バルバラ「自分で考えろ?」 ラハール「あぁ」(9)

バルバラ「しかし命令を貰えなければ何をすればいいかわからない」

ラハール「それをどうにかしろと言っているのだ! 言われたことを全て守るなど悪魔の風上にもおけん。たまには命令に反抗してみろ」

バルバラ「しかし………」

プリニー「バルバラさん。洗濯物任せたッス」

バルバラ「任された!」

ラハール「うがーーーーーっ!」

ちゅどんっ

シシリー「お兄ちゃん! プリニーちゃんを投げて遊ぶなんて可哀想だよ!」

ラハール「今のはどう考えても俺様は悪くないだろうっ」

バルバラ「め、命令が………」

シシリー「ほら、バルバラさんだって凄く悲しんでるよ、ごめんなさいしないと駄目だよ」

ラハール「ご、ごめ。いやいやだから今のは俺様謝る必要ないだろう!?」

シシリー「言い訳はいらないよっ」

ラハール「うがーーーーーっ」ばさばさ

シシリー「あっ。逃げたっ!」

フロン「そんな事があったんですかぁ」

ラハール「うむ、バルバラもシシリーも困ったものだ」

フロン「わたしにも妹がいるので気持ちはわかりますが、でもたった一人の妹なんですから大切にしてあげないと駄目ですよ?」

ラハール「………分かっている」

フロン「よろしいです。それでバルバラなんですが」

ラハール「そうだっ。バルバラについての話だったのだ」

フロン「愛ですねっ」

ラハール「は?」

フロン「バルバラのために行動するラハールさんの気持ち。それは正しく愛ですよ!」キャーッ

ラハール「こいつに相談したのは間違いだったかもしれないな………」

フロン「あぁ、大天使様。やはり悪魔にも愛はあったのですねっ」

ラハール「おいフロン、帰ってこい」

フロン「ではすぐさま行動ですっ」ぐいっ

ラハール「おいっ」

フロン「ゴーゴー!」

ラハール「えぇい!、離せぇ!」ズルズル

バルバラ「何をすればいいだろうか。あ、何か仕事はないだろうか」

プリニー「今バルバラさんの言うことをを聞くと殿下が怒るッス だからないッス」

バルバラ「くっ。不安になる。不安だ」

ラハール「なんだか苦しんでるようだが」

フロン「愛のために我慢です」

ラハール「愛ではない」

シシリー「あ! バルバラさん。お料理手伝って下さい!」

バルバラ「了解した!」

ラハール「くそっ。シシリーめ」

フロン「むー。なかなか上手く行きませんね。そうだ!」

ラハール「なんだか壮絶に嫌な予感が」

フロン「もうバルバラさんとずっと一緒にいちゃいましょう」

ラハール「なっ。魔王である俺様が一人の部下に付きっきりなど」

フロン「魔王だからだめなんですか?」

ラハール「うむ」

フロン「じゃあ問題ないですね」グルグル

ラハール「おい、なぜロープで縛る」

フロン「ラハールさん抵抗すると思いますから。よっこいしょういちぃ!」

ラハール「うわっ、何をするやめろー!」

フロン「ラハールさんをラハールちゃんに変えたいのですが」

ラハール「むぐーむぐー!」

プレネール「では、議会を始めます」

賛成 賛成 賛成! 賛成 賛成 賛成!! 賛成

プレネール「可決されました」

ぼんっ

ラハール「う、けほけほ。なぁ!? またこの姿になってしまった!」

フロン「可愛いですよ。ラハールさん。いえラハールちゃん」

ラハール「戻せーーーー!!」

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