モバP「猫じゃらし、猫じゃらしを使う」 (35)
のんびりと書いていきます
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---事務所---
P「うーむ...」
愛梨「Pさん、難しい顔してどうしたんですか?」
P「おお、愛梨か、別に大したことじゃないんだが」パタパタ
愛梨「あっ、猫じゃらし!Pさんのですか?」
P「いや、事務所のソファーの上に放置してあったんだ」
愛梨「ソファーに?」
P「ああ、愛梨のじゃないよな?」
愛梨「うーん、私のじゃないですねぇ」
P「だよなぁ、誰のだろう一体...」
愛梨「誰のでしょう?」
P「しかし猫じゃらしを持つと無性に振りたくなるな」パタパタ
愛梨「あっ、わかります!なんか思わずパタパタってしちゃいますよね」
P「うむ、というわけで...うりゃー」パタパタ
愛梨「むー...えいっ!」パシッ
P「おっ、愛梨は猫だったのか」
愛梨「えへへ、今日は愛梨にゃんです♪」
P「ほれほれー」パタパタ
愛梨「にゃんっ♪」ペシッ
P「こっちこっち」パタパタ
愛梨「にゃふっ!」パシッ
P「おっと惜しい!」
愛梨「むぅぅ...にゃーん!」ピョンッ
P「おわあっ!抱きつくのは反則だぞ!」
愛梨「にゃんにゃーん♪」スリスリ
P「よしよし」ナデナデ
ガチャッ
みく「にゃっほーい、みくのおかえり...にゃっ!?」
愛梨「あっ、おかえりみくちゃん♪」
みく「あ、うん...ただいま愛梨チャン」
みく「じゃなくって!みくのいない間になにを二人でイチャイチャしてるにゃ!」
P「まあまあ怒るなみく、それよりひとつ聞きたいんだけどな」
みく「なに?」
愛梨「この猫じゃらし、みくちゃんの?」
みく「にゃ?みくは知らないよ?」
P「うーむ、そうか...事務所に置いてあったんだけど誰のだろうと思ってな」
みく「Pチャンのじゃないの?」
P「いや俺のじゃない、というか愛梨、そろそろ離れてくれ」
愛梨「はーい、でも本当に誰のでしょう?」パッ
みく「猫といえばはるにゃんか雪美チャンだけど...」
P「だよなぁ、あとは誰かいたかな...」コチョコチョ
みく「もしかしたらちひろさんってことも...ふぁっ...へくちっ!」
みく「何するにゃ!みくの鼻の前でパタパタするのやめてよ!」
P「ああ、すまん...なんとなく...」
みく「まったく、Pチャンはもうちょっとみくを大事に扱うにゃ!」
P「そうだなぁ、みくに嫌われちゃいそうだしな」コチョコチョ
みく「そうにゃ、大体Pチャンはいっつもそうやって...ふぇっ..ふぇっ...はっくしゅっ!」
みく「んにゃー!遊ぶなー!」
P「いや、ついやりたくなって...」
みく「許さんにゃ!女の子の鼻をこちょこちょするなんて!ねこぱんちっ、ねこぱーんちっ!」ポカポカ
P「あいてて!悪かった!」
みく「にゃー!バツとしてみくと思いっきり遊ぶにゃ!」ギュッ
P「わかったわかった、ほれほれみくー、おいでー」パタパタ
みく「にゃんにゃん、みくぱーんちっ♪」ペシペシ
愛梨「あー、みくちゃんいいなー、私も構ってくださいPさん!」ギュッ
P「こら、二人いっぺんには無理だっての!」
愛梨「みくちゃんばっかりずるいですよー!」
P「でーい、暑いから離れろ!」
みく「プロデューサーなら猫の二匹くらい面倒見るにゃ!」
P「本物の猫ならな!でもお前らは人間だから!」
ガチャッ
留美「あら、なんだか賑やかね」
愛梨「お疲れ様です、和久井さん!」
留美「ええ、お疲れ様愛梨ちゃん...二人ともなにしてるの?」
みく「Pチャンと遊んであげてるにゃ」
P「ウソつけ、お前が遊べって言ってきたくせに」
みく「細かい事言わないの、さあもっとみくに構うにゃ♪」
P「へいへい、ほーらここだぞー」パタパタ
みく「にゃっ!んにゃっ!」ペシペシ
留美「ずいぶんと仲良しね...」
愛梨「えへへ、仲良しっていいですよね!」
P「ちょうどよかった、和久井さんちょっとお聞きしたいんですけど」
留美「なにかしら?」
P「事務所のソファーに猫じゃらしが置いてあったんですけど、誰のものか知りませんか?」
留美「猫じゃらし?」
みく「今Pチャンが持ってるの」
留美「猫じゃらしならいくつか持ってるけど、私のではないわね」
P「うーん、そうですか...」
愛梨「和久井さん、猫じゃらし持ってるんですか?」
留美「ええ、部屋に置いてあるわ」
P「へぇ...」
留美「なに?似合わないって言いたいの?」
P「いや、そういうわけでは...」
留美「...いいじゃない別に、どうせ猫アレルギーで本物は飼えないけど、気分だけでも味わいたいのよ...」
P「和久井さん...」
みく「ふむふむにゃるほど、Pチャンその猫じゃらし貸して!」
P「別にいいけどどうするんだ?」
みく「和久井さん、はいこれ♪」
留美「だからさっきも言ったでしょ、それは私のじゃ...」
みく「違う違う、そういう事じゃないにゃ、とにかく持って!」
留美「...持ったけど」
みく「みくね、和久井さんに遊んで欲しいにゃ♪ほらほら、それでみくと遊んで?」
留美「みくちゃんと?」
みく「そうにゃ!パタパタして!」
留美「こ、こう?」パタパタ
みく「そうそう!うー、にゃっ!にゃっ!」ペシペシ
留美「きゃっ...」
愛梨「なんだかみくちゃん本物の猫みたいです♪」
P「うーむ、さすがは猫娘...」
みく「にゃんっ♪どう和久井さん、楽しくないかにゃ?」
留美「...そ、そうね...意外と楽しいわ」
みく「よかった♪本物の猫じゃないけど、せめて今はみくが和久井さんの猫になってあげるにゃ!」
留美「みくちゃん...」
愛梨「あっ、じゃあ私も猫になります!にゃんにゃん♪」
みく「ならば愛梨チャンにねこみみをプレゼントするにゃ!」スチャッ
愛梨「わぁっ!可愛いね♪ありがとうみくちゃん!」
みく「さあさあ和久井さん、みくたちと遊ぶにゃ!」
愛梨「遊んでください、ご主人様♪」
留美「い、いいの?」
みく「遠慮なんかしなくていいにゃ!」
愛梨「そうですよ、いっぱい遊んでください!」
留美「じ、じゃあ...ほーらこっちよ」パタパタ
みく「んにゃっ!」
愛梨「にゃんにゃーん♪」
留美「ふふっ...♪」
P「和久井さん猫好きなのに猫アレルギーだもんなぁ」
P「よく猫の画像とか雑誌見ながら残念そうな顔してるし...」
P「みくもその辺を察してくれたのか」
P「...あとでなにかゴホービでもやるかな」
みく「にゃあっ!」ペシッ
留美「ふふっ、こっちよ...」
P「和久井さんも楽しそうだし、しばらくあのままにしとこう」
P「しかし和久井さんのでもないとすると、あとは誰だろうなぁ...」
ガチャッ
拓海「うーっす」
P「よう拓海、お疲れ」
拓海「ああ、アンタも暑いのに大変だな」
P「あれ?お前今日オフだよな、なんでここに?」
拓海「ちょっと近くまで来たから寄っただけだ、ほらよ差し入れだぜ」
P「おっ、悪いな」
愛梨「にゃんにゃん!」
みく「にゃー!」
留美「にゃにゃーん...」フリフリ
拓海「...なあ、なにやってんだあれ?」
P「あれはみくと愛梨の優しさだ」
拓海「意味がわかんねえんだけど...」
留美「ふぅ...どうもありがとう二人とも」
愛梨「もういいんですか?」
留美「ええ、もう十分よ」
みく「楽しかった?」
留美「楽しかったわ、とってもよ、本当にありがとう」
みく「おやすい御用にゃ!でも...」
留美「なに?」
みく「ゴメンね?本物の猫じゃなくて...」
留美「みくちゃん...」ギュッ
みく「にゃ...」
留美「本物の猫じゃなくても、みくちゃんと愛梨ちゃんの気持ちはちゃんと伝わったわ」
みく「和久井さん...」
留美「嬉しかったわ、本当よ...」ナデナデ
みく「...えへへ!じゃあこれからも時々みくが和久井さんの猫になってあげるにゃ!」
愛梨「私もです、和久井さん!」
留美「ええ、お願いするわね...」
P「おーい、拓海が差し入れのジュース持ってきてくれたぞー!」
みく「わーい!差し入れ差し入れ~!」
愛梨「ありがとう拓海ちゃん!」
拓海「いいって、気にすんなよ」
P「和久井さんもどうぞ」
留美「ええ、いただくわ」
P「どうでした、みくたちは?」
留美「ふふっ、本物の猫より可愛いかもね」
P「そう思ったならきっと喜びますよ、特にみくが」
留美「それにみくちゃんたちとじゃれてる時に...」
P「なんです?」
留美「娘を持った母親ってこういう気分になるのかしらと思ってね」
P「まあ、そうかもしれませんが...」
留美「でも娘を持つにはまず相手を見つけないとダメよね?」
P「え、ええ...まあ...」
留美「どういう意味かわかる?」
P「えーっと...」
留美「冗談よ、それより猫じゃらし返すわね」
P「ああ、わかりました」
拓海「あっ、それアタシのじゃねーか、姉御が持ってたのか」
P「事務所のソファーに置いてあったんだが、これ拓海のだったのか?」
拓海「ああ、どこ行ったのかと思って探してたんだけどよ、そっか事務所に忘れてたのか」
留美「ゴメンなさいね向井さん、勝手に使っちゃって、はいどうぞ」
拓海「あー...いやいいよ、それ姉御が持っててくれ」
留美「私が?」
拓海「ちょうど新しいの買ったところなんだよ」
留美「でも...」
拓海「多分、姉御が持ってた方がいいと思うぜ」
留美「向井さん..」
P「おっ、拓海がそんなこと言うとは成長したなぁ」ナデナデ
拓海「うるせっ!頭撫でんなコラ!」
みく「拓海チャンやっさしーにゃ!」
愛梨「拓海ちゃん優しい♪」
拓海「お前らもうるせー!」
P「なるほど、今日は猫じゃらしを買うために出かけてたのか」
拓海「いや、それもあるけどよ、もう一つはデジカメの写真を現像に...」
P「写真?」
拓海「あっ、ヤベッ!」
みく「写真って何の写真?」
拓海「な、なんでもねえよ!気にする...」
バサッ
愛梨「あっ、拓海ちゃんなにか落ちたよ?」
拓海「み、見んなコラ!」バッ!
P「なにをそんな必死になってるんだよ?」
愛梨「見られたらダメな写真なの?」
みく「もしかして恋人の写真!?」
拓海「そ、そんなんじゃねえよ!」
愛梨「じゃあなんの写真?」
拓海「そ、それは...」
P「見せたくないなら見せなくてもいいけど、恋人はさすがに困るぞ拓海」
留美「そうよ向井さん、マスコミに嗅ぎつけられたら...」
拓海「だから違うっての!ああもう...わかったよ、ほら」
みく「どれどれ?あっ...」
P「これは...」
拓海「猫だよ、その写真を現像したんだ...」
P「この猫もしかして...」
拓海「アタシが拾った猫だよ、少し前に」
愛梨「ああ!雨の中を拾ってきたっていう猫さん?」
拓海「そうだよ、最近そいつの写真を撮ることにハマっちまってよ、結構な枚数になったから現像しようって思って...」
みく「かっわいいにゃー!」
P「別に隠すことないじゃないか、普通に言ってくれれば...」
拓海「う、うるせーな!なんか恥ずかしいんだよ!」
愛梨「見てくださいPさん、とっても可愛いですね!」
P「そうだなぁ、特にこれなんかよく撮れてるな」
拓海「そ、そうか?それはこの間新しいオモチャを買ってきたときに撮ったやつで...」
留美「......」ジーッ
みく「和久井さん、どうしたにゃ?」
留美「向井さん...」
拓海「な、なんだ?」
留美「...これ、焼き増ししてもらえないかしら?」
拓海「お、おう...別にいいけど...」
留美「これも...あとこれも...」
愛梨「和久井さん、やっぱり猫が好きなんですね♪」
P「だな、でも猫好きなのに猫アレルギーってのも辛いだろうなぁ」
みく「大丈夫にゃ!またみくが和久井さんの猫になるにゃ!」
P「おう、ぜひやってあげてくれ」
愛梨「じゃあ私はPさんの猫になってあげます!」ギュッ
P「気持ちだけ受け取っておきます」グイッ
みく「拓海チャンも猫になるかにゃ?」
拓海「はぁ?アタシはいいよ」
みく「まあまあ猫耳どうぞ♪」スチャッ
拓海「のわぁっ!テメェ勝手に...」
P「おっ、なかなかいいな、今度のフェスはそっちの方向で行くか」
留美「向井さん素敵よ、可愛いわ...」
拓海「う、うるせーっ!」
P「ほーら拓海、こっちおいでー」パタパタ
拓海「ふざけんなコラぁ!」ガターンッ!
みく「にゃー!拓海チャンが怒ったにゃ!」
留美「似合っているのに...」
愛梨「ですよね♪」
P「安心しろ拓海、ちゃんと尻尾も付けてやる!なんならお前の猫もいっしょに...」
拓海「ぜってーやんねぇからな!」
おわり
駄文失礼しました~
愛梨とみくの組み合わせは結構好きです
このふたりなら延々と会話させてるだけでも楽しかったりします
いつか拓海を主役にしたのも書いてみたいなー
ではまた~
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