杏奈「お祭り……終わっちゃった」【ミリオン放送局第二十回】 (70)

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百合子「台風ですよ、台風!」【ミリオン放送局第十九回】
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杏奈「楽しかった、ね」

P「そうだな」

杏奈「ロコさんの灯篭……お家に、飾ってある」

P「……事務所にあと10個くらい残ってるんだけど、持って帰るか?」

杏奈「……そんなには……いらない、かな」

P「そうか、じゃあ責任もってロコに処分してもらおう」

杏奈「……処分、は、ヒドい……かも」

P「そうか?」

杏奈「こんばんは……望月杏奈、です」

百合子「七尾百合子です」

このみ「馬場このみです」

百合子「終わっちゃいましたねぇ、お祭り」

このみ「お祭りの後ってなんだか急に寂しくなるわよねぇ」

杏奈「大盛り上がり、だった……ね」

まつり「主にまつり姫のライブのおかげなのです」

このみ「はいはい……あ、そういえば、亜利沙ちゃんから団扇、もらった?」

まつり「ほ?スルーなのです?」

百合子「あ、はい、貰いましたけど……あれ、すごい出来でしたよね」

杏奈「亜利沙さん……プロ、だった」

百合子「茜ちゃんのお面も大人気でしたね」

このみ「確かに可愛かったけど……周りの人がみんな茜ちゃんの顔って若干ホラーよ?」

まつり「茜ちゃんお面が人気だったなら、まつりちゃんお面も作るのです」

百合子「え?」

まつり「きっと茜ちゃんお面を超える可愛さで、全世界で話題になるのです」

このみ「えっと……それはプロデューサーさんと相談してちょうだいね」

まつり「そうと決まればまずはぷろとたいぷから作ってみるのです」

このみ「今はラジオの仕事をしなさい!まったく……じゃあタイトルコール行くわよ」

杏奈「杏奈」

百合子「百合子」

このみ「このみの」

「「「ミリオン放送局!」」」

まつり「第二十回なのです」

杏奈「この、番組…は」

杏奈「765プロダクション、と」

杏奈「木下農園の……提供、で……お送りします」

百合子「林檎、今年も楽しみにしてます!」

このみ「全国放送でおねだりしないの」

【CM】

響「自分、素潜りは大得意だぞ!やっぱり自分はカンペキさ!」

響「え、『ひっぷれすりんぐ』?……よくわからないけど自分はカンペキだからきっと優勝できるぞ!」

響「水着でライブ?もちろんやっちゃうぞ!」

響「…………え、水着で早着替え?……じ、自分カンペキだからそれだって……そういうエッチなのはいけないんだぞ!」

恵美「え?」

765プロダクション!

このみ「さて、じゃあブースに入りましょうか」

杏奈「……うん」

ガチャ

ひなた「おつかれさまぁ、今日はよろしくねぇ」

百合子「あ、噂をすればなんとやら」

このみ「逆よ逆、ひなたちゃんが来るから提供が木下農園だったのよ」

杏奈「提供するだけのお金……ある、のかな」

まつり『細かいことは気にしちゃ、め♪なのです』

杏奈「……という、わけで、今回の……ゲスト、は……木下ひなたちゃん、です」

ひなた「リンゴ、今年も送ってくれるってさぁ」

百合子「」グッ

このみ「ガッツポーズしても伝わらないわよ」

百合子「だって、ひなたちゃん家の林檎美味しいですし」

このみ「まあ、確かにそれはそうだけど」

杏奈「杏奈も……楽しみ」

ひなた「そう言ってくれると、なまらうれしいねぇ」

このみ「ひなたちゃんはお祭り、楽しかった?」

ひなた「楽しかったけんど……ちょっとだけ人が多くて、目が回っちゃったべさ」

杏奈「杏奈も……人ごみ、ちょっと、苦手」

このみ「ひなたちゃんはともかく……杏奈ちゃんはもっと外に出て人に慣れなさい」

杏奈「……前向きに、考える」

百合子「それはやらない人のセリフ「百合子ちゃんも、もっと外で遊びなさいよ」

百合子「…………持ち帰って検討します」

このみ「やらない人のセリフね」

百合子「……はい、というわけで、ひなたちゃんにお便りが届いています」

ひなた「おや、本当かい?」

まつり『北海道で飼育されてる乳牛の数くらい来たのです』

ひなた「えっ、そんなに来たのかい」

このみ「嘘よ、嘘」

百合子「というか、すっとイメージできない数なんですけど」


お便り一通目
>>10

ひなたちゃんと言えばリンゴのイメージですけど他の皆さんが好きな果物ってなんですか?

百合子「最近はバナナです」

このみ「最近は?」

杏奈「杏奈は……ブドウか、キウイ」

このみ「うーん、私は桃とか好きよ?」

ひなた「そうかい?それじゃあ、今度送ってきてもらうべさ」

このみ「あら、いいの?…………桃ってひなたちゃんの所でとれるのかしら」

百合子「あ、でも、ドングリも少し好きかも」

杏奈「……趣味、悪い」

百合子「あの成長はすごいと思う」

このみ「……えっと、二人とも何の話をしてるのかしら?」

まつり『ウミウシあーむず!』

百合子「あ、でもドングリも食べられるんですよ?ちゃんと調理すると」

このみ「そうなの?食べたことないわね」

ひなた「それじゃあ、今度どんぐりを」

百合子「あ、いや、いいです」


お便り二通目
>>15

支援だよ

パーソナリティー
望月杏奈(14)Vo
http://i.imgur.com/Ha6JYjj.jpg
http://i.imgur.com/uVfaN0V.jpg

馬場このみ(24)Da
http://i.imgur.com/O1jGN4V.jpg
http://i.imgur.com/itNCjPy.jpg

七尾百合子(15)Vi
http://i.imgur.com/TTYo7Z9.jpg
http://i.imgur.com/GDWpCF1.jpg

構成作家
徳川まつり(19)Vi
http://i.imgur.com/Uyn9LLO.jpg
http://i.imgur.com/MSJwZkx.jpg

ゲスト
木下ひなた(14)Vo
http://i.imgur.com/YMx7VUp.jpg
http://i.imgur.com/Mpu7xXj.jpg

ひなた「地面が暑いべさ」

百合子「ああ、アスファルト」

ひなた「もう暑くて暑くて……こういうときは帰りたくなるねぇ」

このみ「そうねぇ、最近は特に暑いものねぇ」

杏奈「クーラーを……18度まで……下げて」

百合子「そして毛布にくるまってゲーム!なんて贅沢な天国なんでしょうか」

このみ「エコに真っ向から喧嘩売ってるわね」

ひなた「でも、あたしクーラーは苦手なんだ」

百合子「そういえば」

ひなた「やっぱり、自然の風が一番だねぇ……東京の風は暑すぎるけども」

このみ「二人とも見習いなさい」

百合子「前向きに検討して「もうそれはいいから」

百合子「そういえば、響さんも暑いの苦手ですよね」

このみ「『東京の暑さと沖縄の暑さは違う』って言ってたわよ」

杏奈「暑いのは……暑い、じゃないの?」

ひなた「でも、確かに東京の雪とうちの雪は違ってたりするし、そういうものなのかねぇ」

このみ「あら、そうなの?」

百合子「普段から接してるからこそ分かる違い、とかあるんでしょうね」

杏奈「他にも……たくさん、お便り……ありがとう、ございました」

ひなた「おや、こんなにきたのかい?後で全部読ませてもらうねぇ」

このみ「……ひなたちゃん、スタッフさんに読んでいいって言われたものだけ読むのよ?」

ひなた「うん、わかったよぉ」

まつり『ひなたちゃんには白いままでいて欲しいのです』

このみ「それでは、ここで一曲お聞きください」

ひなた「がんばって歌ったべさ、あたし、木下ひなたで『あのね、聞いてほしいことがあるんだ』」

『あのね、聞いてほしいことがあるんだ』(2曲目)
http://www.youtube.com/watch?v=tAe37bfyvqw&app=desktop

杏奈「……お送りしています、ミリオン放送局」

百合子「最初のコーナーはこちら」

『望月杏奈の、あんなことこんなこと』

このみ「やっぱり、どう考えてもダジャレよね」

まつり『そこに気づくとは、やはり天才なのです』

このみ「誰だってわかるわよ」

杏奈「この、コーナーでは……ゲストさんの、産まれた年の……もので、あれこれ……トークします」

ひなた「あたしのかい?」

このみ「えっと……2000年ね、私は中学生」

百合子「そんな昔のこと覚えてないですよ」

杏奈「ギリギリ……うまれてる」

このみ「杏奈ちゃんが5月、ひなたちゃんが7月で……あら、本当にギリギリね」

杏奈「……というわけで、2000年に、あったこと」

『シドニーオリンピック』

このみ「あぁ、もうそんな昔なの」

百合子「……って言えるのがこのみさんだけ」

このみ「あ、あらっ……まつりちゃん」

まつり『姫は五歳なのです』

このみ「覚えてるわよね!」

まつり『五歳にそんなこのを求めるのです?』

百合子「オリンピックですか……オリンピックは好きじゃないです」

このみ「あら、どうして?」

百合子「なんですか!運動ができる人はすごいみたいな雰囲気!そういう考え方が巡り巡って運動の苦手な人を傷つけることになるんですよ!」

杏奈「……そうだ、そうだー……」

百合子「そもそも、そうやって順位をつけることが勝利至上主義に繋がって……」

ひなた「うぅん、よくわからなんのだけど、すごいひとはすごい、じゃあダメなのかい?」

百合子「うっ」

ひなた「それに、なんだって楽しんだもん勝ちでないの?」

杏奈「あぅ……」

このみ「眩しい……ひなたちゃんが眩しいわ……」

まつり『みんなが俗世にまみれすぎてるのです』

杏奈「えっと……後は」

『おっはー』

このみ「あー」

百合子「分からない……」

杏奈「……挨拶?」

ひなた「こめんねぇ、あたし、テレビとか詳しくないんだよ」

このみ「見なさいスタッフ!企画倒れよ!」

まつり『まつりはギリギリ分かるのです』

このみ「……あら、むしろ分かるの?」

百合子「14年前……ほかの流行語に『ジコチュー』とか……ほら、やっぱりここもオリンピック一色じゃないですか」

このみ「……流行語って来年には消えてるわよね」

杏奈「それじゃあ……ゲーム」

百合子「ゲームは……ドラクエ7ですね」

杏奈「やりこんだ」

このみ「産まれてすぐなのに、そんな頃からゲームしてたの?」

百合子「去年リメイクされました」

このみ「えっ……そうなの……リメイクって怖いわねぇ」

まつり『リメイクは出せば売れるのです、困ったらリメイクを出せばいいのです』

杏奈「……確かに」

このみ「いろんな所に怒られそうなことは言わないの」

杏奈「ひなたちゃんは……ゲーム……やる?」

ひなた「うーん、やらないねぇ」

百合子「むしろイメージできないですよね」

このみ「そうね」

ひなた「そうかい?」

このみ「ところで、百合子ちゃんの二歳の頃ってどうだったのかしら」

百合子「うーん……あ、その頃から本には興味津々だったって聞いたことはあります」

このみ「さすが百合子ちゃんねぇ」

百合子「あ、この年に某稲妻型の傷を持つ魔法使いのシリーズの二巻が出てるんですね」

杏奈「……ふせる意味、あるの?」

百合子「きまぐれです」

このみ「そう……」

ひなた「……なんのことだい?」

百合子「……御存じ、無いのですか?」

ひなた「そんなに有名なのかい?」

このみ「映画化して最近は色々あったし……」

ひなた「あたし、テレビはそんなに見なかったからねぇ」

百合子「……どうしたらアイドルを志せるのか、色々と疑問が」

まつり『ふむ、この空気感』

百合子「どんなことをしても全てほのぼのしてしまう……これが彼女の力」

杏奈「じゃあ、そろそろ、コーナー……しめる?」

このみ「本当にこのコーナーの方向性が分からないわ」

杏奈「以上……『杏奈の、あんなことこんなこと』……でした」

このみ「ところで、流石にリアルタイムで読んでたりはしてないわよね」

百合子「そんなことないですよ、流石に幼稚園に入ってから読み始めました」

このみ「そうよね……え?……あの長さを?」

百合子「はい」

このみ「……さすが百合子ちゃんねぇ」

杏奈「お送りしています、ミリオン放送局……続いては、こちら」

『貯めよう、ミリオンポイント!』

百合子「このコーナーでは、私たちが毎回お題にチャレンジし、ポイントを貯めていきます」

百合子「貯めたポイントは、番組内で自由に使えます……ということで、現在のミリオンポイントは17ポイントですね、前回はポイントなしでしたけど」

杏奈「のびない……」

このみ「もう少しなんだけど……」

まつり『そうやすやすとポイントをあげるわけにもいかないのです』

百合子「で、今回は何をするんですか?」

まつり『おまつり、あったのです、ね?』

ひなた「あったねぇ」

まつり「というわけで、今回のチャレンジ、ずばばっと!」

『まつりとお祭り!』

このみ「ねえねえ、なんでここのスタッフはこんなにダジャレが好きなの?」

まつり「知らないのです」

百合子「あれ、でもこういうのって、大体は作家さんが考えて……」

まつり「ほ?余計なことは言わなくていいのです」

百合子「あっ、はい……すいません」

まつり「今回のチャレンジは、まさにタイトル通りなのです」

杏奈「……どういう、こと?」

まつり「四人がそれぞれお祭りによくある屋台のゲームでまつりと対戦するのです」

まつり「一勝で一ポイントなのです」

このみ「……つまり、うまくいけばここで20ポイントになるかもしれないのね」

まつり「そう簡単に勝たせるわけにはいかないのです」

まつり「対戦内容は『射的』『輪投げ』『金魚すくい』『カタヌキ』なのです」

百合子「あれ……これ、ラジオですよね」

このみ「カタヌキとかみんな無言になるわよ」

まつり「会員限定でこのコーナーの動画版を公開するのです」

杏奈「あっ……」

このみ「……商売熱心ねぇ」

まつり「さあ、どこからでもかかってくるのです!」

百合子「……誰が何をやります?」

杏奈「……カタヌキだけは……やりたく、ない」

このみ「みんなそうよ……これはもうじゃんけんで決めるしかないわね」



勝敗コンマ(それぞれ50-99で勝利)
杏奈>>40
百合子>>41
このみ>>42
ひなた>>43

いけぃ

ksk

じゃーんけーん……

「「「「ぽん!」」」」

このみ「輪投げにするわ」

百合子「射的で」

ひなた「うぅん、金魚すくいにするべさ」

杏奈「……うぅ」

まつり「さあ、ならば屋台荒らしと恐れられたまつり姫と真っ向勝負なのです!」

杏奈「誰から、やる?」

百合子「それなら、私が」

このみ「あら、やる気ね」

百合子「私は風の精霊と共に生きる風の戦士……シュートアローでどうにかなる!」

杏奈「……宝石、持ってないよ」

百合子「……ぐぬぬぬ」

まつり「三発勝負、当てたものに書かれていた得点の合計で決めるのです」

百合子「わかりました!」

  ~~  

百合子「左手は添えるだけ……」

ポン

百合子「よしっ」

まつり「ふむ……」

ポン

まつり「まあまあなのです」

  ~~  

百合子「タゲサ入れて」

杏奈「無理」

ポン

百合子「あっ……外れた」

まつり「チャンスなのです」

ポン

まつり「」ニヤリ

このみ「喋りなさい」

  ~~  

百合子「くっ……私自身が弾丸になる!」

ポン

百合子「よしっ!」

まつり「面白い、面白いのです」

ポン

まつり「……しかし、姫には勝てないのです」

  ~~

このみ「はーい、結果発表」

このみ「まつりちゃん、4点、4点、2点の10点」

まつり「ほ、予想以上に低いのです」

このみ「百合子ちゃん……6点、7点の13点」

百合子「高い!」

このみ「……というわけで、百合子ちゃんの勝利ー」

まつり「運が悪かったのです」

百合子「神は私に微笑んだ!」

百合子「じゃあ、次は誰が……」

スタッフ『金魚すくい用意できました』

ひなた「おや、あたしかい?頑張るねぇ」

まつり「姫の力、解放するときがきたのですね」

杏奈「……百合子さん……感じる?」

百合子「……えぇ、分かるわ……あのオーラ、彼女は『持っている』わ」

このみ「何をよ」

まつり「ポイは一人三本なのです」

スタッフ『一応20匹くらい入れておいたので』

まつり「ほ?たったそれだけしか入っていないのです?」

このみ「……始めるわよー」

よーい……どん!

  ~~  

まつり「」スッ

百合子「!?……あの構え」

このみ「何か有名なの?」

百合子「いえ、特に知らないです」

ひなた「あぁ、金魚さん、逃げないでおくれよぉ」

まつり「…………」フッ

杏奈「あ、まつりさん、一匹……」

百合子「二匹、三匹……いや、早すぎです!」

スッ

まつり「おや、金魚がいなくなっちゃったのです」ニヤリ

百合子「……全部」

杏奈「……とっちゃった」

まつり「ゲーム終了で、いいのです?」

百合子「えっと……20対0でまつりさんの勝利です」

このみ「……あのポイの捌き方」

杏奈「……このみさん、どうしたの?」

このみ「……どこかで見たことがあるような気がするのよね……いえ、気のせいかしら」

このみ「さて、じゃあ次は私の番ね」

杏奈「……杏奈は?」

百合子「カタヌキはラスボスだから」

杏奈「…………」

まつり「輪は十本、成功数を競うのです!」

このみ「輪投げの鬼と呼ばれたこのみお姉さんの力、見せてあげるわ」

まつり「ほ?まつりに勝てるとでも?」

  ~~  

このみ「手首のスナップ、力加減、全てを計算するのよ」

まつり「輪は入れるものではないのです、投げたら勝手に入るものなのです」

百合子「謎の暑い展開」

杏奈「……でも、二人とも、上手い」

ひなた「すごく楽しそうだべさ」

百合子「……まあ、最後の競技に比べれば」

杏奈「……」

  ~~  

このみ「これが私の……ラストシュート!」

まつり「…………」ゴクッ

スポッ

このみ「……勝ったわよ」

まつり「いい勝負だったのです」

百合子「9対8でこのみさんの勝利!」

まつり「危なかったわ……セーフセーフ」

百合子「さて……最後ですけど」

杏奈「……」

百合子「どうせ時間がかかるから、すぐ始めてほしい、とスタッフさんから」

まつり「わかったのです」

杏奈「……ひどい」

このみ「えっと……じゃあ、スタート!」

  ~~  

杏奈「…………」

まつり「…………」

百合子「放送事故ですね」

このみ「まあ、予想はしてたけど」

百合子「あ、カンペ……えっと、二人がやっている間はフリートークで繋いで、だそうです」

このみ「フリートーク?そうねぇ……ひなたちゃんはお祭り、何したかしら?」

ひなた「そうだねぇ、真さんに射的の景品をもらっちゃったりしたねぇ」

百合子「真さんは……そうやってまた……」

ひなた「真さん、似合うよって言ってくれてねぇ」

百合子「……馬に蹴られる前に退散したほうがいいですよ」

ひなた「?」

このみ「百合子ちゃんは一体何を言っているの」

パキ

杏奈「あ」

百合子「……」

このみ「……」

まつり「……」

このみ「……しゅ、しゅーりょー!」

杏奈「……やっちゃった」

まつり「さて、まつりはちゃんと完成したのです」

百合子「おぉ、凄いです」

まつり「……面倒くさかったのです」

このみ「はい、食べていいわよ」

まつり「ふむ、甘いのです」

このみ「そりゃあ甘いでしょうね」

杏奈「……無理だもん……杏奈……もう、ムリ」

ひなた「ほら、これでも食べて元気ださんねぇ」

杏奈「……うん」

百合子「いいですねぇ」

このみ「何がよ」

百合子「というわけで、今回は2ポイント増えて19ポイントになりました!」

このみ「刻むわねぇ……」

杏奈「ごめんなさい……」

このみ「仕方ないわよ、大丈夫大丈夫」

百合子「ところでこの金魚、どうするんですか?」

まつり「後でスタッフが美味しく頂きました」

ひなた「食べるのかい?」

百合子「嘘つかないでくださいよ」

百合子「このコーナーでは、パーソナリティとゲストの四人にやってほしいチャレンジをお待ちしています」

このみ「次回……次回こそ20ポイントに手が届くはず……」

百合子「以上、『貯めようミリオンポイント!』のコーナーでした」

杏奈「……で、金魚……どう、するの?」

まつり「欲しいならあげるのです、残りは全部プロデューサーさんが持ち帰るのです」

このみ「プロデューサー物凄く驚いてるけど」

ひなた「ここで、765プロダクションからお知らせだべさ」

ひなた「あずささんや響さんもでる『アイドル水上運動会』が開催だってねぇ……あたしは水着とか似合わないから、ちょっと憧れるんだべさ」

ひなた「あ、『クレシェンドブルー』と『エターナルハーモニー』も頑張ってるみたいだから、応援よろしくねぇ」

ひなた「それじゃあ、765プロダクションからのお知らせだったよぉ」

杏奈「お送りしました……ミリオン放送局、そろそろ、おしまい……です」

杏奈「この、番組では……メールを、お待ちしています」

杏奈「詳しい……コーナーは、番組サイトを……ご覧ください」

百合子「メールアドレスはmillion@xxxx.xxです、みなさんからのお便り、お待ちしています!」

このみ「さて、ひなたちゃん、どうだった?」

ひなた「すっごく、楽しかったべさ」

このみ「それなら良かった」

百合子「……うーん」

杏奈「……どうしたの?」

百合子「なんというか、その」

このみ「歯切れが悪いわねぇ」

百合子「杏奈ちゃんとひなたちゃんが同じ年に見えない」

このみ「……まぁ」

このみ「それではミリオン放送局、お相手は」

杏奈「望月杏奈」

百合子「七尾百合子」

このみ「馬場このみと、ゲストは」

ひなた「木下ひなただったよぉ」

せーの

「「「「ばいばーい!」」」」

乙です

>>6【CM】
我那覇響(16) Da
http://i.imgur.com/t0mD5gZ.jpg
http://i.imgur.com/iLWo5Wp.jpg

所恵美(16) Vi
http://i.imgur.com/MrL55dz.jpg
http://i.imgur.com/2eZCs7Q.jpg

【番組終了後】

P「ういーっす」

百合子「で、本当にこの金魚どうするんですか?」

P「うーん、劇場に戻ったら色んな娘に聞いてみるか……」

このみ「うーん、誰かいるかしら」

P「今日は茜とあずささん……あとは美奈子が確実にいるな」

このみ「美奈子ちゃん以外に聞きましょう」

【おしまい】

【おまけ】

ひなた「……やっぱり外は暑いねぇ」

P「コンクリートジャングルは暑いよな……秋が来るのが待ち遠しいよ」

ひなた「秋になったらりんごもとれるべさ、プロデューサーも今度いっしょに収穫しにくるかい?」

P「いーねぇ……俗世を抜け出してのんびりしたい」

ひなた「プロデューサーの言うことはよくわかんないけども、来てくれたらばあちゃんも喜んでくれると思うよぉ」

P「そうか?」

百合子「先生!ほのぼのしすぎてそろそろ辛いです!」

まつり「じゃあ修羅場でもするのです?」

百合子「それも嫌です!」

【おまけおしまい】

終わりだよ~(o・∇・o)

ひなたと縁側でお茶を飲みながら過ごす昼下がり、プライスレス

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