【モバマスSS】お題は星の数だけ 11夜目 (192)

こんばんは、めっきり寒くなりましたね
細々とSSを書いていましたが、久しぶりにお題をやってみようと思います
それでは>>3のお題を頂戴します

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1478351250

Pがなにか動作するたびになぜかゆっこのお尻を触ってしまう

それでは「Pがなにか動作するたびになぜかゆっこのお尻を触ってしまう 」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶっていただければ……

おお、柔らかい

柔らかいだけではなく、程よい弾力

十代の特権とも言えるのだろう、ハリのあるお肌

それを触っている、しかも鷲掴みだ

こう、五本の指を全て使って逃すまいと力一杯

物凄く言い訳に聞こえてしまうと思うが

決して自分の意思ではないのだ

けれど、それを判断するのは自分ではなく……

「きゃあああ!!!」

触れた本人、ゆっこが悲鳴を上げる

担当アイドルの悲鳴は初めて聞いたかもしれない

きっと、痴漢の冤罪ってこういう感じなのだろう

あんな人がいっぱいいる所だと、ぞっとしない……

幸い、今は事務所で俺とゆっこの二人きりなのだが

それもそれで言い訳ができないのだが、助けて神様!

事の発端はこうだ

ソファで雑誌を見ているゆっこ

デスクで仕事をしている俺

ふいにくしゃみをした俺の手が、いつの間にかゆっこのお尻を鷲掴みしていた

何を言ってるかわからねーと思うが、俺もわからねー……

決して触りたくて触ったわけじゃない

……ほんとだよ?

第一、俺とゆっこの間には数メートルの距離があったのだから

「サイキックびんた!」

大振りのびんたを片手で防ぐ、ふぅ……危ない

しかし、もう片方の手も飛んでくるとは思わなかった

「サイキックびんた再び!!」

「いてぇ!」

結構痛い……サイキック関係ないし

俺には美少女にびんたされて喜ぶ性癖はないので、普通に辛い……

サイキック泣きそう、マジで……

1に相談何ですけど、お題決めするは下1~3くらいまでの範囲で取ってくれませんか?そしてその中で1が気に入ったのを
お題として書いてもらうと言うのはどうでしょう (提案)

>>12 初めから下1~3に設定しているかと思います
それと、気に入ったものにしてしまうと、せっかくお題を出してくれた方に失礼になってしまうと思うんです……
わがままかと思いますが、ご了承してもらえませんか?
いつも、酔っぱらいのスレを見ていただいてありがとうございます

「プロデューサーがいけないんですよ! 私のお尻を……その……」

うん、鷲掴みしたよ

したけど、こっちの言葉も聞いてほしい。説得力ないけれど

「ごめん、それは謝る。でも、わざとじゃないんだ! 信じてほしい……」

シンプルに、かつ分かりやすく、でも伝わりやすいかと言われると……

「信じられませんっ!」

そうだよね、俺も信じられないもん

「……もう一回サイキックびんたですか?」

いやだよ、凄い痛いもんあれ……

「ゆっこ、俺の言葉を信じてくれないか?」

またサイキックびんたが飛んでくる恐怖にびくびくしながら説得を試みる

サイキックとか言いつつ、どっちかと言うと物理だもん、これは……

俺の誠意は伝わるのか……伝わってくれ、マジで

ほっぺた真っ赤にして営業とか赤っ恥ですよ?

「……じゃあ説明してください」

うん、そうなるよね

「くしゃみをしたらゆっこのお尻を触っていたんだ」

……びんたをくらいました、しかもさっきより痛てぇ……

「きちんと説明しただろ!?」

ほっぺたがじんじんと痛む

親父にもお袋にも叩かれたけれど、一番ゆっこのが効くかも

「すいません……でも……」

ごにょごにょと言いよどむゆっこ

いやね、確かに自分の尻を鷲掴みされたら怒ると思うよ、うん

でもさ、プロデューサーを2回もぶたなくてもいいと思うんだけど……

ここで、俺は閃いたのだ

「なぁ、ゆっこ。お前、何か念じなかったか?」

これは決してゆっこを疑ったわけではない、ないのだ、信じて?

びくりとするゆっこ

あれ? まさかと思うけれど、お前が原因か?

こういう時にしかお得意のサイキックはでないのか? うん?

「……いけないんですか?」

ぼそりとしたゆっこの声

最後まで聞き取ることができなくて、聞き返す

「すまない、もう一回言ってもらえるか?」

「もう少し、私にも構ってほしいなーって思っただけです!」

え?

「それがいけないんですか? そりゃ私より人気があるアイドルはたくさんいます」

ゆっこの言葉が俺に突き刺さる

「いつも身近にいる貴方に! もっと知ってらもらいたい、構ってもらいたいって思うのはいけないんですか?」

それはもう鋭角に、俺の心にぐさりと刺さる

その言葉は返しがあるように、俺の心から抜けることはない

エスパーユッコではなく、等身大な女の子のゆっこの叫び

ゆっこの気持ちはなんとなくわかったけどさ

俺、叩かれ損だよね? しかも結構痛いんだよね

「ゆっこの言い分はわかった、けどさ」

「もう、プロデューサーは鈍感ですねっ!」

今度は突っ込みを喰らった

これは痛くない、むしろ心地よいというか……

不思議な感覚だった



おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
次は>>38のお題を頂戴します

藍子とドキドキ温泉旅行一泊

では「藍子とドキドキ温泉旅行一泊 」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶって頂ければ……

「ようこそ、おいでくださいました」

愛想の良い仲居さんに部屋を案内されるまでは良かったのだが……

「あれ? 藍子もここの部屋なのか?」

「そうみたいです」

まさかの担当アイドルとの部屋のブッキング

「ちょっと取り次いでくる」

アイドルとプロデューサーといっても、所詮は男と女だ

間違いがある前に防いだほうが得策だろう

いざ、と息こんだのだが

誰かがスーツの袖をぎゅっと掴んで離さない

その誰かとは、藍子に他ならないのだけれど……

「私は大丈夫ですよ……」

何が大丈夫なのか? とは聞けなかった

「むしろ、嬉しいかも」

そのセリフは俺に効く……

頬を染める藍子の表情はぐっときた

「藍子、落ち着こうか」

俺はアイドルを大切にするプロデューサーだ

さっきの藍子の言葉は聞かなかったフリをして続ける

「なぁ、藍子。俺みたいなおっさんに「あ、部屋はひとつでお願いしちゃいました」」

……えっ?

「もう部屋の空きがないみたいです、仕方ないです、よね?」

流石に野宿は避けたいけれど、確かに仕方ないかなぁ

「じゃあ決まりですねっ♪」

ご機嫌な声の藍子と、微妙そうな表情の俺

正直な話、何で藍子がここまで喜んでくれるのかわからない

自分は、男と女のすったもんだは経験していると思うのだが

「楽しみですね、プロデューサーさんっ♪」

やっぱり、藍子の考えがわからない

いや、わからないフリをしていたのかもしれない

「あ、お部屋のお風呂も大きいみたいですけど一緒に入ってみますか?」

ここは遠慮しておこう

「遠慮「はい、一緒に入りましょう♪」」

聞く意味ないよね!? それに俺の意思……

嬉しくないわけじゃないよ?

でもさ、男と女って色々と問題があるわけでして……


「裸なんて見慣れた仲じゃないですか」

藍子ファンの皆さんすみません、僕は無実です

藍子がアピールしてくるだけです信じてください!

「藍子……?」

「冗談です、ふふっ」

それが本当に冗談なら良かったのだが」

すみません、眠さが限界です
お昼頃から再開しますのでお待ちください

久しぶりなのに、たくさんのレスがついて嬉しい限りです

……良い湯、かな?

疑問形なのは意味がある

それは隣に藍子がいるから、タオルを巻いてはいるが

この近距離では心臓がこれでもかと動きを速めている

不整脈とか大丈夫かな? それくらい鼓動が早い

「気持ち良いですね」

「……そうだね」

笑顔の藍子に、そっぽを向いて答える

何で今日はそんなに余裕なのだろうか

そんな疑問が浮かぶが、当の本人はどこ吹く風だ

「流しっこしましょうか♪」

君、そんなキャラだったっけ?

自分の中の藍子のキャラが音を立てて崩れていく瞬間だった

「お、おう」

引き気味で返事をすると

藍子が満面の笑みで「はいっ」と答えた

「プ、プロデューサーさんの背中は広いですねっ」

どもる藍子

あれ? さっきまでの勢いがない

「なぁ、藍子?」

振り向こうとして

「だ、駄目ですっ!」

藍子の焦ったような声でストップがかかる

さっきまでとは違う、いつもの藍子の声だ

「ち、違うんです! 焦ったりとかじゃなくて、わ、わたしゃは……」

噛んだよね? わたしゃって言ったよね今

ゆっくり振り向くと、顔を真っ赤にして目をぐるぐるさせている藍子がいた

「あっ……顔を見ちゃ駄目ですっ」

あたふたとする藍子

そう言われると、余計に見たくなってしまう

「駄目って言ったじゃないですかっ! あぅ~……」

今日初めて藍子の顔を見た気がした

「ち、違うんです! 焦ったりとかじゃなくて、わ、わたしゃは……」

噛んだよね? わたしゃって言ったよね今

ゆっくり振り向くと、顔を真っ赤にして目をぐるぐるさせている藍子がいた

「あっ……顔を見ちゃ駄目ですっ」

あたふたとする藍子

そう言われると、余計に見たくなってしまう

「駄目って言ったじゃないですかっ! あぅ~……」

今日初めて藍子の顔を見た気がした

「はぁ……」

ほっとしてため息がでた

「あっ、ごめんなさい……」

びくびくする藍子

んー、これは何らかの理由があるに違いない

浅くない付き合いだ、これくらいは、ね?

「何かあったのか? 今日の藍子はいつもと違った気がしたけれど」

少しの沈黙の後、藍子がゆっくりと口を開いた

「み、皆が言うんです。もっと大胆にならなきゃダメだって……」

ははぁ、皆の入れ知恵か……

「お母さんもです……」と続いた後は何も言えなかった

「あー……じゃあ藍子は無理してたわけか」

こくりと頷く藍子

あー良かった、変な薬でも飲まされたのかと心配したけれど

「ごめんなさい、プロデューサーさん」

上目使いで謝る藍子を見て、安心した

しかし、だ

この状況がまずいことに変わりはない

頬っぺたを赤くして恥ずかしがる藍子、しかもバスタオル一枚だけだ

もじもじとこちらを伺う視線が色っぽくて、ごくりと唾を飲んでいた

「……はっ!」

俺はプロデューサーだ、勢いに負けて手を出したりはしない!

……手を出しちゃったときもあるけど、今は出さない

「藍子の話はよくわかった、とりあえず上がろうか」

自分の体温が上昇するのはきっと風呂のせいだけではない

これ以上はまずいと思い、藍子に声をかけ

「そ、そうですねっ」

勢いよく立ち上がる藍子のバスタオルが

スローモーションのように、はらりと落ちる

時が止まった世界のように、考えも視線も、何もかも止まる

ただ、綺麗な体だと思う事だけはできた

頬っぺたに薄いもみじをつけてしまったが、それだけですんで良かった

「おお、旨そうだな!」

いつもより声のトーンを上げる

目の前には色とりどりの旨そうな料理が並べられている

「そうですね、とっても美味しそうです」

顔を赤くしたまま、そっぽを向いて藍子が返事をした

……お前がそんなに恥ずかしがると、こっちも意識しちゃうじゃないか

意識を逸らすために、酒でも飲もう

そう思い、お銚子に手を伸ばそうとするが

「どうぞ」

するりと藍子の手がすり抜けてお銚子を奪う

「ああ、ありがとう」

ゆっくりと味わう

「美味い、な……美人さんのお酌だからかな」

おどけて見せると

「もうっ、他の人にも言ってるんじゃないですか?」

藍子が笑顔で返す

「お、これ美味いな! 藍子も食べてみなよ」

「美味しいですね、あ、これも美味しいですよ?」

料理を掴んで、箸を俺の口元に持ってくる

いわゆる、あーんというやつだ

「はい、あーん♪」

気恥ずかしいが、せっかくだしと思って口を開けた

「……うん、美味しいな」

「じゃあ、お返しだな」

今度は俺の箸を藍子の口元へ持っていく

「ほら、藍子」

「あ、あーん」

目を閉じてゆっくりと口を開ける藍子

悪戯してやろうと思い、少し焦らす

「どうしたんですか?」

恥じらいか、焦りなのか、目じりを下げる藍子が可愛くて

優しく唇を奪った

「んんっ!? ……ん」

徐々に藍子の体から力が抜けていく

滑らかな唇と、藍子の体温が心地よい

ゆっくりと唇を離すと

つうっと唾液の橋ができている

「はぁっ……お酒と貴方の味がします」

唇を指でなぞる藍子

しなを作り、流し目とかいつの間に身に着けたのこの子……

あーん合戦を行っていたら、料理もいつのまにかなくなり

寝る準備をすることにした

2人並んでの歯磨き

「……」

ちらりと藍子を見ると

気付いた藍子が満面の笑みを返してくる

それにつられて、俺も笑顔を返す

布団が用意されている部屋のふすまを開ける

そこにきちんと二組の布団が用意されてい……なかった

一組の布団に二つの枕が用意されている

「「……」」

お互い無言で立ちつくす、が

きゅっと浴衣の袖を引っ張られる

「二人ならあったかいですから」

気の利いた返事もできず、もそもそと布団に入る

背中越しに伝わる体温

それに、いつもの藍子の匂い

俺の好きな匂い、とても落ち着く

「っ……」

お互いの手が触れあって、ゆっくりと重なりあう

「今日は迷惑かけちゃって、ごめんなさい」

「良いんだよ、大胆な藍子が見れて新鮮だった」



「あぅ、いじわる……」

きっと顔を赤くているであろう、藍子を想像する

「そんな人にはこうですっ」

布団がもぞもぞと動く

そして、背中から回されたすらりとした腕

「藍子?」

「ふふっ、やっぱり二人だとあったかいですね」

嬉しそうな藍子の声

「あぅ、いじわる……」

きっと顔を赤くしているであろう、藍子を想像する

「そんな人にはこうですっ」

声と同時に布団がもぞもぞと動く

そして、背中から回されたすらりとした腕

「藍子?」

「ふふっ、やっぱり二人だとあったかいですね」

嬉しそうな、楽しそうな藍子の声

「明日はどうしようか?」

「私は貴方と一緒なら何でも良いです」

気恥ずかしいことをさらりと言うなぁ……

まぁ、ゆっくり起きてから決めてもいいか

「おやすみ、藍子」

「はい、おやすみなさい」

大切な人のぬくもりと匂いに包まれながら

ゆっくりと意識を手放した




おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
すみませんが少し休憩をもらいます

【モバマスSS】汚い猫を見つけたので虐待することにした

【モバマスSS】汚い猫を見つけたので虐待することにした - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477576055/)

最近書いたものです、箸休めによろしければどうぞ

すみません、再開します
それでは>>75のお題を頂戴します

モバP「保護した家出少女に誤って濃縮ハートドリンクを飲ませてしまった」忍(親愛度︰0/30→600/30)「……」

では モバP「保護した家出少女に誤って濃縮ハートドリンクを飲ませてしまった」忍(親愛度︰0/30→600/30)「……」 でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶっていただければ……

「ねぇねぇ、ちゅーしよっか♪」

しません

「えっ? ぎゅーもしたいの? うん、しちゃおう♪」

それもしません

ハイテンションな少女

明るい髪をショートカットにした、前髪ぱっつんの可愛らしい容姿

少し真面目そうな雰囲気から、この言動は想像がつかない

「ちゅーもぎゅーもしません、初対面でしょ?」

そう、俺と彼女は初対面だ

会ってからそう時間は経っていない

「もう、固いこと言わないの! ……でも、そういう所も好きかも」

両手を頬っぺたに添えて、いやいやをしている

テンション高いなぁ……

「どうどう、落ち着いて、ね?」

「落ち着いたらちゅーしてくれる?」

しません

けれど、これは俺のせいでもあるわけで……

思い返すのはほんの一時間ほど前だろうか

いつもの帰り道を歩いていた時だ

公園のベンチに寂しそうに座る少女を発見した

街灯に照らされた少女の顔を見て、ティンときた俺は声をかけることにした

「こんばんは、どうしたんですか?」

「……っ」

びくりと、荷物を抱きしめるようにして怯える少女

やはり可愛い

こんな所でスカウトできるなんて思いもしなかった

「急に声をかけてすみません、怪しい者ではございません」

プロダクションの名前が入った名刺を渡す

それを両手で受け取る少女

しばらく名刺を見つめたあとに、がばりと顔を上げた

その表情は嬉しいような困ったような、妙な表情だった

「プロデューサーさんですか!? しかも有名なプロダクションだ……」

良かった、これで話は早い

「そうです、アイドルに興味ありませんか?」

「……実は」

結論から言うとOKはもらえた

しかしこの少女、ほぼ家出状態であることと

今日の宿を確保していないらしい

アイドルの卵を無下に扱うことはできない

さんざん迷ったあげく

「事務所か俺の部屋、どっちが良い?」

事務所なら仮眠室もあるし、簡単な飯も作れる

スマホを取り出し、タップをしようとした時だ

「迷惑じゃなければ、お部屋で大丈夫です」

度胸があると言うか、無謀と言うか……

「お仕事から帰るところだったんですよね?」

俺が持っているコンビニの袋を見て、少女が言う

「少し怖いです、でも信じます」

こっちの考えを見透かすかのように

笑顔を見せる少女

「わかった、君の信頼に応えるよ」

こんな夜だから職質されないかな? 

びくびくしながら家に帰った

工藤忍

それが少女の名前らしい

工藤さんを家に上げて飲み物を出したのだが

ここで俺は盛大なミスを犯した

一般的な飲み物ではなく

ハートドリンク ちひろ特製❤

を間違えて工藤さんに出してしまった……

そして現在に至るわけだが

「好き好き大好き! 結婚しちゃおう♪」

しません

「工藤さん?」

「他人行儀だよ、同じ苗字になるんだから♪」

なりません

どうしよう……自分のせいだけど面倒くさい……

「子供は何人がいいかなぁ、たくさん欲しいなぁ」

そんなに瞳をきらきらさせて上目使いしないで!

「今日は頑張っちゃおうね♪」

頑張りま……せん

……すぅはぁ、落ち着くために深呼吸

「お腹減ってない? 俺もう腹減っちゃってさ」

無理やりな話題転換

ご飯休憩もらいますね

「わかった♪」

わかった?

服に手をかける工藤さんを慌てて止める

「ストップ! なんで脱ぐの?」

きょとんとした工藤さんが答える

「え? だってアタシを召し上がる流れじゃ」

ええ……お腹減るってそういう意味じゃないんですけど

「脱げないから放してよー」

脱がなくていいから、離さないから

「あ、着たままってこと♪」

勘弁してください……

「はい、あーん♪」

この新発売のラーメン美味いなぁ

「ねぇってば」

おにぎりの具は昆布と梅が今日の気分だね

「これが焦らしってやつなんだね♪」

頼むから静かにご飯食べてください……

「ご飯のあとは……ふふ」

良い笑顔するなぁ……きらきらしてるや……

さて、お腹がいっぱいになったことだし

「もじもじしてどうしたの? トイレはあっちだよ」

「あ、アタシはいつでも大丈夫だから」

そっかぁ、俺は大丈夫じゃないから

「じゃあお風呂に「一緒にはいろ♪」」

反応早いなぁ、それに近いなぁ

「工藤さん、待て!」

犬に命令するように、少し冷たく言い放つ

「わんっ♪」

あ、聞いてくれた

「おすわり!」

「わんっ♪」

よし、今しかない急げ

急いでバスルームに入り、内側から鍵をかける

風呂くらいゆっくり入らせてくれってんだ……

さて、これからどうしようか、志希に逆ハートドリンクでも作ってもらうか

頭痛いなぁ……はげちゃわないかなぁ

素早く着替え、部屋に行くと

……目を疑った

「工藤……さん?」

正座して大人しく待つ工藤さんがいた

「はい、どうしたんですか?」

良かった、きっとドリンクの効果が切れたんだ

これで大人しく眠れるや

「工藤さんもお風呂はいっておいで」

着替えは俺のジャージでいいか

「はい、何からなにまですみません」

あ、志希に連絡しておくか、一応

スマホを取り出し志希の番号をタップする

『志希ちゃんだよ~♪ キミからなんて珍しいね』

「今日な新しいアイドルをスカウトしたんだよ」

『へぇ、あたしのライバルになっちゃうのかな~』


なんてことない会話

心配することがないって素晴らしい……

「それで間違ってハートドリンクを飲ませちゃったんだよ」

『ふんふん、それで?』

「今は効果が切れたみたいでな」

『んん? あのドリンクは効果切れなんてないよ』

どういうことだ? 現に工藤さんは静かになって……

『特製なら尚更だよ、もしかしたら体になじんで効果が上がっちゃう可能性もあるかもね~』

にゃはは~と笑う志希の声が急に聞こえなくなった

背中から伸びてきた手がスマホにあたり、俺の手から落ちたのだ

「工藤さん?」

「お待たせ♪ 初めてだから優しくしてね」

背中に柔らかな感触、そして、同じシャンプーとは思えない良い匂い

あれ? まさか素肌?

恐ろしくて後ろを向けない

「電気はけしてほしい、かな」

俺は離れてほしいかな

マジで頭痛い

今日眠れるのかな、明日も仕事なんだけど……

「プロデューサーの背中、大きいね♪」

はぁ、俺のため息も大きいよ?

スマホを拾うと、SNSが一件

『頑張ってね~♪』

志希この野郎……

明日も仕事がんばらなくちゃ……




おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとう
お次は>>102のお題を頂戴します

>>76

では「魔女服でいつもどおり迫ったらPに壁ドンチューされ今夜家に来ないかと誘われてあわあわになるぽんこつまゆ 」でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶっていただければ……

「トリックオアトリート♪」

年少組のアイドルたちがそれぞれ仮装している

「はい、これあげる」

クッキーやらチョコに飴

大きな袋で買ったのに、そろそろなくなりそうになっている

しかしまぁ、華やかだね

仮装というか、ステージ衣装みたいになっている

「プロデューサーさん、トリックオアトリート♪」

後ろから声をかけられた

くるりと振り向くと、魔女の姿のまゆ

「似合ってるな、可愛いよ」

「ありがとうございます」

ちっちゃな体に大きな帽子がぴょこりと跳ねる

さて、お菓子はっと

……あ、さっきので最後だったかぁ

「ごめん、お菓子もうないみたいだ」

「そうですかぁ、じゃあ悪戯しちゃいますね」

にこりと笑うまゆが近づいてくる

「あ、それともまゆに悪戯してみますかぁ」

悪戯……小さい子たちとは違う意味で聞こえる

「うふふ、この恰好してるとなんだかイケナイ気持ちに」

イケナイ気持ちねぇ……

辺りを見回すと幸いなことに誰もいない

「どうします、プロデューサーさん?」

楽しそうな声にこちらの悪戯心が刺激される

「うふふ、まゆの魔法にかかっちゃったんですかぁ?」

俺の目の前まできたまゆが俺の顔を見上げる

そして俺は

「きゃっ……プロデューサーさん?」

まゆの肩を掴むと壁のほうへと誘導する

「そ、その気になってくれたんですかぁ」

頬を赤くするまゆが実に可愛らしい

強がってはいるが、きっと内心はおろおろしているのだろう

「まゆは可愛いよなぁ」

「はい、プロデューサーさんのために可愛くなったんです」

いつもストレートな好意を向けてくれるのは嫌じゃない

だから

「ひぅ……」

いわゆる壁ドンってのをやってみた

「あわわわ……これが壁ドンですかぁ」

こちらが主導権を握るとまゆはいつも大人しくなる

「まゆ」

「は、はいぃ……」

名前を呼ばれてびくりとする

雨に濡れた子犬のようなそんな瞳

「誘惑したのはまゆだもんな」

まゆの耳元で囁く

「まゆはただプロデューサーさんに……」

ふるふると震えているが、かまうもんか

「キスしようか」

こくりとまゆが頷いた

こちらを見て優しくほほ笑むと

ゆっくりと瞳を閉じて、顎を上げてくれた

「優しく……してくださいね?」

「ああ、もちろん」

きっとこれがファーストキスなのだろう

そう思うと、まゆのことがもっと愛おしくなる

「んっ……」

まゆの唇はしっとりと滑らかで気持ちが良い

ほんの少しだけの口付け

「プロデューサーさん、まゆ……」

「なぁ知ってるか、まゆ」

「ハロウィンって勝手に家に行ってもいいんだぜ」

「お家に……」

俺の言うことがわかったのか、まゆの顔が真っ赤になっていく

「producerさんのお家に!? ま、まだ早い気が……」

素晴らしい発音だまゆ

「ど、どうしましょう……今日はそんなに可愛いのじゃ」

また壁ドンして黙らせることにする

「ひうぅ……プロデューサーさん」

「俺ん家でもっと良いことしよう」

精一杯の良い声でまゆに囁く

「あわわ……まゆは、まゆはぁ」

目がぐるぐるしている

「……きゅう」

あ、気絶した

どうやらまゆには刺激が強すぎたみたいだ

「仮眠室で寝かせておくか」

まゆを抱き上げた時に後ろからものすごいプレッシャーを感じた

「楽しそうですね、プロデューサーさん♪」

「ち、ちひろさん」

いつもの笑顔なのに、体が硬直したように動かない

「私も悪戯して良いですか、それともしたいですか?」

あ、あれ? なんか角が生えてませんか?

さっきまでなかた角がちひろさんの頭から生えている

それにしっぽと翼まで……

「今日はハロウィンですからね♪」

作り物と思えない生々しさなんですが……

「さて、じゃあハロウィンを楽しみましょうか♪」

い、いやだ……来ないでくれ

「トリック オア トリック♪」

いやだぁぁぁ!!!



おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
今日はここまでにしておきます
残りのお題はまた明日という事で……

>>103

おはようございます
昨日は繋がらなくなってしまったため、書くのを断念してしまいました
お題をくれた方、すみません……
夜から再開しますので少し待ってください

公園に着いた頃にはもう夕方になっていて、夕焼けが綺麗な時間だった

カラスの鳴き声が聞こえてくる、秋っぽいなぁ……

こういうのって少し寂しく感じるのでは私だけかな?

近くにあるベンチに腰を下ろすと、あの人から話を切り出してきた

「今日は付き合ってもらってありがとな」

まさかの感謝の言葉

「いえ、私もあの映画見たかったので」

身構えてしまうけど、返事を返す

「そっか……」

本当に大丈夫かな? 具合でも悪いのかな?

心配になって、声をかけようとしたのだけれど

「「あ、あの……」」

ええ……間が悪いんですけど

「お、お前からでいいぞ」

「いえ、そちらからで……」

本当になんなのこれ、もどかしいってこういうこと?

目を閉じ、深呼吸したあの人が大きな声を出した

「俺は!」

あまりに大きな声で、びくりと体が跳ねてしまう

「あ、悪い……」

謝らなくていいから、続きを聞かせて! 気になるでしょそういうの

「大丈夫です、続けてください」

冷静を装ったけど、私の感情はむしろ逆だった

公園で二人きり、なんかこれ、告白みたいじゃない?

目を閉じ、深呼吸したあの人が大きな声を出した

「俺は!」

あまりに大きな声で、びくりと体が跳ねてしまう

「あ、悪い……」

謝らなくていいから、続きを聞かせて! 気になるでしょそういうの

「大丈夫です、続けてください」

冷静を装ったけど、私の感情はむしろ逆だった

少女漫画で見るような、甘々な雰囲気

それに、公園で二人きり……なんかこれ告白みたいじゃない?

「お、お前のこと気に入ってるんだ」

気に入ってる? その表現は何を表すの?

人として、友達として、異性として、どれにあてはまるの?

「……よくわからないです」

ぽつりと、疑問が言葉になる

「ああ、もう! よく聞けよ!」

怒ったような、照れたような、顔を赤くしてあの人が吠えた

「俺はな、お、お前のことが好きなんだよ!」






――なんてね、自分で書いといてアレだけど、恥ずかしいの書いちゃったっス

私ってこういうのキャラじゃないんスけど……

プロデューサーラブの皆にあてられたんスかね、まぁ人のこと言えないっスけど

「はぁ……」

こんなもの書くなら伝えてしまえばいいのに

それで、当たって砕けちゃえば気持ちも楽になるのに

そう思っても、怖くしかたないんスよねぇ……

こうやって漫画にしても、余計にもやもやするっス

気分転換に飲み物でも飲もう

そう思って、プロダクション内のカフェに向かう

何か忘れてる気がするけど、まぁ良いっス

ケーキでも食べちゃいましょうかね、こういう時はカロリー上等なんス

明日から頑張るから、レッスンもっと頑張るからと言い聞かせて、事務所を後にする

「今日のケーキセットは何スかね~」

甘いものは幸せな気持ちにしてくれる、こういう時はもってこいだ

モンブラン美味しかったっスねぇ

秋って美味しいものがいっぱいです良いっス

お祭りの締め切りを気にしなくても良いですし

秋の味覚を堪能して、事務所へと向かう

「お疲れさまっス」

ついつい癖で挨拶をして事務所へ入ると、最悪な事態になっていた

「比奈、お疲れ様」

プロデューサーっスか、あれ? そ、その手にもってるの何スかね

冷や汗が止まらない、やばい、やばいっスよ!

「ああ、読ませてもらったよ」

私の妄想全開の漫画、それこそ全力全開なんスよ!?

「は、はは……」

笑う事しかできない私に、プロデューサーが追い打ちをかける

「これってお前と俺だろう?」

もう荒木は駄目なんですけど、むぅーりぃー……

「この前の映画面白かったよな、今でも覚えてる」

やめて、これ以上私の心をえぐらないで……っス

「この漫画みたいに比奈の手を触っちゃったもんな」

この人は私に悪意でもあるんスか? それともそういう趣味?

いやだ、もういやだ、私を見ないで、私の心の中を見ないで!

「やめてぇぇぇ!!!」

自分でも驚くくらいの大きな声だった

「なんでそんなに意地悪するんスか? ……私をいじめて楽しいんですか?」

いつの間にか泣いていることに気付く

「良いじゃないですか、書くだけなら迷惑じゃないっスよね?」

自分が思うより先に、言葉がまるで洪水のように止まらない

「はぁ……バカみたいっス、ほんとバカみたい……」

こんな気持ちになるなら書くんじゃなかった

いやだなこの気持ち、消えてなくなりたい……

止まらない言葉に、後悔の気持ち

けれど、暖かくて、大好きな匂いに包まれると、不思議と止まってくれた

「ありがとう、比奈」

「……」

どういう意味のありがとうなんスかね、良い意味? それとも悪い意味?

「俺はこういう立場だから、声を大にしては言えないけれど」

ゆっくりと見上げると、優しく笑うあの人と目が逢った

「比奈のこと、大切に思ってる、他の誰よりも」

え? プロデューサーが私を……

なんなのなの!? これって告白っすか? 

口をぱくぱくさせている私を見て

「これじゃ足りないかな?」

人のことを泣かせたんだから、まだまだっス

「プロデューサーの誠意を見せるっスよ」

「比奈はどうしてほしい?」

んー、どうって……難しいっス

「じゃ、じゃあ! もっとぎゅって……」

こんな時にどう答えて良いかわからない、女子力低くてごめんっス

「こう、かな」

さっきより強く、けれど、痛くないくらいに

密着して、お互いの鼓動が聞こえちゃうみたい

「比奈は良い匂いがするな」

くんくんと鼻をならすあの人

「変態さんですか? さっき食べたモンブランの匂いじゃないっスか」

へえ……と呟いたあの人が、むぐっ!?

「んー!」

んー! ちょ、ちょっと待つっス! ……力がはいらない

「ん……」

逆に力がどんどん抜けていって、キスに集中してしまう

長いのか、短いのか、思考がドロドロになって何もわからない

ただ、唇を重ねるとこんなに気持ちいいんスね……

「は、あっ……」

ゆっくりと唇が離れていく

……まだ、まだ足りないっス

「プロデューサー、もっと、もっとキスしてほしいっス」

心の中で漫画の中の私に謝る

ごめんなさいっス、私でもなんとかなったから

……貴女もきっと上手くいくっス、だからファイトっスよ!



おしまい

読んでくれた方に感謝を
そして、お題ありがとうございました
>>125の方には本当にごめんなさい……

さて、それでは次を最後のお題にしたいと思います
最後のお題は>>162を頂戴します

P「布団の中でべったり密着してたらイチャイチャ触り合いに夢中に」藍子「恥ずかしいけど止まれない止まりたくない」

それではP「布団の中でべったり密着してたらイチャイチャ触り合いに夢中に」藍子「恥ずかしいけど止まれない止まりたくない」 でひとつ
短いかもしれませんがご容赦を
口調などは目をつぶっていただければ……

「明日はどうしようか?」

「新しい公園でも探してみましょうか、それとカフェも」

ゆっくりと時間が流れる秋の夜

「了解、あとは家事を頑張ってくれる藍子に何かプレゼントするか」

「そんなの気にしなくてもいいですよ」

藍子らしい、ふんわりとした笑顔

うん、幸せな気持ちで眠れそうだ

「そろそろ寝ましょうか?」

「そうだな」

電気を消して、2人で1つのベッドに入る

少しひんやりとした感覚

「あぅ、最近寒くなったから……」

布団の中でふるりと藍子が震えるのがわかった

「これで少しはあったかいかな」

藍子を後ろから抱きしめる

「はい、あったかいです」

小さな藍子の体、いつも思うが華奢だなぁ

「ちゃんとご飯食べてるか?」

不安になり、それが言葉になる

「食べてますよっ、それは貴方が一番良く知っているでしょう?」

くすくすと笑う藍子

「それもそうか」

照れ隠しに抱きしめる力を少し強くした

「あ、んっ……もう、困った人ですね」

俺の手に藍子が手を重ねてきた

「あったかくて、大きな手」

指を一本ずつ優しくなぞっていく

「そうか? 普通くらいじゃないか」

他の男の手の大きさなんて正直わからないが

「いいえ、頼りがいのある大きな手です」

そういうもんかねぇ

「藍子の手はすべすべだな」

細くてすべすべで、とても触り心地が良い

この手でいつも家を守ってくれているのかと思うと、愛おしく感じる

「きゃあ、くすぐったいですっ」

すまん我慢してくれ、もっと触っていたい

「あれ? 藍子、指切ったりした?」

すべすべとした手触りから、かさりとした手触りになった

「今日、ちょっとだけ……血は出なかったから平気です」

いつも美味しい料理作ってくれてるもんな、最近食べすぎちゃうのだけが困りもんだけれど

「……あの」

おずおずとした藍子の声

「どうした?」

「私もぎゅってしたいです」

きっと顔を赤くしながら言ってるんだろうな、と思うと

とても可愛く思えて、吹き出さないように返事をした

「どうぞご自由に」

俺の考えてることを察したのか

「何だか馬鹿にされた気がします! そういう人にはこうですっ」

くるりとこちらを向いて、藍子が抱き着いて来た

「どうですか? ギブアップですか?」

えへへ、と笑う藍子にギブアップしそうだけれど

悪いが、反撃させてもらうことにしよう

「んんっ……」

藍子の髪の毛はしっとりしてて気持ち良いなぁ

手ぐしもまったく絡まずに、するりと通る

「ま、負けませんっ」

負けじと俺の髪の毛を触ってくるが

「結構伸びましたね」

男の髪なんて触っても面白くないだろうに

お次は背中

「ひゃあっ!」

パジャマ越しに滑らせるような手つきで触っていく

「なんか触り方が、ひぅ……」

腕の中で体を捩らせるが、逃がさない

「んんっ……ず、ずるいっ」

へっへっへ、大人はずるいんですー

油断した瞬間だった

耳にくすぐったさを感じて、思わず手を離してしまう

「お返しですっ」

こいつ、自分の髪をこよりみたいにして?

「やるじゃないか」

「貴方こそ」

くだらないやりとりに、お互い吹き出した

「ごめん、藍子が可愛くて悪ふざけしちゃったよ」

「ふふっ、良いんですよ、だから……次は優しくお願いします」

「あなた」と耳元で囁く藍子

熱っぽい声と藍子の匂いで、スイッチが入る

「……」

挨拶代わりに抱き寄せて、唇を奪う

「んんっ……」

初めは優しくついばむように

下で唇をつつくと、藍子が招き入れてくれる

「ごめん、藍子が可愛くて悪ふざけしちゃったよ」

「ふふっ、良いんですよ、だから……次は優しくお願いします」

「あなた」と耳元で囁く藍子

熱っぽい声と藍子の匂いで、スイッチが入る

「……」

挨拶代わりに抱き寄せて、唇を奪う

「んんっ……」

初めは優しくついばむように

舌で唇をつつくと、藍子が招き入れてくれる

歯の裏を舌でなぞり、お互いの舌を絡める

まるで別の生き物のように蠢き、藍子の口の中を蹂躙する

ゆっくりと舌を引き抜くと、唾液の箸がつぅっとできた

吐息が荒い藍子が、か細い声で

「もっと、もっとしてください」

目じりに涙を溜めて、月夜に照らされる藍子はとても美しい

歯の裏を舌でなぞり、お互いの舌を絡める

まるで別の生き物のように蠢き、藍子の口の中を蹂躙する

ゆっくりと舌を引き抜くと、唾液の箸がつぅっとできた

吐息が荒い藍子が、か細い声で

「もっと、もっとしてください」

恥ずかしそうにお願いしてきた

目じりに涙を溜めて、月夜に照らされる藍子はとても美しい

パジャマの中に手を入れて、藍子の素肌を楽しむ

細いのに手が吸い付くような、ちょうどいい質感

手を動かすごとに、藍子が可愛い声で鳴く

「あんっ、お腹なんて触っても楽しく、んっ!」

これがなかなか……おへそ発見

「変態さんですねっ」

む、こうなったら藍子の体中を楽しんでやる

太腿に手を滑らせる

「……っ!」

大きく体が跳ねる

むちりとして、手を程よく弾く弾力が楽しい

「ま、待ってくださいっ!」

うるさいなぁ、口塞いじゃおうか

「んーっ!」

口で塞げば一石二鳥だよね

まだまだ太腿の柔らかさを楽しもう

優しく、時に強く、執拗に責める

「んーっ! ん……」

藍子の体から力が抜けた

さてさて、次はどうしようかなっと

……あれ? 藍子さん?

ぐったりとした藍子の反応が無い

どうやら気絶してしまったらしい、ちょっと敏感すぎるんじゃ……

――すみませんでした

藍子が起きるのを待つと、説教を食らった

割とマジだったので、背筋を伸ばして正座した

「今日は私の抱き枕ですからねっ」

「ははー! 藍子様の仰せのままに」

立派な土下座も披露した

……大丈夫だよな? ここで外すと後が怖い

頭を上げると、藍子が飛び込んでくるのと同時だった

「ぐはっ!」

「あぅ、頭打ちました……」

まるでコントみたいだ、でも……

このくらいのほうが俺らにはお似合いなのかもしれない

ベッドに入って、お互いの頭をさすりあう

「おやすみ、藍子」

「はい、おやすみ」

今度は正面で手を握って、どちらかが眠るまで……



おしまい

これ以上えっちなのは(この板だと書け)ないです

以上で【モバマスSS】お題は星の数だけ 11夜目をお開きとさせていただきます
今回もたくさんのお題、ありがとうございました
そして、改めて読んでくれた方に心からの感謝を
また読んで頂く機会があればよろしくお願いします

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