優子「私は秀吉じゃないってば!」(246)



優子「え・・・ちょっあんまり近付かないでくれる?」


明久「もうーやだなー!秀吉ってば、そうやって僕をからかうんだから」


優子「いや、私は姉の優」

明久「その髪型のセンスもグッドだよ!可愛い!!」ナデナデ


優子「あっ、いや、まぁ・・・・ありがと・・・じゃなくてね!というか、なななっ撫でるなぁ///」


明久「え?どうして?」



優子「撫でるなって言ったら撫でるな!この変態!馬鹿!!」


明久「!!・・・・ひどいよぉ・・・秀吉はいつもこんな僕に対しては罵倒なんてしなかったのに・・・・僕の唯一のオアシスがぁ・・・・・・ひっぐ」


優子「ちょっ、ちょっと!泣くことはないでしょ!?」


明久「ひぐっ・・・」グズグズ


優子「あ、あぁ・・・もう悪かったわね。少し言い過ぎたわ」


明久「秀吉ってばツンデレさんなんだからぁ!」ギュゥ


優子「ふぇ///!?ちょっとあんたねぇ!?」



明久「あれ?秀吉から珍しくお菓子の甘い香りが!?」クンクン


優子「っ!?」


明久「秀吉は食いしん坊だなぁ・・・そんなところも可愛いなぁ!」


優子「ちょっとちょっとあんた!?それって私がお菓子の食べ過ぎって・・・・そ、そそそそんな食べてないわよ!?今日はチョコの箱2つしか開けてないし・・・」


明久「十分に食べ過ぎよ?ほら、この腰だって前よりも・・・・っ!?そんな!?」


優子「は?え?どうしたのよ!?というか、そんなお腹触るなっ!ばかっ!」



明久「昨日よりも大きくなあれれ?秀吉さん秀吉さん?僕のこめかみから聞きなれない悪夢のサウンドが奏でられているんだけど?」ゴリュゴリュ


優子「執行猶予をあげるわ。さあ、私の腰にある手をどかしなさい。そして、地球と愛を誓い合いなさい・・・そして、私が一生地球と愛を育み合える身体にしてあげるわ」


明久「執行猶予なんて何処にも無いよね!?僕、土下座の後に土に埋められているよね!?ごめんね!秀吉みたいな可愛い子は、やっぱり少し太っちゃう事も気にしちゃうんだよね!でもそういうところも可愛いから大好きっ!!」


優子「だ、だいす・・・///・・・・ば、馬鹿じゃないの!?気持ち悪いのよ!変態!!」


明久「なんだか今日の秀吉は言葉も行動も男っぽいけど、どうしたの?あれ?僕の視界もどうしたの?真っ暗だなぁ」


優子「あんたは土に還すにも及ばない。塵になって、骨から肉、皮すべてを焼き尽くして焼却しなきゃならないようね・・・」



明久「やだっ・・・秀吉ってば大胆・・・・・なんて嘘嘘嘘嘘ぉ!!なにも見えない中で、首元触りれるのすっごく怖い!?え?なにこれぇ!?ごめんなさい!秀吉っ!」


優子「大丈夫・・・あんたは、丈夫って巷じゃ有名よ」


明久「どこなの!?そんなガセを流してるのは何処なの!?明らかに『ストレス発散にどうぞ!』的なアピールじゃん!?」


優子「誰とは言えないけど、その情報提供者はね、代表に追いかけながら『そういう釘バットは明久に振ってやれぇぇえええ!!』って言いながら校内を走ってたわ」


明久「雄二ぃぃいいいいい!!!!」



優子「さて吉井君。別れの言葉は済ませたようね」


明久「いやいやいや!?別れの言葉があの残忍で憎い元友人の名前なんて死んでも嫌だよ!?」


優子「たったそれだけのことで友達解消とは・・・安いのね」


明久「重いよ!十分に重いよ!!罪が重過ぎて一生払っても払いきれないよ!何!?僕はこれからサンドバッグとして生きていくの!?嫌だぁ!そんなの嫌だぁ!」


優子「ああ!もう暴れないで!」


明久「あっ・・・でも、大好きな秀吉に殺されるなら、本望かも・・・・・」


優子「は、はぁ!?何を開き直っているのよ!?」



明久「ほら、言うじゃん?会えない日々が愛を育てるって・・・」


優子「一生会えないのよ!?というか、好きな人に殺されるって・・・というか愛が重い!」


明久「僕はそれくらい秀吉が好きだぁ!」


優子「だ、だまだま・・・・だまらっしゃい///」


明久「ふぇ?」


優子「あわ///・・・だ、黙りなさい!このホモ野郎!だ、だーれが!あんたの恋なんか実らせてあげるものですか!」



明久「秀吉・・・・どうしたの?なんか今日の話し方もそうだし、体型も香りも何もかも変だよ?」


優子「あんたねぇ・・・私は!秀吉の姉の優」

明久「でも可愛いに揺るぎない!大好きだよ!結婚しよう!!」スリスリ


優子「ふあぁっ///そんな顔を擦り付けないで!け、けがらわしい!!」


明久「秀吉っ!!」


優子「ひゃぃ・・・あ、あの・・・なによ」



明久「女の子がそんな汚い言葉を使っちゃいけないんだよ?分かった?」


優子「は、はい・・・」


明久「じゃあ続きをしよっか!」ギュゥ


優子「続きって・・・・あわっ///」



ーーーー
ーーー
ーー




ガラガラ~・・・



雄二「おーい、明久?まだ教室いたの・・・・か・・・よ?」


康太「!!・・・・・・決定的現場」カシャ


秀吉「むっ?どうしたのじゃ、雄二にムッツリーニよ?扉の前で立ち止まるでないぞ」


瑞希「そうですよ?スーパーやテーマパークにおいても、混雑を防ぐ為の対策として最も大切なのは歩き続けることなのです」


美波「アキー?あんた、また保健室に輸血パック置いていったままでしょ?保険医が処理に困るって怒っていたわよー!」





明久「秀吉は、いつも自分の事を隠しすぎなんだよ。こうやっていれば可愛いんだから」


優子「そ、そうかのぅ・・・えへへ」


明久「でもさっき言ったみたいに言葉遣いを悪くしちゃ僕としてはマイナスだよ」


優子「で、出来るだけ我慢するから・・・じゃから嫌いにならないで欲しいのじゃが」


明久「ああ!もう、秀吉かわいすぎ!!」ギュゥ


優子「やっ・・・あ、明久ぁ///」



明久「やっと僕の名前も呼んでくれたぁ!どうしたのかずっと思ってたんだ。『吉井君、吉井君』って呼ぶからさ」


優子「わ、悪かった・・・のぅ。ちょっ、ちょっとばかり・・・・恥ずかしかったのじゃ///」



コリュッ!!



明久「くぺっ!」バタン


優子「え!?吉井く・・・明久ぁ!?って、あれ?し、ししし島田さん!?」


雄二「あっ・・・いや、悪い・・・・邪魔をするつもりは無かったんだ。でも」



瑞希「あれれ~?明久君の腕はいつからこんなイヤらしい腕になっちゃったんですか~?」


美波「がるるるる・・・っ!!」


康太「・・・・・どうどう」


秀吉「姉上ぇ・・・」


雄二「この二人を止めるには軍が一つは必要なんじゃないか?」


秀吉「あ、姉上は明久と何をしておるのじゃ!そ、それにワシの真似事までしてからに・・・」



優子「・・・・あの・・・お姉ちゃんも、そりゃ女の子だし・・・・ち、違う!!あの子が悪いのよ!?私が嫌だと言うのに無理矢理抱きついてきたり!す、好きだの可愛いだの言ってきて///」


美波「あらそう・・・腕だけじゃ飽き足らず、口まで失ってしまうのね、残念だわ」


瑞希「そうですね。でも悪いのは明久君なんですよ?木下さんもそう言ってますし」


優子「あっ!ちょっとぉ!明久・・・じゃない!吉井君を何処に連れてくのよ!?」


美波「え?プールなら汚れても直ぐ流し落とせるから、プール行こうかなって」



康太「・・・・・南無三」


雄二「明久の問題行動もこれにて終了か。今日まで楽しかったぜ」


明久「って!なんで勝手に死亡フラグ立てるんだよ!?」ガバッ


雄二「うわっ・・・起きやがった」


明久「え?『うわっ』って何?このまま起きなかったら僕は処刑場までヒアウィーゴーだったよね?」



優子「あ、あの・・・・吉井君?」


明久「ん?どうしたのさ、秀よ・・・し?あれ?秀吉が2人って・・・・あれれ?秀吉は今日は髪型変えたって言ってたよね。じゃあこの秀吉の髪型をしたほうが木下さん?」


秀吉「いや・・・あれはピン青色に変えただけだったのじゃが、ちょっと言い方が悪かったのぅ。反省じゃ」


明久「あれれ?じゃあ僕が秀吉だと思って甘えてたほうが・・・」


優子「姉の優子よ」


明久「」サァァ



雄二「ほう。なるほど。まぁなかなか話は読めた・・・・で、秀吉の姉は何か言うことはないか?」


優子「こ、この変態に言うことなんて何もないわよ!」プイ


明久「そ、そうだよね・・・ごめんなさい!!その・・・・警察だけは許してほしいんだけど」


優子「あ、あの!違うの・・・いや違わなくて。その・・・・別に特別に許してあげるわよ!」


明久「えっ!?本当に!?やったぁ!!」



優子「そ、その代わり、今度の休日にうちに来なさい!その馬鹿な脳に勉強を叩き込んであげるわ!感謝しなさい!」


明久「べ、勉強!?ええっ!?そんなぁ・・・大切な休日がぁ・・・・・」


康太「・・・・・大馬鹿」


秀吉「馬鹿じゃな」


美波「呆れてものも言えないわ」


瑞希「はぁ・・・」



優子「いい!?絶対に来なさいね!?」


明久「うぐっ・・・・はぁい・・・」


優子「それと秀吉!!」


秀吉「なんじゃ突然!?」


優子「この映画のチケットあげるわ!」



秀吉「お、おぉ・・・ありがいのじゃが、なぜこのタイミングじゃ?」


優子「べ、別に変な意味は無いわよ!馬鹿弟!!」


秀吉「ふぅ。姉上も存外馬鹿じゃの・・・さて、ムッツリーニよ。今度の休日に映画にでも行くかの?」


康太「・・・・・映画館、暗闇、濡れ場ぶはっ!!」プシャー


秀吉「オーケーという事じゃな」



明久「よし!全ては丸く収まったね!僕は勉強の日取りが決まったし!ムッツリーニと秀吉は映画か!いいなぁ!よし!解散しようか!」


美波「アーキィー??」


瑞希「うふふ、明久くん?」ニコッ


明久「・・・美波はどこでアイアンメイデンなんて買ったの?姫路さんはどうやって釘バットなんて作ったの?」


美波「うふふ」


瑞希「うふふ」


明久「うふふ・・・」ガクブル



優子「そ、そういうことだから!今度の休日までには身体のほうをキチンとしておきなさいよ!命令だからね!」


雄二「さぁて・・・ムッツリーニ?輸血パックでも取りに行くか」


康太「・・・・うむ」


秀吉「死にはせんから、頑張るのじゃぞー」



明久「うん・・・ありがと、みんな・・・・」



おわり



明久「あれ?そういえばなんで木下さんは途中から秀吉の真似をしていたんだろ?」



ホントのおわり

続き書きます!



明久「ふぁぁ・・・」


優子「朝からやる気無さそうね。どうしたのかしら?」


明久「あっ!おはよっ!いやぁ~朝から秀吉の顔見たら元気が出たよ!ありがと!」ギュゥ


優子「はわっ///ちょっ、公衆の面前でそういうのは止めなさい!」


明久「んー・・・あれ?秀吉の二の腕に見知らぬマシュマロのようなイダダダダッ!!肘がぁ!肘があらぬ方向にぃぃいいい!!」



優子「あんたは喧嘩を売るのが上手なようね。大丈夫、痛みがなくなった頃には全てが楽になっているわ」グギギ


明久「それ死んでるよね!?というか、どうしたの!?秀吉は思春期なの!?微かに柔らかい胸の感触がっ!って、違う!反抗期なの!?暴力反対だよぉ!」


優子「微かって何よぉ!!あんたの気付いた頃には、ばいんばいんになっているんだからね!」ギギッ


明久「・・・・・・え?秀吉がばいんばいん・・・?」


優子「きゅ、急にどうしたのよ?というか、私は秀吉じゃなくて姉の優」

明久「んばっ!!」プシャー


優子「吉井君!?」



明久「あ、キミは秀吉じゃなくて、姉の木下優子さんじゃありませんか」ダクダク


優子「ちょっ、今はそんなこと言ってる暇ないってば!取り敢えず鼻血をどうにかしなさい!」


明久「大丈夫だよ。木下さん!もう抵抗がついてるし、朝は保険をとって鉄分を沢山とってきているから!」


優子「それは貧血体質だから保険をとっているのよね?」


明久「あははは!そんなわけないじゃないか!この世界は残酷で無残なんだよ?」


優子「それはFクラスだけよ・・・はぁ・・・・・」



明久「いやぁ・・・にしても朝から木下さんに会えるなんて僕は幸せ者だな」


優子「ちょっ///調子に乗ってるんじゃないわよ!馬鹿!」ペシペシ


明久「あはは!イタタ・・・って、あれ?にしても登校中に会うなんて珍しい事もあるんだね」


優子「同じ学校通っていればそんなこと偶にはあるでしょ」


明久「確か・・・木下さんの家は学校を挟んで僕の家とは真反対だった気がするんだけど」



優子「そ、そそそれはね!そっちのほうに新しく出来たDVDショップがあるでしょ?」


明久「うん。できたね・・・あそこの店員さん可愛いんだよね。イタッ!え?どうしてビンタするの?」


優子「DVD返す期限が今日までだったから朝急いで返しに行ったのよ。それで学校に向かってたら、吉井君に会ったわけ」


明久「まるで太陽が昇って沈むような自然の定理みたいに気にもかけないね。さっきのビンタは何なのさ?」


優子「べ、別に吉井君に会いたいが為にした訳じゃないんだからね!?」


明久「ねぇ、なんで僕はビンタされたの?」



愛子「あっれ~?吉井君に優子じゃん!珍しい組み合わせだね!どしたの?」ハロハロ~


明久「あっ!工藤さんおはよう!なんでそんなスカート短くして走っているのにパンチラが起きないの?」


愛子「朝からとんでもない質問をしてくるねぇ~♪でもボクはそういうのは好きだよ。答えを言うとね、ギリギリと分かっててそうしている・・・のかな?」


明久「へ、へぇ・・・でも僕は興味ないかな。こう見えて紳士なんだよ」キリッ


愛子「あははっ!面白いこと言うね!自分で下心丸出しの質問しといて興味ないなんて!えー?どうしようかな・・・」



明久「どうしたの?」


愛子「吉井君が見たいって言うなら見せてあげても・・・ほら、チラチラ♪」


明久「どうか見せてくださいお願いしますお願いします工藤愛子さまぁ!!」


愛子「えっ!?ちょっ必死過ぎだって!街中で土下座しないで!?ボクがさせてるみたいで恥ずかしいよ!」アタフタ


優子「はい終了終了!顔を上げなさい!みっともないわよ!」



明久「あ、木下さん・・・」


優子「ふん!私をいないものとして勝手に話を進めないでくれるかしら?実に不愉快だわ」


明久「あっ、木下さんの水色だ!と思った僕の視界は黒色だ!」


優子「あ、ああああっあんた///何を土下座に乗じて覗いてんのよ!?変態っ!!」グリグリ


明久「木下さん?」



優子「何よ!?顔面を靴で蹴られて喜んでいるわけ!?」グリグリ


明久「うぅん。こうしてると寧ろパンツがモロ見え」

優子「ひゃぁぁああああ//////」


愛子「こーら、吉井君?優子をあんまし虐めちゃダメだぞ♪」


明久「絵的には僕が一方的に虐められている図なんだけどね」



雄二「おー?朝から盛り上がっているじゃないか。もしかして土下座に乗じて女子高生のパンツでも見ようとしてたのか?」


愛子「あったりぃー♪」


雄二「え?うわ、マジだったのかよ・・・」


明久「そんなガチで引かないでくれるかい?僕達はこれ以上の事をした仲じゃないか」


優子「えっ・・・」


愛子「あ、あはは・・・」



雄二「おい、明久?主語を入れろ、主語を。それだと、俺とお前とでやったみたいに聞こえるだろうが。だからお前は巷じゃ変態小学三年生と呼ばれるんだよ」


明久「僕は巷じゃそんな変な異名で呼ばれてるの!?というか、せめて中学生にはしてよ!」


優子「いやまずそれは理解出来たとしても、あんた達下着の覗き見以上の事をするなんて・・・」


愛子「ま、まぁ!男子は元気なのが一番だよー!というか、吉井君は中学生で良いんだ」


明久「ぐおぉぉ・・・あの海よりも心の広い工藤さんに本気で引かれている・・・・・」



雄二「あぁ。俺は明久にいつもお願いされて無理にやらされているんだ。だけど、こいつを責めないでやってくれ。こいつだって性欲くらい並の男子くらい持ち合わせているんだ」


明久「ねぇ、雄二?何気に僕をフォローしているかのように言っているけど、全てを僕に擦り付けているだけだよね?ねぇ?」


雄二「まさか理解したのか?こりゃまた驚きだな!成長したじゃないか、明久!」ポンポン


明久「え?あ、ありがと!雄二が僕を褒めるなんて珍しい事もあるんだね!今日はアザラシでも降ってくるんじゃないかな!?ねぇ、木下さんに工藤さん!」


優子「・・・・・え、えぇ。そうね」


愛子「吉井君は本当に頭が弱いんだね・・・でも、そういうとこ可愛いんだよね」



明久「二人とも何?その微妙な反応は・・・」


優子「悪いんだけど・・・吉井君は今、計り知れないほどに馬鹿にされていたわ」


明久「え?」


愛子「うん。物凄く馬鹿にされていたよ。物凄く」


明久「こんの雄二ぃぃいいい!!コンクリートに詰められる準備は出来ているんだろうなぁ!?」


雄二「今頃かよ。こんの馬鹿は・・・」



優子「こらこらストップ」ビシッ


明久「あうっ!で、でも木下さん!!」


優子「今のは全部は自業自得でしょ?」


明久「う、うん・・・」


優子「なら坂本君を責めるのは筋違いなんじゃないの?」


明久「そ、そうだね」



雄二「おぉ・・・あの明久が完全に諭されてるぞ」


愛子「従順なワンコ可愛い・・・キュンキュンくるね♪」


優子「うん。よしよし・・・吉井君は素は良い子なんだから」ナデナデ


明久「あっ・・・ちょっちょっと木下さん!恥ずかしいよ・・・・・」


優子「え?今頃恥なんて言ってるの?呆れたわ」


明久「ひ、秀吉なら僕だって場所なんて関係なく見境なくやるけどさ」



愛子「今、さらっととんでもない発言したね」


明久「で、でも・・・木下さんは女の子だし、こんな可愛い子に撫でられたら、僕・・・僕・・・・」


優子「なぁに?そんなに嬉しいわけ?うふふ、可愛いとこあるじゃない」ナデナデ


雄二「さようならだな、明久・・・」


優子「え?」




FFF団「さぁ、死刑執行のお時間だ」ガシッ




明久「殺されちゃうじゃないかぁぁぁああああ!!!やだぁぁあああ!!離してぇ!!ジタバタ



雄二「一時間目は自習だから、保健室で休んでても平気だぞー」


明久「こんの雄二ぃぃいいい!!友達を助ける勇気ある行動は出来ないのかぁ!?」


雄二「残念な事に俺はお前の元友達らしいからな」


明久「くっそ裏切り者めぇ!」


雄二「ありがとな!最高の褒め言葉だよ!はっはっはっ!!」


明久「ねぇ、みんな。さっき雄二が他校の生徒に囲まれて抱き着かれてたよ?」



・・・・・。



FFF団「坂本雄二を逃がすな。捕まえて公開処刑にあげてやる」


雄二「明久ぁ!てめぇぇえええ!!!」ダッダッ



翔子「愛する夫の浮気・・・許さない」ダッダッ


雄二「はぁ!?翔子お前、いつからそこに!?というか、全部明久のでっち上げだぁ!」ダッダッ


FFF団「裁きに逆らおうものならば、さらなる裁きの鉄槌を下すまで」ダッダッ



「仕方ない!明久!手を貸す!だから手を貸せ!!」

「合点承知!!それでこそ雄二だよ!」

「後で許さないカラナ・・・明久・・・・」




しーん・・・



優子「嵐のように去っていったわね」


愛子「そうだね」


優子「さすがFクラスってとこだね」


愛子「代表の姿も見えた気がするけど」


優子「気の所為でしょ?さっ、早く学校に行きましょうか」



愛子「そうだね。早く吉井君とまた話したいよね」


優子「んなっ!そ、そそそそんなわけないでしょ///」アワワ


愛子「あはは、バレバレだよ~♪」


優子「だからそんなんじゃないってば!」


愛子「ついに優子も恋かぁ・・・空からアザラシが降ってくるかもね♪」


優子「もう!違うって!」



愛子「じゃあボクが吉井君を貰っちゃおうかなぁ~なんて♪」


優子「ダ、ダメよ!」


愛子「はたまたどうしてかにゃ~?」


優子「ダメなものはダメなのよ!ほら、あいつは馬鹿の皮をかぶった変態だし」


愛子「尚更ボクにぴったりじゃないかな?」


優子「うぐっ・・・ダメなのよ!絶対に!」


愛子「やーん!優子可愛いよ!吉井君とセットでボクが貰いたいよ♪あははっ」



優子「さ、先に行ってるから!」スタスタ


愛子「あっ、ごめんごめんって!まだ時間あるんだし、そんな急がなくても良いでしょ!」タッタッ


優子「ふ、ふんだ・・・///」



おわり



優子「今度の休日は覚えてなさいよ・・・私にした事の倍返しをしてやるんだから!もう!」



ホントのおわり

では続き書きます!



明久「秀吉ぃ~!」ギュゥ


秀吉「暇を見つけては抱き着くでないと、いつも言うとろうが」


明久「あはは、何を言うんだい!僕達は赤い絶命の糸で繋がれた仲じゃないか」


秀吉「それじゃとわしは明久と死ぬ時も一緒って事になるぞ。そういうのなら『運命』じゃ」


明久「あはは!秀吉は面白いこと言うね!」


秀吉「明らかにお主の発言じゃろうが」



明久「むっ・・・」


秀吉「どうしたのじゃ?さすがにこうも毎日抱き着いていると飽きでも生じたかのぅ?」


明久「あ、いや・・・秀吉は香水の香りでも変えたのかなって」


秀吉「それは多分朝の部活でかいた汗じゃな。わしとて男じゃぞ?当然じゃ」


明久「え?秀吉の汗ってこんなに良い香りなの!?」クンクン


秀吉「あ、明久!あまり嗅ぐでない!・・・さしものわしでさえ、これは少し恥ずかしいぞ」プィ



明久「秀吉可愛いよ!可愛いよ秀吉!」ナデナデ


秀吉「や、止めぬか!わしは男じゃぞ・・・可愛くなんかないのじゃ・・・・」


明久「何を言っているんだ!世の中に秀吉以上の可愛さを持った女の子なんて絶対にいないよ!!」


秀吉「ばかもの!し、知らん!お主なんて、もう知らんからのっ!!」


雄二「相変わらずだな、お前達は」



康太「・・・・この写真は裏では良い値で売れる。なかなかの目玉商品」パシャ


雄二「はぁ!?この学校の奴らはこんなのまで欲しがるのか!?大丈夫か・・・」


康太「・・・・・雄二と明久の写真も」

雄二「悪かった。本当に悪かった。聞かなくて正解だったな」



瑞希「明久君も木下君も教室で堂々と抱き合わないでください。風紀を乱してますよ?因みに私の胸なら存分に空いていますけど、明久君?」


美波「まったくよね!仲が良いのは良いことだけど、やり過ぎは気持ち悪いわよ!因みに私の胸も不思議な事にフリーなのよね、アキ?」


明久「美波はともかく、姫路さんは胸にスペースは無いじゃないか。え?どうして美波はカッターナイフを構えているの?」


美波「アキのえっちぃ」ビュン


明久「そんな萌えキャラみたいな言葉を言いながらカッターナイフを投げるヒロインはこれまた珍しいね。雄二の鞄がなきゃ今頃脇腹にクリーンヒットしてたよ」



美波「・・・・・チィっ」


雄二「おいこら、明久てめぇ!」


秀吉「あ、明久よ!」


明久「どうしたんだい?僕のお嫁さんや」ナデナデ


秀吉「婿の間違いじゃ」



雄二「どっちも間違いだ。そうだったな。秀吉もFクラスなんだよな」


美波「はぁ・・・そうなのよね・・」


明久「あははっ!それは美波が言えたことでも無いと思うけ・・・待って!はんだこては冗談にならないよ!?え?・・・冗談じゃない?」



ガラガラ~・・・



愛子「ハロハロ~♪朝ぶりだね!吉井君に坂本君」


明久「はぁはぁ・・・死ぬかと思った」



秀吉「さっさと抱きつくのを止めぬか!わしまで巻き添えを喰らうとこじゃったろうが」


工藤「っと・・・何やら挨拶どころじゃなかったようだね」


明久「あっ!工藤さん、朝ぶりだね!」


工藤「ふふっ・・・ハロハロ~、吉井君♪って、2回も挨拶するなんて恥ずかしいんだけど!」


雄二「おう。工藤・・・・だけか?」


愛子「それは代表の事を気にかけてるのかな?それとも吉井君の事を思ってそんなこと言っているのかな?」



雄二「当然正解は後者だな。あいつの苦しむ姿は俺は大好物だからな」


明久「ねぇ、なんでそんな不穏な会話を本人を目の前にして言うのかな?え?なに?僕、この後苦しむ予定でも立てられたの?」



優子「失礼するわね!相変わらず古ぼけた教室ね」



秀吉「ん?姉上ではないか」


優子「・・・・吉井・・・くん?」


愛子「あはっ☆」ワクワク



明久「ん?どうしたの、木下さん?」ギュゥ


雄二「この馬鹿は空気を読むという能力を持ってないのか」


優子「・・・・・・。あ、あんた・・・なんで吉井君と抱き合っているのよ」プルプル


美波「そうよ!木下ぁ!あんたは性別を利用してアキと抱き合うなんて不純だわ!考え直しなさい!」


瑞希「そうですよ!なんですか!?体型ですか!そりゃ私は・・・木下君みたいにナイスバディじゃないですけど・・・・ですけど!それを餌に明久君を釣ろうだなんて、ずるいです!」


秀吉「ま、待つのじゃ!島田は、なんでこういう場合の時だけ男子扱いなのじゃ!?そして、姫路よ!わしは明久を釣ることのできるナイスバディという餌など持ち合わせておらぬわ!」



雄二「秀吉が珍しく責められているな」


明久「困ってる秀吉も可愛いなぁ」スリスリ


優子「むぐぐ・・・」


愛子「木下君が羨ましいね・・・ね、優子もそう思うでしょ?」ポンッ


優子「は、はぁ?そんなわけないでしょ!」


秀吉「これ明久よ!今はそんなことしている場合ではないぞ!どうにか説得するのじゃ!」



明久「えー?どうしてそんなこと言うのさー?僕は秀吉といつまでもこうしてたいよー」ギュゥ


康太「・・・・同意」パシャパシャ


秀吉「ムッツリーニはただこの状況を写真に収めたいだけじゃろうが」


優子「は、早く吉井君から離れなさいよ!吉井君!そいつは秀吉であって、私じゃないわよ!?」


明久「え?それはどういう意味?」



優子「っ!?・・・・あ、いや・・・その・・・・・ね。こほん・・・明久よ!そやつは、わしの髪型を真似た姉上じゃぞ!」


秀吉「えと?姉上・・・?それはつまり・・・・」


明久「え、ええっ!?木下さんだったの!?ごめんなさい!」バッ


秀吉「あっ・・・」


優子「ほ、ほれ・・・わしのところに来るのじゃ///・・・・・い、いくらでも抱き着いて良いぞ」


明久「秀吉ぃぃいい!!僕が秀吉のお誘いを断る訳ないじゃないか!」ギュゥ


美波「なっ!?」



優子「も、もう・・・吉井君はがっつき過ぎよ///」ナデナデ


明久「え?秀吉?」


優子「な、なんでもないのじゃ!明久よ!」

秀吉「・・・・・・むぅ」


雄二「いつもは冷静な秀吉の姉も好きな奴の前だとなぁ・・・」


愛子「ぷぷっ!優子もだんだんFクラスに感染してきたね♪」



康太「・・・・・修羅場」パシャパシャ


瑞希「むぐぅ・・・木下さんまでぇ・・・」プクー


明久「あははっ、耳が真っ赤だよ?どうしたの?冷やしてあげようか?」フー


優子「ひゃん///や、やめるのじゃ・・・明久よぉ」


明久「やめろって言われたら、やっちゃうもんね!」フーフー


優子「ふわぁ///」ゾクゾク


秀吉「・・・・・」



康太「・・・・・」ダクダク


雄二「・・・・ちょっと見るに堪えないな。見てるこっちが恥ずかしくなってくるぞ」


秀吉「よ・・・よ、よ・・・・」


雄二「ん?」


愛子「んふふ・・・♪」


秀吉「よ、吉井君!今朝私が作ったお弁当を分けてあげるから・・・だから、だから・・・・私の元へ戻ってきてくれないかな?」


美波「木下ぁ!?」




秀吉「私からのお願いが聞けないの・・・///?」


康太「天は我を見放さなかったぁ!!」ブシャー


瑞希「きゃぁ!土屋君!?大丈夫ですか!?」


優子「ふへへ・・・って、あれ!?吉井君は?」


明久「木下さん!僕は信じてたよ!ご飯をくれる人に悪い人はいないって!」ギュゥ


雄二「こいつただのメシで釣られてるぞ!」



秀吉「・・・・・。な、何よ!吉井君のくせに生意気よ」ナデナデ


明久「あっ!木下さん痩せたね!やっぱり食べ過ぎは良くないん首が捻れて熱い熱い熱い熱いっ!!」ギリギリ


優子「それは私が秀吉より太ってるっていいたいの?ねぇ?」ニコニコ


明久「あ、ああれれれ?秀吉どどどうしたのさ・・・・?いつもの笑顔が台無しだぎゃぁぁあああ!!」


雄二「何処ぞのホラー映像みたいになってんな。すっげぇリアルだなぁ」



康太「・・・・よくあれで生きていられるなんて・・・さすが明久」フキフキ


明久「そんな聞くに耐えない褒め言葉なんてお断りだよ!いだいいだい!!」


優子「ちょっと秀吉ぃ!?あんた弟のくせに私から吉井君を取らないでくれる!?」


秀吉「今は弟がどうだとか関係ないであろうが」


優子「何?あんたホモだったの?きもいわよ!」


雄二「それは遠回しに明久をディスってんだけどな」


明久「ぐはっ!」



秀吉「わ、わしは違うのじゃ!あれじゃ!わしが頑張って育てた犬が簡単に他人に懐いてしまったような疎外感を感じてしまって・・・その・・・・」


雄二「だそうだ、飼い犬!良かったじゃねえか!」


明久「んごぱっ!」


優子「は?だから何よ?吉井君は私に抱き着きたがっていたじゃない!」


秀吉「明久は、わしじゃと勘違いして抱き着いたのじゃ」



明久「やめて2人とも!僕の為に争わないで!」


優子「止めないで!!これは私と秀吉の姉弟喧嘩なのよ!あなたは黙って見ていて!!」



・・・・・。



瑞希「・・・・はぁ・・・」


優子「え?」


秀吉「・・・・・」ポカーン


美波「どうしてあんたはこんな時に、また・・・」



雄二「おい、ヒロイン。こんなとこで中途半端なボケかますな、ボケ」


康太「・・・・・そこでその台詞のチョイスは寧ろ尊敬する」


優子「え?ちょっ、え?どういうこと?」アタフタ


愛子「ふふっ・・・優子ったら真面目だね♪」


明久「あっ・・・いや、ここはジョークでこの場を収めようと思って・・・・・」


優子「あぁ!それで皆あんな空気に・・・・・。・・・・・・ああぁ///」プシュー



雄二「まぁ・・・あれだ。さすがAクラス」


康太「・・・・さすがAカップ」


美波「だ、大丈夫よ?ほら、私達はこういうの気にしない質だし・・・だから、大丈夫よ」


瑞希「はい!美波ちゃんの言う通りです!私だって、こんな辱めを受けた事くらい人生で2、3度は経験してますから!」


愛子「あっはは~♪気にしたところでしょうがないよ!ふふっ良いもの見れたし、本日は大豊作だよ。ほら、吉井君?優子を慰めてあげて?」


明久「え?それじゃ油に水だよ?」



愛子「それを言うなら火に油ね。ほら、抱きしめて頭撫でてあげて?」


優子「!!」キキミミ


明久「え、ええっ!?殺されない!?大丈夫!?」


愛子「すごいね!吉井君の経験値はいつもドブに捨てられているんだね!というかまず殺す殺されないの選択肢なんだね!?」


明久「わ、わかったよ」


優子「!!」コクコク


愛子「ほら、行ってあげなっ♪」




優子「・・・よ、吉井君・・・・///?」


明久「き、木下さん・・・さっきはごめん」


愛子「うんうん!そこで優しく、そっと・・・」


明久「これで許してください!」ギュゥ




瑞希「ふぇ!?」


雄二「おい馬鹿っ!?」


美波「はぁ・・・もう私は知らないからね。先帰ってるわね」


康太「・・・・・・こちらも、さすがの一言に限る」




秀吉「なっ・・・なぜわしを抱き締めるのじゃ!?これじゃ本当に」アタフタ



優子「・・・・・」ユラー


秀吉「火に・・・油じゃ・・・・」


明久「え?なんでさっきお弁当を分け合おうって言ってくれたのは木下さあれ?何?僕の肩から聞きなれない断末魔が聞こえた気がしたんだけど?おかしいな、右腕が動かないや」


雄二「さて俺らも帰るか」


瑞希「ですね・・・」


康太「・・・・明久の自業自得」




優子「こんのバカぁぁああああ!!!」


明久「うぎゃぁあああ!!!」


秀吉「これ!明久は早く離れぬか!!や、やめっ!わしは被害者で!姉上ぇぇ!!」



おわり



明久「この調子じゃ明日の勉強会は殺されちゃうよぉ・・・とほほ」



ホントのおわり

続き書きます!




優子「ねぇ秀吉ぃ~?」ニコニコ


秀吉「嫌じゃ」


優子「まだ何も言ってないじゃない」


秀吉「姉上が甲高い声を出して話しかけてくる時は、いつも不幸の前触れじゃ」


優子「何よ!弟のくせに生意気よ!」プンスカ



秀吉「嫌なものは嫌なのじゃ」


優子「あんたは命を簡単に粗末にするのね」バキボキ


秀吉「さて姉上よ。わしに出来る事なら何でもするぞ」


優子「あの、さ・・・・吉井君のよく食べる物って何かしら?」モジモジ


秀吉「明久の主食は水と塩。そしてたまに砂糖じゃ」


優子「ねぇ?ふざけないでくれる?」ゴゴゴ



秀吉「ま、待つのじゃ!本気なのじゃ!この前なんか小瓶に詰まった塩をお弁当だと言って一粒も残さず舐めておったのじゃ!」


優子「・・・・・・・・ほんと?」


秀吉「ほんとなのじゃ!じゃから、その振りかざした拳は懐に収めて欲しいのたが!!」


優子「つ、つまり・・・吉井君にお弁当作ってあげたら」


秀吉「そりゃ明久も天井に届くくらい飛んで喜ぶじゃろうな」


優子「へ、へぇ~・・・そんなにね・・・・じゃあこれから平日は毎日作ってあげようかしら」モジモジ


秀吉「姉上も乙女じゃのぅ」



優子「か、勘違いしないでよね。吉井君を喜ばしたいんじゃなくて・・・・一応同じ学園の生徒だし、栄養失調で死人が出たら学園の印象も悪くなるし、ここは一生徒の私が解決の兆しになろうとしてるだけに過ぎないんだから」


秀吉「・・・・・姉上も程々に面倒くさいのぅ」


優子「というか、違くて・・・じゃあ吉井君の好きな食べ物は何かしら・・・?」


秀吉「あやつは毒物は疎か、土に鉄だって食そうと思えば口にするからのぅ」


優子「それは人間なの?」


秀吉「言うならば、限りなく人間に遠い人間かのぅ?」


優子「少なくとも人間という事なのね」



秀吉「さて・・・明久の好きな食べ物の話じゃが、明久の好きなのはパエリアじゃよ?」


優子「パエリア?え?黒砂糖とか海水とかじゃなくて?」


秀吉「さっきの話は一旦置いとくのじゃ」


優子「案外、普通ね。さっきの聞いたから、とんでもないものが飛び出てくるのだと思ったけど・・・」


秀吉「それは偏見じゃな。明久とて財布が寂しいだけじゃ。そしてさっき一応人間だと言うとろうが」


優子「そうだったわね。私とした事が吉井君になんて思い違いを・・・ごめんなさい」



秀吉「一途じゃのぅ」


優子「あ゛ぁん?」


秀吉「わしは何も言うてないぞ。気の所為じゃ」


優子「あっ!ちょっと買い物行ってくるわね」タッタッ


秀吉「む?どこにじゃ?」


優子「ちょっとスーパーに!」タッタッ


秀吉「姉上よ!明久はシーフード系のパエリアが好きらしいぞー!」


優子「え?そうなの?ありが・・・って!別にそんなの聞いてないし!でもたまたま明日は昼食にシーフードパエリアが食べたい気分だから、買いに行くだけ!変な意味はないから!」タッタッ




ガチャ!バタンッ!



秀吉「はぁ・・・どうしてこうも姉上は嘘が苦手なのじゃろうか」



ーーーーー
ーーーー
ーーー



優子「今帰ったわよー」


秀吉「随分と大荷物じゃのぅ」


優子「そうかしら?」



秀吉「ん?遅いと思ったら、何じゃ?服屋にでも行っておったのか」


優子「ほら、可愛いでしょ?」チャラン


秀吉「ほう。これは中々似合っておるな」


優子「でしょ?」


秀吉「姉上の私服のセンスはいつもデザイン性より実用性ばかりじゃからの」


優子「うるさいわね!というか、今それは関係ないでしょ!?」


秀吉「さしずめ明久に可愛い姿でも見せすまぬ!!わしが悪かった!そうじゃな!姉上は偶々服を買いたくて、偶々いつもと違うデザインを買ってしまったのじゃな!?」ギリギリ


優子「早くそう言いなさいよ。危うく手が汚れるところだったじゃない」パッ



秀吉「うぅっ・・・耳がじんじんするのじゃぁ・・・・」ナミダメ


優子「それはそうと秀吉?」


秀吉「なんじゃ?」


優子「私の部屋って変じゃない・・・かしら?」モジッ


秀吉「というと・・・?」


優子「物分かりが悪いわねぇ・・・だから!他人に見せても平気かどうか聞いてるの!」



秀吉「明久はそんなの気にせんと思うぞ」


優子「なっななな何を言ってるの///!?別に吉井君に見せるためじゃないし!あ、あー!そういえば、明日はうちに吉井君が来るんだったわね!忘れていたわ!」アタフタ


秀吉「・・・・・」


優子「何よ!その目は!?私だって人間よ?偶には忘れる事だってあるじゃない!」


秀吉「昨晩は明久の好きな人やら過去のこと・・・その前は、友人関係に」

優子「ううううるさいわね!!たまたまそんな気分になっただけじゃない!何よ?私もあんたに愛子の事でも代表の事でも聞かれたら、ちゃんと答えてあげるわよ!?それと同じじゃない!」


秀吉「姉上も筋金入りの頑固者じゃの・・・」


優子「な、なんなのよ!それじゃ私がいつも吉井君の事ばかり考えているみたいじゃない!勘違いも甚だしいわよ!まったく!」




ーーーー
ーーー
ーー



明久「『明日の勉強会楽しみだね』っと送信・・・」ピロリン


ピロリン♪


明久「あっ、返事来た」


雄二『俺は行かねえぞ?お前はゴミか?』


明久「あれ?行かないんだ。というか、なんでゴミ呼ばわりされてるんだ、僕」


美波『さすがに私は行かないわよ』


明久「『さすがに』って、何がさすがなの?」



瑞希『明久君はもうちょっと女の子の気持ちを考えた方が良いです!』


明久「もしかして送信内容ミスったかな」


愛子『誘ってくれて嬉しいなぁ♪でもでも、ボクはきっとお邪魔虫になっちゃうから、今回はパスかな?2人で楽しんでね☆』


明久「え?どういうこと?」


美春『気持ち悪いメール寄こさないでください。この糞豚野郎』


明久「あっ、間違えて清水さんにも送っちゃってた。ていうか、ボロカスに罵倒してくるし・・・」



ーーーー
ーーー
ーー




優子「・・・・よし。料理の下準備は完了ね」


優子「って、あれ?これじゃ私が前もって吉井君の為に準備していたかのようじゃない!?これじゃあ・・・」



吉井君『お腹すいたね。パエリア食べたいな』


優子『あら、奇遇ね。たまたま昨日パエリアの具材の下準備をしていたとこなのよ』



優子「とかいう不自然な会話になってしまうじゃない!」


秀吉「既に明久の提案が不自然じゃ!」



優子「あっ!でも待って・・・」



吉井君『優子は僕の好きな物を知ってて用意してたのかい?可愛いね』ナデナデ


優子『ば、ばかっ・・・///』



優子「ひゃぁ///」モジッ


秀吉「こやつは誰じゃ!?」


優子「うんうん・・・やっぱり下準備はしといて正解ね。さてと次は・・・っと・・・・・ちょ!?秀吉、あんたいつからそこにいたのよ!?」


秀吉「海老の皮を剥いて一度炙って、ソース入りの真空パックに入れたくらいからかのぅ」



優子「んなっ!最初からじゃない!?」


秀吉「いや・・・まぁそうじゃのぅ。何やらブツブツ言っておったし、手助けでも求めておるのかと思うての」


優子「・・・・・・・・」ジトッ


秀吉「なんじゃ?急に睨んできおって・・・」


優子「・・・・・あんたは何も聞いてないわよね?」


秀吉「ふむ。明久との妄想話はしかと聞い・・・・・・ては、おらぬぞ。わしはここでずっと耳を抑えておったからの。もしかして大事な事でも話しておったか?それならば済まなかった」ガクブル


優子「そう。素直な子はお姉ちゃん大好きよ♪」パキポキ



秀吉「さ、さぁて・・・・わしは就寝しようかの」


優子「うん!おやすみなさい♪」ニコニコ


秀吉「お、おやすみなのじゃ・・・」


優子「・・・・・・・・・・・誰かに言ったら殺すわよ」ニコニコ



おわり



優子「よ、吉井君からメールだ!・・・・えへへ、そんなに楽しみなんだ///」



ホントのおわり

女『車のエンジンがかからないの…』
男『あらら?バッテリーかな?ライトは点く?』
女『昨日まではちゃんと動いてたのに。なんでいきなり動かなくなっちゃうんだろう。』
男『トラブルって怖いよね。で、バッテリーかどうか知りたいんだけどライトは点く?』
女『今日は○○まで行かなきゃならないから車使えないと困るのに』
男『それは困ったね。どう?ライトは点く?』
女『前に乗ってた車はこんな事無かったのに。こんなのに買い替えなきゃよかった。』
男『…ライトは点く?点かない?』
女『○時に約束だからまだ時間あるけどこのままじゃ困る。』
男『そうだね。で、ライトはどうかな?点くかな?』
女『え?ごめんよく聞こえなかった』
男『あ、えーと、、ライトは点くかな?』
女『何で?』
男『あ、えーと、エンジン掛からないんだよね?バッテリーがあがってるかも知れないから』
女『何の?』
男『え?』
女『ん?』
男『車のバッテリーがあがってるかどうか知りたいから、ライト点けてみてくれないかな?』
女『別にいいけど。でもバッテリーあがってたらライト点かないよね?』
男『いや、だから。それを知りたいからライト点けてみて欲しいんだけど。』
女『もしかしてちょっと怒ってる?』
男『いや別に怒ってはないけど?』
女『怒ってるじゃん。何で怒ってるの?』
男『だから怒ってないです』
女『何か悪いこと言いました?言ってくれれば謝りますけど?』
男『大丈夫だから。怒ってないから。大丈夫、大丈夫だから』
女『何が大丈夫なの?』
男『バッテリーの話だったよね?』
女『車でしょ?』
男『ああそう車の話だった』

http://jbbs.shitaraba.net/internet/18581/
↑で続きを書くのでこのスレは落としてクレメンス

ok

>>227
>>228
自演

>>227
>>228
>>229
自演

優子「え・・・ちょっあんまり近付かないでくれる?」


明久「もうーやだなー!秀吉ってば、そうやって僕をからかうんだから」


優子「いや、私は姉の優」

明久「その髪型のセンスもグッドだよ!可愛い!!」ナデナデ


優子「あっ、いや、まぁ・・・・ありがと・・・じゃなくてね!というか、なななっ撫でるなぁ///」


明久「え?どうして?」

1

優子「撫でるなって言ったら撫でるな!この変態!馬鹿!!」


明久「!!・・・・ひどいよぉ・・・秀吉はいつもこんな僕に対しては罵倒なんてしなかったのに・・・・僕の唯一のオアシスがぁ・・・・・・ひっぐ」


優子「ちょっ、ちょっと!泣くことはないでしょ!?」


明久「ひぐっ・・・」グズグズ


優子「あ、あぁ・・・もう悪かったわね。少し言い過ぎたわ」


明久「秀吉ってばツンデレさんなんだからぁ!」ギュゥ


優子「ふぇ///!?ちょっとあんたねぇ!?」

明久「あれ?秀吉から珍しくお菓子の甘い香りが!?」クンクン


優子「っ!?」


明久「秀吉は食いしん坊だなぁ・・・そんなところも可愛いなぁ!」


優子「ちょっとちょっとあんた!?それって私がお菓子の食べ過ぎって・・・・そ、そそそそんな食べてないわよ!?今日はチョコの箱2つしか開けてないし・・・」


明久「十分に食べ過ぎよ?ほら、この腰だって前よりも・・・・っ!?そんな!?」


優子「は?え?どうしたのよ!?というか、そんなお腹触るなっ!ばかっ!」

明久「昨日よりも大きくなあれれ?秀吉さん秀吉さん?僕のこめかみから聞きなれない悪夢のサウンドが奏でられているんだけど?」ゴリュゴリュ


優子「執行猶予をあげるわ。さあ、私の腰にある手をどかしなさい。そして、地球と愛を誓い合いなさい・・・そして、私が一生地球と愛を育み合える身体にしてあげるわ」


明久「執行猶予なんて何処にも無いよね!?僕、土下座の後に土に埋められているよね!?ごめんね!秀吉みたいな可愛い子は、やっぱり少し太っちゃう事も気にしちゃうんだよね!でもそういうところも可愛いから大好きっ!!」


優子「だ、だいす・・・///・・・・ば、馬鹿じゃないの!?気持ち悪いのよ!変態!!」


明久「なんだか今日の秀吉は言葉も行動も男っぽいけど、どうしたの?あれ?僕の視界もどうしたの?真っ暗だなぁ」


優子「あんたは土に還すにも及ばない。塵になって、骨から肉、皮すべてを焼き尽くして焼却しなきゃならないようね・・・」

明久「やだっ・・・秀吉ってば大胆・・・・・なんて嘘嘘嘘嘘ぉ!!なにも見えない中で、首元触りれるのすっごく怖い!?え?なにこれぇ!?ごめんなさい!秀吉っ!」


優子「大丈夫・・・あんたは、丈夫って巷じゃ有名よ」


明久「どこなの!?そんなガセを流してるのは何処なの!?明らかに『ストレス発散にどうぞ!』的なアピールじゃん!?」


優子「誰とは言えないけど、その情報提供者はね、代表に追いかけながら『そういう釘バットは明久に振ってやれぇぇえええ!!』って言いながら校内を走ってたわ」


明久「雄二ぃぃいいいいい!!!!」

優子「さて吉井君。別れの言葉は済ませたようね」


明久「いやいやいや!?別れの言葉があの残忍で憎い元友人の名前なんて死んでも嫌だよ!?」


優子「たったそれだけのことで友達解消とは・・・安いのね」


明久「重いよ!十分に重いよ!!罪が重過ぎて一生払っても払いきれないよ!何!?僕はこれからサンドバッグとして生きていくの!?嫌だぁ!そんなの嫌だぁ!」


優子「ああ!もう暴れないで!」


明久「あっ・・・でも、大好きな秀吉に殺されるなら、本望かも・・・・・」


優子「は、はぁ!?何を開き直っているのよ!?」



優子「え・・・ちょっあんまり近付かないでくれる?」


明久「もうーやだなー!秀吉ってば、そうやって僕をからかうんだから」


優子「いや、私は姉の優」

明久「その髪型のセンスもグッドだよ!可愛い!!」ナデナデ


優子「あっ、いや、まぁ・・・・ありがと・・・じゃなくてね!というか、なななっ撫でるなぁ///」


明久「え?どうして?」

優子「え・・・ちょっあんまり近付かないでくれる?」


明久「もうーやだなー!秀吉ってば、そうやって僕をからかうんだから」


優子「いや、私は姉の優」

明久「その髪型のセンスもグッドだよ!可愛い!!」ナデナデ


優子「あっ、いや、まぁ・・・・ありがと・・・じゃなくてね!というか、なななっ撫でるなぁ///」


明久「え?どうして?」



優子「え・・・ちょっあんまり近付かないでくれる?」


明久「もうーやだなー!秀吉ってば、そうやって僕をからかうんだから」


優子「いや、私は姉の優」

明久「その髪型のセンスもグッドだよ!可愛い!!」ナデナデ


優子「あっ、いや、まぁ・・・・ありがと・・・じゃなくてね!というか、なななっ撫でるなぁ///」


明久「え?どうして?」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年10月03日 (土) 22:08:07   ID: 7gAPSCwn

重要なとこがないッ!!

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