真姫「妹っていいものね」 (196)

凛「真姫ちゃん真姫ちゃん」

真姫「何?」

凛「明日も一緒に遊べる?」

真姫「明日も?」

真姫(明日は何かあったかしら……あ、確か模試の結果が届くんだっけ)

真姫「ごめん、明日はちょっと用事があって」

花陽「そっかぁ。それなら仕方ないね」

凛「じゃあまた今度誘うよ」

真姫「うん、ありがとう」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408329615




真姫「はぁ……ミスなしかぁ」

真姫(復習するところないじゃない)

真姫「そうだったわ……間違って簡単な方の模試、受けたんだった」

真姫(一気に暇になったわね……復習しようと思ってたのに)

真姫(夏休みって暇になるのよね)

真姫「凛たちと遊びに行けばよかった……」

真姫「そうだ、今から電話してみようかしら」

真姫「携帯どこ置いたっけ……」

真姫「あった」

真姫(あれ? 着信がある……にこちゃんから?)

真姫(どうしたんだろう。珍しい)

真姫(あ、また来た)

真姫「はい、もしもし」

  にこ「ああっ、よかった繋がって……」

真姫「?」

真姫「どうしたの? 何か用があったわけ?」

  にこ「そうそう。今日あんた暇?」

真姫(……なんかそう聞かれると答えるのが癪だけど)

真姫「ええ、暇ね」

  にこ「よかった。みんな忙しくてね」

  にこ「今日、絵里と希と大学見に行くのよ」

真姫(そっか、もうそんな時期なのね)

真姫「って、遅くない?」

  にこ「そこは気にしないで」

>>4>>6

真姫「どうしたの? 何か用があったわけ?」

  にこ「そうそう。今日あんた暇?」

真姫(……なんかそう聞かれると答えるのが癪だけど)

真姫「ええ、暇ね」

  にこ「よかった。みんな忙しくてね」

  にこ「今日、絵里と希と大学の講義に行くのよ」

真姫(そっか、大学生の夏休みって講義あるんだ)

真姫「って、遅くない? もう1時だけど」

  にこ「そこは気にしないで」

  にこ「それで今日、妹たちの面倒はママ……じゃなくてお母さんが見てくれる予定だったんだけど……」

真姫「うん」

  にこ「急に用事ができたみたいで、仕事に行っちゃったのよ」

真姫「……まさか」

  にこ「そう、代わりに面倒見てほしいのよ」

真姫「私、全然話したことないわよ?」

  にこ「いや、あんたのこと気に入ってるみたいよ? こころとここあは」

真姫(……何で?)

真姫「その講義とやらはいつ終わるの?」

  にこ「えーっと……3時半くらい」

真姫「何で朝からにしなかったのよ」

  にこ「気にしないでってば」

真姫「教えないと引き受けないわよ」

真姫(まあただ気になるだけなんだけど)

  にこ「……3人とも朝弱かったから、昼からの講義にしたのよ」

真姫「えっ、それだけ?」

  にこ「聞いといて何よその態度は!」

  にこ「まあいいわ……結局、引き受けてくれるの?」

真姫「ええ、別にかまわないわ」

  にこ「ありがと! 今度パフェおごったげる!」

真姫「はいはい」

  にこ「家の場所はわかるわよね?」

真姫「ええ、受験勉強の時何回も通ったもの」

真姫(1年生の範囲がわからない、とか言い出した時は焦ったわね。懐かしい)

  にこ「うう……まあ結果オーライってわけよ」

  にこ「もうこころとここあには電話であんたが来るって伝えてあるから」

真姫「初めから行かせる気満々だったってわけね」

  にこ「ごめんごめん。あんたなら大丈夫そうだったから」

真姫「まあいいけど」

  にこ「2人は家で待ってるけど、誰が来ても開けないように言ってるの」

  にこ「だからドアをノックするやつ……覚えてる?」

真姫「ああ、リズミカルに叩くやつでしょ」

  にこ「それそれ。こころがヒットマンみたいでかっこいいって言ったやつ」

真姫(そんなこと言ってたんだ)

  にこ「それやったら真姫ちゃんだってわかるから、家に着いたらお願いね」

真姫「ええ、わかったわ。ご飯とかはどうするの?」

  にこ「冷蔵庫にあるからチンして食べて」

  にこ「あ、バス来たから切るわね」

  希「にこっち、連絡着いた?」

  にこ「着いた着いた」

真姫(3人ともいるんだ)

  にこ「じゃあ真姫ちゃん、よろしく頼むわよ」

真姫「大丈夫だって」

  にこ「うん、じゃあ……って絵里、起きなさいよ」

  絵里「あと6分……」

  希「あはは、えりち昨日夜更かししてたもんなぁ」

  にこ「何であんたが知ってんのよ」

真姫(楽しそうね……)

真姫「にこちゃん、電話切らなくていいの?」

  にこ「あ、そうね。じゃあお願いね!」

真姫「よし、行こう」

真姫「……何かお菓子とか持っていった方がいいかしら」

真姫(チョコとかより、ケーキとかの方がいいわよね?)

真姫「ケーキなんてあったかしら……あ、プリンならあるわね」

真姫(服は動きやすい服装のほうがいいわね)

真姫(一応あると思うけど、絆創膏とかも……)



真姫(……別に楽しみってわけじゃないわ)




真姫「……」

真姫(ノック……どんな感じでやればいいかしら)

真姫(にこちゃんの方から出てきてたし、最初の数回しかやったことないものね)

真姫(なんだか緊張してきた……)

こころ「真姫さんですか?」

真姫「!?」

真姫(何でバレたの? ていうか今ドアの方から声が……)

真姫「そ、そうよ」

こころ「やっぱり! 今開けますね」

真姫「お邪魔します」

こころ「はい」

ここあ「あ、真姫おねえちゃんだー!」

真姫「ああ、ここあちゃん久しぶりね」

ここあ「久しぶりにこ!」

真姫(本当ににこちゃんに似てるわよね……)

こころ「その手提げは何ですか?」

真姫「ああ、これはプリン。2人にプレゼントよ」

ここあ「ここあ、プリンだいすき!」

こころ「ありがとうございます!」

真姫(持って来てよかった)

こころ「これは冷蔵庫に入れておきますね」

ここあ「うん、ごはんのあとにたべるんだよ」

真姫「それにしても、何で私ってわかったの?」

こころ「ああ、真姫さんはつも、玄関まで歩いてきて立ち止まるので、足音が聞こえないまま5秒くらいたったらわかるんです」

ここあ「ここあがきづいたの」

真姫「そうなのね」

真姫(それだけ聞くと不審者みたいだけど……)

真姫「あ、そうだ。お腹はすいてない?」

ここあ「うん」

こころ「私も大丈夫です」

真姫「わかったわ」

真姫「……」

こころ「……」

ここあ「……」

真姫(ど、どうしよう。間が……)

こころ「あ、あのっ」

真姫「ねぇ」

こころ「あ」

真姫(被った)

真姫「こころちゃんからどうぞ」

こころ「い、いえ。真姫さんから……」

真姫(困った)

存在を消された虎太郎 いいと思います

ここあ「あ! トマトあるよ!」

真姫「えっ?」

ここあ「真姫おねえちゃん、すきだよね?」

真姫(ああ、そういうことね)

真姫「ええ。好きよ」

こころ「あ、用意しましょうか」

真姫「あ、うん。ありがと」

真姫「……って待って。包丁とか使うならいいわよ。私がやるわ」

こころ「大丈夫ですよ。もう切ってありますから」

真姫「そう、よかった」


ちょっと中断 一応姉妹はsid基準
やべぇ、ここあちゃんの口調がわからん

>>17
リクエストはこころあだけだったからね

sidこころって敬語口調なの?

>>20
ちがう

でもこのssでは別の事情で敬語にしてる
もうちょっと待ってて

期待
後いつでもいいのでツバにこ書いてくださいオナシャス


>>26
おそらく来月くらいになる
前のリクエスト消化あるから

いろいろあって遅れてすまん 再開する

真姫「……2人は食べないの?」

こころ「え?」

真姫(あ、変なこと聞いちゃったかしら)

ここあ「おひるごはんたべられなくなるから、真姫おねえちゃんだけたべて」

真姫「ああ、そういうことね。わかったわ」

真姫「いただきます」

こころ「はい」

真姫「うん、おいしいわ」

こころ「よかったです!」

ここあ「よかったー。おいしい?」

真姫「さっきそう言ったわよ?」

ここあ「あれ?」

真姫「そういえばこれ、にこちゃんが切ったの?」

真姫(それにしては大きさがバラバラのような気がするのよね)

こころ「それは……」

ここあ「ううん、にこにーじゃないよ」

真姫「じゃあ誰? お母さん?」

ここあ「ううん」

真姫(……誰だろ。絵里とか希とか? でもここに来てるような話は聞かなかったし……)

こころ「……私です」

真姫「え」

こころ「私がやりました……!」

真姫(何でそんな自供みたいな)

こころ「すみません、やっぱり私は下手だったので……」

真姫「い、いや、そういうことを言いたかったんじゃなくて……」

真姫(ええっと、こういうときは……)

真姫「に、にこちゃんっぽくなかったのよ!」

ここあ「トマトが?」

真姫「……うん」

真姫(何言ってるんだろ、私)

こころ「わ、私が切ったってわかったんですか!?」

真姫「あ、うん。そんな感じよ」

こころ「うれしいです!」

真姫「よかった」

真姫「ちゃんとにこちゃんに見てもらってた?」

こころ「はい、怪我しないようにと」

真姫「そう、ならいいんだけど」

真姫「でもどうして? 別にわざわざこころちゃんが切らなくたって……」

こころ「お礼がしたかったんです」

真姫「……お礼?」

こころ「はい。にこ……姉は真姫さんに、いつも勉強を見てもらっていたので」

真姫「ああ……」

真姫(3年生にあるまじき行為よね……)

真姫「でもそんな、こころちゃんが気にすることじゃないわ」

こころ「いえ、そんなわけにはいきません」

真姫(妙に責任感が強いというか……こういうとこ、にこちゃんにそっくりよね)

ここあ「ここあおなかすいたー」

こころ「え、もうそんな時間?」

ここあ「そうだよー」

真姫「なら一旦ご飯にしましょうか」

こころ「は、はいっ! 手伝います!」

真姫「ありがとう」




ここあ「いただきまーす!」

こころ「いただきます」

真姫「いただきます」

真姫「私もいただいちゃってよかったの?」

ここあ「うん! にこにーはみんなでたべなさいっていってたもん」

こころ「はい、遠慮しないでください」

真姫「そうね、じゃあ遠慮なく」

真姫(……ん。おいしいわね)

真姫(私も料理できるようになればなぁ……2人にご飯食べさせてあげられるのに)

真姫「あ、ここあちゃん。お口についてる」

ここあ「え? どこー?」

真姫「ちょっと待って、動かないでね……はい、とれた」

ここあ「ありがとう!」

真姫「どういたしまして」

こころ「……」

真姫「どうしたの?」

こころ「あ、いえ、な、なんでもないです!」

真姫(どうしたんだろう)

真姫(……やっぱり距離感あるわね。こころちゃんは私に対して急に敬語使い出したりするし)

真姫(どうせ一緒にいるんだったら、もうちょっと仲良くなりたいわよね)

真姫(まあそう思いながら結構時間たってるんだけど……)

真姫「……」

真姫(あれ? 私ってこんなに子ども好きだったっけ?)

真姫(……)

真姫(そっか、穂乃果とか凛とか、意外と海未とか絵里とかも子どもっぽいところあったせいか)

真姫(こうして考えると納得ね。うん)

ここあ「おねえちゃんたべるのはやーい」

真姫「あ」

真姫(考えすぎて、食べる速さ合わせるの忘れてた……)




ここあ「ごちそうさまでしたー!」

こころ「ごちそうさまでした」

真姫「はい。じゃあ食器下げるわよ」

こころ「私が洗います!」

真姫「え?」

真姫(食器を洗うって……すごいわね。私がこのくらいの年の頃は、そんなの絶対できなかったのに……)

真姫「それなら私が手伝うわよ」

こころ「はい!」

ここあ「おねえちゃんがんばって」

こころ「うん」


ここまでー
続きは明日の朝とか昼とか


朝寝坊して昼から用事できた
更新は夜ですすみません

こころ「……」

真姫(ずいぶん手馴れてる。ずっとやってきたのかしら)

真姫(冬に絵里たちと、にこちゃんに勉強教えに来たときは……そんな感じでもなかったわよね?)

真姫(私たちが進級してからはあってなかったけど、何か心境の変化とかあったのかしら)

こころ「あ、このお皿はそっちにお願いします」

真姫「ええ」

真姫(やっぱり……なんというか事務的ね)

こころ「あ、あの……」

真姫「え? 何?」

こころ「いや、その、視線を感じて……変なところがありましたか?」

真姫「あ、ごめん。なんでもないのよ」

こころ「そ、そうですよね……」

真姫「ええ」

こころ「……」

真姫(どうしたのかしら。急に動きが鈍くなったような)

ここあ「おねえちゃーん」

こころ「えっ、あ――――――――」

真姫(まずい、落ちるっ……!)

真姫「わっ」

こころ「ま、真姫さん!?」

真姫「大丈夫よ。お皿は無事だから」

こころ「……すみません」

真姫「謝ることないわ。私だって最初はお皿、何枚か割っちゃったりしたもの」

こころ「そうなんですか?」

真姫「ええ、まあね」

真姫「それで、どうしたのここあちゃん」

ここあ「あのくも、おほしさまみたい!」

真姫「ああ、本当ね」

真姫(なるほど、子どもは座高が低いから、座ってたら窓の上側の景色が見えるんだ……)

真姫「よく見つけたわね。すごいわ」

ここあ「えへへ」

真姫「こころちゃんも、ほら。見てみない?」

こころ「あ、はいっ!」

真姫「……外、結構晴れてるわね」

こころ「そうですね。お布団を干しましょうか」

ここあ「おふとん?」

こころ「そう、天気がいいからちょっとだけ……あっ、す、すみません! 真姫さんがいるのに……」

真姫「いいわよ。そのくらいは手伝わせて?」

こころ「ありがとうございます……」

真姫(うーん、やっぱり遠慮されてる?)




真姫「んー、終わったぁ……」

こころ「ありがとうございました」

ここあ「真姫おねえちゃん、ありがと!」

真姫「どういたしまして」

真姫(まさかこんなに晴れるとは……天気予報は曇りとか言ってなかったっけ?)

真姫(にこちゃんたち、暑さでやられてないかしら)

真姫(……私も少し汗ばんできたけど)

真姫「2人とも、汗とかかいてない?」

ここあ「かいてないよー」

こころ「私も大丈夫です」

真姫「そう。ならよかったわ」

真姫「でも熱中症で倒れたら危ないから、水分補給はこまめにね」

こころ「はい」

ここあ「真姫おねえちゃん」

真姫「どうしたの?」

ここあ「のどかわいた」

真姫「うん、今出すわ。ここあちゃんは麦茶でよかったのよね?」

こころ「あ、はい。そのペットボトルです」

真姫「ん、ありがとう」

真姫(意外と覚えてるものね。前に来たときは、ここあちゃんが私のコーヒー飲んじゃって泣いちゃったっけ)

真姫「あ、そうだ。プリンあるの、忘れてたわ」

ここあ「プリンたべる!」

真姫「うん。スプーンは……これでいい?」

こころ「あ、ここあのはその隣です」

真姫「ああ、じゃあこれはこころちゃんのね」

こころ「はい」

真姫「ここあちゃん、こっちにおいで」

ここあ「はーい」


ここまで
意外と長くなりそう

真姫(私たちが進級してからはあってなかったけど、何か心境の変化とかあったのかしら)

冬ににこに勉強教えて
今にこ達が大学見学をしに行ってて
「私たちが進級してから」って真姫ちゃん何年生なのよ


>>56-58
わかりにくくてすまん
真姫ちゃん基準で行くと(1年次冬:にこに勉強教える)→(2年次夏:現在)ってこと

ここあ「いただきまー……せん」

真姫「え? どうしたの?」

ここあ「プリンたりないよぉ」

真姫「ここあちゃんの分と、こころちゃんの分。ちゃんとあるじゃない」

ここあ「真姫おねえちゃんのがない」

真姫「あー……」

真姫(うーん、私はいいって言っても聞いてくれないだろうなぁ)

真姫「じゃあ、どうすればいいと思う?」

ここあ「ここあのはんぶんあげる!」

こころ「わ、私の分もあげます!」

真姫「ありがとう。でも2人から半分ずつもらうのは多すぎるわ」

真姫「1口ずつで大丈夫よ。私はそんなにお腹すいてないから」

ここあ「そうなの?」

真姫「そうよ。だから1口だけちょうだい」

ここあ「わかったわ!」

真姫(今のって……もしかして、私の真似かしら?)

ここあ「はい、たべてー。あーん」

真姫「あ、うん。あーん……」

ここあ「おいしい?」

真姫「うん。おいしいわ」

ここあ「えへへ」

こころ「では私のも……」

真姫「そうね」

こころ「あ、あーん……」

真姫「あー、んっ」

こころ「……どうですか?」

真姫「おいしいわね」

こころ「ほっ……」

真姫(こんな風に食べさせられてると、何だか立場が逆になったみたいね)




ここあ「ごちそうさまでした!」

真姫「はい」

真姫「どうだった? おいしかった?」

ここあ「おいしかった!」

こころ「はい、おいしかったです。ありがとうございました」

真姫「いいのよ。気にしないで」

真姫(今は……1時半ね。まだまだ遊べる……)

真姫(……遊べるって何よ)

ここあ「……んー」

真姫「あら、ここあちゃん眠くなってきた?」

ここあ「ううん、まだねむくない……」

真姫(ふふ、もう瞼がくっついてるのに。かわいいわね)

真姫「ここあちゃんっていつもお昼寝するの?」

こころ「はい。でも昨日はママ……母が今日の昼間に面倒を見てくれるって聞いてたので、つい夜更かししちゃったみたいです」

真姫「そうなのね」

真姫(……私はその、にこちゃんのママの代わりになれるのかしら)

真姫「とりあえず布団を入れましょう」

こころ「あ、私も……」

真姫「いいの。こころちゃんはここあちゃんを見ててくれないと」

こころ「そうですね。わかりました」

ここあ「ここあ、まだねむくなーい……すぅ」

真姫(早く入れないと、ここあちゃん寝ちゃうわね)




ここあ「んんー」

真姫「はい、布団敷いたわよ。ここあちゃん、こっち」

ここあ「おふとん……真姫おねえちゃん」

真姫「え、何で私も引っ張るの?」

ここあ「いっしょに……おひるね」

真姫(そうか、1人で寝るのはさびしいものね……)

真姫「うん、わかったわ」

こころ「いいんですか?」

真姫「大丈夫よそのくらい。今日くらいは2人のお姉ちゃんでいさせて」

こころ「!」

ここあ「……」

真姫(ここあちゃん、寝ちゃった? まあ私も横に……)

ここあ「まきおねぇちゃん……」

真姫「……」

真姫(小さい子って、何でこんなにあったかいのかしら)

真姫(それにものすごくかわいい)

真姫「私はここにいるわよ」

ここあ「うん……」

真姫(あ、これは確実に寝たわね)

ここあ「もうたべられない……」

真姫(寝言早いわね)

こころ「……」

真姫「こころちゃんも、そこに立ってないでこっちに来たら?」

こころ「……あの」

真姫「?」

こころ「真姫さんの隣に……寝ても、いいでしょうか」

真姫(ああ、私を真ん中にして寝るってわけね)

真姫「いいわよ。布団足りる?」

こころ「はい、大丈夫です」

真姫(あ、急にうれしそうな顔した)

こころ「……」

真姫「……」

ここあ「いちご……」

真姫(こころちゃん、どうしたのかしら。急に話さなくなったけど)

真姫「こころちゃん?」

こころ「は、はいっ。大丈夫です、緊張しているだけなので……」

真姫(私の隣ってそんなに緊張するの?)


ここまでー
まだ終わりそうにない

まきころいいゾ~

真姫(……でもこれ、色々話してみるチャンスかもしれないわ)

真姫「ねぇ、こころちゃん」

こころ「はい」

真姫「何で敬語なんて使い始めたの? 前会った時みたいに、普通に話してくれればいいのに」

こころ「……できません」

真姫「どうして?」

こころ「それは、その……」

真姫(……やめとこ)

真姫「言えないならいいのよ。無理して言わなくていいわ」

こころ「えっ?」

真姫「変なこと聞いてごめんなさい。もう寝ちゃいましょう」

こころ「で、でも」

真姫「大丈夫だから、ね?」

こころ「……やっぱり言います。言わせてくださいっ!」

ここあ「んー……」

真姫「こころちゃん。ここあちゃんが起きちゃう」

こころ「あ、ごめんなさい……」

真姫「ああ、怒ってるわけじゃないのよ。もう少し近くで話しましょうか」

こころ「近く……?」

真姫「そう、近くで。私はここあちゃんに捕まって動けないから、こころちゃんがこっちに来てくれるかしら」

こころ「……」

真姫「どうしたの?」

こころ「近くって、その、どのくらい……ですか?」

真姫「こころちゃんが構わないなら、ぴったりくっついてくれてもいいわ」

真姫「仰向けに寝てるし、こころちゃんがすぐ横にいれば聞き取りやすいもの」

こころ「ぴ、ぴったり……」

真姫「嫌だったら別に……」

こころ「待ってください。深呼吸してからいきます」

真姫(深呼吸?)

こころ「すー……はー……」

真姫(本当にしてる)

こころ「……いきます」

真姫「どうぞ」

こころ「失礼します」

こころ「……」

真姫「こころちゃん、どうして目を閉じてるの?」

こころ「少し眩しくて」

真姫「カーテンはしまってるわよ?」

こころ「そ、そういう意味ではなくて……」

真姫「?」

こころ「敬語を使った理由は、今から話します」

こころ「でも、私が話終わるまで何も言わないでくれますか?」

真姫(何も言わないでって……そうね。こころちゃんなりの考えがあるのよね)

真姫「わかったわ」

こころ「ありがとうございます」

こころ「……話しますね」



「冬に真姫さんが、絵里さんや希さんと一緒に家に来たとき、私は何も知りませんでした」

「ただ姉が、勉強を教えてもらっている」

「それだけだと思っていました」

「真姫さん、あなたは受験が始まるぎりぎりまで姉をサポートしてくれました」

「いつも遊びに来てくれる真姫さんは、どうしてあんなに真剣な顔してるんだろうって、ずっと疑問でした」

「ふふ、ありがとうございます、笑ってくれて」

「続けますね」

「年が変わってからも、交代で絵里さんや希さんが勉強を教えに来る中、真姫さんはたまに私たちの相手をしてくれましたよね」

「すごく楽しかったです。それに、うれしかったです」

「……真姫さん顔が赤いですよ」

「あ、ダメですよしゃべったら。最後まで聞いてくださいね」

「えっと……どこまで話しましたっけ」

「ああ、遊んでくれたところまででしたね」

「時々、私たちと遊んでくれない日もありましたね」

「でもそんな日も、また来るわ、って言ってくれました」

「私たちはそれがうれしくて……」

「だから真姫さんが来る日は、いつもより早く起きたり、部屋をきれいに片づけたりしました」

「と言ってもほぼ毎日でしたから、もう週間みたいになっちゃいましたけど」

>>81>>83
誤字訂正

「時々、私たちと遊んでくれない日もありましたね」

「でもそんな日も、また来るわ、って言ってくれました」

「私たちはそれがうれしくて……」

「だから真姫さんが来る日は、いつもより早く起きたり、部屋をきれいに片づけたりしました」

「と言ってもほぼ毎日でしたから、もう習慣みたいになっちゃいましたけど」

「それで、私が真姫さんがどれだけのことをしてくれていたのかがわかったのが、今年の春になってからです」

「姉が受験に成功して、真姫さんが遊びに来てくれなくなったのが寂しくなっていた頃ですね」

「あ、気にしないでください。真姫さんもいろいろ忙しかったと思いますし」

「それに、今日こうして一緒にいられるのがすごくうれしいですから」

「では、話を戻しますね」

「……真姫さんのサポートがなければ、姉はかなり危ないところだったと聞きました」

「姉は1年生の頃、少し嫌なことがあったみたいで。真姫さんたちはもう聞いたと思います」

「私たちには話してくれなくて、隠そうとはしていたんですが……どうにも元気がなかったので私たちはすぐに気付きました」

「その間は、勉強してもあまり頭に入らなかったらしくて」

「その間の内容をすべて、真姫さんがサポートしてくれたわけです」

「あの時は真姫さんはてっきり3年生だと思っていましたから、すごくびっくりしました」

「そういう受験の話を聞いて、私は真姫さんにお礼を言いたいと思いました」

「でもきっと、真姫さんは気にしてほしくないっていうのもわかりました」

「だから……」



真姫「だから敬語を使った、ってわけね」

こころ「そういうことです」

真姫(直接的に、目上の人だから使ってたってわけじゃないのね)

真姫(まあその気遣いも知らず、私はいらないって言っちゃったわけだけど……)

こころ「もちろん絵里さんや希さんにも感謝しています」

こころ「でもやっぱり、私の中では真姫さんの存在が大きくて……」

真姫「ありがとう、こころちゃん」

こころ「いいえ、お礼を言うのはこっちです」



こころ「ありがとうございました」

真姫「……じゃあ、お礼は受け取ったわ」

こころ「はい、そうなります」

真姫「なら――――――――」




真姫「敬語を使う必要、なくなっちゃったわね」

こころ「えっ、ですが真姫さん……」

真姫「ほら、真姫ちゃんって呼んで」

こころ「で、でもそれは前の……」

真姫「ここあちゃんみたいに、真姫お姉ちゃんでもいいわよ?」

こころ「真姫さん」

真姫「真姫お姉ちゃん」

こころ「真姫さん」

真姫「真姫お姉ちゃん」




こころ「……真姫、お姉ちゃん」

真姫(想像してた以上にかわいい)


ここまでー
にこ1年のときのネタはまんまアニメから

>>71
まきころって略いいね

普段は年上メンバーにいいようにチョロられてる真姫ちゃんが年下相手だと急にイケメン化とか新鮮で素晴らしい
>>1の作品全部読んできました。色々平行して進んでて大変だと思うけど楽しみにしてるので無理なく更新がんばですよー

>>90
えっ全部なの( ゚д゚)
ありがとう

更新は明日の朝


用事で遅れた すまん
いまから更新

こころ「うう……やっぱり変な気分です」

真姫「そう? 私は真姫さんって呼ばれてる方が、他人行儀な気がしたけど」

こころ「えっ、そうだったんですか」

真姫「だってそうでしょ? 前まではずっと真姫ちゃん真姫ちゃんって呼ばれてたから」

こころ「ご、ごめんなさい……」

真姫「ううん、いいのよ。今はちゃんと呼んでくれるから」

こころ「……真姫お姉ちゃん」

真姫「ありがとう」

こころ「……」

真姫「……」

真姫(でもこれじゃ、呼び方が変わっただけで距離感は変わってないのかもしれないわね)

真姫「こころちゃん」

こころ「は、はいっ!」

真姫「もう少し甘えてくれてもいいのよ?」

こころ「い、いえ。大丈夫です」

真姫「そうなの?」

こころ「はい」

真姫「そっか」

真姫「……」

真姫(今気づいたけど、これって私が甘えてほしいだけ、よね?)

真姫(……仕方ないわよ。かわいいんだもの)

真姫(よし、こうなったら……)

真姫「こころちゃん」

こころ「はい」

真姫「私はこころちゃんに、もっと甘えてもらいたいわ」

こころ「!?」

真姫(これじゃ変な人みたいね……いや、でもとりあえず押し切らないと!)

真姫「だ、だからこころちゃんも正直に言ってちょうだい」

真姫(……変な人ね)

こころ「……」

真姫(視線が刺さる……ような気がする)

真姫(ああ、やっぱりまずかったかしら。誤解されたり――――――――)

こころ「いいんですか……?」

真姫「えっ」

こころ「いいんですか?」

真姫「……ええ、いいわよ」

真姫(あ、あれ? こころちゃん、だんだん近づいてきてない?)

こころ「……その、変だと思わないでくださいね」

真姫「大丈夫よ。思わないわ」

こころ「ま、真姫お姉ちゃんにしか、頼みませんから」

真姫(……かわいい)

真姫「……って、にこちゃんには頼まないの?」

こころ「いや、その……きっと持ち上げられないと思うので」

真姫(持ち上げられないってことは……)




こころ「……だっこしてください」

真姫「……」

こころ「ご、ごめんなさい! 忘れてください、変ですよね、変ですよね」

こころ「にこ姉は小さいから、私が大きくなったらそんなことはできないだろうし……」

こころ「ママも最近は仕事で忙しくてそんなこと頼めないし……」

真姫「するわ」

こころ「……え」

真姫「させて」

こころ「い、いいんですか?」

真姫「もちろんよ」

真姫(こっちから頼みたかったくらい)

ここあ「んむぅ……」

真姫(あ、そうだ。今は立てないんだった)

真姫「こころちゃん、抱っこは後でいいかしら? ここあちゃんが今――――――――」

こころ「は、はい! もちろんです!」

真姫(すごくうれしそうね……よかった)

真姫(子どもってかわいいわね。いや……)

真姫(妹っていいものね)

真姫「……あ、携帯光ってる」

真姫(あ、ちょっと届かない……)

こころ「私がとりますよ」

真姫「ありがとう、助かるわ」

こころ「どういたしまして」

こころ「はい、真姫お姉ちゃん」

真姫「……」

こころ「どうしました?」

真姫「いや、なんでもないのよ。とってくれてありがとうね」

真姫(こころちゃん、自然に笑うと本当に素敵ね……思わず見とれちゃった)

真姫(で、誰からの連絡かしら)

真姫(……花陽から着信? 何で音が鳴らなかったの?)

真姫(あ、そうか。今からお昼寝するからってマナーモードにしてたんだった)

真姫「こころちゃん、ちょっと今から電話するけどいい?」

こころ「はい。お友達ですか?」

真姫「そうよ」

こころ「わかりました」

真姫「あれ、こころちゃんどこ行くの?」

こころ「ここあの手を、真姫お姉ちゃんから離すんです」

真姫「えっ?」

こころ「ここあはこうやって背中をさすると……」

ここあ「うー」

真姫(動いた)

こころ「寝返りを打つんですよ」

真姫「へぇ、そうなのね」

真姫「……ん? でも何で、知ってたのにやらなかったの?」

真姫(ここあちゃんを私から離せば、抱っこもすぐにできたのに)

こころ「それは……」

真姫「それは?」

こころ「ここあが起きたとき、真姫お姉ちゃんが近くにいなかったら……きっと寂しいと思うので」

真姫「……なるほどね」

真姫(いい子ね。人のことを思いやれて)

真姫「よしよし。偉いわよ、こころちゃん」

こころ「え、あ、ありがとうございます……」

真姫(こころちゃん髪の毛さらさら……もっと撫でてたい)

真姫(ああ、でも電話しないと)




真姫「もしもし」

  花陽「あ、真姫ちゃん。忙しいところごめんね」

真姫「大丈夫よ。で、どうしたの? 何かあった?」

  花陽「うん。ちょっと聞きたいことがあって」

真姫(聞きたいこと? 何かしら)

真姫「うん、なんでも聞いて」

真姫(勉強のこととか? そういえば花陽は英語のテストで困ってた気がするけど)

  花陽「あのね、真姫ちゃんの用事って……どのくらいで終わるのかな?」

真姫「え? 用事?」

  花陽「そうだよ。凛ちゃんがどうしても真姫ちゃんと遊びたいって言ってて」

真姫「なるほどね」

真姫(3時半くらいにはにこちゃんの講義が終わるから……遅くても5時くらいかしら)

真姫「たぶん5時くらいには終わるわ。それからならいいわよ」

  花陽「5時かぁ……凛ちゃん、どう? 私は大丈夫だけど」

  凛「凛はいつでも大丈夫にゃー」

真姫「ああ、凛もいるのね」

  花陽「うん、さっきまで遊んでたから」

真姫「凛に代わってもらえる?」

  花陽「あ、うん。いいよぉ」

  凛「どしたのかよちん」

  花陽「真姫ちゃんが代わってほしいって」

  凛「わかった!」

真姫「もしもし凛、聞こえる?」

  凛「はーい、聞こえまーす」

真姫「もし凛がよければ、一緒に晩御飯食べに行かない? オススメのラーメン屋さん、あるって言ってたじゃない」

  凛「い、いいの!? 真姫ちゃんからお誘い!?」

真姫「ふふ、凛が遊びたがったんでしょ?」

  凛「え? かよちんもだよ?」

真姫「そうなの?」

  凛「うん。かよちんが最初に、真姫ちゃんがいなくてさびしいねって言ったの」

  花陽「り、凛ちゃん! それは言わないで――――――――」

  凛「それで凛が、どうせなら一緒に遊びたいって言って……」

  花陽「わ、わーっ!?」

真姫「なんだ、そういうことだったのね」

真姫(花陽もそんなこと言うんだ……うれしいかも)

  花陽「うぅ、凛ちゃん言わないでよぉ……」

  凛「えへへ、でもかよちんも遊びたがってたもん」

  花陽「……うん」

  凛「あ、そうだ。今から真姫ちゃんのおうちに行ってもいい?」

真姫「え?」

  凛「真姫ちゃんの用事、凛たちが手伝えるなら手伝いたくて」

真姫「ああ、そういうことね」

真姫(……ってちょっと待って、それって凛と花陽がここに来るってこと?)

真姫(ということは、必然的にこころちゃんたちのお世話を手伝うことになる……)

真姫(……私の出番が減る)

真姫「……」

  凛「真姫ちゃん?」

真姫(ああ、私って欲深いのね……)



真姫(どうしても1人占めしたくなるもの)

真姫「ごめんね凛、これは私が1人でやりたいの」

真姫「だから終わるまで、花陽と2人で遊んでてくれないかしら」

  凛「そっか、大事な用事なんだね」

真姫(いろんな意味でね)

  凛「わかった。かよちんは凛が説得しておくから、終わったらまた電話してね」

真姫「ええ、わかったわ」

真姫(……説得? 凛がする側なんだ)

  凛「じゃあまた後でねー」

真姫「またね」


ここまで
凛ちゃん優位のりんぱなもいいよね



真姫「こころちゃん、待たせてごめんなさい……」

こころ「……」

ここあ「……」

真姫(あら、寝ちゃってる)

真姫(ふふ、かわいい寝顔ね)

真姫(私も隣に……)

真姫(おやすみなさい)





真姫(……あ、そっか。私寝てたんだ)

真姫「今何時かしら」

こころ「2時ですよ」

真姫「……こころちゃん、起きてたのね」

こころ「はい。真姫お姉ちゃんが隣で寝ていてびっくりしました」

真姫「そう? じゃあびっくりされないように慣れてもらわないと」

こころ「慣れる?」

真姫「ええ、こうしてぎゅっと抱きしめて……」

こころ「!?」

真姫「私がそばにいることに、違和感を感じないくらいに……」

こころ「ま、真姫さん」

真姫「真姫お姉ちゃん、でしょ?」

こころ「真姫お姉ちゃん」

真姫「なに?」

こころ「そうやってまた私を寝かせたら、今度はまた寝てしまうかもしれませんよ」

真姫「ダメ?」

こころ「……それも、いいかもしれません」

真姫「あ、そうだ。抱っこしてあげるんだったわね」

こころ「え」

真姫「えーっと……まず私がしゃがむから、こころちゃんは私に抱き着いて」

こころ「で、でも、ここあが起きるかもしれませんよ」

真姫「その時はここあちゃんも抱っこするから大丈夫よ」

こころ「そういう意味ではなくて……」

真姫(……そっか、恥ずかしいんだ)

真姫「大丈夫よ。大きな声を出さなきゃここあちゃんは起きないわ」

こころ「そう……ですね。じゃあ、お願いします」

真姫「はい、こころちゃん」

こころ「……」

真姫「どうしたの?」

こころ「まだ、心の準備が……」

真姫(ここあちゃんが起きるまで、こう言ってそうな気がするわね)

真姫「準備なんていらないわよ」

こころ「え、あ、わっ」

真姫(……ちっちゃい)

こころ「……ありがとうございます」

真姫「どういたしまして」

真姫「気分はどう?」

こころ「幸せです。とても久しぶりで……」

こころ「それに、いつもより高い気がして」

真姫(あれ、私ってにこちゃんのママより身長高かったっけ?)

真姫(あんまり会ったことないから覚えてないのよね)

真姫「満足してもらえたならうれしいわ。ここあちゃんも起きるかもしれないし、そろそろ……」

こころ「も、もう少しだけ」

真姫「?」

こころ「もう少しだけ、お願いします……」

真姫(……いや、これは私の方が離せないわね)

こころ「真姫お姉ちゃん」

真姫「ん?」

こころ「私は、真姫お姉ちゃんみたいな人に憧れてるんです」

真姫「わ、私みたいな?」

真姫(そんなに憧れるようなところあるかしら……勉強ができるとか、ピアノが弾けるとかしかないわよ?)

こころ「意外でしたか?」

真姫「ええ。ちょっとね」

こころ「私は、にこ姉みたいに明るく振る舞えないんです」

こころ「変に背伸びしちゃって、なかなか素直になれないというか……」

真姫(そこがかわいいんだけどね)

こころ「だから真姫お姉ちゃんみたいな、大人っぽい人に憧れるんです」

真姫「私は断然子どもよ? お金だって稼げないし、1人で暮らすこともままならないと思うわ」

こころ「それでも真姫お姉ちゃんは、自分でできることがわかってます」

真姫「……」

こころ「それがすごいなぁ、って。だから敬語を使ったりして、ちょっとは大人みたいになりたかったんです」

真姫(敬語を使ってたのは、そんな理由もあったのね)

真姫「こころちゃん」

こころ「はい」

真姫「あなたはいい大人になると思うわ。私が保証する」

こころ「ほ、本当ですか?」

真姫「ええ。今の話を聞いて思ったし……それに、にこちゃんの妹だもの」

こころ「ありがとうございます」

真姫「いいえ」

真姫(ふふ……大きくなってほしくないとは言えないわよね)




にこ「ただいまー! いやー、今日は早く終わっちゃったー……」

希「おじゃましまーす」

絵里「今日は真姫が来てるのよね……」



真姫「」

こころ「」

にこ「」

希「」

絵里「」

ここあ「にこにーのこえ……」


ここまで
ついにバレてしまう2人の関係……




にこ「そっか。にこ姉がちっちゃいから我慢してたのね」

こころ「ご、ごめんなさい……」

にこ「いいのよ。それより真姫お姉ちゃんと仲良くなってくれてうれしいわ」

真姫「ちょっ、何でその呼び方……」

希「真姫お姉ちゃんかわいいなぁ」

絵里「そうね。ここあちゃんを抱いてる姿もすごく様になってるわよ」

真姫「うるさい」

ここあ「たかーい」

にこ「真姫ちゃんって子ども好きだったのね。意外だわ」

真姫「や、べ、別にそういうわけじゃ……」

真姫(にこちゃんたち、何でこんなすぐに帰ってきたのかしら……)

真姫(こころちゃんだって恥ずかしそうにしてるし)

こころ「……」

真姫(……照れてる顔もかわいいわね)

真姫(じゃなくて)

真姫「何で早く帰ってきたの?」

絵里「ああ、今日は講義が短かったのよ」

希「そうそう。できた人から終わりって言われて」

真姫「3人とも、学部違うでしょ?」

にこ「共通科目だから一緒だったのよ」

真姫「ふーん……」

にこ「ってあんた、抱っこ上手ね。どこかでやったことあるの?」

真姫「ないけど」

こころ「!」

希「こころちゃんどうしたん?」

こころ「あ、いや、その……」

絵里「?」

真姫(どうしたのかしら……)

真姫「こころちゃん、教えてくれない?」

こころ「は、はいっ」

にこ「あー、真姫ちゃんずるーい」

真姫「私たちは何でも正直に言いあうことにしたのよ。ね?」

こころ「えへへ……」

希「真姫ちゃん年下キラー?」

ここあ「きらー?」

こころ「座ってもらえますか?」

真姫(ああ、耳打ちするのね)

真姫「ええ」

ここあ「ひくーい」

真姫「ああ、ごめんね。すぐ立つから」

真姫「こころちゃん、どうぞ」

こころ「はい」

真姫(耳打ちなんてしたことあったかしら、私)

こころ「真姫お姉ちゃん、このくらいで聞こえますか?」

真姫「聞こえるわ」

こころ「じゃあ言いますね」








「真姫お姉ちゃんの、初めての抱っこが私で……すごくうれしかったです」




真姫「……」

こころ「ふふふっ」

絵里「真姫、顔真っ赤だけど……」

にこ「ちょっとこころ、何言ったの?」

こころ「内緒です。ね、真姫お姉ちゃん?」

真姫「え、ええ。そうね」

真姫(……やられた)

希「にこっち、お姉ちゃんの座が奪われる日も近いんと違う?」

にこ「えー、それは困るわね」

こころ「に、にこ姉はにこ姉です!」

絵里「あらかわいい」

真姫(本当にね)

にこ「冗談よ、にこにーが2人のお姉ちゃんなんだから」

ここあ「真姫おねえちゃんもおねえちゃんだよ?」

にこ「うっ」

絵里「まずは外堀から……やるわね真姫」

真姫「何の話よ」

こころ「……真姫お姉ちゃんって、もう来ないんですか?」

真姫「え?」

にこ「ああ、今日みたいに特別じゃないと来ないかって?」

こころ「はい」

ここあ「……きょうでおしまい?」

真姫「ううん、にこちゃんがいいならいいけど……」

にこ「断る理由がないわよ」

真姫(よかった……)

希「あ、そういえば今日、にこっちのお母さん早めに帰って来るんやろ?」

真姫「え」

ここあ「ママが!?」

こころ「本当ですか!?」

にこ「そうよ。今日は確か……5時前には帰って来るわ」

ここあ「やったぁ!」

絵里「ふふ、本当にうれしそうね」

にこ「ママにも真姫お姉ちゃんのこと、紹介しないとね」

こころ「はいっ!」

真姫「え、ちょっと待って。何て言って紹介するの?」

絵里「それはもう……」

希「なぁ?」

にこ「新しいお姉ちゃんってことで」

ここあ「うん」

こころ「それが1番いいと思います」

真姫(何この団結力)

にこ母「ただいまー」

真姫「!」

にこ「あ、おかえりなさい」

ここあ「ママー!」

こころ「おかえりなさい!」

にこ母「うん、ただいま。あ、絵里ちゃんに希ちゃん、いらっしゃい」

真姫(しまった。思わず隠れてしまった)

希「お邪魔してます」

絵里「お久しぶりです」

にこ母「先月ぶりね。で、そこに隠れてるのは……」

真姫「……」

にこ母「……もしかして、真姫ちゃん?」

真姫「ぎくっ」

にこ母「真姫ちゃんじゃない!」

真姫(見つかった)

にこ母「会いたかったわ真姫ちゃん! ちゃんとお礼もできてなかったから」

真姫「べ、別にお礼なんて……」

真姫(お礼が欲しいからにこちゃんに勉強教えてたわけじゃないし……)

にこ「ママ、真姫ちゃんは今日、こころとここあの面倒を見てくれてたの」

にこ母「えっ! そうなの?」

ここあ「たのしかった!」

こころ「そうですね」

にこ母「ありがとう真姫ちゃん」

真姫「い、いえ、とんでもない……」

絵里「真姫って年上に弱いだけなのね」

希「そうやね」

にこ母「そうだ、みんな晩ご飯食べて行かない?」

希「いいんですか?」

にこ母「もちろん! 今日はハンバーグなのよ」

ここあ「ハンバーグ! ここあだいすきー!」

真姫「あの、すみません」

にこ母「?」

真姫「今日は私、友達と約束があって……その……」

真姫(あー……何で今日に限って……)

絵里「ねぇ真姫、約束って凛と花陽との?」

真姫「え、何で知ってるのよ」

絵里「いや、さっきこころちゃんを抱っこしてた画像を凛たちに送ったのよ」

真姫「!?」

絵里「そしたらこんな返事が来て……」

真姫「……今からそっちに向かうにゃー?」

真姫「ええっ!?」

にこ母「どうせなら3年生のみんなも呼んでみたら?」

にこ「ああ、穂乃果たちは勉強合宿とか言って、逃げ場をなくしてるらしいから無理かも」

真姫(そんなことしてたんだ)

凛「あれ? 玄関空いてる?」

花陽「お、お邪魔します……」

にこ母「あ、いらっしゃい。凛ちゃんにかよちんちゃんね」

花陽「は、花陽です」

にこ母「あら、そうなの?」

凛「真姫ちゃんずるいにゃ、凛もこころちゃんとかここあちゃんとか抱っこしたかったのにぃ」

真姫「ごめんごめん」

ここあ「にゃーおねえちゃん!」

凛「にゃー!」

にこ母「じゃあ今日は、腕によりを振るって作らなきゃね」

絵里「私も手伝います」

希「ならウチも」

にこ「ちょっと、にこの場所がなくなるでしょー」

花陽「私たちは……待ってようか」

凛「うん」

真姫(私も料理できれば……いや、挑戦してみれば意外と……)

花陽「真姫ちゃん」

真姫「あ……ごめんなさい」

花陽「謝らなくてもいいよぉ。真姫ちゃんは真面目だから、1人でやろうとしたんだよね?」

真姫「違う、そうじゃないの」

真姫(それもあるけど……正直に言わないと)

真姫「こころちゃんとここあちゃんが可愛くて……つい、1人占めしたくなったの」

こころ「」

ここあ「?」

凛「真姫ちゃんに意外な一面発見!」

花陽「ふふ、ちっちゃい子、好きだったんだね」

真姫「あ、えっと」

凛「凛もちっちゃくなれば、真姫ちゃんにかわいがってもらえるかも……にゅふふ」

花陽「……私も?」

真姫「ちょ、待ちなさいよ。どうしてそんなに話が飛躍してるのよ」

こころ「そ、それでも……」

凛「え?」

花陽「?」

こころ「真姫お姉ちゃんの初めては、私のものなんですから!」

凛「」

花陽「」

真姫「!?」

希「え、ま、真姫ちゃん……」

絵里「……へ?」

にこ「ああ、抱っこの初めてが、ってことね」

にこ母「ふふ、こころって気にいったらべったりよね」

真姫(さ、流石家族……助かった)

絵里「な、なんだぁ。びっくりした」

希「真姫ちゃんのちっちゃい子好きってそういう意味かと誤解するところやったで」

真姫「ち、違うわよ!」

こころ「ご、ごめんなさい。つい……」

真姫「大丈夫よ。それに……うれしかったし」

こころ「真姫お姉ちゃん……」

凛「こころちゃん、心配しなくても大丈夫だよ」

こころ「それってどういう……」

花陽「真姫ちゃんもこころちゃんたちが大好きだから、私たちが取り上げたりできないもん」

こころ「!」

真姫(……間違ってない分反論できない)

こころ「ほ、本当ですか?」

真姫「本当よ。嫌いなわけないでしょ?」

こころ「そうですよね、そうですよね……うふふ」

にこ「で、ほら。真姫お姉ちゃんはなんて紹介するんだっけ?」

ここあ「あたらしいおねえちゃん!」

にこ母「そうなの? それはうれしいわね」

真姫「え」

凛「真姫ちゃんがついに就職先まで見つけた……」

花陽「まだ高校も卒業してないのに……」

真姫(姉って職業だったの?)

絵里「真姫って、こころちゃんとここあちゃんに気に入られてるだけかと思ったら、矢澤家全員に気に入られてたのね」

希「いいなぁ真姫ちゃん」

真姫(そんなの、全然気付いてなかった)

真姫(というか逆に嫌われてるかとまで思ってたのに)

にこ母「真姫ちゃんがお姉ちゃんなら、にこは妹になるのかも」

にこ「それなら堂々と勉強見てもらえる!」

真姫「違うでしょ!」

凛「あはは」

ここあ「おねえちゃん、これからずっときてくれるの?」

真姫「ええ、夏休み中は特に予定ないしね」

凛「真姫ちゃん、夏休みの宿題って言う大きな予定が……」

真姫「もうとっくに済ませたわよ」

花陽「ええっ!?」

凛「ま、まだ夏休み始まって1週間しかたってないのに……」

真姫「少なかったでしょ?」

花陽「お、多いよぉ……」

凛「じゃあ凛たちの宿題を見てもらうっていう大きな予定が……」

真姫「……仕方ないわね」

凛「やった!」

花陽「じゃあこうやって、にこちゃんのお家に来ればいいんだね」

絵里「あはは、真姫の家じゃなくて?」

希「ウチも真姫ちゃんに会う時はにこっちの家に来るようにしよ」

真姫(まあ家に1人でいるよりは居心地良いし……)

こころ「えへへ」

真姫「どうしたの?」

こころ「真姫お姉ちゃんと一緒っていうのがうれしくて」

真姫「あ、ありがとう」

凛「あー、真姫ちゃん照れてるー」

にこ「にこ姉、嫉妬しちゃう」

にこ母「そうねぇ」

真姫「えっ?」

ここあ「いいにおいしてきた」

真姫「そうね。あ、食器の準備くらいは手伝うわ」

にこ「ん、お願い」

真姫「ここあちゃんはお箸でいいの? それともフォーク?」

ここあ「フォーク!」

真姫「ああ、じゃあこれね」

にこ母「あら、真姫ちゃん。どうしてすぐに分かったの? こころのとよく見分けがついたわね」

真姫「スプーンと同じ柄だったので」

希「へえ、真姫ちゃん、スプーンの柄知ってるんや」

真姫「あ」

ここあ「プリンたべたから」

絵里「プリン?」

ここあ「うん、真姫おねえちゃんにあーんってしたよ」

真姫「こ、ここあちゃんそれは……」

にこ「にやにや」

にこ母「にやにや」

真姫「や、やめなさいよ!」

希「真姫ちゃんってば本当に年上に弱いなぁ」

絵里「そうねぇ」

真姫「ぐぬぬ」

真姫(絵里も希も子どもっぽいこと言うくせに……)

にこ「ほら早く動く」

真姫「わ、わかってるわよ」


ここまで
読み返してみるとかなり量があった

おお、乙
矢澤家にもてもての真姫ちゃんいいわあ、頬が緩むww
ずっと読んでられるわ


>>172
おれもずっと書いてられそうだ
でももうすぐでキリ良いから、一旦終わらせて続きはまた立てることにする

今じゃ誰かわからんけどリクエストありがとう





絵里「じゃあ私たちは帰るわね。晩ご飯ごちそうさまでした」

希「ごちそうさまでした。にこっち、また明日」

にこ「ええ。今度は絵里、ちゃんと起きてから来るのよ」

絵里「……善処するわ」

にこ「やれやれね……」

凛「それじゃ、凛たちもお邪魔しました!」

花陽「ごはんおいしかったです」

にこ母「ありがとう。みんな、また来てね」

真姫(私ももう帰らなきゃ……)

ここあ「またきてね!」

真姫「ええ、また来るわ」

にこ「明日も頼んでいい?」

真姫「いいけど……大丈夫なの?」

にこ母「歓迎するわ! 明日は仕事でいないけど……」

凛「凛たちも来ていいかな?」

にこ「こころ、ここあ、それでいいわよね?」

ここあ「うん!」

こころ「はい。うれしいです」



真姫「それじゃ、また明日お邪魔するわ」

にこ「はーい」

こころ「……」

花陽「あれ? こころちゃんどうしたの?」

こころ「あ、いえ、なんでもないです」

にこ「?」

真姫「こころちゃん」

こころ「は、はい!」

真姫「真姫お姉ちゃんには正直に話してくれない?」

真姫(……って自分で言うと何だか恥ずかしいわね)

こころ「そうですね、じゃあちょっとだけ……」

真姫「ええ」

こころ「最後に、その……ぎゅっとしてほしくて」

真姫「」

希「わーお……これはかわいらしい」

凛「真姫ちゃんいいなぁ」

にこ「真姫ちゃん照れてるぅ」

真姫「ち、ちがっ……こころちゃんがかわいいからよ!」

こころ「えっ!?」

真姫「あっ」

絵里「ほら真姫。早くしないと置いて行くわよ?」

真姫「……わかった」

真姫「こころちゃん、おいで」

こころ「はいっ!」

真姫(……あったかい)

こころ「大好きです。真姫お姉ちゃん」

真姫「」

凛「こ、これは凛でもメロメロになるにゃぁ……」

にこ母「こころはいい大人になりそうね」

にこ「ここあも頑張ってね」

ここあ「?」

真姫「じゃ、じゃあこころちゃん。また明日ね」

こころ「また明日……ですね」

希「まるで2人だけの空間」

花陽「うん……」

真姫「……」

こころ「……」

にこ母「明日会えるけど離れたくない……その気持ち、わかるわ」

こころ「えっ、あっ……あぅ」

真姫(明日も会えるんだから……今日はもうこのくらいにしないと)

真姫「また明日ね」

こころ「はい」

真姫「ふふ」

こころ「えへへ」

絵里「……真姫が満面の笑みだわ」

希「レアやね」

真姫(あ、つい……)






凛「真姫ちゃんメロメロだったねー」

真姫「普通よ、普通」

花陽「こころちゃんとここあちゃんのこと、本当に好きなんだね。真姫ちゃんは」

真姫「まあ……ね」

真姫(癒しってああいうのを言うのかしら)

凛「いいなぁこころちゃん。凛も真姫ちゃんにぎゅーってされたい!」

真姫「別にいいけど」

凛「えっ」

凛「ほ、ほんとに?」

真姫「断る理由がないわよ」

花陽「真姫ちゃんの感覚が麻痺してる……」

凛「真姫ちゃん……寂しいんだね」

真姫「いや、そんなことないわよ」

真姫(ただ、凛と花陽も……妹みたいに見えてきたっていうか) 

真姫(……何考えてるんだろ、私)

凛「でもお楽しみは明日に取って置くよ」

真姫「え? いいの?」

凛「うん」

真姫「……花陽も?」

花陽「私は別にいいよぉ。真姫ちゃんがしたいならそれでも……」

真姫「させて」

花陽「!?」

凛「真姫ちゃん絶対人肌恋しいんだにゃ……」

凛「絵里ちゃんも希ちゃんもにこちゃんも、思ったより忙しくなさそうだったね」

真姫「そうね。案外会える機会あるかもしれないわね」

凛「真姫ちゃん、かよちんを抱きながらしゃべらないでよぉ」

花陽「なんだか落ち着くかも……」

凛「……ごくり」

真姫「凛も来る?」

凛「お、お願いします」





真姫(よし、今日もにこちゃんの家に行こう)

真姫「10時くらいに行けばいいのよね?」

真姫(本当はもっと早く行きたいんだけど……何だか迷惑になりそうだし)

真姫(凛の家で、凛と花陽と合流して……それからにこちゃんの家に……)

真姫「……あれ? メール着てる?」

真姫「穂乃果から……?」

真姫(あ、そっか。勉強合宿から帰ってきたんだっけ)

真姫(と言ってもまだ夏休み始まって1週間ちょっとだけど……結局穂乃果たちってどのくらい合宿行ってたのかしら)

真姫(あ、それよりメールは何が書いてあるのかしら)

真姫「えーと、なになに?」




真姫「今度みんなで、海に行きませんか……?」




真姫「……海? なんで?」




     おわり


次回、海水浴編
乞うご期待!


次スレは似たようなタイトルにする予定
間に合えばこっち→絵里「つよくてにゅーげーむ」 part2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407601747/)に貼るかも

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月30日 (土) 00:34:46   ID: T_jWdDOA

春夏秋冬

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom