夜神月「嫌です」
母「ライト!希望ヶ峰学園から入学許可証が来たわよ!!」
夜神月「希望ヶ峰学園…?」
母「あの有名な学校じゃない!さすがライトね!!」
夜神月「ああ、才能ある学生を集めてるっていう国立の…」
白湯「お兄ちゃんすっごーい!!」
母「もちろん行くでしょう?」
夜神月「はは、考えとくよ」
夜神月「(許可証…だと。この僕に上から目線、気に入らないな)」
月の部屋
リューク「ククク、ライト、なんだか面白いことになりそうだな」
月「そんなこと…。むしろ不快だよ」
リューク「なんだ、その学校に転校しないのか?いいところなんだろ?」
月「まあ今の高校よりもマシな連中がいる可能性は高そうだけどね」
リューク「じゃあ行けばいいじゃないか」
月「そう簡単な話ではない」
リューク「(許可証ってのがムカついてるだけだろ…頭は良いのに、こういう所ほんとガキだな)」
月「…少し、調べてみるか」
月「希望ヶ峰学園新入生スレ…っと」カチャカチャッターン
月「どれどれ…」
月「超高校級の野球選手、アイドル、スイマー、格闘家、ギャル…」
リューク「なんんかイロモノばっかりだな」
月「…それは僕もイロモノってことか?リューク」
リューク「さあな」
月「……」
月「まあいいさ」
月「僕の情報は…ああ、出てるな。『超高校級の優等生』か…フン、当たり前だな」
リューク「世界で一番人を殺してる高校生なのにな」
月「ちょっと黙ってろ死神」
月「さて、そろそろ睡眠タイムだ。スリープってね」
リューク「ほう、じゃあ俺はりんご」
月「もう金がないよ」
太陽「ならば私が照らしてあげよう」
完
月「どうやら何人か、この新入生スレに情報が出ていない新入生がいるようだな」
リューク「なんでだ?」
月「知らん。ちょっとハッキングして調べてみるか…」カチャカチャ
リューク「(こいつノートなくても犯罪者になってたかもなぁ)」
月「よーし良い子だ」カチャッターン
月「ふむ、超高校級の占い師、風紀委員、ギャンブラー、オタク、軍人、小説家、番長…」
リューク「イロモノばっかりだな」
月「黙ってろ。…超高校級のハッカーなんてのもいるな。僕の方が上だろう…。超高校級の御曹司?ッハ、なんだそれは」
リューク「…」
月「後は…超高校級のラッキー??そんなもの才能じゃないだろう…。それに運なら僕だって持ってる」
リューク「…」
月「入らなくていいかもな、ここ…」カチャカチャ
月「まだいるな、超高校級の…探偵?」
月「そんなものまでいるのか。高校生で探偵とか、厨二病もいいところだな」
リューク「なあライト。探偵ってあれだろ?犯人とか見つけ出すやつだろ?」
月「現実は違うが…まあそんな認識が強いかもな」
リューク「じゃあやめとこうぜライト」
月「ん?なぜだ?」
リューク「そんなやつがいるところに入ったら、お前捕まるじゃん」
月「…」
月「は?」
リューク「やめとこうやめとこう。お前も入らなくていいって言ったしな」
月「…」
月「…フフフ」
月「面白いじゃないか」
リューク「ん?」
月「いいだろう、入ってやるよ!希望ヶ峰学園!!」
リューク「(やっぱライトの操縦って、面白!!)」
入学式当日 学園前
月「ここか…」
リューク「でけぇとこだな」
月「早く着きすぎたな。待つのは嫌だから、もっと遅く来ればよかった」
リューク「お前、緊張とかしないのか?ほかの生徒もみんな超一流なんだろう」
月「愚問だよ、リューク」
月「僕より優秀な高校生など存在しない」
リューク「(ライト、やっぱり面白!)」
月「じゃあ玄関ホールにでも行くか…」スタスタ
月「!?」ガクッ
ぐわ~~~~ん
月「な、なんだ…これ…は…」
月「まさか…デスノートに…名前……を…?」
月「…」バタリ
・
・
・
月「…」
月「…ん」
月「…ここは…どこだ?」
リューク「あ、起きたかライト」
月「リューク…」
月「ここはあの世か?」
リューク「ちげーよw」
月「…」
月「僕は気を失って倒れたのか」
リューク「まあそんなところだな」
月「(心臓麻痺かと思った…)」
月「ならばここはどこなんだ?教室のような場所だが…」
月「…」
月「窓には鉄板、天井からは監視カメラの様な物がぶら下がっている」
月「異様だな…」
月「時計がある。時間は…もう夕方か。腕時計とも時間は一致している」
月「ふむ…」
リューク「冷静だな、ライト」
月「…」
リューク「ライト?」
月「…」
リューク「おーい、ライト」
リューク「ライト~返事して~」
月「(監視カメラの存在が解った以上、お前と話せるわけが無いだろう…。実際に作動しているのかは知らないが)」
月「(もしかすると、L辺りに誘拐された可能性もある)」
月「(だとするとさっきの『リューク』と言う発言は大きすぎる失態だ…)」
月「クソッ、どうなってるんだ」ツクエバンッ
ヒラリ…
月「ん?何か紙が落ちたな…」
『入学式を行います
新入生は玄関ホールに集合して下さい』
月「入学式…」
月「(まさかこの教室の様な場所も、希望ヶ峰学園の施設なのか?それにしては趣味が悪いが…Lのやる事ならありえるかも知れない)」
月「(とにかく今はこの紙に従うしかないか…)」
月「よし、行くか」スタスタ
リューク「おいライト、俺を無視すんなよ」
月「(黙ってろ死神)」
玄関ホール
月「(奥に人が集まってるな…)」スタスタ
苗木「あ、また人が来たよ」
葉隠「お前も新入生かー!!」
月「…?」
ヤマダ「これで17人ですか!もう全員そろったのですかね~」
月「(なんだこの豚は…)」
石丸「君ィ!!」
石丸「8時に集合と知らされていただろう!!遅刻とは何事だ!!」
江ノ島「ハァ!?こんな意味不明な状況で遅刻も何もないでしょ!!」
月「(これは…)」
不二咲「君も、教室で目を覚ましたの…?」
月「あ、ああ」
不二咲「やっぱり…」
月「やっぱり、と言うことは…」
セレス「お察しの通り、全員同じ状況の様なのです。妙な話ですわ」
桑田「これ誘拐とかなんじゃねーの?」
朝比奈「それよりドッキリとか!?」
葉隠「それ俺も思ったべ!入学式のサプライズだべ!」
苗木「それにしては趣味が悪いんじゃ…」
十神「フン…くだらん」
月「(話を総合すると…)」
月「(こいつらは僕と同じくこの学園の新入生で、さらに同じく、全員があの教室の
様な場所で目を覚ました)」
月「(そしてあの紙に従い、ここまで集まったという訳か)」
月「(あくまでも可能性は残っているが、Lによる誘拐と言う線は薄くなったな)」
月「(あいつは無意味なことはしない)」
L「ライト君、こんにちは」
月「(ならば、誰がなぜこんなことを…)」
L「ライト君、聞こえてますか?」
月「ああ」
L「どうも」
月「ああ」
L「…」
月「…」
L「…」
月「…」
リューク「ククククッ」
月「竜崎…なぜ君がここにいる?」
L「なぜって、私がここの新入生だからですよ」
月「…」
L「ライト君こそ、なぜこんなところに?」
月「ここの新入生だからだ…」
L「へぇ、奇遇ですね」
月「そうだな…」
・・・・・
江ノ島「なになに?あんたら知り合いなの?」
月「…」
L「そうですよ。僕の唯一の友達です」
江ノ島「へぇ~、いいねそういうの!」
月「(コイツ…)」
苗木「夜神君、だっけ?」
月「ん?」
苗木「自己紹介してなかったよね。僕は苗木誠。よろしくね」
月「あ、ああ。よろしく」
苗木「夜神君はどんな才能でこの学園に来たの?」
月「僕は…」
月「『超高校級の優等生』だ」
苗木「優等生…?」
月「ああ」
L「それ、自分で言ってて恥ずかしくないですか?」
月「ちょっと黙ってくれないか、竜崎」
苗木「いやいや、『優等生』だってとってもすごい才能だよ!僕なんてもっとダメだからさ」
月「と、言うと?」
苗木「『超高校級の幸運』…。平凡な高校生の中から、クジで選ばれただけなんだ」
月「(ああ、こいつがラッキーが取り柄の新入生か…)」
L「いやぁ、ある意味一番すごいんじゃないですかね」
L「運と言うのはこの世でいまだに解明されていない現象の一つですから」
苗木「竜崎君…!ありがとう!」
月「…」
月「そういえば、竜崎はどんな才能でこの学園へ?」
月「(こいつは100%、僕にプレッシャーをかける為にこの学園に来たのだろう)」
月「(まあ順当に考えて、超高校級の探偵か…)」
L「私は超高校級のカポエラ使いです」
苗木「か、カポエラ…?」
L「はい」
月「………」
十神「いつまでじゃれ合っている…!!」
月「ん?」
十神「さっさと本題に入るぞ…愚図共が」
大和田「ああ!?愚図だとコラ!!!」
月「(こいつは…御曹司と番長か)」
月「(有象無象はともかく、僕を愚図扱いとは…生意気だな)」
ヤマダ「本題と言いますと?」
十神「なぜこんなことになっているのか、だ」
十神「何者かの意思による事象なら、それは誰かなのか」
腐川「こ、こんなの監禁じゃない…!」
月「(何者か…か)」チラッ
L「なんですか?ライト君」
月「いや、なにも」
江ノ島「それよりさ、アタシの携帯どこよ?」
十神「そんなどうでもいいことを話している場合ではない。馬鹿が」
江ノ島「ハァ!?」
葉隠「やっぱよ、学園からのドッキリだって!!入学式のサプライズ!!」
葉隠「俺の占い結果がそう言ってる!」
桑田「マジかよ!?」
葉隠「3割の確立でマジだ!!」
桑田「なんだそりゃ!?」
腐川「監禁よぉ!!!監禁なのよぉ!!!」
ヤマダ「ヒィ~!!お助けぇ~!!」ブヒブヒ
朝比奈「ドーナツ食べたい…」
L「いやあライト君、大変な状況ですね」
月「…そうだな」
<あー!あー!!マイクテス!マイクテス!! 大丈夫?聞こえてるよね!?
<新入生のみなさーん、今から入学式を行います!体育館のほうまでどーぞぉ!!
苗木「入学…式?」
葉隠「ほら見ろ!やっぱりただのドッキリだったんだべ!」
不二咲「なーんだ…よかったぁ…」ホッ
十神「…フン」
霧切「……」
大神「少々解せんものがあるが…」
朝比奈「いいじゃんいいじゃん!とにかくみんな体育館に行こうよ!!」
ヤマダ「小生は初めから全てドッキリだろうと、まるっとお見通しでしたぞ?」
江ノ島「はー…超ダルいけど、しゃーないみたいね」
石丸「では皆、共に体育館に行こうではないか!!!」
月「入学式…か」
月「竜崎、君はこの状況をどう見る?」
L「ここから僕とライト君の青春が始まるんですね」
月「おい」
リューク「クククククククククククク」
体育館
モノクマ「」
桑田「おい、なんだアレ…」
朝比奈「なにって、ぬいぐるみでしょ?」
舞園「でもなんでぬいぐるみが…?ここで入学式なんじゃ」
葉隠「まだドッキリが続いてるのか、占ってみるべ!!」
モノクマ「ぬいぐるみじゃないよぉー!!!!」
一同「!!?」
モノクマ「僕はモノクマ!!!この学園の、学園長なのだぁ!!!」ドヤァ
ヤマダ「ぬ、ぬいぐるみが動いたー!!!喋ったー!!!」
モノクマ「だーかーらー!ぬいぐるみじゃないっての!モノクマなんですけど!しかも、学園長なんですけど!」
苗木「学園長…?」
モノクマ「とにかく入学式をはじめるよ!!とりあえず学園生活の概要を説明するから!!」
『・お前らはここから一生出られません。共同生活を頑張って下さい
・どうしても外に出たい方は、学園内の誰かを殺して下さい』
モノクマ「殺し方は問いません。なんでもいいから誰かを殺した人物が、外に出られる…」
モノクマ「それだけのルールなのです!!」
桑田「ちょ、マジかよ!?」
ヤマダ「無茶苦茶なことばっかり言うなァー!!!」
モノクマ「うるさいなぁ!」
モノクマ「世界の希望である君達が殺しあう…」
モノクマ「そんな、ドッキ毒気でワック悪苦な学生生活が遅れるんだよ!?もっと喜ばなくちゃ!!」
ヤマダ「こ、このぬいぐるみ狂ってますぞぉー!!誰か修理してぇー!!」
不二咲「そんなぁ…」ポロポロ
舞園「こんなことって…」
十神「殺せば出られる…か。フン」
江ノ島「あんた何納得してんのよ!意味わかんないんだけど!?」
十神「黙れ」
江ノ島「ハァ!?」
霧切「……」
モノクマ「要約するとこんな感じね!!以上、入学式終わり!!」
月「…」
月「ちょっと質問いいか?学園長」
モノクマ「うん?」
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