上条「もし無人島に何か一つだけ持っていくとしたら」 (111)

無人島


上条「………」

佐天「………」

上条「…………すまん」

佐天「いや、すまんじゃすまないでしょこれ」

上条「……………すまん」

佐天「………」

上条「………」

佐天「……なんか言うことはないんですか他に」

上条「…………ごめん」

佐天「言い方じゃないですよぉもぉ!」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408338306

上条「だって! バイトの面接で無人島に何か一つだけ持っていくならって言われたから!」

佐天「だったら何で私がここにいるんですか!? 普通ライターとかナイフとか生きるための物じゃないんですか!?」

上条「だって佐天さんは佐天さんだからっ!」

佐天「っ!!」ドキッ///

上条「もしあの質問が無人島に何か佐天さん以外で持っていくとしたら、だったら良かったのに……」クッ

佐天「冷静に考えたら何も心揺れることなかった」

上条「と、とにかく水とか食料になるもの探そうぜ」

佐天「……そうですね。前向きに考えないといけませんね」

佐天(うー、初春ー助けてー)

上条「とりあえず魚を鷲掴みしてみた」

魚「」ピチピチ

佐天「すごいです」

上条「よし、焼いて食べようぜ」

佐天「はい!」



上条「………」

佐天「どうするんですか?」

上条「いや……」

佐天「いや、いやじゃなくて」

上条「だって……」

佐天「だってでもないです」

上条「………」

上条「だって、無人島に持っていけるのは一つだけだから」


佐天「だからライターとかにしとけって言ってるんですよもぉ!」

上条「す、すまん」

佐天「……仕方ないですね、魚は一回逃がしましょう」

上条「ああ、じゃあな」

魚「」ポチャンッ

佐天「先に水の確保をしましょう」

上条「そうだな」

佐天「それにしても無人島という割にはけっこう大きな島ですね」

上条「ああ、その昔恐竜を復活させるための研究所だったらしい」

佐天「………」

上条「………」

佐天「もし何かあったら餌になってくださいね」ニコッ

上条「佐天さん///」キュンッ

佐天「さっ、行きましょう!」

森の中

上条「佐天さん、森の中は危ないから俺のズボンを履いてくれ」

佐天「なぜですか?」

上条「そんな肌を露出してたら、虫とかヒルとかに噛まれてしまうからな」

佐天「じゃあ上条さんはどうするんですか?」

上条「俺はそうだな、自分の上着の袖に足を通すよ」

佐天「頑張ってください」

上条「歩きにくいな……その上足首が締まってやばいことになりそうだ」

佐天「そのまま血の流れが止まって倒れてもいいですよ」

上条「佐天……///」

佐天「喜ぶところですか」

上条「なんだか川のせせらぎが聞こえる」

佐天「行ってみましょう」



川辺



佐天「上条さん! 川ですよ川!」

上条「ああ、そうだな!」

佐天「飲めますかね!」

上条「これだけ綺麗だったらな。……ちょっとごめんトイレ!」ダッ

佐天「………」

佐天「これだけあるんだし、先に飲んでも怒られないよね」スッ

佐天「わー、綺麗」


※よいこの皆は汚染されている場合があるのでむやみやたらと外の水を飲まないように!


佐天「んくっんくっ」

佐天「冷たくておいしい!」プハーッ

上条「お、先に飲んだのか?」

佐天「はい、とても美味しいですよ!」

上条「じゃあ、上条さんも……」スッ

上条「………」コクコク

上条「ぷはーっ」

佐天「冷たくておいしいですね」

上条「ああ、全然いけるな!」

佐天「それにしても研究所なんてどこにもないですよ」

上条「そうだな、まぁ水も確保したことだし、今日は寝るところを探そうぜ」

佐天「ね……」カァ///

上条「ははは、何照れてるんだよ」

佐天「だって、寝るってことは……その…」モジモジ///

上条「ははは、そりゃあそのために佐天さんを連れてきたんだからな」


佐天「正直すぎます!」ゴスッ


上条「金……て…」ピクピクっ

佐天「上条さんのばか、しらないですっ///」プイッ

佐天「こうなってしまった以上、多少の諦めはつけますが、妊娠するようなことだけはやめてくださいね」

上条「そうだな。妊娠したら無人島で出産しなきゃいけないもんな」

佐天「何カ月いる気ですか……」

上条「お、こんなところに洞窟があるぞ」

佐天「入口が狭くて中が広い、ちゃんと行き止まりになっていて安全そうですね!」

上条「声が響かないかな」

佐天「何の心配してるんですかっ」

上条「よし、水も寝るところも確保した、後は食糧だな」

佐天「火を起こせないので、魚や動物を狩るのはやめておきましょう」

上条「最悪刺身でもいいけど、今日の所は果物だな」

佐天「はいっ」

上条「あーあ、佐天さんが発火の能力者だったらなぁ」

佐天「凹みますよ?」

上条「でもそれが現実だから」ポンポン

佐天「なんでそこだけリアルなんですか……」ハァ

数週間後。。。

上条「……俺たちもだいぶ慣れてきたな」

佐天「ええ、虫とか食べますしね」ムシャムシャ

上条「生きるためだからな」

佐天「なんだか、もうこの生活以外送れそうにないです」

上条「奇遇だな、俺もだ」



ばばばばばばばばば



上条「ヘリの音だ!」ムクッ

佐天「………」

上条「行こう!」

佐天「待ってください!」ガシッ

上条「え……」

佐天「……待って、ください…」

佐天「上条さんは、無人島に持っていくならという問いで私を選んだんですよね」

上条「ああ、一つだけだったからな」

佐天「ということは、私がいれば何もいらないんですよね」

上条「……ああ、そうなるな」

佐天「………」

上条「もういいか? 早くいかねーと――」


佐天「私が!」


上条「!?」

佐天「私が……ここにいたいって言ったらどうしますか?」

上条「佐天……?」

佐天「最初ここに連れてこられた時、ああなんて不幸なんだって嘆きました」

上条「………」

佐天「でも、数日して気づいたんです」

上条「?」

佐天「ここには比べられるものは何一つない。能力のあるなしなんて関係ないんだって」

上条「いや、能力はあった方が全然楽だった「黙ってください」

上条「………」

佐天「そして、私のことを見てくれる人がいる」ジッ///

上条「佐天……」

佐天「上条さん、私……黙ってたことがあるんです」

佐天(この想い……伝えよう。あなたと一緒にいたい。ここで暮らしたいって)

上条「奇遇だな、俺もなんだ」

佐天「上条さん……」ウルウル


上条「最初に川を発見した時を覚えてるか?」

佐天「ええ、もちろんです」

佐天(あの時発見した喜び……懐かしいなぁ)

上条「俺は湧きあがる衝動を抑えきれなかった」

佐天(私もです! 上条さん!)キラキラキラ

上条「だから、上流へ行った」

佐天「………?」

上条「そして……」



上条「生まれて初めてのぐ「おぉおおおいヘリコプタぁあああああ! ここですよぉおおおおおお!!」



 こうして二人は救出された。

 その後も紆余曲折あって最終的には結婚しないのだがそれはまた別のお話。



 佐天さん編 完

セカンドシーズン

無人島


上条「………」

神裂「………」

上条「いや、その……な」

神裂「………」

上条「バイトの面接官に無人島へ一つだけ持っていくならって言われたから」

神裂「私を選んだんですか?」

上条「いや、その刀を選んだ」

神裂「このど素人がぁあああ!」

上条「だって、無人島だから自分で調理しなきゃいけないだろ、それに危険な動物がいたら戦わないと」

神裂「だからって七天七刀を選ばなくても……」

上条「いや、それじゃなきゃだめなんだ」

神裂「……上条…当麻っ」ドキッ///

神裂(やっぱり遠まわしに私のことを……)ドキドキ

上条「性欲が溜まったらお前の匂いを嗅げるしな」

神裂「斜め上すぎるでしょう!!」

上条「神裂って手のひらからも良い匂いしそうだし」

神裂「そ、そうでしょうか///」

上条「それに柄を女性に見立ててれば」

神裂「唯閃!」チャキンッ

神裂「それじゃあ、そろそろ帰りましょうか」

上条「え?」

神裂「何を驚いてるんですか? 帰るんですよ日本に」

上条「いや、でも方法が」

神裂「……私を誰だと思ってるんですか?」

上条「堕天使エロメイド」

神裂「聖人ですよ?」

上条(無視された……)

神裂「本気を出せば海を渡るなんて容易です」

上条「まじか」

神裂「さぁ、行きますよ」

上条「………」

上条「いや、ちょっと待ってくれ」

神裂「えっ?」

上条「それはできねーよ神裂」

神裂「なぜですか? 早く帰らないと皆心配しますよ」

上条「……だって俺は…」

神裂「?」



上条「俺は無人島にお前の刀を連れてきたんだ! お前とは帰れねーよ!」



神裂「」


 こうして、俺と刀の無人島生活は始まった。


上条「二人きりだな、七天」

七天「」

神裂「………」


 時には喧嘩もした。


上条「何でお前は岩も斬れねーンだよ!」

七天「」

神裂「………」


 時にはいちゃついたりした。


上条「お前はほんと綺麗だな」

七天「」キラリン

上条「触るぞ」ツツーッ

七天「」

神裂「………」


 そして、あっという間に一カ月が過ぎた。


上条「………」

七天「」

上条「なぁ、もう良いだろう?」

七天「」

上条「俺はもう我慢できねーよ!」

神裂「………」

上条「お前が綺麗だから!」

七天「」キラリン

神裂「………」

上条「嫌だったら抵抗しろよ」チャキッ

七天「」

上条「……入れるぞ」

神裂「………」



上条「唯閃! 唯閃! 唯閃!」チャキチャキチャキ



神裂「」

上条「……ふー、一度やってみたかったんだこれ」

神裂「………」

上条「さて、そろそろ帰るか」ポイッ

七天「」ガシャッ

上条「連れて帰ってくれよ神裂」

神裂「………」

近くもないけど遠くもない未来


記者「発見されました! 20年以上前に行方不明になった彼です!」

記者「なんと! 生きていました!」


 こうして上条当麻は救出された。

 彼は何度も「置き去りにされた」と呟いており、無人島に連れてこられたショックは相当大きかったらしい。

 彼の手には何故か刀が握られており、柄の部分が精子で汚れていた。


 BADEND。。。

サードシーズン

無人島

上条「………」

上条「………」

上条「……なんで…」

上条「何で消えちまったんだよ……」


上条「風斬……」ガクッ


BADEND。。。

シーズン4

無人島

上条「………」

ブランカ「あおっあおっあおっ」ドンドコドンドコドンドコ

上条「………」

ブランカ「あおっ」ビリビリビリ

上条「……俺は…」

ブランカ「あおぉおおおおん」


上条「俺は無人島に持っていくならビリビリって言ったのに……」ガクッ


野生化エンド。。。

シーズン5

上条「なぁ白井」

黒子「なんですの」

上条「俺は……」

黒子「言い訳は良いですの」

上条「……すまん」

黒子「……私だって…ショックですの」

上条「ああ……そうだな」

黒子「……お姉さま…」

上条「とりあえず、寝れるところを探そうぜ」

黒子「……もし変なことをしたら」

上条「しねーよ」

黒子「信用できませんの」ジトーッ

上条「………」

上条「それにしても、お前の能力って万能だよな」

黒子「まぁ、こういうのには適しているかもしれませんの」

上条「高い所にある果物は取れるし、狩りも楽勝だし、お前無人島生活に向いてるんじゃねーの?」

黒子「……調子乗ってると殺しますのよ?」チャキッ

上条「す、すまん、原因は俺なのに調子に乗りました……」

黒子「………」ハァ

上条(白井……ショックだろうな)

いったんここまで!

上条さんが無人島に一つだけ持っていくなら何を持っていくと言ったか予想してね!では!

上条「とりあえず、水を飲んで落ち着こうぜ?」

黒子「分かりましたの……川の水…」

上条「俺ちょっとトイレに」

黒子「待つんですの」ガシッ

上条「え?」ドキッ

黒子「ここでするんですの」

上条「へ?」

黒子「………」

上条「いやまて、さすがに上条さんも男の子ですよ? 恥じらいというものが……」

上条(ば、ばれたのか?)ドキドキドキ

黒子「こうなったら類人猿をお姉さまだと思うことにしましたの」

上条「」

黒子「さぁ、お姉さま/// 早く黒子の前でトイレするんですの///」ジリジリ

上条「お、落ち着けっ! 俺は上条当麻だ!」

黒子「うるさいですの」シュンッ

上条「だぁああ!? お、俺のズボンとパンツが!?」ボロンッ

黒子「………」

上条「ほ、ほらな? ビリビリにこんなのついてるか?」ぶらぶら

黒子「お姉さまと同じにするばいいですの」シュンッ

上条「だぁああ!? か、上条さんの妊娠確定≪ベイビーメイカー≫が!?」

黒子「これでお姉さまに一歩近づきましたのね、お姉さま」ニコッ

上条「こ、殺される……」

同時刻 ファミレス

初春「そういえば最近白井さん見かけませんねー」

佐天「珍しいですね、御坂さんと一緒じゃないなんて」

美琴「んー、でもいつも一緒って訳じゃないし」アハハ

初春「最後に会ったのはいつですか?」

美琴「えっと、一昨日の夜かな?」

佐天「えぇ!? 二日も行方不明なんですか!?」

美琴「く、黒子だっていい年なんだから、その辺の責任はとれるでしょ」アセアセ

初春「ですが……」

美琴「もしかして……あの時の?」

佐天「何かあったんですか?」

美琴「ええ、一昨日の夜、黒子が急に聞いてきたの」



黒子『お姉さま、ちょっとよろしいんですの』

美琴『んー?』

黒子『お姉さまは無人島に何か一つだけ持っていくとしたら誰を持っていきますの?』

美琴『んー、いまどき無人島でもすぐに救助くるでしょ』

黒子『もし、もしの話ですの!』

美琴『んーそーねー、救助が来るまでの間、暇つぶしにゲームでも持っていくかな』

黒子『んまぁ!? 黒子は、黒子はどうでもいいんですの!?』

美琴『いや、何か一つ持っていくって、物の話じゃ……』

黒子『それじゃあ誰でいいですの! お姉さまは無人島に誰か一人連れて行くとしたら誰を連れていきますの!?』

美琴『んー、少なくともあんた以外の人間かな』

黒子『!!?』ガーン

美琴(まぁ本当のことを言えば、空間移動できるアンタがいたほうが楽だけどね)

黒子『そ、それじゃあ最後に聞きますの……』

美琴『?』


黒子『お姉さまは……ですの?』


美琴『? 違うけど?』

黒子『そう……ですの』

無人島

黒子「お姉さま、はいあーんですの」

上条だったもの「」ポロポロ

黒子「ちょっとお姉さま、はしたないんですの」

上条だったもの「」

黒子「……仕方がないので黒子が食べさせてあげますの///」

上条だったもの「」

黒子「……幸せですの///」



≪世にも奇妙な物語のBGM≫

てれれれ、てれれれれー、てれれれれっれっれれれれれー


ブランカ「上条当麻は面接官に何を持っていくか聞かれて、迷わず“百合”と答えた。彼は気づくべきでした。白井黒子1人で百合が成立しないことを。上条当麻は思うべきでした。なぜ白井黒子1人が来たのかを」

ブランカ「さて、この場合最も幸せなのは誰だったのでしょうか。

“大好きなお姉さまと二人っきりで過ごせる白井黒子か”

“無人島に持っていきたいくらい愛していた百合の一部となった上条当麻か”

“何事もなく生きられる御坂美琴か”

……その答えを求めるのは無粋というものかもしれませんね」


てれれれ、てれれれれー、てれれれれっれっれれれれれー


黒子「お姉さまが好きすぎて食べちゃいたいくらいですの(はぁと)」


BADEND?

シーズン5 とある部屋の中


初春「……真っ暗です」

初春(三角座りで身動きできないくらい狭い何かに閉じ込められているようですね……)

初春「どうしてこんなことに……」

上条「すまん……おれのせいだ」

初春「!? 今の声!? 上条さんですか!?」

上条「……ほんとうにすまん」

初春「た、助けてください!!」

上条「………」

初春「……上条、さん?」

上条「バイトの面接で聞かれたんだ。箱の中身をたった二回の質問で当てなさいって」

初春「はぁ、そうですか」

上条「俺はまず“それは花飾りを頭に着けていますか”と質問したんだ」

初春「なんですかそのピンポイントな質問!?」

上条「答えはいいえだったよ」

初春「そりゃそうでしょう!?」

上条「その時点で俺は確信したんだ」

初春「え?」


上条「初春の頭にあるのは花飾りじゃなくて初春の一部だから箱の中身は初春だって」


初春「」

上条「俺は自信満々に言ってやったよ。こんな簡単なクイズたった一度の質問で分かりましたよってな」

初春「馬鹿ですね」

上条「面接官は驚いた様子で上条さんを見たよ」

初春「今世紀最大の馬鹿を目の前にしましたからね」

上条「だから俺は言ってやったんだ。もし違っても箱の中に俺の正解をぶち込めばそれが正解だって」

初春「死んでください!!」

上条「面接官の怯える目を見て俺は確信したよ」

初春「通報されることをですか?」


上条「箱の中身はやはり初春だったんだなって」


初春「脈絡なさすぎですよ!?」

上条「俺が初春と知り合いだとは思ってなかったんだろうな。だが、世の中そんなに甘くないぜ」

初春「上条さんの脳内が糖分でとろけてそうですけどね」

初春「それで、正解はなんだったんですか?」

上条「その前に聞いてくれ、俺はそこで冷静さを取り戻したんだ」

初春「今ヒーローとしての情熱を取り戻して助けてほしいものですけどね」

上条「だから、もう一度質問したんだ。念のためにな」

初春「まぁ馬鹿にしては賢明ですね。で、何を質問したんですか?」

上条「ああ、悩んだよ。どうすれば初春がここに入っていると証明できるかな」

初春「だからそれが馬鹿だって言ってんでしょ三下ぁ!!」

上条「そう、俺はバカだったんだ。もっとちゃんとした質問をあの時にしていれば」

初春「当然です。……で、なんて質問したんですか?」

上条「ああ、


中学生一人が三角座りした状態で入れる箱ですか、てな」


初春「あんたが首謀者かぁああああ!!」

上条「面接官は悩んでいた」

初春「そりゃそうでしょう。バイトの面接でまさか拉致誘拐の手引きをする羽目になるとは思ってなかったでしょうから」

上条「だが、そこは相手もプロだったよ」

初春「答えたんですか?」

上条「いや、

“それなら女子中学生を実際に入れてみましょうか”って言ったんだ」

初春「犯人この馬鹿じゃなかったぁあああああ!!」

上条「そして、初春は今こうしてここにいるんだ」

初春「……なんも分かりたくなかった事情ですが分かりました。とりあえずここから出してください」

上条「……すまん」

初春「へ?」

上条「俺だって良心はあったんだ!」

初春「全く信用できない言葉ですね」

上条「だから、眠らされたお前が面接官にキスされた後、箱に詰め込まれている姿に耐えられなかった」

初春「全く知りたくなかった情報です。私のファーストキスは顔も知らないアホな人事に奪われたんですか」

上条「ああ、俺もそれには怒り心頭だったよ」

初春「意外ですが嬉しいです」

上条「だから、俺は言ってやったんだ。Bは俺にさせてくれって」

初春「死ねばいいと思います。ていうか死んでください今すぐ」

上条「……面接官は下卑た笑みを浮かべてたよ。そして、俺はその顔を見て我に返った」

初春「いつもの三下ヒーローに戻ったんですか?」

上条「ああ、初春は何の罪もない。こんなことされるいわれはないんだって」

初春「いまさらですが、ほんの少しだけ評価が上がりました」

上条「面接官は殴り飛ばしてやったよ。はは、あいつ怯えた表情で逃げだしたんだ」

初春「上条さんのパンチは強力ですからね」

またまた中途半端ですが、去ります。
もしかしたらすぐ戻ってくるかもしれないし明日になるかもしれませんでは。

初春「それでは早く私を箱から出してください」

上条「だが、俺も葛藤したんだ」

初春「?」

上条「俺はあくまでバイトの面接に来たはず、それなのに面接官を殴り飛ばしていいのかと。常識的に考えてさ」

初春「常識という意味をもう一度脳にインプットしてください」

上条「でも最終的にはやっぱり初春の方が大切だったんだな」

初春「DVされる女性の気持ちが分かりかけてきました」

上条「そうこうしてるうちに面接官は箱に鍵をかけてたよ」

初春「絶対確信してたこいつ」

上条「鍵はあいつが持ったまま逃げ出したから、ないんだ」

初春「」

初春「早くしてください、トイレに行きたいんです」

上条「心配すんな、お前がトイレ行きたくなっても大丈夫なように箱の床に穴を空けてるから」

初春「最初から最後まで私を箱に入れる気満々じゃないですか」

上条「大丈夫、帰ってきた面接官が穴の下で待機してるから」

初春「死んでください割とまじで」

上条「分かった……死ぬよ」

初春「え?」

上条「お前がそこまで言うなら俺は死ぬべきなんだろう」

初春「ちょっと待ってください。面接官とやらと二人きりになるのは嫌です」

上条「ちょうど横に首つり用のロープが吊るしてあるんだ」

初春「あんた一体何のバイトの面接に来たんだ」

上条「……じゃあな」

初春「どうせ止められないんです。さようなら」

初春「上条さんが死んでから何時間が経ったんだろう」

初春「下で待機していると思われる面接官は一切しゃべらないし」

初春「暗闇の中でじっとしていると色んな事を思い出します」

初春「お母さん、お父さん、私が生まれてきた意味は箱の中で静かに死を待つためだそうです」

初春「あまりにおかしすぎて涙も出てきません」

初春「あーあ、こんなことなら彼氏の一つでも造るんでした」

上条「それじゃあ、俺と付き合ってくれるか?」

初春「とうとう幻聴が聞こえてきました」

上条「俺と付き合ってくれるか?」

初春「ええ、もう好きにしてください。どうせ死ぬんですから」

上条「よっしゃ」パカッ

初春「え?」

無人島

初春「ここは……」

上条「無人島だ」

初春「面接というのは?」

上条「それは本当だが、俺が質問されたのは無人島にもし一つだけ持っていくとしたら何を持っていくか、だ」

初春「何と答えたんですか?」

上条「可愛い彼女」

初春「それでなぜ私は箱に入れられてここに?」

上条「可愛いから」

初春「ではなぜ箱に?」

上条「彼女じゃなかったから」

初春「彼女になったから解放された、と?」

上条「愛してるぜ、初春」

初春「私はむしろ憎んでいますが」

上条「………」


 上条当麻との無人島生活は思いのほか悪くなかった。

 彼は私を彼女として大切に扱い、苦労をさせまいと必死でした。

 私自身も彼の献身的な行動に心打たれた部分があったと思います。

 数週間もすれば立派な恋人でした。


 だけど、ふと思い出すのです。


 あの箱の中にいた時、面接官は確かにいて私の身体から流れ出た排泄物を飲んでいた、と。

 ごきゅごきゅという喉の音が鮮明に記憶に残っているのです。


 結局彼に聞くことはできませんでした。

 あの面接官は一体誰だったのでしょうか。


 謎END。。。

ここまできて今更だけど、なんだこれ

シーズン6 一方通行は停まれない


上条「……俺は最強の助っ人を連れていきますって言っただけなのに……」ガクッ


一方通行『はっ、こンなのベクトル操作ですぐ帰れるンだよ!』ゴォォォォ


上条「……なんで、俺を置いてく…の?」




上条さんおいてきぼりエンド。。。

顧みるならみさきちをさっさと出せ
新世界のアダムとイブを荘厳に描け



それがだめなら絹旗いじめるでもいいから

シーズン7 真面目に無人島やってみる


上条「……ここは…」

泡浮「どこでしょう?」

上条「って、おわっ!?」

泡浮「あわわ、だ、大丈夫ですか!?」アセアセ

上条「き、君は!?」

泡浮「常盤台中学の泡浮万淋と申します。失礼ですが上条当麻先輩……ですよね?」

上条「な、なぜ知ってるんでしょうか……」

泡浮「私、御坂美琴様と仲良くさせてもらっていますので」

上条「ビリビリと?」

泡浮「まぁ、あの方をそんな風にお呼びになるのは上条先輩だけですよ?」クスクス

上条「様ってイメージはわかないけどなぁ」

泡浮「御坂様はよほど上条先輩に心を許していらっしゃるのですね」ニコニコ

上条「そ、そんなことねーよ///」アセアセ

泡浮「ふふふ」ニコニコ

上条(と、年下に遊ばれてる……不幸だ…)ガクッ

>>61ごめん、少し遅かった

上条「とりあえず見たところ海だな」

泡浮「ええ、海ですね。久しぶりに見ました」

上条「状況的に考えて、向こうに島が見えないってことは瀬戸内海じゃなさそうだな」

泡浮「まぁ、探偵みたいな推理力ですねっ」キラキラ

上条「い、一応高校生だしな、それくらいは分かるよ」

泡浮「高校生ってすごいんですねっ」キラキラ

上条(この子……苦手だ!)

泡浮「そうですね、太平洋か日本海でしょうかそれとも……」

上条「いや、そうとは限らないんじゃね?」

泡浮「え?」

上条「俺たちはこの森の向こうに何があるかしらねーんだ。最悪無人島ってこともある」

泡浮「無人島……」ゴクリ

泡浮(ということは上条先輩と二人きり?)ドキドキドキドキ

泡浮「い、いけませんよ/// 私には心に決めた人がいるんですからっ///」アセアセ

泡浮(嘘ですけど)

上条「? 何を言ってるんだ泡浮」

泡浮「………」

泡浮「万彬です」

上条「?」

泡浮「ここが無人島なら名字なんて意味を成さないですよね。だから下の名前で呼んでください///」

上条(そ、そこが問題なのか?)

上条「まぁいいけど、まま……ま…」

泡浮「///」ジーッ

上条「ま……」

泡浮「///」ジーッ

上条「万彬ちゃん///」

泡浮「……はいっ///」ニコッ

泡浮「私の流体反発で高いところから見下ろしてくださいませんか?」

上条「あ、いや俺は……」

泡浮「………」グッ

上条「だから俺は……」

泡浮「………」グッ

上条「………」

泡浮「……能力が…使用できません」ウルウル

上条「いや、そうじゃなくて」


泡浮「能力が効かないんですか!?」

上条「ああ、だからやるんなら自分にしてくれ」

泡浮「……それが、その…」

上条「?」

泡浮「スカートですので///」モジモジ

上条「………」

上条「おー、これは快適」フワフワ

泡浮(私の能力に影響される板の上に板を敷けば上条さんの幻想殺しは影響しない……)グググ

上条「………なーんにもねーなぁ」

泡浮「かみじょーさーん! どうですかーーー!」

上条「んー、何もないみたいだー!!」

泡浮「そうですか」シュン

上条「お、おまっ、能力といたら!?」グラッ

泡浮「きゃっ!?」

上条「くっ……」

上条(どうする? 今の状態じゃあ万彬の能力をかき消してしまうし……)

泡浮「当麻さん!!」グググッ

上条「砂を!?」

泡浮「………」

泡浮「………」グッタリ

上条「……万彬…」

上条(力の制御が相当の負担になったんだろう……)ナデナデ

上条「よーし、今の内に美味しい木の実や魚をとってくるぞ!」



 上条は奔走した。

 西へ行けば木の実を集め、

 東へ行けば魚を獲った。


 そして――、



上条「迷った……」





 マインクラフトというゲームをしたことがある方なら分かるだろう。

 知らない土地で方角も分からずに走りまわれば、絶対に迷うし元の場所に帰ってこられないと!!


上条「くそ、どこだー!! 万彬!!」


 上条は叫んだ。

 走り、登り、泳いだ。

 そうしているうちに、


上条「ここは……エジプト!!」


 エジプトにたどり着いたのである。


上条「ここがエジプトか……すげーな」

 ピラミッドを前に圧倒される上条。

 当初の目的も忘れ、ただそれを見つめ続けた。


 そして――、


警察「逮捕だ」ガチャン



 不法入国で捕まったのである!!




 数年後、上条当麻は突如エジプトに現れた奇跡の男としてメディアをにぎわすこととなる。

 後に彼はこう語る――、



上条「俺はただ面接中に質問されたんで答えただけなんです」

記者「それは何という質問ですか?」

上条「そうですね、もう鮮明には覚えてませんが……」



 ――レベル3以上の使えそうな能力者って、ね



同時刻、泡浮


泡浮「当麻は私を探してる」ガサガサ

泡浮「これは運命の出会いなの。だから私も諦めちゃだめ」ガサゴソ

泡浮「きっと大丈夫。だってあの人は御坂様の英雄で私の運命の人なのだから!」キラキラ



 HAPPYEND?、、、

よし、次はあのおっぱいの大きい中学生でいこうか。


 無人島に何か一つだけ持っていくなら、と質問されて普通の人間ならどう思うだろうか。

 試されてる?

 真剣?

 いや、そうは思わないだろう。


 ――ああ、自分のことはもう興味ないんだろうな。


 つまり、面接失敗という訳である。

 上条当麻こと無能力者の俺も例外でなく、


上条(あー、まじかよ……また落ちたのか…)


 と肩を落とした。

 もう、いいや。

 その質問の答えを考える暇があったら、もっと別のことに頭を使うさ。

 今日の晩御飯とか、明日の朝飯とか……ね。

 だから俺はこう答えた。


上条「―――」


 そして、目が覚めると、


上条「どこだここ……」



 無人島にいた。


 じりじりと焼けるような砂の上で、

上条「………」

 上条当麻は女子生徒の溢れる学園都市でもめったに見ない美女、

食蜂「………」グリグリ

 食蜂操祈に足で頭を抑えつけられていたのである。

上条「……あの…」

食蜂「あららぁ☆ 誰が喋っていいっていったのかなぁ?」

 そりゃあもう、ある意味ご褒美ではあるものの、さすがに熱い。生きたまま鍋に放り込まれる食材はこれ以上の苦しみを味わっているのか……。

上条「そ、そりゃ俺が悪かったけど!」

食蜂「けど? あらら、上条さんに弁解の余地はないとおもんだけどぉ☆」グリグリグリ

 食蜂の足に力が入ったのを後頭部で感じた。

 五本の指が艶めかしく頭をつかむ。

 何これ、興奮する。

上条「でも、それはお前が誤解したから!!」

食蜂「はぁ!?」グイグイ///

上条「あぷっ、あ、あつっ!? 砂あつっ!!」

 これは走馬灯だろうか。

 いや違う、これは俺の正当性を思い出しているんだ。

 それは五分前。。。

五分前

食蜂「………」

上条「………」

 突如として無人島であろう場所にいた俺は、隣に超絶美少女がいるにも関わらず茫然と立ち尽くしいた。

食蜂「……何、ここ…」

 まるで男心の全てを分かっているような可愛らしい声でぼそりと呟く食蜂の存在にやっと気付き、俺はとび跳ねるように距離をとった。

上条「だ、だれでしょう!?」

 普通なら顔を見るところだが、なぜか視線はそこよりも下でとどまっていた――胸だ。

 ボインという効果音が聞こえてきそうなほど大きな胸。

食蜂「覚えてないんですかぁ? あれだけ良くしてもらったのにぃ」

 食蜂は少し寂しそうに視線を砂浜へと落とした。

 しまった。記憶をなくす前の友人だったか。

上条「な、なーんてな、冗談だよ冗談」

 俺は決めたはずだ。記憶をなくす前の友人には記憶をなくしたことを極力気づかれないようにすると。

食蜂「相変わらず面白い人☆」クスクス

 食蜂は白い手袋で覆われた手で口元を隠して笑った。

 なんて上品なんだろう。

 きっと、こんな子と付き合えた男は世界で一番幸せなのだろうな。


 お互い近況報告を伝えあう流れで何とか名前を聞き出すことに成功した俺は、少し浮かれていた。

食蜂「ねぇ上条さぁん。どうしてここに二人でいるか分かるかしら?」

 つつー、と俺の胸元に指を走らせる食蜂。

 これはあれだ、魔性の女というやつだ。

上条「い、いや、どうだろ。気づいたらここにいたから」

食蜂「ふぅん、じゃあ最後にいた場所は?」

 距離が近いせいで、彼女の匂いをもろに嗅いでしまう。

 クラクラと理性を失いそうな魅惑的な匂い。

 汗ばんだ首筋から垂れる一筋の汗が、彼女の胸を伝って服の中へと消えていった。

上条「え、えっと……バイトの面接をしてたような…」

食蜂「何か変わった様子はなかった?」

上条「いいや、淡々と質問に答えただけ」

食蜂「そう……」

 自分には答えを導き出せる記憶がなかったのだろう。

 俺の記憶に光を見出そうとしていた彼女の表情が曇る。

 俺は少しでも彼女の顔を明るくしてやりたいと記憶を掘り返した。

上条「あ、そういえば……」

 一つだけ、強いて言うなら、

上条「面接の最後に“もし無人島に何か一つだけ持っていくなら何を持っていくか”って質問されたかも」

食蜂「!!」

 食蜂の表情がぱぁっと明るくなる。うん、やはりめちゃくちゃ可愛い。


食蜂(も、もしかして、私って言ったのかしら上条さんは///)ドキドキ

 食蜂が顔を真っ赤にしてこちらを見ている。

 そうか、ここは日差しがきついからな。一旦木の陰に隠れるべきだ。

上条「あの――」

 俺が移動を提案する前に、食蜂は満面の笑みで聞いてきた。

食蜂「上条さんはぁ、その質問になんて答えたんですかぁ☆」

 俺は思い出す。

 そういえばなんて答えたっけ。

 たしかあれは、やけになって夕食をすきやきにしようとしていた時だったな。

上条「えーっと、たしか――」




上条「しいたけって答えたんだ」




上条(そして、強烈なかかと落としを食らった俺は、そのまま地面にひれ伏す形となった)

食蜂「………」

上条「いや、待てよ……俺が悪いのか?」

食蜂「えっ?」

上条「俺はしいたけって答えただけで、食蜂をここに連れてきたのは別の人間だろ?」

食蜂「それはそうだけどぉ、上条さんは死刑ものだぞ☆」

上条「いや、おかしい!」バッ

食蜂「きゃっ!?」ドサッ

上条「えっ?」


 尻もちをつく食蜂、よほど運動神経が悪いんだろうか、大股を開いてこけている。

 ――もちろん、見えるものは全て見えていた。


食蜂「……!」バッ///

上条「………///」

食蜂「何色?」

上条「……白///」

食蜂「うわーん、もうお嫁にいけないー(棒)」

上条「そ、そこまでのことじゃ――」

食蜂「ないって言うの?」ギロッ

上条「うっ……」

食蜂「………」ジトーッ

上条「……うぅ…」

上条「それで、これからどうするべきか」

食蜂「どうするもこうするも、助けを待つしかないでしょう?」

上条「それはそうだが、ここがどこかも分からないだぞ?」

食蜂「それもそうねぇ」

上条「……食蜂はここにいてくれ。俺はあたりを探索してみる」

食蜂「ちょ、ちょっと、ここに残れっていうのぉ!?」アセアセ

上条「すぐに戻るから」

食蜂「だめだめだめっ、一緒にいる」ギュッ

上条「!?」

上条(これが胸の感触!?)


 落ち着いてみれば、何度も胸の感触を知るタイミングはあったのに、アクシデント中はそれを楽しむ余裕がなかったのだ。


食蜂「ねぇ、いいでしょう?」ジーッ

上条「……あ、ああ///」ゴクリ

食蜂(こんなところに1人で置いていかれたら怖くて発狂しちゃうわぁ)ホッ

選択せよ


1、いつものオチルート
2、エロ?ルート
3、新キャラ登場ルート


安価下1~5多数決

ただいも。
少しだけ更新しようかしら。
?がついてるのは人によってはエロじゃないかも?って思ったのです。

※ここからは上条当麻視点なんだぞ☆


 それから数日間、俺たちは森の中をさまよった。

 水源や洞窟など、自然の恐怖から逃れるための場所は見つかるのだが、いかんせん学園都市に帰る手立てが見つからない。

 男の俺でさえかなり疲れているのだから、食蜂はもう限界をとっくに超えているだろう。


食蜂「………」ボーッ


 口を半開きにして、じっと一点を見つめている。

 そんな間抜けな表情をしているにもかかわらず、俺は彼女を美しいとして思えなかった。

 いや、それはきれいごとか。

 数日も男女で過ごし、ストレスは溜まる一方で発散の手立てがない。


 正直、彼女を性的な目線で見てしまうのは仕方のないことだと思う。


上条「なぁ、食蜂……」


 あくまで彼女のため、と言い訳をつけて俺は提案した。


 ――当分の間、ここで生きることに専念しないか。


 食蜂は言葉の意味を理解できないのか、俺のことをじーっと見つめたまま固まっていた。



食蜂「上条さんはぁ、ここで暮らそうって言ってるのかな?」


 本当に信じられないという顔でこちらを見てくる。

 上目づかいが可愛い。

 こんなところで数日過ごしたのに、透き通るような肌と潤った唇はなまめかしく俺の性欲を刺激した。


上条「い、いや、だってお前限界じゃねーか」


 やはり動揺してしまう。

 失礼な言い方になるが、彼女がビリビリのようなザ・中学生のような女だったら何も思わなかっただろう。

 だけど、目の前にいるのは年下ながら俺の理想像である包み込んでくれそうな(巨乳の)お姉さんを体現している中学生なのだから、ある意味カモがネギをしょってきたような状態だ。


食蜂「それは……そうだけどぉ」


 おそらく、彼女は学園都市ではとても高い地位にいたのだろう。

 常盤台の時点でほぼほぼ頂点に近い存在だが、最初の雰囲気から察するに、その常盤台の生徒をも従えるような存在。

 そんな彼女が今、だれに頼ることもできず、何も後ろ盾がない状態でこんな場所にいる。

 ……いや、正確には彼女は今、たった一人の男に頼るしかないのだ。


上条「大丈夫、俺がお前のことを守るから」


 力強く抱きしめた。ここで少しでも遠慮が入ると彼女を不安にさせるだろう。

 俺は、本当に彼女を守ってやりたい、そう思っていた。





――それ以上にめちゃくちゃにしたいという気持ちもあったが。




プロローグ 完



勝手な予想だけど、食蜂は記憶破壊されてるの知ってると思う

>>105その辺は各自脳内保管でお願いします。>>1はこれよりエロに全神経を集中する!

と、思ったけど全くあまた回らないので続きは明日にします。ごめんぬぇ。

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