけです。」
上司「それは君が悪い」
男「?」
上司(自覚ないのか…。)
~帰宅後~
男(よしやっぱ思い出の場所だな、うん。でも二人の思い出の場所ってどこだろう…)
幼「男ー!ご飯できたよ!」
男「あーい」(また後で続き考えるか)
モグモグ
男「ん?なに笑ってるの?」
幼「ふふふ。べーつにー」
男「なんじゃそりゃ。」
幼「ただ」
男「ただ?」
幼「男と久しぶりにデートできる!!!って思ったら顔にやけちゃう///」
男「いつも一緒にいるのに?」
幼「それとは別なの!!ばか!////」
男「結婚しても馬鹿っていう癖治らないのね」
幼「やだ?」
男「言われると傷ついて嫌いになるかも」
幼「えっ」
男「嘘だよ、ばか」
幼「ぶー」
男「それはいいとしてデート今週の日曜日でもいい?」
幼「うん!いいよ!どこに行くの?」
男(まだ言わない方がいいかな)
「内緒だよ」
幼「けちー」
男「当日言うからさ!」
幼「しょがないなあ。わかった!楽しみにしてるね!」
男「任せておけー」
~デート前の日~
男の場合
男「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい」
男「どうしよう思い出ありすぎてどれにすればいいのか全然分からない」
男「うーむ」
男「…よし!」
幼馴染の場合
幼「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい」
幼「どうしよう明日着ていく服が決まらない」
幼「男が会社に行ってる今がチャンスなのよ…」
幼「男ってどんなタイプが好みだっけ」
幼「もっと男に好かれたい!!!!そのためには…」
幼「うーむ…、まあこんなもんでしょ!」
~夫婦部屋~
幼「今日は眠れないなー。楽しみだなあ」チラッ
男……zzz。
幼「いや、寝るのはっやいな!!!」
幼「どうしても明日は男に振り向いてもらえるように…、ってもう私達結婚してるんだった……えへへへへ。///」
幼「……」
(もう隣でぐっすり寝てるし)
(いっつも私だけ舞い上がってるのよね)
(幼稚園の時からずっと一緒だけど)
(なんだかんだはっきりと好きって言葉、聞いて無いかも…)
(好きでいてくれるのはわかるんだけど…)
(…でもあの時に比べたら男もちゃんと前に進んでるし…。しょうがないのかな)
幼「…寝ますか」
~当日~
幼「おはよーう」
男「おはよう。…どしたの目が赤いけど」
ッ…ゴシゴシ
幼「な、なんでもないよ!」
男「ならいいけど」
幼(そうゆうところには相変わらず敏感なんだから…
でもそんな気遣いが好き///)
幼「ね、ねえねえ」
男「ん?」
幼「結局どこに行くのさ」
男「思い出の場所」
幼「思い出の場所?なにそれ?」
男「んー、着いてからのお楽しみってことで」
幼「ふーん…分かった!用意するね!」(思い出の場所…うーぬ、どこだろう…)
幼「よし、準備できたーー!」
男「俺もできたぞー」
幼「ふふん!」クルン
男「?」
幼「この私を見てなにか一言ないの!?」
男「あ、ああ。」(可愛いすぎて何も言えなかった)
幼「ねえってば!」
男「凄く似合ってるし超絶可愛いです」
幼「ほ、ほんと!?」
男「ほんとほんと」
幼「あ、ありがとう……(結婚してもやっぱり嬉しいし恥ずかしい…////)」
男「?ほら、行くぞ」
幼「ま、待って」
男「ん?どした?体調でも悪い?」
幼「いや、その……男もその服似合っててカッコいいなあって…」
男「ん。ありがとう」
(そりゃあ今日のためにわざわざ半日以上かけて選び抜いた服だからな!)
幼(ぐぬぬ…やけにあっさりしてる反応だな…。)
男「んじゃ、行きますか」
幼「う、うん…」
ーーーーーー
男「どしたの?ほんとに元気ないみたいだけど」
幼「いやいやいやいやそんなことないよ?ほんとに」
幼「ところで、これはもしかして」
男「そう、俺らの地元に向かってる」
幼「なるほどー。そう来ますか」
男「あんまり地元にも帰れてなかったしそこまで距離も離れてないしいいでしょ?」
幼「うん!全然いいよ!嬉しい」
~約10分後~
幼「づ、づがれだ」
幼「なにこの暑さ!!!ねえ!ジュース頂戴ジュース!」
男「お前その年で道の真ん中でジュースって騒いでるやつこの日本でお前だけだわ」
幼「年はまだピッチピチの25じゃ馬鹿やろおおおおおおおおおう!!」
幼「しかもこんなに暑いんだよ!?男はなんでこれだけ歩いて平気そうなの!?」
男「10分くらい平気だわ!社会人なめるな!!」
男「ほらそこの自販でジュース奢ってやるから」
幼「わーい!さっすが男優しいね!ありがと」
男「お、おう」(単純だなこいつ)
眠いので寝ときます。案外早く終わるかもしれないです
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