アライグマ「ふっふっふー、ついにお宝を見つけたのだ!」 (397)

フェネック「アライさーん、お宝って一体なーにー?」

アライグマ「これなのだ!」バ-ン

フェネック「……まっくろだねー、それ確か本ってやつだよね。としょかんにいっぱいあったよー」

アライグマ「アライさんはツイてるのだ。これは明らかにジャパリパークには存在していない幻のお宝なのだ……よーし早速洗……」

フェネック「……アライさーん」ガシッ

アライグマ「フェネックゥ!?」

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フェネック「アライさん急いじゃダメだってばー、本は水に濡らすと駄目になっちゃうんだよー」

アライグマ「そ……そうなのか?わかったのだ……そういう事なら洗うのはやめるのだ……」

フェネック「その本……なにか書いてあるねー……文字かな?」

アライグマ「読めるのかフェネック?」

フェネック「かばんさんにちょっとだけ教えてもらったんだー……んー……」

フェネック「全然わかんないやー」

アライグマ「ふぇぇ!?」

フェネック「かばんさんから教えてもらった文字となんか違う気がするんだよねー……」ペラッ

フェネック「……多いねー」

アライグマ「うわっ……アライさん目眩がしてきたのだ……」

フェネック「これはかばんさんに見てもらったほうがいいかもしれないねー……私じゃあ手に負えないよ」

アライさん「よーし!早速かばんさんに会いに行くのだ!……かばんさんって今どこにいるのだ?」

フェネック「としょかんじゃないかなー、たしかはかせたちに料理を作るってかばんさん昨日いってたし」

アライさん「早速としょかんに向かって出発!なのだー!」

フェネック「はいよー」

またおまえか

しんりんちほー としょかん 外

サーバル「うみゃみゃみゃみゃ!」ズバズバズバッ 

かばん「すとっぷ!……ありがとうサーバルちゃん。野菜はもうそれぐらいでいいよ」

サーバル「えっへん」

ヒグマ「……」フ-フ-

かばん「ヒグマさん、水を沸騰させたいので火をもっと強くして貰えますか?」

ヒグマ「わかった。まかせろ」フ-フ-フ- 
 

コノハ博士「かばん、まだ料理は出来ないのですか?早く作るのです。我々お腹がペコペコなので」

ミミ助手「我々お腹がペコペコなのですいりりょくが40ぱーせんとげんなのです。早く作るのです。」

コツメカワウソ「私、料理たべるの初めてー、わーいたのしみたのしみー!」

ジャガー「どんな味なんだろう……わからん」

かばん「すいませーん!もう少し待っていただけますかー!」

>>5
……俺です

ヒグマ「ったく……私にはハンターの仕事があるのになんでこんな事……」

かばん「すいませんヒグマさん……今日はフレンズさん達が多くて……」

ヒグマ「かばんは気にしなくていいよ。今発生してるセルリアンは小型の奴ばかりだし、あの2人だけでも十分やっていけるだろう……火加減はこれぐらいでいいのか?」

かばん「はい!ありがとうございます」

サーバル「かばんちゃーん!もう野菜入れていいのー?」

かばん「待ってサーバルちゃん!沸騰するまで入れないでね」

アライグマ「たのもー、なのだ!」

コノハ博士「うるさいのです。としょかんでは静かにするのです。」

フェネック「やっぱり料理中だったねー……」

ジャガー「お、あんた達はあの時の……その手に持ってるの何……?」

フェネック「アライさんが見つけたんだけどねー、文字が書いてあるんだけど全然読めないんだよー……ひょっとしたら博士も読めるのかな?」

ミミ助手「それは………『ノート』ですか」

アライグマ「のーと……?」

コノハ博士「ヒトが文字を書き留める為に使う道具なのです。まだ使われてないなら表紙以外は真っ白のはずなのです。」

フェネック「……確かにほとんど真っ白だねー」ペラペラ 

コツメカワウソ「なになに?のーと?のーとって何なの?おもしろそー!」

ミミ助手「いま博士が説明したのです。お前は馬鹿なのですか?」

アライグマ「そうだ!アライさん達はかばんさんに会いに来たのだ!どこにいるのだ?」

コノハ博士「かばんはいま手が離せないのです」

かばんさん「お待たせしましたー……って」

アライグマ「かばんさん!こんにちはなのだ!」

フェネック「こんにちはー」

サーバル「あっ!アライさん!フェネックもいる!」

ヒグマ「……いつの間にかフレンズが増えてるじゃないか……悪いけどお前達の分は……」

アライさん「……」ギュルルルル

フェネック「……」グゥ-

ヒグマ「……あと2つ作ってあげるか、かばん」

かばん「そうですね……」

食事後

コツメカワウソ「あー、おいしかった!」

ジャガー「料理ってこんな味だったんだね……くせになりそう」

コノハ博士「まんぷくまんぞくなのです」

ミミ助手「今日はもう寝るのです」

かばんさん「気に入ってくれてよかったです。じゃあぼくはこれで……」

アライグマ「ちょっとまつのだー!」

かばん「アライさん……どうしたんですか?」

アライさん「実はかばんさんに見せたいものがあるのだ」

かばん「ぼくにですか?」

コノハ博士「さっき我々に見せたノートのことですか」

かばん「の…ノート?」

サーバル「ノートってなあに?」

フェネック「これのことだよー」スッ

かばん「本…ですか?かなり薄いですけど……」

サーバル「あっなんか書いてあるよ!これ文字っていうんだよね?」

アライグマ「アライさん達は文字が読めないのだ……だからかばんさんに読んでもらいたいのだ!」

ヒグマ「へー……かばん、これ読めるのか?」

かばん「えーと……」

かばん「すいません……読めないです」

サーバル「えー!?かばんちゃんでも読めないの!?」

ジャガー「意外だね……」

かばん「ぼくの知ってる文字とは……全然違う。何で読むのか全然わからないよ……」

コノハ博士「この文字は『英語』なのです」

ミミ助手「かばんが読める文字は『日本語』というのです。ジャパリパークでは両方使われていますが、使われている文字は日本語が多いのです」

サーバル「文字ってそんなに種類があったんだね……」

ヒグマ「そこまで知ってるなら博士達なら読めるんじゃないか?」

かばん「あっ、そうですよね……博士、どうですか?」

コノハ博士「……」

ミミ助手「……」

コノハ博士「翻訳するのにうってつけの本がとしょかんにあるのです。付いてくるのです」

ミミ助手「付いてくるのです」

かばん(読めないんだ……)

ヒグマ(読めないんだな……)

サーバル(読めないんだね……)

ジャガー(……全然わからん)

コノハ博士「これなのです」ドン

かばん「うわっ!分厚い……」

コツメカワウソ「わーい!なにこれなにこれー!へんなのー!」

ミミ助手「英和辞典なのです。この本には日本語と英語、両方の言葉の意味が書いてあるのです」

サーバル「これで頭ぶつけちゃったらいたそうだねー」

ヒグマ「あぁ、石にぶつけたら弱いセルリアンなら一撃で倒せそうだ」

かばん「なるほど……これを使ってノートに何が書いてあるのか調べるんですね?」

アライグマ「さすがかばんさん!聡明なのだ!」

かばん「わかりました。調べてみます」

フェネック「そういうことなら私も手伝うよー、少しは文字読めるからねー」

かばん「フェネックさん……ありがとうございます」

サーバル「ごめんねかばんちゃん……私も文字が読めたら……」

ジャガー「ごめん……手伝ってやりたいけど……」

かばん「気にしないでサーバルちゃん、ジャガーさんも……その気持ちだけで充分嬉しいよ」

コツメカワウソ「じゃあ私手伝うー!」

コノハ博士「お前がいたところで無駄なのです」

ミミ助手「すわってろなのです」

かばん「まずこの大きく書いてある『 DEATH NOTE』の文字から調べましょうか」

フェネック「あいよー……どこひらけばわかるかなー……」ペラペラッ

サーバル「私達がいると邪魔だね……外に出てようか」

ヒグマ「そうだな」

コノハ博士「かばん。頑張るのです」

ミミ助手「ファイトなのです」

ジャガー「博士達もかしこいんだから手伝えばいいのに……」

コツメカワウソ「わーい!」

アライグマ「フェネック……信じてるのだ」

死神界

リューク「………」

リューク「やべぇ……ノートを人間界に落とすつもりが……」

リューク「変なとこに落としちまった」

しんりんちほー としょかん 中

かばん「Deathは英語で死ぬっていう意味なんですね……」

フェネック「いきなり怖い文字だねー、noteはそのままの意味でノートの事だね」

かばん「ということは繋げて読むと死のノート……うーんどう考えてもまともな物とは……」

フェネック「次のページは大変だよー?いっぱい書かれてるからねー」

かばん「本当ですね……じゃあ1番上から……」

ラッキービースト「ボクモ手伝ウヨ、カバン」

かばん「わっ!ラッキーさん!」

フェネック「あっボス……」

フェネック「かばんさんの腕に付いてるのがボスなんだっけ……びっくりしたよー」

かばん「ラッキーさん……休眠はもういいんですか?」

ラッキービースト「大丈夫ダヨ」

フェネック「ボスが手伝ってくれるなら早く終わりそうだよーありがとねー」

ラッキービースト「………」

フェネック「相変わらずかばんさんとしか話してくれないんだねー……」

かばん「すいません……」

しんりんちほー としょかん 外

コツメカワウソ「わーい!」ヒョイヒョイ

ジャガー「かばん……大丈夫かなぁ」

サーバル「大丈夫だよ!かばんちゃんはすごいんだよ!!」

コノハ博士「ヒグマ、用はもう済んだのです。ハンターの仕事に戻っていいのです」

ヒグマ「いや……今日一日は大丈夫だよ……かばんが心配だからな」

ミミ助手「ノートを翻訳するだけなのですよ?」

ヒグマ「そうなんだが……なんかあのノート……とても嫌な感じがしたんだ。上手く説明できないが……」

アライグマ「ええ!?それじゃフェネックも危ないだ!早く助けるのだ!!」

ヒグマ「ちょ……落ち着けって!まだそうと決まったわけじゃないから!」

アライグマ「何かあってからじゃ遅いのだ!」

ヒグマ「……もしもの時は私が突入してかばん達を救う……まぁ……大丈夫だろうけどな」

ジャガー「なんか雲行き怪しくないか?」

コツメカワウソ「さぁ?」ヒョイヒョイ

ジャガー「本当は料理食べたらカワウソと一緒にすぐじゃんぐるちほーに帰る予定だったんだけど……セルリアンハンターのヒグマがそういうなら……私も残るよ」

ヒグマ「ジャガーもいてくれるなら百人力だな。これで万が一の事があっても大丈夫だろ……」

コツメカワウソ「私も残るー」

ジャガー「……カワウソは別に1人で帰ってもいいんだよ?」

しんりんちほー としょかん 中

かばん「humanは人間の事……nameは名前……このdieって英語は……」

ラッキービースト「ソノ単語モ、死ヌ、トイウ意味ダネ」

フェネック「Heartは心臓かー……attackは攻撃……じゃぁこの
heart attackって……」

かばん「ラッキーさん、どういう意味かわかりますか?

ラッキービースト「……心臓麻痺……トイウ意味ダヨ」

フェネック「心臓麻痺?」

ラッキービースト「心臓トハ全テノ動物ニツイテイル全身ニ血液ヲ送ルタメノ大切ナ臓器ダヨ……心臓麻痺ハ何ラカノショックガ原因デ心臓ノ活動ガ停止スル事ヲ指スンダ。心臓ガ停止シテシマウト……動物ノ生命活動ハ止マリ……死ンデシマウンダ」

フェネック「……さっきかばんさんが翻訳した文字と合わせると……」

かばん「このノートに名前を書かれると……心臓麻痺で死ぬ……?」

しんりんちほー としょかん 外

かばん「……」バタン

フェネック「……」

ジャガー「おっ、出てきたな……」

サーバル「かばんちゃん!何かわかった?……」

かばん「サ……サーバルちゃん」

アライグマ「フェネック!無事なのかー!?怪我はないか!?」

フェネック「……だ、大丈夫だよー……アライさーん。とんでも無い物拾ってしまったねー」

アライグマ「明らかに元気が無くなってるのだ……アライさんでも分かるのだ……」

ヒグマ「その様子だと……あまりいい事は書かれてなかったみたいだな?」

かばん「はい……」

かばん、フレンズ達にノートの効力を説明中…

コツメカワウソ「……ノートに名前を書かれると、死んじゃう!?名前を書かれると死んじゃうの!?」

コノハ博士「死因を書くとその通りに……死因を書かなければ心臓麻痺……冗談みたいな話なのです」

ミミ助手「死因を書くと6分40秒という制限時間付きで詳しい死の状況が書ける……ですか……焼死、溺死、感電死……恐ろしい事なのです」

サーバル「……よくわからないけどすっごく怖いよ!」

アライグマ「あ……アライさんはそんな恐ろしい物を宝物にしようとしていたのか……」ガタガタブルブル

アライグマ「アライさんはもう……こんなのいらないのだ!」

サーバル「どうしようかばんちゃん……こんな恐ろしいもの」

ジャガー「どこかに捨てる……っていうのは?」

ヒグマ「駄目だ。他のフレンズが拾う可能性がある……そいつが興味本位で使ってしまったら……」

コツメカワウソ「川の底に沈めちゃえば?」

かばん「それも駄目です……。川に生息しているフレンズさん達もいます。同じ理由で海も駄目でしょう……。」

コノハ博士「フレンズは基本書くものをもってないし文字も書けないのでその辺は大丈夫だと思いますが……」

ミミ助手「こんなもの……早く処分したほうがいいのです」

かばん「方法はあります」

サーバル「何?どうすればいいの!?」

かばん「……火をつけて燃やしてしまうんです」

フェネック「……それがいいかもねー」

ヒグマ「これが燃えるかどうかよくわからんが試してみる価値はあるな」

コノハ博士「……としょかんからマッチをもってくるのです」

死神界

リューク「ゲッ……あいつらノートを燃やそうとしてやがる!」

リューク「まずいな……本当は数日待って降りるつもりだったんだが……」

リューク「……予定を変更するか」

しんりんちほー としょかん 外

ヒグマ「準備はいいな?」

コツメカワウソ「ノート燃えちゃうのかー…ノート使ってなんか遊びを考えよーかなーって思ってたのに……」

ジャガー「縁起でもないこと言わないでくれよ……」

かばん「……お願いします。ヒグマさん」ボッ

ヒグマ「よし……この松明を近づければ……」

リューク「それを燃やすのは待ってもらおうか」

フレンズ一同「………!!!?」

かばん「うわあああぁぁ!!?た…食べないでください!!」

リューク「食べねぇよ」

ヒグマ(野生解放モード)「な……なんだこいつは!新手のセルリアンか!?」チャキッ

ジャガー(野生解放モード)「わ…わからん!でもかばんに手出しはさせない!」ガルルル

コツメカワウソ(野生解放モード)「わーい口がおっきーぞー!!」

コノハ博士「こ……こ…」シュッ

ミミ助手「博士!?細くなってる場合じゃないのです!」

リューク(突然目が光り出しやがった……というかこいつら……)

リューク(……なんで名前と寿命が見えないんだ?)

リューク「名前と寿命が見えないのは死んだやつだけなのに……お前らひょっとして人間じゃないのか?」

サーバル「…に……ニンゲン……ってなに?」

かばん「……ヒトのことだよ……サーバルちゃん……」

アライグマ「……ひ……ヒトはかばんさんしかいないのだ……」

リューク「……こいつのことか?」

リューク(こいつの名前と寿命も見えないんだけど……)

リューク「よくわからねーがお前らは人間じゃないんだな?じゃあ納得だ……」

ヒグマ「言葉は通じるみたいだな……」

ジャガー「一体何者なの……あんた」

リューク「俺は死神のリュークだ。ノートをうっかり落としちまったんで取りにきたんだよ」

フェネック「……あなたがこれの持ち主なのー?」

リューク「………あぁ」

ヒグマ「こんな奴がノートの持ち主ってことは……」

ミミ助手「このノートは本物なのです……疑っていたわけではないですが……」

リューク「まぁ本物っちゃぁ……本物なんだが……」

かばん「なんだか歯切れ悪いですね?……」

リューク「お前らの名前をこのノートに書いたところで……多分死なないと思うぞ?」

アライグマ「ど……どうしてなのだ?」

リューク「ノートが効力を発揮するのは人間に限られるからだ」

リューク「俺達死神は人間から寿命を頂いてその分長生きする為にノートを使う。だが他の動物からは寿命を貰うことはできない……必要がないからだ。だから人間じゃないお前らはノートに名前を書いたとしても死なない」

サーバル「で…でもかばんちゃんはヒトだよ?かばんちゃんは死んじゃうよね?」

リューク「……多分そいつも死なない」

コノハ博士「……フレンズだからですか?」

リューク「フレンズというのが何かは知らないが多分そうだろうな」

ヒグマ「かばんは一度黒いセルリアンに取り込まれてるからヒトそのものに戻ったんじゃないのか?」

コノハ博士「いえ……かばんは再びサンドスターの影響を受けているのです」

ミミ助手「かばんの手を見ればわかるように……いまのかばんはフレンズのなりかけなのです」

リューク「お前らの話がさっぱりわからないんだが……セルリアンって何?サンドスター?意味がわからねぇ……」

とりあえず今日はここで……
にわか知識晒してないだろうな……
ヒヤヒヤする……

リューク「ノートを最初に拾った奴は……お前だったな」

アライグマ「……アライさんなのだ」

フェネック「……!!」サッ

リューク「身構えなくていい。大人しくノートを返してくれれば俺はお前らの前から消えてやる」

アライグマ「い……言われなくたってこんなものすぐに返すのだ……燃やそうとして……ごめんなさいなのだ」

かばん「アライさん……ノートを燃やすって提案したのはぼくですよ?」

リューク(やれやれ……なんとか燃やされずに回収できたな……)スッ

サーバル「はいはーい!リューク!ノートを取りにきた後はどうするの?」

リューク「死神界に帰るが?」

サーバル「ナワバリに帰るってこと?」

リューク「ナワバリ……まぁそういうことだな」

サーバル「えー……出会ってそんな時間経ってないのにもうお別れなの?……そうだかばんちゃん!せっかくのお客さんだからジャパリパーク中を案内してあげようよ!」

かばん「え……えぇぇぇ!!?」

コノハ博士「お前は突然何を言い出すのですか!?」

ヒグマ「博士の言う通りだサーバル!!いくらこいつが私達を殺せないことが分かったからってこいつをここに留めておくのは……下手したらパークの危機だぞ!?」

サーバル「そーかな?話してみて分かったけどこの子そんなに怖い子じゃないよ?」

ミミ助手「お前の目は節穴なのですか……?あの見るからにおぞましい風体の化け物が怖くないわけがないのです」

サーバル「見た目で判断しちゃ可哀想だよ!」

かばん「えーと……リュークさん、フレンズさん達には……絶対に手を出さないって約束してくれますか?」

リューク「え……俺もうパークを案内される事が決定してんの?……手を出そうにもノートを使って殺せないんだから出しようがないだろ……ノート以外で殺す事は掟で禁じられてるしな」

かばん「……ラッキーさん、案内して大丈夫でしょうか?」

ラッキービースト「フレンズノ生態系ニ支障ガナケレバ問題ハナイ……カナ?」

サーバル「自信なさげだねボス…」

かばん「わかりました……それならリュークさんを連れて、またジャパリパークを一周しましょう!」

リューク「俺は行くなんて一言も……」

リューク(……でもこのままあの死神界に帰っても……また果てなき博打と昼寝の繰り返しというクソみたいな生活が待ってるんだよな……だったらここにもう少しいて退屈を紛らわすのも悪くないかもしれねぇ)

リューク「いいぞ、せいぜい楽しませてくれ」

サーバル「やった!」

ジャガー「ホントに大丈夫かな……」

リューク「だが俺はノートの所有者から離れることはできない……だからこのアライさんとかいうやつが一緒に付いてないと……いや待てよ?動物にノートを持たせる事はできないから……離れる事はできるのか?」

アライグマ「そんなことアライさんに聞かれても知らないのだ……」

かばん「じゃああらかじめメンバーを決めましょう。まずぼくとラッキーさん、次にサーバルちゃん……アライさんはどうします?」

アライグマ「かばんさんと一緒に旅できるなら喜んで付いて行くのだ!」

フェネック「アライさんが行くなら私も付き合うよー」

コツメカワウソ「じゃあ私も……」ガシッ

ジャガー「私達はやめとくよ……正直まだ信用した訳じゃないし……」

リューク「その反応が普通だな……こいつらが異常にお人好しすぎるんだ」

ヒグマ「私もハンターの仕事があるから……でもかばん……付いていなくて大丈夫か?」

かばん「ありがとうございます……ぼくたちなら大丈夫です。ヒグマさんはハンターの仕事に専念してください」

ヒグマ「……悪いな」

サーバル「博士達は?」

コノハ博士「わかりきってることを聞くななのです」

ミミ助手「我々はこの島の長なので……不用意にとしょかんを離れるわけにはいかないのです」

サーバル「そんなこといって……ホントは怖いんじゃないの?」

コノハ博士「そ……そんなことないのです」フシュ-!!

かばん「メンバーはぼく、ラッキーさん、サーバルちゃん、アライさん、フェネックさん、そしてリュークさん……この6人で決まりですね」

サーバル「よーし!早速バスに乗って……あ、そっか……バス壊れちゃったんだっけ」

コノハ博士「……まんまるなやつを昨日取り替えたばかりなのですぐ使えるのです」

サーバル「やった!これで大丈夫だね!」

リューク(まんまるなやつ……?あぁタイヤのことか)

フェネック「でもバスはどうやって運転するのー?ボスこんなちっちゃくなっちゃったし……」

ラッキービースト「カバンガ運転席ニ座ッテクレレバボクトリンクシテ半自動運転デキルヨ」

フェネック「おー、ボスって万能だねー」

アライグマ「よーし……早速出発するのだー!!」

サーバル「おー!!」

コノハ博士(本当はバスが直ってた事はかばんに秘密にしておきたかったのですが……)

ミミ助手(このシニガミとかいう動物のせいでバレてしまったのです……全くサーバルも余計な事を言ってくれたのです)

しまったボスがフェネックに反応しちゃってるじゃないか……訂正

かばん「でもラッキーさん……運転はどうしましょう?こんなにちっちゃくなっちゃったし……」

ラッキービースト「カバンガ運転席ニ座ッテクレレバボクトリンクシテ半自動運転デキルヨ」

フェネック「おー、ボスって万能だねー」

アライグマ「よーし……早速出発するのだー!!」

サーバル「おー!!」

コノハ博士(本当はバスが直ってた事はかばんに秘密にしておきたかったのですが……)

ミミ助手(このシニガミとかいう動物のせいでバレてしまったのです……全くサーバルも余計な事を言ってくれたのです)

サーバル「ここから近いちほーは……みずべちほーだね!ペパプとマーゲイに会えるよ!」

リューク「ペパ……なんだって?」

かばん「ペパプです。ジャパリパークで結構人気があるアイドルグループでして……しっぽがぴょこぴょこしてて可愛らしいんですよ!」

リューク「お、おぅ……」

アライグマ「話はここまでにするのだ!早く行くのだー」

フェネック「はいよー」

かばん「じゃあラッキーさん……お願いします」

ラッキービースト「マカセテ」ブォォォオ

ミミ助手「……行っちゃいましたね……博士、大丈夫なのですか?」

コノハ博士「まあかばんならなんだかんだ大丈夫なのです……かばんはかしこいので」

ジャガー「……そうだね、かばんならなんとかなりそうな気がするよ」

コツメカワウソ「……あーあ、私も行きたかったなー」

ヒグマ「健闘を祈ってるぞ……かばん」

ジャパリバス 移動中

リューク「……サンドスターってのがあの山から噴き出して…それが動物に当たるとフレンズって生き物になるのか……死神以外にもそんな不思議な生き物がいたんだな」

サーバル「そうだよ!かばんちゃんも今年の噴火で生まれたんだ!」

アライグマ「あの日帽子にサンドスターが当たって……多分そのときにかばんさんは生まれたのだ!」

リューク「帽子に?生き物じゃなかったのか?」

かばん「ツチノコさんがいうには……ぼくは帽子についた髪の毛にサンドスターが当たってフレンズ化したらしいんです」

リューク「へー……そんな微量な髪の毛でもフレンズは生まれるのか……」

リューク「その髪の毛の主は……今どうしてる?」

かばん「わかりません……このジャパリパークにはもういないのは確かです」

サーバル「ミライさんっていうんだけどね……びっくりしたよ。私がもう1人いたんだから……」

リューク「もう1人?」

フェネック「同じ動物で別個体でもフレンズ化するパターンがあるらしいよー」

リューク「……そういう事ね」

ラッキービースト「間モナク、みずべちほーニツクヨ」

みずべちほー ステージ裏

プリンセス「かばんじゃない!元気にしてた?」

かばん「はい!おかげさまで……」

コウテイ「よかった……みんな心配してたんだよ」

サーバル「みんなが助けに来てくれたおかげだよ!ありがとう!」

マーゲイ「サーバルもいたのね……ってアライグマとフェネックもいるじゃない。こんな大勢で何しにきたのよ?」

サーバル「お友達を紹介しにきたんだ!」

イワビー「お友達?……どこにいんだよ?」

ジェーン「知り合いしか見えないのですが……」

フルル「ふわぁぁぁ~」モグモグ

リューク「無駄だサーバル、こいつらはノートに触れてないから俺の姿は見えない」

サーバル「じゃあこれを触らせればいいんだね!」

リューク「ちょ……やめといたほうがいいぞ?俺の顔見たらショック死する奴が出てくるかも」

ラッキービースト「サーバル、触ラセチャダメダヨ」

アライグマ「あ、ボスがサーバルに反応したのだ」

フェネック「なるほどーこういうときにボスはしゃべってくれるんだねー」

サーバル「じゃあまずはマーゲイから……えいっ!」ピトッ

マーゲイ「きゃっ!何するのよ!」

リューク(こいつ話をまるで聞いてねぇ!!)

ラッキービースト「ア....アワワワワ.....」

マーゲイ「全く…一体なにが」

リューク「……」

マーゲイ「……グワァァァァ!!!?」

かばん「マーゲイさん!?」

プリンセス「ま……マーゲイ?どうしたのマーゲイ!?」

イワビー「すっげぇ野太い声だったぜ!?」

マーゲイ「な……ななな……化け物が…化け物がぁ!!」

コウテイ「化け物!?まさかセルリアンか!?」

リューク「あーあ、言わんこっちゃない……」

かばん「こうなったらここにいる皆さんに触ってもらうしかないですね……」

フェネック「……そーだねー」

かばん「ペパプの皆さん……なにも言わずこのノートに触れていただけますか?」

プリンセス「え……ノート?」

ジェーン「この本の事ですか?」

フルル「……」モグモグ

イワビー「マネージャーが大変な事になってんのに呑気に食ってんじゃねーよ!!」

プリンセス「わかったわ……マーゲイをこのままにはしておかないしね……みんな!せーので一斉に触るわよ!」

コウテイ「わかった」

イワビー「……おう」

ジェーン「はい……」

フルル「ふわぁい……」

プリンセス「準備はいいわね……せーのっ」スッ

リューク(あーあ……俺もうしーらね)

リューク「……初めまして」

プリンセス「……!!!!?」ビクッ

ジェーン「キャアアアアァァァァ!!?」ガタッ

イワビー「な……なんだこいつわぁ!!?」ブルブル

コウテイ「………」(白目)

フルル「………わー」

イワビー「いや、その反応はおかしいだろ!!」ビシッ

リューク「見事に予想通りの反応だな……そこの1人を除いて……」

プリンセス「さ……サーバル……お友達って……」

サーバル「うん!しにがみかいからやってきたしにがみのリュークだよ!」

マーゲイ「お……おともだち……こいつがぁ!?」

アライグマ「落ち着くのだ!この人は危害を加えようなんて事はしないのだ!」

マーゲイ「信じられる訳ないでしょお!!皆さん!!早くここから逃げてくださぁい!!ころされてしまいますぅ!!」

プリンセス「お……落ち着きなさいマーゲイ……冷静になって」

かばん「プリンセスさんのいう通りです……一旦落ち着いてください。説明はぼくがしますから……」

マーゲイ「か……かばんさんがそういうなら……」

アライグマ「アライさんは信頼されてないのだ……」

フルル「……わーすっごくびっくりしたー」

イワビー「今かよっ!ってか凄くびっくりしたリアクションでもねーよそれ!?」

かばん、フレンズ達に事情を説明中……

マーゲイ「な……名前を書かれると死ぬ……って冗談じゃないわよ!!何がお友達よ!とんでもなく悪いやつじゃないのそいつ!!」

ジェーン「落ち着いてくださいマーゲイさん……このノートは私達フレンズには効果が無いんですよ……死神さん。そうですよね?」

リューク「あぁ……人間にしか効果がないからな」

プリンセス「にわかに信じがたいわね……」

イワビー「おい、コウテイ……いつまで寝てんだよ。いい加減起きろって」ペシッ 

コウテイ「はっ!また気を失ってたのか私は……」

サーバル「リュークはジャパリパークにきた久しぶりのお客さんだから私達がパーク中を案内してあげてるんだー」

コウテイ「……そいつをパーク中連れ回すつもりなのか?」

かばん「……はい、そのつもりです」

フェネック「言ってもサーバルは聞かないだろーからねー、仕方がなかったんだよー」

プリンセス「そう……もう一度確認するけど貴方はフレンズに危害を加える事はないのね?」

リューク「しない……というかできない」

プリンセス「それなら私達が止める理由はないわね…」

かばん「すいません……怖がらせちゃって」

プリンセス「いいのよ。かばんは気にしないで」

サーバル「ありがとう!優しいねプリンセス!」

プリンセス「貴方はもう少し気にして欲しいわね」

リューク「……さっきからこいつが食ってるやつなんだが…」

フルル「フルルだよー」モグモグ

リューク「名前は聞いてねぇよ。今お前が食ってるやつがなんだって聞いたんだ」

フルル「じゃぱりまんだよー」

リューク「ジャパリまん……?」

ジェーン「ボスが定期的に支給してくれるフレンズの食べ物なんです」

リューク「へぇ、食べていいかそれ?」

フルル「ちょっとまってねー……」ガサゴソ

フルル「ここに1個隠しといたんだー……あなたにあげるよー」

リューク「おぉ、サンキュ」パシッ モグモグ

リューク「……うまっ」

フルル「えへへ、そーでしょー?」

コウテイ「な……なぜフルルは平然と話できるんだ……?」

プリンセス「フルルはそういう子だからね……そうだリューク、貴方せっかくだから私達のステージ見ていきなさいよ!というか決定よ!」

リューク「え?」

コウテイ「な……何言ってるんだプリンセス!」

イワビー「そうだよ!こんなの前にしてまともなパフォーマンスができるとおもってんのか!?」

プリンセス「何弱気な事言ってるのよ!アイドルはどんなファンだろうと喜ばせるのがアイドルでしょ!」

リューク「俺はお前らのファンになった覚えはねぇけど?」

マーゲイ「あの……プリンセスさん……」

プリンセス「なに?マーゲイ!」

マーゲイ(……プリンセスさんのイキイキとした笑顔……なにを言ってももう聞く耳持ちそうにないわね……)

マーゲイ「いえ、なんでもないです。そういうことなら私に任せてください!最高のステージを用意してみせます!」

プリンセス「頼りにしてるわよ!マネージャー!」

イワビー「……腹括るしかねぇな」

コウテイ「そうだな……精一杯やろう」

ジェーン「が……頑張ります!」

フルル「おー!」

みずべちほー live会場

プリンセス「いいわねこれ!とても広いわ!これなら問題なく歌って踊れるわね!」

マーゲイ「いやぁ、これぐらいペパプのマネージャーなら当たり前です!」

サーバル「またペパプのライブが見られるんだね!」

かばん「ドキドキしてきました……!」

アライグマ「アライさんは初めて見るのだ……緊張するのだ」

フェネック「でも大丈夫かなー……リュークさんが目の前にいるし」

リューク「プリンセス?って奴が自身満々だから大丈夫なんじゃねぇの?」モグモグ

プリンセス「よーし!早速自己紹介いくわよ!ロイヤルペンギンのプリンセス!」

コウテイ「コウテイペンギンの……コウテイだ!」

ジェーン「ジェンツーペンギンのジェーンです!」

イワビー「イワトビペンギンのぉ……イワビーだぁ!ロックに行くぜぇー!!」

フルル「フルルー……フンボルトペンギンー」

プリンセス「5人揃って!」

PPP「ペパプ!!」

プリンセス「1曲目いくわよ!大空ドリーマー!」

パッパッピピッペッペッポパポパッパッペパップ♪

PPP「空はー跳べないけどー♪」オ-オ-オ-

PPP「ゆーめーのー翼があるー」フ-

リューク「へー……」

リューク(俺はアイドルなんて興味なかったけど…」

リューク(でも死神界で博打うってるよりは……面白いな!)

PPP「泣いたり笑ったりPop People party」ペパップ

今日はここまでで
全てのちほーを回るとなると……
どんだけ掛かっちゃうんだろ……
わからん

明日から仕事なのでペースは遅くなるかと思います……
そうなるといつ終わるか……
これもぅわかんねぇな

みずべちほー ステージ裏

プリンセス「どうだったリューク?私達のステージは!」

かばん「最高のライブでした!!」

アライグマ「やはりペパプは凄いのだ!!」

リューク「思ってたよりかは楽しめたぞ……俺を目の前にしてよくあんなイキイキ踊れたな?」

イワビー「集中してたらさほど気にならなくなったからな」

コウテイ「プリンセスが昔『どうしても緊張するときはお客さんをカボチャだと思いなさい』って言ってたからね……それでなんとか大丈夫だったよ」

ジェーン「かばんさんたちはこの後別のちほーに行くんですよね?次はどこに向かうんですか?」

サーバル「ここの隣は……ゆきやまちほーだね!」

アライグマ「ゆきやまちほー……ギンギツネが住んでる所なのだ!」

フェネック「あとキタキツネもねー……リュークさんは寒いところは平気なのー?」

リューク「死神は暑いとこも寒いとこも平気だぞ。仮にも神だしな」

サーバル「羨ましいなー」

マーゲイ「サーバル……あんたまさかとは思うけどその2人にこのしにがみの姿を見せようって訳じゃないわよね?」

サーバル「え?そのつもりだよ?ギンギツネたちにもリュークを紹介してあげるんだー」

リューク「そのつもりだよってお前……俺の姿をこいつらに見せた時どういう惨状になったか見てなかったのかよ?」

サーバル「でもギンギツネたちからリュークが見えてなかったらリュークだけのけものだよ!私そんなの嫌だよ!」

かばん「サーバルちゃん……」

リューク「……なんでこんな得体の知れない奴に優しくできるんだお前……」

サーバル「へーきへーき!最初はびっくりするかもしれないけどきっと2人なら受け入れてくれるって!」

リューク「頼むから質問に答えてくれ」

アライグマ「さて……ペパプのライブも見られたし……次はゆきやまちほーに行って温泉にゆっくり浸かるのだー!」

プリンセス「忙しないわね、もう少しゆっくりしていったら?」

かばん「それが……リュークさんの話だとこの世界に居られるのは時間に限りがあるみたいなんです」

リューク「今のノートの所有者は俺だ。誰にも憑いていない。時間は忘れたが今の状態で長く時間がかかり過ぎると……ジジイに怒られるかもな」

イワビー「いってる事全然わかんねぇけど……大変だなお前」

プリンセス「そういう事なら仕方ないわね……気をつけていってらっしゃい!」

フルル「しにがみさーん、またきてねー」

リューク「気が向いたらな」

ラッキービースト「出発スルヨ、次ハ……ゆきやまちほーダネ」

かばん「はい、お願いします……じゃあ皆さんお元気で!」

ブオオオオォォォォ

マーゲイ「……はぁ、冷や汗がどっと……」

プリンセス「お疲れ様マーゲイ……今日はもう休みなさい」

ゆきやまちほー 雪原

アライグマ「うわー!!ゆきやまちほーはいつ見ても一面真っ白なのだ!!」

リューク「雪山だからな、そら真っ白だろ」

フェネック「リュークさんはゆきやまにきたことがあるのかーい?」

リューク「来たことはないが死神界からなら見たことはある」

リューク「……かばん……だっけ?お前そんな格好で寒くないのか?」

かばん「ちょっと寒いですけど……大丈夫です」

リューク「そんな薄着で『ちょっと』かよ……やっぱりお前人間じゃねぇな」

アライグマ「かばんさんはれっきとしたヒトなのだ!」

リューク「……そうだったな」

サーバル「ねーお願いボス!私どうしてもギンギツネ達にリュークを紹介したいの!」

ラッキービースト「……」

かばん「サーバルちゃん…今ラッキーさんに話しかけても……」

サーバル「かばんちゃんからもお願いして!ねぇいいでしょボス!」

かばん「ラッキーさん。ぼくからもどうかお願いします……」

ラッキービースト「……ワカッタヨ。ノートヲ触ラセテモイイケド、細心ノ注意ハ払ッテネ」

サーバル「ありがとうボス!」

キタキツネ「あ、かばんだ……」

ギンギツネ「え…かばん?かばんがバスに乗ってる……?」

フェネック「やぁやぁお二人さん……お久しぶりだねー」

サーバル「ギンギツネ!キタキツネ!こんにちはー」

ギンギツネ「……こんにちは……サーバル。ちょっとこっち来て……」

サーバル「?」

リューク「……?」

ギンギツネ「どういう事?バスが直ったのは知ってたけどかばんにはゆうえんちでお披露するまで隠しておくんじゃなかったの?」

サーバル「あー……それはねー」

サーバル「ごめん……実はパークにお客さんが来たからバスを使わなくちゃいけなくなったんだ……」

ギンギツネ「お……お客さんが!?ヒトはもういないんじゃ……?」

サーバル「ヒトじゃなくてシニガミっていう動物だよ!」

ギンギツネ「し……シニガミ?聞いた事ない動物ね……その人どこにいるの?」

サーバル「この本に触らないと見えないんだ……とっても怖い顔してるから注意してね」

ギンギツネ「こ…これに?……そんなに怖い顔なの……?わかったわ。心の準備は必要よね……よし!」スッ

リューク「……」

ギンギツネ「うわぁぁぁぁぁ!!なんかいる~~~!!?」

キタキツネ「ギンギツネ……大声出してどうしたの?」

ギンギツネ「き…ききキタキツネ!?あれが見え……本に触らないと見えないんだったわね……失念してたわ」

キタキツネ「これに触ると何か見えるの……?」

ギンギツネ「……!?待って、いきなり触っちゃ…!」

リューク「……こんにちは」

キタキツネ「……こんにちは、ボクこういうのゲームの敵キャラで見た事ある」

リューク「ゲーム?」

ギンギツネ「ブレないわねあなた……」

かばん「だめだよサーバルちゃん……細心の注意を払うようにってラッキーさんが」

リューク「いやどんな注意したってこんなの防ぎようがないだろ……」

ギンギツネ「フレンズの姿からあまりにもかけ離れ過ぎてるわ……」

キタキツネ「キミはどこからやってきたの……?」

リューク「俺はな……」

リューク、フレンズ達に事情を説明中……

ギンギツネ「……死ぬって?これに名前を書かれると……死!?」

キタキツネ「おー、ゲームのアイテムにこんなのあったら余裕で攻略できそう……」

ギンギツネ「なんで貴方の頭の中はいつもゲームでいっぱいなの!?」

リューク「この説明も何度目か知らんがお前らフレンズが名前を書かれたところで死にはしないからな?」

かばん「ですのでどうか安心してください……」

ギンギツネ「すぐには無理だわ……」

アライグマ「リュークさんはな、すごいんだぞー!?なんとあのしにがみかいからやってきたシニガミという動物なのだ!未確認生物なのだ!」

リューク「あのってなんだよあのって……まぁ未確認生物なのは間違ってないけどお前らだって似たようなもんだからな?」

ギンギツネ「各ちほーに回ってる理由はわかったわ、ここへは何しにきたの?」

サーバル「それは勿論!温泉だよ!」

キタキツネ「あとゲームだよ」

ギンギツネ「キタキツネ……頭痛くなるから少し静かにしてくれない?」

ギンギツネ「温泉か……今ちょうどいい湯加減じゃないしら?今からでも入れるんじゃない?」

サーバル「じゃあ早く入ろうよ!その後ゲームしよう!リュークも一緒に入るよね!」

リューク「俺はオスだし……席ははずすぞ。お前らだけで入ってろ」

サーバル「……?オスだと何かいけないことでもあるの?」

リューク「……はい?」

ギンギツネ「そうよ、問題あるの?あっ貴方知ってる?服を脱いで入るとお肌がツルツルになるのよ!」

リューク「え……お前までそれいっちゃうの!?常識人だと思ってたのに……っていうか爆弾発言してる自覚があるのかお前!?」

リューク「いやお前らどう見たってメスだろ!……それともそう見えるだけで本当はオスだったりするのか?」

フェネック「フレンズはねーサンドスターが当たって動物からフレンズになる時、全員女の子になるんだってー、博士が言ってた」

リューク「えぇ……」

かばん「あ……あのぼくもリュークさんと一緒に入るのは……ちょっと」

リューク(さすがはヒトのフレンズ……そういう恥じらいはあるらしい……)ホッ

サーバル「かばんちゃん!リュークを仲間ハズレにしたら可哀想だよ!」

かばん「えぇぇ?」

リューク「お前の優しさはどっかズレてんだよ!!」

アライグマ「さあリュークさん、服を脱ぐのだー」グイグイ

リューク「ちょ、やめろお前!第一俺のこれ脱げるかどうかわからな……」

アライグマ「アライさんも脱げたからリュークも脱げるのだ!そーれ!」

リューク「……」スカッ

アライグマ「ふぇぇ!?」ドサッ 

キタキツネ「すけた」

リューク「死神にはこういう能力もあるんだ覚えとけ」

リューク「とにかく俺は入らないからな、入るなら後で1人で入る」

サーバル「うーんリュークがそこまで嫌がるなら……全員で入った方が楽しいのに……うんしょっと……」ヌギヌギ

リューク「お前何脱いでんだ……!?」

かばんちゃん「サーバルちゃん!リュークさんの前で脱ぐのは……!?」

サーバル「え?だって温泉には服脱いで入った方がいいってかばんちゃんが……」

リューク「……ちょっと雪山を散歩してくる」

フェネック「……なんでフレンズが脱ぐのも嫌がるんだろー?」

アライグマ「アライさんにもさっぱりなのだ」

ゆきやまちほー 温泉施設

リューク「……ただいま」

サーバル「リュークおかえり!今ゲームやってるんだ!リュークもやる?」

リューク「それは面白そうだな……これはなんてゲームだ?」

キタキツネ「格闘ゲームだよ……ボクに掛かれば永久コンボで手を出させずKOだよ」

アライグマ「キタキツネはゲームの達人なのだ……」

リューク「じゃあこの……マリオカートってやつ?これをやってみたい」

ギンギツネ「それは……たしかレースゲームだったかしら?」

キタキツネ「ボクにマリオカートで挑むの?いいよ受けて立ってあげる」

リューク「ゲームやると性格変わるタイプなんだな……初心者だしお手柔らかに頼むぞ」

キタキツネ「ま……負けた……ゲームマスターの……このボクが……」

ギンギツネ「すごい……キタキツネにゲームで勝つなんて……」

フェネック「リュークさん、本当にゲームはじめてなのー?」

リューク「はじめて……のはずなんだがな」

キタキツネ「ぐぬぬ……次はパーフェクトパズルで勝負だよ」ワッツユアネクストステェ-ジ

リューク「パズルゲーム…これはちょっと不利だな」

キタキツネ「勝った……」フンス

リューク「流石に頭を使うゲームだと……向いてねえな」

かばん「誰だって向き不向きはありますよ」

アライグマ「そろそろ次のちほーに行った方がいいんじゃないかー?」

かばん「リュークさんはあとどれくらいジャパリパークに居られるんです?」

リューク「だから時間は忘れたっていっただろ……でも急いだ方がいいかもしれねぇな」

フェネック「そっかー……じゃあ次はろっじだねー」

続きは明日から書きます

キャラが原作と違うとか感じたら指摘してくれると助かります

キタキツネはこれであってますかね?

落とし所は一応考えてあります

受け入れられるかどうかはわかりませんが……

精一杯頑張ります

リューク「ロッジか……そこにはどんなフレンズがいるんだ?」

サーバル「興味津々だねリューク!」

リューク「ククッ……少なくとも死神界にいるよりはここは楽しいからな……」

かばん「ロッジはアリツカゲラさんが経営してるんです。あと宿泊客にオオカミさんとキリンさんが……」

リューク「オオカミとキリンか、人間界じゃメジャーな動物だな」

フェネック「アリツカゲラさんはー?」

リューク「それはよくわからん」

アライグマ「リュークさん、動物に詳しいのかー?」

リューク「何回か死神界から人間界を除いた事があってな、有名所の動物ならそこそこ知ってる……」

ギンギツネ「しにがみかいってのが貴方の住んでる所だったわね……どんなところなの?」

リューク「すごくつまんねぇ所だぜ?何にもないからな。ただ荒れ果てた荒野が無限に広がってるだけだ」

サーバル「さばんなちほーとちょっと似てるね……」

リューク「サバンナにはうまい食い物はあるだろ?死神界には砂みてぇなしなびたリンゴしかない」

キタキツネ「ゲームはあるの?」

リューク「そんなもんあるわけないだろ」

キタキツネ「しにがみかいには住みたくない……」

サーバル「友達はいないの?一緒に遊んだらつまんなくても楽しいよ!」

リューク「気の合う博打仲間なら何人かいるが……正直あいつらは俺に対して友情なんか感じてないと思うぜ?俺もだけどな」

かばん「ばくちってなんですか……」

リューク「……知らなくていい事もある」

ギンギツネ「時間がないなら早くろっじに向かった方がいいんじゃない?」

かばん「そうですね……皆さん準備はいいですか!」

サーバル「もちろんだよ!」

アライグマ「万端なのだ!」

フェネック「どんとこいさー」

リューク「あぁ」

かばん「ギンギツネさん、キタキツネさん、お元気で!」

ギンギツネ「ゆうえんちでまた会いましょう!」

キタキツネ「……リューク、次も負けないよ」

リューク「クククッ……次来た時はマリオゴルフで勝負してやるよ」

ブオオオオォォォォ

ギンギツネ「ふぅ……一時はどうなることかと思ったけど……話してみるとなかなか面白い人だったわね」

キタキツネ「ゲームの腕をもっと磨かなきゃ……」

ロッジアリツカ

サーバル「暗くなって来ちゃったねー……ろっじで泊まろっか?」

かばん「できれば泊まっていきたいけど……」

リューク「多分大丈夫だ」

かばん「え……でもリュークさん、詳しい時間が……」

リューク「さっき思い出したんだ。下界に降りていい時間がな」

アライグマ「ホントか!?あとどれくらいジャパリパークにいられるのだ?」

リューク「確か……80時間はいてよかったはずだ」

サーバル「80時間………かばんちゃん、日数だとどれくらいだろう?」

かばん「3日…かな?」

フェネック「それぐらいあれば泊まってもいいかもねー」

サーバル「じゃあ一日お泊まりだねー!楽しみだなー!!あっ!建物が見えて来た!おじゃましまーす!」

アリツカゲラ「いらっしゃいませー、ロッジアリツカによう……サーバルさん!?かばんさんたちも!?お久しぶりです~」

かばん「お久しぶりです。あの時は助けてもらってなんてお礼の言葉をいったらいいか……」

アミメキリン「現行犯から被害者を守るのは探偵として当然の責務よ!礼なんていらないわ!」

アライグマ「あっ、アミメキリンもいたのだ」

アミメキリン「そのついでみたいな扱いはなによ!」

リューク(頭のネジが緩そうな奴だな……服の模様からしてこいつがキリンか……)

サーバル「よーし早速……えい!」ペタッ

アミメキリン「のわっ!」

リューク(もう好きにしたらいい)

かばん「サーバルちゃん!?だからいきなりは……」

アミメキリン「何よもう……!!?よ……容疑者!?……貴方その色からしてこの間倒したセルリアンね!?このアミメキリンを食べようたってそうはいかないわ!」

サーバル「全然違うよ!リュークはそんな事する子じゃないよ!!」

リューク(いや似たようなこと人間相手にやってるんだけど)

アリツカゲラ「あの……キリンさん?セルリアンって……どこに?」

アミメキリン「……何言ってるのよ!?あれに決まってるでしょ!」

サーバル「あれ……オオカミはいないんだね、散歩でもしてるの?」

リューク「すげぇなお前、この状況で関係ない話をするのか?」

アリツカゲラ「えーと……オオカミさんはお部屋に篭って漫画の執筆を……でも余り進んではいない様で……」

アミメキリン「先生確かスランプだって言ってたわね……って今はそんな話してる場合じゃないわよ!!」

フェネック「オオカミさんがスランプー?珍しいねー?」

かばん「皆さん!お願いですから会話を噛み合わせましょう!!」

かばん、フレンズ達に事情を説明中……その間アリツカゲラはノートに触ってリュークを認知しました。

アリツカゲラ「し……シニガミですか……でもジャパリパークにお客様が来てくださったのは喜ばしいですね!」

アミメキリン「本当に危害はないのかしらね……怪しいわ」

サーバル「だからそんなことないよ!こんな怖い顔してるけど結構気さくな子なんだー」

リューク「今更だけどその『子』っていうのやめてくんね?子供扱いされてるみたいなんだが」

アライグマ「さっきオオカミがスランプだって言ってたのだ……フェネック、すらんぷってなんなのだ?」

フェネック「いつもと比べて調子が悪い事を言うんだよアライさーん」

アミメキリン「構想が思い付かなくてペンが進まないって言ってたわ……なんでも今回はホラーの要素を前面に押し出した漫画を描きたいとかなんとか……」

アリツカゲラ「そのせいかもしれませんが、今オオカミさんが使用してる部屋はかなりピリピリした空気が漂っていて……」

アミメキリン「先生結構神経質になっちゃってるからどうにも部屋に入りづらいのよ……部屋に入って気でも散っちゃったら申し訳ないし……」

サーバル「うーんなんとかしてあげたいけど……」

アライグマ「どうすればいいのだ……」

かばん「………リュークさん」

リューク「なんだよ」

かばん「オオカミさんの為に……絵のモデルになって貰えますか?」

リューク「は………!?」

アミメキリン「なるほどいい考えね!存在自体がホラーなリュークを先生が見たら……きっと漫画は上手くいくわ!!」

リューク「別に存在事態がホラーなのは否定しないが大丈夫か!?俺を見て泡吹いて倒れてみろ!漫画は打ち切りだぞ!?」

フェネック「でもオオカミさんは巨大セルリアンを前にして臆せず果敢に立ち向かう肉食系だよー、むしろ喜んで『いい顔頂き!』って言うかもよー?」

かばん「賭けの部分もありますが……これがいい方法なのではないかと」

リューク「賭博を知らねぇのに賭けって言葉は知ってるのか……モデルってずっと動かないでいるんだろ?俺に務まるかよ」

アリツカゲラ「ここにプレミアム味のジャパリまんが……」

リューク「……仕方ねぇな今回だけだぞ?」

ロッジアリツカ タイリクオオカミが仕事している部屋の前

かばん「……こうして部屋の前に立つと……なんというか」

アミメキリン「ピリピリするでしょう?」

アライグマ「早く助けてあげるのだ……リュークさん!頼んだのだ!」

リューク「……俺を見せる前に事情は話せよ?いきなりはナシだからな?」

サーバル「任せて!」

リューク「お前の任せては信用できねぇ」

かばん「ノートは僕が持ってます……部屋に入りましょう」

ガチャ 

タイリクオオカミ「………? やぁ、またろっじに遊びにきたのかい?悪いけど今手が離せないんだ、物語の構想を考えているんだけどなかなか上手くいかなくてね」

かばん「キリンさんから話は聞きました。ホラーテイストの漫画を描きたいんですよね?」

タイリクオオカミ「ギロギロよりももっと強くした奴をね……ホラーもだけど、サスペンスとかミステリー要素も組み込んでみたいと思ってるんだ……何処かに打って付けの素材はないものか……」

サーバル「かばんちゃん、今じゃない?」ヒソヒソ

かばん「うん、オオカミさんこれを…うわぁ!」ズルッ ポ-イ

アライグマ「かばんさんがコケたのだ!」

フェネック「ノートが宙に……」

タイリクオオカミ「……うぷっ」バサッ

アリツカゲラ「……ノートが……オオカミさんの顔面に」

かばん「う……うわぁ!大丈夫ですかオオカミさん!?」

サーバル「かばんちゃんらしからぬドジを……」

リューク「こういうのってサーバルの役目かと思ってたがな」

タイリクオオカミ「いや大丈夫さ、気にしないで……今とても低い声が聞こえたけど……うん?」

リューク「……」

タイリクオオカミ「おお……これだよ!これこそ私が求めていたものだよ!!」

アミメキリン「かばんの作戦が成功したわ!」

フェネック「さすがは根っからの作家だねー」

タイリクオオカミ「君はひょっとして……死神という動物じゃないか!?」

リューク「ほぉ、お前死神を知ってるのか?」

タイリクオオカミ「漫画の参考にするためにとしょかんで死神に纏わる文献を調べていたんだよ!君は死神のイメージにぴったりだ!」

リューク「……フレンズは今んとこかばんとフェネックしか文字を読めないんじゃなかったか?」

タイリクオオカミ「博士に文字を教えてもらったんだ」

リューク「あのチビ達がか?あいつらも文字が読めたのか」

フェネック「エイゴはさっぱりだったけどねー」

タイリクオオカミ「うん……いいね……創作意欲が湧いてきた。物語の構想も浮かんできた。これなら最高の漫画が描けそうだよ!」

リューク「そりゃあよかったな……じゃあ俺はこれで」

タイリクオオカミ「待ってくれ!漫画の主人は君をモデルにしたい……スケッチさせてもらえないかな!?」

アミメキリン「元気を取り戻してきた……!!その意気です先生!!」

リューク(やっぱこうなるのね)

アリツカゲラ「すみませんリュークさん……約束のジャパリまん、用意しておきますね」

誤字しすぎだよもう…
訂正します

タイリクオオカミ「うん……いいね……創作意欲が湧いてきた。物語の構想も浮かんできた……最高の漫画が描けそうだよ!」

リューク「そりゃあよかったな……じゃあ俺はこれで」

タイリクオオカミ「待ってくれ!漫画の主人公は君をモデルにしたい……スケッチさせてもらえないかな!?」

アミメキリン「元気を取り戻してきた……!!その意気です先生!!」

リューク(やっぱこうなるのね)

アリツカゲラ「すみませんリュークさん……約束のジャパリまん、用意しておきますね」

ロッジアリツカ みはらし

リューク「やっと解放された……死神でもずっと動かないでいるってのは疲れるな……うまっ」ムシャムシャ

かばん「ごめんなさいリュークさん無茶いって……」

サーバル「リュークってばすっかりジャパリまんがお気に入りなんだね!」

リューク「あぁ大好物だ……ただ死神会に帰った後が心配だな……」

アライグマ「どういう意味なのだ?」

リューク「俺このジャパリまんってのがすっかりお気にいりでな……食べないでいると禁断症状が起きるかもしれないんだ」

かばん「き……禁断症状……何が起こるんです?」

リューク「体捻ったり逆立ちしたり」

フェネック「……それは見たくないなー」

サーバル「じゃあろっじを出るときに沢山持っておかないとね」

翌朝 ロッジアリツカ

アリツカゲラ「おくつろぎ頂けましたか?またのお越しをお待ちしております~」

タイリクオオカミ「君のおかげで私の創作意欲が最高に昂ったよ。今度漫画が完成したら是非見にきてくれ」

リューク「そりゃどうも……」

アミメキリン「先生に元気が戻ってよかった……かばんのおかげよ!流石はこの名探偵アミメキリンが見込んだだけのことはあるわね!」

サーバル「当然だよ!かばんちゃんはすごいんだから!」

かばん「あはは、照れるなぁ……」

ラッキービースト「次ノ目的地ヲ設定……次ハ……日の出港ダネ」

リューク「ひのでこう?港の事か……」

かばん「……港か……」

また誤字が……今日の投稿はこれで最後にします

ロッジアリツカ みはらし

リューク「やっと解放された……死神でもずっと動かないでいるってのは疲れるな……うまっ」ムシャムシャ

かばん「ごめんなさいリュークさん無茶いって……」

サーバル「リュークってばすっかりジャパリまんがお気に入りなんだね!」

リューク「あぁ大好物だ……ただ死神界に帰った後が心配だな……」

アライグマ「どういう意味なのだ?」

リューク「俺このジャパリまんってのがすっかりお気にいりでな……食べないでいると禁断症状が起きるかもしれないんだ」

かばん「き……禁断症状……何が起こるんです?」

リューク「体捻ったり逆立ちしたり」

フェネック「……それは見たくないなー」

サーバル「じゃあろっじを出るときに沢山持っておかないとね」

>>136の続きから書きます

リューク「どうした?浮かない顔して……」

サーバル「……やっぱり船が沈んじゃた事を気にしてるの?」

かばん「……あれは仕方がないよ……黒いセルリアンを封じ込めるにはあの方法しかなかったし……」

フェネック「みなと付近はかばんさんにとっては辛い思い出が沢山あったからねー……」

リューク「黒セルリアン……あのクマみたいな奴が言ってたな……前々から気になってたんだがセルリアンがフレンズを取り込んだらフレンズはどうなるんだ?」

タイリクオオカミ「……セルリアンはサンドスターを摂取するためにフレンズを襲う……らしい。セルリアンに食べられ、サンドスターを奪われたフレンズは動物に戻り…記憶を無くしてしまうんだ」

アライグマ「珍しくオオカミが真面目な事を言ってるのだ」

タイリクオオカミ「こんな状況で冗談を言えるほど私は無神経じゃないよ」

リューク「だがサンドスターが当たればまたフレンズになるんだろ?」

アリツカゲラ「フレンズになる事は出来ても……記憶が戻るかどうかまでは分かりません」

リューク「そうか……」

サーバル「かばんちゃん……みなとはやめとく?」

かばん「リュークさんにジャパリパークを案内するって言ったのはサーバルちゃんじゃない。ぼくの都合でそこだけ案内しないなんて……」

アライグマ(ぐぬぬ……実はバスを船にする計画がある事をかばんさんに伝えてあげたいのだ……)

フェネック(アライさんがまんだよー……)

アライグマ(わかってるのだ)

かばん「そろそろ行きますね……ラッキーさん」

ラッキービースト「……マカセテ」ブォォオオオオ

アリツカゲラ「……」

タイリクオオカミ「……さて、私は漫画の執筆を」

アミメキリン「今回はどんな新作になりそうですか先生!」

タイリクオオカミ「うん……世の中に退屈していた主人公がある日突然目の前に落ちてきた黒いノートを拾うんだ……じつはそのノートは死神のノートで……」

アミメキリン「おぉぉー!!」

アリツカゲラ(かばんさん……)

日の出港

リューク「……港なのに船が何処にもないな」

サーバル「ひとつあったけど巨大セルリアンとの戦いで沈めちゃったんだ……」

アライグマ「あのときはホントにヒヤヒヤしたのだ……かばんさんが助かったと思ったら今度はボスが……」

フェネック「安堵と不安の連続だったよねー……」

リューク「……この窪みは?」

かばん「セルリアンの足跡です……まだくっきり残ってますね……」

アライさん「かばんさん……ホントに大丈夫なのかー?」

かばん「平気です……船は駄目になっちゃったけど……でもみんな無事で良かった。ぼくはもうそれで……」

サーバル「かばんちゃん……」

リューク「でもセルリアンに食われても結果は記憶が無くなるだけなんだろ?死ぬよりはましじゃあ……」

サーバル「何言ってるの!?記憶が無くなっちゃうってことは……友達の顔も……みんなとの思い出も……全部忘れちゃうんだよ!?今まで3人で旅をして……みんなと出会って……そんな大切な思い出が……全部……」

フェネック「落ち着きなってー……リュークさん混乱してるよー」

サーバル「ごめん……」

リューク「……悪い」

かばん「……」

ラッキービースト「……」

リューク「話を聞くにかばんは船に乗って何処かに行きたかったらしいが……目的はなんだったんだ?」

かばん「ヒトを探す為です。博士達はヒトは絶滅したっていってましたけど……でもぼくはその話を信じることかできません。諦めきれないんです。今は無理でも……いずれは島を出て、ヒトを探しに行くつもりです」

リューク「人が絶滅?……それはないだろ」

かばん「え……?」

リューク「だって死神界から人間界覗いたら人間なんか掃いて捨てるほどいるぜ?」

サーバル「……!?本当に……本当にヒトは島の外にいるの!?」

リューク「あ……あぁ、だって人間が絶滅してんだったら死神だってとっくに絶滅してるはずだ」

リューク(……ホントは人間界と此処は別の世界のはずだが……話拗らせたくないし黙ってよっと)

サーバル「……よかったねかばんちゃん!後は船が完成したら外に……あっ」

かばん「……うん!……完成?」

サーバル「い……いや違っ……残念だなぁー!後は船があったらヒトを探しに行けるのになー!!」

アライグマ(あ……あぶなかったのだ……)

フェネック(サーバル誤魔化し方下手すぎだよー……)



リカオン「キンシコウさん……かばん達は一体誰と話してるんでしょう?」

キンシコウ「……もしかして昨日ヒグマさんが言っていたシニガミという動物と会話を?」

リカオン「……透明になる能力でもあるのでしょうか?カメレオンみたいですね」

キンシコウ「そんな能力聞いてないけど……側から見ると良好な関係は築いているようですね……」

サーバル「あ、リカオンにキンシコウ!ずっとそこにいたの?」

リカオン「流石はサーバル……小さい声で話していたのに容易く聞かれちゃいましたね」ガサッ

キンシコウ「物陰からずっと警戒していたんですよ……ヒグマさんが貴方達を心配してましたから……」ガサッ

かばん「ヒグマさんが……」

リューク「あのクマみたいな奴か……」

リカオン「そこにいるんですよね…?シニガミが」

サーバル「えー!?ノートに触ってないのになんでわかったの?」

キンシコウ「貴方達が誰もいない方向に向かって話しかけてたからですよ……出来ればお姿を見てみたいのですが」

かばん「えっと……このノートに触れば見えるようなになります」スッ

キンシコウ「それが……デスノートなんですね……」

リカオン「いくらフレンズには効かないとはいえ……こんなの触りたくなんかないですよぉ……」

サーバル「あなたたち、ノートを知って……そっか、それもヒグマに教えてもらったんだね」

フェネック「心の準備はしといたほうがいいよー?」

アライグマ「とても恐ろしい顔をしているのだ」

リカオン「待ってください……深呼吸を…」ス-ハ-ス-ハ-

リカオン「オッケーです。いつでも触れます」

キンシコウ「それでは……」スッ

リカオン「……」ピトッ

リューク「よう」

リカオン「う……うわぁあ~~~っ!?」ガタッ 

キンシコウ「こ……これは、聞いていた以上の恐ろしさですね……」

リカオン「ほ……ほんとにアレをパークの中で連れ回して大丈夫なんですかぁ!?」

サーバル「へーきだよ!だってリュークは優しいから!」

リューク「俺がいつ優しさを見せたってんだ?」

サーバル「ヒトがいる事を教えてくれたじゃない!」

リューク(まあいいかそれはそれで……)

リューク「心配はしなくていいぞ。俺は死神だがここでは無力な存在だ」

キンシコウ「それならいいのですが……リカオン、立てますか?」

リカオン「はい、なんとか……ジャパリパークを一周するという事は……次はさばんなちほーに向かうんですか?」

サーバル「うーん……そこ行く前に見せたい所があるんだけどなー……山とか」

フェネック「山は神聖な場所だから博士の許可がないと入る事は出来ないよ?」

かばん「緊急時以外は……あまり立ち入らないほうがいいかもですね」

リューク「……入っちゃいけない所って聞いたら……」

リューク「入ってみたくなるな」ニヤッ

かばん「えっ……」

バサッッ!!

サーバル「うわぁぁぁ!?リュークが飛んだー!?」

アライグマ「背中から羽が生えたのだ!?」

キンシコウ「あなた……何するつもり!?」チャキッ

リカオン「まさか山に入るつもりじゃあ……!?」

リューク「ククッ……ちょっとなにがあるのか確かめて見るだけだ……追いかけようとしても無駄だぜ」ズオォォ

キンシコウ「……早いッ!!」

リカオン「一瞬で見失ってしまいました……」

かばん「ま……まさかリュークさんが飛べたなんて……」

リカオン「早く追いかけないと……」

サーバル「待ってよ!何があるのか見てみるだけだって言ってたし……」

キンシコウ「でも山のフィルターを開けられたら……」

かばん「リュークさんはフィルターを開けられる手段は知らないですし本当に何もするつもりはないかと……」

アライグマ「アライさんだってふぃるたー?の開け方を知らないんだからリュークも大丈夫なのだ!!」

リューク「……」バサッ

アライグマ「……戻ってきたのだ」

リカオン「え、早くない?」

リューク「……お前らが思わせぶりな事言うから覗いてみたのに……変な残骸と石しかなかったぞ……正直がっかりだ……」

キンシコウ「……フィルターは?」

リューク「フィルター?なんだそりゃ」

かばん(存在にさえ気付いていなかった……)

フェネック「山はこれでいいとしてー……この辺はあらかた見尽くしたねぇ、じゃあ……」

サーバル「次はいよいよ……さばんなちほーだ!!私のナワバリがあるところ!!かばんちゃんと初めて出会った場所だよ!!」

かばん「サーバルちゃんと狩りごっこしたあの日から……サーバルちゃんと……ラッキーさんと一緒に……旅が始まったんだよね……なんだか感慨深いや」

ラッキービースト「……アノ旅ガボクニトッテノハジメテノガイドダッタンダ……ボクガ至ラナカッタセイデ……2人ニハ沢山苦労ヲカケチャッタネ」

サーバル「何言ってるのボス!!ボスに困らされた事は……ちょびっとあったけど、でもボスは私達を助けてくれたじゃない!!」

かばん「あの時ラッキーさんが船を沈めてくれなかったらどうなっていたか……ラッキーさんはぼく達にとって最高のガイド……いえ、最高のともだちです!!」

ラッキービースト「サ……カバン……アリガトウ」

フェネック(おや……嬉しくてついボスがサーバルに喋りかけた……でも突っ込むのは野暮ってもんだねー」

アライグマ「今サーバルに喋っ……」

フェネック「アライさーん……」

リューク「……はやくサバンナ地方にいこうぜ、ここにいたってなにも面白いことはねぇし」

かばん「……そうですね」

アライグマ(……絶対かばんさんに最高の船をプレゼントしてあげるのだ)

フェネック(私たちはかばんさんの為に各ちほーをばすてきなもので探し回ってたんだもんねー……)

サーバル(かばんちゃん……貴方のヒトを見つけたいって願い……必ず叶えてあげるからね!)

キンシコウ「私達は……お邪魔みたいですね。セルリアンが徘徊してないか……パトロールに行きましょうか」

リカオン「……オーダー、了解です」

今日は此処で終わりにします
明日からはさばんな、じゃんぐる、こうざん、さばく、こはん、へいげん……ですね
先長い……

さばんなちほー

サーバル「ここに帰ってくるのいつぶりかなー?」

かばん「懐かしいなぁ……」

リューク「……木と草以外何にもねぇな。ここもあまり面白くなさそうだ」

サーバル「そんなことないよリューク!さばんなにもいーっぱいフレンズがいるんだー!!みんなにも紹介してあげる!!」

リューク(俺の存在がパーク中に知れ渡っていく……死神の掟に触れてないだろうな?砂になって死ぬのはさすがに嫌だぞ……)

かばん「ぼく達の旅は……ここから始まりました。サーバルちゃんと初めて出会った 場所でもあります」

アライグマ「アライさんとフェネックもこのちほーから帽子泥棒の追跡を開始したのだ……いや違うのだ!それはアライさんの勘違いだったのだ!」

フェネック「勘違いしながら突っ走って行くアライさんは見てて面白かったけどねー」

リューク「へー……俺も見たかったな」

アライグマ「フェネックぅ!!?」

アライグマ「勘違いだと気付いてたならなんでもっとはやく言わなかったのだー!?」

フェネック「……私へいげんちほーで勘違いかもしれないって言わなかったっけ?」

アライグマ「それは……そうだったのだ」

リューク「お前アホだな」

アライグマ「うるさいのだ!」

かばん「そういえばアライさんたちもあちこち旅をしてたんですよね」

サーバル「私達を追ってきてたんだっけ?バスがなかったのにすごい根性だね……」

かばん「……あ、あそこに見えるのって……初めて木登りした場所かな?」

サーバル「……そーだ。ねぇねぇかばんちゃん!もう一回木登りに挑戦してみない?結構上手くなったんでしょ!」

かばん「うーん……でもあの時の木とは形が違うから思うように登れないかも」

リューク「登るって……結構高いじゃないか。あれは幾ら何でも人間じゃ無理だろ」

サーバル「大丈夫、大丈夫!かばんちゃんなら出来るよ!ボス!あそこまでいこっ!」

かばん「……ラッキーさん、あの木の近くまでお願いします」

ラッキービースト「ワカッタヨ」ブォオオオ

ラッキービースト「ツイタヨ」

サーバル「頑張ってかばんちゃん!」

アライグマ「近くで見るとますます高く感じるのだ……これはアライさんでも厳しいのだ」

フェネック「高い山を自力で登ったアライさんなら余裕な気がするけどねー?」

リューク(いや無理だって……落ちそうなら下で受け止める準備ぐらいはしてやるか……)

かばん「……よし」

かばん「……うみゃみゃみゃみゃみゃみゃみゃー!!」シュバババババ

リューク「!?」

かばん(登りきれた……そしてここから)

かばん「よっ!はっ!とぅ!」シュタッ シュタッ シュタッ

サーバル「すっごーい!飛び降りることも出来たなんて!」

アライグマ「やはりかばんさんは偉大なのだ!」

リューク「……マジで?」

リューク「……あぁ忘れてた。人間じゃなくてヒトのフレンズだもんな、そりゃあの木ぐらいは登れるか」

サーバル「でも最初の時は木登りが上手く出来なかったんだよ?私が手を貸してやっとちっちゃい木に登れたぐらい」

かばん「それどころかちょっと歩いただけすぐつまずいちゃうし……あの時のぼくは本当にダメダメでしたね」

サーバル「そんなことないよ!初めてセルリアンと闘ってた時は大活躍だったじゃない!!」

フェネック「今考えるとその時のかばんさんはフレンズになったばかりだから……体をうまく動かせなかったのかなー?」

アライグマ「次はどこに行くのだー?」

かばん「湖に行って……カバさんに会いにいく……とか?」

リューク「……カバんさん?」

サーバル「かばんちゃんじゃないよ!カバだよ!」

リューク「……ややこしいなおい」

サーバル「カバに会う前に……友達のシマウマちゃんとガゼルちゃんを紹介しようかな、かばんちゃんも話したことないでしょ?」

かばん「シマウマさんに至っては姿さえ見えなかったからね……サーバルちゃんのお友達かぁ……会ってみたい!」

サーバル「決まりだね!早速2人を探しに行くよ!」

リューク「……広いサバンナでどうやって見つけ出すんだ?」

サーバル「2人のナワバリは大体わかるよ!私もナワバリを持ってるからね!」

サーバル父「サーバルよ…もう少しはしゃぐなよ」

サーバル「父ちゃん!」

カバン「虎王様!」

周作「またでてきおったな」

サーバル父「まあそういうな飯でもくえ」

周作「焼肉か」

みほ「うまそうよ」

サーバル父「有名な牛肉だえんりょしないでくえ」

みんなは肉をほうバッタ

サーバル「確かこの辺にねー……いた!おーいガゼルちゃーん!」

トムソンガゼル「ゲェー!?サーバル!!」

サーバル「ゲェーってなにゲェーって!!?久しぶりに会ったのに酷いよ!」

トムソンガゼル「ご、ごめん……だってサーバル、今恐ろしい動物と一緒に旅してるって聞いたから……」

かばん「……え?誰に聞いたんですか?」

トムソンガゼル「あなた誰?耳がないフレンズなんて珍しいね……」

かばん「初めまして、今年のサンドスターで生まれました。かばんです」

サーバル「本当は初めましてじゃないんだけどね、大分前に遠くからガゼルちゃんを見つけたんだよ!」

トムソンガゼル「そうなの?全然気づかなかったなぁ」

かばん「それで……その話は誰から?」

トムソンガゼル「博士達だよ。昨日シニガミっていう恐ろしい動物が現れたらしいからあちこちのちほーを飛び回って注意喚起してるらしいよ?」

リューク「……へぇ、そりゃ英断だ」

アライグマ「別にリュークは恐ろしくもなんともないのだ」

フェネック「まぁ気持ちはわかるけどねー……カバさんはもう知ってるのー?」

トムソンガゼル「多分知ってるんじゃないかなー……でも話と違って恐ろしい動物なんかどこにもいないね?」

かばん「……それはですね……」

サーバル「まった!その前に……ガゼルちゃん、シマウマちゃんは?」

トムソンガゼル「……シマウマならあそこの草陰でガタガタ震えてるよ」

サバンナシマウマ「……」ガタガタガタ

リューク「……これ俺を見せたらやばいんじゃねぇのか?」

サーバル「へーきへーき、ちゃんと説明すればわかってくれるよ!」

リューク「なんでお前はいつもそうポジティブシンキングなの?」

トムソンガゼル「……今誰に話しかけたの?」

サーバル「実はこのノートって本を触らないとリュークの姿は見えないんだ!」

サバンナシマウマ「リュ……リューク?」

かばん「リュークさんはとても怖い顔をしてるんですが根は優しい人なんです………多分」

アライグマ「そうなのだ!きっと仲良くなれるのだ」

トムソンガゼル「うーん……シマウマ、出ておいで」

サバンナシマウマ「さ……触るんですか?」

トムソンガゼル「怖いけど……なんか気になるじゃない?」

サバンナシマウマ「……怖いもの見たさってやつですか?」

トムソンガゼル「うん、多分それ」

トムソンガゼル「シマウマはどうする?」

サバンナシマウマ「……触って……みようかな」

かばん「では……どうぞ」スッ

トムソンガゼル「ごくり……」ピトッ

サバンナシマウマ「……」ピトツ

リューク「………」

トムソンガゼル「わぁ………」

サバンナシマウマ「ひ……ひぃ」ブルブル

リューク「……食べちゃうぞー」ボソッ

かばん「うぇぇ!?」ビクッ

トムソンガゼル「うわぁーーん!!怖いよぉ~!!!」ダッ!!

サバンナシマウマ「助けてぇーー!!!」ダッ!!

アライグマ「逃げちゃったのだ!」

サーバル「もうリューク!なんであんなこと言ったの!」

リューク「なんかリアクションがイマイチだったから驚かせてやろうと思って……」

かばん「ノートをフレンズさんに触らせるのを嫌がってたじゃないですか!どういう心境の変化ですか!?」

リューク「そうだったけどどうせ俺の姿が見られるのを避けられないならノった方が面白じゃん?」

フェネック「見事に開き直ったねー」

リューク「次はカバに会いにいくんだろ?あいつの反応も今から楽しみだ……」クククッ

サーバル「おぉ……まるで考え方が変わっちゃったよ」

かばん「今から追いかけても追いつきそうにないですし……サーバルちゃん、あの2人はどうしよっか?」

サーバル「うーん……いいや、後でごめんなさいして説明してあげれば……じゃあ次はカバに会いに行こう!」

かばん「わかったよ……リュークさん!アレはもう次からはナシですよ!」

リューク「……悪ふざけが過ぎたな」

アライグマ「り……リュークはアライさん達を食べるのか……」ガタガタ

フェネック「アライさーん、冗談だってばー」

ね……眠い……

明日書きます

仕事が邪魔してなかなか進まないな……

さばんなちほー 水飲み場

サーバル「カバいるかなー?」

アライグマ「の……喉がもうカラカラなのだ……」

かばん「ここでちゃんとお水を飲んだ方が……リュークさんは大丈夫ですか?」

リューク「死神は水を飲まない程度じゃ死なない」

フェネック「ジャパリまん食べずにいたら禁断症状起こしちゃうのにー?」

リューク「……あれは嗜好品のようなもんだし」

カバ「だーれー?」ザバァ-ン

かばん「うわぁ!?……カバさん……」

カバ「かばん……博士達から聞きましたわよ?身の毛もよだつ程の化け物を連れてパークを旅してるとか……」

サーバル「やっぱりカバも聞いてたんだ!」

カバ「もうサーバル……あまり博士達に心配を掛けさせてはダメよ?……ところでシニガミという動物は何処にいるんですの?」

リューク(え……これがカバ?俺の知ってるカバはもっとこう……ずんぐりむっくりだった気がしたんだが……)

かばん「これを触れば見えるようになるんです」スッ

カバ「なんですの?これ……」

サーバル「デスノートっていうんだって!」

カバ「そういえば博士達が黒い本について説明してたわね、名前を書かれると死ぬとか……本当に危険はないのね?」

かばん「はい、ぼくが保証します。どうか信じてください」

カバ「あらまぁ……すっかり顔立ちが逞しくなって……わかったわ……貴方を信じる」

リューク(こりゃ面白い反応は期待できそうにないか……)

アライグマ「リュークが凄くがっかりしてるようにみえるのだ」

フェネック「絶対碌なこと考えてないねー」

カバ「……」スッ

リューク「……」

カバ「……なんだか思ってたより怖くありませんわね」

リューク「意外な反応だな……」

アライグマ「カバならこう反応するだろうなーってなんとなく思ってたのだ」

カバ「だって博士ったら貴方のことを『邪悪の化身』とか『この世に存在してはならない悪魔』って必死な表情で私に訴えてましたのよ?私はもっとおぞましい姿をしてると思ってたわ」

リューク「……その認識で間違ってないとは思うがあいつら言いたい放題だな」

かばん「さっきのガゼルさん達の反応が最初はイマイチだったのってそのせいなんですかね?」

リューク「あれはあれで結構怖がってただろ。開いた口が塞がらなかっただけで」

明日から続き書きます ね

カバ「うふふ、かばんったらすっかりシニガミと仲良しなのね」

かばん「はい!」

カバ「……友達は沢山出来たかしら?」

サーバル「かばんちゃんはみんなの為に頑張ってきたんだもん!当たり前だよ!」

カバ「それは良かったわ……これを機にそのお堅い喋り方……やめたほうがいいのではなくて?」

かばん「お堅い……?どういうことでしょうか?」

カバ「ほらそれよ。他のみんなと話す時も……サーバルに話しかけてる時みたいに喋り方を崩したほうがいいのではなくて?」

かばん「……あー」

アライグマ「それはアライさんも気になってたのだ。どうしてサーバルにだけ喋り方が違うのだ?」

フェネック「ちゃんって名前につけるのもサーバルだけだよねー……」

サーバル「私がそう呼んでって言ったんだよ!……でもカバの言う通りかも……かばんちゃん、喋り方を変えてみない?試しにフェネックをフェネックちゃんって呼んでみなよ!」

かばん「えー……いきなりそう言われても」

サーバル「じゃあリュークの事をリュークちゃんって……」

リューク「やめろ」

かばん「じゃあ……ふぇ……フェネックちゃん?」

フェネック「おぉう……なんだかちょっと恥ずかしいねー」

アライグマ「アライさんにもお願いしますなのだ!」

かばん「えっと……アライちゃん」

アライグマ「おー!なんだか新鮮なのだ!」

カバ「その調子よ、別に急かしてる訳ではないのよ?ゆっくり変えていけばいいわ」

かばん「はい!ありがとうございますカバちゃん!……あっ」

カバ「ふふふっ……どういたしまして」

リューク「クククッ……随分と進展したじゃないか」

かばん「はい!リュークちゃん!!」

リューク「やめろっつっただろ」

かばん「あっまた……すいません」

リューク「……今まで通りの呼び方でいいぜ。ちゃん付けはその……なんだ。照れる」

フェネック「今リュークさん照れてるのー?顔全然変わってないけどねー……」

カバ「ジャパリパークを一周していると言うことは……次はじゃんぐるちほーに向かうのね?」

サーバル「そうだよ!しんりんちほーのとしょかんがゴールだから……あとはじゃんぐるとさばくとこはんとへいげんだね!」

かばん「こうざんのカフェを忘れちゃダメだよサーバルちゃん」

サーバル「あっそっか……」

カバ「フレンズにシニガミを紹介するのはいいのだけど……あまり怖がらせてはダメよ?」

サーバル「はーい」

カバ「あと水はちゃんと飲んでおきなさいね。あなたは汗をあまり汗をかかないから……」

サーバル「はーい」

カバ「あとは……」

リューク「お前はオカンか」

なぜ二回言ったし

訂正

かばん「あっまた……すいません」

リューク「……今まで通りの呼び方でいいぜ。ちゃん付けはその……なんだ。照れる」

フェネック「今リュークさん照れてるのー?顔全然変わってないけどねー……」

カバ「ジャパリパークを一周しているということは……次はじゃんぐるちほーに向かうのね?」

サーバル「そうだよ!しんりんちほーのとしょかんがゴールだから……あとはじゃんぐるとさばくとこはんとへいげんだね!」

かばん「こうざんのカフェを忘れちゃダメだよサーバルちゃん」

サーバル「あっそっか……」

カバ「フレンズにシニガミを紹介するのはいいのだけど……あまり怖がらせてはダメよ?」

サーバル「はーい」

カバ「あと水はちゃんと飲んでおきなさいね。あなたは汗をあんまりかかないから……」

サーバル「はーい」

カバ「あとは……」

リューク「お前はオカンか」

かばん「そろそろ……カバさん!アドバイスありがとうございます!」

カバ「気をつけるんですのよー」

ラッキービースト「次ノ目的地ハじゃんぐるちほーダネ。出発スルヨ」ブォォォォォ

サーバル「まったねー!カバ!!」ブォォォォォ

カバ「……」

カバ「かばんは……何も出来ない子なんかじゃないわ……貴方なら島の外に出ても……きっと大丈夫よ」

さばんなちほー ゲート付近

かばん「ここでセルリアンと初めて戦ったんですよね……」

サーバル「かばんちゃんが作った紙飛行機……あれのおかげでおっきいセルリアンを倒せたんだ!」

アライグマ「かばんさんとサーバルの活躍のおかげで……アライさん達は安全にじゃんぐるちほーに向かえたのだ!」

フェネック「ゲートの先をちょっと歩いたところがー……ボスとかばんさん達が出会ったところなんだっけ?」

サーバル「そうだよ!あの時はびっくりしたなぁ……だってボスが喋ったんだもん」

リューク「なんでボスって奴はフレンズには話しかけないんだ?」

サーバル「えーと……ヒトの……きんきゅうじたいがどうとかって……」

かばん「つまりヒトとフレンズさんに何か危機が迫ればラッキーさんはフレンズさんと話ができるんだね」

サーバル「そうそれだよ!!」

リューク「え?それじゃあ死神である俺がすぐ近くにいるんだからそこのボスはフレンズに話せるんじゃないのか?」

かばん「どうなんですか?ラッキーさん」

ラッキービースト「リュークガフレンズノ生態系ニ害ヲ及ボサナイコトガワカッタカラダヨ……ホントハ話スベキナノカ若干迷ッテイタンダケレドモ、コレマデリュークト一緒ニ旅ヲ続ケテキテ、ソノ必要ハナイト判断シタンダヨ」

リューク「そういえばこいつは機械のくせに俺が見えるんだよな……」

ラッキービースト「ノートヲ調ベル時ニ触レタカラネ」

リューク「機械だから見えるのはおかしいだろって話してんだが……え?今俺に反応した?」

ラッキービースト「リュークハモウオ客様ダカラネ。オ客様ニパークヲ案内シテ回ルノハパーグガイドデアルボクノ仕事サ」

リューク「えぇ……マジか」

ラッキービースト「……サァ、じゃんぐるちほーニ向ケテ出発ダヨ。準備ハイイカイ?リューク」

サーバル「おー!!」

リューク「お……おう」

じゃんぐるちほー

ザァァァアァ

サーバル「え、えー!?すごい大雨!!さっきまで晴れてたのに……それにすごい風!!」

ラッキービースト「スコールダネ、ジャングルデハ良ク起キル現状ダヨ」

アライグマ「うわー!!バスの屋根がまるで意味を成さないのだ!?」

かばん「横から雨が大量に!?」

フェネック「何処かで雨宿りしよーよー……」

リューク「多分突風と雨は長続きしないだろ、そうしたほうがいいぜ」

かばん「とりあえず木の下に移動して……あれ?あの人は……」

キングコブラ「……お前達も雨宿りに来たのか?ってかなんだそれ……動物か?」

サーバル「バスって言うんだよ!……あれ?あなたは確か……」

キングコブラ「キングコブラだ。お前達とは大分前に会ったことがあるよな?……」

かばん「はい、あまり長く話してなかったですけど」

フォッサ「あれー?サーバル?久しぶりじゃん!」

サーバル「フォッサ!フォッサも雨宿りに?」

フォッサ「そうだね……まあじゃんぐるちほーじゃままある事だろ?どうせすぐ止むって」

リューク「……さっそく2人フレンズみっけ!おいかばん!早くノートを触らせてみろよ!!」

かばん「ノリノリじゃないですかリュークさん……最初の時とえらい違いですね」

フェネック「まずは事情を話してからじゃないとねー……」

フォッサ「……?誰と話してるのさ?」

キングコブラ「ひょっとして……博士が言ってたシニガミって奴か?」

かばん「やっぱりじゃんぐるちほーでもリュークさんのことは知れ渡っているんですね……」

かばん「えーっと……博士から既に聞いているかと思いますが……」

かばん、フレンズ達に事情を説明中……

フォッサ「これに触るとシニガミが見えるんだ?どれどれ……」ピトッ

キングコブラ「躊躇なく触れるとは……」

フォッサ「うおっ!?……これはこれは……博士達が恐ろしいって言ってたのもわかるわー」

キングコブラ「そんなにやばい奴なのか?じゃあ私も……」ピトッ

リューク「クククッ」

キングコブラ「……凄まじいなこりゃ」ビクッ

リューク「死神のリュークです」

サーバル「ですって……」

フォッサ「フレンズにはノートは効かないって本当なの?」

リューク「ヒトを殺す為に使う道具だからな……」

キングコブラ「なんでヒトを殺す必要がある?」

リューク「寿命を頂く為だ。死神は人間を殺さなければいずれ寿命が尽きて死ぬ」

キングコブラ「……そういうことなら納得だな。私だってフレンズになる前は生きのびる為にたくさんの小動物を殺してきた」

フォッサ「私もそうだったんだよなー……まぁ生きる為なら仕方がないか」

かばん「……サーバルちゃんも?」

サーバル「……うん」

サーバル「でも今は違うよ!!私……もっと沢山のフレンズと友達になりたいもん!かばんちゃんとだって……」

かばん「わかってるよサーバルちゃん……ごめんね?イジワルなこと聞いちゃって……」

フェネック「気にしなくていいよかばんさーん……私だって虫とか小鳥とか食べてたしねー……」

アライグマ「えー!?フェネックもそうだったのか!?」

フェネック「アライさんも食べてたはずだけどねー」

リューク「……幻滅したか?」

サーバル「まさか!そんなのでリュークを嫌ったりなんかしないよ!!」

キングコブラ「……そろそろ雨が止みそうだな」

フォッサ「風も弱くなってきたなぁ」

かばん「ラッキーさん、そろそろ行きましょうか?」

ラッキービースト「ソウダネ、バスヲ発進サセルヨ」

キングコブラ「……それボスか?えらく小さくなってないか?」

フォッサ「え……?ボス?……ってか喋るとこなんか初めて見たんだけど」

アライグマ「ボスはヒトとフレンズのきんきゅーじにのみフレンズへのかんしょーがきょかされてるそうなのだ!」

キングコブラ「……あぁ」

フォッサ「えっキングコブラ理解できたの?私にはさっぱりなんだけど……」

かばん「ラッキーさん、準備はオッケーです」

ラッキービースト「マカセテ」

ブォオオオオ

キングコブラ「あいつが黒いセルリアンに取り込まれてたこと……もっと早く知りたかったな」

フォッサ「しょうがないって……まったくコブラは見かけによらずお人好しなんだからぁ」

キングコブラ「見かけによらずは余計だろ……やるか?」

フォッサ「やめとくわ……毒に侵されたくないし」

じゃんぐるちほー 各所

インドゾウ「わぁ~びっくりしたわ~」

アクシスジカ「うおっ……土食べるか?」

クジャク「シニガミですか!?……ひぃぃ」

タスマニアデビル「わぁ……怖えぇぇ」

ミナミコアリクイ「あっちいってよ!!二度とくんな!!」

エリマキトカゲ「びっくりしたぁーーー!!?」

オカピ「オカピだゾ~♪……やだ私より美脚……?」

リューク(フレンズって……面白!)

サーバル「そういえばジャガー達ってもうじゃんぐるちほーに帰ってるのかなー?」

かばん「あれから1日経ってるから……帰ってるんじゃないかな」

リューク「ジャガー……あぁバカっぽい奴と一緒にいた奴だよな。今思い出した」

コツメカワウソ「……あれれー?かばんだー!!リュークもいるー!!わーいわーい!!」

リューク(あっバカっぽい奴だ……)

アライグマ「噂をすればなんとやらなのだ……カワウソ、ジャガーはどこにいるのだ?」

コツメカワウソ「うーん……ジャガーちゃんは今フレンズを向こう岸に送っているから……もうちょっとしたらこっちにくるかな」

コツメカワウソ「あっ、帰ってきたみたいだよ」

ジャガー「……」ジャブジャブ

サーバル「ジャガー!」

ジャガー「うおっ……大丈夫?みんな無事だったか?」

かばん「心配かけてすいませんでした。もう大丈夫です」

ジャガー「……ならいいんだけど」

アライグマ「リュークは良い人なのだ!安心するといいのだ!」

ジャガー「うーん……まだちょっと不安だなぁ」

続きは明日の朝から……

ジャガー「思ってたより早かったというかもうじゃんぐるちほーまで来てたんだね……次はアンイン橋を渡ってさばくちほーにいくのかな?」

かばん「いえ、その前に山を登ってジャパリカフェに寄ろうかと」

ジャガー「そっか……バスをじゅうでん?する為に山登ったんだよね……」

リューク「充電……これ電気で動いてたのか?」

サーバル「でんきってなあに?」

リューク「いや……なんでもない」

かばん「かなり長い距離を走りましたから……一応電池を充電していった方がいいかもしれないですね……」

じゃんぐるちほー アンイン橋

リューク「おいおい……橋が途切れてるじゃないか。これでどうやって向こう岸まで渡っ……」

かばん「サーバルちゃん。またお願いできる?」

サーバル「任せて!うん……しょっと」ヒョイ

アライグマ「わっ!?バスを持ち上げたのだ!?」

リューク「……まさか」

サーバル「そーれっ」ジャンプ!!

リューク「!?」

サーバル「よっと」シュタッ

サーバル「かばんちゃーん!!向こうまで運んだよー!!」

かばん「ありがとーサーバルちゃーん!!」

リューク(フレンズ半端ねぇ……)

じゃんぐる ロープウェイのりば

リューク「結構ボロボロだなこりゃ……ちゃんと動くのか?」

フェネック「あれを漕げば頂上までらくちんだよー……」

リューク「漕ぐ……?手動かよこれ!?」

アライグマ「アライさんはこれの存在を知らずに先走って自力で登ってしまったのだ……」

サーバル「アライさんも自分の力で登ったんだ!!すごいね!競争する!?」

アライグマ「遠慮しておくのだ」

リューク「山結構高いしこんなの漕いで登ってたら疲れるし時間が掛かるだろ」

かばん「でも自力で登るよりは……」

リューク「俺が担いで飛んでいけばすぐだろ」

フェネック「そういえばリューク飛べたんだよねー」

かばん「そんな……悪いですよ。ぼく達は別に」

リューク「お前らが良くても俺が退屈するから嫌なんだ……お前ら程度の体格なら2人は担げるだろ。早く身体に掴まれ」

サーバル「私空を飛べるの!?……かばんちゃん、やってみようよ!!」

かばん「リュークさんがそう言うなら……お願いします」ガシッ

リューク「次は誰だ?」

サーバル「はいはーい!!」ガシッ

リューク「しっかり掴まってろよ」バサッ ズォォォォォ

サーバル「う……うわぁぁぁぁぁぁ!!!?」

かばん「わぁぁぁぁぁ!!?」

ジャガー「びっくりした!!?……あいつ空を飛べたのか……」

コツメカワウソ「キャハハハッ!楽しそー!!私も空飛びたーい!!」

フェネック「リュークさんがまた降りてくるまで待ってようかー」

アライグマ(……)ポカ-ン

こうざん ジャパリカフェ付近

リューク「やっぱ飛べばすぐじゃん……」バサッ

サーバル「あー……楽しかった!!かばんちゃん!どうだった?」

かばん「」チ-ン

サーバル「かばんちゃん……?かばんちゃんが……」

リューク「死んだか?」

サーバル「気を失ってるだけだよ!勝手に殺さないで!!」

リューク「だって元から名前と寿命が見えないから死んだかどうか判断が難しくてなぁ」

かばん「ハッ……意識が飛んでたみたい」

サーバル「かばんちゃん!……良かったぁ」

リューク「生きてて何よりだ……じゃ俺は残りの2人を運んでくるぜ」バサッ

かばん「待ってくださいリュークさん!アライさん達と一緒にバスの電池もお願い出来ますか!」

リューク「あいよ」ズォォォォォ

かばん「……帰りもリュークさんに運んでもらうんだよね……不安だなぁ……」

サーバル「ボスは大丈夫かな?」

かばん「ラッキーさん……大丈夫ですか」

ラッキービースト「アワワワワワワワ」

サーバル「ダメみたいだね」

かばん「アライさん達が来るまでここで待ってよっか」

リューク「……よっと」バサッ

かばん「もう戻ってきたんですか!?」

サーバル「はっやーい!!」

フェネック「あーびっくりしたー……アライさーん、大丈夫かーい?」

アライグマ「ガハッゴホッ……だ……大丈夫なの……ヴォエ」

フェネック「……重症だねー」

リューク「流石に2人を担ぎながら電池を持って飛ぶのはちと骨だったな……これでいいのか?」ドサッ

ラッキービースト「コレダヨ!コレダヨ!」

サーバル「ボスが復活した!」

かばん「それじゃあ早速にカフェに向かって……あれ?」

トキ「………」

ショウジョウトキ「わ……わぁぁぁぁ」ガタガタガタ

かばん「トキさん!いつの間に」

サーバル「あれ?隣の子は?」

トキ「この子の名前はショウジョウトキ、かばん達が山を降りた時にやってきたカフェのお客さんよ。初めての常連さんなの」

サーバル「そーなんだ!よろしくねショウジョウトキ!」

ショウジョウトキ「なんで平然と話を続けてるの!?普通に無理なんですけど!!?」

トキ「あなた達、空を飛べたの?山の下から一気に頂上まで飛んでったのが見えたのだけど……」

ショウジョウトキ「いや飛んでたっていうか浮いてたっていうか……なにあれどういう怪奇現象なの!?」

かばん「あぁあれはぼく達が自分で飛んだわけではなくてですね……」

かばん、フレンズ達に事情を説明中

トキ「シニガミの仕業なのね……博士達から話は聞いてたわ」

アライグマ「事情がわかったところで……早速ノートに触ってみるのだ!」

ショウジョウトキ「お断りなんですけど!?」

アライグマ「なんでなのだ!?」

ショウジョウトキ「怖いからなんですけど!!?」

アライグマ「ぐぬぬ~……あっ!あれはなんなのだ?」

ショウジョウトキ「えっ……」クルッ

トキ「なにかしら?」クルッ

アライグマ「隙ありなのだー!!」ファサッ

トキ「わっ……」

ショウジョウトキ「きゃっ!!」

フェネック「あーあー……アライさーんまたやってしまったねー……」

ショウジョウトキ「ちょっと!だから私はお断りだって……ひゃわぁぁぁぁぁ!!?」

トキ「………ぁぁ」

リューク「……よろしく」

サーバル「もーアライさん!いきなりはダメだってさっきから言ってるじゃない!」

リューク「お前が言うなお前が」

トキ「……私の歌……聞く?」

ショウジョウトキ「脈絡無さすぎなんですけど!?いきなりなんなの!」

リューク「お前も歌をうたうんだ?……パペポみたいだな」

サーバル「一文字も合ってないよ!?ペパプだよ!!」

トキ「あなた、ペパプに会ったことがあるの?」

リューク「あぁ、何故か勝手にファンにされてライブを見せられた……面白かったけどな」

トキ「むふっ、腕がなるわね……私の歌声で必ずあなたをファンにして見せるわ」

リューク「自信満々だな……」

トキ「……スゥ-」

トキ「わたぁーしはぁートーキー♪なかまーをさがしてるぅー♪」

サーバル「わ……わぁ」

リューク(声でかっ!!)

トキ「あーあーなかーまー♪……私の歌どうだった?」

かばん「すごいです!なんだか前より更に上手くなってないですか?」

ショウジョウトキ「アルパカが出す紅茶っていろんな効能があるのよね……」

サーバル「そのおかげかぁ……最初よりは大分聴けるようになったよ……」

リューク「……最初ってそんなに酷かったのか?」

フェネック「私はそんなに酷いとは思わなかったけどなー」

サーバル「フェネック達は私達が山を降りた後にやってきたんでしょ?……私達の時は……うん」

トキ「カフェに寄るんでしょ?ちょうど私達羽を休めようかと思って……一緒に行きましょう」

かばん「はい!喜んで!」

ショウジョウトキ「えぇぇ……こんなのと一緒に紅茶飲みたくないんですけどぉ……」

アライグマ「それは偏見というやつなのだ!話せばきっと仲良くなれるのだ!さぁ一緒に来るのだー!」グイッグイッ

ショウジョウトキ「痛い痛い!乱暴にしないでよ!!」

リューク「カフェねえ……紅茶なんて飲んだ事ないが……ジャパリまんはあるのか?」

トキ「確かボスが先日大量に補充してたはずよ」

リューク「おっ!そりゃあ楽しみだ」

こうざん ジャパリカフェ 中

かばん「おじゃましまーす」ガチャ

アルパカ・スリ「ふわぁぁぁぁ!いらっしゃぁ~い!ジャパリカフェへようこそ~……あんれまぁまぁた来てくれたんだねぇ!嬉しいよぉ~」

リューク(聴いてて気が抜ける声だな……)

トキ「かばん達がここにくるのは久し振りだったかしら?」

サーバル「そうだね!初めて山に登って以来じゃないかな?」

アルパカ・スリ「さっそくぅ紅茶を用意するよぉ~ちょっと待ってねぇ~」

アライグマ「じゅうでんはどうするのだ?」

かばん「紅茶を飲み終わってからにしましょう。電池を充電してる間はお湯がでないそうなので」

フェネック「それならしょうがないねー」

アルパカ・スリ「えへっはいどーぞ、はいどーぞ」

リューク「……」ゴクゴクッ

アルパカ・スリ「あれ~?カップが浮いてるよぉ~」

かばん「あっ……アルパカさんこのノートを」

アルパカ・スリ「なになぁに~」スッ

リューク「……紅茶美味しかったぜ」

アルパカ・スリ「……そりゃど~も~喜んでくれてうれし~よぉ~」

トキ「……驚かないの?」

アルパカ・スリ「なんでぇ~?新しいお客さんが来てくれたんだよぉ~驚くなんて失礼だよぉ~」

ショウジョウトキ「アルパカちょっとおかしいんですけど……」

今日はここまで
よもや一週間以上もかかってしまうとは……

サーバル「ぷはぁ~……高い景色を見ながら飲む紅茶は美味しいね!」

アルパカ・スリ「そうでしょぉ~!」

リューク「ジャパリまんと合うなコレ」ムシャムシャ ゴクゴクッ

トキ「アルパカの淹れてくれる紅茶は本当に美味しいのよ。気に入ってくれて何よりだわ」

ショウジョウトキ「なんだかんだでもう慣れちゃったんですけど……紅茶飲んで落ち着いたからかな?」ゴクッ

アライグマ「かばんさん、そろそろなのだ……」ヒソヒソ

かばん「……アルパカさん。折り入ってお願いが…」

アルパカ・スリ「んぅ?またじゅうでんしたいのぉ~?」

フェネック「よくわかったねー。ここからとしょかんまでバスで走らないといけないからー、念の為に電池を充電しておきたいのさー」

アルパカ・スリ「わかったよ~でも線を抜いたらお湯が出なくなっちゃうから今のうちに沢山飲んでねぇ~」

こうざん ジャパリカフェ 屋根上

ラッキービースト「リューク、電池ヲココニハメコンデネ」

リューク「よっ……と」ガコン

リューク「これでいいのか?」

ラッキービースト「オッケーダヨ。コノ容量ナラ30分モアレバ満タンニナルネ」

サーバル「その間なにしてよっか?」

かばん「あっあそこは……草が生えて地面の目印が見えなくなってるね」

サーバル「ホントだね……じゃあじゅうでんしてる間、草刈りをしてあげようよ」

アルパカ・スリ「助かるよぉ~」

アライグマ「アライさん達も手伝ってあげるのだ!」

フェネック「はいよー」

トキ「私達も手伝うわ……これだけ数が多いと、すぐ終わっちゃうわね」

ショウジョウトキ「それでも30分くらいなら時間潰せると思うんですけど」

リューク「目印?あそこになにかあるのか?」

かばん「今は草が生い茂っているので分かりにくいですが……草刈りが終わったら空を飛んで上から覗いてみてください」

リューク「?……おぅ」

ラッキービースト「ボディガアレバボクモ手伝エタンダケド……」

サーバル「ボスはそんなこと気にしなくていーの!さっ草刈り開始だよ!!」

数十分後

かばん「こんなところかな……トキさん。上から見て確かめてもらえますか?」

トキ「ええ」バサッ

リューク「俺もっ!!」バサッ

トキ「バッチリよ。かばん」グッ

リューク「ほぅこれはこれは……なかなか粋な事するじゃないか……」

アルパカ・スリ「ありがとねぇ~これでまたお客さんが沢山来てくれるよぉ~」

アライグマ「こんなアイデアを思いつくなんて……さすがはかばんさんなのだ!」

ショウジョウトキ「へぇーこの子があの絵をねぇー……」

かばん「いやぁ……」

サーバル「そーでしょー!……もうそろそろじゅうでん終わったんじゃない?」

かばん「そうだね。みてみよっか」

ラッキービースト「充電完了ダヨ」

アルパカ・スリ「次はどこに行くのぉ?」

かばん「山を降りてさばくちほーに向かおうかと」

サーバル「スナネコとツチノコだね!リュークは2人がどんな動物かわかる?」

リューク「スナネコはなんとなく猫だってのはわかるが……ツチノコって動物は聞いた事ないな」

フェネック「2人とも癖は強いけど話してて面白いよー」

トキ「もうお別れなのね……次はゆうえんちで歌を披露するわね。ペパプとコラボして一緒に歌うのよ……楽しみにしてね」

ショウジョウトキ「私も出るんですけど!楽しみにしててください!」ドヤァ

アライグマ「それは楽しみなのだ!」

サーバル(世界が終わらなきゃいいけど……)

リューク「じゃあまた山の下まで運んで行くぜ」

かばん「……ぼくはロープウェイでいいかな」

サーバル「かばんちゃん、よほどリュークに運ばれるのが怖かったんだね……」

アライグマ「……アライさんもかばんさんについて行くのだ」

リューク「……お前も怖かったのか?」

フェネック「アライさん吐きそうになってたもんねー……」

アライグマ「あの感覚はゾッとするのだ……あれを味わうぐらいならロープウェイでゆっくり降りた方がいいのだ」

リューク「俺がフェネックとサーバルを運ぶとして……電池は……」

かばん「電池を持ちながら飛ぶのは大変でしょう?ぼくがロープウェイに乗せて電池を下まで降ろします」

リューク「助かる。意外と重たいんだよなアレ……」

アライグマ「ロープウェイはアライさんが漕ぐのだ!安心して任せるのだ!」

かばん「……じゃあお願いしますね。アライさん」

リューク「しっかり掴まってろよ」ガシッ バサッ

サーバル「また空を飛べるなんて……うみゃーたのしみー!!」

フェネック「今度はもう少し遅く頼むよー……アライさーん。先に下で待ってるねー」ズォォォォォ

アライグマ「落ちないように気をつけるのだフェネック!!」

アルパカ・スリ「あんれまぁ……シニガミも飛べたんだぁ!?」

トキ「なるほど……かばん達はああやって頂上まで一気に飛んできたのね」

ショウジョウトキ「目に見えると納得だけど……やっぱアイツちょー怖いんですけど……」

かばん「あまり待たせるのも悪いですしそろそろぼく達も行きますか」

アライグマ「リョーカイなのだ!」キ-コキ-コ

アルパカ・スリ「またいつでも遊びにきてねぇ~!」フリフリ

じゃんぐるちほー ロープウェイ乗り場

リューク「おっ……やっと帰ってきたな」

ジャガー「みたいだね」

かばん「すいません!お待たせしました!」

アライグマ「ゼェ-...ゼェ-...足がもうパンパンなのだ……」

リューク「だから俺が運んだ方が早いっつったのに……」

アライグマ「それは絶対嫌なのだ!!」

ジャガー「あはは!」

コツメカワウソ「あれれ?ジャガーはもうリュークをこわがらないの?」

ジャガー「腰据えて話してみると結構面白い奴なんだよね。ゴメンよこの間は信用できないとか言っちゃって……」

リューク「まぁ無理もない。気にするな」

アライグマ「ハァ-ハァ-……フェ……フェネック……体調は……大丈夫かー?……」

フェネック「こっちの台詞だよアライさーん……息も絶え絶えじゃないかー」

サーバル「アライさんお疲れー。かばんちゃんを安全にここまで運んできてくれてありがとね!」

アライグマ「これぐらい……かばんさんのためならどんとこいなのだ」

かばん(途中で変わってあげればよかった……)

ジャガー「次はさばくちほーにいくんだろ?」

サーバル「うん!……ねぇジャガー。折角リュークと仲良くなったんだから一緒にバスに乗って旅しない?」

ジャガー「やめとくよ。今日は川を渡りたいフレンズがまだたくさんいるしね」

サーバル「残念だなー……」

サーバル「カワウソは?」

コツメカワウソ「私もじゃんぐるちほーに残って遊んでよっかなー……そーだ別れる前に……ねーねーリューク!私も空をとびたいとびたーい!!」

アライグマ「リュークに担いでもらってか?……そ……それはやめたほうがいいのだ」

リューク「お前がそう望むならやってやるが……後悔するなよ」

コツメカワウソ「こうかいってなーにー?そんな言葉の意味なんて忘れたー!」

リューク「……あっそ、じゃあとりあえずじゃんぐるを一周するか」ガシッ バサッ

コツメカワウソ「わーい!浮いたぁー!!」

ジャガー「りゅ……リューク!落とすのだけはやめてよね!」

リューク「わかってるって」ズォォォォォ

コツメカワウソ「わーい!はっやーい!!」

リューク「よっと……こんなところか」シュタッ

かばん「相変わらず早いですね……」

コツメカワウソ「楽しかったー!!ジャガーも飛んでみる?」

ジャガー「絶対に嫌だ」

サーバル「カワウソのお願いも叶えてあげた事だし……さばくちほーにいこっか?」

アライグマ「何であれが楽しく思えるのだ……」

フェネック「アライさーん早くバスにのったのったー」

かばん「電池を装填して……よし!では出発しますね。ジャガーさん、カワウソさん、お元気で!」ブォォォォォ

ジャガー「うん。また1ヶ月後なー」

コツメカワウソ「さよーならー」

さばくちほー

アライグマ「あ……暑いのだ……」

リューク「砂漠だからな、そら暑いだろ」

アライグマ「なんか似たような事を前に言われた気がするのだ」

リューク「気のせいじゃね?……お前らなんで座席に膝抱えて座ってんだ?」

サーバル「バスの床が今すごく熱くなっちゃってるからね
ー……」

かばん「椅子までは熱は伝わってこないのでその座り方が最適なんですよ……運転席は大丈夫なようですけど」

アライグマ「リュークは足が熱くならないのか……?」

リューク「だって俺死神だし」

フェネック「シニガミってすごいねー」

リューク「お前も平気そうじゃないか」

フェネック「私は元々さばくに住んでた動物だからねー。これぐらいの熱さなら楽勝だよー」

アライグマ「フェネックが羨ましいのだ……」

キキ-ッ!!

サーバル「わっ」グラッ

アライグマ「ふぇっ!?」コテン

フェネック「わー」ズルッ

ジュッ

サーバル「あっついよ!!」

アライグマ「うぎゃあー!!」ゴロゴロ

フェネック「ッ……流石に毛に覆われてないとこに触れちゃうと結構熱いねー」

リューク「おいおいいきなり急ブレーキとは……何事だよ?」

かばん「大変です!前方に砂嵐が!!」

サーバル「ええー!!また砂嵐!?」

ラッキービースト「急イデ旋回シテ回避スルヨ!」

サーバル「ボス!この前みたいにバス動かなくならないかな!?」

ラッキービースト「タイヤニハマエモッテ専用ノ装備ヲ取リツケタカラ砂ニ足ヲ取ラレル心配ハナイヨ」

サーバル「さっすがボス!」

リューク「今はフレンズの危機だからサーバルの問いに反応したんだな……ってもう目の前まで砂嵐が来てるじゃねぇか!!」

かばん「強風が来ます!皆さんしっかりバスに掴まってください」

ラッキービースト「アト目モ閉ジテネ。目ニ砂ガ入ルト痛イヨ」

サーバル「わかった」ガシッ

アライグマ「りょ……リョーカイなのだ」ガシッ

フェネック「……」ギュッ

ラッキービースト「Uターンスルヨ」

ギャルルルルル!!ビュオオオオオオオオオ

ビュオオオオオオオ.......

サーバル「ハァハァ......ま……巻けた?」

かばん「危機は回避できたみたい……ありがとうございますラッキーさん!」

ラッキービースト「ミンナ無事デヨカッタヨ」

アライグマ「ペッペッ……口に砂が入ったのだ……」

フェネック「あっぶなかったー……」

リューク「俺は別に砂嵐なんかへっちゃらだったが……気を取り直して出発しようぜ」

かばん「はい……あれ?」

サーバル「どうしたのかばんちゃん?」

かばん「なんか……ぼくのカバンが軽くなったような……」

アライグマ「かばんさんの……かばん?」

フェネック「確かー……ノートはいつもかばんさんの荷物の中に入れてたんだよねー?」

リューク「………嘘だろ?」

サーバル「もしかしてさっきの砂嵐でノート飛んでいっちゃったの!?」

かばん「まってサーバルちゃん……まだ中を探ってないから」ガサガサ

かばん「……」

リューク「……無かったんだな?」

かばん「……はい」

アライグマ「と、とんでもないことになったのだ……パークの危機なのだぁー!!?」

リューク「落ち着けよ。どうせ他のフレンズが拾ったところで文字なんか書けやしないし書いても死なないんだから……」

かばん「でも可能性はゼロじゃありません……早く見つけないと」

リューク「……誰かノートが飛んでいった方角を見た奴はいないか?」

サーバル「み……みんな目を瞑ってたから……」

ラッキービースト「ボクハバスノ運転デ精一杯ダッタカラ……」

リューク「……こうなりゃ死神界に一旦帰るしかねぇか」

サーバル「え?……帰ってどうするの?」

リューク「ノートの所在はもう誰も知らないときた……もしかしたらノートは風に舞って別の地方に飛んでったかもしれねぇ……俺が地上で各地を飛んで回ったとしても探し当てるのは難しいだろうな」

フェネック「じゃあどうやって……」

リューク「だから死神界に帰ってそこから地上を覗くんだ……そこからならジャパリパークの各所を一目で見渡せる。地上で無くしたノートを探すにはその方が手っ取り早い」

かばん「でも死神界に行くまでに時間がかなり掛かってしまうんじゃ……」

リューク「飛んで行けば数分で辿り着ける距離だ……死神にとってはの話だがな」

かばん「それじゃあ……リュークさんにお願いするしか……」

リューク「なるべく早く戻る……ちょっと待ってろ」バサッ

サーバル「……行っちゃったね」

かばん「ここは日が当たってて危ないから……何処か日陰になる所を探さないと」

フェネック「……だったらスナネコの家にお邪魔しようかー。丁度この辺の近くだよー」

アライグマ「さ……賛成なのだ……早く涼しいとこに移動するのだ」

かばん「分かりました……ラッキーさん。お願いします」

ラッキービースト「マカセテ」

ここ最近はリアルが忙しく近況報告もロクに出来ずすみません……

続きは明日以降書きます

金曜超えたら少しは時間に余裕できるかな

死神界

リューク「……」バサッ

デリダブリー「おっ?リューク……しばらく死神界を留守にしてなにしてやがったんだ?」

リューク「……ノートを下界に落としちまってな。ここから探そうと思って一旦帰ってきたんだよ」


グック「ギャハハハ……そりゃお気の毒だな。というかお前ノート2冊持ってんだから一冊ぐらいいいじゃねぇか」

リューク「いや……あれは絶対に見つけないと……」

リューク(ノートは何処だ?……ん?あれは……)

スナネコ『お?……ボクの家に変な本が……』

リューク「あっちゃー……遅かったか……」

グック「おーあったのか……なんだこいつ?なんで名前と寿命が浮かんでこないんだ?」

デリダブリー「変な耳生えてるし人間じゃねぇんじゃねーの?」

グック「人間じゃねー奴にノートを拾われたってことは……え?どうなるんだ?あいつに憑かないといけないのか?」

デリダブリー「俺が知るわけねーだろ」

スナネコ『なんだろこれ……まぁ別に騒ぐほどじゃ……そうだ……ツチノコに見せてみよっと』スタスタ

リューク「あっ!洞窟の奥に……」

デリダブリー「ケケケッ……面倒くさいことになったなぁ……どうするリューク?」

リューク「場所は分かったから取りに行く」バサッ

グック「あっおい…行っちまった……あいつノート取り返せるのかよ?」

デリダブリー「さあな……んなことより昼寝の続きだ」ゴロン

さばくちほー スナネコの家

サーバル「涼しー!!」

アライグマ「み……水……水はどこなのだ!?」

かばん「スナネコさんは……留守みたいですね」

フェネック「うーん水はおうちの隅っこにあるけどー……勝手に飲んじゃうのはまずいかなー」

アライグマ「アライさんの命の危機なのだ!有り難く頂戴するのだー!」ゴクッゴクッ

フェネック「あーまたー……」

かばん「まぁまぁ……アライさん。スナネコさんが帰ってきたら事情を話して謝りましょうね?」

サーバル「でもどうせ『そーですか…』って感じで軽く流してくれると思うよ」

アライグマ「プハ-ッ……あー……容易に想像できるのだ」

リューク「…お前らもうここに来てたのか」

フェネック「おーリュークさーん」

かばん「ノートは見つかりましたか?」

リューク「あぁ……だが時既に遅しだ。ついさっき猫みたいなフレンズがノートを拾ってこの奥に入って行きやがった」

サーバル「猫……ねぇリューク!その子自分のことボクって言ってなかった?」

リューク「……言ってたな」

かばん「間違いない……スナネコさんだよ!」

フェネック「奥に入っていったってことはー……地下迷宮に入ったのかなー?」

リューク「さぁそこまでは……お前らそいつと知り合いだったのか?ならいろいろ手間は省けるな」

アライグマ「じゃあ早速洞窟を通ってスナネコを追跡するのだ!」

かばん「ラッキーさん!」

ラッキービースト「了解シタヨ」

ブォォォォォォォ

さばくちほー 地下迷宮 非常口

ツチノコ「お……お前ェ!!これどこで見つけたァ!!?」

スナネコ「ボクの家に落ちていたんです。これはなんなのですかー?」

ツチノコ「……コレはノートだ。かつてヒトが使っていた道具……この本に文字を書き、様々な記録を残すための……」

スナネコ「……はー」

ツチノコ「冷めるの早過ぎなんだよぉ!!もうちょいノれよ!!」

スナネコ「まんぞく」

ツチノコ「ケッ!相変わらずだなお前は……どれどれ」ペラペラ

ツチノコ「……何も書かれてないじゃないか……よく見りゃこれ新品か?こんな綺麗な状態で今まで残されていたとは……」

スナネコ「あーそういえばー……」

ツチノコ「なんだぁ?」

スナネコ「時間的に大分前なのですが博士達がボクの家まで遊びに来ましてー……なんでもシニガミという動物が危険なモノをもって徘徊してるので用心するようにと」

ツチノコ「それ遊びに来たんじゃないだろぉ!警告に来たんだよぉ!!」

ツチノコ「で……そのシニガミって動物とこのノートになんの関係性があるってんだ?」

スナネコ「……確か名前を書かれるとしんぞー……マヒ?でしんじゃうまっくろな本を持ってる……そうで」

ツチノコ「間違いなくコレの事じゃねぇかよぉ!!」バンッ

スナネコ「あー……言われてみればこの本まっくろですね!……でもまぁさわ」

ツチノコ「騒ぐほどのもんに決まってるだろうがこのヤロー!!」

スナネコ「でもヒトにしか効かないノートらしいので……」

ツチノコ「そ……それを先に言えってんだビビらせやがって……ん?ヒト?」

さばくちほー バイパス

リューク「洞窟の奥はこうなってたのか……さっきまで砂漠にいたとは思えないな」

かばん「はやくスナネコさんを見つけないと……」

フェネック「スナネコが拾ったなら飽きてノートをそこらへんに捨てた可能性もあるよねー……」

アライグマ「よーし!じゃあアライさんはバスの上からノートが落ちてないか確認するのだ!」

サーバル「んー……何処にもノートは落ちてないね……もしまだスナネコがノートを持ってるなら……やっぱりツチノコに見せに行ったのかなぁ」

かばん「……迷宮の入り口が見えてきたよ!」

さばくちほー 地下迷宮 非常口

ツチノコ「……名前を書かれてもフレンズに効きはしないが……かばんは死ぬってことか?……いやあいつは体毛から生まれたフレンズ……純粋なヒトではない……だから」

スナネコ「さっきから何をブツブツ喋ってるのですかー?」

ツチノコ「……コレはシニガミの持ち物だってお前言ってたよな?それがなんでお前の家に落ちていた?」

スナネコ「さっき大きな砂嵐が発生してたのでー……おそらくそれが原因でボクの家まで飛ばされたんじゃないかと」

ツチノコ「……シニガミは砂嵐のせいでノートをうっかり落とした……今頃血眼になって探してるんじゃないのか?」

スナネコ「……ツチノコー?」

ツチノコ「もしかしたら……シニガミがここまで探しにやってくる!?」

明日からまた続きを……ツチノコとスナネコ名前似てるからごっちゃになりそう

サーバル「いた!おーいツチノコー!!」

かばん「ツチノコさん!そのノートを……」

リューク「……」

スナネコ「あっサーバ………わぁ~~っ」

ツチノコ「お前らいつの間……ヴェアアアアアアアアアアアアア!!!!!???」

アライグマ「すごい声なのだ……」

スナネコ「おっきいお口……あなたがシニガミなのですか~~」

リューク「ククク……リュークだ。死神界からやってきた」

スナネコ「ヘえ~……でもまあ騒ぐほどでもないか……」

リューク「えぇ……もう飽きたの?」

ツチノコ「豪胆かオノレわぁ!!?」ビシッ ビシッッ

リューク「後ろに隠れてるのは……あいつがツチノコか」

ツチノコ「なっ……なんで俺の名前が分かったんだテメェー!!?」

リューク「いやかばんとサーバルがお前のこと名前で呼んでたし……」

ツチノコ「あぁそういえば……ってかばんとサーバルの名前を知ってるのもおかしいだろうがぁー!!?なんで一緒にいやがる!?」

ツチノコ「これも博士達から聞いたのですがー……かばん達がシニガミを連れてジャパリパークを一周してると……」

ツチノコ「なんでお前はそういう重要な事を早く言わないんだよぉ!!」

フェネック「ツチノコは博士達から事情を聞いてないのー?」

ツチノコ「……ずっと迷宮の中に籠ってたからな~~♪」

リューク「あんなジメジメしたとこでか?物好きだなお前」

ツチノコ「落ち着くんだよぉ~!!」

かばん「ではぼくがまた一から説明を……」

かばん、フレンズ達に事情を説明中

ツチノコ「な……なるほどな……俺とこいつはノートに触ったからこのシニガミとかいう動物が見えるワケか」

スナネコ「コレはしにがみかいの本なのですか……」

ツチノコ「……かばんにノートが効かないってのは本当なんだろうな?」

リューク「……多分」

フェネック「そこは自信満々に言ってほしいなー」

リューク「……死神には顔を見るだけでその人間の名前と寿命がわかる死神の目を持っている……その目を持ってしてもかばんの名前と寿命が見えないということはこいつは純粋な人間じゃない……ノートに名前を書かれても死ぬ可能性はほぼない筈だ」

サーバル「かばんちゃんって名前は私がつけたからね!……しにがみのめ?なにそれ初めて聞いたよ!?」

リューク「その辺は詳しく話してなかったっけか?……本来はノートの所有者にしか話すべきじゃないんだが……まぁ今更いいか」

リューク「死神の目についてだが……ノートの所有者に対してのみある取引が出来る」

フェネック「とりひきー?」

リューク「死神界じゃ遥か昔から伝えられてる取引だがな……ある代償と引き換えに……そいつの目を死神の目にすることができる……死神と同じように顔を見ただけで名前と寿命がわかるようになるんだ」

かばん「名前と寿命が……」

アライグマ「ぐぬぅー……話が難しいのだ……」

サーバル「だいしょーって一体なんなの?」

リューク「……その人間の残りの寿命の半分だ」

スナネコ「じゅみょーの……はんぶん?」

リューク「……そいつが仮にあと40年生きるとする……死神の目の取引をするとその半分の20年寿命が縮む……つまり後20年しか生きられなくなるってことだ……10年なら5年。1年なら半年だ」

サーバル「そんなに!?いやーこわいこわいこわい!!!」

リューク「で……俺のノートを最初に拾ったのはアライさんだからこいつとは取引が出来るわけだが」

アライグマ「そんな取引するはずがないのだ!!アライさんはもっともーっと長生きしたいのだ!!」

ツチノコ「……ヒトにしかノートが効かないなら取引もヒトにしかできないんじゃないのかよ?」

リューク「ちぇ……気付いてたか……」

アライグマ「お……おまぇ~~!!アライさんを騙したのか!?」

リューク「ビビらせてやろうと思ってな」クククッ

フェネック「リュークさーん……オイタが過ぎるよー」

アライグマ「グスッ……アライさんは怖かったのだ……本気で怖かったのだ!!」

フェネック「よしよしー……泣かないでアライさーん」ナデナデ

サーバル「……謝りなよリューク」

リューク「悪かったよ……リンゴやるから許せ」スッ

アライグマ「……許すのだ」ガブッ

リューク「……死神界のだけどな」

アライグマ「ぶへぇっ!!砂っぽいのだ!!」

リューク「面白ぇ!!」ククククッ

サーバル「もーリューク!!」

ツチノコ「せ……性格わりぃー……」

かばん「リュークさんはいたずら好きですから……」

アライグマ「もうリュークなんて知らないのだ!あっちいけなのだ!」プイッ

リューク「嫌われちまったなぁ」

フェネック「リュークさーん……当たり前だよー」

ツチノコ「あいつらはまぁほっとくとして……かばん。ホントにあのシニガミに何かされてないのか?旅を続けて大丈夫なんだな?」

かばん「心配してくれてありがとうございます…大丈夫です。リュークさんはいたずら好きだけど悪い人ではありません。それはぼくが保証します」

ツチノコ「ぐぅ~……さっき寿命の話を聞いたばかりだから簡単には信じきれんが」

スナネコ「かばんがそういうのならきっと大丈夫です。それよりもせっかく遠くから遥々来てくれたんだから何かして遊びましょ?」

サーバル「よーし!じゃあかりごっこを」

スナネコ「それはいいので……」

今日はここまでで……

飲み会があるとまともな頭が……

すんません

さばくちほー バイパス

かばん「じゃあ次はこはんちほーに出発しますね」

サーバル「ビーバーとプレーリーだね!2人とも元気にしてるかなー?」

ツチノコ「……大丈夫かよホントに」

サーバル「ツチノコは心配性なんだよー……としょかんからずーっと一緒に旅してるけど私たちなんともないよ?」

ツチノコ「ほぉー……付き合いはそこそこ長いってワケか」

アライグマ「……」ツ-ン

リューク「機嫌直せよアライさん、ホラ人間界からくすねてきたリンゴだ。ジューシーでうまいぞ?」

アライグマ「……もう騙されないのだ」

リューク「嘘だと思ってんなら……おいフェネックこれ食えよ」

フェネック「私に振るのー?……まぁいいけど」ガブッ

フェネック「……美味しいねー。アライさーんコレは大丈夫だよー」

アライグマ「フェネックがそういうなら」ガブッ

アライグマ「……うまいのだー!!」

リューク「……許してくれるか?」

フェネック「アライさーん許してあげなよー……リュークさん反省してるよ?」

アライグマ「フェネックに免じて許してあげるのだ!アライさんは寛大なのだ!」

リューク(うっわ単純)

サーバル「2人がちゃんと仲直りできたところでそろそろ行こっか!」

かばん「うん」

スナネコ「やっぱりあなたたちと遊んでいると飽きなくてたのしーです……機会があればまた遊びましょ?」

サーバル「じゃあか……」

スナネコ「狩りごっこはいいのです」

サーバル「どうして頑なに狩りごっこは拒否するの!?」

かばん「あははは……」

ツチノコ「……ま、せいぜい気をつけることだな~」

かばん「はいツチノコさん!お元気で!」

ツチノコ「……おまえもな」ビシッビシッ

ラッキービースト「発進スルヨ。次ハこはんちほーダネ」

ブォォォォォ

こはんちほー ログハウス

コノハ博士「……」シュタッ

ミミ助手「ビーバー。いますか?」コンコン

アメリカビーバー「は……博士!?ちょいとお待ちを……」アセアセ

コノハ博士「早く出るのです」

アメリカビーバー「お待たせしましたっス!」ガチャ

ミミ助手「なるほど……プレーリーと一緒に作った家……思ってたよりかなり立派ですね」

コノハ博士「我々の用意した木材が役に立ったようで何よりなのです」

アメリカビーバー「え……えぇそうなんスよ!博士たちには感謝しきれな」

ミミ助手「誤魔化さなくていいのです。我々の用意した木材がサーバルのドジのせいで全て流されてしまったことは我々もう知っているので」

アメリカビーバー「えぇ!?知ってたんスか!?」

コノハ博士「……我々の苦労が水の泡ですね全く」

アメリカビーバー「うぅ……申し訳ないッス!!ジャパリまん3ヶ月分はちゃんと用意するのでどうかお許しを……」

コノハ博士「ジャパリまんはもういいのです。我々、もう食べ飽きてるので」

ミミ助手「食べ飽きてるので」

アメリカビーバー「そ……そうッスか?……じゃあ何しにここへ?」

コノハ博士「……プレーリーはいないのですか?できれば2人一緒で話をしたいのですが」

アメリカビーバー「プレーリーさんはボスからジャパリまんを貰いに行ってるッス……多分もうすぐ帰ってくるかと」

プレーリードッグ「ただいまでありますビーバー殿!たんまり貰ってきたであります!……おぉー博士に助手!奇遇でありますなぁ!ジャパリまんどうでありますか?」

コノハ博士「ジャパリまんはいらないのです」

ミミ助手「ぐっどたいみんぐなのです」

プレーリードッグ「それでは……」ガシッ

コノハ博士「!?……ぷ、プレーリー。離すので」

プレーリードッグ「んちゅ~~」カバァ

コノハ博士「ム……ムグ」ジタバタ

アメリカビーバー「はわわ……プレーリーさ~ん……」

プレーリードッグ「ぷはぁ……じゃあ助手の方にも」

ミミ助手「飛んで回避するのです」バサッ 

プレーリードッグ「逃げられたであります!」

コノハ博士「お……お前だけズルいのです助手……」ヒクヒク

プレーリードッグ「博士たちはどうして私たちの家にやってきたのでありますか?」

コノハ博士「うぅ……お口が唾液でベタベタなのです」

プレーリードッグ「だ……大丈夫でありますか?」

コノハ博士「どの口が言うのですか!」

ミミ助手「私が説明するのです……先日恐ろしい動物がジャパリパークに現れたので我々は各ちほーを飛び回って注意喚起をおこなっているのです」

アメリカビーバー「恐ろしい……まさか大型セルリアンッスか?」

ミミ助手「いいえ……セルリアンなどよりもっと恐ろしいのです」

ミミ助手、フレンズ達に事情を説明中……

アメリカビーバー「ひ……ひぃ~~シニガミってそんな怖い動物なんスか?」ガタガタ

プレーリードッグ「な……名前を書かれると死んでしまうノート……た……確かにセルリアンより恐ろしいでありますな」ガクガク

コノハ博士「フレンズの名前をかいても死なない。効果を発揮するのはヒトのみ……シニガミはそう言っていましたが」

ミミ助手「どこまで信用できるかどうかという話なのです」

アメリカビーバー「か……かばんさん達がその……シニガミを連れて旅してるって……本当ッスか?」

コノハ博士「かばんではなくサーバルが提案したことなのです……」

ミミ助手「死神のいうことを間に受けるならパーク中を連れ回しても確かに危険はありませんが……死神が嘘をつくことは充分に考えられるのです」

プレーリードッグ「かばん殿は今どの辺を旅してるのでありますか?」

ミミ助手「時間的に……さばくちほーを回っているはずなのです」

アメリカビーバー「もうこの辺の近くじゃないッスか!!」

プレーリードッグ「かばん殿とサーバル殿は無事でありましょうか!?」

コノハ博士「今の所大きな騒ぎもないようなので……とりあえず今は無事のはずなのです」

アメリカビーバー「良かったッス……」ホッ

ミミ助手「もうすぐここにかばん達がシニガミを連れてやってくるのです……なのでお前達は用心を」

アライグマ「あーっ!!プレーリーとビーバー!おーいなのだー!!」

フェネック「あれー?博士達もいるー」

リューク「あっ……あいつらは……お前らよくも俺のことを散々こき下ろしてくれたな」

コノハ博士「ひ……ヒィ!?」シュッ

ミミ助手「も……もうきたのですか」

プレーリードッグ「おー!アライ殿とフェネック殿も一緒だったのでありますか!」

サーバル「ビーバー!プレーリーもいるね!元気にしてた?」

アメリカビーバー「サーバルさん……かばんさんも……怪我はないッスか?」

かばん「やっぱり博士達から話を聞いたんですね……」

プレーリードッグ「んー……」キョロキョロ

プレーリードッグ「シニガミは何処にいるのでありますか?」

コノハ博士「な……まさか目の前のコレが見えないのですか!?」

ミミ助手「もしかして……ビーバーもですか?」

アメリカビーバー「……何処にも怪しいものは見えないッス……」

リューク「こいつらはノートに触ってないからな……だから俺の姿は見えないし声も聞こえない」

コノハ博士「それは初耳なのです……」

アメリカビーバー「えっ……今博士誰と……まさかそこにシニガミがいるんスかぁ!?」

かばん「このノートに触るとリュークさんが見えるようになるんです」スッ

プレーリードッグ「これでありますか?」ピトッ

リューク「ククク……」

プレーリードッグ「わっはぁぁあ!!?……なんと凶悪そうな面構え!……かばん殿から離れるであります!さもないと生き埋めにしてやるでありますよ!!」

リューク「できるもんならやってみな」

アメリカビーバー「プレーリーさん……ノートを触ったらシニガミが見えるのは本当みたいッスね」

かばん「……ビーバーさん。触ってみますか?」

アメリカビーバー「この状況で俺っちだけ姿が見えないというのも……わかりました。触ってみるッス」スッ

リューク「よぉ……」クククッ

アメリカビーバー「……うわぁぁぁぁぁ!!!?」

プレーリードッグ「ビーバー殿!!」

サーバル「だ……大丈夫だよ!確かにリュークは顔は怖いしいたずら好きだけど……」

アライグマ「危害は絶対にないのだ!どうか信じて欲しいのだ!!」

アメリカビーバー「サーバルさん達がそういうなら……信じるッス」

かばん「よかった……」ホッ

続きは明日から……

今デスノート読み返してますが月本当外道だなぁー

吐き気を催す

リューク「かばんもだがお前らの信頼度はすごいなぁ……前にもこんなことがあった気がするぞ」

サーバル「かばんちゃんは困ってる子の為に色々考えてがんばったんだよ!そんなの当然だよ!」

リューク「お前かばんのことになると褒めちぎってばっかだな」

サーバル「だってかばんちゃんは……」

かばん「も……もういいよサーバルちゃん……恥ずかしいよ」

アライグマ「実際かばんさんは凄いのだ。誇っていいのだ」

プレーリードッグ「おぉ……シニガミと仲良く会話してるでありますよ!これは本当に危険はないのでは?」

コノハ博士「……油断は禁物なのです」

アメリカビーバー「日が暮れてきたしせっかくだから泊まっていくといいッスよ!シニガミさんもどうッスか?」

リューク「んー……時間的にどうだろうな……でも一回死神界に帰ったから制限時間はリセットされてるかも……」

かばん「ああ……言われてみれば」

ミミ助手「よくこんなゲテモノを家に泊める気になるのです……」

リューク「化け物ならまだしもゲテモノってお前」

プレーリードッグ「私もビーバー殿に賛成であります!折角しにがみかいから遠路遥々起こしいただいたのになんのもてなしも無いのは失礼に当たるであります!」

リューク「お前さっき俺のこと生き埋めにしてやるとか言ってなかったっけ?」

フェネック「博士助手ー……あんまりリュークさんをわるく言わないであげてよー。リュークさん顔は怖いけど優しいし面白いんだよー……ちょっといたずら好きな所がたまにキズだけどねー」

リューク「褒めるか貶すかどっちかにしろよ」

コノハ博士「……まぁ放っておいても危険性が無いのはお前らの様子を見てよくわかったのです」

ミミ助手「ですが用心するに越した事はないので……以後も気をつけるのですよ」

かばん「はい……ありがとうございます。心配してくれて」

コノハ博士「かばんに何かあったらかばんの料理が食べられなくなるので……」

サーバル「えー!そっちの心配!?」

かばん「あはは……博士達らしいです」

リューク「あっ……やべぇ」

アメリカビーバー「え……どうしたんスか?」

リューク「砂漠に寄った辺りから……ジャパリまん食ってねぇ」

ミミ助手「食い意地の張った奴なのです」

コノハ博士「食いしん坊なのです」

アライグマ「博士達にだけは言われたくないのだ」

かばん「さばくちほーは砂嵐の所為でバタバタしてましたから……ってまずいですよ!リュークさん禁断症状が!!」

サーバル「あっ!」

リューク「うぉぉ……」ギュルルルルル

アメリカビーバー「わぁぁあ!シニガミさんの身体がどんどん捻れていくッス!?」

プレーリードッグ「ななな……何事でありますか!?」

コノハ博士「」シュッ

ミミ助手「は……博士、だから細くなってる場合じゃないのです」

アメリカビーバー「プレーリーさん!ボスから貰ったジャパリまんをシニガミさんに!!」

プレーリードッグ「りょ……了解であります!リューク殿!どうぞ!」

リューク「かたじけねぇ」モグモグ

リューク「……ふぅ。落ち着いたぜ」

フェネック「あんな感じになっちゃうんだねー……すごい捻れてたけど身体痛くないのー?」

リューク「死神だから痛みとかは感じないんだが動けなくなるのは不便だな」

プレーリードッグ「あと5個ほど残ってるのでありますが……」

リューク「全部くれるのか?」

アメリカビーバー「全部あげちゃっていいッスよ……またシニガミさんがあんなことになるぐらいなら……」

サーバル「ごめんね2人とも……」

コノハ博士「……本当に放っておいて大丈夫なのですか?」

ミミ助手「ジャパリまんの禁断症状の所為で破壊活動するとかないでしょうね……不安なのです」

かばん「……それはないです……きっと」

プレーリードッグ「……さっ!立ち話もなんですから中に入ってゆっくりくつろぐであります!あっ!博士達もどうでありますか?」

コノハ博士「我々はとしょかんに戻るのです。各ちほーは大方飛び回ったので」

ミミ助手「あまり長く図書館を留守にするわけにはいかないのです。我々の知識を必要とするフレンズがまだ沢山いるので」

サーバル「島の長って大変なんだね……」

コノハ博士「では失礼するのです」

ミミ助手「無事としょかんに帰ってまた我々に料理を振る舞うのですよ」

サーバル「まったねー!」ブンブン

アメリカビーバー「いつ見ても博士達の飛び方はすごいッスねー……」

サーバル「うん。私耳はいいけど博士達の羽ばたく音って全然聞こえないよ」

リューク「ゴクッ……あーうまかった」

アライグマ「わっ!ジャパリまんがあっという間になくなっちゃったのだ!」

フェネック「すごい食欲だねー」

プレーリードッグ「リューク殿はもう大丈夫そうでありますな!早速お泊まりの準備をするであります!」

かばん「泊めてくれるのは嬉しいのですがこの人数だと寝床があまり……」

アメリカビーバー「それなら心配無用ッス!寝床は今から作るッス」

プレーリードッグ「こんな感じでどうでありましょう!」ガタン

アメリカビーバー「バッチリッス~」グッ

サーバル「相変わらず飲み込み早いね!」

プレーリードッグ「いやぁそれほ……お~私とした事が!リューク殿にご挨拶するのをすっかり忘れてたであります」

リューク「……ご挨拶?」

かばん「あっ……」

プレーリードッグ「うーん……背が高すぎて届かないでありますな……少し屈んでもらっていいでありますか?」

リューク「……こうか?」スッ

かばん「あ……あのリュークさ」

プレーリードッグ「ふふぅ」ガシッ

リューク「……え?」

プレーリードッグ「むちゅ~」ギュウウウウ

リューク「」チュウウウウウ

サーバル「あっちゃー……」

アメリカビーバー「あわわ……プレーリーさんってばまた……」

プレーリードッグ「ぷはぁ……プレーリー式のご挨拶であります!」

リューク「……」

フェネック「リュークさーん?」

リューク「……不意打ち過ぎるだろ」

アライグマ「あっ!そういえばゆきやまちほーでアライさんがリュークにしがみ付いたとき透けて躱していた筈なのだ!なんで今回は透けなかったのだ?」

リューク「ああいう事されるとは思わなかったからな……ノーガードだと透ける事も忘れちまうみたいだ……」

プレーリードッグ「リューク殿だけでは失礼であります!かばん殿にも突撃でありまーす!」ガバッ

かばん「う……うわぁぁ!」

こはんちほー ログハウス中

アメリカビーバー「リュークさんのナワバリのこととかもっと教えてほしいッス!」

リューク「……あんま語るとこないんだがなぁ」

アライグマ「リューク以外のシニガミはどんな奴がいるのだ?」

リューク「えーっと……例えば身体がスカスカした奴とか鎌持った奴とか顔面キラキラな奴とか……」

サーバル「へぇー!シニガミって動物と同じでいろんな種類がいるんだね!」

リューク「まあどいつもこいつも退屈してる自堕落な奴ばかりだがな……俺もそうだったが」

サーバル「そーなんだ……ジャパリパークに引っ越してみる?私は大歓迎だよ!」

リューク「クククッ……確かにここは死神界と違って退屈はしないし悪くはない……だが生憎死神界の掟があるからな」

かばん「掟……」

プレーリードッグ「もし掟を破ったら……どうなっちゃうのでありますか?」

リューク「掟にもいろいろあってな……例えばお前らと最初に出会った時、ノート以外で人を殺すのは掟で禁じられてるって話はしたよな?」

アライグマ「……そんな話してたかー?」

かばん「ええ……ぼくがフレンズさんに手は出さないようにお願いした後の話ですよね?」

リューク「あぁそうだ……掟を破ることによって受ける罰は様々だが……俺が今言った事例は特級に当たるらしい」

サーバル「とっきゅー?」

かばん「一番重い罰……ってことですね」

リューク「あぁ……ノート以外で人……或いは動物を殺すと……想像を絶する苦痛を長時間味わって……やがて砂になって死ぬそうだ」

アメリカビーバー「ひぃ~~」ガタガタ

アライグマ「あ……アライさん痛いのは嫌なのだ……」ガタガタ

かばん「下界に長時間いた場合はどんな罰が……」

リューク「さすがに特級はないだろうが……もしかすると砂になって死ぬ事もあり得なくはないな」

サーバル「……やだよ」

かばん「サーバルちゃん?」

サーバル「そんなの絶対に嫌だよ!!」

リューク「うぉっ!」ビクッ

サーバル「折角リュークと出会って友達になって……ずーっと一緒に旅して仲良しになったのに……死んじゃうなんて絶対やだー!!」モギュウ

アライグマ「アライさんだって……喧嘩もしたけどアライさんはやっぱりリュークが大好きなのだ!いなくなっちゃ駄目なのだ!!」ギュウ

フェネック「アライさん……」

かばん「……サーバルちゃん」

リューク「………」スカッ

サーバル「うみゃ!?」ズルッ

アライグマ「おわっ!?」ズザァ

リューク「……これで分かったろ。俺はこの世界に長居するわけにはいかないんだ……俺だって命は惜しいからな」

リューク「人間にノートを拾われれば俺はここに留まる事ができるが……ジャパリパークではヒトそのものはもういないみたいだしな」

サーバル「うぅ~……」

アメリカビーバー「寂しく……なっちゃうッスね」

リューク「おいおい……お前らとはさっき会ったばかりじゃないか」

プレーリードッグ「でもさっきのサーバル殿とアライ殿を見ればリューク殿の人柄はよく分かったでありますよ!……我々ももっと長い時間リューク殿と一緒に話がしたかったであります……」

リューク「今からお別れって訳でもねーのにしんみりしやがって……でもまぁ」

フェネック「?」

リューク「たまになら……また遊びにきてやってもいい」

かばん「本当ですか!?」

リューク「……ジャパリまん美味しいし?」

サーバル「……わーい!約束だよ!リューク!」

アメリカビーバー「良かったッスね!サーバルさん!」

リューク(……仮にも俺は死神なのにこいつらは俺のことを恐れることはもう無いどころか俺と仲良くなる事が心から嬉しいようだ)

リューク(……でもな)

リューク(俺はお前達が思ってるほど……性格は良くないぜ?)クククッ

数時間後

プレーリードッグ「はぁーいっぱい語り尽くしたでありますなぁー……」

フェネック「そろそろ寝よっかー……明日に備えないとねー」

かばん「ではプレーリーさんが作ってくれた寝床を部屋に並べて……」ガタッ

アライグマ「ふぅ……並べ終わったのだ。早く寝るのだ」

リューク「明日はどこに行くんだ?もう図書館までは近いんだろ?」

かばん「ゴールの前にあと一つだけちほーを通るんです」

サーバル「最後のちほーはへいげんだよ!へいげんじゃたくさんのフレンズとお友達になったなぁ……多分今まで一番多いんじゃない?」

リューク「ほぅ……どんなのがいるんだ?」

かばん「まずライオンさんにヘラジカさん……アルマジロさんとヤマアラシさん……ハシビロコウさんに……」

かばん「……」ウトウト

リューク「……まあ明日になってからのお楽しみでいいや。寝ていいぞ」

かばん「すみません……横になります」ゴロン

アメリカビーバー「お休みッス~」ゴロン

プレーリードッグ「お休みであります~」ゴロン

リューク「サーバル……お前は寝なくていいのか?」

サーバル「私夜行性だから今そんなに眠たくないんだー」

リューク「あー……そういやそうだったか」

サーバル「ねーリューク……」

リューク「何だ?」

サーバル「私達……離れていてもずっと友達だよね?」

リューク(……)

リューク「さぁ?どうだかな……」

サーバル「えー……そこは肯定してよ」

リューク「クククッ……ま、俺はもう寝るぜ。ホントは睡眠なんて生きる上では必要ないが眠たくなることはあるからな」

サーバル「……いじわる」

サーバル「……私もねよーっと」ゴロッ

リューク(……友達……か)

リューク「……ハァ」

同時刻 へいげんちほー

ガサッ

ウサギ「ハッ.....ハッ.....!!」ダッダッダ

ビュオオオオオオ

ウサギ「!?……嘘でしょ……どこまで追ってくるの!?」

ウサギ「誰か……誰か助けて……!!」

??「……」ズオオオオ

グキッ

ウサギ(しまった……脚が!)

ウサギ「ウッ……」ドサアッ

??「クククッ……」ズオオオオ

ウサギ「ッ!!嫌ぁぁ!!!」

??「……」ビュン

ウサギ「………?」

ウサギ「……あれ?あの怪物は?」

ウサギ「いなく……なっちゃった?」

ウサギ「何だったんだろ……今のってセルリ……」

ドクン....

ウサギ「ウッ……!!」ドサッ

ウサギ「ガハッ......胸が……くるし……」

ウサギ「......い……いや……だ」

ウサギ「……」ガクッ

ビュオオオオオオオオ........

??「……面白」

報告遅れました!

続きは明日書きます

翌朝 へいげんちほー ヘラジカ陣営

ヘラジカ「……」

シロサイ「……」

タテガミヤマアラシ「見合って見合って~……はっけよーい……残った!ですぅ!!」

ヘラジカ「うおおぉぉーー!!!」ガシッ ズザザ-ッ

シロサイ「ぐっ……ヘラジカ様のお力は凄まじいですわね……こっちも負けてられませんわよ!!」グググッ

ヘラジカ「うむ!その意気だシロサイ!」ググッ

オオアルマジロ「シロサイ頑張れ~!!」

パンサーカメレオン「ヘラジカ様も頑張るでござる~」

タテガミヤマアラシ「のこったのこったです~!」

ハシビロコウ「………」ジ-ッ

ヘラジカ「ぬぅ~……どりゃあああ」ブン!

シロサイ「きゃあ!」ドサッ

タテガミヤマアラシ「ヘラジカ様の勝ちですぅ!決まり手は上手投げですぅ!!」

ヘラジカ「ふぅ……良き試合だった!強くなったなぁシロサイ!」

シロサイ「いいえ……ヘラジカ様にはまだまだ及びませんわ」

オオアルマジロ「重い鎧背負ってるシロサイを大きく投げ飛ばすなんて……ヘラジカ様はやっぱ凄いです!」

パンサーカメレオン「感嘆するでござる……」

ヘラジカ「さぁまだまだ練習するぞ!明日はこのすもうという遊びでライオン達と勝負するのだからな!」

パンサーカメレオン「この遊戯もかばん殿が考案なされた遊びでこざるか?」

オオアルマジロ「としょかんにすもうのルールが書かれてる本があったらしくてねー……かばんがそれを読んでヘラジカ様に教えたらしいんだわー」

パンサーカメレオン「としょかんに……なるほど古から伝えられている遊戯でござるか!」

タテガミヤマアラシ「次はカメレオン対ハシビロコウ!ですぅ!」

パンサーカメレオン「わぁぁぁ……ついに拙者の出番でござるか……」

オオアルマジロ「大丈夫だって!透明になればイケるでしょ!」

パンサーカメレオン「おお!その手が……」

ヘラジカ「それは反則だろう……正面から堂々ど組み合って勝負するのがすもうの醍醐味だ!!」ドン!!

パンサーカメレオン「そ……そうでござるよね……はぁ」

ハシビロコウ「………」スタスタ

シロサイ「ハシビロコウはもう土俵にあがってますわよ!さあ覚悟をお決めなサイ!」

パンサーカメレオン「は……はいでござる」

タテガミヤマアラシ「では見合って見合って~……」

パンサーカメレオン「ど……どうかお手柔らかに」

ハシビロコウ「……」

タテガミヤマアラシ「はっけよーい……のこ」

ツキノワグマ「ちょっと待ったー!!」

タテガミヤマアラシ「わっ!」ズルッ

オオアルマジロ「もー……いきなり何さ?」

ヘラジカ「お前はライオンの……勝負は明日のはずだが……」

ツキノワグマ「勝負どころじゃないって!あんた達昨日へいげんで何が起こったか知らないの!?」

ヘラジカ「知らんな」シレッ

ツキノワグマ「そ……即答……」

ハシビロコウ「……何が起こったの?」

ツキノワグマ「フレンズがね……セルリアンに食われたんだよ」

ヘラジカ「……なに?」

オオアルマジロ「えー!?またもセルリアン発生!?」

シロサイ「この間大型のセルリアンを倒したばかりですのに……」

タテガミヤマアラシ「どれ程の大きさなんですぅ?」

ツキノワグマ「……目撃証言によるとフレンズより少し背が高い程度らしいんだけど」

オオアルマジロ「それなら楽勝だね!ライオンとヘラジカ様の2人がいれば簡単にぱっかーんだわ!」

ヘラジカ「……任せろ!仇は私が……」

ツキノワグマ「それが……」

ハシビロコウ「……それが?」

ツキノワグマ「……さっきセルリアンに取り込まれたらしいフレンズを発見したんだけど……死んでたんだよ。その子」

ヘラジカ「……今なんて言った?」

ツキノワグマ「死んでたって言ったんだよ!フレンズの姿のままで!」

ヘラジカ「……!?」

パンサーカメレオン「どどど……どういうことでござるかぁ……セルリアンに食べられたら動物に戻って記憶が無くなるのは知ってたでござるが命までは……」

シロサイ「フレンズの姿のまま亡くなっていたというのは気になりますわ……セルリアンではなく別の生物の仕業では?」

ツキノワグマ「セルリアンに襲われたのは間違いないよ……だって遺体を見つけた後しばらく経ったらその子は動物の姿に戻ったから……元の動物の姿に戻せる奴なんてセルリアンしかいないでしょ……」

オオアルマジロ「ど……動物に戻った後はどうだったのかなー?……まさか生き返ってたり……なんてことは」

ツキノワグマ「……そう思って触って確かめてみたけど……冷たいままだった」

ハシビロコウ「っ……」

ハシビロコウ「もしかすると……」

シロサイ「ハシビロコウ!心当たりがありますの!?」

ハシビロコウ「博士達が昨日言ってた……シニガミの仕業……なのかも」

パンサーカメレオン「確か……ジャパリパークに突然現れた恐ろしい動物で……かばん殿達がパークを案内して回っていると……そう聞いたでござる」

ツキノワグマ「その動物の事なら私達も聞いたし大将の耳にも入ってるいるよ……でも昨夜の時点だと確かかばん達はまだ隣のちほーにいたはずだし……」

オオアルマジロ「今もかばん達はここにはいないしねー……シニガミがずっと付いてるんなら殺すのは難しいんじゃぁ……」

ハシビロコウ「でもシニガミは……空を飛べるらしいの……すごいスピードで」

シロサイ「空を速く飛べるのなら……犯行は不可能とは言い切れませんわね」

ヘラジカ「……許せん」ザッ

パンサーカメレオン「ヘラジカ様!何処へ行くでこざるか!?」

ヘラジカ「決まっている……シニガミを討伐するんだ!こんな狼藉……断じて許す訳には……」

ツキノワグマ「待った……実は大将から伝言を預かっててね……」

タテガミヤマアラシ「伝言って……?ライオンさんから……です?」

ツキノワグマ「うん……『うちらのナワバリでふざけた真似しやがった馬鹿野郎をまた一緒にぶちのめしてやろうぜ』と……」

オオアルマジロ「こ……こわー」

ヘラジカ「……わかった。かばんが大型セルリアンに取り込まれた時と同じ様に……一時休戦だ……ツキノワグマ、ライオンの所まで連れて行ってくれ」

ツキノワグマ「……ついてきて」

続きは明日書きます

もうそろそろ終わりが近づいてきたかな……

へいげんちほー ライオン陣営 城門前

オーロックス「……ツキノワグマの奴大丈夫かな……1人でヘラジカのトコに送っちまったけど」

アラビアオリックス「ツキノワグマも手練れだ。簡単にやられる様なタマじゃない……我々はただ門番としてヘラジカ達が無事にここに来るのを待てばいい」

オーロックス「おう……セルリアンの野郎……絶対にこの先は通さねぇぞ……!」

アラビアオリックス「……ん?空に何か飛んでいるのが見える……もしや」

オーロックス「いや……あれは鳥のフレンズだろ?」

アラビアオリックス「鳥のフレンズには違いないが……おい!こっちに降ってくるぞ!」

オーロックス「な……なんだとぉ!?」

ヒュウウウウウウウウ

オーロックス「まさか空から攻撃を……いやそんな感じには見えねぇな……なら!」ダッ

アラビアオリックス「オーロックス!」

オーロックス「……あっぶねぇ!ギリセーフ!!」ガシッ

アラビアオリックス「ナイスキャッチ!!」

オーロックス「鳥のフレンズが空から落ちてくるなんてよっぽどだぜ……おい!しっかりしろ!大丈夫か?」

ツバメ「……」ハ-ッ.....ハ-ッ.....

アラビアオリックス「様子がおかしいぞ……なんだか苦しそうだ」

オーロックス「おいおいやめてくれよ……!!」

ツバメ「……せ……る」ガクッ

ツバメ「…………」

アラビアオリックス「……駄目だ……もう」

オーロックス「……ちくしょぉぉぉーっ!!!」

アラビアオリックス「!?……空からもう一体……あれが例のセルリアンか!?」

ズォォォォォォォ

??「クククッ」

オーロックス(野生解放モード)「……ぶっ殺してやる」チャキッ

数十分前 こはんちほー ログハウス前

かばん「泊めていただいてありがとうございます!そろそろへいげんちほーに出発しますね……なんかこんな大人数でちょっと申し訳ない気が……」

アメリカビーバー「いえいえ……こっちは全然迷惑だなんて思ってないッスよ~」

プレーリードッグ「かばん殿と私達はもうお友達でありましょう!?遠慮なんかして欲しくないでありますよ!それにこの家はかばん殿が的確なアドバイスをしてくれたからこそ完成したのであります!自分のお家だと思ってまたいつでも遊びにくるであります!!」

かばん「プレーリーさん……」

サーバル「そーそープレーリーの言う通り!また遊びにこようねかばんちゃん!」

かばん「うん!サーバルちゃん!」

アライグマ「アライさんだってまた泊まりにいくのだー!!」

プレーリードッグ「アライ殿だって大歓迎であります!フェネック殿も!!」

フェネック「どもどもありがとー……うん?」

ラッキービースト「………」ビ-ッビ-ッビ-ッ

サーバル「うわぁ!びっくりしたー!?」

かばん「ラッキーさんがこの音を発するってことは……何かあったんですね?」

リューク「なんだこの音?……警告音ってやつか?」

ラッキービースト「注意、注意、へいげんちほーニテ未知ノ能力ヲ持ッタセルリアンガ発生シマシタ!パーク全域ノオ客様、並ビニフレンズ一同……直チニ避難シテクダサイ!」

フェネック「……ボスが必死にこう言ってるってことはー……」

アライグマ「多分また巨大なやつが現れたのだ……今度こそパークの危機なのだ!!」

リューク「平原といえば今から俺たちが向かうとこじゃないか……」

アメリカビーバー「じゃあ早く倒さないと駄目ッスよ!放っておくと犠牲が……」

プレーリードッグ「未知の能力とやらがなんなのかは不明でありますが……とにかく我々も向かうであります!一緒にセルリアンを……」

ラッキービースト「駄目デス!!」

プレーリードッグ「な……なぜでありますかボス!かばん殿がピンチの時、我々に助けを求めてたのはボスであります!」

アメリカビーバー「そうッスよ!どうして止めるッスか!?」

ラッキービースト「……今回発生シタセルリアンニトリコマレテシマッタフレンズハ……皆……死ンデシマッタンダ」

サーバル「え……」

かばん「ラッキーさん……何言ってるんですか……今……死」

リューク「は?……いやいやちょっと待て話が違うぞ。フレンズはセルリアンに喰われたら動物に戻るんじゃなかったのか?」

ラッキービースト「……別個体ノボクガ目撃シテイタンダケド……今回ノセルリアンハコレマデ発生シテイタセルリアントハ明確ニタイプガ異ナルンダ」

アメリカビーバー「タイプ?ってなんスか?」

ラッキービースト「今迄ノ個体ハフレンズヲ生キタママ捕食シテイタケド……今回ノ個体ハ……フレンズヲ殺シタ後ニサンドスターヲ奪ッテイルミタイナンダ……スデニナンタイカノフレンズガ……動物ニ戻ッタ後死体トナッテ発見サレテイルヨ」

サーバル「な……何それ?……死体って……」

プレーリードッグ「う……嘘であります……死ぬなんてそんな」

かばん「ラッキーさんがこんな嘘をつくはずありません……」

リューク「……どういう殺され方だったんだ?」

ラッキービースト「……食ベラレタフレンズハ一旦スグニ吐キ出サレテ……ソノ時ハマダフレンズハ生キテイルンダケド……数十秒後ニ突然胸ヲ抑エテ苦シミダシ……息ヲ引キ取ッテシマウヨ」

リューク「……胸を?」

アメリカビーバー「胸……心臓の辺りッスかね?」

フェネック「……ねぇかばんさん……私今とても嫌ーな想像しちゃったんだけどー」

かばん「……実はぼくも……あの日ノートを翻訳した時……似たような記述があったような……」

リューク「40秒以内に死因を書かなければ全てが心臓麻痺になる……だろ?」

かばん「リュークさん……!」

プレーリードッグ「え……え!?どういうことでありますか?」

アメリカビーバー「プレーリーさん!あのノートの事ッスよ!」

プレーリードッグ「へ?……名前を書かれると死ぬというあのノートでありますか?」

アライグマ「待つのだ……じゃあフレンズを殺したのは……リュークなのかー!?」

リューク「馬鹿言え。いくら死神とはいえ顔も見たことが無い奴なんか殺せるか……大体ノートにフレンズの名前を書いたとしても殺せるはずがないんだ」

フェネック「ノートはヒトにしか効果がない……だよねー」

リューク「俺の言うことが信じられないならこのノートの中身を見てみろ……俺の腰に身につけてるノートも確認してみるといい」スッ

かばん「失礼します」パラパラ

かばん「……名前は書かれてませんね」パタン

サーバル「私は最初から信じてたよ!」

リューク「だがデスノートの殺し方とそのセルリアンの殺し方が似通っているのは確かだ……原因があるとしたら俺がノートを落としたせいだろうな」

かばん「……博士からこんな話を聞いたことがあります」

リューク「何だ?」

かばん「ヒトが存在していた遥か昔には……モノや生物から輝きを奪い……形や性質をコピーするタイプのセルリアンもいたと聞いたことがあるんです……今現在では長らく確認できていなかったタイプらしいんですが」

サーバル「うー……よくわかんないや……」

リューク「……つまりこう言うことか?」

リューク「俺が落としたノートをセルリアンが取り込み……ノートの性質をコピーしてフレンズを殺す能力を得た……ってことか」

かばん「おそらくその可能性が高いかと思われます……」

フェネック「さ……最凶最悪だよー……それじゃぁ石を狙って倒すことも……」

アメリカビーバー「……あ……足が震えてきたッス……俺っちもう立てないッスよぉ……」ガタッ

アライグマ「ビーバー!……無理もないのだアライさんも恐怖で体が酷く震えているのだ……」

ラッキービースト「ダカラボクハ……君達ヲへいげんニ行カセルワケニハ行カナイ……ダッテ……カバン達ヲ死ナセタクハ……」

かばん「……それでも」

リューク「?」

かばん「……フレンズさん達を見捨てて避難なんかできない」

サーバル「……かばんちゃん」

かばん「ライオンさんとヘラジカさんはその性格からして……フレンズを殺したセルリアンを討伐しようと躍起になっているはずだよ……逃げることなんか絶対に考えていないと思う……このままだと2人はセルリアンに…」

サーバル「……!?」

かばん「……へいげんちほーまで急ぎましょう!今からならまだ間に合うかも……ラッキーさん!」

ラッキービースト「……」

ラッキービースト「……ワカッタヨ。止メタトコロデカバン達ハ聞カナイダロウカラネ」

サーバル「……当然!……自分だけ助かろうなんて絶対に嫌だ!!……ライオンとヘラジカを助けないと!」

リューク……(自分の命を捨ててでも……友達を死なせたくない……こいつらは本気でそう考えてる)

リューク(俺には……とんと理解出来ない感情だ)

続きはまた明日書きます

今週中には終われるか……?

アライグマ「あ……アライさんはもう吹っ切れたのだ!こうなったら最後までかばんさんについて行くのだ!!」

リューク「お前が付いてきたところで足手まといになるだけじゃねぇのか?」クククッ

アライグマ「いちいちうるさいのだ!行くったら行くのだー!」

フェネック「……アライさんは危なっかしいからねー。私も最後まで付き合うよー」

プレーリードッグ「私は……」

アメリカビーバー「うぅ~……」

リューク「悩んでいるうちに時間がどんどん過ぎていくぜ」

かばん「リュークさんの言う通りです……時間がもったいないので……迷うぐらいならここに残ってください。それにあまり大勢で向かうと更に犠牲が増えるかもしれません」

アメリカビーバー「……そうッスね。こんなガタガタの足腰じゃ満足に動けることもできないッス……記憶が消えるかもしれないのと死ぬかもしれないのとでは……心持ちが全然違うッスよ……」

プレーリードッグ「ぐぅ~……なんの助けにもなれず……悔しいであります……」ポロポロ

サーバル「泣かないで!その気持ちだけで充分嬉しいよ!」

アライグマ「セルリアンは絶対に倒すのだ……安心して待っていてほしいのだ!」

かばん「……必ず……生きて戻ってきます!」

ラッキービースト「……目的地ハへいげんちほー……出発スルヨ」ブォォォォォォ

リューク「……」

へいげんちほー ライオン陣営 城門前

オーロックス「おらぁッ!!」ブンッ

死神セルリアン「ククッ……」スカッ

オーロックス「ちっきょー……なんで俺の攻撃が当たらねぇんだ!?」

アラビアオリックス「武器は間違いなく当たっているはずだ……なのにどうして!?」

死神セルリアン「……」シュッ!

オーロックス「危ねっ!」ヒョイ

アラビアオリックス「気を付けろオーロックス!ボスの通信が本当ならおそらく一撃だけでも喰らったらアウトだ!」

オーロックス「分かってる!……」ダッ

アラビアオリックス(あいつ……倒れている鳥の子にはもう目もくれてない。自分が殺した後はもう何の興味も示さないということか?……)

アラビアオリックス(野生解放モード)「……ふざけるなぁ!!」ブンッ

死神セルリアン「……」スカッ

アラビアオリックス「くっ……駄目だ。何回攻撃しても当たらない」

オーロックス「どうすんだよ……このままじゃジリ貧だ!」

ブロロロロロ……

アラビアオリックス「……あの音は」

オーロックス「前聴いたような……アレは!?」

サーバル「オーロックス!助けに来たよ!」

かばん「……!?」

死神セルリアン「……」バサッバサッ

アライグマ「リュークが……リュークがへいげんにいるのだ!?」

フェネック「……リュークさんは今バスに乗ってるよー」

アライグマ「え……じゃあいつは一体なんなのだ!?」

リューク「こいつはたまげたな……ノートを取り込んで持ち主の俺の姿を模倣したってワケか」

死神セルリアン「クククッ……」

サーバル「早くバスに乗って!!」

アラビアオリックス「オーロックス……仕方がないここは一時撤退だ!」

オーロックス「クッソ……しゃあねぇか」ダッ

ラッキービースト「減速ハデキナイヨ……飛ビ乗ッテネ」ブォォォ

オーロックス「……無茶言いやがって!」シュタッ

アラビアオリックス「……」シュタッ

ツバメ「……」

かばん「そのフレンズさんは……」

アラビアオリックス「説明は後だ……今はとにかく逃げ」

死神セルリアン「何処に行くんだぁ?もっと楽しませろよ」シュン

オーロックス「な……なんでスピードだ!一瞬で回り込みやがった!!」

かばん「このままでは逃げることは……ラッキーさん!城の中にバスで突っ込みましょう!」

ラッキービースト「マカセテ」ブォォォォォ

死神セルリアン「……へぇ」

リューク「外を逃げ回ると見せかけて敢えて城の中に逃げるか……予想外だったのかあのセルリアンの奴……呆然としてるぜ」

アライグマ「城の中でやり過ごすのだ!」

アラビアオリックス「城の中に入ったらすぐ施錠だ!1歩も入れさせるな!」

リューク(どうせ鍵を閉めたところで……無駄だろうがな)

へいげんちほー 城内

キキィ-ッ! ドン!

サーバル「わぁ!」

かばん「だ……段差に乗り上がっちゃった……」

アライグマ「身体のあちこちが痛いのだ……」

フェネック「……セルリアンはー?」

アラビアオリックス「……中まで追ってこないのか?……何のつもりだ……」

オーロックス「考えてる暇はねぇぞ!早く扉を……って待てよ……まだツキノワグマが外に……」

サーバル「えー!?ツキノワグマ城の中にいないの!?」

アラビアオリックス「ヘラジカを連れてくる為に使いに出したんだ……あいつが帰ってくるまでは……」

ライオン「ツキノワグマなら無事だよー?あとヘラジカもねぇー……」

オーロックス「た……大将!?」

リューク「こいつがライオンか……メスの癖に立派なタテガミじゃないか」

サーバル「ライオン!ツキノワグマが無事ってホント!?ヘラジカもここにいるの?」

ライオン「おっすサーバル~それにみんなも~……元気そうで何よりだよー」

アラビアオリックス「……でもツキノワグマはまだ正門を通ってなかったのですが」

ライオン「かばん達が通ってきた裏道があったよねー?……あそこを通って城内に入ったんだよ」

かばん「あぁ……カメレオンさんと一緒に侵入した道のことですね」

オーロックス「な……なんだよ……俺ァてっきり正面から堂々と帰ってくるのかと……ヘラジカなら尚更そうしそうなもんだが……」

アラビアオリックス「まぁなんでもいい……無事帰ってきたのならそれでいいじゃないか」

ライオン「……そこに倒れている子は?」

アラビアオリックス「……」

オーロックス「セルリアンにやられました……俺たちが見つけた時には……もう」

サーバル「そんな……!」

リューク「……」

かばん(これが……死……)

ツバメ「」サ-....

フェネック「……これは」

リューク「動物に戻ったな……もう息は無いようだが」

アライグマ「……ウッ」

フェネック「あ……アライさん」

アライグマ「う……うぅ……うわぁぁぁぁぁーー!!」ポロポロ

フェネック「……アライさん」ギュッ

サーバル「……嫌だ……こんなの嫌だよ」グスッ

ライオン「……絶対に許さねぇ」ビキビキ

オーロックス「た……大将」

ドゴォ!!

リューク「うおっ!!一撃で壁が!!」

パラパラ

ライオン「……この落とし前は必ずつけてやる……!!!」

へいげんちほー ライオン陣営 天守

ライオン「……手筈は?」

アラビアオリックス「……城内の扉、城外の門、……窓も含め全て施錠しました」

オーロックス「件のフレンズは……城の中庭で埋葬しました……」

ツキノワグマ「……」

ヘラジカ「私達が城に向かっている間に……また1人フレンズが犠牲になったというのか ……セルリアンめ……!」ギリッ

かばん「……ツキノワグマさんについてきたフレンズさんは……ヘラジカさんだけですか?……部下の方達は……」

ヘラジカ「私の部下は皆隣のしんりんちほーに避難させた……死ぬかもしれない戦いに部下を巻き込む訳にはいかない」

アラビアオリックス「……ヘラジカにしては意外と冷静な判断をするんだな」

ヘラジカ「……冷静に見えるか?」プルプル

アラビアオリックス「……ごめんよ。言葉が足りなかった」

ライオン「ボスの誘導で……へいげんのフレンズは皆しんりんに移っているはずだよ……今へいげんに残ってるフレンズは……お城の中の私達だけ……だね」

かばん「ラッキーさん……」

ラッキービースト「ライオンノ言ッテル事は本当ダヨ……サッキ他ノ個体カラノ通信ガキタンダケド……へいげんちほーデノ全フレンズノ避難誘導ハ無事完了シタヨ」

かばん「よかった……」

明日続きを書きます

サーバル「あの鳥の子は……間に合わなかったんだね……」

フェネック「アライさーん……落ち着いた?」

アライグマ「……大丈夫なのだ」ズビッ

フェネック「あーあー鼻水がー……ほら紙あるよー」

アライグマ「……」チ-ン

ヘラジカ「今……死神セルリアンはどうしているんだ?……何故城に突撃してこない?」

オーロックス「そういえば……どうして何の動きも見せないんだ?まさか俺たちが外に出てくるのをじっと待ってやがるのか?」

リューク(俺ならそんな面倒くせー事せずともさっさと壁をすり抜けて侵入するが……)

かばん「セルリアンの思惑は分かりかねますが下手に外に出るのは危険です……ここは籠城しましょう」

ヘラジカ「うむ……かばんがそう言うなら従おう」

ライオン「じゃあまぁ……作戦会議でもする?」

ツキノワグマ「大将……その前にかばんに一つ確認したい事が……」

かばん「え……ぼくに?」

ツキノワグマ「昨日博士達がへいげんちほーにきて……かばんが数人のフレンズと1匹のシニガミを連れてジャパリパークを一周してる……ってきいたんだけど……」

オーロックス「昨日……そんな事言ってたっけ?」

アラビアオリックス「昨日城の前まで飛んで来てたじゃないか……ん?その話が本当なら……」

ライオン「シニガミは今どこにいるのー?」

ヘラジカ「何っ!シニガミがもうここに侵入を!?……おのれ……出てこいシニガミ!私はいつでも勝負を受けて立つぞ!!」

リューク「あーあ……面倒くせー事に……どうするかばん……ノートを触らせるか?」

フェネック「さ……流石に今はやめておいた方がいいんじゃー……」ボソボソ

かばん「……確かに……今シニガミさんはぼくの隣にいます」

サーバル「かばんちゃん!?」

リューク「あっ……言っちゃうんだ?」

ライオン「……全然見えないけど」

オーロックス「おい……ふざけてんじゃねぇだろうな」

ヘラジカ「かばんがそんなくだらん嘘をつくはずはない…間違いなくシニガミはそこにいる」

かばん「実はある手順を踏まないとシニガミさんの姿を見る事は出来ないんです……今シニガミさんの……リュークさんの姿が見えるのは……ぼくたちだけなんです」

ヘラジカ「……サーバル達は見えるのか?」

サーバル「うん……誤解しないで!リュークはシニガミだけど……セルリアンとは違うんだよ!」

アラビアオリックス「……信用できると思うか?」

かばん「いいえ……だからリュークさんの姿をまだ見せるわけには……まずは死神セルリアンについてぼく達が知ってる事をすべて話します……ノートを触らせるのは……それからです」

ツキノワグマ「……ノート?」

サーバル「ちょっと待って……死神セルリアンって呼び名だと長すぎるからー……セルリアンのリュークで……セルークってどうかな!?」

リューク「こんな時に呼び名なんかどうでも……まぁでも語呂は良いしそれでいいか」

かばん「では……事の発端はリュークさんがノートをうっかり………」

かばん、フレンズ達に事情とセルークの生態について説明中

続きは明日から……
明日から土日なので若干ゃペースは上がるかと……
どうにかあと2日で終われるかなぁ

アラビアオリックス「……シニガミとあのセ……セルークが全くの別物だっていうのはよく分かったよ」

オーロックス「だが元はと言えばあんな化け物が生まれてしまった原因はシニガミがノートを落としたせいだろ!結局退治するべき対象には変わりないぜ!!」

アライグマ「リュ……リュークは退治しちゃダメなのだ!」

オーロックス「何を呑気な!!」

ライオン「頭冷やしなオーロックス……リュークだってわざと落としたわけじゃないよ」

オーロックス「……すんません」

リューク(正確に言えば人間界にはわざと落とそうとしたけど間違えてジャパリパークに落としちゃったってのが真相だが……絶対黙ってたほうがいいな)

ヘラジカ「……失敗は誰にでもある。私だってライオンに挑み続け、負けと失敗の連続だった……気にする必要はないぞリューク!悪いのは力を悪用してフレンズを苦しめているセルークだ!」

リューク「あんがとよ……ってかどこに向かって話してるんだあいつは」

サーバル「ヘラジカノートに触ってないもんね」

かばん「さて……これが例のノートなんですが」スッ

ヘラジカ「おー……まっくろだなぁ……まず私が触ってみていいか?」

かばん「構いませんが姿を見ても攻撃はしないでくださいね?……あくまでも冷静に対応をお願いします」

ヘラジカ「事情はもう分かっている。安心しろ」ドン

リューク「何故だか信用できねぇ」

ヘラジカ「では……」スッ

リューク「……」

ヘラジカ「お……お~~」キラキラ

フェネック「すごく目がキラキラしてるよー……」

ヘラジカ「ガッチリとした体躯……鋭い牙……こんな状況じゃなければ是非力比べしたいところなんだが」

リューク「お前じゃ絶対俺には勝てないけどな」

ヘラジカ「むむっ……そう言われるとますます闘志が」

ツキノワグマ「こいつ……」

ライオン「あはははー……ヘラジカらしいや。じゃあ私も触ろっかなー」スッ

アラビアオリックス「軽いですよ大将!?……もう少し慎重に……」

リューク「……」

ライオン「うおっと!!?」シュバッ

オーロックス「大将!大丈夫っすか?」

ライオン「平気だよー……ちょっとびっくりしただけ……結構怖い見た目だねー……最初にかばんの説明が無かったら喉元に飛びついて喰い千切るだったよー」

リューク「サラッと恐ろしい事言うなよお前……」

アライグマ「後ろの3人は触るのかー?」

アラビアオリックス「私は……」

オーロックス「姿を見てしまったら……俺は我を忘れてそいつを攻撃するかもしれねぇ……」

ツキノワグマ「……パスしよっかなー」

かばん「……でもここで作戦会議する際にリュークさんの姿が見えないと3人だけは会議の流れがわからなくなりますよ?」

誤字修正します

リューク「……」

ヘラジカ「お……お~~」キラキラ

フェネック「すごく目がキラキラしてるよー……」

ヘラジカ「ガッチリとした体躯……鋭い牙……こんな状況じゃなければ是非力比べしたいところなんだが」

リューク「お前じゃ絶対俺には勝てないけどな」

ヘラジカ「むむっ……そう言われるとますます闘志が」

ツキノワグマ「こいつ……」

ライオン「あはははー……ヘラジカらしいや。じゃあ私も触ろっかなー」スッ

アラビアオリックス「軽いですよ大将!?……もう少し慎重に……」

リューク「……」

ライオン「うおっと!!?」シュバッ

オーロックス「大将!大丈夫っすか?」

ライオン「平気だよー……ちょっとびっくりしただけ……結構怖い見た目だねー……最初にかばんの説明が無かったら私リュークの喉元に飛びついて喰い千切るとこだったよー」

リューク「サラッと恐ろしい事言うなよお前……」

アライグマ「後ろの3人は触るのかー?」

アラビアオリックス「私は……」

オーロックス「姿を見てしまったら……俺は我を忘れてそいつを攻撃するかもしれねぇ……」

ツキノワグマ「……パスしよっかなー」

かばん「でもここで作戦会議する際……リュークさんの姿が見えないと3人だけは会議の流れがわからなくなりますよ?」

アラビアオリックス「それは……」

ライオン「……このノートに3人同時に触れてみてもし部下達がリュークに攻撃するような素振りを見せたら……私とヘラジカか身体を張って止める……」

ライオン「……ってのはどうだろう?」

ヘラジカ「なるほど……私とライオンなら3人の攻撃を受け止めるのはわけないな」

アラビアオリックス「……オーロックス、ツキノワグマ、……いいな?」

オーロックス「大将が止めてくれるってんなら……おしっ」

ツキノワグマ「あんま気が乗らないけど……わかった」

ライオン「じゃあ決まりだ!ささ早く触って触って~」

アラビアオリックス「……」ピトツ

オーロックス「……」ピトッ

ツキノワグマ「……ゴクッ」ピトッ

リューク「……」

オーロックス「!?……野郎!!」チャキッ

アラビアオリックス「お……抑えろオーロックス!……こいつがセルークと違うのはさっきかばんが説明しただろ……それによく見ればこいつはセルークと比べて若干色が薄い」

ツキノワグマ「ひ……ひいぃぃぃぃ~」ドサッ

リューク「俺はセルークと違ってフレンズを殺す事は出来ない……信じられないだろうがそれは本当だ」

サーバル「そ……そうだよ!リュークはそんな酷い事しないよ!お願いオーロックス……信じて!」

オーロックス「ぐ……ぐぅ~」

オーロックス「チッ……わかったよ」ドサッ

ライオン「よく我慢してくれたよ~」

かばん「それでは作戦会議です!……いつセルークか城に侵入するかわかりませんからなるべく迅速に進めましょう……」

セルーク討伐作戦会議

アラビアオリックス「……こうして聴いてみると声も少し違うか?……コピーの方が少し低かったような」

リューク「そういやあいつしゃべってたな……俺の知能もコピーしたって事なのか」

アライグマ「ちのーは同じでも性格は全然ちがうのだ!あんなやつリュークじゃないのだ!!」

リューク「確かに……あいつは殺し自体を楽しんでいたようだが……俺なら獲物を追い詰めて楽しんで殺すような真似はしない……」

ライオン「オーロックスの話だと……攻撃は全然当たらなかったって言ってたねぇ」

オーロックス「全然手応えがなかったんすよ……くそっありゃなんの能力だ」

リューク「……死神の透過能力だ。俺も透過できる」

アラビアオリックス「ものすごいスピードで空を飛ぶのもか?」

リューク「…あぁ」

かばん「死神の能力を……まさか」

リューク「ノートの性質を取り込んだだけじゃなく死神の身体能力までコピーしたって事だ……だからあいつは空も飛べるし身体を透過させて攻撃を躱す事も出来る」

サーバル「無敵すぎるよ……」

フェネック「向こうからは一方的に攻撃できるのに……こっちは何も手出しできないなんてねー……」

ヘラジカ「しかも一撃だけでも攻撃を喰らうとそいつは心臓麻痺で死ぬ……まさに絶望的だな」

かばん「攻撃する手段は……あります」

サーバル「かばんちゃん!何か考えがあるんだね!」

かばん「リュークさんの透過能力は完璧なものではありません……というのは……あの能力は無意識では発動できないんです……こはんにいたとき、リュークさんはプレーリーさんの挨拶を防げなかった……それが何よりの証拠です」

リューク「……あれは不意打ちだったから透ける事をうっかり忘れてたが……もしセルークが透過の弱点までコピーしてるなら」

かばん「不意を突けば攻撃は通るというわけです……シニガミと言えどセルリアンですからどこかに石があるはずです……そこを一撃で破壊できれば……」

サーバル「そうか!じゃあ後ろからこっそり近付いて私のツメで……」

かばん「ダメだよサーバルちゃん!素手の攻撃は絶対ダメ!」

リューク「忘れたのかお前……セルークに触れたらお前が死ぬんだぞ」

サーバル「そ……そっか」

ライオン「その理屈だと私も無理だなぁ……じゃあ攻撃できるのは武器を持った子だけかぁ」

フェネック「今武器を持ってるフレンズはー……オーロックスー…オリックスー…ツキノワグマー…あとは」

ヘラジカ「私だ」ドン!

オーロックス「威張るな」

かばん「4人の中で一番攻撃力が高いフレンズさんは……」

ヘラジカ「それも私だ」ドドン!

オーロックス「だから威張んなって」

ツキノワグマ「……悔しいけど事実だしなぁ」

リューク「じゃあ攻撃役はヘラジカでいいとして……」

ヘラジカ「任せろ」ドドン!

リューク「……どうやって不意打ちするんだ?……言うほど簡単な事じゃないぜ?死神には地上のどの動物をも凌駕するスピードがあると言っても過言じゃない。ましてやセルリアンだし……」

かばん「……その通りです。セルークは素早い……おそらく同じシニガミしか追いつけないでしょうし逃げられもしないでしょう」

かばん「だからリュークさん……お願いです。力を貸してください」

リューク「……そこで俺かよ」

ヘラジカ「ふむ……つまり私がリュークの身体に掴まりつつ死角から奇襲すれば……セルークを倒せると言うわけだな?」

かばん「はい」

ライオン「おー……ヘラジカが作戦をちゃんと理解してるよー!!成長したなぁヘラジカ~」

ヘラジカ「かばんのおかげだ!」ドドン!

サーバル「お願いリューク!協力して!……私……もうフレンズの子が死ぬところなんて見たくないよ!!」

アライグマ「アライさんからもお願いなのだ!!た……助けてほしいのだ……フェネックがもし……もし死んじゃったりしたら……うぅ……」グスッ

フェネック「私はここにいるよー……落ち着いてアライさん」

リューク「……」

リューク(今までの俺だったら面倒くせぇの一言で一蹴してだだろうが……)

リューク「……わかった。やろう」

かばん「リュークさん!!」

サーバル「!!……ありがとうリューク!」ダキッ

リューク「うおっ……」

サーバル「グスッ……ありがとう……本当に……ありがとう!」

リューク「……礼ならあいつを殺して全てが終わった後に言え」

かばん「ではもう一度作戦の確認を……」

ラッキービースト「………」ピ- ピ- ピ-

サーバル「ボス?」

ラッキービースト「としょかんカラ通信ダヨ」

ミミ助手『博士!繋がったのです!』

コノハ博士『上出来なのです助手』

アライグマ「ふぇぇ!?この声は……」

ヒグマ『かばん……かばん!!無事か!?』

かばん「ヒグマさんも……はい!なんとか!」

リューク「ほぅ……電話機能か」

ライオン「おっどろいたなぁ」

ヘラジカ「な……なんだこれは……なぜボスから博士の声が……」

コノハ博士『今はパークの非常事態なので……フレンズにも電話が使えるようになったのです』

ミミ助手『本来はヒトしか使えない機能ですが……なにぶん状況が最悪なので」

ヒグマ『まだへいげんに残ってるって聞いたぞ……早くそこから逃げろ!!なぜ避難しないんだ!?」

かばん「……今避難する事はできません」

ヒグマ『……なんだと?』

かばん「いまぼくたちは……死神のセルリアン……セルークと呼んでいるのですが……そのセルークに命を狙われています。
今外に出て逃げても……あっという間に追いつかれて殺されます」

ヒグマ『……ならそのまま待ってろ!私が博士に頼んですぐそっちに駆けつけ……」

かばん「やめてください!!」

ヒグマ『な……何故だ!?』

かばん「鳥のフレンズさんに運んでもらう方法は使えません……セルークのスピードは想像を遥かに超えます……いくら博士でも見つかったらすぐに間合いを詰められて……全滅してしまうでしょう」

ヒグマ『クソッ!そこまでとは……』

ミミ助手『まったくあのシニガミのせいで……とんでもないことになったのです!!』

サーバル「リュークは悪くないよ!!」

ヒグマ『この期に及んでまだそんな事を言ってるのか!!』

リューク「……よせサーバル。そいつらの言ってる事は正しい」

コノハ博士『今はシニガミを責めても仕方ないのです。かばん、何か作戦があるのですか?』

かばん「……はい。上手くいくかは……正直五分五分です」

かばん「ですが必ず作戦は成功させます!だから博士……」

コノハ博士『わかりました……ジャパリパークの未来は……かばんに託すのです』

かばん「ありがとうございます!……あの、他のちほーのフレンズさん達は……」

ミミ助手『現在はジャパリパーク全域でラッキービーストが注意喚起しているので……全てのフレンズはセルークの存在を知っているはずなのです』

かばん「では……フレンズさん達には絶対にへいげんちほーに近付けさせないようにしてください……下手に増援を呼んでも犠牲が大きくなるだけです」

ヒグマ『今回の奴は黒セルリアンとタイプが何もかも違う……少数で対処した方がいいのは同意だ」

コノハ博士『了解です……それとかばん。一つ知らせたい事が」

ヘラジカ「なんだ?いい知らせか?悪い知らせか?」

コノハ博士『……サンドスターの濃度が急激に上昇したのです』

ミミ助手『このままでは……また山が噴火するのです』

サーバル「ええー!?今年噴火したばかりなのに!?」

フェネック「普通あと1年は噴火しないはずだよねー?」

ライオン「ひょっとして……セルークのせい?」

コノハ博士『そこまではわからないのです……ただラッキービーストの計測、統計によると……あと1日で噴火活動が始まるのです」

リューク「お……おいマズいんじゃないのか?セルリアンはサンドスターを吸収するんだろ?もし噴火なんか起きてサンドスターがセルークに当たっちまったら……」

かばん「そうなったらもう手が……でもフィルターが……」

ミミ助手『フィルターなど役に立たないのです……噴出量からみて……フィルターは余裕で突き抜けるはずなのです』

リューク「そ……そこまでかよ……」

ヘラジカ「よく分からんが悪い知らせという事でいいのか?」

ライオン「少なくとも今の所はね……」

セルーク『……いいこと聞いたぜ』

フレンズ一同「!!!?」

サーバル「えっ?……え!?」

ツキノワグマ「どうして……ボスからセルークの声が!?」

コノハ博士『リューク!?……いやお前は……』

ヒグマ『下がれ博士!セルリアンだ!!』

かばん「そんな!?だってセルークは今城の外に」

リューク「……」バサッ!

アライグマ「りゅ……リューク!?どこいくのだ!?

ヒグマ『どりゃぁー!!』

セルーク『静かにしろ』シュッ

ヒグマ『うぐっ……アッ……ガハッ」

サーバル「ヒグマっ!!」

ヘラジカ「まさかヒグマの奴……!?」

へいげんちほー 城外天守屋上

リューク「……どこにもいねぇ……森林の図書館に向かったのか?……まさかさっきの会話は全部奴に筒抜けか!?」バサッバサツ

リューク「……やられた!!」

へいげんちほー 城内 天守

リューク「おい!奴はもうへいげんにはいねぇ!今奴がいるのは図書館だ!」

アライグマ「リューク……ヒグマが……ヒグマがぁ!!」

リューク「!?……まさかあいつ図書館で殺りやがったのか!?」

セルーク『その声はもう1人の俺だな……心配すんな。生きてるよ』

かばん「……!!」

セルーク『俺の能力は強弱を自在に変えられるらしくてな……こいつは心筋梗塞を起こしてはいるがまだ命に別状はない……並みの苦しみではないだろうがな……クククッ』

サーバル「ひ……ひどい……どうしてこんな事するの!?」

セルーク『何故かって?』

セルーク『楽しいから』

サーバル「楽しい?……何言ってるの……?」

セルーク『俺はあのノートを体に取り込んだことで……自我とノートの性質と……死神の能力を手に入れた……」

セルーク『この力は素晴らしいぜ……何もかも俺の思い通りにできるんだ……フレンズを生かすも殺すも俺の気分次第……せっかく得た力だ!楽しまなきゃ勿体無ぇ!!』

リューク「……」

セルーク『お前には感謝してもしきれねぇなぁリューク!!お前のおかげでジャパリパーク中のフレンズは……ぜーんぶ俺のオモチャだ!ヒャ-ハッハッハッハッハ-ッ!!!」

ヘラジカ「……外道がッ!!」

ライオン「……調子に乗ってんじゃねぇぞてめぇ!!」

かばん「絶対に許さない……!!」

セルーク『おっ?プッツンきたか?……だがこいつらの命は俺が握ってる事を忘れるなよ……」

アライグマ「き……汚いぞー!!」

セルーク『ヒャハハハハ……なんとでも言え。負け犬の遠吠えは聞いてて心地いいぜ』

アライグマ「お前なんか……お前なんかー!!」

フェネック「アライさん!挑発に乗っちゃダメだよ!!」

リューク「そいつらを殺さずに人質にとるって事は……こっちになんか要求があるんだろ?」

セルーク『……1時間以内にここにバスで来い……時間が経っても現れなければここにいる奴等は全員殺す……1人残らずなぁ!!』

かばん「……」ギリッ!

リューク「……ヘラジカ」チョンチョン

ヘラジカ「な……なんだリューク……」ヒクヒク

リューク「ちょいと耳貸せ……耳はここでいいのか?」

ヘラジカ「?……そこであってるぞ」

リューク「さっきの作戦の事だが……」ゴニョゴニョ

ヘラジカ「うん……うん……そんなことができるのか?」

リューク「俺に全て任せろ……そうすれば全部上手くいく……かばんには内密にな」

ヘラジカ「よし……分かった……リュークを信じよう」

アラビアオリックス(……ヘラジカの奴……リュークと何を話してる?)

かばん「……人数の指定は?」

セルーク『特には決めて無いが……かばんとサーバル……そしてリュークは絶対に来い……後は来ようが来まいが好きにしろ』

サーバル「わ……私も?……わかった。いくよ」

かばん「……人質の無事を確認したいのですが」

セルーク『いいだろう……おい。何か喋れ』

ヒグマ『だ……ダメだかばん……こっちに来ちゃ……』

コノハ博士『……こいつはハナから我々を助ける気などないのです』

ミミ助手『来たところを……ま……まとめて始末する気なのです……だから口車に乗っては』

セルーク『……時間切れだ……じゃあなフレンズ共。一時間後……図書館で楽しもうぜ』

リューク「……必ずお前を殺してやる……楽しみにしてろよ」

セルーク『ヒャハハハハハハッ!……待ってるぜ』プツン

オーロックス「あ……あの野郎!!俺たちがオモチャだと?ふざけるのも大概にしやがれ!!!」

フェネック「……さすがに今のはカチンってきたかな」

アライグマ「極悪非道なのだ……あんな奴を放っておいたら……パークは滅ぼされてしまうのだ!!」

かばん「絶対に生かしてはおかない……なんとかしないと」

ツキノワグマ「どうするの?……1時間以内って事は……早く行かないと間に合わないよ!?」

かばん「……さっきの作戦を実行するしかありません……ヘラジカさん。同行してくれますか?」

ヘラジカ「当然だ……奴の首級は私が必ずあげてやる!!」

ライオン「フ-.....業腹だけど私は同行しても……ただの足手まといだな……」

フェネック「右に同じだねー……」

アライグマ「アライさんもなのだ……でもサーバルは……」

サーバル「私も来るようにあいつ、言ってたから……行くよ!」

かばん「ごめん……サーバルちゃんには……危険な目に合わせたく無かったんだけど」

サーバル「なんでかばんちゃんが謝るの!?悪いのは全部セルークだよ!!」

へいげんちほー 城門前

ラッキービースト「カバン……本当ニ行クノカイ?」

かばん「はい……早く行かないと博士達の命が……お願いしますラッキーさん!連れて言ってください!」

リューク「奴がバスで来いと指定して来なければ……俺が担いで飛んでいった方が早かったんだが……」

サーバル「……万が一セルークに飛んでるリュークを見られちゃったら……すぐに博士達が殺されちゃうもんね」

ライオン「部下達はここに残れ……セルークの事はヘラジカとリュークに任せるんだ」

オーロックス「畜生……あんな奴にいいように言われて……何も……何もできないなんてよぉ……!!」ポロポロ

アラビアオリックス「仕方がないさ……大人数で戦うのはむしろ危険だ……目的は奇襲だからな」

ツキノワグマ「ヘラジカに託すしかないね……」

ヘラジカ「任せろ!……奴が図書館にいるという事は私の部下も危ない……絶対に倒す!!」

アライグマ「最後の最後で……居残りだなんて……かばんさんごめんなさいなのだ……」

フェネック「………」

かばん「謝らないでアライさん……絶対に生きて帰ってくるから……もう誰も死なせないから……!!ラッキーさん!」

ラッキービースト「……ワカッタヨ」

ブォォォォォォォォ

ジャパリバス 移動中

ブォォォォォ

かばん「リュークさん……一つ確認があるのですが」

リューク「なんでも言え」

かばん「セルークがヒグマさんを攻撃したとき言ってたんです。能力の強弱は自在に調節できると……」

ヘラジカ「うむ……そうやって奴はヒグマを無力化してたな」

かばん「……コピー元となったシニガミさんでもその調節はできるんですか?」

リューク「今の死神界にそんな器用な事が出来る奴はいない……ノートに名前を書かれちまえばその人間はどうあがいても死の運命から逃れられない……わざと弱くして心筋梗塞にするなんて……絶対に無理だ」

サーバル「そんな……じゃあセルリアンは……元のシニガミよりもさらにパワーアップしてるってこと!?どうしようかばんちゃん……これじゃ不意打ちしても」

かばん「サーバルちゃん……実はぼくかなり焦ってるんだ……代案を考えてる余裕も時間も……今のぼくにはない……」

かばん「ヘラジカさんの奇襲しか……手は無いんだ!」

ヘラジカ「………」

リューク「だが奴に奇襲の作戦はもうバレちまってるはずだぜ?俺たちの会話が聞こえてたからこそ、奴は図書館に飛んで向かったんだ……」

リューク「ちっとは作戦を変更しないと……」

かばん「わかっています……ですから、ヘラジカさんは図書館の少し手前で降ろします」

サーバル「なんで?」

かばん「奴はぼく達以外は来るも来ないも好きにしろと言った……これを利用するんだ」

リューク「なるほどな……」

かばん「ぼく達はセルークの前に必ず姿を見せないといけないけど……ヘラジカさんが来ることはセルークは知らないはず……だからセルークがぼく達の存在に気をとられてる隙に……ヘラジカさんは身を潜めながらとしょかんに近づいて背後からセルークの石を破壊してください……」

ヘラジカ「……」チラッ

リューク「……」コクッ

ヘラジカ「わかった……その作戦で行こう」

しんりんちほー としょかん前

かばん「見えてきた……」

リューク「扉の前で堂々と仁王立ちか……余裕なもんだ」

サーバル「あいつさえ……あいつさえいなければ……」ギリギリ

かばん「堪えてサーバルちゃん……」

ブロロロロ キキ-ッ

セルーク「クククッ……遅かったなぁ?もう少しで殺っちまうとこだったぜぇ?」

サーバル「ヒグマ達はどこ!?……早く返してよぉ!!」

セルーク『今合わせてやる……ほらよ』ドサツ

ヒグマ「うぐっ……」

コノハ博士「ア.....アア......」

ミミ助手「……」コヒュ-...コヒュ-...

サーバル「博士達も……苦しそう……」

リューク「お前……さっきの能力をそのチビ達にも使ったな?」

セルーク「楽しかったぜぇ?……こいつらが悶え苦しむ様は……」

サーバル「ふざけないで……ふざけないでよ!!」

かばん「ぼくたちは要求通りに来ました!……だから博士達は……」

セルーク「……まぁ慌てるな」

セルーク「近付いて無事を確かめてみろ……その間俺は……何もしない」

かばん「……博士!?」

コノハ博士「……う……うぅ」

続きは明日!
もしかしたら明日完結できるかも

かばん「大丈夫ですか……博士!」

コノハ博士「ハァ......ハァ......何故来たのですかかばん……かしこいお前ならわかってるはずなのです……こいつが約束を守るような……殊勝なやつではないことぐらい……」

かばん「……そんなことわかってます……でも今のぼくには」

セルーク「……なにか策でもあるってか?」

かばん(ダメだ!……セルークの耳は思ったよりもよく聴こえる……小声で話をしても気付かれる……!!」

かばん「……なんでもないです」

セルーク「まぁいいや……さぁて……一通り役者は揃ったようだし……」

セルーク「最高のショーを始めようじゃないか……殺戮ショーをな」ニヤァ

リューク「殺戮だと……?」

セルーク「クククッ……見てな」

セルーク「……ほいっと」パチン

サーバル「……」

ドクン!

サーバル「ウ......」ドサッ

リューク「!?……なん……だと?」

かばん「サーバルちゃん!?」

サーバル「ア.....アァアア...!!」

サーバル「痛い……痛いよぉ……!!く……くるしい」ピクピク

セルーク「ヒャ-ハッハッハッハッ!!お笑いだぜ!」

セルーク「触れられなければ平気だと思ったのか?……バーカ!!離れていても心臓麻痺の能力は使えるんだよぉ!!」

かばん「そんな……嘘……嘘だよ……」ガタガタ

セルーク「お前も味わえ」スッ

ドクン

かばん「カハッ」

かばん「あ……ああぁぁぁぁぁ!!!!」ゴロゴロ

サーバル「か……かばん……ちゃ」コヒュ-

かばん(胸が痛い……息が出来ない!!……苦しい!!!)

かばん「ハァ-......ハァ-.....ぼくは……ぼくは死んじゃうの……」

セルーク「今のところは死にはしねぇよ……今のところはなぁ……」

ヒグマ「き……貴様……私達に近づいている間は何もしないと……」

セルーク「はぁ?……さっきそこのチビフクロウが言ったばかりだろ?」

セルーク「俺は約束を守るような殊勝な奴じゃないってなぁ!!」

ミミ助手「な……なんてやつです……」

しんりんちほー としょかん裏

ヘラジカ「……としょかんに到着したぞ!」

ヘラジカ「おっといかんいかん……大声を出したらセルークに気付かれてしまう……奇襲するんだ……こっそり近付かなくては……」

ヘラジカ「さて様子は……」

しんりんちほー としょかん前

かばん「嫌だ……嫌だぁぁぁ……」ポロポロ

サーバル「かばんちゃん!!……ウッ」ゴホゴホ

かばん「エグッ……ぼく達が……ぼく達がなにしたっていうんですか……どうしてこんな目に合わなきゃいけないんですかぁ……助けて……命だけは助けて下さいぃ……」

ヒグマ「かばん……」

セルーク「クククッ……死の恐怖を前にして心が折れたか」

セルーク「……何故チビ共を殺さずに俺がお前達をここに呼んだと思う?」

リューク「……大方予想はつくがな」

セルーク「お前達の目の前でこのチビ共を殺して……お前達が絶望してその顔が歪むザマを楽しむ為だぁ!!……そしてその後にはお前達を殺して後を追わせてやる……」

セルーク「みんな一緒に仲良くあの世行きだ……寂しくならないようにな……俺は慈悲深いだろぉ?」

かばん「やだ……嫌だぁ!……う……うわぁぁぁぁぁ……」ポロポロ

リューク「……死神の俺がこんな事を言うのもおかしいが」

リューク「とことん性根が腐りきってやがるな」

ガサッ

セルーク「あ?」

リューク(……ヘラジカ!?)

ヘラジカ「死ねぇぇぇぇぇー!!!」

かばん「ヘラジカ……さん……ダメ……逃げて……」

セルーク「ふん……これが策ってワケか」バチン

ドクン

ヘラジカ「ぐっ……が……があああぁぁぉぁぁーっ!!!」ドサ

セルーク「無駄だ無駄ァ!お前らがどんな策を練ろうとただの獣畜生に俺を殺せるか!俺は神だ!! ヒャ-ハッハッハッハッハッハ!!」

コノハ博士「もう……終わりなのです」

セルーク「さて……そろそろ公開処刑といくか……まずはこのチビからだ」

コノハ博士「ひっ」ビクッ

かばん「やめて……やめてぇ……」

セルーク「ダメだね!……さぁ……死ね!」ブンッ

サーバル「やめてぇぇぇ!!」

ザクッ

セルーク「……へっ?」

ボトッ

セルーク「これ……俺の腕?」

サーバル「えっ……」

リューク「……残念だったなぁ?紛い物」

リューク「確かにこいつらは獣だからお前を殺せないかもしれないが……」

リューク「同じ神である俺なら……お前を殺せる……だろ?」

かばん「リュークさんが手にしているのは……ヘラジカさんの武器……!?」

ヘラジカ「は……はは……作戦成功だ……」

サーバル「どういうことヘラジカ!?」

ヘラジカ「実は……城にいた時に……」

~回想~

リューク「……ヘラジカ」チョンチョン

ヘラジカ「な……なんだリューク……」ヒクヒク

リューク「ちょいと耳貸せ……耳はここでいいのか?」

ヘラジカ「?……そこであってるぞ」

リューク「さっきの作戦の事だが……奴への奇襲は……俺がやる」

ヘラジカ「うん……なに?」

リューク「ただ素手の場合だと俺は死にはしないだろうが攻撃はできないかもしれないから……だから攻撃する状況になったらお前はわざと武器を落とせ……そしたら俺はお前の武器を拾って奴に攻撃を喰らわせる……間違いなく攻撃は命中する」

リューク「武器を落としてセルークに作戦は失敗したと思わせるんだ……奴は必ず油断するはずだ。その隙を突く」

ヘラジカ「……そんなことができるのか?」

リューク「俺に全て任せろ……そうすれば全部上手くいく……かばんには内密にな」

ヘラジカ「よし……分かった……リュークを信じよう」

しんりんちほー としょかん前

サーバル「そ……そんな話を……セルークに気を取られてたから会話なんて全然聞こえなかったよ」

かばん「ま……待ってください……そんなことしたらリュークさんが……!!」

ヘラジカ「何?……リュークがなんだって……?」

セルーク「ギャアアアアアアアア!!……リューク……お前」

リューク「もう片方の腕も切り落とすか」ザクッ

セルーク「アギャアアアアアアアアア!!」

リューク「騒ぐな……セルリアンなんだから腕取れても痛みなんか感じてないだろ……逃げられないように両足も潰しておくか」ザクッ

セルーク「ア......ガアアアアアア!!」

リューク「透過はどうした?……まさか同じ死神同士だと効果はないのか?……ククク……中途半端なコピーだな」

リューク「さて石は……背中に付いてるのが弱点の石か……間違いないな?セルリアンハンター」

ヒグマ「あ……あぁ」

セルーク「お前……分かってるのか……お前が俺を殺したら……!!」

リューク「あ?」

セルーク「ハハ……俺は知ってるぞ……死神の能力だけじゃなく……その掟もな」

リューク「ほぅ……?」

セルーク「死神はノート以外で生物を殺してはならない……そして好意を持った生物の寿命を延ばす目的で殺しをしてはいけない……この時点で掟を2つ……お前は破ろうとしているんだ」

セルーク「俺を殺せばお前は死ぬんだぞ……」

リューク「……好意うんぬんは初耳だな」

ヘラジカ「なんだとぉ!!おいリューク!そんな話私は聞いてないぞ!本当なのか!?」

リューク「本当のことを言ったら素直に協力してくれるか?」

ヘラジカ「断じて拒否する!!」

リューク「だろ?」

ヘラジカ「き……貴様……かばんたちも知っていたのか!?」

サーバル「うん……」

かばん「リュークさん……」

セルーク「殺せるわけないよなぁ……お前の性格は理解してるぜ……お前は命をかけて他人を助けるなんて事は絶対しないはずだ!……なぁ……こんな奴等見捨てて一緒に楽しもうぜ……そしたらお前は退屈せずに」

ドゴォ

セルーク「ぐはぁ!!」

リューク「もう何も喋るな……お前の声なんかこれ以上聞きたくもねぇ」

リューク「さっさと死ね」

セルーク「ほ……本気かお前……!」

サーバル「だ……ダメだよリューク!トドメは私が……」

リューク「んなことしたら死ぬのはお前だ……今ここでフレンズを死なせずにこいつを殺せるのは……俺だけだ」

かばん「でも……でもリュークさんは死んじゃうじゃないですか!」

リューク「俺は……それでもいい」

セルーク「血迷ったかてめぇ!!」

セルーク「や……やめろ!俺はまだまだ遊び足りないんだ!こんな……こんなとこで死ぬ訳には……」

リューク「正直な事だなぁ……でも残念だったな」

リューク「お前の遊びは……ここで終わりだ」ニィ

セルーク「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

リューク「あばよ」ヒュン

パッカ-ン

セルーク「ち……ちくしょう」

シュウウウウウウウ

かばん「しょ……消滅した……」

ヒグマ「胸の苦しみが……とれた!自由に動けるぞ!」

コノハ博士「ま……まさかリュークが……」

リューク「……あーあ……やっちまった」

リューク「死神が自己犠牲の精神でフレンズを助けるなんて……笑い話にもなりゃしねぇよ……最低だ」

ヘラジカ「ヒグマっ!無事か!?なんともないか?」

ヒグマ「お前の方こそ……私なんかよりかばんを心配してやってくれ」

ヘラジカ「か……かばん……」

かばん「………」ボ-

サーバル「かばんちゃん……だ……大丈夫?」

かばん「サーバルちゃん……ぼく達……助かったんだよね?……もう誰も……死なないんだよね?」

サーバル「……うん!」ギュ

サーバル「リュークのおかげで……私達助かったんだよ!!」

かばん「うぁぁぁぁ……」ブワッ

かばん「怖かった……とても怖かったよぉ……もし……もしみんな死んじゃったら……お話もできなくなったらって考えたらぼく……ぼく」

サーバル「かばんちゃんは私達の為に一生懸命頑張ってくれたよ……ありがとう!」ギュウウウ

かばん「さ……さーばる…ちゃん……」グスッ

リューク「よぉ……みんな無事で何よりじゃないか?」

ミミ助手「うわっ」

コノハ博士「ひっ……我々にとってこいつの姿は最早とらうまなのです」

サーバル「……虎馬?」

かばん「あ……ありがとう……ありがとうございます……リュークさんは……命の恩人です……」ポロポロ

サーバル「ちょ……鼻水が顔に……」

かばん「わぁぁぁ……ごめんねサーバルちゃん……」

コノハ博士「諸悪の根源はこいつとは言え……命を助けられたのは事実なのです」

ミミ助手「我々は素直に感謝の意を表するのです」

ヒグマ「まぁ……これでノートを落とした件については水に流す……ってのはまだ正直アレだが……」

ヒグマ「……ありがとう。ジャパリパークの危機を救ってくれて」

リューク「礼なんかいらねぇよ……」

ヘラジカ「お……お前……体はなんともないのか?」

リューク「……そろそろ時間みたいだな」

リューク「じゃあなお前ら……いろいろ楽しかったぜ」

サ-.......

サーバル「リューク!……あなたやっぱり!!」

かばん「や……嫌です!これでお別れなんてそんな……!」

リューク「ちくしょう……お前らのせいだぞ……お前らが俺にジャパリパークを案内さえしなければ……俺は砂になって死ぬことはなかったのに……」

サーバル「私達は……私達はリュークに楽しんでもらおうと思って……だってリュークは……ジャパリパークに来てくれたお客さんだもん!」

かばん「その結果こんな事に……リュークさん……ごめ」

リューク「謝るなバーカ……本気でお前らのせいだなんて考えてねぇよ……でもお互い……いい退屈しのぎにはなったなぁ」

コノハ博士「リューク……」

ヒグマ「死なせない……死なせないぞ!お前が落としたノートのせいで数多くのフレンズが死んだ……これからお前は……死んだフレンズの為に償いをしなくちゃならないんだ!」

リューク「俺が死ねば償いは果たされるだろ」

ヒグマ「生きて償わなきゃ意味ないだろ!!なにか……なにか方法が……」

リューク「無駄だ……もう諦めろ」

ヘラジカ「ぐ……」

ラッキービースト「ボクカラモオ礼ヲ言ワセテ……フレンズトカバンヲ助ケテクレテアリガトウ……ボク……ナニモデキナカッタ」

リューク「そんな姿じゃしょうがないだろ……気にすんな」

リューク「ぐ……もう喋るのも辛くなってきやがった……」サ-....

サーバル「リューク!」

かばん「あなたと出会った事は……一生忘れません……ぼくにとってもこの旅はとても楽しかった……だからもう一度だけお礼を言わせて?」

かばん「ありがとう……大好きだよ……リュークちゃん」

リューク「お……おいおいここでそうくるか……じゃ、俺も一つだけ死ぬ前に言い残しておくか」

かばん「なに?……なんでも言っていいよ」

リューク「死ぬ前に……一度でいいからマリオゴルフやりたかった」サ-.....

リューク「」

ヒュオオオオオオオオ

サーバル「リューク……リュークぅーー!!!」

ヘラジカ「まりおごるふ?……あ、キタキツネがやってたゲームか」

ヒグマ「……最期の言葉がよりによってそれかよ……」

かばん「……リュークさんらしいね……ははは」

かばん「……」グスッ

コノハ博士「かばん……」

ミミ助手「これで……全て終わったのです……パークの危機は去ったのです」

ラッキービースト「……避難警報ヲ解除スルヨ」

ヘラジカ「リューク……立派な散り様だった……お前と一緒に戦えた事を私は誇りに思う……そうだ!私の部下は!?……ボス!」

ラッキービースト「全員ノ生存ハ確認済ダヨ」

ヘラジカ「良かった……」ホッ

かばん「へいげんちほーに戻ろっかサーバルちゃん……アライさん達に結果を報告しなくちゃ……」

サーバル「そ……そうだね」

ミミ助手「リュークの遺体は……我々が埋葬するのです」

コノハ博士「いえ……敢えてこのまま野晒しにしておくのです」

ミミ助手「博士……それはいくらなんでも」

コノハ博士「私に考えがあるのです……私の考えが正しければ明日……」

ミミ助手「なるほどそういう事ですか……ノートはどうしますか?」

コノハ博士「さすがに野晒しにはできないので……としょかんに保管するのです」

1日後 しんりんちほー としょかん前

アライグマ「リューク……りゅうくぅ……」ポロポロ

フェネック「リュークさんがそんな事するなんてねぇー……でもダメだよリュークさーん……アライさんを悲しませちゃさー」

アライグマ「フェネックだって……悲しいはずなのだ……」

フェネック「……うん」グスッ

かばん「本当ですか博士……この砂にサンドスターが当たるとリュークさんが……」

コノハ博士「絶対とは言いきれませんが……試してみる価値はあるのです」

ミミ助手「ノートは図書館の中です……あれにサンドスターが当たるとまたとんでもないことになるので」

サーバル「リューク……生き返るかなぁ……」

コノハ博士「……もうそろそろ噴火が始まるのです」

ドッカ-ン!!

かばん「うわぁっ!すごい音!!」

サーバル「サンドスターが噴き出したよ!!」

コノハ博士「お前達!身を屈めるのです!」

アライグマ「ふぇぇ!!」サッ

フェネック「はいよー」スッ

ヒュウウウウウウウ

リューク「」ポワン

サーバル「あっ!リュークに当たった!」

ミミ助手「さぁ……どうなるですか?」

パァァァァァ......

かばん「形が…変化してる!」

サーバル「もしかして……もしかして本当に!!」

リューク「」ス-......

サーバル「リュークが……フレンズの姿に」

コノハ博士「計画通り……なのです」

ミミ助手「なぜ凄く悪そうな顔で言ったのですか?」

リューク「……え」パチッ

かばん「リュークちゃん!……ぼくが分かる!?……一番最初にしたお話覚えてる!?……食べないでください」

リューク「……あぁ」

リューク「食べねぇよ」

かばん「……リュークちゃん!」ガバッ

サーバル「リュークー!!」ガバッ

アライグマ「リューク……リュークが生き返ったのだ!!ふぇぇぇぇん」ガバッ

リューク「ちょ……一斉に抱きつくな!……ってか一体全体どうなってやがる!?」

フェネック「まさか記憶もそのまんま残ってたとはねぇ……」

リューク「俺確か死んだはずじゃあ……あれ?……お前らなんかちょっとでっかくなった?」

フェネック「リュークさんが縮んだんだよー……」

リューク「へ?……な……なんで?」

コノハ博士「手鏡です……自分の顔をよく見てみるのです」スッ

リューク「チビ共……いやそんなチビには見えなくなってんな……どれどれ」チラ

リューク「」

リューク「はい?いやちょっと待て冗談はやめてくれよ」モニュ

リューク「……胸ある」

リューク「な……なんじゃこりゃぁぁぁぁぁー!!!?」

サーバル「サンドスターがリュークに当たって……フレンズになったんだよ!これからはずっと一緒に暮らせるね!!」

リューク「おまっ……マジふざけんなし!!ヒトの体にこんな魔改造を施しやがって!!」

かばん「リュークちゃんはシニガミだよ?ヒトじゃないでしょ」

リューク「そういう言葉使いがあるんだよそれぐらいわかれ!!」

アライグマ「なんでそんなに嫌がるのだ?フレンズになったリュークはとてもかわいいのだ!!」

リューク「俺は嫌なの!!」

しんりんちほー としょかん中

リューク「そうか……サンドスターって動物を生き返らせる力もあったのか……まさか死神をも生き返らせる事ができるとは……」

コノハ博士「既に絶滅してしまって化石だけになった動物にも効果はあるのです……オーロックスなどはそのタイプなのですよ」

リューク「あーあの牛女の事だな……万能すぎるだろサンドスター……」

かばん「」ギュウウウウ

リューク「おい離せよかばん……いつまで抱きついてやがる」

かばん「だって……だってぼく嬉しくて……またリュークちゃんに会うことができたから……」

フェネック「透過はしないのー?」

リューク「いや何故か出来なくなってんだよ……羽も無くなっちまったしこれじゃ飛ぶことも……」

アライグマ「羽ならリュークの頭にあるのだ」

リューク「え?……本当だ!!なにこれ気持悪っ!!」

ミミ助手「鳥系の子がフレンズになるときは頭に羽がつくのです。服を着替えるときに便利なのですよ」

リューク「フレンズに服の認識なんかないのにそんな事したって意味ねーじゃん……えーどうやって飛ぶんだよこれ」

サーバル「飛び方は後で博士に教えてもらおうよ!」

リューク「そういや……セルークに殺されたフレンズはどうなったんだ?」

コノハ博士「生き返っているかもしれないしそうじゃないかもしれないのです……」

ミミ助手「仮に生き返っても……記憶はもう……」

リューク「……ごめんな」

かばん「リュークちゃん……」

リューク「俺がノートをここに落とさなけりゃ……フレンズが死ぬ事も無かったしお前らを怖がらせる事も無かった……」

アライグマ「らしくないのだ……フレンズになって性格変わったのかー?」

リューク「うっせ……あの牛女の言う通りだ……俺はここにはいちゃいけない………存在しちゃいけないんだ」

フェネック「そんなことないよー」

リューク「少ししたら俺はこの島を出て行く……迷惑かけたな」

サーバル「ダメだよそんなの!」ガシッ

リューク「うぉっ!!」

サーバル「一緒に暮らそうよ!!……せっかく生き返ってまた会えたのにすぐにお別れなんて私やだ!!」

リューク「……お前が良くても他のフレンズは納得するか?」

サーバル「そ……それは」

コノハ博士「あいつらならなんだかんだでお前の事を受け入れると思うのです」

ミミ助手「あいつらは本当に単純なので……」

リューク「お前らはいいのか?」

コノハ博士「不本意ではありますが……お前がフレンズになってしまった以上……居住を拒むわけにはいかないのです」ニコッ

ミミ助手「我々は歓迎するですよ……お前は間違いなくこのパークの一員なのです……島の長として認めるのです」ニコッ

リューク「……」

かばん「リュークちゃん」ニコッ

リューク「はー……お前ら揃いも揃ってお人好しすぎるだろ……」

リューク「わかったわかった……どうせこんな体じゃ死神界には帰れないだろうしな」

リューク「受け入れてくれて……すごく嬉しいぜ……ありがとよ」

サーバル「わーい!!やったー!!!」

数ヶ月後 ゆうえんち

ワイワイガヤガヤ

ジャガー「おっ?主役がきたなぁ?」

コツメカワウソ「わーいわーい!かばんとリュークだー」

プリンセス「あれから数ヶ月!大分遅くなったけど『無事セルリアンとセルークを倒せた&リュークジャパリパークにようこそ』の会をするわよ!!」

リューク「なげぇし」

プリンセス「頂きますも兼ねてまずご挨拶から!かばん!色々大活躍だったじゃない!」

かばん「いえ……ぼくなんてリュークちゃんに比べたら」

プリンセス「……リューク!あなたも大活躍したのよね!しかもフレンズになって復活するなんて……おめでとう!」

リューク「……どうも、リュークです。死神界からやってきました。この度は俺がノートを落としたばっかりに皆様に多大な迷惑をお掛けしてしまい大変申し訳ありませんでした。どうか許してください」

プリンセス「な……なんで敬語……」

かばん「しかも棒読み……」

プリンセス「えっと……リュークはこう言ってるけど……みんなどう思う……?」

ヒグマ「フレンズが亡くなってしまったのは残念だが……だが奴が生きていれば犠牲はもっと増えていた……お前は命を懸けてセルークを倒しパークを救ってくれたんだ……まぁ許してやるよ」

トキ「謝罪なんていらないわ……私、またあなたに歌を聴かせられるのがとても嬉しいの……あとで披露するわね」

キタキツネ「リューク!約束だよ!またゲームしよう……今度はマリオゴルフで勝負だよ」

タイリクオオカミ「あのおぞましい姿がもう見れないのは……ちょっぴり名残惜しいがね……君のおかげで新作の漫画が完成したんだ……是非見ていってくれ」

ヘラジカ「お前と心ゆくまで力比べできそうで嬉しいぞ私は」ド-ン

ライオン「そだねー……まぁのんびりやりゃあいいよ~」

ツチノコ「……また迷宮に……こい!……話し相手ぐらいにはなってやる」ビシビシ

コツメカワウソ「遊ぼ遊ぼー!私また空を飛びたーい!!」

アメリカビーバー「禁断症状は大丈夫ッスか?俺っちのでよければいつでも差し上げるッスよ?」

マーゲイ「今でもまだ私怖いけど……ライブには来てもいいわ。でもペパプには危険な事はしないでよ!」

プリンセス「マーゲイってば……だそうよ。リューク」

リューク「やべぇ……みんな優しすぎて俺泣きそう」

コノハ博士「もぐもぐ」

プリンセス「あーっ!!」

ミミ助手「長ったらしいのです全く……早く食わせろなのです」

サーバル「食べてるじゃない!」

リューク「感動を返せチビフクロウ共」

かばん「あはは……じゃあ……いただきまーす!」

フレンズ一同「いただきまーす!!」

ワイワイガヤガヤ

トキ「なかーまーとうたーうー♪なかーまーとおどーるー♪」

PPP「おどるー♪」

マーゲイ「ふへへへ……やっぱりコラボは華があっていいですねぇ~……ぐへへ」

リューク「お……お前そんな顔すんのか……ドン引きなんだけど」

マーゲイ「うるさいわよ!」

プレーリードッグ「リューク殿!本当に禁断症状は大丈夫でありますか!?」

リューク「あぁ大丈夫だ……この体になってからはすっかり無くなった……今でもジャパリまんとリンゴは大好物だけどな」

アメリカビーバー「良かったッス……あんな捻れに捻れたリュークさんをフレンズの姿で見たくないッスからねぇ」

ギンギツネ「ボスとはどうなったのかしら?会話はできるの?」

リューク「それがさっぱりなんだよな……俺がフレンズになったからだろうな。話かけても全然反応してくれねぇ……完全無視だぜ。寂しい」

かばん「あっ……ねぇリュークちゃん。ぼくに食べちゃうぞーって言ってみて」

サーバル「な……何言い出すのかばんちゃん!」

リューク「……なんとなーくお前の考えがわかった……食べちゃうぞー」

かばん「食べないでくださーい」

リューク「なんだこの可愛い生物」

アミメキリン「あなた声にでてるわよ」

ラッキービースト「リューク。食ベチャダメダヨ」

かばん「こうすればお話できるんじゃない?」

サーバル「やった!」

リューク「いちいちこんな掛け合いしなきゃボスとは話できないのか?……めんどくせっ!」

フェネック「サーバルー……」ヒソヒソ

サーバル「フェネック?……わかった。ねぇかばんちゃんにリュークちゃん!かんらんしゃのろうよ!」

かばん「えっどうしたの急に?」

サーバル「いいからいいから」グイグイ

リューク「ちょ……押すな押すな!……さり気なくお前もちゃん付けかよ!」

サーバル「別にいいでしょ?ほら早く早くー」

ゆうえんち 観覧車内

かばん「うわー……景色が」

リューク「結構ガタきてんだけど大丈夫かよ」

サーバル「博士が整備したからへーきへー……」

ガッタ-ン

うわーなんだ!! 上から降ってきたぞー!!

かばん「……」

リューク「……まぁいざとなったらお前ら担いで脱出してやるから安心しろ」

かばん「あ……ありがとね」

ラッキービースト「……」ペカ-

サーバル「あっ……」

ミライ『ふぅー……一度は乗っておかないとね』

リューク「この人間がミライ……か?……あっ!名前と寿命が見える!?こいつは生粋の人間だぜ!」

サーバル「……ホントに!?」

かばん「……リュークちゃん。どう?寿命は……」

リューク「……悪いがそれは言えない。掟が……いや掟はもう関係ねぇか」

リューク「だが……聞かない方がいい」

かばん「……そうだね。聞くのは……怖いし」

リューク「ただ……」

サーバル「……」

リューク「こいつは間違いなく生きている……死んでたら何も見えないはずだからな」

かばん「……リュークちゃん!」パァァァ

リューク「希望を捨てるなよ……かばん」

ミライ『この島で出会えた沢山の奇跡に……感謝しています……きっとまた……ラッキー。お留守番よろしくね』

ラッキービースト『マカセテ』

リューク「奇跡……か」

サーバル「かばんちゃんと出会えた事も……リュークちゃんと出会えた事も……すっごく大きい奇跡だったよね」

かばん「うん……」

サーバル「2人とも」

かばん「なに?サーバルちゃん」

リューク「何だ」

サーバル「私達……ずっと。ずぅーっと……大切な友達だよね!!」

かばん「勿論だよ。サーバルちゃん」

リューク「……さぁ?どうだろうな」

サーバル「んもう!リュークちゃん!!」

リューク「そうですねー……僕たちはずっと大切な友達ですハイ」

かばん「僕って……あははは!」

リューク「そこまで笑うことねぇだろ!」

数日後 日の出港

リューク「ホントに行くのか?かばん」

かばん「うん……ぼく……やっぱりヒトを見つけたい……ミライさんに会いたい……だから行ってくるね……ありがとうみんな……バスを船にしてくれて」

カバ「いいのよそれぐらい……本当に辛い時は……誰かに頼ったっていいのよ?」

かばん「カバさん……ありがとうございます」

リューク「俺が飛んで運んでやろうか?」

かばん「ぼくは自分の力で……ヒトを見つけたいんだ。ありがとう……」

リューク「そうか……それなら仕方ないな……クククッ」

リカオン「気をつけてくださいね……どうかお気をつけて」

サーバル「……」

コノハ博士「まぁお前ならなんだなんだで上手くやれるのです」

ミミ助手「美味しいものを沢山食べるのですよ」

かばん「はい……いつかまた素敵なものとか美味しいものを……沢山持って帰ってくるからね!!」

ライオン「おー!!楽しみにしてるよー」

かばん「ラッキーさん。行きましょう」

ラッキービースト「ワカッタ。ごこくちほーに向ケテ出発スルヨ」

ブロロロロロ

サーバル「……出発した……私達も後を追うよ!アライさん!フェネック!……リュークちゃん!」

アライグマ「まっかせるのだー!すぐ追いついてやるのだー!!」

フェネック「はーいよっとー」

リューク「あぁ……」

リューク(……これはかばん達には秘密にしてることだが)

リューク(俺は今フレンズになっているから……サーバル達の名前と寿命が俺には見えている)

リューク(勿論かばんの寿命もな……かばんが一体外でどんな死を遂げるのか……俺はこの目で見届ける義務がある)

リューク(お前がヒトを見つけられるかどうか……ついてって見届けさせてもらうぜ……せいぜい退屈させるんじゃねぇぞ)

リューク「クククッ……」

長かった……

とまぁこんな結末を書きたくてコラボSS書きました

賛否両論あるかと思いますがこれでもう終わりです

お付き合い頂きありがとうございました!!

今更ですが物語の展開の為にフレンズを何体か殺したりとか死ねとか殺すとかフレンズに言わせたりとかけもフレの世界観ぶち壊しでしたよね……
注意書きを最初に書いておくべきでした。どうもすいません……

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