提督「あー死にたい」 叢雲「……大丈夫?」 (403)

ダメ提督が叢雲にだらだらと甘える話です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407942748

提督「ここが新しい職場、か……」

提督「……ダンボールってのはどうなんだ」

叢雲「あら、あなたが司令官ね?」ガチャ

提督「あぁ、これからよろしく。えっと……」

叢雲「叢雲、よ。くさむらの叢に雲泥の雲とかいて叢雲。よろしく頼むわ」

提督「ん、よろしく」

叢雲「んで、ここでのこと聞いてるわよね?」

提督「あぁ、いくらか任務をメガネのねーさんに渡された、がーー」ドサッ

叢雲「……何してるのよ」

提督「疲れた。ここまで長旅すぎてな」

叢雲「そんなんで良く提督になれたわね」
提督「まー色々あったんよ」

提督「色々……な」

叢雲「……ふぅ」

叢雲「って、そんなのが許されるわけないでしょうがァアア!今私たちが置かれてる状況わかってんの!?」ガー

提督「うおおお!?」

叢雲「あんたがしっかりしてないと、これから先が心配でしょうがないのよ!わかったらシャキッとしなさい!」

提督「……ふっ、あはっ、あははは!」

叢雲「な、何がおかしいのよ!」

提督「いやね、今までそんなに物事ズバッと言ってくる娘始めてでさ、しかも初対面で!」

叢雲「なっ!」カー

提督「いやぁいやぁ、元気もらったよ」

叢雲「ふ、ふんっ、あんたのためなんかじゃないんだからねっ!」

提督「あぁ、お前はお前のために生きろ」

叢雲「えっ……」

提督「ただ……信じてもいいか?」

叢雲「はっ?な、なにをよ?」

提督「お前のこと、信じてもいいか?」

叢雲「っ!」

提督「……」

叢雲「……わかったわ。いいわよ、それで」

提督「……ありがとうな」

叢雲「……っ!さ、さぁ!さっさと任務こなすわよ!はやく戦力増やさなきゃこれから先が苦労するんだから!」

提督「おーおー、おすなおすなって」

でまぁ、これが約一年前ぐらいの話か。

提督「……」

叢雲「艦隊が帰投したわ……なに読んでるのよ?」

提督「あ、おかえり。同窓会のお誘い来ててさ」

叢雲「へぇ、あなた友達いたのね」

提督「ひどくね?」

叢雲「だって、ねぇ……」

提督「学校とか通ってた間は友達結構いたぜ?」

叢雲「今交友を持ってる?」

提督「ねぇです……」

叢雲「典型的なコミュ症じゃない」

提督「うう……んで、戦果は?」

叢雲「ふっ、こんなものよ……」

提督「お、ぼちぼちだな……んっ」

叢雲「?なにか問題でもあったかしら?」

提督「いや、そういうわけじゃない、気にするな」

叢雲「?なによ気になるわね……」

提督「さってと、任務完了、今週はこの後しばらく休めるぞ」

叢雲「ふぅ、出撃三昧だったしさすがの私もつかれたわ」

提督「今日はゆっくり休め……と言いたいが大事な話がある。今夜は開けておけ」

叢雲「……わかったわ」

その夜

叢雲(なにかしらね、呼び出しなんて……夜のお手伝い、は流石にないわよね。一応勝負下着だけどいやいやそういう気持ちがあるとかではなくて……)ブンブン

叢雲「ん゛んっ」(突然すぎるしそんな予兆はなかった、むしろ……)

叢雲「……」トントン

提督「よっ」ガチャ

叢雲「おまたせ、とでも言うべきかしら?」

提督「ま、待ってたかと聞かれたらイエスと答えるだろうな。入りな」

叢雲「で、用事ってなにかしら?」チラチラ

提督「……なんか落ち着きねぇな。ま、座れよ」

叢雲「あれ、こんなソファーいつの間に……」

提督「最近買ったが、使ってなかったんだよな。潜水艦たちがスイカ割りし出したりで汚れそうだったし」

叢雲「この部屋の構造を時々疑うわ」

提督「ほいっ」

叢雲「?」

提督「あ、麦茶だから気にすんな」

叢雲「いや、それはそれで雰囲気台無しじゃない」

提督「だってこれしかないんだもん、経費的な問題だもん」

叢雲「あんたがいろんな無茶言うからでしょ。AL作戦の件だって……」クドクド

提督「まーそれはそれだ!今夜はほら、特別な日だろ?」

叢雲「?……あ、あー」

提督「……わすれてたん?」

叢雲「い、いや、最近忙しかったし!」

提督「それでも二人の大事な記念日だろぉ……」

叢雲「わ、わるかったわよ!」

提督「ま、いいんだけど」

叢雲「酸素魚雷が手元にないのが悔しいわ」

提督「ま、今日は忘れられない日にしてやるよ」ボソッ

叢雲「は?」

提督「あ、花火だぞー」

叢雲「あ、本当……綺麗ね」

提督「……」ムフー

叢雲「あんた動作で残念がられる男でしょ」

提督「ばれたか。喋らなければイケメンとよく言われましたよ」

叢雲「家族に?」

提督「いろんな人に」

叢雲「……」

時々彼は遠くを見ながら喋る。
私の知らない彼がいる。
それがたまらなくもどかしいのはなぜ?

提督「…お……む…」

叢雲「ひゃいっ!?」

提督「オウッ!?そこまでビビるとは、そんなに花火が珍しかったか?」

叢雲「……初めてだもの」

この気持ちも、始めてで。

叢雲「もやもやするのよ!あなたが私を見て喋らない時!そんなに過去が大事!?今の私は見る価値がないとでも!?」

提督「……それは、悪かった。おれの悪い癖だ」

叢雲「私は今をあなたに見て欲しいのよ!過去に縛り付けられてなにも変えられない奴にはなって欲しくないの!」

提督「叢雲……」

叢雲「今でも夢に見るわ、誓い合った者たちが沈んでいく光景を、あの沈んで行く感覚を!それでも私はっ!」グッ

提督「もういい、わかった。もう喋るな」ギュッ

提督「すまん、辛い過去を持ってるのは俺だけじゃないよな。そうなんだ、それでも前を向かなきゃなんだ。でもその力がないんだ」ギュ……

叢雲「……」

提督「俺、やっぱ弱いんだ。忘れることはできない。でも受け止めきれない、そしたらここまで落ち潰れちまった」

叢雲「…!…!!」

提督「叢雲、初めて会った日の俺の頼み事、覚えてるか?」

叢雲「~~!!~~~~!!!」パンパン

提督「え、あ、ごめん、きつかった?」パッ

叢雲「落ちるかと思ったわァアァ!」ゲッホゲホ

叢雲「ぶはー、で、最初の日?信じさせてってやつ?」イライラ

提督「おう、お前をしんじて頼み事が一つある」

叢雲「どんなお願いごとかしら?」ユッサユッサ

提督「俺とケッコンしてくれ」

叢雲「」

提督「俺はお前を信じるっていう、一方通行な関係じゃなくて、お互いがお互いを信じる、そんな関係をお前と築きたい」

叢雲「」

提督「俺は弱い、これからも強くなるのは難しいだろう。でもお前にも弱い部分はある。お互いでそこを補い合えばきっと……って、おーい」

叢雲「えっ、ケッコン!?いいわよ!ええ!そんな気がしてたわ!きっとそんなものだろうって!おほほ!!」

提督「どうしよう叢雲さん壊れた」

叢雲「……わ、わるかったわよ……」

提督「おらの一世一代の告白が、プロポーズがパァだゾ……」

叢雲「……んもう」

提督「もうこれは神からのお告げだゾ……お前は女とくっつくなって」

叢雲「い、いや、そういうわけじゃ」

提督「つーかぁ、俺と付き合うとかマジめんどくねぇー?俺みたいにメンヘラ気味の男とかマジ無理じゃねー」

叢雲「あんた神奈川生まれだったのね」

提督「はぁ、やっぱ女運ねぇのかな俺」

叢雲「……はぁ」トコトコ

提督「あ、叢雲、今日のことわす……」チュッ

叢雲「……」んむー

提督「……!?」チュパ…

叢雲「忘れられるわけないじゃない。そして忘れさせるわけないじゃない」

提督「……叢雲、俺、弱いよ?」

叢雲「知ってるわ」

提督「クズだよ?」

叢雲「知ってるわ」

提督「こんな俺でも?」

叢雲「リョ○好きでもスカ○ロ好きでも構わないわ」

提督「待ってなんで知ってるの」

叢雲「待って」

叢雲「ともかく!ケッコンするんでしょ!」

提督「ん……いいんだな?」

叢雲「当たり前じゃない。あんたのこと支えられるのなんて私ぐらいよ」

提督「……ありがとな」

叢雲「……あんたこそ、私のこと、裏切らないでよね」スッ

提督「ったりめーだ」ソッ…

叢雲「うん……うれしい」キラッ


だいぶ端折ったがとりあえずこれが俺と叢雲のケッコン記念日の話だな。

というわけで今夜の部はおちまい。
お目汚し失礼しました。

こっから先はだっらだらと俺(提督)が叢雲に甘えるお話です。

よければ感想とか、シチュとか、くだされば幸いです(チラチラチラチラチラチラ

ではおやすみなさい。

ちなみにリアルでは叢雲はまだ96レベ。一周年の前に結婚したい

えっちなはなしはありますか

よし早く4-3で潜水艦を狩る作業に戻るんだ

叢雲嫁は良いぞぉ(Lv125)
かわいいし強いしかわいいし

ムラクモってツンツンし出したときに頭を両手でホールドしつつ20秒ほど見つめたあとに2,3分かけてじっくりとフレンチキスをしたくなる娘だよな。

>>24 一応考えてますがまだ先のお話

>>25 ぐぬぬ羨ましい

>>26~28 叢雲ちゃんに罵られるのもいいがたっぷりいじわるして慌てふためく様子を楽しむのもこれまた一興。さすが叢雲ちゃん万能。

これからトリップつけますね。

>>24 一応考えてますがまだ先のお話

>>25 ぐぬぬ羨ましい

>>26~28 叢雲ちゃんに罵られるのもいいがたっぷりいじわるして慌てふためく様子を楽しむのもこれまた一興。さすが叢雲ちゃん万能。

これからトリップつけますね。

マルゴーマルマル

叢雲「んむぅ……はっ」バッ

叢雲「ふぅ、流石にまだね」ハァ…

叢雲「いやいやいや!!期待してたとかそういうわけじゃ……」

提督「んー?むぅ……」

叢雲「……んもぅ、バーカ」

叢雲「さて、早起きしちゃったし……何しようかしら」

叢雲「このままここにいるのも、悪くはないかもしれない……」ピトッ

叢雲「いやいや!そんな自堕落な女になっちゃダメよ叢雲!」ブンブン

提督(朝から面白いなぁ)

叢雲「流石に起こすのはあれよね、なら別のこと……朝ごはんでも作ろうかしら……」

叢雲「……じ、自分の分のついでよ!ついで!提督のためなんかじゃないんだからねっ!」

提督(かわいい)

ちくわ大明神(かわいい)

提督(こいつ……直接脳内に!)

叢雲「というわけで食堂に来て見たけれど、以外と早起きな人多いのね」

龍田「あらぁ?叢雲ちゃん早いじゃない」

叢雲「龍田さんも早いのね」

龍田「天龍ちゃん顏寝坊だから先にご飯作りにきてるのよ。叢雲ちゃんは?」

叢雲「今日は早く目が覚めて、その、いや、特に用事があったとかそういうわけじゃないんだけどその」キラッ

龍田「あら?あらあらあら~?」

叢雲「ひえっ!?」

龍田「あーそーゆーことねー、ふふっ、叢雲ちゃんもかわいいところあるじゃない」

叢雲「うううるさいわねぇ!」///

龍田「それで、今日は朝ごはん作りに来たのね?」

叢雲「あ、あいつの分はついでよつ!い!で!」

龍田「はいはい、それじゃぁ一緒に作る?」

叢雲「むっ、ひ、一人でも……」

龍田「そうやって始めての食事で思い人に離れられた娘が歴史上何人いるか……」

叢雲「ひうっ……」

龍田「まぁ、私もちょうどお手伝いが欲しかったのよ。ね?お願い叢雲ちゃん」

叢雲「し、仕方ないわねぇ」

龍田(ふふふ、素直じゃないんだから)

龍田「それじゃ、これ」

叢雲「……何よこれ」

龍田「エプロンよ」

叢雲「それはわかるわよ!なんでこんなにひらひらしてるのよ!」

龍田「本当は天龍ちゃんに着せたかったんだけど、あの子こういうの好きじゃないみたいでねぇ……似合うと思うんだけどなぁ」

叢雲「これ、着なきゃダメ?」

龍田「いい?叢雲ちゃん。台所は戦場よ。そこにあなたはなんの武装もなしに突入するのかしら?」

叢雲「えっ、えと、それもそう、なのかしら」

龍田「そうよ~というわけで」

叢雲「わ、わかったわよ……」

龍田(本当は絶対可愛いと思ったからなんて言えないわね)

叢雲「これでどうかしら?」

龍田「にあってるわよ~」(やべぇ予想以上だやべぇ)

叢雲「で、今日は何を作るのかしら?」

龍田「そうね、お味噌汁は絶対として、簡単な厚焼き卵とかどうかしら?」

叢雲「そうね、あいつはあんまり好き嫌いしないだろうし」

龍田「あいつ?」

叢雲「あっ、いや、ほら!作っても食べられないのは嫌じゃない!?いや、どっちに背よ食べさせるけど!!」

龍田(かわいい)

間宮(かわいい)

龍田(いつの間に)

叢雲「で、何からするの?」コホン

龍田「とりあえずお味噌汁から作るわよ」

叢雲「このダシパックってのを入れるわけね」

龍田「そしたら具材を煮て~」

叢雲「味噌を溶かすのね」

龍田「あら、結構ちゃんと作れるじゃない」

叢雲「とっ当然よ!朝飯前だわ!」

龍田「お手伝いはいらなかったかしらね」

叢雲「ふ、二人分だけじゃ手応えがないじゃない」

龍田「ふふっ、卵焼きの味付けはどうする?」

叢雲「あいつは牛乳と砂糖だけとか言ってたわね」

龍田「……」ニコニコ

叢雲「……?……!あ、ちが、これは」

こんなのが何回もあったので以下略

龍田「さて、卵焼きも出来たし、大根おろしに醤油をつけて……」

叢雲「秋刀魚みたいな食べ方ね」

龍田「これが美味しいのよ~」

叢雲「へぇ、そうなの」パクッ

龍田「どうかしら?」

叢雲「……いいわね、甘ったるいのが醤油と大根と意外と会うのね」

龍田「提督、きっと優しい親御さんだったのかもしれないわね」

叢雲「え?」

龍田「あまーい卵焼きは優しいお母さんの味、だと思うわ、私はね」

叢雲「……ふーん」

龍田「さて、それじゃ私は天龍ちゃんを起こさないとね。叢雲ちゃんもがんばってね~」

叢雲「あ、えと……ありがとう」

龍田「……いえいえ、それじゃまた後でね」

叢雲「……お母さん、か」

叢雲「って、エプロン忘れてったわね……」

マルロクマルマル

叢雲「さて、提督起こしに行かないとね」ガチャ

提督「ん、おはよう叢雲」

叢雲「あら、起きてた?」

提督「まぁな」(お前が起きてた時からなーってのは内緒)

叢雲「ちょうどよかった。朝ごはん出来てるわよ」

提督「おっ、叢雲の手作りか?」

叢雲「龍田の手伝いついでよ!」

提督「にしても嬉しいなぁー!他の人の手作りごはんなんていつぶりかなぁ」

叢雲「そこまで?」

提督「ここに来る前もしばらく一人暮らしだったしな。あ、でも食堂の間宮さんのも一応手作りか……むぅ」

叢雲「ほら、ごはん冷めちゃうわよ」

提督「あいあい」

ひとりの艦娘を周り全員で愛でるSSって久しぶりに見たな

あと2-4クリアしたのに未だに叢雲と天龍が来ないんですが

提督「お、味噌汁に卵焼き……しかも大根おろし付きか。いいねぇ和食だねぇ」

叢雲「ま、その程度だったらいくらでも作れるわよ」

提督「ほほう、それじゃ……」スッ

提督「これからは毎日作って欲しいな」ボソッ

叢雲「なっ、みっみみもとであさからなにを!!」ボボッ

提督「あはは!ま、なんだ、いただきます!」合掌

叢雲「……」ドキドキ

提督「……」ズズッ

叢雲「……」ジー

提督「うん、うまい」

叢雲「!」パァア

提督「ここの味噌汁はうまいが、叢雲の味噌汁は格段にうまい!いやぁ、俺は幸せもんだ」

叢雲「ふ、ふんっ、どうってもんよ!」

提督(なんかなまってる可愛い)

叢雲「そ、その卵焼きも私が作ったんだけど、あ、味付けは砂糖と牛乳だけよ!」

提督「お、俺の懐かしの味じゃねーか!どれどれ……」ハフッハフハフッ

叢雲「ど、どうよ……」

提督「……あ、やばい、泣きそう」

叢雲「ふぇっ!?」

提督「いやぁ、懐かしいなぁ……この味、昔食べたのにそっくりだ」

叢雲「お、義理母さんの味、かしら?」

提督「……いや、ばーちゃんの味だ」

叢雲「ばーちゃんて……」

提督「あ、悪い意味じゃねぇぞ!すごくうまいし……やっぱ叢雲とケッコンしてよかった」

叢雲「……ふんっ、ばーか」

叢雲「!」パァアが叢雲「!」ババァに見えた。疲れてるのかな休みなのに

>>40 龍田とかやんちゃな妹を持つお姉さん系は相性いいかなとか勝手に解釈。というか我が鎮守府に仲の悪い娘はいません(断言

叢雲「ま、いいわ。ほら、ちゃっちゃと食べて今日の任務こなすわよ」

提督「あいあーい」


一方その頃

天龍「今日の卵焼きは珍しく甘ったるいな」

龍田「大根おろしと合わせると美味しいわよ~」

天龍「どれどれ……おお、なるほどなかなかいけるじゃねぇか」

龍田「天龍ちゃんに喜んでもらえて何よりだわ~」

龍田(あっちもいいかんじかしらね)

天龍「うめえー!おかわり!」

龍田「はいはい、いっぱい食べてねー」

この後しばらく甘焼き卵大根おろし添えが流行ったのはまた別のお話……

つーわけで今日はここまで。

すごいタイトル回収今だに出来てねぇけど。

次はもうちょい俺と絡むのにしたい。

ではおやすみなさい。

>>42 モルダー、あなた疲れてるのよ。

これ前作があったりするのか?
前半から叢雲との関係がよく分からん

再開っぽい。


叢雲「ふー夜も涼しくなって来たわね……」

叢雲「そして今日もあいつは外の方で忙しくて顔を出せない、と……」

叢雲「……話し相手がいないと暇ね」

日向「あぁ、暇だな」

叢雲「うのうぉうぁわぁ!?」

日向「なんだ、そこまで驚くことはないだろう」

叢雲「い、いや、誰もいないかと思ったのよ」

日向「ま、海辺はなんだか落ち着くからな。さざ波の音のせいかな」

日向「それにしてもこうも提督が留守だとあの頃を思い出すな」

叢雲「……そうね、あれからもうそろそろ一年間、か」

提督が着任してから始めての大型作戦。
作戦後突然姿を消した提督。
噂では駆け落ちとかなんとか。

叢雲「ま、ちゃんと帰って来たからいいけれどもね」

日向「半年も一体どこに……」

彼の放浪生活、その半年間のことについてはほとんどが謎のままだった。

叢雲「ま、きっと何かあったんでしょう」

日向「叢雲は何か知らないのか?」

指輪をチラリと見られる。

叢雲「……あいつが話さないなら私が知る必要はないわ」

日向「……そういうものか」

日向「あいつもいい嫁をもらったものだ」

叢雲「……お見通し、か」

日向「ん?なんのことだ?」

叢雲「いいえ、なんでもないわ」

日向「……ま、相談ならいつでも来たまえ。もっと日向お姉様に頼ってもいいぞ?」

叢雲「ふふ、遠慮しておくわ。伊勢の件知らない方が珍しいわよ?」

日向「うぐ……ま、まぁ、そういうことだ。じゃ、私わ戻るよ」

叢雲「おやすみなさい」

日向「無理するなよ」

叢雲「……どうってことないわよ」

自室

叢雲「二人用ベッドも一人じゃ広いわね……」

叢雲「提督が帰って来てから半年間もたったのね」

叢雲「季節遅れの雪が降ってたあの頃私はまだあいつとそう仲良くなかったわね」


半年前ー

天龍「おい!提督が帰って来たぞ!」

叢雲「……やっと、ね」

提督「……わりぃ、心配かけた」

天龍「お前、大丈夫かよ……顔色悪いぞ?」

提督「すまん、少し休ませてくれ……」

天龍「あ、あぁ、しっかりな!」

叢雲「……」ムスッ

提督「……くっ、くっくっ……あはは……あーあ……」

提督「……なんでこうなっちゃったかな……」

叢雲「入るわよ」ガチャ

提督「あ、叢雲……」

叢雲「……だいぶ荒れてるようね」

提督「すまない、今片付ける」

叢雲「いいわよ、そのままで……で?何があったか話してもらおうかしら」

提督「お前結構容赦ないよな」

叢雲「半年も音信不通のやつに容赦も何もないわよ。で、駆け落ちでもしてたの?」

提督「ん……駆け落ちとはちょっと違うな……」

叢雲「ほう、では詳しく報告してもらおうかしら。あなたにはその義務があるわ」

提督「……へいへい」

提督「一生添い遂げたい相手に出会った」

叢雲「……」

提督「そいつと半年一緒に暮らしてた」

叢雲「……」

提督「裏切られて、帰ってきた」

叢雲「……そう」

提督「以上だ。何か質問は?」

叢雲「何がそこまであなたを突き動かしたのよ」

提督「変われると思った」

提督「彼女となら俺は変われると、信じてた」

提督「じっさいあいつと一緒にいる頃は今までと比べ物にならないほど幸せだった」

提督「でもやっぱりダメだった。俺は弱いままだった」

叢雲「さっき裏切られたって言ってたけど」

提督「あいつ、間者だったんだ」

提督「馬鹿な話だ。単に踊らされてたんだ。俺はもう、変われないんだ」

叢雲「……その間者、どうしたの?」

提督「憲兵に突き出したさ。もうあいつとは関わりたくない。顔も見たくない」

叢雲「ならいいわ」

提督「……いままで何度変わろうとしたか……なんどそれが否定されたか思い出せねぇ。もうなにやってもそれが肯定されねぇ。もう……疲れた」

叢雲「……そう」

提督「もうこの職もやめようと思う。あとはどっかの樹海でぽいー、かな」

叢雲「何言ってんの、これから大型作戦よ?」

提督「……は?いや、いまから準備したんじゃ……」

叢雲「あんたがいない間はしっかり管理しておいたわよ。他のみんなもだけど……あなたの帰りを待っていたのよ」

提督「俺を待ってるなんて、そんなこと……」

叢雲「あるわよ。ここにいる全員、あんたがいなきゃここにいないし、それにあんたの甘々の管理のウケ、結構いいのよ」

提督「それでもこんな俺がここにいていいハズが……」

叢雲「……はぁ、あんた、私との約束も忘れたわけ!?あんたから言い出したんでしょうが!」

提督「えっ、あ、あの……」

叢雲「私はあんたを信じてる。だからあんたは私含め、ここの全員を信じなさいよ」

提督「叢雲……」

叢雲「忘れたとは言わせないわ。始めての出会ったあの日、あんたが私に誓わせた約束を」

提督「……そう、だな。約束は守らないとな」

叢雲「あんたがどんなに弱かろうが、脆かろうが構わないわ。私はあんたを信じてやるわよ」

叢雲「だからほら、さっさと準備して!そのシケたツラどうにかしなさい!」

提督「……あぁ、悪かったな。俺はお前を、みんなを信じよう。さてっ!」グイッ


叢雲「……ふっ、あんたが提督、ね」

提督「お前が俺の右腕、な」


「勝手にあんたのしたにつけないでよ」
「えぇ!?提督のしたに着くのが艦娘じゃ……」
「だまらっしゃい!」


叢雲「懐かしい……と言うか恥ずかしいわね、この記憶」///

提督「俺も若干若気の至り入ってるから恥ずかしいわぁ」

叢雲「……いつから?」

提督「お前の演説部分から」

叢雲「……」ワナワナ

提督「いやぁ、まさか一人語り始めちゃうとは、よっぽどさみしかったか?」

叢雲「酸素魚雷でも食らってなさい!!」

提督「え、ちょタンマタン……」ドーン

叢雲「ふんっ、ばーかばーか!!」タタタッ


提督「お前には感謝してもしきれねぇよ、叢雲」

つーわけでちょっと過去のお話。
>>49 でご指摘があったので。
提督のダメさがチラチラうかがえるかと。

というわけで寝ます。おやすみ。

叢雲かわいいようえへへ。

>>50よその話をするのはマナー違反なんだが
「安価で暁にアプローチを試みる」ってググれば幸せになれるよ

>>65 ありがとう検索かけてみるよ

なんで>>1が反応するだー!?

>>67 そりゃ、ぷりっぷりのロリッロリなスレは無のがしたらならんだ……(スレはここで途切れている。

では再開としますかね。


叢雲「ったく、帰って来てしばらく様子を見てたら元気そのもの、心配して損だったわ!」

叢雲「……ま、それは表のあいつなだけだったわけだけど」


数ヶ月前

叢雲「さて、今日の仕事は終わりね」

提督「あぁ、ありがとな叢雲。今日はもう上がっていいぞ」

叢雲「えぇ、じゃ、おやすみなさい」

提督「いい夢見ろよ(裏声」

叢雲「……ばっかじゃないの」ガチャン

提督「手厳しいなぁ」


叢雲「あ、しまった……部屋の鍵忘れちゃったかしら」

叢雲「多分あそこで……はぁ、気が重いわ……」

叢雲「提督ー?いるの?入るわよ」ガチャ

叢雲「?いないのかしら……」

叢雲「まぁいいわ。鍵鍵……」

ッヒッ……ハッ、ハァ、ハァ……

叢雲「……提督?いるの?」

叢雲(寝室かしら……でも入るのは……)

っ!ヒッ、やめっ……許し……

叢雲「!提督!?何事!?」バターン

提督「っ!やめ、こっちくるな!見るな!」

叢雲(敵らしき姿は見当たらない……襲われてたわけじゃないのね)

叢雲「はぁ、本当あんたは心配するだけ損な男ね」

提督「……あぁ、悪りぃ」

叢雲「あら、えらく無口ね」

提督「今は気分じゃない。用事はなんだ」

叢雲「忘れ物よ、わーすーれーもーの」

提督「……そうか、もう戻れ。明日もあるんだ」

叢雲「……そうわいかないわね」

提督「何を」

叢雲「あんた、隠し事してるでしょ」

提督「……お前らに話す必要はない」

叢雲「……私たちが迷惑被る、と思ってるのかもしれないけど、むしろ逆よ。あんたが何に怯えてて、うなされてるのかわからないままのほうがよっぽど迷惑よ」

提督「……」フイッ

叢雲「こっち見なさい」グイッ

叢雲「……よく見たらひどい顔ね。まともに寝れてないでしょ」

提督「……まぁな」

叢雲「あんた最近妙にやつれてるから何か隠してると思ったけど……」

提督「さすが叢雲だ」ハッ

叢雲「どれだけ秘書やってると思ってるのよ」クスッ

叢雲「ともかく、私に話しなさい。あんたは私に隠し事なんてできないんだから」

提督「叢雲……」

叢雲「信じてるんでしょ?私の事」

提督「……そうだな、全部、話そう」

ここで私は彼の人生をようやく全て知った。

ここに来るまでの経緯、失踪のきっかけ、裏切り、そしてここに戻ってくるまで、全て知った。彼のこと。彼の人生を。

叢雲「なるほど、ね」

周りの過多な期待。親に振り回された少年時代。どこにも馴染めなかった青年時代。居場所を失い荒れ狂っていた頃もあったらしい。

提督「引きこもってオンラインゲームを極めた頃、ここへのオファーが来たんだ。戦略や判断力を持つ人材が求められてたらしい。まさかゲームやってて仕事が入り込んでくるとはな、皮肉なことだ」

彼の親はとことん彼の趣味や夢を否定し、「理想的な息子」を求めていた。特にゲームは時間の無駄だと否定し続けていた。彼の最後の居場所だったのに。

提督「そんなこんなで今ここにいるわけだ」

叢雲「なるほどね……」

こういう時にどういう言葉をかければいいのか、私は知らなかった。

提督「今でもさ、もっと別の、それこそ夢とか追っかける人生を歩めたのかなって思うんだ。無駄だってのはわかってるけど」

叢雲「過去は、変えられないわね」

自分の過去、あの記憶、蘇る。

提督「もう俺の人生なんてなかったことにした方がいいんじゃないか。そう思うんだ。周りが誰も味方してくれなかった。俺のことを肯定してくれる人なんていなかった。こんな俺ならいない方がいいんじゃないか、毎晩そういうこと考えてうなされるんだ」

叢雲「長い。けど、そうね……」

私も目覚めた直後はあの記憶が鮮明に蘇って、よくうなされてたわね。周りが助けてくれたおかげで今はなんともないけれど。

彼は昔の私と同じ、過去の記憶が現在を未来を侵している。忘れたいのに忘れられない。そんな日々を一人で過ごして来た。誰の助けもないまま。

今度は私の番、かしらね。

叢雲「……そう、散々苦しんだわね」そっ

提督「むらく……」

叢雲「もういいのよ。泣いても謝っても、私に頼っても。苦しいわよね。さみしいわよね……」ぎゅっ

提督「……すまん、叢雲……ほんとに……」じわっ

叢雲「しばらくは話も聞いてあげる。一緒に夜も過ごしてあげる。だから甘えてもいいのよ」

あんたにはその権利がある。
昔の私にも、その権利があったのだから。


その後しばらくは彼の寝室にしょっちゅう通ってた。デキてるとかいう噂も流れると思っていたけれど、察しのいい連中ばかりでたすかったわ。

昔の私を理解してくれたのだから当然とも言えるかしら。


その後彼と他の艦娘との交流も増やした。彼がもっと私たちを信用し、私たちがもっと彼を信用するために。

結果としては、まぁまぁね。

時々フラッシュバックするけれども、経過は順調そのもの。

彼自身も自信がついてきたし、それに、プロポーズできるまでにもなった。

素直に良かった、とか嬉しいとか言えないのが少しばかり切ないけれど。

……この性格、どうにかすべきかしら?

提督『叢雲はそのままでいいんだよ。そのままで』

いつか言われたセリフを思い出す。

……私は私のままで彼を愛そう。
彼が彼のままで私を愛してくれるように。


叢雲「……よし、こんな物かしらね」

叢雲「……見られたら見たやつを徹底的に沈めなきゃね……しっかり隠しておかないと」

提督「おーい、叢雲、夕飯だぞ」トントン

叢雲「わかったわよ!いまいくわ!」バタン

ま、たまには優しくしてあげるからいいわよね?





なお、件の日記を龍田に盗み読みされていることは梅雨知らぬ叢雲だった。

ちゃんちゃん

どこから日記だよ!とか、日記ってなんだよ!初出じゃねーか!とか、後付けじゃねーか!とかいうツッコミはなしでオナシャス!
しっかり構成練ってるわけじゃないのよ思いつくがままに書いてるのよお兄さん許して~



……こんなテンションですが>>1です。

今日は気分がいいので調子に乗りましたはい。

提督の過去変はあと若干エロシーンありの次回ぐらいでおしまいかな。

叢雲の過去編も考えてる。

イチャコラが足りんかもしれんな……


というわけでおやすみなさい。




あぁ、あと暁スレ覗いて見たけどあぁいう純愛物もいいよね。うん。

そろそろ再開しよう。眠気との戦いになるが。



提督「んーまーとお仕置きかよぉ……こちとら戦力足りないからあっての手伝い出来ねぇっての」

提督「あーもー今日は寝よう!そうしよう!」ガチャ

叢雲「あら、遅かったじゃない。おかえりなさい」

提督「……よし、叢雲、状況を整理しよう」

提督「まず、俺は今しがた上からのお達しを聞いてきたところだ。ちょうど扉を開けたら俺のベッドの上にひらひらの薄い服を来た叢雲がいる。さて、これはどういうことだ?」

叢雲「……あんた、乗り気じゃないの?」ぶすっ

提督「今日は疲れたんだよぉ……」

叢雲「最近随分とご無沙汰じゃない!」

提督「そりゃ大型作戦で忙しいからな」

叢雲「仕事と私どっちが大事なのよぉ……」メソメソ

提督「いやもちろんお前だけどさ」

叢雲「あっさり答えられるとむかつくわね」

提督「顔が赤いのもムカついてるから?」

叢雲「……ばーかばーか」

提督「でも本当、今日は勘弁してくれら」

叢雲「……なら添い寝ぐらいはしなさいよ」

提督「それぐらいならいいけど」

叢雲「ふん、作戦が終わったら三日三晩絞り尽くしてあげるわよ」

提督「そりゃ男児冥利に尽きるってもんだな」

叢雲「やっぱばか」

提督「んで俺もうこのまま寝るけど」脱ぎっ

叢雲「腰巻に上半身裸ってどうなのよ」

提督「暑いからしゃーなし」

叢雲「……ってこの匂い、あんた風呂入ってないでしょ!」

提督「あ?めんどい朝シャンする」

叢雲「だーめ!布団とかシーツに匂いが付いちゃうでしょ!」

提督「え、そんなにくさいか……」ショーック

叢雲「……まぁ、そうね、そうよ!臭いわ!」

提督(なんだ今の間は)

叢雲「とにかくお風呂ぐらい入りなさい!」

提督「体洗うのだるい」

叢雲「~~っ!もうっ!仕方ないわね!洗ってあげるからほら、行くわよ!」グイッ

提督「耳は引っ張るなぁぁあああ!聞こえなくなったら大変だろおおおお!」ズルズル

叢雲「まったく、一人でお風呂もろくに入れないなんてだらしがないにもほどがあるわよ一体どんな生活してたのよもいうかちゃんとご飯食べてる?歯磨いてる?」

提督「お前はおかんか!歯磨きは必ずやってるし飯だってお前が三食しっかりうまいもん作ってくれてるじゃねぇか!」

叢雲「それもそうね。でもお風呂事情は知らなかったわよ。しばらく監視が必要かしら?」

提督「監視されるの好きじゃないって何度いえば……」

叢雲「でも誰かに見ていて欲しいくせに……」ぼそり

提督「……」

叢雲「……ま、体は正直ね」わしゃわしゃ

提督「……サラシにスパッツとか卑怯だろ」

叢雲「そっちの意味じゃないわよばか」クスッ

提督「……俺は嘘つきだからねぇそりゃ口と体は正反対さ」

叢雲「でもあんたの嘘は人を傷つけないためについてる。知ってるから大丈夫よ」

叢雲「息をするように嘘をつく、それがあんたの表の顔。私は嫌いじゃないわよ、そっちのあんたも、こっちの、あんたも」

提督「……迷惑かけるなぁ」グスッ

叢雲「……いいわよ」だきっ

提督「あーんむ、ちょいと元気になった」

叢雲「さっきよりは元気そうね」

提督「にしてもこうしてると懐かしいな。初めて一緒に風呂入ったの、覚えてる?」

叢雲「忘れないわよ。結婚する前に一回入ったわね」

提督「……あいつを沈めた時、だったな」

叢雲「古参の中でも、あんたを理解してたやつだったわね」

提督「酒癖悪かったよなぁ、あいつ」

叢雲「でもおかげであんたもだいぶアクが抜けてたじゃない」

提督「酒ダメだっつったのにあいつったら無理やり……」

叢雲「そういえば結婚の報告してないじゃない」

提督「あぁ、忙しくて首が回らなかったからな……明日からはだいぶ暇になるぞ」

叢雲「……やっぱり、ね」

提督「あぁ、話つけてきた。こちらから今作戦への支援はもう不可能ってな」

叢雲「仕方ないわ。半年もほったらかされたんだから」

提督「うぐぅ……とりあえずこれは俺のけじめだ。ま、刑罰はないと聞いたから大丈夫だろう」

叢雲「ならここで死ぬまで働きなさい」

提督「あぁ、死ぬまで一緒だ」

叢雲「……あんた、それ素で言った?」

提督「……さぁね」にへら

叢雲「……嘘つき」

下手くそな、嘘つき

くっそ、ミスってさげった…

叢雲「さてと、そろそろ戻りましょ」

提督「ん?湯船に入らないのか?」

叢雲「もうお湯なんてはってないでしょ」

提督「この暑さならぬるま湯ブロでもいいだろ」

叢雲「じゃあ入っていけば?」クルッ

提督「……まてよぉ……」ガシッ

叢雲「……はぁ……」



提督「湯船の中だと叢雲がもっとかるーい」

叢雲「ぬるい……」

提督「あーやっぱり誰かと一緒に風呂に入るのっていいな」

叢雲「そう?私は人の膝の上での入浴なんてこれっぽっちも落ち着かないのだけれども」

提督「眼光が戦艦級です叢雲さん」

叢雲「しかも……本当からだは正直だし……」チラッ

提督「……生理現象です」ギンギン

叢雲「提督、ギルティ」

提督「だってだってだって!叢雲可愛いもん!仕方ないもん!」

叢雲「……ま、いいけど」テレッ

提督(計画通り」

叢雲「提督、死刑不可避」

提督「ぐえっ」

叢雲「で、一発抜いてく?」

提督「ここローションねぇぞ」

叢雲「私のリンスがあるけど」

提督「それでいいのか」

叢雲「さぁ?とりあえず物は試しじゃない?」

提督「誰のモノでナニを試すんですかねぇ」

叢雲「うっさい」ぬりぬり

提督「あ、やべぇこれいいかも」

提督(かすかに香る叢雲の髪と同じ匂いのする液体がマイサンにっ!)

叢雲「あ、でもこれじゃ口でできないわね」

提督「あー手でいいよ」

叢雲「そう?飽きない?」

提督「あーと足とか、か。胸……もありだが、んーだだだだだ!」

叢雲「あんたの考えてることが手に取るようにわかるわ」ギチギチギチ

提督「まって!叢雲さん!マイサンが!マイサンがグッバイしちゃう!」

叢雲「胸だってちゃんとあるわよ!」

胸を張るがcかそこらぐらいである。

叢雲「本当にあんたのマイサンとさよならしたい見たいね」

提督「じゃあ、胸で!胸でお願いします!」

叢雲「なっ……し、仕方ないわね………」もにゅぅむにゅ

提督(ほう、これは……寄せて挟む、とか考えたが、まさか乳輪と先をくっつけるとは……こいつ、できるっ!)

叢雲「ど、どうよ?」くちゅぬちゃ

提督「え、あぁ、たまらん、最高。マジ叢雲愛してる」

叢雲「……まあいいわ」ぬりぬり

提督(乳輪でたっぷり焦らして……何する気だ……っ!)ぬりっこりっ

提督(なんだこの感触!おっぱいではない、乳首でもない!脂肪とか柔らかい物でなく!硬い!まさか……)

叢雲「あんた、よくここ見てるからつけて見たけど、どう?」

提督(ABARABONEEEEE!)

提督(予想外!柔らかいおっぱいからコリコリとした乳首ときて次は肋骨!肋骨ずりとは始めて体験するっ!)ぬちゃぬちゃ

叢雲「こんなのが気持ちいいのかしら……って、どうなのよ」

提督(もう無理たまらない言葉にできない)

叢雲「……まぁ、多分いいのよね……」

提督「やべぇ、叢雲、そろそろ一発出そう」ぬちゃぬちゃ

叢雲「ん、出していいわよ」ぬちぬち

提督「っ!叢雲っ!」どぴゅ

叢雲「っ~久しぶりだからか結構出るわね」

提督「肋骨、くせになりそうだわ」

叢雲「けげ、また変なのに目覚めさしちゃったかしら」

提督「脇の下からあばらに当てるのとかやりたいな」

叢雲「……また暇が出来たらね」

提督「あぁ、今日はもうクタクタだ。寝よう」

叢雲「流石に賛同するわ。お風呂って疲れるのね」

だから風呂は嫌いなんだよ……

それとこれとは別よ……

今日は眠いのでこれぐらいにしておきます。

本番のは二回分ぐらい書くかな。
レイプも純愛も取り揃える予定。
ではおやすみなさい。





そいやロストエイジ見てきた。
ラチェットェ……
心やさしき軍医に敬礼。



では本当におやすみなさい。

乙です

まじすか、ラチェットまで…
ジャズと言いアイアンハイドと言い殺しすぎでしょ…マイケル・ベイは富野なのか…?

レイプ? 提督以外の他人にヤられるならその告知はオナシャス

>>89 ですが演出としてはアイアンハイドとラチェットの死はかなり素晴らしい物でしたね。いかに強靭な兵士でも信頼している師匠的存在の裏切りには歯向かえないことや人間のオートボット狩りの非道さを表現するには完璧でした。

しかしまぁ、よく初期メンバーを殺せるな、とは思いましたし(アインハイドの時点で)ラチェットの死後の仕打ちの惨さはかなりショックでしたね。

次回作では誰が死ぬのやら……


>>90 詳しく話すとネタバレになるのであまり言いませんが…強いて言うならこのSSに提督以外の男は出ないれす。

あ、まだレズレイプの可能性もあるからね!ね!

提督「くっ、殺せ!」 女憲兵「ぐへへ……」
こうだろ

>>99 気が向いたら別スレでそんなん書くかもね

そして100スレである。再開。


提督「……」ジトー

叢雲「ほら、起きなさい。朝よ」

提督「お前早起きだな……」

叢雲「あんたが朝弱すぎなのよ。低血圧にもほどがあるわよ」

提督「るっせーなー誰のせいだと……」もみっ

叢雲「……朝からセクハラとは、元気な物ね」

提督「あ、あかん、これそういう気分じゃないやつだ」

ボコスカベコスカ


提督「はひ、目が覚めました」

叢雲「よろしい。朝ごはん出来てるわよ」

提督「あーい」

叢雲「って、部屋から出るんだから服くらい着なさい!他の娘もいるんだから!」

提督「うーい」ぼりぼり

叢雲「ったく、朝から仕方ないわねぇ……」

>>99 気が向いたら別スレでそんなん書くかもね

そして100スレである。再開。


提督「……」ジトー

叢雲「ほら、起きなさい。朝よ」

提督「お前早起きだな……」

叢雲「あんたが朝弱すぎなのよ。低血圧にもほどがあるわよ」

提督「るっせーなー誰のせいだと……」もみっ

叢雲「……朝からセクハラとは、元気な物ね」

提督「あ、あかん、これそういう気分じゃないやつだ」

ボコスカベコスカ


提督「はひ、目が覚めました」

叢雲「よろしい。朝ごはん出来てるわよ」

提督「あーい」

叢雲「って、部屋から出るんだから服くらい着なさい!他の娘もいるんだから!」

提督「うーい」ぼりぼり

叢雲「ったく、朝から仕方ないわねぇ……」

提督「……」あむもぐんぐ

叢雲「……」ジー

提督「……」もしゃもしゃ

叢雲「……」指くるくる

提督「……」ズズッ

叢雲「……」たるー

提督「……朝から面白いな叢雲」

叢雲「こんな朝もたまにはいいわね」

提督「そだなーんまい飯と、可愛い嫁がいる、男の理想だな」

叢雲「褒めても何も出ないわよ」にへら

提督「お前のにやけ顔だけで十分だ」

叢雲「に、にやけてなんてないわよ!」

提督「まーた照れてる。そこがいいんだが」

叢雲「朝からバッカじゃないの……」てれてれ

天龍「おい提督!いちゃついてるところ悪いが緊急伝達だ!」ガチャ

叢雲「いちゃついてるわけじゃないわよ!」

提督「それで、内容は?」

叢雲(無駄に切り替え早いわね……)

天龍「南西方面から未確認物体の接近を探知した!数およそ20!どうする!?」

提督「そこそこいるな。とりあえず偵察機を飛ばせ。第一艦隊は各個戦闘準備、待機するように伝達」

天龍「了解だ!」ダッ

提督「せっかくの朝飯の時間を邪魔してくれたんだ、ただじゃ返さねぇぞ」

叢雲「公私混同とはまさにこのことね」

そうだレスだうわ恥ずかしい酸素魚雷食らって沈みたい気分だ。


数分後

赤城「偵察の結果敵の主戦力は潜水艦の模様。おそらく偵察部隊かと」

提督「だとしてもこんなにあっさりバレるか……?駆逐艦二隻及び軽巡洋艦二隻に対潜装備と、金剛と赤城も一応参加してくれ。嫌な予感がする」

赤城「了解しました」

金剛「久々に腕がなるネー!」

提督「編成は叢雲、ヴェールヌイ、木曾、天龍、金剛、赤城で行くぞ。対潜を主軸に木曾は水上機も装備していけ」

赤城「航空隊の編成はいかがなさいましょう」

提督「スツーカと彩雲……一応烈風も連れて行こう」

赤城「了解、さて、妖精さんを集めないと」

提督「金剛は何時もの装備で構わん。出番がない方がありがたいが」

金剛「て、提督ぅ~それはあんまりね~!」

提督「ま、運が悪けりゃ、な」

ヴェールヌイ(以下ヴェル)「にしても提督随分と慎重だね」

叢雲「潜水艦で偵察に来ているのになんでわざわざ発見されたか気にしてるんでしょうね」

木曾「あぁ、油断は禁物、だからな。水上機は要らないと思うが」

天龍「俺なんて完全対潜だからむしろその水上機がほしいぐらいだ」

提督「よし、各自準備はいいな?」

装備よーし、補給よーし!

叢雲「いけるわ」

提督「そんじゃ第一艦隊……出撃!」

ウララー!


明石「なんで無人島生活なんですかね」

間宮「まぁ、ノリでしょう」

赤城「偵察機の情報からして会敵まで八分ほどです!」

叢雲「ソナーにかすかに反応があるわね」

天龍「この程度ならでっけぇ魚ぐらいじゃねぇか?」

ヴェル「この距離で八分はないだろうしね」

金剛「電探にも反応なしデーズ」しぼーん

木曾「そー気を落とすなって。運が悪かったんだろ」

赤城「む、第二偵察隊が帰還……!?」

天龍「どうした赤城」

赤城「数が減ってます……潜水艦に対空が……?」

木曾「おっと、つまり運がいいかもしれねぇってことだな」

赤城「偵察隊によると潜水艦の後方に戦艦と空母が確認された模様です」

金剛「わーたしたちのでばんねー!」

叢雲「とりあえず潜水艦から沈めるわよ!」

\ウラー!/

鎮守府

提督「そうか、戦艦に空母か。備えあれば憂なし、塞翁が馬、ともあれ不運なのは変わらんな」

大淀「そろそろ会敵と予想されます」

提督「初手は単横陣で乗り切り、戦艦相手になったら単縦陣に切り替えるように伝えてくれ」

大淀「かしこまりました」

提督「ふぅ、あいつらならなんとかなるだろう」


海上

木曾「鎮守府からの通信、単縦陣で乗り切れってよ」

叢雲「言われなくてもそのつもりよ!」

ヴェル「敵影発見……これは……!天龍!危ない!真下だ!」

天龍「へっ!読めてんだよっ!」斬ッ

カ級「アバー!」ぶしゃー

天龍「あぁ、重油のにおいがさいっこぅだなぁ」タパパッ

木曾「また出たよ、天龍のバーサーカーモード」

ヴェル「戦場に出るといつもこうだよね」

赤城「今度は前方から来ますよ!」

叢雲「カ級ばかり……さっさと沈みなさい!」ポンッ

叢雲の装備している、地上戦用のグレネードランチャーのような形をした爆雷投下砲より放たれた爆雷は敵潜水艦直上に着水、起爆した。海を割るような爆発とともに潜水カ級をミンチにした。

断末魔を上げる暇もなく次弾、ヴェールヌイの発射した爆雷が別のカ級に命中するも轟沈までは至らなかった。

敵勢力に反撃する隙を与えないよう、間髪入れずに対潜装備をした三人の爆雷の連射と赤城による艦載機からの爆雷投下もあり、尖兵の潜水艦部隊は難なく全滅した。

この後も二度潜水艦の攻撃を受けるも、艦隊はほぼ無傷だった。

赤城「次の会敵は五分後、先の偵察情報からしておそらく戦艦率いる主力部隊かと」

金剛「やーっと私の出番ネー!待ちわびたネー!」

天龍「血を……俺に血をッ!」

叢雲「帰ったらお医者に見せなきゃ」

ヴェル「龍田さんに任せた方がいいと思うけど……」

赤城「!敵航空機接近!迎撃します!」

叢雲「そういえば空母もいたんだったわね」チャッ

緊急用のボウガンのような武装から艦載機を射出し、迎撃。他の艦も自動小銃型の武装で航空機を撃ち落とす。敵の航空機も艦爆のみだったため難なく制空権確保は成功した。

金剛「さて、一発ドカンとやってやるねー!」チャキッ

無反動砲を模した武器を肩にかけ、敵影に向け発射。見事に命中するも、敵旗艦である戦艦ル級を駆逐艦イ級がかばう形になり、戦艦の轟沈ならず。

木曾「んじゃ、今度は俺の番だな」

水上機を発射し、長距離狙撃用武装を構え、発射。一撃目を外すも、弾着観測情報より微調整、第二射を見事弱点に命中させ軽空母ヌ級を轟沈。

木曾「どーってもんよ!」

叢雲「駆逐艦も残り三体、戦艦は無傷。夜戦狙いで行くべきね」

ヴェル「駆逐艦の轟沈を優先しよう。叢雲、ニ級は任せるよ」

叢雲「あんたこそしっかりロ級沈めなさいよ」

ヴェル「無論さ」ザッ

敵艦との距離が狭まったタイミングでロ級に急接近し、弱点部である口内めがけ一斉射撃。グラリと体を傾け内部から爆発するロ級。

ほとんど同時にニ級も爆発し敵駆逐艦は全滅。した。

赤城の艦載機による攻撃を仕掛けるもル級撃破ならず。

夜戦に突入し、叢雲の不意をついた接近による闇討ちによってル級撃破。

今回の作戦は成功を収めた。


はずだった。


天龍「叢雲!あぶねぇ!」

叢雲「はっ?」ズガッ

ル級が最後の力で叢雲にゼロ距離で主砲を浴びせた。ヴェールヌイの追撃によりル級は完全に轟沈するも、叢雲は大破し、意識不明となってしまった。

大淀「以上が報告です」

提督「……それで、帰還までどれぐらいだ?」

大淀「叢雲が大破した為、10分ほどかかるかと」

提督「できるだけ急ぐように伝達。ドッグの準備も始めろ。明石と夕張にも手伝ってもらう」

大淀「はい、かしこまりました」

提督「……叢雲っ!」ギリッ

天龍「第一艦隊!今戻ったぞ!」

提督「よし!全員ドッグに迎え!よく頑張った!」

天龍「提督、叢雲がっ!」

提督「把握してる。とりあえずドッグまで運んでくれ。明石と夕張を待たせてる」

天龍「すまねぇ、俺がもっと早く気づければ……」

ヴェル「いや、私がもっと早く反応出来ていればよかったんだ……」

提督「大丈夫だ、お前らはよくやった。今回は不慮の事故だ、気にするな。ほら、休んでこい」

天龍「……すまねえ」

提督「大丈夫だっつーの」

ヴェル「……ほら、天龍、行こう」

天龍「あ、あぁ、わかった」

提督「……ったく、お前らしくもない……」

提督「珍しいなぁ、お前が大破とは」

痛々しい叢雲の姿を見下ろす提督。片腕が吹き飛び、腹に大穴が空いている。

提督「明石!なるはやでこっちも頼む」

明石「はい!今すぐ行きます!」

ふと吹き飛ばされていない右手に何か握っていることに気がついた。

提督「……ったく、無茶するなぁ……」

顔を見られないように帽子を深く被り直し、明石の治療開始を確認して部屋を出た。


叢雲「……悪かったわよ」

提督「怒ってねーよ。無事で良かった」

叢雲「……油断したわ。まさかあんなにしぶといとは」

提督「気にするな。誰にも失敗はあるさ」

朝飯をつまみながら気を落とす叢雲と話す。

治療は終わり、腕も腹も元通りになっていた。

提督「ま、嬉しいこともあったしな」ニヤー

叢雲「な、何よ、にやけて気持ち悪い」

提督「内緒だ」

あの時右手に固く握っていたのは左手の薬指だった。

提督「やっぱお前を嫁にして良かったなーとおもったんだよ」

頭の上にはてなマークを浮かべながらしかし珍しく提督が何を考えているかわからない叢雲だった。


しかし、嬉しい反面、少し恐怖も感じていた。
あの傷で次の日には元通り。人間とは、自分とは違う……そう痛感するのであった。



提督「龍田に言われて日記を始めたが、なんかなぁ……やっぱ俺が書くとイマイチくらい雰囲気が出てあれだな……」

叢雲「夕食よー」

提督「あいあい」

何かいてたのよ
始末書
…ふーん


なお龍田にはやはり読まれているのであった。

では外も明るくなって来たので今日はこれまで。

お腹すいたし目がががが……

おはようございます。ではでは。

再開(・・・・)

提督「叢雲、デートしよう」

叢雲「……仕事は?」

提督「今日はいいだろぉ……」

叢雲「いつか楽するために今を頑張るのよ。明日頑張るじゃダメなのよ?」

提督「やだーもうおらはがんばっただー嫁とデートしたいんじゃぁ・」

叢雲「うっっっっぜぇ」

提督「……」(´・ω・`)

叢雲「……」ツーン

提督「……」(´;ω;`)

叢雲「……」むぐ…

提督「……」。゚(´っωc`)゚。

叢雲「……わかったわよ……」

提督「叢雲ー!」ダキッ

叢雲「だー!離しなーさーいー!」

加賀(入りづらい)

提督「というわけで有給使った」

叢雲「あれ、有給なんであったの?」

提督「コネでここに入ったんだ、コネで有給取るなんて造作もねぇよ」

叢雲「あんた全国の社畜を敵に回したわね」

提督「たとえ世界が敵になろうと俺はお前の味方だからな」

叢雲「いえ、遠慮しておきます」

提督「まーともかくだ、どこ行くかー」

叢雲「決めてないのね」

提督「だって叢雲と休日を過ごしたかっただけだもの」

叢雲「……まぁ、いいわ」

提督「せっかくだしウチの近くで散歩するか」

叢雲「提督の実家……」

提督「俺しか住んでないがな」

叢雲「……ごめん」

提督「いーよ。気にしてないっつーか俺も家族とは不仲だったんだ、いない方がいいさ」

提督「それに今は叢雲がいるしな」

叢雲「……で、案内してくれるんでしょ?」

提督「ん、河原にいい公園があるんだぜー」

叢雲「あら、楽しみね」

提督「きっと気に入るさ」

提督「んーむ、ここは相変わらずだ」

叢雲「いい風ね、海が近いかしら」

提督「ちょっと進むと海だからな。逆に進むと山だらけだが」

叢雲「提督はどっちが好みかしら?」

提督「自宅一択だな。動きたくない」

叢雲「……ヒキニート」

提督「まあ、そうなるな……」

提督「……」座り込み

叢雲「……?」

提督「こいちゃこいこい」くいっくいっ

叢雲「?……!」ぶんぶん

提督「むー」ぶすー

叢雲「っ……ふんっ」すとん

提督「うしうし」なでなで

叢雲「ばかばかばーか」ぼっ

提督「……」ふぅ

叢雲「……」つまみっ

提督「……ふっ」ぎゅー

叢雲「……」むすっ

提督「……」

叢雲「……」

提督「……!」ぴこーん

叢雲「っ」ぞわっ

提督「ふふふ……」くいっ

叢雲「っ!っっ!!」かあぁ

提督「……叢雲かわいい」

叢雲「っ……ふんっ」ぎゅむ

提督「んー」ちゅっ

叢雲「むーむぅ……」ちゅっちゅ


子供「ままー」

まま「みちゃらめぇ・・!」


提督&叢雲「!?」びくぅ

提督「いやぁ、ちょい盛り上がりすぎたな」

叢雲「もうっ!ほんとーにばかっ!」

提督「へっへへ……」

叢雲「ちょっとその気になっちゃったじゃない……」

提督「……ウチくる?」

叢雲「……いいのかしら?スキャンダルとかなんとか」

提督「コネで処理できるし」

叢雲「わーお」

提督「というわけでいらっしゃい」

叢雲「お邪魔するわ」

提督「適当にかけてて。緑茶でいい?」

叢雲「構わないわよ。それにしても……」キョロキョロ

提督「ん?どした?」

叢雲「提督のことだしいけない物の一つや二つあると思ってたけど……目立つのはパソコンにゲーム機とモニタがいっぱいあるだけでつまらないわね」

提督「お前なぁ……」

叢雲「テレビとかないの?」

提督「見ないから買ってない」

叢雲「ふーん」

提督「パソコンいじってもいいけど変なことするなよ」

叢雲「いいわ、そういう趣味ないもの」

提督「あっそ」

提督「ほい、お茶……って、珍しいな叢雲がボーッとしてんの」ズズッ

叢雲「……結構な回数体を重ねてるのにあんたの家に上がるの初めてと思うと変な話よねぇ」

提督「……お、おう」

叢雲「で、この後なにするのよ」

提督「なんも考えてねぇな。夕飯でも作るか」

叢雲「あらあんたが作ってくれるのかしら?」

提督「こう見えても家事は得意なんでな」

叢雲「いや、あんた結構家事似合いそうななりしてるわよ」

提督「叢雲には言われたくねぇな」

叢雲「なによ女男」ニヤッ

提督「いったなこのかーちゃんめぇ」コチョコチョ

叢雲「ちょ、やめっ、やめなっんっ」

提督「ふはははは……」


提督「さて、夕飯なににしようか」ボロっ

叢雲「なんでもいいわよもう」プンプン

提督「パスタでいいか」

叢雲「トマトかしら?」

提督「オリーブメインでしたー」

叢雲「てぬきー」

提督「手抜きじゃないもん好みだもん」

叢雲「てーぬーきー」脚パタパタ

提督(かわいい)

提督「じゃ、適当にしてて」

叢雲「早く作ってよね」

提督「あいあい」


提督「・♪」ゴボゴボ

叢雲「……」たるーん

提督「ほいー」バララ

叢雲「……」ゴロゴロ

提督「んー」ちゅるん

叢雲「……」スッ

提督「うし、もーちょい」

叢雲「……」ススス…キュッ

提督「ん?どーした叢雲」

叢雲「……暇」

提督「あーもーちょいでできるから待ってろ」

叢雲「ここで待つ……」

提督「……ん?眠いんか?」

叢雲「別に……」

提督「はいはい、もうちょっと待ってろよー」

叢雲「ん……」

提督「ほい、出来たぞ叢雲ー」

叢雲「んー……」クンクン

叢雲「……なんかいい匂いがする」

提督「だろ?オリーブは強いのだ」

叢雲「で、でも味はわからないしっ」はむっ

提督「どーだ?」

叢雲「おっ、おいし……あっ、いや、まっ、まぁまぁね!」

提督「そーかそーか」クスクス

叢雲「なっ!なによ!」

提督「いやーおいしそうに食べてくれて嬉しいよ」にへら

叢雲「っ・……むぅ……」

提督「ついでに照れてるところも見れたからよし」

叢雲「殴る」

提督「やめて」

叢雲「ごちそうさま」フキフキ

提督「さて、皿洗うかな」

叢雲「むぅ……」

提督「あー、終わったら構ってやるからまってろって」

叢雲「やー……むにゃ」

提督「無理すんなって」

叢雲「皿洗い後にしてよ……」

提督「キャラ崩れてんぞ」

叢雲「あんたがそーさせたんでしょ」

提督「むぅ、理不尽。しかし甘んじて受け入れよう」

叢雲「むーむー」ぎゅー

提督「はいはい」よっこいせ

叢雲「むふー♪」お姫様抱っこ

提督「可愛いなこのやろー」

叢雲「ふふん……」

提督「ほーら、ベッドだぞー」

叢雲「んむぅ……」

提督「疲れさせて悪いな」ちゅ

叢雲「んふー……」

提督「……さって、皿洗いを」ぎゅむ

提督「……」

叢雲「んー……」ぎゅー

提督「……仕方ないなぁ」もふもふ

提督「……おやすみ、叢雲」

翌朝

叢雲(んっあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!)

叢雲(せっかく自宅に突入したのに先に寝ちゃったあ゛あ゛あ゛あ゛!)

叢雲「しかも離してくれないし」抱かれっ

提督「スースー」抱きっ

叢雲「……仕方ないわねぇ」こてっ

叢雲「……しばらくこのままも悪くはない……かもしれないわね」

提督「むらくもぉ……」抱きーん

叢雲「……ふふっ」

提督「腋舐めさせてぇ」げへへ

叢雲「起きろ」ぼごっ

叢雲「ふんっ」

提督「朝からなぜにキレキレ……」

叢雲「あほ!ばか!変態!」

提督「実際変態」

叢雲「ご飯早くしてよね!」

提督「へいへい、仰せのままに」

叢雲「……そのうち気が向いたらしてあげた方がいいのかしら……」ボソボソ

提督「ん?なんかいったか?」

叢雲「なんでもないわよっ!」プンプン

提督「さて、そろそろ鎮守府に戻るか」

叢雲「そうね。こんな狭い部屋には飽き飽きだわ」

提督「悪かったなー給料は趣味に回してんだよ」

叢雲「……貯蓄とかは?」

提督「……これから頑張るよ」

叢雲「……しっかりしてよね」

提督「もう俺の人生は俺だけのもんじゃないもんな」

叢雲「……そうね」ふふっ

提督「さーて、片付けよーし、火の元よーし、またしばらくの間さらばだ、我が家よ」

叢雲「ま、気が向いたらまたそのうち来てあげるわよ」

提督「旦那ァ、これがツンデレってやつですぜ」

叢雲「うるさいばか」

提督「へっへっへー」

一週間も放置した上エロシーンなし、ギルティですね。さーせん。

今回はここまでで。ではでは。

叢雲「最近暇ね」かちゃ

金剛「そーデスねー」コポポ

利根「なに、準備と兵站のための時間だと思えば良いじゃろう」ズズッ

瑞鳳「それで第一艦隊で女子会してるのね」

伊58「ご、ゴーヤは違うでち……」

叢雲「まさかこうしてティーカップまで揃えてくるとはね」

金剛「せっかくのガールズトークデスからネー」

利根「わしは緑茶の方が好きだがの」

瑞鳳「私は紅茶も好きよ」

伊58「苦いでち……」

叢雲「あと天龍とヴェールヌイがまだね」

瑞鳳「あの二人は姉妹が賑やかだもんね」

金剛「私も比叡がなかなか姉離れしてくれなくて困ってマース」

利根「筑摩はなかなかにお節介じゃからのぉ。わしは大丈夫だというのに」

叢雲「みんな苦労してるのね」

金剛「叢雲も提督とはどうなんデスか?」

叢雲「あんまり面白い話はないわよ?」

瑞鳳「またまたーこの間提督の家に行ったんでしょ?」

叢雲「なっ、それはっ!って、なんで知ってるのよ!」

瑞鳳「あっ、しまった」

金剛「ダメね瑞鳳ゥー、それは内緒ネー」

叢雲「……誰が情報元かしら?」ゴゴゴ

瑞鳳「えっとぉ~」ちらっ

伊58「ち、ちがうでち!ゴーヤはなにもしらないでち!」

叢雲「いや、あんたは見間違えるはずないわよ……まぁいいわ、こないだ提督の家に行った件だけど、特に何もなかったわ。ご飯食べて泊まっただけよ」

瑞鳳「泊まった……ってことは一緒に寝たんでしょ!何もないはずないわよね?」

叢雲「ないわよ……その日提督疲れてたし。久々の休みだったからぐっすりよ」

金剛「果たしてぐっすりだったのは提督だったのか、叢雲なのか、気になるネー」

叢雲「てっ、提督の方に決まってるじゃない!私がぐっすりなんてそんなわけ……」

一同(分かりやすい)

ヴェールヌイ「やぁ、お待たせ……もう盛り上がってるみたいだね」

金剛「ヴェルちゃんいらっしゃいネーお茶の準備はレディーよ」

ヴェル「ありがとう、金剛さん。で、また叢雲と提督の話かい?」

瑞鳳「そうなのよーこの子、提督のお家まで上がって特に何もないのよー」

ヴェル「?それがどうしたんだい?別にしよっちゅう夜の営みをしているんだからたまの休日には……おっと」

叢雲「ヴェールヌイいいい!あんたぁああ!」

ヴェル「いやはや失言失言」

瑞鳳「ほっほーう」ニヤニヤ

金剛「熱々で羨ましいネー」ニヤニヤ

叢雲「だあああ!」

叢雲「……もう、いいわよ……」ハァ

金剛「まぁ、ほどほどにネー」

叢雲「うっさいわよもう……」

ヴェル「あと天龍が来てないだけか。いつものことだね」

瑞鳳「龍田さんがいるからねえ」

利根「龍田のやつもちゃんと姉離れすべきじゃのお」

伊58「あれは姉離れとかいう次元じゃないと思うのでち……」

龍田「あらぁ?オリョクルに連れて行かれたいかしら?」

伊58「ひいいいいいっ!?」

龍田「お待たせー」

一同(いつの間に……)

叢雲「で、龍田が来たはいいものの、肝心の天龍は?」

龍田「天龍ちゃん、恥ずかしがってないで出て来なさいよ~」ぐいっ

天龍「だぁ~や~め~ろ~」ひらひら

一同(ひらひらのメイド服……だと?)

龍田「せっかく新しい服買ったんだから誰かに見せなきゃってね」

天龍「お前が勝手に買ったんだろ!?俺に着せる必要ないだろおおお!?」

龍田「かわいいからいいじゃない」

天龍「かわいいのとか、俺似合わねぇし……」

一同(似合ってるんだよなぁ……)

叢雲「ま、ともかく席に着きなさいよ。ひらひらさん」

天龍「叢雲おおお!お前裏切ったなああああ!?」

叢雲「さーて、なんのことやら」

金剛「まぁまぁ、天龍これでも飲んで落ち着くネー」

天龍「あ、いい香り……じゃねーよおおお!」

龍田「それじゃ、楽しんでってね~」がちゃ

天龍「うう……あんまりだぁああ……」

利根「何を悩んでおる天龍よ。似合っとるではないか。羨ましい限りじゃぞ」

瑞鳳「そうよ天龍。可愛いじゃない」

天龍「可愛いのが理想じゃねぇんだよ!」

叢雲「あれ、そういえばゴーヤは?」

ヴェル「あぁ、龍田さんに連れて行かれたよ」

叢雲「……南無三」チーン

伊58「いやああああ!オリョクルいやあああ!」

金剛「で、確か叢雲と提督のはなしだったわネー」

叢雲「なんで蒸し返すのよ」

天龍「おっ、こないだ提督の家に行ってたらしいじゃねぇか。あれどうなったんだ?」

叢雲「かくかくしかじか」

天龍「ちぇ、なんだ。つまらねーの」

利根「たまには休息も必要ということじゃな」

瑞鳳「いつものは忙しいもの、ね?」ニヤリ

叢雲「瑞鳳やっぱあんたでしょ情報元」

瑞鳳「ななななぜに!?」

叢雲「あのとき偽装を外さず待機してた空母はあんただけだからよ。それなら私たちが気づかない説明もつくし」

瑞鳳「さ、彩雲はその時整備してたし……」

叢雲「……だれが彩雲って言ったかしら?」

瑞鳳「……おーまいがー」

叢雲「さて、どうしてくれようかしら」

金剛「罰ゲームネー!」

天龍「お、楽しそうだな」

瑞鳳「ふえぇ……」


ヴェル「ここは賑やかだねぇ」

利根「じゃのう。しかしお前さんの姉妹も賑やかじゃないか?」

ヴェル「まぁ、その通りだけどね。あっちはまだ可愛らしいが、こっちは下手すりゃドカンだからね」

利根「ま、迫力は違うじゃろうなぁ」

ヴェル「これに正規空母が参加しようものなら恐ろしいね」

利根「翔鶴ぐらいかね、平和に済みそうなのは」

ヴェル「だねぇ」

叢雲「じゃ、瑞鳳はコスプレするってことで」

瑞鳳「うぅ……何を着ればいいのよ」

天龍「じゃあ俺のこの服でどうだ?」

叢雲「いいわねそれ。ついでにお腹ださせましょ」

瑞鳳「なんでよ~」

天叢「楽しそうだから」


瑞鳳「うう……」

天龍「似合ってるんじゃねーか?ふふふ……」

叢雲「天龍はいつの間にもとの服をとってきたのよ」

天龍「隙を見て」

金剛「器用ネー」

瑞鳳「いつまでこの格好しなきゃなのよぉ」

叢雲「今日一日はその格好でしょ」

天龍「さて、俺もいい加減お茶をいただくとするかな」

叢雲「はい、あんたの分」

天龍「お、さんきゅ叢雲」

金剛「まるで親子ネー」

叢雲「どっちが親よ」

天龍「そりゃ叢雲がかーちゃんだろ」

叢雲「誰がカーちゃんよ!」

天龍「あ、でもそうなると俺の親父が提督か……」

叢雲「あいつは父親向きじゃないわね」

金剛「さすが提督のことはよく知ってるネー」

ヴェル「そりゃ一番長いからね。そろそろ一年か」

金剛「オーウ、確かにそろそろ一年間ネー……何かお祝いすべきネー」

利根「む、祝いか!祭りか!酒か!?」

ヴェル「お酒は……でるかもね。ウォッカとか」

叢雲「発想がロシアンね……」

天龍「そうかぁ、あいつがここに来てから一年か」

叢雲「といってもみんなが揃ったのは結構後じゃない。瑞鳳もまだそんなに長くないし」

天龍「わかってねぇな叢雲、お前と提督の出会いから丸一年なんだから祝うほかねーだろ」

金剛「二人の馴れ初め気になるネー」

叢雲「あんまりいい話じゃないわよ。でも一年か……いろいろあったわね」

ヴェル「私も比較的長い方だが、提督と叢雲のことを知ったのは結構最近だな」

天龍「提督が放浪から帰って来てからあいつらくっついたからな」

金剛「最初の頃は叢雲もだいぶツンツンしてたネー」

利根「最初は腑抜けたやつだと思ったが、叢雲と共に過ごす時間が増えるに連れて成長してたの」

瑞鳳「今では熱々だけどね」

叢雲「あんたら勝手に盛り上がって……そして瑞鳳、あんた罰ゲーム追加するわよ」ギロッ

瑞鳳「はひぃ!ごめんなさい!」

叢雲「あんたらはそういう話ないの?男は確かに少ないけど、出会いとか……」

金剛「んー外に出かける時は比叡が一緒だから男の人とはなかなか仲良くなれないネー……」しょぼーん

天龍「俺も龍田と一緒だからな。なんか男が寄ってこねぇんだ……なんでだろうな」

一同(あぁ……)

ヴェル「私はまぁ、年齢があれだし」

叢雲「のくせにウォッカは飲みたがるわよね」

ヴェル「あれはいいものだ。叢雲も飲んでみるといい」キラキラ

叢雲「い、いいわ……」

利根「ワシは妹に変な虫がつかないようにしておるからな。ワシより強ければ良いのだが……」

叢雲「艦娘より強い男は早々いないと思うけど」

瑞鳳「わたしはちょっと、外はこわいかなーなんて」

叢雲「うるせぇびびり覗き魔」

瑞鳳「ひどい」

叢雲「まとめるとみんな男との絡みはない、と」

金剛「だから叢雲の話が楽しーネー」

叢雲「いい迷惑よ、まったく……」

天龍「今のところ男が欲しいとも思わないからな」

ヴェル「ほかの泊地ではモテモテな提督もいるらしいよ」

一同「ないわー」

叢雲「まぁ、あいつはモテるタイプじゃないわね」

利根「で、叢雲は彼奴のどこに惚れてるのじゃ?」

叢雲「惚れてるわけではないけれど……なにかしら、うーん」

瑞鳳「惚れてもない相手と体を重ねるの!?」

叢雲「うっせぇ。依存してるのよ、あいつはわたしを」

天龍「で、お前はどう思ってんだよ」

叢雲「どうって……別に語るほど何か思ってないわよ」

金剛「叢雲、あなたの提督に対する気持ち、はっきりと言葉にしておいた方がいいですよ?」

叢雲「むぅ……気持ちと言われても……あいつと一緒にいるのが当然になったし、その、夜の方も当然と言うか……」

瑞鳳「一緒にいるのが当たり前……もうそんなに……」ガクガク

叢雲「惚れたというより惚れられた、というのが実際のところだし……あいつはもうわたしがいることが必然になってしまってるしね」

金剛「叢雲、あなたは彼と一生添い遂げられますか?」

叢雲「……あいつはわたしを信じた。わたしもあいつを信じる。あいつが信じる限りは一緒にいてやるわよ」

金剛「……そう、なら構わないです」

天龍「……ふっ、いいな、信頼し会える関係ってのは」

叢雲「そうね、悪くないわ」

ヴェル「……さて、祝い酒と行こうか」ウオッカー

利根「ふふふ……そうくると思っておったぞ」日本酒ー

金剛「みんなには内緒ネー」ワインー

天龍「ワインは場違いじゃねーか?」

金剛「レディーのたしなみデスよー?」

利根「祝い酒ではないだろう!」

金剛「それならウオッカもそうデース!」

ヴェル「なに?それは聞き捨てならないな」

叢雲「あぁ、ティータイムだったのが……」

天龍「まぁ、仕方ないな」

瑞鳳「日本酒……じゅる」

叢雲「隠れアル中め」

その日の夜
わいのわいの

提督「ん?やけに賑やかだな……」がちゃ

提督「なにしてん……」

……整理しよう。

俺の視界には半裸の艦娘が三人と、嘔吐物の海に沈む二人の艦娘が目に入ってきた。

そして、ちょうど叢雲が自身のパンティーに指をかけていた。

視覚情報が理解を超えた瞬間意識は闇に飲まれた。
直前に見えたのは……魚雷だったか?

提督「うーむ、納得いかん」

医務室で目が覚めた。見舞いの品と思われるウォッカとフルーツの詰め合わせ……おそらくヴェルのものだろう。

提督「いやー死ぬかと思ったよ、ねぇ?」

叢雲「……」正座

一同「……」正座

提督「まぁ、お前らに公的法律の影響が少ないのはあるが、職務中に飲酒は良くないと思うよ?」

一同「はい……」

提督「あとヴェル、持ってるウォッカを預けなさい」

ヴェル「て、提督、それはあんまりだ」

提督「今回の件もあるし、上がうるさくなる前に、な」

ヴェル「うぅ……」すっ

提督「すまんな」

ヴェル「……」ふりふりゴロゴロゴロ

提督「……どんだけ、どこに隠し持ってたんだ」

金剛「女には秘密のポケットがあるネー」

提督「金剛、お前この中でも最年長なんだからさぁ」

金剛「わ、悪かったネー」

提督「ま、今日はこのぐらいにしてやる。完治したら覚えとけよ。んじゃ解散」

一同「はーい」


提督「……叢雲、別にずっといなくてもいいぞ?」

叢雲「別にいいじゃない。妻だし」

提督「それも、そーか」

うわー悲しみ。見なかったことにして。全部見られなかったのが不幸中の幸いか。これだからiPhoneは……



叢雲「そ、その、大丈夫?傷痛まない?えっと、お腹とか……」モジモジ

提督「いや、大丈夫だ」

叢雲「その、それ、わたしの責任、だし、その、なんでもするわよ?」

提督「ん?」

提督(今なんでも……はともかく、ふむぅ、こういう時にたっぷり甘えるのもありだがここだと見られる心配もあるがしかしこのチャンスを無駄にするのはもったいない……)

提督「あっ」

叢雲「な、何かできることあるかしら?」

提督「……膝枕、とか?」

叢雲「……か、かまわないわ」

提督(ッシャオラァ!)

叢雲「で、どんな感じで……」

提督「あぁ、とりあえずベッド入って……」

叢雲「こうね」

提督「よし、んじゃ」とすん

叢雲「ど、どう?」かあぁ

提督(なっなっなぁーんだこの感触はぁーッ!?ふぉるてっしもおおおお!)

叢雲「え、えと……」

提督「んじゃ寝るわ」

叢雲「えっ、あぁ、んん……」

提督(……かわいっ)ゴロン

叢雲「っ!」びくっ

提督(ぬおおお!?この視界、みえっみえそっでもっみえないっ!)

叢雲「ちょ、ちょっと提督……」

提督(そしてこの匂いっ!蒸れているが、あまいかほり!すぅーはぁーくんかくんくんたまらんっ)

叢雲「その、動くと、それに、お風呂まだ……」

提督(そして忘れがちだがストッキングの感触にくわえ、細い太もものわずかな弾力もすんばらしい!ハッ!これ顔をもっと前に進めれば……)すすす

叢雲「ちょ、あんた、ちかいって!」

提督(お腹と接触っ!細っこい体なのにお腹の柔らかさはデフォルトで完備のおにゃのこのすばらしいお腹!!)

叢雲「んむぅ……」

提督(そしてやはり服の感触も叢雲が着ているものと考えるだけでんぁあファンタスティック!)

提督(何より現状頭の左側にストッキング、鼻に洋服と囲まれここはヴァルハラネ!)

叢雲「……まぁ、いいか……」ナデナデ

提督(ここでナデナデ!?右の頭をも虜にしようというのか!あぁ、堕ちてしまううう!)

提督「ん……ありがとな叢雲」にへら

叢雲「まぁ、仕方ないわねぇ」ナデナデ

間宮「ふふふ、ぐっすりですね」

叢雲「迷惑しちゃうわよ……んもう」

提督「んむぅ……」スヤァ

叢雲「って!まま間宮さん!?なんでここに!?」

間宮「いえ、お食事をお持ちしたので」

叢雲「あっえっと、これはっ」

間宮「隠さなくてもいいですよ、誰にも言いませんから」

叢雲「む、むむぅ」


天金瑞ヴ(こっそり覗いてるけどね)

利根「さて、兵站兵站」


叢雲「ばーか」ぐにぐに

提督「みぎゅう」むにゃ

叢雲「……ありね」

一同(ありなんだ)

今日はここまで。
珍しく書き溜めして油断した結果がこれだよ!全角変換されちったよ!

てなわけでおやすみんしゃい。

久しぶりに再開

叢雲「最近提督がゲームにはまってかまってくれないのよ……」

ヴェル「なぜ私にそれを……」

叢雲「あんたが駆逐艦の中で二番めに長いからよ」

ヴェル「そうか……いっそ一緒にやるというのはどうだい?」

叢雲「なるほど、その手が……でもあんまり面白くなさそうなのよねぇ」

ヴェル「ほう、どんなゲームなんだい?」

叢雲「なんか洞窟?から出てくる緑に光る敵?をただ撃ち抜いてるだけなのよね。何が面白いのかしら」

ヴェル(地球穴だ……)

ヴェル「ま、まぁ、一度やって見るのもいいんじゃないかな?」

叢雲「うーん……まぁ、そうね。やらずにつまらないと決めつけるのは良くないわね」

ヴェル(やけに素直……本当にかまってもらってないんだね。全く提督と来たら)

叢雲「それじゃ早速買うわよ」

ヴェル「どうやって買うんだい?」

叢雲「アマゾンよ」

ヴェル「まぁ、そうなるね」

ヴェル「あ、確かそのゲーム三人でやるとちょうどいいんじゃなかったかな」

叢雲「そういえば提督いつも誰かと通話しながらしてたわね。あれ、なんでヴェルがそれ知ってるのよ」

ヴェル「いや、提督のやってるゲーム結構有名だからね。とりあえずあと一人誰誘おうか」

叢雲「そうねぇ、次に長い駆逐艦といったら」


不知火「え、ゲーム、ですか」

叢雲「そう、提督がやっているゲームをやってみて、どんなゲームか確かめたいのよ。手伝ってもらえないかしら」

不知火「構いませんよ。どんなゲームですか?」

叢雲「えと……洞窟から出てくる緑に光る敵を撃ち抜くゲームよ」

不知火(地球穴ですね……)

ヴェル(君も知っていたんだね)

不知火(有名ですし)

叢雲「とりあえずこれで三人ね!早速アマゾンで注文よ!」

ヴェル「白いps4が一気に三つも……」

不知火「モニタや周辺機器は私が注文しておきますよ」

叢雲「あら、詳しいのね」

不知火「不知火ですから」

叢雲「というわけで届いたわ」

ヴェル「お急ぎ便すごい」

不知火「発売日当日は配達できなかったみたいですが。提督が嘆いてましたね」

叢雲「あぁ、あれそういう意味だったのね」

ヴェル「さて、早速始めようか」

不知火「セットアップは完了してますよ」

叢雲「それにしてもこの大きいメガネみたいなのすごいわね」

ヴェル「ヘッドマウントディスプレイだね。ヘッドホンまでこだわってるあたり不知火らしいよ」

不知火「不知火ですから」

叢雲「それじゃ起動……どこで起動するのこれ」

不知火「ここです」ピッ

ヴェル「わかりづらいね」

叢雲「さて、どんんなものか見せてもらうわよ」

叢雲「クラスっての選ぶのね」

不知火「ハンターはステルス、タイタンは耐久、ウォーロックは高火力、ですね」

叢雲「とりあえずタイタンでいいわ」

ヴェル「私はハンターにしておくよ」

不知火「では私はウォーロックで」

叢雲「始まったわ……グラフィックすごいわね」

ヴェル「次世代機だからね」

不知火「このゴーストというロボットかわいいですね」

叢ヴェ「「わかる」」

不知火「序盤はさらっと流してしまいましょうか」

ヴェル「だね」

叢雲「ちょ、何この気持ち悪いの!怖いんだけど!!」

不知火「……叢雲、もしかしてこのてのゲーム初めてですか」

叢雲「ゲームなんてやったことないわよ!ちょ!やめ!こっちこないでよ!」

ヴェル「あ、地雷に気をつけてね」

叢雲「いやあああ!爆発したあああ!」

不知火「遅かったですね」

ヴェル「これはこれで面白いが」

叢雲「な、なんとか脱出できた……」

ヴェル「ここから合流できるみたいだね」

不知火「ファイアチーム結成ですね」

叢雲「リーダーは不知火に任せるわ。一番詳しそうだし」

不知火「わかりました。とりあえず緑のアイコンが出てるキャラクターに話しかけましょうか」

叢ヴェ「「了解」」

そうして彼女らはゲームにはまり込み、気づけば始めたのは昼頃だったのに日にちが変わり、朝日が水平線から覗いていた……

不知火「不知火としたことが……」

ヴェル「朝、だね」

叢雲「ふふふ、でも操作はマスターしたわよ」

ヴェル「飲み込み早かったね」

叢雲「まぁ、当然よ」

不知火「とりあえず朝食をいただきに行きましょう。これでは持ちませんよ」

ヴェル「ついでにレッドブルあたりが欲しいね」

不知火「さて、この後はどうしましょうか」

ヴェル「一応レイドやってるけど、レベルが足りないね」

叢雲「紋章集めにストライク周回かしらね」

ヴェル「口調が立派に一人前になったね、叢雲」

不知火「では休憩終わったらバンスト周回で」

叢ヴェ「「了解」」

提督「あ゛ーハマりすぎた…しばらく出撃命令なくて助かったなぁ」

提督「さて、叢雲はどこかな?」

明石「あ、引きニー提督が出てきた」

提督「うっせ。叢雲知らない?」

明石「最近不知火さんとこに寝泊まりしてるみたいですよ。ちゃんと謝ってくださいよね」

提督「一応了承は得ていたんだがなぁ…まぁ、しゃーなし」

提督「おーい、叢雲ーいるかー?」ガチャ

叢雲不知火ヴェル「ブツブツブツ」カチャカチャ

提督「怖い」

ゲーム内

叢雲「そっち行ったわよ!」

不知火「任せください!」ノヴァボム!

ヴェル「こっちも畳み掛けるよ」ゴールデンガン!

叢雲「こっちはもう少し…」バリ…バリリ…

ヴェル「っ!しまっ…」ドーン

不知火「ヴェルがやられた!叢雲!まだ!?」

叢雲「もう…ちょっとよ…」

不知火「くっ…もう…ダメ…あとは…頼みました…」ガクッ

叢雲「くっ…あと…もうちょい…」


現実

提督「怖い」

数分後

叢雲「ふう…なん、とかなったわね」ヒクヒク

ヴェル「さん、人でレイドはやっぱり、きついね」クラクラ

不知火「まさか攻略に三日もかかるとは…」ふふふ

提督「怖いとか言ってられないな。おーい、三人ともー無事か?」

不知火「に落ち度はありませんっ」キリッ

叢雲「やめっ、ちょ、吹くわ」ぶふぅ

ヴェル「ウォッカがうまいんだよぉ」

提督「ダメそうだな」

数分後

叢雲「ふう…なん、とかなったわね」ヒクヒク

ヴェル「さん、人でレイドはやっぱり、きついね」クラクラ

不知火「まさか攻略に三日もかかるとは…」ふふふ

提督「怖いとか言ってられないな。おーい、三人ともー無事か?」

不知火「に落ち度はありませんっ」キリッ

叢雲「やめっ、ちょ、吹くわ」ぶふぅ

ヴェル「ウォッカがうまいんだよぉ」

提督「ダメそうだな」

数分後

叢雲「ふう…なん、とかなったわね」ヒクヒク

ヴェル「さん、人でレイドはやっぱり、きついね」クラクラ

不知火「まさか攻略に三日もかかるとは…」ふふふ

提督「怖いとか言ってられないな。おーい、三人ともー無事か?」

不知火「に落ち度はありませんっ」キリッ

叢雲「やめっ、ちょ、吹くわ」ぶふぅ

ヴェル「ウォッカがうまいんだよぉ」

提督「ダメそうだな」

俺に落ち度がありました。なんだこの怒涛の連投…


提督「おし、状況報告」

大淀「はい。先週の土曜日、叢雲、不知火、ヴェールヌイ、以上三艦が地球穴同梱版ホワイトps4を3機購入、その後一週間外出の記録なし」

提督「ふむ、アプデで使えなくなったがな。そんでまぁ、一週間引きこもってやっていたと」

大淀「そう思われます」

提督「それでこの惨状だからなぁ」

叢雲「テンペラー…レリック…アセンダント…うう…」

不知火「落ち度でも?ふっ、ふふふ」

ヴェル「ウォッカ」

提督「怖い」

提督「なんでこんなことに…」

大淀「うーん、言ってもいいものでしょうか」

提督「ん、なんか知ってるのか?」

大淀「一週間前、提督がゲームにのめり込んでたのを見て叢雲さんが寂しがってましたよぉ〜」ちらり

提督「…うぅむ、なるほど…」ぽりぽり

大淀「今のは独り言ですからね」

提督「あいあい…とりあえず三人はしばらく入渠だな」

大淀「はい、了解しました」


提督「叢雲も可愛いとこあんじゃん。そだ、どんぐらい育ててるか見てみよーっと」

叢雲 タイタン 30
不知火 ウォーロック 30
ヴェル ハンター 30

提督「怖い」

提督「そうかぁ、あいつらレイドクリアしてるのかぁ…」

提督「はは…」

提督「…寝よう」

提督 タイタン 28 フレンド0


叢雲「…ん、うう…」

叢雲「…ここは?」

明石「あ、叢雲さん、おはようございます」

叢雲「いつの間にここに…」

提督「スヤァ」

叢雲「…ずっとここに?」

明石「入渠してしばらく経ってから様子を見に来てそのまま」

叢雲「…そ」

明石「…それではこれで」すたこら

明石(めっちゃいい顔するなぁ)


提督「…うーむ」むにゃぁ…

叢雲「そこで寝られたら起きれないじゃない…」

叢雲「…こないだとは逆の立場ね」クスッ

提督「うう…怖い」

叢雲「えっ」

次の日

提督「んで、やらないのか?」

叢雲「いいわよこれで」ひしっ

提督(ゲームはやりづらいが、最高である)

提督「つーかレイド三人ってまじかよ」

叢雲「3日かかったわ。もう二度とやりたくないわね」

提督「そりゃーきつそうだ」

叢雲「で、提督は何してるのよ」

提督「デッビッドのレベリング。連射カンストAR欲しいやん?」

叢雲「そうね…あれ、それ、クルブル紋章いるじゃない」

提督「…それマジ?」

叢雲「ええ」

提督「…はぁ、地獄ダァ…」

叢雲「その時は二人でやったげるわよ」

提督「まじか。助かる」

叢雲「ふっ、見てなさい横の華麗なスキルを」


他艦娘(デレてるなぁ)

つーわけでやっとゲーム編おすまい
プレイしてたら時間かかってしまった
BFもアプデきたし忙しいわ

ではおやすみんさい

艦これだとイベント海域を三隻だけでクリアしに行く感じかなぁ

>>208 まさににその通りw

叢雲「台風ね」

提督「外出しないから関係ないンゴ」

叢雲「出撃もむりね」

提督「しかし何故だろうか」

叢雲「何よ」

提督「テンション上がってきた」

叢雲「…いや、わからないわ」

提督「みwwwなwwwぎwwwっwwwてwwwきwwwたwww」

叢雲「うわぁ…」

叢雲「雨がすごいわねー」

提督「昼頃には晴れるらしいな」

叢雲「こんなにすごい雨なのに結構すぐ止むのね」

提督「自然の神秘だよなぁ」

叢雲「ロマンチストか」

提督「まぁね」

叢雲「はぁ」


提督「なにするよ」

叢雲「なにもー、だるーとすればいいんじゃない?」

提督「建造するか」

叢雲「ぶっぱ!ぶっぱ!」

提督「どのレシピやろ」

↓安価。ガチ建造します。

お、オールマックスなら普通建造でいい……よね?大型は勘弁して下さい!なんでもしますから!
……よし、回してくる。

提督「お、4:20……高速建造っと……なにかなー」

叢雲「期待大ね」


加賀「どーも加賀です」

提督「でたな大食らい夫婦の嫁のほう!」

叢雲「なにその印象」

提督「さて、どうしたもんか……」

加賀「えと……帰っていいですか?赤城さんが待ってるので」

提督「あぁ、いいよ。そんじゃね」バイバイ


叢雲「……何だったのかしら……」

提督「さて、昨日のノルマクリアーっと」

叢雲「あ、雨あがったわよ」

提督「おお、めっちゃ晴れてる」

叢雲「台風一過ね」

提督「んじゃ散歩にでも行くかぁ」

叢雲「いいわね。どこ行く?」

提督「適当に」

叢雲「でしょうね」

提督「皆既月食だとよ」

叢雲「へぇ」

提督「みるっきゃないだろ」

叢雲「あんたがそんな事言い出すとは」

提督「せっかくだしな。つーわけで団子買ってくるぞ」

叢雲「…月見?」

提督「そうだが」

叢雲「団子て、普通月でも花でも酒じゃないの?花札でも両方盃じゃない」

提督「俺酒飲めない」

叢雲「…今日は付き合いなさい」

提督「…ウィッス」

提督「コンビニでもお酒が買えるこのご時世」

叢雲「私ならともかくなんであんた年齢確認されるのよ」

提督「見た目若いんじゃね」

叢雲「ガキの間違いじゃない?」

提督「刺さるなぁ」

叢雲「メンヘラ引きニートでガキ、うわぁ…自分で言っといてうわぁ…」

提督「泣くぞ」

叢雲「どうせ酒飲んだらめそめそするでしょ。前みたいに」

提督「だから酒駄目だっつったんだろ」

叢雲「二人っきりならいいじゃない」

提督「…お前が言うなら」

叢雲「素直でよろしい」

提督「あ、始まったか」

叢雲「欠け始めてるわね」

提督「そんじゃ、約一周年ってことで」

叢雲「…覚えてたのね」

提督「まーね。若干遅れたが」

叢雲「ま、乾杯」

提督「乾杯」


提督「…あー酔い回ってきた」

叢雲「早いわよ。まだ半分もかけてないじゃない」

提督「あー…膝枕していい?」

叢雲「いいけど」

提督「お邪魔しまーす」ぽふ

叢雲「重い」

提督「ふぇえ」

叢雲「そっか…もう10月ね…」

提督「またしばらく留守になりそうだ」

叢雲「いつでも連絡できるでしょ?」

提督「ま、な」

叢雲「それより大丈夫?最近また痩せたんじゃない?」

提督「そか。多分お前が言うんだからそうなんだろな…」

叢雲「無理しすぎないことね。きつかったら…いつでもここにいるわよ」

提督「離れたくねぇなぁ」

叢雲「…ほら、月が」

提督「おー、初めて見るな…」

叢雲「三年ぶりでしょ?前は?」

提督「前は…なにしてたかなぁ…覚えてねーや」

叢雲「そ…」

叢雲「あ、雲が…」

提督「…月に叢雲、花に風ってか」

叢雲「死に酒ってのもあるわよ?」

提督「死んでないからよし。むしろうまい」

叢雲「確かに程よい程度の雲ね」

提督「……」

叢雲「……」

提督「眠くなってきた」

叢雲「寝てもいいわよ?」

提督「…多分濡れるけど」

叢雲「気にしないわよ、そんぐらい」

提督「…悪いな」

叢雲「いいわよ」


雷「ラブラブねぇ」

電「なのです」

暁「響ーどうして私たちはお酒じゃないのよー」

ヴェル「提督に禁止にされちゃったからね…ウォッカ…」

利根「ま、子供達は団子で良いじゃろう!」

ヴェル「あ、他の鎮守府よりおじいちゃんっぽい利根さんじゃないか」

利根「ワシどういう目で見られとるんじゃ…」

ヴェル「ワシって一人称のせいだと思うよ。利根さんも月を?」

利根「あぁ、暇なんでな。そしたらちらりとあやつらが見えたんで来てみた」

ヴェル「やれやれ、ばれたら怒られそうだね」

利根「違いない」ハハハ

利根「しかしもう雲で月が隠れてしまったのぉ」

ヴェル「そうだね…この三人には関係なさそうだが」

雷「膝枕…いいわねぇ」

電「提督も幸せそうなのです」

暁「叢雲、やっぱり提督には甘いわね…」

利根「ま、さしずめ夫婦見、かの」

ヴェル「…利根さんもそういうこと言うんだね」

利根「さて、わしは飲み直すかな…お主もどうじゃ?いける口なんじゃろ?」

ヴェル「行きたいのは山々だが、三人をほっとくわけにはいかないからね」

利根「そこのところ少し筑摩と似ておるな…過保護は良くないぞ?」

ヴェル「はは、そうかもね」

利根「じゃあの」

ヴェル「また明日」

提督「何する?」

叢雲「何しましょ」

提督「暇だ」

叢雲「最近めっきり平和になったわねぇ」

提督「おかげですっかりやることがない」

叢雲「ほかの艦娘のとこ行ってみる?」

提督「んーむ、行ってみるかぁ。暇だし」


提督「というわけでよっす」

天龍「お、提督が珍しく外に出た」

提督「まあな。暇だし」

天龍「暇だなぁ」

叢雲「暇よねぇ」

提督「で、何してたんだ?」

天龍「あぁ、駆逐艦たちの訓練してた」

初春「そういうわけじゃ」

提督「いつの間に」

初春「妾は神出鬼没じゃからの。それより二人とも最近妾とあまり絡まんじゃろう…比較的古くからいるというのに」およよ

提督「しかたねぇだろ、いなかったり大型作戦だったりまた外の仕事が忙しくなったりでこっちの仕事もろくにできねぇんだから」

叢雲「初春、提督が最近構ってくれないのは私も一緒よ」

初春「叢雲…」

叢雲「ま、今日は珍しくいるんだしなんかしてもらいましょうか」

提督「どうしてそうなる」

初春「コスプレとかどうじゃ」

叢雲「細い系なら執事とかね」

初春「頼りにならなそうな執事じゃのう」

叢雲「言えてるわね」

提督「泣くぞこの野郎」


提督「今日1日はこの格好、と」

叢雲「似合ってるわよ執事服」

初春「やっぱり頼りなさげじゃのお」

提督「げんこつするぞ」

初春「ひえーどえす執事じゃー」棒読み

叢雲「主人に刃向かったらどうなるかわかってない執事にはお仕置きしてあげないとね」

提督「お前に何されてもご褒美だよ」イケメンスマイル

叢雲「…ばか」

初春「あれ、なんで一瞬で糖分過多なんじゃ?」

天龍「初春、こいつらはそういうやつだっての、忘れてたのか?」

初春「くっ、妾としたことが…というかあのわざとらしい表情が叢雲の好みなのか…」

天龍「みろよ、叢雲に踏まれて鞭打たれてそれでもあの表情、お似合いのカップルだろ?」

初春「ふ…妾も彼奴らを甘く見ていたみたいじゃな」

提督「いや、そろそろ助けて。死んじゃう」

叢雲「バカバカバカバカ!」ドドドドド

提督「ふー危ない危ない」

叢雲「ふんっ」

初春「叢雲も相変わらず初々しいやつよの」

叢雲「初春、あんたは黙ってなさい」

初春「ほーい」

天龍「訓練に戻るぞ。じゃあな提督」

提督「達者でなー」

叢雲「服はそのままなんだ」

提督「お前がそうしろっつったんだろ…まぁいい、昼飯に行くか」

叢雲「今日の定食何かしら」

提督「最近ずっと叢雲が飯作ってくれてたから間宮は久々だな」

叢雲「あら?不満かしら?」

提督「いーや、むしろ大満足だが」

叢雲「あっそ」プイッ

提督「…素直じゃないなぁ」ボソリ

叢雲「てっ、照れてるわけじゃないわよ!!勘違いしないでよね!」カアア

提督「あいあい」

間宮「お昼から熱々ですね」

提督「おう、今日の定食たのむわ」

叢雲「そういうわけじゃ…あ、私も同じので」

間宮「かしこまりました」

間宮(わかりやすいですね)ニッコリ

提督(そこがいいんだがな)クックッ

叢雲「?」キョトン


間宮「お待たせしました、今日の定食、秋刀魚の塩焼き定食です」

叢雲「そういえばもう秋刀魚の季節ね」

提督「早いもんだな…」シミジミ

叢雲「今年ももうあと2ヶ月半…ね」

提督「年末年始はなるべく帰るようにするよ」

叢雲「これから忙しいんでしょ?大丈夫なの?」

提督「年末年始は年中無休以外はお休みだからな」

叢雲「まぁいいわ」

提督「ま、3月あたりからは暇になりそうだから、今より顔出せるだろうよ」

叢雲「…がんばって、ね」

提督「おうよ」


赤城「…」ジー

加賀「赤城さん?どうかしましたか?ご飯を中断するほどの大事件が?」

赤城「いえ、提督と叢雲さんが気になって」

加賀「赤城さんがご飯より気になることがあるなんて」

赤城「そ、そんなに食いしん坊に見えますかね?」

加賀「ええ」

赤城「あらら…」

加賀「で、お二人がどうしたんですか」

赤城「なんだかとても幸せそうにご飯を食べてて、ね」

加賀「…なるほど、確かに」

赤城「二人の時間を楽しんでるんだなぁ、って思いまして」

加賀「あの二人は付き合い長いですからね…スキあり」

赤城「あー!私の秋刀魚のモツがー!」

加賀「ふふふ…油断、慢心、ダメですよ」

赤城「ぐぬぬ…ならば私が加賀さんのご飯をかっさらおうとも恨むまいな!」

加賀「己もさうしなければ、饑死をする體なのだ!」


間宮「なぜに羅生門…」

提督「赤城と加賀が食堂ぶっ壊さないといいけど…」

叢雲「間宮さんがいれば大丈夫でしょ」

提督「それもそうか。さてと…どこ行くかぁ」

叢雲「部屋戻ってだべるに一票」

提督「ダメ雲さんじゃないか」

叢雲「誰がダメ雲よ!でも無駄に歩き回るのもアレじゃない」

提督「それもそうか…よし、牛になりに行くぞ」

叢雲「おー」


叢雲「あ゛〜コタツぅ〜」

提督「やっぱりダメ雲さんじゃないか…」

叢雲「出したはいいけど出られない…こんな無様な…くっ!殺せ!」

提督「ノリノリである」

叢雲「今日寒いからって出したけど、これはあれね、あれよ、えっと、すごいあれね」

提督「言語能力すら奪う…恐ろしいな」

叢雲「はにゅう…動きたくない…」

提督「同じくだ」

叢雲「…なら、ずっとここにいなさいよ」

提督「そうもいかないんだなぁ」

叢雲「…」

提督「さみしいか?ん?」ニヤ

叢雲「…寂しいわよ…」

提督「…そ、か」

叢雲「あんたがいないとここ静かすぎるのよ」

提督「他の面子もいるだろう?」

叢雲「いるけど…んもう、分かってるくせに」

提督「珍しく素直だからな」

叢雲「いつも甘えさせてやってるんだからたまには甘えさせなさい」

提督「いーよ。こっちくる?」

叢雲「ん」モゾモゾ

提督「中を通ってくるのか…」

叢雲「んっ」ひょこっ

提督「…よしよし」なでなで

叢雲「むう」

提督「帰ってくるよ、前とは違うから」

叢雲「…どうちがうのよ」

提督「いまじゃもう、外に俺の居場所は…ないし」

叢雲「ならなおさら…」

提督「でも、約束は守らないとなんだ」

叢雲「…そう…」

提督「それに帰ってこれないわけじゃない、休みはなるべく帰る。だから、な」

叢雲「…帰ってきたら1日私のいうこと聞きなさい」

提督「うん」

叢雲「他に女を作ってみなさい、酸素魚雷食らわせるわよ」

提督「うん」

叢雲「約束破っても酸素魚雷だから」

提督「うん」

叢雲「だから…ちゃんと帰っきなさいよね」

提督「うん約束する」

叢雲「…ご飯作って待ってるから」

提督「そりゃ最高だ」

叢雲「…帰ってこなかったら絶対後悔するんだからね」

提督「だな」

叢雲「…」

提督「…」なでなで


不知火「遠征の報告できない…」




提督「それじゃ、行ってくる」

叢雲「いってらっしゃい」

ヴェル「いいのかい?見送るだけで」

叢雲「いいのよ、別に」

不知火「提督についていってもいいんじゃないですか?こちらは大丈夫ですし」

叢雲「約束したから、あいつがいない間ここを頼むって」

ヴェル「…そっか」

不知火「…それじゃ、私たちも仕事に戻りますか」

ヴェル「また遠征か…東急かな?」

叢雲「そーよ、ドラム缶は持った?ほら、行くわよ」

叢雲(待ってるから。絶対、帰って来なさいよね)



三日後


提督「ただいま〜」

叢雲「はあ!?」

提督「はぁとはなんだはぁとは」

叢雲「いや、え、なに、旅立ちみたいな雰囲気だったじゃない!」

提督「頻度が減るだけでここには顔出すぞ?あれ、そう言わなかったか?」

叢雲「て〜い〜と〜くぅ〜!」プルプル

提督「えっ、あれ、なんでそんな太いものを…あ、ちょいや」

ッアー!♂


不知火(やっぱりここが静かになることなんてなさそうですね)

ヴェル(やっぱりこうじゃないとね)グビグビ

不知火「なに飲んでるんですか」

ヴェル「飲むかい?」

不知火「いいです。と言いたいところですが貰っておきます。いい肴がありますし」

提督「見てねぇで助けてくれええええ!」

叢雲「ばかはがばーか!!」ボコスカ

ンアーッ!

終わると思った?残念まだ続きます。

というわけで今日はこれまで。更新頻度下がるけどまだ終わらないよってことで。

それではおやすみなさい。

んぎゅうにゅうおおおおお!

叢雲「!?なによこの音は!?提督室から!?」

叢雲「提督!どうし…」

提督「んぎゅむきゅううう!」ジタバタ

叢雲「…何してんの」

提督「あ、叢雲か。裏サン読んでたんよ。このフクロウちゃんの漫画が青春しすぎてて羨ましいけど萌えてしまうこのせめぎ合いが激しすぎてうんぎゅのおおお」グネグネ

叢雲「キモいから落ち着け」

提督「完結を考えるとこのダラダラさは致命的なんだが、長く愛されたいのであればこの距離も悪くないかなってでも短い高校生活でゴールまでたどり着けないといやでも大学編というのもアリだよなしかし同じ大学を目指すとなるとそれはすでにゴールインしてるのではうーん、とりあえず末長く爆発しろおおおお!」

叢雲「なげぇ」

提督「小鳥君がまだ生意気だった頃が随分と昔のような気がしてこんなにデレデレしちゃってやっぱり恋は人を変えるんだなって、あ、るいちゃんももちろん変化はあったし稀に見せる自然な笑みはもう反則級ででもいつも笑おうとしてるあの表情もそれはそれでかわいらしいんだよもうねあーもーたまらん!」

叢雲「そろそろ怖い」

叢雲「あんた、さすがにキモすぎ」

提督「なにをぉう!んじゃお前も読んでみろよ!萌えるから!」

叢雲「そんなあんたみたいに気持ち悪くなるわけないでしょ…」


叢雲「んぎゅむきゅおおおん」バタバタ

提督「うむ、萌え萌えキュンキュンには勝てなかったよって奴だな」

叢雲「卑怯よこんなの…」フゥ

提督「あ、でもさすが叢雲立て直しが早い」

叢雲「これは危険ね…他の娘たちにも見せてみたいわね」

提督「んー、布教はいいが、多分反応は同じだぞ?」

叢雲「物は試しよ」


天龍「むきゃあああんんんおほいいいい!」バタバタ

提督「ほらな?」

叢雲「さすが天龍期待を裏切らない」

天龍「なんだよこれは…頭が溶けるかと思ったぞ」

提督「実際溶かしにきてるからな。さて、別のリアクションが期待できそうなのは…あ」

初春「ん?なんじゃ?」

叢雲「ん、初春、いいとこにきたわね」

初春「なんぞ、可笑しゅうことでもあったのか?」

叢雲「これ、読んでみなさい」

初春「もーきんちゃん、とな…どれどれ」


初春「んみゅううううう」ゴロゴロ

提督「凄まじいな猛禽類…」

叢雲「初春がここまで…」

初春「いや、これは良い作品じゃ。その、読むとこうなってしまうのが難点じゃが」

提督「そうなるのを楽しむ漫画だからな」

叢雲「それはどうなのよ」

初春「それで、他の娘にも見せたのか?」

提督「天龍には見せた。あ、そいやここまで絵師が同じだな」

叢雲「絵師?」

提督「こっちの話だ。そんじゃ次は誰に読ませようか…」

叢雲「私にいい考えがある」


ヴェル「ほああああああ」ウラー!ウラー!

提督「面白いなこれは」

叢雲「駆逐艦に片っ端から読ませるのが面白そうね」

ヴェル「なら暁たちにも読ませてみようよ」


暁雷電「うにやぁいああああ!」ゴロバタ

提督「楽しい」シュッシュッ

叢雲「顔文字がないと分かりづらいわよ。それにしてももーきんちゃんの破壊力凄まじいわね」

提督「戦艦とかにも読ませてみるか」


金剛「ほわあああああっとおおおお!」ガシャーン

提督「知ってた」

金剛「て、テートクゥ、この心に溢れる叫びたい衝動にかられるこの気持ち、これが萌えネー?」

提督「exactly、その通りだ」

金剛「こんなの私達だけに読ませるのはもったいないネー!こうなったら経費で全巻10冊ずつぐらい買うネー!」

提督「よし、俺も上に掛け合ってみよう」

叢雲「ちょ、そんな無理な要求通るわけがないじゃない!」

提督「ふ、奥の手がある」キラリ


お偉いさん「のほおほにょほおほほおおお」ガンガン

提督「というわけで、お願いしますね」

お偉いさん「任せたまえ。こんなに素晴らしいものを我々だけで独占するのはもったいない。日本国全土に広げなければ」

提督(そこまでは要求してないがまぁいいか)


数日後


あきつ丸「にょほほほほほほ」ガタガタ

叢雲「陸軍にまで…」

こうしてもーきんちゃんは日本全土に知れ渡り、一躍国を代表する漫画の一つになったのであった…


その頃ドイツでは。

ビスマルク「ぐううううてんもうげえええん!」

レーベ&マックス「日本怖い…」


叢雲「なんかとんでも無いことになってるけど」

提督「ふふふ…布教完了。すでに海外進出も果たしている。もうすぐ世界はもーきんちゃんのもと一つになるのだぁ!」

叢雲「深海棲艦どうするのよ」

提督「もう手を打ってある」


ヲ級「ヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲ」ををを

ほっぽちゃん「か、かえれっ!」カエレ!

その後、もーきんちゃんによって世界は深海含め統一、真の平和が訪れた。

萌えこそが人類を、地球全体を救う救世主であったという事実に、我々は脱帽した。

深海棲艦含めた世界は萌え萌え連合となり、やがて宇宙進出を目指すため文明の進歩に全力を尽くした。


数世紀後。


宇宙人「ボボボボボボボ」ポロポロポロ

提督ロボ「どうだ?萌えるだろ?」

宇宙人「ぼぼぼ!」コクコク

提督ロボ「ではこれを母星でも流行らせてくれよな!」

宇宙人「ぼっぼぼ!」

銀河の果てまで手を伸ばし始めた萌え萌え連合は太陽系以外の星系をいくつも掌握、もーきんちゃんを布教しながらその勢力を広げていた。

人類は記憶を失わないよう、自らを機械の体にすることで永遠の命を得た。

提督ロボもそのうちの一人であった。

提督ロボ「叢雲、もうあれから何世紀だろうか」

叢雲ロボ「いちいち覚えていないわ…でもまさかこんなことになるなんてね」

提督ロボ「あぁ、ぶっちゃけ収集つかねぇよな」

叢雲ロボ「いっそ全宇宙を統一しちゃう?」

提督ロボ「無血革命ならぬ無血天下統一か。素晴らしいな」

叢雲「届きそうで届かない、この萌えは永遠に変わらないわ。青春の甘酸っぱさを人々が覚えている限り」

提督ロボ「俺らも久しぶりにいちゃこらすっか!」

叢雲ロボ「あんたは変わらないわねぇ」

提督ロボ「叢雲…」そっ

叢雲「んもう」すっ

ゴチン

提督ロボ「…おぉう…」

そう、金属の体では満足にいちゃこらもできないのだ。

彼らは気づいてしまった。記憶を、過去を大事にしすぎたがために、彼ら自身のいちゃこらを失ったことに。


提督ロボ「俺は一体何のために…」

どうしてくれるんだー!
お前のせいでいちゃこらできないぞー!

叢雲ロボ「提督、外でまた」

提督ロボ「ちっうるせぇな…」

毎日提督は批難を浴び、いちゃこらできないためストレスも溜まる一方だった。

もーきんちゃんも、読めば萌えるのだが、その後の虚しさがだんだん積み重なっていった。


提督ロボ「もう、俺はダメだ」

崖から下を見下ろす提督。ここから飛び降りれば…

しかし恐怖で足がすくむ。死にたくはない。昔からそうだった。生きることは嫌になっても、死ぬことは怖いのだ。

「さっさ…なさい!」

のその声とともに背中を押され、意識が途絶えた。

提督「わぶしっ」

死んだと思ったらカーペットに叩きつけられた。

提督「い、一体何が」

叢雲「やっと起きた?うなされてて全然起きないからちょっと心配したのよ」

提督「そのいかにも蹴りましたってポーズでそのセリフはどーなんだ」

叢雲「どんな夢みてたのよ」

提督「ん?いや…今を大事にすべきだなって夢」はぐっ

叢雲「なっ、朝から何を…むう」むきゅう

提督「あー、やっぱ他人のいちゃこらもいいけど、自分のいちゃこらが最高だな」

叢雲「?」

提督「きにするなー」ばふん

叢雲「はなっ、離しなさいよっもうっ」バタバタ

提督「やだぁー」なでなでもふもふ

叢雲「むきゃー!」


>>1「んぎゅもおおうんんーきここののしきいいいいあ!」

深夜のテンションは意味不明だな。とりあえず走り抜けておいた。今を大事にしましょう、おやすみなさい。

提督「…んむ」ギュ

叢雲「…どうしたのよ」

提督「いや、生きるってなんなのかなぁって」

叢雲「生きる、ねぇ」

提督「こんな無意味な日々送ってて、生きてるってのはどうなんだろ」

叢雲「ここにいるだけでいいんじゃないの?別に」

提督「まぁ、すっぱり切り捨てたらなぁ」

叢雲「あんたがそういうことできないのはよく知ってるわよ。で、何があったの?」

提督「叢雲、好き」ぎゅむ

叢雲「…全く…」なでなで

提督「昔、同じ夢を目指した仲間のこと久々に聞いてさ」

提督「まだ見習いなんだけど、着実にその夢に進んでたんだ」

叢雲「それは、めでたいことじゃないの?」

提督「まぁ、そうだな。祝ってはやりたい、けど反面うらやましいし妬ましいんだ。いまあいつに顔向けできる気がしなくて」

叢雲「そう…」

提督「なんであそこで諦めたんだろうな…もっとこう…いや、どうこう言ったところで無駄か」

叢雲「話すだけでも楽になるかもよ?」

提督「…だといいんだが」

叢雲「あんたが何を言っても私は変わらないから。ね?」

提督「ありがとな、いつも」

叢雲「いいのよ」

提督「親父がな、煩かったんだ」

提督「俺のする事なす事なんも認めねぇ、自己中なクソ野郎だ」

提督「もうあってねぇが、二度と会いたくもねぇ」

提督「死に際まで絶対にあわねぇ。そう誓った相手だ」

叢雲「嫌いなのね、父親のこと」

提督「俺をここまで追い詰めた張本人だ、嫌われて当たり前だ」

叢雲「不器用だったのよ、きっと」

提督「人を苦しめる言い訳にはならないな」

提督「分かり合えないのが人間だ、でもわ分かりあおうとするから、人間関係って成り立つんじゃないか?」

叢雲「そうね。私でもあんたのことはわかりきってないし」

提督「分かりあおうとすらしない、そんな奴らばっかりで…いや、ちがうな。俺が分かられたがらなかったんだ」

叢雲「と、いうと?」

提督「分かって欲しいけど、分かって欲しくない気持ちもあったんだ。閉じこもってたんだ」

提督「そとからつついてもらわないと開かない殻の中だったんだ。ずっと、どこでも」

叢雲「…初めてつついたのは、私かしら?」

提督「最後の殻は今の所そうだな」

提督「助かったし、今も助かってる」

叢雲「…ちょっと寝ぼけてるでしょ」

提督「だな。疲れたしちょいと寝るか」

叢雲「…膝枕のまま?しびれるんだけど」

提督「こーのーまーまー」

叢雲「あんた、甘える時はとことんよね」

提督「欲望に素直なだけですぅ。つーかこっちのが素に近いし」

叢雲「本音と素と建前って、面倒ねあんた」

提督「素と建前はおなじじゃんじゃん?まぁいいやおやすみ」

叢雲「ん、おやすみなさい…」

叢雲「…起きたら抱っこして貰えばいっか」フゥ

提督「んむぅ」スヤァ

愚痴り足らんけど眠いので寝る。

おやすみなさい

提督「はぁ。。好き」

叢雲「…突然何よ」

提督「いや、今流行りの呟きだよ」

叢雲「またツイッターからね?すぐ新しいネタに飛びつくんだから」

提督「いやー、絶好のタイミングのネタもあったぞ?」

叢雲「例えば?」

提督「大切な人と…」ズーン

叢雲「…自爆してんじゃないわよ」

提督「とりあえず叢雲が好きすぎてもうだめなんだよね」

叢雲「…やめなさいよ、軽々しくそういうこと言うの」

提督「いや、ほら、いつ言えなくなるかわからないし、ね?」

叢雲「…」

提督「叢雲、好きだ、愛してる」

叢雲「…」フィッ

提督「こっちみてよ、ねぇ」くいっ

叢雲「っ〜〜!ちょ、みるなっ!」カアァ

提督「かわいいよ、叢雲。そういうところも大好きだ」

叢雲「あ、あんた、なんか変よ…」

提督「…そうかもな。ちょいと季節の変わり目で体調も芳しくないし、な」すっ

叢雲「えっ…」しゅん

提督(あ"っ)きゅん

叢雲「べ、別に心配してないわけじゃないけど、あれ、えっと…」

提督(うわぁ、テンパってる。かわいい)

叢雲「いや、な、なによ!その目!私の反応楽しみながらどういじるか考えてるその目!!」

提督「あ、そういうつもりじゃ…」ぴょこぴょこ

提督(って、口ではああ言ってるけど頭のアレがぴょこぴょこしてるってことは期待してるってことだな)ジー

叢雲「なっなによ…あっ」ぴょこぴょこ

叢雲「ちがっ、これは違うのよ!」あたふたぴょこぴょこ

提督「…やっぱ叢雲はかわいいなぁ」にへら

叢雲「むっ、ばっばかー!」だっぴょこぴょこバターン

提督「あ、行っちゃったか…かわいいなぁ」

提督「はぁ。。好き」

不知火「好きなのはいいとして放っておいていいんですか?」

提督「大丈夫だろ。そのうち照れてもっと面白いことしてくれるし」

不知火「楽しんでますねぇ」

提督「だって可愛いんだもん」

不知火「ノロケ話はいいとして、今度の作戦、どうするつもりですか?」

提督「あ、パス。顔出せないし」

不知火「はぁ。外の方はどうなんです?」

提督「最悪。もうだめかもしれんね」

不知火「…そのこと叢雲には?」

提督「んー、多分わかってるよ。あいつは」

不知火「…はぁ、これだからのろけ野郎どもは」やれやれ

提督「お褒めの言葉として受け取るよ」

提督「ま、冷静になって考えさせれば察しがつくぐらいには頭がいいさ。ちょっとオーバーヒートしやすいだけで」

不知火「わざとそうさせているんでしょう。それに叢雲は他の男性にはああはなりませんよ」

提督「…ほう、そうかそうか」くるり

不知火「…そういうところ、似てますよね」

提督「るっせーやい。ったく、これを喜ばない男がいるもんか」テレッ

不知火「ノロケ野郎どもめ」

提督「んじゃ、下がっていいぞ」

不知火「では、失礼します」

提督「…つーか他の男にあんな表情見られてたまるもんか」ムスッ

不知火(嫉妬深ぇ!)

提督「…日がくれた、なぁ」

提督「…遅くね?」

提督「…探しに行くか」


提督「おーい、むらくもーどこだぁー」

叢雲「なんで棒読みなのよっ!」げしっ

提督「いや、これなら出てくるかなって」

叢雲「はっ!」

提督「叢雲はそういうところがわかりやすいんだよなぁ。そこがいいんだが」

叢雲「ぐう…」

提督「ほら、帰ろう」すっ

叢雲「…ふんっ」手繋ぎ

提督「…素直だな」

叢雲「季節の変わり目だからよ」

提督「それもそうか」ぽりぽり

叢雲「私もあんたの…好きよ」ボソッ

提督「っ!」カアァ

叢雲「ん?」

提督「っ!」フイッ

叢雲「…」ジー

提督「…」フィー

叢雲「…」ジィー

提督「…」グィー

叢雲「…ぷっ、耳まで真っ赤」

提督「っるっせー!」

叢雲「あーあ、なんだかおかしくなっちゃった」

提督「上司で遊ぶんじゃありません!」

叢雲「旦那だもーん」ケラケラ

提督「…むぅ」

叢雲「あははっ、あー笑った笑った」

提督「ったく…」

提督(笑顔が最高に犯罪レベルで可愛いじゃねぇかクッソ)カアァ

叢雲「んー?どしたのかしらー?」ニヨニヨ

提督「…はぁ、好きだ」

叢雲「私もよっ」にこっ

叢雲「…」ジー

提督「…」フィー

叢雲「…」ジィー

提督「…」グィー

叢雲「…ぷっ、耳まで真っ赤じゃない」ケラケラ

提督「う、うっせぇ!」ばっ

叢雲「あははっ、もう、嘘が苦手よねぇあんたって」

提督「ぐぅ…」

提督(笑顔も最高に犯罪レベルで可愛いじゃねぇかっ!)

叢雲「あーあ、可笑しくなっちゃった。お腹も空いたしなんかおごってよね」

提督「…しゃーねぇなぁ」

提督(その笑顔に免じて)

提督「…はぁ。好きだ、叢雲」

叢雲「私もよ、テートク」にこっ

あっあっ…一回送信ミスで反映されてないと思って書き直したらちゃんと送信されてたあっあっ…

ま、いっか☆

叢雲のMMDの動画見て「はぁ。。好き」しか言えなくなったので勢いに任せた。達成感しかない。

そしてもう寝る。おやすみ。

提督「宇宙忍者がアプデだ」

叢雲「…あ、そ」

提督「しかし一つ悲しいことがあった」

叢雲「なに?ペットでも死んじゃった?」

提督「ペットはコールドスリープしてるから大丈夫だ」

叢雲「あんた本体もコールドスリープから目覚めたばっかだけどね」

提督「で、悲しいことというのが、だ」

叢雲「なによもったいぶって」

提督「ちょうどイベントが来ていたから、やってたんだ」

叢雲「ほう」

提督「一つ目の報酬を手に入れ、二つ目は疲れたから明日頑張るかぁー、と電源落として眠りについた」

叢雲「うん」

提督「次の日起動したら…イベ完了メールが来た」

叢雲「悲しみ」

提督「こんな…こんなことって…せっかくコールドスリープから目覚めたのに!また床に着くぞ!」

叢雲「着けばいいじゃない」

提督「実際やることないしなぁ…久々にやってみたがやることなくて困るわ」

叢雲「育成ゲームはねー」

提督「モチベがなぁ…もっとストーリー性ほしいよ」

叢雲「あぁ、運命はそれだから続くのね」

提督「宇宙忍者とぷそ2のいいとこ取りって感じだもの」

叢雲「いや、足して2で割ったの方が近いでしょ。武器のコレクション少ないし」

提督「あーモデルの使い回し多いよな。グラはいいんだが」

叢雲「本当に500億かけたのかしらね」

提督「多分これから本気出すんだろう」

叢雲「声が震えてるわよ」

叢雲「それはそうと」

提督「ん?」

叢雲「わざわざモニタ傾けてまで膝枕しながらゲームしたい?」

提督「贅沢だろぉ?」

叢雲「どっちかにしなさいよ」

提督「んじゃ叢雲で」むぎゅう

叢雲「…あんたの素直さには頭が上がらないわ」

提督「ぬっへっへー」

提督「叢雲、お腹が空いたぞ」

叢雲「こんな夜中にゲームしてるからよ」

提督「食堂も閉まってるしな!」

叢雲「で、何か策でもあるの?」

提督「ない!」

叢雲「じゃあ我慢」

提督「お腹と背中がくっつくぞ」

叢雲「わがままいっちゃいけません!」

提督「コンビニいこーよー」

叢雲「やよ、こんな夜中に」

提督「デートいこーよー」

叢雲「むぅっ」

提督(ニヤリ)

叢雲「で、デートか、なら仕方ないわね…」髪くるくる

提督「よーし行くかー」

叢雲「ジャージ着てこ…」

提督「うっし、準備オーケー」

叢雲「マフラーとはあったかそうね」

提督「叢雲はジャージか」しょぼーん

叢雲「え、なにその態度、文句あるの?」むっ

提督「えぇ、いや、ないよ。叢雲はなんでも似合うな」なでなで

叢雲「ふんっ、あ、あたりまえよ」

提督(どうせならストッキングにレッグウォーマーとかつけて欲しかったなぁ…)

叢雲「なんで瞑想してんのよ」

提督「あぁ、気にすんな」

提督「にしてももう寒いなー、まだ10月だぞ」

叢雲「もうあと一週間だけどね」

提督「うおーやめろー、現実がああああ」

叢雲「降ってきたのそっちじゃない」

提督「この頃になると昔受験だったりとかしてたのを思い出すなぁ」

叢雲「あんたどんな学生だったのよ」

提督「んー、俺自体はいたって普通、を演じてたかな」

叢雲「まじで?」

提督「まじも大まじ。それなりに友達もいたし、彼女だっていたさ」

叢雲「へぇ、意外」

提督「つっても付き合ってたのはほんの半年だがな」

叢雲「…ふーん」

提督「なんだ?昔の女の話は嫌か?」

叢雲「いい気分じゃないわよ。私の知らないあんたを知られてるんだから」

提督「…それもそうか」

叢雲「で、なに、なんか普通じゃないことあったんでしょ?」

提督「あぁ、高校の間一年間、しかも中途半端な時期に海外に飛ばされた。おかげで英語は堪能だぜ」

叢雲「なるほど、それで知り合い全滅と」

提督「つっても高校にそもそもの知り合いがいなかったけどな。そんでまぁ、帰ってきたら俺はよそ者でさ」

叢雲「どれぐらい海外にいたのよ」

提督「一年だ。でも高校生の一年間はでかかった。勉強も苦労したし人間関係も、うん」

叢雲「大変だったのねぇ…」

提督「あとはコンビニ出てからにすっか」

叢雲「はいはい」

提督「なーに買おっかなぁ」

叢雲「歩きながらたべれるのにする?」

提督「んー、いや、ここで食ってこ」

叢雲「深夜のコンビニで屯する少女と男性、犯罪の香りがするわね」

提督「やめよ?」


叢雲「で、結局これと」

提督「赤いきつね最高だろ。このチープな雰囲気がこれまた」

叢雲「無駄に高いの買うよりはいいけれども」

提督「お湯はコンビニで入れてもらった」

叢雲「誰向けの説明よ」

提督「さて、三分まだかなぁ」

叢雲「ちなみに私は緑のたぬき」

提督「いいよねたぬき。かき揚げは最初に入れちゃダメだぜ!」

叢雲「というか出来上がってからちょっと汁につけるだけでいいのよ」

提督「叢雲、お前食い慣れてるだろ」

叢雲「…はて、司令官がいないから支援も少なくまともな食事ができなかったからかしらね」

提督「グハァ」

提督「あんときゃ悪かったよ…」

叢雲「まぁ、もう許してるけど。ほら、そろそろ食べれるわよ」

提督「あぁ、いただくか」

叢雲「かき揚げを〜」

提督「?」

叢雲「お箸でつまんでぇ〜」

提督「…?」

叢雲「おつゆに浸すっ!」

提督「!!」

叢雲「程よくしみこんだら引き上げてぇ〜」

提督「…!」

叢雲「かぶりつくっ!」かぷっ

提督「!!!!っー!っーーー!」ときゅーん

叢雲「かき揚げのザクザクにおつゆが染み込みジュワッと広がるこの風味…!」

提督「…」ゴクリ

叢雲「あぁ、たぬきはなんと素晴らしいことかしら」恍惚

提督(ちょっとエロいなんで言えない)

叢雲「いいこと?かき揚げは最初に平らげるものよ。言うなれば前菜!だから少しばかり早く食べ始めるのもありよ」

提督「!」コクコク

叢雲「そうすれば麺を伸ばすことなく完食できるわ」

提督「…」ほうほう

叢雲「せっかくのかき揚げ、ぐじゅぐじゅになってしまっては勿体無い、そうは思わないかしら?」

提督「!!」コクコクコク

叢雲「時は儚く移ろうもの、それゆえかき揚げを食することは時間との勝負」

提督「…」期待

叢雲「だから私はっ!このかき揚げをっ!一気に平らげるっ!」はむぅ

提督「!!!!!!!」トトトトキューン

提督(口では豪快だが、その実彼女の食べる様はまさしく上品そのもの!しかし見た目は幼い少女、上品さと幼さが混じり合いそれは可愛げへと変貌する!例えばあのかき揚げを食べる様!歯を見せることなく唇でしっかり囲ってから噛み砕いている!しかしかき揚げのサイズと口のサイズが合わずどうしても一口が小さくなってしまう!その幼さ故の行動を見てときめかない男が果たしているだろうか!いや、いないだろう!!)

叢雲「なにしてんのよ提督、伸びるわよ?」

提督(ぬぁーっ!気遣いもいいが、食べながらしゃべる時のマナー!口を手で隠す!この行為自体は自然だが、やはりこの見た目と中身のギャップからときめかざるを得ない!)

提督「あ、あぁ、そうだな。俺のも食べよう。わーい、きつねうどんだー」

提督(っとぉ、待てよ、まてまて、ここはこのきつねうどんでいかに叢雲を可愛く見せれるかという試練なのではっ!ここで気を張らずして何が男か!!!!!!!)

提督「む、叢雲、かき揚げとおあげ、一口交換しないか?」

提督(これだっ!これなら自然に叢雲の食したかき揚げを手に入れ、かつおあげにも同様のことができるっ!)

叢雲「あ、いいわよ。はい、どーぞ」あーん

提督(ひゅおおおお!あーーーーーーん!!!!!)

提督(思いがけず最高のチャンスを手に入れられた…このアーン、最高に堪能させてもらおうっ!)

提督「おうらサンキュ」あんむ

提督(prprprprprprprprprpr)がりっ

提督「うむ、やっぱかき揚げもいいな」

叢雲「んじゃおあげちょうだい」あーん

提督(あーん待機イイイイイイイイ!)ドカーン

提督(先ほどとは一転、口の中を見せびらかすようなこの光景、と思いきや!!!!彼女は唇で歯をしっかり隠している!!めっちゃ口ちっちゃい!キスしたい!いや、今はそれより…)

提督「おう、あいよ」ひょい

叢雲「はひはほ」はんむ

提督(はひふへ語いただきましたああああ!そしてこの口の動き!あぁ!もう!あああぁん!)実況放棄


提督「ふう、うまかったな」

叢雲「たまにはこういうのもいいかもね」

提督「毎日でもいいかが」

叢雲「太るわ」

提督「で、なんのはなししてたっけ」

叢雲「あれ、忘れたわ」

提督「さっき盛り上がったからなぁ」

叢雲「提督は随分と静かにきつねうどん食べてたわね。珍しく」

提督「ま、な」

提督(内心穏やかではなかったが)

叢雲「そういえば、そのマフラー、結構前からあるけど、お気に入りか何か?」

提督「まぁな。なんか、こいつとは大事な時によく一緒にいた気がしてさ」

叢雲「…ふーん」

提督「つっても、高校の後半、海外から帰ってきてからだけどな」

叢雲「それでも十分長いでしょうが…」

提督「ん?何拗ねてんだ」

叢雲「…っさい。私にもちょっとマフラー分けなさいよ。それ長いんでしょ」

提督「いや、この身長差は…ちょ、まてって」

どたばた

叢雲「あったかいわねこれ」まきまき

提督「…まぁな」まきまき

叢雲「おんぶすれば身長差問題なし!ついでに楽だし」

提督「貧弱な俺には辛いのですが」

叢雲「背中にいい感触するでしょう?」ドヤァ

提督「…?」きょとん

叢雲「…」べしべしべし

提督「!っ!!」おろおろ


叢雲「…あんた、これに辛い記憶も残してるでしょ」

提督「…まぁな。でも捨てがたい思い出の方が多いんだ」

叢雲「…引きずってくのね」

提督「今は引っ張るの手伝ってくれる人がいっぱいいるしな」

叢雲「あ、そ」

提督「…」

提督(めっちゃほっぺた熱い)

叢雲「…提督の、匂い、染み付いてる」

提督「あ、臭うか?」

叢雲「いい、このまま…」

しばらく、いさせて…


提督「寝やがった」

その後おぶったまま帰宅したら他の艦娘に見つかってちゃかされたりしながらなんとか部屋について叢雲をベッドに下ろした。

ジャージならこのままでいいだろう。とベッドに放る。もちろん優しくだ。立ち上がろうとして首を引っ掛けた。

こいつ、マフラー離さねぇな。

仕方がないのでマフラーを外し、その場に置いて扉近くの電気のスイッチまで歩く。

明日にはそれ、返してくれよ。と願いながら電気を落とす。


そいつは俺の一部だ。


俺が死んだら…それが形見だ。




おやすみ、叢雲。

夢を見た。

俺が死に、叢雲が泣いている。

俺のために泣いている。

辛い反面、嬉しい気持ちもあった。


しかしすぐにそれは失せた。

俺がいなくなって、叢雲は新しい提督に出会って、彼と幸せになった。

心苦しかった。

彼女の幸せを願うのは当然だ。

しかし、これは、いやだ。

彼女が幸せでも、いやだ。

俺を忘れないでくれ。

俺を見捨てないでくれ…


頬に温もりを感じる。

夢が覚める。

悪夢が覚める。



おはよう、叢雲。

寝よう(直球

提督の冬衣装、マフラーさん。リアルでもお世話になってます。あったかいなり。

飯テロしようとして自爆したのでいい加減寝ます。おなかすみなさい。

叢雲「と、とりっくおあとりーと!」

提督「…」

叢雲「…」

提督「そのかっこ、どうしたんだ?」

叢雲「えと、第六の子達に借りた…」

提督「ほう。なるほど」

提督(魔女コスとは、うーん、たまらん。バニーちゃんも捨てがたいが)

叢雲「で、お菓子かいたずらどっちにするのよ」

提督「今手持ちにお菓子がないんだよな…なんで」すくっ

叢雲「ひやっ」ビクッ

提督「イタズラで、いいかな?」

叢雲「あ、いや、ちょっ、イタズラって、ちがっ」

提督「え、なんだって」ちゅっ

叢雲「むっ、んっ…」

提督「…素直な奴め」

叢雲「うっさいばかたれ」

提督「そこが可愛いんだけどねー」

叢雲「むむう」

提督「んで、それはそうとして、さすがに仮装してお菓子もらえないのは寂しかろう」

叢雲「いや、べつに」

提督「というわけで俺もこれを羽織ってハロウィンすっか」

叢雲「…黒マントて、バンパイア?」

提督「いや、深海提督」

叢雲「あー、ひょろいし色白だからいいかもね」

提督「だろお?」

叢雲「んじゃいきましょか」

提督「あ、おやつの袋出すから待ってて」

叢雲「あるじゃない!!!お菓子あるじゃない!!!!!!」

提督「あーわすれてたー」棒読み

叢雲「〜〜〜!」ぽこぽこ

提督「いたいいたい、なに、こっちのほうがよかったか?」

叢雲「…むう、馬鹿」

提督「素直でよろしい」ちゅ

叢雲「…」カアァ

ヴェル「トリックオアトリート、だよ。提督」

提督「…えっと、その白いもじゃもじゃ、イエティか?」

ヴェル「いや、シモヘイヘのホワイトギリーだよ」

提督「ニッチだなぁ」

雷「雷神よ!雷じゃないわ!」

提督「こっちは素直だ」

電「エネ○ープなのです!」えっへん

提督「おー頑張り屋さんだね…で、暁、それはなんだ」

暁「ハロウィンのレディのたしなみらしいわよ」

提督「徹○の部屋でみた黒いカボチャみたいなのじゃねーか!!!」

叢雲「クオリティ高いわね…どこでこんなの手に入れるのよ」

雷「龍田さんからもらったのよ」

提督「あー、天龍用だったんだろうな」

叢雲「仮装大会してたんでしょうね…昔から」

提督「あいつ何気に裁縫できるからな」

叢雲「…もしかしてこれも?」

電「そうなのです」

提督「まて、エネ○ープのコスプレもさせてたのか」

電「これは手作りなのです」

ヴェル「私たちで電のために作ったのさ」

提督「そりゃすごい」

暁「可愛い妹のためだもの、頑張るわよ」

叢雲「姉妹愛ねぇ」ほんわか

提督「いいねぇ」ほんわか

すまん睡魔がやばいので寝る。ぶっちゃけ叢雲との絡みがしたかった…だ…け…

日も過ぎたし大遅刻だが続きから


提督「さて、天龍んとこいくか」

叢雲「あんた、悪い顔してるわよ」

提督「げっへっへ、楽しみだねぇ」ぐへへ

叢雲「はぁ…やれやれ」

はーなーせー!

あらあらあら

提督「お、もう賑わってんな」

叢雲「二人で、ね」

天龍「うわあああ!」バターン

提督「あ、でてきた」

天龍「て、ていとくぅ!たすけてくれぇ!」

龍田「あらあらあらぁ、提督いらっしゃったんですね」

提督「あぁ、様子見にな」ハハハ

天龍「ハハハ、じゃねーよ!助けてくれよぉ!」

提督「え、なんで」

叢雲「似合ってるわよ。バニーちゃん」

天龍「叢雲ぉ!お前こそなんでバニーじゃねぇんだよ!!この裏切り者ぉ!」

叢雲「いやよ、バニーなんて」

提督「まぁ、お前らは二人ともそれっぽいからな。あれ、でも天龍はどっちかというと狼じゃ…」

龍田「こーんな可愛い狼がいるかしらぁ?」

提督「…ねぇな」

天龍「てーいーとーくー!」

提督「達者でなー」ふりふり

天龍「ぎゃーす!」ばたん

提督「そいや龍田は仮装してなかったな」

叢雲「もとからメイドっぽい服装だし」

提督「それもそうか」

木曾「む、提督ではないか」

提督「あ、かっこいい方の眼帯」

木曾「宮本武蔵の衣装だどうだ?」ふふん

提督「絵になるふふんだよなぁ」

叢雲「可愛い方とは大違いね」

木曾「で、提督たちは何を?」

提督「見回り」

木曾「なるほど。そいや球磨ねぇさんたち見なかったか?」

提督「球磨と多摩か。見てないが…いっちょ探すか」

木曾「助かる」


ヲ級「…」

球磨「お互い、ガチの仮装すぎてドン引きされたくまね…」

多摩「にゃ〜」

ヲ級「…」アセアセ

ヲ級(なんで…敵が油断してる隙に襲撃しようとしたら熊と化け猫に囲まれてるヲ…)

多摩「ま、今日は飲み明かすにゃ」

ヲ級「ヲ、ヲゥ…」

球磨「飲めないってことはないクマ。すっきりするクマよ?」

多摩「少しだけにゃ、すぐやめれるにゃ」

ヲ級(いや、それはダメなやつヲ…)


提督「うーむ、探すといってもなぁ」

叢雲「アテがあったんじゃないの?」

提督「海沿いに行けばワンチャン」

叢雲「…あ、なんか物影が…3つほど」

提督「お、様子見に行くか」


球磨「む、誰か来たクマ」

多摩「にゃ〜、驚かしてやるにやぁ〜をっちゃんもいくにゃ〜」

ヲ級(えっ、私も?)

球磨「ぬふふ…驚く顔が楽しみクマぁ…」

ヲ級(見えないけどゲス顔してる…)

提督「おーい、そこにいるのはだれだー?」

叢雲「ね、ねぇ、なんか艦娘にしては大きすぎない?」

提督「…た、確かに…」

叢雲「あれ、立ち上がった?」

提督「…まてよ、あれ、どう見ても…」

叢雲「…ちょ、やめてよ、ねぇっ」

球磨「くまぁ〜!」

多摩「にやぁ〜!」

ヲ級「ヲ、ヲォ〜!」

提督叢雲「…」

提督「…えーと」

叢雲「球磨、多摩、なにしてんのよ」

球磨「くまっ!?一瞬でばれたクマ!?」

提督「まぁ、そうなるな」

多摩「さすがに鳴き声がそのまますぎたかにゃ」

提督「見た目は最高に怖いんだがな」

叢雲「野生のクマに化け猫って、まんまね」

提督「ほら木曾も探してたんだから帰るぞ」

叢雲「…あれ?もう一人は?」

球磨「クマ?あれ、どこいったクマ?」

多摩「いつの間にいなくなったにゃ…」

提督「案外幽霊だったりしてな。ハロウィンは死者が帰ってくる日らしいし」

球磨「やっやめろクマ…怖くなるクマ…」

多摩「にゃ、にゃぁ…」

提督「その風貌で縮こまるんじゃねぇよ…ほら、球磨、多摩、戻るぞ。あとそれ脱げ。怖いわ」

球磨「自信作なのにくま…」

多摩「にぁ〜…」


ヲ級「…」こそっ

ヲ級(危ない、見つかるところだった…ここまで来て捕まるわけにはいかない…)

ヲ級(隠れられるところを探そう…今日はなんかみんな変な格好しているし)


提督「…」

叢雲「…なにしてんの、提督、行くわよ」

提督「…あぁ」

提督(まさか、な…

提督「さて、そろそろ夜も深まってきたし…」

叢雲「寝る?」

提督「こんな可愛らしい魔女を前にして寝るとか正気の沙汰じゃないぜ」

叢雲「…」ジトー

提督「ほれ、こいちゃこいこい」ぽすぽす

叢雲「…はぁ、よごさないでよこの服、洗うの面倒なんだから」すとん

提督「へいへい」なでなで

叢雲「…ふん」むすぅ

提督「…なあ、叢雲。本当に死者が帰ってくるとしたらさ…艦娘も帰ってくるのかね」

叢雲「さぁね…」

提督「帰ってきたとして俺は…あいつらにどんな顔して会えばいいんだろうな」

叢雲「…ま、マジで帰ってきやしないわよ」

提督「そっちのほうがいいだろうな…死んで、それでも帰ってきて、苦しむよりは」

叢雲「…そうね。死んだ後まで戦いは勘弁よ」

提督「戦うのは、いやか?」

叢雲「嫌…じゃないわよ。生きてる間は。それが私たちの生まれた理由でもあるんだし」

叢雲「生を受けたからこそ、その責任として戦わないといけない。それだけよ」

提督「…そうか」

叢雲「ま、さすがにそれで死んだら終わって欲しいわね」

提督「…死なずにこの戦いが終わればいいのにな」

叢雲「…その先は、何があるのかしらね」

提督「さぁな。幸せがあるなんて思っちゃいないさ」

提督「逃げ回ってきたんだ。今だって逃げてる。お前の言う責任から。だから幸せなんて求めないさ」

叢雲「…いまは、どうなのかしら」

提督「ふっ、意地悪すんなよ…ま、お前と離れるぐらいなら死ぬさ」

叢雲「その時は一緒に、ね」

提督「叢雲、愛してる」

叢雲「…私もよ」

いちゃいちゃこらこら

よーし、やっとハロウィン終わり!寝る!てか早くAWやりだいっ!!!!木曜日はよ!!!おなすみ!!!!!!

提督「風邪ひいた」

叢雲「大丈夫?」


提督「とても辛い」

叢雲「あんたが風邪ひくなんて珍しいわね」

提督「季節の変わり目は苦手なんだ」

叢雲「こんなご時世じゃなければあんた今頃路頭を彷徨ってるわよ」

提督「人手不足ェ…しかし職務を果たさなきゃ…いてて」

叢雲「無理しないの。あんたそもそもそんなに強くないでしょ」

提督「まぁなぁ」

叢雲「ご飯作ったわよ」

提督「おお、ありがと」

叢雲「さっさと治して仕事に戻りなさいよ」

提督「ういうい…味噌汁か、いいねぇ」

叢雲「い、インスタントで手軽に作れるってだけよ。そんなに料理しないし」

提督(とか言いつつ時間かかってたししっかり出汁からとってそうなんだよなぁ)にんまり

叢雲「…何よその顔」

提督(しかも俺がおかゆダメなのちゃんとわかってるしな)にへら

叢雲「…ねぇ、本当に大丈夫?」

提督「ん、あぁ、おう」ボー

叢雲「食べ終わったら薬飲んで寝てなさいよ」

提督「そーするよ」ずずず

提督(…暇だ。しかしだるい)

提督(叢雲も任務やらでいっちまったし…)

提督(暇だ…ひまんこーまんまんー)クラクラ

天龍「おーい、提督ー大丈夫かー?」

提督「ん、天龍か。大丈夫じゃないぞー」ぐでー

天龍「だろうと思ったぜ。叢雲がそわそわしてたから何事か聞いてみりゃ提督が風邪で寝込んでるってんで見舞いに来てやったぞ」

提督「そーかそーか。ありがとな。それと叢雲の様子を詳しく」キリッ

天龍「おい、急に元気になったぞ」

天龍「ほれ、あったかいジンジャーエールだ」手渡し

提督「また珍しいものを」受け取り

天龍「提督ジンジャーエール好きだって聞いてたからな。叢雲から」

提督「あいつ結構おしゃべりだな」頬すりすり

天龍「で、それうまいのか?」

提督「好き嫌い別れるだろーな。俺は好きだが」カシュッ

天龍「そりゃよかった」

提督「あったかい炭酸ってのも斬新だよなぁ…」ずずず

提督「あーあったまる」ほへー

天龍「表情筋緩んでんぞ。んじゃ任務に戻るわ」

提督「頑張ってらー」

提督「意外と任務中の叢雲知らないなぁ…今度聞き回ってみるか」

利根「それはどうなのじゃ…」ガチャ

提督「あ、聞かれてた」

利根「見舞いに来てみたらお前はいつも通りじゃの。ワシもさすがにドン引きじゃ」

提督「他のとこよりジジくさいお前がいうか。なんだよワシって」

利根「うっさいわい。ケツにネギぶっ刺されたいのか?」

提督「勘弁してくれ」

利根「ま、叢雲がいつも以上にせかせかと敵艦を沈めておったから何事かと思ってな」

提督「あいつ結構わかりやすいからな」

利根「まぁ、聞き出してみたらこういうことだったわけじゃ」

提督「ほえー」

利根「あ、そうじゃ、見舞いの品を忘れるとこじゃった」

提督「ネギ?」

利根「…」ぴたっ

提督「…」

利根「そ、そんなわけないじゃろう、あははは…」

提督(ネギだったんだ…)

利根「えーと、ほれ!桃缶じゃ!」パァア

提督「あれ、意外とまとも」

利根「と、ネギじゃ」

提督「…」

利根「と、利根だけに、かの!」

提督「…おやすみ」ぽてっ

利根「すまんかった!つい魔がさしたのじゃ!すまん!」


利根「それじゃ、ワシはこれで」

提督「んあぁ、いってら」

提督(ジジくさいから親父くさいにランクアップ、と…)メモメモ

利根「あ、あぁ〜んま〜りじゃ〜」シクシク

提督「なんか悪化した気がする」ゴホゴホ

金剛「てーとくぅー!大丈夫ねー?」

提督「耳にくるからやめてくれ」ピクピク

金剛「あ、ごめんネ提督」ひそっ

提督「で、叢雲の様子はどうだったんだ?」

金剛「なんでそのことヲー!?」

提督「流れを読んだ」

金剛「さすが提督ネー…んで叢雲ちゃんだけど、殲滅を急いでちょっと無理してたネ。今は入渠してるけど…」

提督「無事か!?無事なんだな!?」ガバッ

金剛「て、提督ぅ、無理はだめネ」

提督「あだだ…んで、叢雲は?」

金剛「大丈夫、そんなに大したことないヨ」

提督「そうか、よかった…」くらっ

金剛「いわんこっちゃないネ…そろそろ修復も終わるしゆっくり待ってるネ」

提督「あぁ、すまん」

金剛「んもう、叢雲ちゃんがうらやましーネー」

提督「うぐ…内緒にしろよ?」

金剛「…ていとくぅー、私欲しい紅茶の銘柄があるねー」チラチラ

提督「…はぁ、ったく、現金なやつめ」

金剛「まぁまぁ、これあげるから元気出すねーそれじゃ、また後ほど」

提督「…マカロンか。らしいっちゃらしいな」

叢雲「もどったわよ」

提督「おかえりあわてんぼさん」

叢雲「な、なんのことよ」

提督「いや、別に」

叢雲「…あぁ、後で説教ね」

提督「ほどほどになー」

叢雲「聞き出したのはあんたなんでしょうがぁ〜」ギリギリ

提督(手を出してこないあたり優しいよね)ずずず

叢雲「何飲んでんのよ」

提督「生姜湯」

叢雲「本格的に風邪っぽいわね」

提督「風邪だっての」

叢雲「しっかり寝てた?ゲームとかしてないわよね?」

提督「さすがにそんなに元気でないわ」

叢雲「ならいいわ。ほら、体拭くわよ」

提督「うーい」脱ぎ

叢雲「…あんた細いわねー」ふきふき

提督「しょっちゅう見てるだろ」

叢雲「ぶっとばすわよ。背中はあんまり見ないし」

提督「そいやそーか。確かにあんま背中見せないわ」


叢雲「うん、こんなもんでいいでしょ」

提督「いや、まだふけてないところがあるじゃろ?」

叢雲「へ?」

提督「…」ちょんちょん

叢雲「寝てろ」ゴゴゴ

提督「うぃっす」

その夜

提督「暗いわー心細いわー」

提督「熱があると幻覚見え始めるよね」

提督「しかもなんか精神的にクるんだよね」

提督「…」

提督「叢雲ぉ…早く帰ってこいよぉ…」


叢雲「…戻ったわよ」ガチャ

提督「おあえり」キリッ

叢雲「熱は…ちょっと上がってるわね」

提督「風邪あるある」

叢雲「…ちょっと入るわよ」モゾモゾ

提督「…添い寝?」

叢雲「人肌で暖め合うあれよ。早く仕事に戻ってもらわないと困るのよ」

提督(とか言いつつ耳まで真っ赤…暑い)

叢雲「早くよくなりなさいよね…ばか」

提督(これ素でやってんのかな)

提督「…あーそーだー、なんかキスすると風邪が治るとか…」

叢雲「なっ!あんた馬鹿じゃないの!?」ボッ

提督「でもなぁ、してくれたらすぐよくなりそうなんだけどなぁ」チラチラ

叢雲「うっ…」

提督「いいだろ?今日寂しかったんだからさ」ぎゅっ

叢雲「〜〜!…好きになさいよもう…」

提督「素直じゃないんだから…お前も今日寂しがってたくせに」ツンツン

叢雲「うるさいバカ。するの?しないの?」

提督「しる〜、けど、そっちから仕掛けてほしいなぁ、疲れてるし」

叢雲「…あんた悪趣味ね」ジト

提督「たまには、ね?病人だし」

叢雲「…わかったわよ、目、閉じて」

提督「ん」瞑り

叢雲「…ん」ちゅっ

ディープキス略

叢雲「あんた元気でしょ」ぷは

提督「なんのことやら」

叢雲「…もう寝なさい」

提督「ん、おやすみ」ちゅ

叢雲「…はぁ、まぁいいわ」こてっ

次の日

提督「全快なうっと」

金剛「早かったネー」

利根「ネギが効いたの」

提督「いや、どうだろ。むしろあれで冷えたかも」

利根「…あ」

提督「なんだっけ?桃缶!と、ネギ…利根だけに、だっけ?」

利根「や、やめい!」ビシビシ

提督「言い出したのお前だろ」

金剛「病人に親父ギャグはないネー…

ヴェル「まぁ、元気そうで何よりだよ。それより気になることがあるんだけど」

提督「なんだいヴェル」

ヴェル「叢雲はどうしたのかな?」

提督「…まぁ、いろいろあって」

天龍「風邪ひいて寝込んでるぜ」

金剛「うつったネー」

利根「添い寝してたらうつるわのぉ」

ヴェル「多分、添い寝だけじゃないけど…」

提督「と、ともかく!今日も1日がんばってこー!」

一同「…おー」

叢雲「あいつー!うつすために長らくキスしたのねえええ!」ガーッ

瑞宝(とか言いつつまんざらでもなさそうに提督のベッドに潜り込んでる…)

間宮(平和ですねぇ)

叢雲「帰ったら覚えときなさあぁぁあい!」ゴホゴホモフモフ


ちゃんちゃん

久しぶりにガチ風邪ひいたけど本当何もできなくなるな。みんなも体は大事にね。

お大事にー

因みに利根は「ワシ」じゃなく「吾輩」な

>>352
>提督「他のとこよりジジくさいお前がいうか。なんだよワシって」

うちの利根の一人称は「ワシ」なんです。決して最初の方で間違えてそういうキャラ付けしたとかそういうわけじゃなくてジジ臭いんです(震え声

提督「…」ボロボロ

叢雲「…」プンプン

提督「わ、悪かった…ガチで、忙しかったんだ。」

叢雲「年越しも?」

提督「いえす。」

叢雲「…ふんっ。」

提督「…」しょぼーん

叢雲「…まぁ、いいわよ。あんたがいなくなるなんてしょっちゅうだし。」

提督「む、叢雲ぉ…」

叢雲「その代わり今度おごってよ。高いレストラン。」

提督「お安い御用…と言いたいが今月もまだ忙しいんだ…」

叢雲「あ"あ"ん?」

提督「ら、来月は絶対時間できるから!な!」

叢雲「…はぁ、ほんと、あんたって自分勝手よね。」

提督「面目無い…」

叢雲「こんなに待ってくれる女なんて他にいないわよ?」

提督「…叢雲は待ってくれるんだ?」

叢雲「なっ、べ、別にそういうわけじゃ…なによその顔!」

提督「悪かった、またまたせることになるけど、もう少しだから、な。」撫で

叢雲「〜!ばかっ!」ぽこぽこ



すまぬ…すまぬ…忘れてたわけではなく…リアルが…忙しいのぢゃ…ほら、この時期だし…

叢雲「し、司令官っ!」バターン

提督「!?」ビクッ

叢雲「あっ、えと…これ!その、拾ったんだけど…あんたのじゃ、ないの?」

提督「へ?」

叢雲「ほら、受け取りなさいよっ!」

提督「…あ〜。」ポン

叢雲「な、なによ。」

提督「…うん、ありがとな、叢雲。そのマフラー似合ってるぞ。」

叢雲「あっ、べっ別に…その…」

提督「…なんか久々なせいかお前随分と初心だな。」

叢雲「う…だ、だって…こんなの初めてだし…」

提督「ま、美味しくいただくよ。ホワイトデーにはデートにでもいくか。」

叢雲「そ、そうね!しっかりお返しはしなさいよ!」

提督「へいへい。」

提督「うーむ、きっとあいつのことだから雑誌かなんかで調べまくったんだろうなぁ…可愛い奴め。」

瑞鳳「なんかそわそわしてると思ったらこういうことね〜。」

提督「出たなあやや。」

瑞鳳「清く正しい瑞鳳丸…って、それ違いますよ。」

提督「だいたい同じだからのーぷろ。」

瑞鳳「まぁそれはともかくエプロン姿の叢雲さんの写真、5千円でどうです?」

提督「買おう。」キリリッ

瑞鳳「即答ですか。」

提督「当たり前だよなぁ?」

瑞鳳「本当に提督は…ヒィェ…」ガクガク

提督「?」くるっ

叢雲「…」ゴゴゴ

提督「…あらら。」

叢雲「てぇ〜い〜とぉ〜くぅ〜!」

提督「待とう、話し合おう、な?ちょ、瑞鳳、あ、あいつ逃げやがった、あひゃひゃ。」プルプル

叢雲「お仕置きが必要ね…」


アッー!


叢雲「別に言ってくれれば…」

提督「え?」ボコボコ

叢雲「なっ、なんでもないわよばか!」プンプン


このあとめちゃくちゃ(瑞鳳を)お仕置きした。

ヴァレンタインで息を吹き返した叢雲提督、しかし二月末まで忙しくて艦これができないのであった。
果たしてホワイトデーには間に合うのか。
そして彼の今後はいかに。
次回、提督死す。


これ年齢バレしそうだよなぁ…

提督「自虐…のアリ〜♪」

叢雲「何聞いてんのよ。つか仕事しなさいよ。」

提督「ん、叢雲も聞く?amaza○ashiの曲買ったんよ。」

叢雲「あー、とーきょーぐーる、のだっけ?」

提督「そうそう。つい他にもいい曲あったからアルバム丸ごと買っちゃった。」

叢雲「ふーん…で、仕事は?」

提督「かーんせーはなーはーさーきー・」

叢雲「…」

提督「一応やってるよぉ…」

叢雲「ふーん…そうは見えないけど。」

提督「う…」真っ白

叢雲「というか最近まともに運用してないからかみんなだらけてるわよ。」

提督「長い夏休みだと思えば。」

叢雲「長すぎ…もう半年だし、なんか、ほら、中規模作戦の伝達もきてるのよ。」

提督「…俺だって作戦に参加したいけどさぁ…」のの字

叢雲「あ〜…」ガシガシ

提督「最悪な夢だったらいいのになぁ…」

叢雲「最低の日々ではあるけれどもね。」

提督「ところで叢雲。」キリッ

叢雲「な、なによ。」

提督「…うぅむ。」

叢雲「…?」

提督「…天津風を、呼んでくれないか。」

叢雲「…?なんで?」

提督「彼女に用事があるんだ…そして…」

提督「しばらく席を外してほしい。」ドン☆

叢雲「…はぁ、いいけど…」

提督「すまんな。」


叢雲「というわけで今暇なのよ。…って、何よその顔。」

金剛「オゥ…ムラクモォ…」愕然

ヴェル「私でもわかる。でも私の口からは言えることじゃない…」

瑞鳳「そうね…こういう時にぴったりな娘を連れてくるわ。」


瑞鳳「連れてきたわ。」

叢雲「カクカークシカジーカ」

龍驤「フムフームフムフーム」


龍驤「アカーーーーン!!!」ガビーン


ヴェル「ぐっじょぶ。」b

瑞鳳「ふっ。」d

叢雲「な、なんなのよ…」

龍驤「なんや叢雲、キミってそんなに鈍かったんか?」オロオロ

叢雲「だからなんなのよ?」

ヴェル「ほら、彼女、そういうのに疎いでしょ?」

金剛「どんな人にも得意不得意はあるからネー。」

叢雲「だからなんなのよ!」

龍驤「あんさん、浮気されとるかもしれんで…」ダラダラ

叢雲「………?」キョトン

瑞鳳「危機感なし!?」

叢雲「だってあいつが浮気とかないでしょ。」しれっ

龍驤「な、なんでそんなにしれっと…」ハッ

叢雲「そりゃ…あ。」カアァ

金剛「ほほ〜う。」ニヤリ

ヴェル「妬けちゃうな。」フフフ

龍驤「なんやそういうことか…ただのバカップルかいな。」やれやれ

叢雲「なっ、違うわよ!ほら、あいつモテないし!」

金剛「でも実際性格に難ありってだけで顔は悪くないデース。」

ヴェル「油断は禁物だよ。」

赤城「慢心、ダメ、絶対。」

龍驤「うおっいつの間に!?」

叢雲「そ、そうかしら…」

ヴェル「それに、前よりはだいぶ性格もましになった…」

金剛「それに天津風は新人、酷い頃の提督を知らないかもしれまセーン。」

叢雲「…」ムムム

利根「まぁ、信じる信じないは主の自由じゃ。」

ヴェル「あ、やっと喋った。」

利根「信じておるのならなんとも思わなければいいし、そうでないのなら…」シーシー

金剛「座り方がおっさんデース。」

ヴェル「やってることもね。」

利根「お主らぶっとばすぞ。」

叢雲「し、信じてないなら…?」

利根「…なんじゃ、信じて居らぬのか?」

叢雲「…」シュン

利根「そんな顔するでない。ワシが意地悪したみたいじゃろ…」

叢雲「でも…」

利根「お主にはその指輪もあるじゃろ。問答無用で突撃するのには十分な手形じゃと思うぞ?」

叢雲「…」キラリ

叢雲「提督室まで来たはいいものの…」ゴゴゴ

叢雲「…とりあえず耳を当ててみようかしら。」そっ

ちょ、ていとく、甘えすぎですよ〜

う〜ん…天津風…ちゃーん

叢雲「マイクチェックの時間だオラァ!」ドゴォ!

提督「あ。」ピキッ

天津風「…あ、と、これは…」膝枕

叢雲「て〜い〜と〜く〜?」パキポキ

提督「…」ダラダラ


叢雲「ったく、新人の子に手を出すなんて信じられない!」

提督「悪かったよ…」

叢雲「しかもあんな表情、私には見せたことないくせに…」ぼそり

提督「…何を言っても言い訳になるが、聞いてくれないか?」

叢雲「…好きにすれば。」

提督「あぁ、それじゃ言わせてもらう…」

提督「俺は年下っぽい姉属性も好きなんだ!!」

叢雲「…は?」ボーゼン

天津風「…えっと…」

提督「明らかに見た目年下の娘に頭を撫であやされたい!そんな感情に芽生えてな…」

叢雲「…」ポカーン

提督「しかし叢雲に姉属性は似合わない…なのにロリ姉を欲してしまった…俺の失態だ…」

天津風「提督、叢雲、聞こえてないみたいよ…」ツンツン

提督「え"」

叢雲「う〜ん…はっ!」バッ

提督「あ、起きた?」

叢雲「私は…あっ。」

提督「思い出したか。」

叢雲「姉萌え、だっけ?」

提督「あぁ、最近依存が軽くなったと思ったらこれだ…」

叢雲「再発、というか別のが発症した感じかしらね…」ハァ

提督「すまんな誤解を与えて。」

叢雲「ところでなんで天津風に頼んだのよ。」

提督「俺の姉像にぴったりだったからだ。」

叢雲「あぁいう姉がいいのね。」

提督「叢雲は今のままでいいよ。むしろそこが好きなわけだし。」

叢雲「浮気した人のセリフじゃないわよね?」

提督「ごもっともです…」

叢雲「…まぁ、今回だけよ。」

提督「…ごめんな。叢雲…」ショボーン

叢雲「…正直怖かったんだからね…」ぐすっ

提督「…」ギュ

叢雲「バカ…バカ、バカ。」ギュム

提督「…寝たか。」

提督「あいつも俺に…いや…」

天津風「あ、提督、叢雲どうだったかしら?」

提督「だいじょうぶ、だといいなぁ…」あはは

天津風「あんまり女の子を悲しませちゃだめなんだからね。」

提督「だな…お前にも迷惑かけたな。膝枕であやしてくれとか…あの時の俺はどうかしてた。」

天津風「いや、いいわよ。」

天津風「むしろちょっと可愛かったし…」ぼそり

提督「え?」

天津風「なんでもないわよ。それじゃ、もう戻るわね。」

提督「あぁ、おやすみ。」

島風「あ、天津風戻るのおっそーい!もう寝るよー!早く寝ること島風の如し!」

天津風「もう、島風ったら…」

パチン

天津風「提督…可愛かったなぁ…」ごそごそ

天津風「…んっ…はぁ…」

天津風「……もう、提督の意地悪…」グス

島風「天津風、寝れないの?」

天津風「あ、あら、島風が寝てないなんて珍しいじゃない。」ビクッ

島風「天津風の様子が変だったし…」

天津風「島風…」

島風「悩んでるぐらいなら早く動いたほうがいいよ。多分…」

天津風「…まさか、島風に諭されるなんてね…」

島風「なっ、たまには、だもんっ、おやすみっ!」ばっ

天津風「そうね…早く、ね。」


叢雲ーおはよー。
あら、随分とはやいわね、提督。
まぁなー。

天津風「…ん!早きこと島風の如し!」ばっ

てーとく!おはよう!

叢雲「ちょっと待って。」

提督「ん?」

天津風「何かしら、叢雲。」

叢雲「この終わり方も、あんたが提督の隣にいることも、突っ込みどころ満載じゃない!」バンバン

提督「俺としては両手に花だし…」

叢雲「頬っぺた引きちぎるわよ?」ゴゴゴ

天津風「いいじゃない。別にどこに座ろうが。」

叢雲「近いのよ!提督に!」

提督「ま、まぁ、ほら、仲良くしようぜ?」アセアセ

叢雲「そもそもあんたのせいでしょうが〜!」ミチミチ

天津風「まぁ、いいわよね?提督っ!」ギュッ

叢雲「なっ、返しなさい!」ギュー

天津風「てーとくは誰のものでもないわよ?それとも叢雲のものなのー?」ニコニコ

叢雲「〜〜〜!いいからその手を離しなさーい!」ギュー

提督(あぁ、ここがヴァルハラなんだな…)


ヴェル「その後提督は両腕を脱臼し保健室送りとなったとか。」

まさかの新キャラ投入。

これもあの笑いながらあやされる動画って奴のせいなんだ!

つっても天津風がゲットできるイベントはリアルタイムでやってたし当時から気に入ってはいたんですけどね。

次回から波乱の三角関係…?

おやすみなさい。

提督「花粉で死ぬ。」

叢雲「大げさねぇ。」

提督「乾燥するし花粉は飛んでるしで外出したくないぜ。」

叢雲「春の頭だしね。」

提督「前髪うっとおしいし…」

叢雲「切れば?」

提督「外出たくない…」

叢雲「切ってあげなくもないわよ…?」

提督「前髪パッツンはやだぜ。」

叢雲「しないわよ!」バーン

提督「カチューシャがあったので。」前髪スッキリ

叢雲「へー…」ブフォ

提督「どうした叢雲。」つのーん

叢雲「なんでツノがついてるのよ!!」

提督「ハロウィンの時のかしらんがこういうのしかなかった。」

叢雲「他にもっとましなのなかったの…?」

提督「じゃあ、これ?」うさぎーん

叢雲「」

提督「こんなのも。」ねこーん

叢雲「」

提督「…」ドヤ?

叢雲「」ふりふり

提督「…」後ずさり

叢雲「?」

提督「グッバイ」そっ閉じ

叢雲「…どこに行くのかしら…」


提督「髪ゴムがあったから結局これに落ち着いた。」ぱいーん

叢雲「パイナップル…」ぷぷぷ

提督「あー床屋行きてぇ…」ハァ

提督「あっそうだ。」

叢雲「嫌な予感がするからいいわ。」

提督「さっきのカチューシャを叢雲がコスプレしてつけたら可愛いと思う。」キリリ

叢雲「嫌よ。」

提督「えー。」

叢雲「なんであんなのつけなきゃなのよ。」

提督「可愛いだろうから。」

叢雲「…」

提督「可愛い叢雲が見たいなぁ。」

叢雲「…」

提督「あー、コスプレ叢雲見れたら仕事捗りそうだなぁ。」

叢雲「…」

提督「せめてこれをつけて欲しいなぁ…」

叢雲「…わかったわよ、もう…」

提督(あえて難しい要求をしてから易しい要求をすればのんでもらえるって本当なんだなー)

叢雲「…」つのーん

提督(あの白髪から生える黒の角、良いコントラストだな。)バリバリ

提督(小悪魔ちっくだが攻めには弱い叢雲ちゃんマジ可愛い。)キリリリッ


叢雲「…」うさぎーん

提督(一転して溶け込むような白いうさ耳。艤装がそれっぽいのもあってかなんか見慣れてるな。)バリバリ

提督(バニーガールとはよく言われるが、赤面しながらあの服を着てる叢雲ちゃんマジ可愛い。)キリリリリッ


叢雲「…はぁ」ねこーん

提督(新たな境地、リミットオーバーアクセルシンクロッ!)

提督(猫…猫?気まぐれ?にゃんにゃん?猫なで声?にゃーん?叢雲ちゃんマジ可愛い。ついでに尻尾つけたい。)

叢雲「…で、仕事のほう、どーなのよ。」ねこーん

提督「ん?もうとっくに終わってるぞ?」

叢雲「いつもそうならいいんだけど…で、隠し持ってるのは何?」

提督「鋭いな…これだよ。」ねーこーじゃーらーしー

叢雲「…いや、そこまでしないわよ?」

提督「物は試しだから。」ひょいひょい

叢雲「…はぁ…」ねこーん

提督「…」ひょいひょい

叢雲「…」うず

提督「…」ニヤリひょいひょい

叢雲「…」うずうず

提督「…」くいっ

叢雲「にやっ!?」ぴょん

叢雲「あ"っ…」

提督「…あー、その可愛さギルティだわ…」

叢雲「ば、ばかー!」ばしゅ

提督「ちょ、魚雷はだめっ」どこーん

明石「全治一週間です。」

叢雲「…そ、そう…」

明石「意識はありますから、面会しますか?」

叢雲「ええ。」


叢雲(またやりすぎちゃったかしらね…)

叢雲(あー、どうしようかしら。)ガチャ

提督「あーん!?今の撃ってただルルォ!?」バンバン

叢雲「元気そうですねー!窓開けますねー!」

提督「ちょ、やめ、あ"ー!花粉がー!目がー!あ"ー!!」バタバタ


明石「慣れって怖いわねー。」すぱー

提督「…」ジー

叢雲「な、なによ…」引き

提督「いや…叢雲、お前焼けた?」


叢雲「なによ突然。」

提督「なんとなくだが最初にあった頃と比べて焼けたような…というか背も伸びたか。」

叢雲「そう?あんまり自覚はなかったけど…」

提督「おっきくなったなー。」なでなで

叢雲「あ、頭を撫でるなぁ!」べしーん

大淀「提督、大本営から郵送です。」

提督「ん?なんだ?」

叢雲「新春だし、お祝いとかそういうものかしら。」

提督「さぁな。…ん?」がさがさ

叢雲「…?」

提督「これは…叢雲、工廠に行くぞ。」

叢雲「え、なによ突然。」

提督「いいから来いって。」グイグイ

叢雲「引っ張らなくても行くわよ〜!」ジタバタ


明石「これは…」

提督「あぁ!」

叢雲「なんなのよー!」

提督「ふふ…この時を俺は待ちわびていた…」

叢雲「だからなんなのよ…」


提督「叢雲…改になれ!」バァーン!

あーっと…春イベだよ…E-2甲余裕すぎて怖いぞ…

明石「ところで提督、叢雲はとっくに改です。」

提督「いや、ほら、どこかの駆逐スキーが同じ状況で同じこと言ってたしな。」

明石「これには読者も困惑。」

提督「読者ってなんだよ…で、どうなんだ叢雲の方は。」

明石「もう直ぐ終わるはずですよ。」

提督「なんだかんだでもう1年半か…2周年は何してやろう。」

明石「あれ、提督もそういうこと考えるんですね。」

提督「そりゃな。おれは誠実なんだ。」

明石「自分で言いますか。」

提督「ぬっへっへ。」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月16日 (木) 07:54:06   ID: iso2Shl-

飽きて投げるのかと思ってしまった……
期待

2 :  SS好きの774さん   2015年03月29日 (日) 21:35:09   ID: zuLRYaKC

応援してます

3 :  SS好きの774さん   2016年01月07日 (木) 00:55:49   ID: nNwcvXnW

マダー?もう凍結しちゃってたよね スレのほう

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