【閲覧注意】 モバP「親愛なるクトゥルフの神々」 (25)


モバマス及びクトゥルフ神話のSSです。以下の内容を予めご了承ください。

①キャラクターのイメージを損なう可能性があります
②一部過激な描写、キャラクターの死亡を含む描写があります
③クトゥルフ神話に関する内容を含みます
④グロテスク、ホラーと思われる内容を含みます
⑤オリジナル要素が含まれています

拙い作品ですが、最後までお付き合いいただければ幸いです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408290825




モバP(例えば、家族と職場の同僚どちらを優先するかというと、大抵の人は家族だと言うと思う)

モバP(僕もその通りで、申し訳ないが担当アイドルよりは家族を優先する)

モバP(と言っても、両親は数年前に他界しており、残っている家族と言えば昔から飼っている猫がいるくらい)

モバP(三毛猫の雄、珍しいので母親が引き取ってきた。父親が『ニャル』と名付けた)ナデナデ

モバP(こうしてみると本当にただの猫だが、中身は化物、もとい邪神らしい。何時からか、僕はカレ?を認識し、カレは僕を認めた。家族になろう、友人になろう。もっと仲間を増やそうと)

モバP(なんの因果か僕の家族になった邪神、なんで外見が猫なのかは教えてくれない)

モバP(僕の家族で、僕に今の生活を与えてくれた存在)

モバP(僕はカレのことを大切に想っているし、カレも僕を大切にしている)

モバP(家族なのだから当然だ)

『スタドリに混入した我の一部を摂取したアイドルは事務所の90%、そのアイドルを視て邪神が認知できるようになった市民が43%。順調だな』

モバP「動画サイトを通じた海外への発信もなんとかしないとね」

『まだ時間はかかるか』

モバP「まあ、もうちょっとかな。召還に必要な触媒や像はもう揃ったし、後はアイドルと接点の無い年齢層をどう攻めるか」

『策はあるのか』


モバP「まあね。あと、かなり摂取させたけど、アイドルに体調不良とか出てないよね」

『むろん。大切なゆりかごだからな。一切害は無い』

モバP「まだ我慢してくれよ。いきなり喰われると困るんだ」

『承知している』

モバP「あと小梅は大丈夫?」

『アザートスが憑いている存在を害せるとでも?』

モバP「アザートスといっても『あの子』はまだ幼い。まだ小梅や僕以外の人類とは接点がないし、暴走されても困るしね」

『安心しろ、そこは万全だ』

モバP「はいはい。さてと、今日も今日とて。邪神降臨のためにプロデューサーをやりますかね」

『1つ伝え忘れていた』


モバP「ん?」

『かなり喰ったが痕跡は消した』

モバP「またテレビ局?別に家族以外はどうでもいいけど。最近多くない?」

『あそこは負の感情が集まりやすいからな。食欲がそそられる』

モバP「了解。気を付けるよ。朝食は猫缶でいい?」

『いただこう』

モバP(なーんで外見猫なのに咀嚼音があぎゅ、あぎゅなんだろうね)

『感謝する』


モバP「さて、行ってくるよ」

『さて、我も行くとするか』

モバP「行くも何もどうせ居るんだろ」

『言っておくが、『社長』も『千川ちひろ』という『顔』も私の断面に過ぎない。ここにいる『ニャル』としての我もまた断面。個であり、全。違わぬように』

モバP「知ってるよ。今更だけど、社長の顔が真っ黒なのはなんで」

『特定のモノの記憶に残らないため』

モバP「余計目立つわ」

『そういうものか』

モバP「そういうものなの。少しは信頼してくれよ」

『信頼はしている』

モバP「家族だからね」

『家族だからな』


モバP「留守よろしく」

『任された』

モバP「まあ、やっぱり、まゆは迎えに来てるよね」

『玄関から3M、電柱の脇だ。早く行ってやるといい』

モバP「へいへい」ガチャ

モバP「おはよう、まゆ」

佐久間まゆ「おはようございます、Pさん」

モバP「別に呼び鈴鳴らしてくれてもいいんだけど」

まゆ「うふふ、待つのは好きですから」

モバP「そうか。じゃあ、学校まで送っていくよ」

まゆ「はい」


モバP「最近、治安も悪いからな。まゆも気を付けて」テクテク

まゆ「昨日も都内で集団失踪事件があったそうですよ」テクテク

モバP「どんなニュース?」

まゆ「まゆ達とは全然関係ないんですけど、テレビクルーが突然居なくなったって」

モバP「へえ、何の撮影だったのかな?」

まゆ「そこまではニュースに出てませんでしたけど、最近、怖い事件が多いですね」

モバP「まゆも何かあったら相談するように」

まゆ「はい、Pさん」

モバP「じゃあ、また後で」

モバP(さてと、アイツのとこ行きますか)テクテク

モバP(あ、朝食まだだった。食べないと。折角サンドイッチ作ってもらったんだし。猫の体で器用だよなぁ)


モバP(美味い)ペチャ、ペチャ

モバP(なんの肉か知らないけど、普通に美味い)モゴモゴ

モバP(ビールに合いそうだ)

モバP(意外といけるな。この肉。今度何の肉か聞いておこう)

モバP(そういえば、昨日人間ってどんな味があるするのかって聞いたら、鶏肉って言っていたような気がする)

モバP(…まあたぶん違うから、いいけど。美味しいし)

モバP「あれ、凛?学校はどうした?」

渋谷凛「あ、プロデューサー!ハナコ見てない?」

モバP「見てないよ。いなくなったのか?」


凛「朝起きたらいなくなってて」

モバP「前逃げた時は公園に居たんだっけ」

凛「うん。プロデューサーの家の近くのあの公園。今から行こうと思って」

モバP(ハナコねぇ。散歩中のニャル見た瞬間に逃げ出したからなぁ。別にアレくらいでどうこうってわけじゃないけど。個人的にいなくなった方が無難かな。でも、凛のモチベーションが下がるのは困る)

モバP「探すの手伝うよ。メーリングリストでも見かけたら捕まえるように回しておく」

凛「ありがとう。私は公園を見てくるから」タタッ

モバP「ああ、事務所の周りを見てくるよ」

モバP(ゆっくり歩きながら探すか。まだ朝食の途中だし)

モバP(ああ、このサンドイッチの具、もしかしてハナコかな?)


モバP(こういうくだらない悪戯好きだよなアイツ)

モバP(ご丁寧にこのサンドイッチ首輪入りだ。よくサンドイッチに押し込んだな)

モバP(まあ、当然首輪に書かれているのは『ハナコ』だよな。うん)pipi


【着信:渋谷凛】


モバP「見つかった?」

凛「うん。ハナコ居たよ。ありがとう、プロデューサー。でも、首輪なくしちゃったみたいで」

モバP「さっき拾ったよ。かなり汚れてるけど」

凛「本当?よかった。それ、ハナコの誕生日に買った首輪だから見つかってよかった」

モバP「さっきの場所で待ってるから」

凛「うん、今行くね」pi


【通話終了】


モバP「この肉はなんだ?」

『当ててみろ』

モバP「犬じゃない。匂いが違う。さすがにもう覚えたよ」

『正解。犬では無いな』

モバP「あと、ハナコじゃない。さすがにもう、アッキーの時にあれだけで怒ったからアイドルのモチベーションが下がることはやらないだろ」

『正解だ。我としても支障が出るからな』

モバP「あー、はいはい。んでさ、聞いていい」

『なんだ?』


モバP「あそこに凛がいるじゃん」

『そうだな。こちらに向かってくる』

モバP「ハナコ見つかったんだよな」

『うむ』

モバP「犬って少なくともあんな軟体動物みたいな形状じゃなかったと思うけど」

『そうか』

モバP「いやだって、アレ違うだろ。毛が生えてないじゃん」

『しかし、渋谷凛は犬と認識しているぞ』

モバP「犬ってああいう生き物だっけ」

『そうだ』

モバP「そっか」

『うむ』


モバP「で、ハナコってどんな味だった?」

『まだ食べていない。昼食用だ』

モバP「返却。元に戻す」

『仕方あるまい』

モバP「アイドルで遊ぶな」

『軽い暇つぶしだ』

モバP「はいはい。遊びもいい加減にしておけよ」

『ふむ、戻したぞ』

モバP「初めからそうしておいてくれ」

『了解した。先に戻る。昨日調達のした肉の処理がまだ残っているのでな』

モバP「もういないか。結局何の肉なんだコレ?」



本日は以上になります。

アイドルたちの本格的な登場は次回以降になります。

Q:Pが食べた肉は何の肉でしょうか。

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