男「美人で文武両道で明るくて……とにかく完璧な幼馴染みと俺」 (24)

処女作です。

ミスが多いかもしれませんが、温かい目で見守っていただけるとありがたいです。

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友「長文タイトルはもう古いぞ」

男「………え?俺口に出してた?」

友「ああ。ばっちり」

男「マジかよ……死にたい……枕に顔を埋めたい」

友「ま、まあ、そういうことは誰にでもあるさ」

男「お前もこういうことあったのか?」

友「………………」

男「おい、目を逸らすな」

友「ちゅ、中学の時によくあったなー(棒)」


男「微妙な優しさだとさらに傷つくんだが」


友「すまない、たとえ中学からの親友でもさっきの発言はちょっと……」


男「ぶっちゃけやがったよこいつ……………まあ、いいんだけどな」


友「いいのか」


男「ああ、こんなこと気にしてたら今後の人生生きていけないからな」


友「……これ以上の黒歴史を作るのかお前は………んで、どうしていきなり今や廃れ始めているラノベ的長文タイトルを言い出したんだ?」


男「実際そうじゃん?」


友「まあ、そうだな」


男「………………」


友「それだけ?」


男「それだけ」

友「マジで?いやいやいや!もっとなにか言うことあるだろう!」


男「ないな(キリッ」


友「恋人にしたいとか、エロいことしたいとか、劣等感を感じるとか色々あるだろ?」


男「あんな四百拍子ぐらい揃ったやつにそんな感情あるわけないだろう………あ、すまん。ちょっとだけエロいことしたいと思った」


友「むしろそう思わないほうが健全な男子としておかしいわ」


男「まあ、それは置いといて、一つあいつの伝説を教えてやろう」


友「結構です」


男「お願いします聞いてください」


友「しょうがない……聞いてやろう」

男「ここ最近俺とあいつでよく隠れ家的な喫茶店に行ってたの知ってるだろ?」


友「………そうだな」


男「実は最近、あの店が超繁盛してるんだよ」


友「幼が学校の友人とかに教えたんだろ?」


男「いや、それもあるが、実際に増えた客はうちの学校の生徒以外の人のほうが多いんだよ」


友「んで?」


男「今まであいつが行ったほとんどの飲食店が繁盛するんだよ。不思議なことに。しかも、繁盛する店はある条件があることが分かったんだ。………それは――」





男「あいつがお気に入りのパーカーを着ているんだ」


友「………それで?」


男「そのパーカーのフードに猫耳が付いていることから、あいつは幸福を呼ぶ招き猫って言われてここらの飲食店から崇められてるんだ」


友「スゲェとか、そういう次元の話じゃないな」

男「ああ、もはや神の域だ。さすが俺と付き合っている奴だな」


友「!?」


男「どうした?鳩がガトリング銃くらったような顔して」


友「付き合っている?」


男「ああ。俺と互角に鍋を―――」


友「オーケー。把握した」


男「そうか?」


友「ああ。大体分かった」

どうも、>>1です
用事があって投稿できませんでした。すいません。

友「お、噂をすれば、じゃん」


男「お、本当だ。おーい、幼ー!」


幼「あ、男と友君!やっはろー!」


男「おう、やっはろー」


友「なぜにその挨拶をチョイスしたんだお前ら」


男・幼「「面白いから、だな(だね)」」


友「お前らはたぶん裁判官になっちゃいけないと思う。面白そうだったから殺したとか被疑者許しちゃうと思うし」


幼「あ、幼友ちゃん、女ちゃん、やっはろー!」


幼友「うん、やっはろー」

女「やっ……こんにちは」


友「俺以外の共通認識なのか!?なぁ!?」


男「うちの高校の生徒のほとんどが使ってるぞ?」


友「幼パネェ!」

男「これが、幼パワー」


幼「ドヤ」


幼友「あいかわらず息ピッタリだね」


男・幼「「幼馴染みですから」」


女「幼馴染みというより夫婦だけどね」


男「いや、夫婦っていうより兄妹だろ」

幼「え?夫婦?い、いや、ぼくはそ、そんな、まだ……///」


友・幼友・女(あー………)


男「………なんだその妙に温かい目h「おい男!駅前のコンビニ、チキン半額だってよ!」なにぃ!?それは本当か!?」


モブ「ああ、確定情報だ!急ごうぜ!」ダッ


男「おう!」ダッ

友「行っちゃったな」


女「男の攻略方法は胃袋、ね………多分」


幼「そうかぁ……料理練習しないとなぁ……ぼく料理したことないし」


友・幼友・女「「「…………………………………………………What?」」」


幼「えっと……実は簡単なチョコ菓子程度しか………家事もやったことないし、部屋も男に片付けて貰ってばっかだし、勉強も教えて貰ってばっかだし」


友「男………本当はお前が完璧超人じゃないのか……?」


幼友「いや、彼の場合はかなり努力をしてるんだけど………」ボソッ

女「彼が教えたことを幼は全部完璧に覚えちゃうっていうか………」ボソッ


友「……………………才能かぁ………」


幼「どうしたの友君?遠い目して」


友「幼、ちょっと質問していいか?」


幼「いいよ!かかってこい!」

友「絵はどうやって描いてる?」


幼「んー?感覚で?」


友「去年のバレンタインに男にあげたものは?」


幼「初めてだったけど、チョコレートケーキ!一人でしかもレシピなしで頑張ったんだよ!」


友「ちょっと胸揉んでいいか?」


幼「駄目。HENTAIは死ね」


友「死ねとか殺すとか簡単に言っちゃ駄目だぜ?ぶっ殺すぞ?」


幼「え、あ、ごめんなさい………って、友君も超言ってるじゃん!」


友・幼友・女「「「才能かぁ………」」」


幼「え、ちょ、どうしたのみんなして遠い目して!ねぇなんで!?なんでなの!?」

男「俺、参上!」シュバッ


友「うおっ、戻ってくんの早いな」


男「え?うちの高校って駅に近いので有名だろ?」


友「だからと言っても早すぎだろ」


男「走って30秒、会計に40秒、戻ってくるのに30秒。全く問題ない」


友「いや、問題ありまくりだろ。駅前のコンビニまで500mぐらいあるぜ?」


男「まあ、実際は学校に一番近いコンビニだったんだけどな」


友「それを先に言おうか」


男「悪い悪い。あ、幼、ほいチキン」ポイッ


幼「わっ、っとと!あ、ありがとう」


男「あと、女と幼友も」ポイッポイッ


幼友「ありがと」

女「ありがとう。男君」


男「えっと……コーヒーコーヒー」プシュ


友「おい男テメェ」


男「どうした?」


友「俺の分は?」


男「ふぅ……やっぱ寒い日に温かいコーヒーは染みるなぁ……」メソラシ


友「露骨に目をそらすな」


男「戻って来てる途中で友の分も食べちゃった☆テヘッ☆」


友「テヘッ☆じゃねーよコラ」

幼「別にいいんじゃないかな。友君だし」


幼友「そうね。友だし」


女「二人と同じく」


友「ち、ちくしょー!」


男「はは……嘘だって。ちゃんとお前の分もあるって」ポイッ


友「お、さすが男。信じてたぜ」


幼・幼友・女「「「嘘ね(だね)」」」


友「う……本当だ!ちゃんと信じてたっつーの!」


男「おう、そうかそうか」


友「嘘だ!」


ハハハッ! チョ、ダカラウソジャネーッテ! ホントカナァー?


男(幼も昔と比べればかなり明るくなったし、友達も増えた)


男(そろそろ、潮時かもしれないな)


男(もちろん、幼が俺に向けている好意だって知っている)


男(だが、その好意は決して俺に向けてはならないものだ)


男(なんせ、俺は女だからな)

男(本物の男がいなくなってからおよそ10年が経過した。もうそろそろ、あいつも真実を知ってもいい頃だろう)


男(正直、最初は俺を例の事故後幼が「男君!」って呼んだのが、始まりだったよな)


男(確かに昔の俺はガンダムとかが好きだったし、ショートヘアーで男っぽく見えたし、なにより男が女っぽい顔だったしな)


男(最近胸が大きくなってきて苦しいし、筋力差が少しづつでてきたし)


男(終わりにしたほうがいいだろう。俺のためにも、なにより幼のためにも)


男(さて、この行動が吉と出るか凶と出るかは、神のみぞ知るってところだな)


男(俺が男じゃなくなるのは来週から。学校には転校生として行くことになっている)


男(まあ、もう一人転校生がいるらしいが、どうでもいい話だろう)


男(さて、と。明日から引っ越しの準備だな。頑張ろう)

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このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月04日 (日) 21:39:48   ID: 33fMNED1

なんか俺ガイルっぽい

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