女の子の面倒は母方の祖母が見てくれた。

元々とても活発だったはずの彼女はショックのあまり内気な子供となった

だけど、お隣の男の子が積極的に誘ってくれるので学校だけには行っていた

隣の男の子が優しく声をかけてくれるので、彼女は持ち前の活発さを取り戻していった
彼の優しさが嬉しくて、嬉しくて。

彼と彼女は次第に幼なじみと呼ばれる存在となった。

だけど、神様は時に悪魔のように残酷な試練を与える。

彼女が中学二年生になったとき、祖母が病気で急死した。

そして、彼女を引き取るものは半年経っても現れなかった。
彼女は天涯孤独の身の上、自分の生活を自分でやりくりしなければならなくなった。

役所からもらえるお金では生活をすることができない。

彼女はなれないバイトを始めた。
彼にはバイトをしないと生活ができないことを打ち明けなかったが、彼はそのうち気づいて心配してくるようになった。
当たり前か。朝から晩までバイトをしていて学校に居眠りばかりしていたらさすがに気づかれるだろう。

中学３年生になる頃には彼も彼女のためにバイトをし始めて、お金をくれるようになった。
彼女は最初は遠慮していたのだがどんどん苦しくなる生活を経験するにつれ彼の優しさに甘えるようになってしまった。

彼は「心配しないで、君のために何かできるだけで嬉しいんだから」と言った。