女勇者「コミュ症な騎士と組むことになった」(795)

_ お城 _

王「なぬ!?『勇者』になって魔王を倒したいとな?」

女勇者(以下勇者)「・・・」コクリ

大臣「不可能だ。君みたいなひ弱な小娘が魔王を討伐できるはずがない

   こちらの兵士が魔王によって100人もやられてしまったというのに」

勇者「・・・けど、(私以外の奴が)世界征服を実現されたら困るから」

王「大臣、賭けてみぬか?彼女に・・・」

大臣「え、ええ・・・」

大臣「君には銅の剣と200Gを授けよう」

王「薬草×2も付け足しておこうか」スッ

勇者「・・・・・」

勇者「弱そうな剣だしお金も少ない・・・私の今年のお年玉より少ない・・・」

大臣「なッ、なんて贅沢な小娘なんだ!子供にとって200Gは大金であろうに!!」

王「よい、大臣。済まぬな、880Gにしてやろう」チャリンチャリン

勇者「どうしてコインなの?」

勇者「貴方達の服を売れば紙幣に替えられるのに」

               __  30分後  __

勇者「うん。・・・いいかも」E.大剣     3万G


王「大臣よ、裸の王様の気分を知ったぞよ」ブルンタッタ

大臣「クッ、王を下着一枚にさせるなんて・・・!なんたる失態!」ブルンタッタ

大臣(だ、だが何者だあの小娘・・・あんな自分の背より高い大剣を担げるなんて・・・)

大臣(そんな筋肉もあるわけでもなさそうだ・・・どこにそんな力が・・・)


勇者「じゃあ次。私に従順などれi・・仲間が欲しい」

 __ 更に30分後 __

遊び人(♂)「あ、自分遊び人なんで戦闘とか無理っすからwwwwwてか君可愛くないw?勇者ちゃんだっけw?」

格闘家(♂)「押忍!自分、男にしか興味ないっす!!」


勇者「・・・・・」イラッ

王「済まぬ、勇者よ。仲間の酒場のほとんどの仲間が魔王討伐に向かってしまってな」

大臣「この二人しかいなかったのだ」

遊び人「んはwwww王も大臣も下着一枚wwwww!!」

勇者「・・・うざいから喋らないで」

遊び人「ん?え、なんてーwww?」

勇者「次喋ったら椅子にさせるから」

遊び人「ちょ、冗談きついってーwwwつか君無表情すぎない??笑顔笑顔にっこにこにー☆」

勇者【四つん這い】

遊び人「んがッ____!!?」グワンッ

遊び人「え、ちょ、え!?な、なんで俺よつんばってんの・・・!?」

              「「  ! ?  」」

勇者「この力は私が放った命令に従順に動く

   どんどん使っていけば相手の精神さえも狂わせちゃうけど」ドシッ

王「な、なんて恐ろしい能力・・・!」

大臣「これで勝つる!!!魔王なんて目じゃない!!」

勇者(一人で旅をするのは色々と面倒だから仲間(奴隷)を作ろうとしたけど)チラッ

遊び人「無、無理・・・おもっ重いィィ・・・・どけよこんのガキィ・・・ッ!!」プルプル

勇者「私に命令しないで」(こんな性格じゃめんどくさそう)ギロッ

遊び人「ひッ、ご、ごめんなさい」

勇者「じゃあ行ってきます。魔王バラバラにしに・・・」

大臣「待て、仲間はいらないのか?」

勇者「いりません。私一人でもいけそうだし」


          「あ、あっやあのすませんっ!」

王「む?誰ぞ?」

騎士「お、俺ッ騎士言います。俺、あの、その、あの城の壁?壁のちり紙!あ、違う!張り紙見つけてここに来たんですが!」

大臣「ああ、兵士志望者か」

勇者「・・・・・兵士志望者?なにそれ」

王「魔王討伐に向かわせたきりこの国の兵士が帰ってこなくての。もうこの国は兵士四人しかおらぬのだ」

大臣「履歴書を見たところ乗馬ができる騎士といったところか。もう採用でいいから帰りなさい」

騎士「さ、さっ採用!!?ウェヘッ!wヤッ、ヤッタ、ヤッターーー!」ガッツ

勇者「じゃあ採用。私の仲間(奴隷)採用」ビシッ

騎士「え?」

王「そうか!この者を仲間にするのかな?」

大臣「うむ、遊び人やホモよりマシだな」(それにこの騎士なんか弱そうだし城守れなさそうだしいっか)

勇者「・・・うん。なんか(奴隷として扱っても文句言わなそうなくらい)優しそうだから」

騎士「へっ?え、ちょ、あのどゆことですか・・・?え?えっ?」

王「では決まりである!」

王「勇者・騎士よ。そなた達に世界の未来を託そう!!!」

    勇者「はい」ビシッ      騎士「ほ?あ、え、はっ、はい!」ビシッ

勇者「じゃあまずこの国を出ましょう」スタスタ

騎士「あ、はいっ」タタッ

騎士(な、なんかわからないけど美少女と冒険キタコレ!!結構クールキャラか?)

勇者「ねえ」

騎士(魔王倒すのは怖いけど・・・きっと冒険中に色々フラグたって俺も覚醒しちゃったりなんだりで)

勇者「ねえったら」

騎士「へ、なんです・・・?」(お。な、なんだ意外に喋りかけてくるのか)

勇者「貴方って何も喋らないのね。よろしくお願いしますとかないの?」

勇者「人と会話ができない。人が話してるのに目線も合わさない。そんなので騎士が務まると思ったの?」

騎士「あぅ、えっ、その・・・それは、です、ね」

勇者「見たところ筋力もないみたいだけど。ねえ、なんで騎士になろうと思ったの・・・?逆にすごーい」パチパチパチ

騎士「」

 ___ な、なんなんだこいつは!自分から俺を誘っておいてなんなんだこいつは!?

     スレタイ変更しろ!お前が俺を誘ったんだろうが!なんだ『組むことになった』って!

ミスった。 >>10>>11の間抜けてた

騎士「あっ・・・よ、ろろしくおねしゃす!!」

勇者「舌足らずね。もしかしてあまり人と話したことがない?」

騎士「え・・・あ・・・いや、そんな・・・・ゃ、いや、えっと・・・・」

勇者「図星。だってさっきから目線も合わせようとしないし」じーっ

騎士「うっ、あ、あぁ・・・」フイッ

騎士(もうダメだ。心がずたぼろだ・・・こんなことなら家に引きこもってるんだった・・・)ズーン

勇者(ああ、私ってなんて優しいんだろ)

勇者(初対面の人に自分から会話を持ちかけるなんて///)ムフッ

勇者「貴方、私並に肌が白いし髪も私と同じくらい長い」

勇者「引きこもってたの?」

騎士「・・・・・・はい」

勇者「でも不良の引き篭もりだったんだね」

騎士「金髪は地毛です」

勇者「大体貴方、騎士とかかっこよさげに名前表示してるけどお馬に乗れるの?」

騎士「のれっ乗れますよ」

騎士「騎馬だけには自身があるんです!」ドヤァ

勇者「ふーん・・・じゃあウチで飼ってる『オマール』に乗ってみて」

勇者「すぅ~っ」ピィーーーーーーーーッ!!

騎士(すっげぇ指笛。ま、まさかそのオマールって海老じゃなくて・・・)

         パカラパカラッ  パカラパカラッ

オマール「ヒヒーン!」ブルルッ(おっすおっす)

騎士(え、で、でかくね?怖い、俺小さいポニーにしか乗ったことない)ブルブル

騎士「オ、オマールっていう名前なんれすか・・・?」

勇者「うん。いい名前でしょ、ウチの家系はペットに甲殻類の名前をつけるの。彼女のひいおじいさんもロブスターって名前」

勇者「まあいいや、じゃあ乗ってみて」

オマール「ブルル」(いいよ、来いよ!)

騎士「ん、んしょ。おっおっ、おぉっ」

騎士「乗れました!の・・・乗っちゃったよ俺!」パアァァ

勇者「乗ることくらい誰でも出来る

勇者「オマール。ロデオ」パンッ

騎士「え、ちょロデオってもしかして」

オマール「ヒヒーンッ」(ほらいくどー)

    ブゥンッ!

        騎士「ぐぉッ」

          ブゥンッ!ブゥンッ!グルングルンッ!!

                     騎士「ぶべばっ!?」ビターンッ

勇者「乗馬時間4秒。こんなの騎士じゃない」

騎士「だ、だって・・・元どっかの国の騎士って書いとけば兵士になれると思って履歴書に・・・」

勇者「それ犯罪」

勇者「まあいいや、じゃあもう行こうか」パカラパカラ

騎士「え、あ、あの俺が馬にのるんじゃ」

勇者「は・・・何を言ってるの?オマールは私のお馬」サスサス

オマール「ブルッ」(当たり前だよなあ?)

勇者「それじゃついてきてね」パカラパカラ

騎士「そ、そんなっ。せっせめて俺の歩くスピードに合わせっ」

騎士「ちょ、ま、待ってください!待って!」


騎士「・・・嘘だろ・・・・・本当に置いて行きやがった・・・」

ノリで書いてしまった。

また明日書きまする

そっすね。ハムスター喰う僧侶の奴っすね

___ ~~~~  夜  ~~~~ ____

 ボォオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオ

勇者「・・・」(焚き火しようと思ったら森燃やしつくしちゃった)

勇者「・・・ん?」

騎士「はぁっ、はぁっ、や、やっぱり・・・ここに拠点作ってた・・・」ゼェゼェ

勇者「ふーん」(諦めて帰らずについてきたんだ)

勇者「よく頑張ったね・・・・・ほら、夕食」スッ

騎士「あっありがとう・・・ございます・・・途中で・・・魔物とかきて・・・こわかっt

騎士(え これ米?し、しかも炊いてないしこの人参もじゃがいもも生のまま・・・)

勇者「私、いまカレーが食べたい気分だから」

勇者「作って?」

勇者「ん、美味しいかも」

勇者「お肉のないなカレーも」ボソッ

勇者「はいオマール人参よ。私人参嫌いだからあげる」

オマール「・・・!」ポクポク(うん、美味しい!)

騎士「・・・・・は、はは」バタリ

勇者「あれ、もう寝るの」

騎士「じ、自分のカレーならもう食べ、ましたから・・・もう動けないで、す」ぐーぐー

= 次の日 =

騎士(結局わけのわからないまま。状況が把握できないまま翌日を迎えてしまった)

騎士「よ、よし整理しよう」

  ① 母親が金持ちの見知らぬ男と結婚しどっかに行った

  ② 母子家庭だった俺は当然家一人に。ニート生活ここまでと思い職を探す

  ③ 偶然目に入った張り紙を見て、城の警備をしようと志願。履歴書に前職業{騎士}と嘘を書く

  ④ が、偶然そこ居た勇者に仲間になるよう命じられそのまま旅に

  ⑤ 鬼畜な勇者にもてあそばれる ←イマココ

騎士「どうしてこんなことに・・・ハッ!また置いてかれたんじゃ!?」

オマール「ブルッ」(慌てるな、慌てるなよ)

騎士「な、なんだまだオマールがいるんだ。じゃあ勇者はどこに・・・?」

騎士「ゆ、ゆしゃさーんっ勇者さーんおーい」ガサガサ

騎士「はぁ、オマール。匂いとかわからない?」

オマール「・・・」

騎士(無視かよ。まあ犬じゃないしわかるはずが・・・・・お。水の音?)


勇者「・・・ん」ゴシゴシ

勇者「あ」


騎士「あ・・・・・あのっ!すみませッ、お、俺その体洗ってるとかわからなかったくて、え、あ///」

騎士「ごぼごぼばっ・・・ぶふぁっ!?ちょ、やmぶべばばばばば」ジャバンッ

勇者「この川水飲みたかったんでしょ?ほら」ググググッ

騎士「ぷはぁっっ、はぁっ・・・俺は、そんなんじお、おぼれぶぶぶばばばばばば」ジャバンッ

勇者「え、なに聞こえない」

騎士「ゆ、ゆばばんっ、探そうとぼびばばばばば」バシャバシャ

勇者「・・・こんなことしてたら水質汚染で訴えられちゃう」グイッ

騎士「ぷはぁーーーっ!はぁっはぁっ!!」(こ、殺されるかと思った)

勇者「もういいや。朝ごはん作って」

騎士「はぁっ・・・お、おうぇぇ・・・」ゼェゼェ

勇者「チッ、命令しなきゃ聞かないのかな」

勇者【ご飯作って】

騎士「ま、待ってください・・・オ、オォェエ」

勇者「!!?」

勇者(能力が・・・効かない・・・!?)

勇者(おかしい。どんな状況でもこの能力を使えばいうことを聞くのに・・・)

勇者(例え全身不随でも【立て】と言ったら体を破壊しようとしてでも立つ。クララでも立つ)

勇者(【あごとひじをくっつけろ】と言ったら骨を砕いてでもくっつける)

勇者「ねえ【川の魚獲ってきて】

騎士「ええ!?む、無理ですよ。さすがにここに魚なんていないんじゃ」

勇者「!!」(き、効いてない)

勇者(私の能力が効かない・・・?そんな、そんな人初めて見た・・・)

騎士「?」

勇者【おすわり】

騎士「え?あえ?あっ・・あ・・・あ、はい」ペタン

勇者【お手】

騎士「は____

勇者「触らないで」バシッ

騎士「・・・い、痛いっひ」ヒリヒリ(・・・・な、なんで?)

勇者(でもまあ。私の命令に背かなさそうだしいいか)

 = 3日後 = 

騎士「あ、あれ~?こんなにむら村って遠かったかな・・・」

騎士(それにしもて・・・この荷物全部俺が持つのか。馬に持たせろよ・・・)ヨロヨロ

騎士「あの、道間違えてんさゃないdすかw?」

勇者「・・・・は?」

騎士「あ、な、なんでもないないです」

      カァーーーッ  キキーッ

騎士「あ!? まっ魔物だッ」

勇者「倒して」

騎士「は、はい!おりゃーーっ」

おおがらす「カァーーッ」

      ドカドカ   キィンキィンッ   ジャキッ

騎士「ぐふっ・・・ゆ、勇者さんも・・・手伝ってください・・・よぉ・・・」ヨロヨロ

勇者「私に命令しないで」ジャキンッ

騎士「ヒッ、た、大剣・・・」(な、なんだその始解残月みたいな大剣は・・・)

勇者「・・・」ツンツン

騎士「ちょ、いた、痛いそれ地味に痛い」

勇者「ん・・・・貴方、ちょっと耳が尖ってるのね。男の癖にヒゲとか生えてないし」

勇者「気持ち悪い」

騎士「今そんなこと気にしなくていいですから!魔物!魔物!」

勇者「私に命令しないで」ガンッ

騎士「」

騎士「」

勇者「やべっ、ベホイミ」

騎士「おっおっカラダが・・・!俺は一体・・・あ、ありしゃす!」ヒュウゥン

勇者「これくらいの魔物に手こずるなんて・・・」ヒュッ

 ___ その時、彼女が大剣を振り回した時

         確かに俺は見たんだ。ドラキーと共に空間までもが割けるところを

勇者「ぼーっとしないで。ほら、村だよ」

_ むら村 ____

勇者「ねえ、そのパーカーはなに?横を歩いてて私まで恥ずかしいんだけど」

勇者「10m後ろに下がって」

騎士「あっこれは・・・・えっと鎧買うお金無かったから・・・騎士パーカーって言ってフードかぶると・・・」バサッ

騎士「フードが鉄仮面みたいになるんです!」ドヤァ

勇者「へえ」ブンッ

騎士「おべばッ!?」バキィッ!

勇者「あれれ、鉄仮面なのにやわらかいのね」

騎士「これはフードだからっ、布で、布で出来てるんですよぉ・・・!」ポタポタ

_ 宿屋 _

勇者「ここね」ガチャッ

騎士(同じ部屋でいいってことは・・・・・・よほど俺、下に見られてるんだろうな・・・)

勇者「そういえば目的地だけれど。魔王城は最近突如海から出現した中央の大陸にあるみたい」

<ざっくり世界地図> ※一大陸面積はオーストラリア並

             北の大陸


     西の大陸    中央の大陸   東の大陸←イマココ


             南の大陸

勇者「ここから船で行ってもいいけど石垣やら荒潮やら台風が邪魔してるみたいだから」

騎士「えっと・・・・・あ、確か西の大陸からなら行けるんでしたっけ」

勇者「そうよ。貴方は先に泳いで行っててもいいけれど」

= 次の日 =

騎士「お、起きてください勇者さん。勇者さん」ユサユサ(や、やべぇww・・・女の子に触っちゃったよ・・・肩だけど)

騎士「おきてくだぶびゃばッ!?____ドギャァァッ

勇者「むにゃ・・・うるさい・・・zzZ」

勇者「うぅん・・・今日はもうずっと寝てるから・・・zzZ」

騎士「ええっ!?」

勇者「オマールにぃ・・・・んう、餌あげてきて・・・」

騎士「おまたせ!ほし草しかなかったけどいいかな?」

オマール「・・・」ムシャムシャ(ちょっと遅いんちゃう?)

子供「わあ、お馬さん」

騎士「・・・・・ぉう?だだり(誰)?」クルリ

子供「お兄ちゃん、お馬さんに乗ってきたの?」

騎士「え、いや・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん」

子供「すっごーーい!」

子供「ぼくたちはこの宿まで歩いてきたんだ!パパとママとね」

騎士「へ、へぇ・・・」(落ち着け落ち着け俺ステンバーイ。話題を、話題を提供・・・)

騎士「疲れない?」ニ、ニコリ

子供「ううん。パパとママがおぶってくれるから!」にこー

騎士「ほ、ほぉん・・・そっかぁー・・・あぁー・・・・・」

 ____ 家族か。俺はおぶってくれたことも手も繋いでくれたこともなかったっけ

       「こら、すいませんね、うちのこが~もぉ~」

騎士「いぃーいいんですー!いいんですばい!」アタフタ

子供「ばいばいお兄ちゃん。ぼうけん、がんばってね!」

騎士「うん、がんばる、と思うっ」

オマール「ブル」(何だお前根性なしだな)

           __ ~~~ 夜 ~~~ __

 ワーワー  ウワーワー  ワーワー

騎士「んん?騒がしいな」パチクリ

騎士「わっやべ、馬小屋で寝てた!」

山賊頭「ギャハハハハハ。女共は拐え!一応子供だろうと男女問わずひっとらえろ!」

山賊頭「どこかの奴に需要はあると思うからなぁ!!」

山賊A「さっすが頭!大人の男共はどうしましょう」

山賊頭「全員まとめてから殺せ!ギャハハハハハ」

           キャーーッ  タスケテー  ワーワー  ギャーーーーッ


騎士「あわわわわ。テンプレ山賊が村を襲ってんじゃん・・・」ガクガク

オマール(おっ、やべぇ、110番だな!)

騎士「そ、そうだ勇者さんは・・・・・・まだ宿屋に?」


山賊B「ギャハッ、次は宿屋だ。客がいるかもしれねぇ・・・」

山賊C「行くぞお前等ーーー!」

山賊A「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」


騎士「ま、まずい!このままじゃ・・・・や、やあぁぁめぇぇぇろおぉぉぉぉ!!」ダダダッ

オマール「ブルッ!?」(おい、待てゐ!三人に勝てるわけないだろ!)

じゃっじゃあまた明日か、書きます

______________________

山賊頭「何がなんでもこの宿屋を守りたいらしいなぁ、えぇ?誰か居るのかよ」ゲシゲシッ

騎士「うぐ・・・ッ。ぐあっ」(クソッ、こんなことなら逃げときゃ良かった・・・)

山賊A「なんだァ、お前。顔真っ赤で睨んできやがって」

山賊B「何か言えやおらァッこのロン毛むしろとっぞアア!?」ガンッ

騎士「ごはぁッ」

騎士(あ、あの宿屋には、あの性悪女勇者と、あの子がいるんだ・・・)

騎士「ぜってぇ・・・・行かせないぃッ・・・!」(カッコいいなあ、今の
俺。最後くらい・・・カッコつけたって)

山賊頭「なんだか知らんがコイツは俺が縛っておく。お前等は宿屋に行きな」

            「「「 はい! 」」」

騎士「や、やめろおおっ」ガシッ

山賊A「なっなんだ離せっ!!コイツッ!」ガンッ!ガンッ!

山賊B「ん?お、おい!あれ見ろよ!」

山賊B「宿屋の2階の窓!なんかニヤニヤしながらこっち見てる子がいるぞー」


勇者「あ、もう終わりなの。んん・・・・ふわぁーあ」ニヤニヤ


騎士(あ、あの野郎ッ)

勇者「ほっ」タンッ

        シュタッ

勇者「きゃーなんてひどいことをゆるせなーい」

騎士(な、なんてやつだ・・・・・眺めてたくせに・・・てかそれより・・・眺めてる暇会ったら・・・ここに来るより_____)

騎士「に、逃げ・・・逃げてください・・・!」ヨロッ

勇者「・・・ん」

山賊頭「ほお、こりゃ可愛らしい嬢さんだ。カネになるぜェ」

山賊頭「野郎共!怪我のないようにひっとらえなァ!!」

       「「「イィーーーッ!!」」」


騎士「なっ!?ゆ、勇者さん逃げゴボラフッ!!?」ドギャアアッ

勇者「私に命令しないで」

騎士「」

勇者「さてと。よくも私のどr・・・・騎士を・・・許せる・・・」

山賊A「許せるの!?」

勇者「はい、じゃあ【おすわり】」


山賊ABC「「「!!!」」」ビシィーーーッ


山賊頭「え」

山賊頭「な、なにこの小娘の言うこと聞いてんだテメェ等!」

山賊A「け、けど頭!」ビシーッ

山賊B「体がかってに・・・何故か・・・」ビシーッ

山賊C「おすわりしてるんだよォ!」ビシーッ

 _____ それはなんとも綺麗な体制の『おすわり』だった。イヌと張り合えるんじゃないかってくらい

山賊頭「ま・・・魔術か?妖術か?一体ウチの子分に何をしやがった!!」

勇者「ふ、ふ、ふ」

勇者「別に魔術でも妖術でもないけどね」

騎士「凄い・・・」

勇者「『超能力』みたいなものかな」

勇者「産まれながらにしての支配者。私に従わない人間は居ない」

山賊頭「な・・・・」

勇者「あ、前言撤回」

勇者「このナイト君を殺せば前言撤回を撤回できるんだけどな」ジャキンッ

騎士「ひっ!?」

騎士(ってことは俺には効かないってことか・・・?)

勇者「さあ、聴従しなさい。私の言葉全てに・・・・・」ビシーン

 _____ そう言って何やらポーズを決める勇者。彼女にとってキメ台詞なのだろうか

勇者(決まった・・・)ムフッ

山賊頭「こ、このやろおおおおおおお!」ダダッ

勇者【ころべ】

山賊頭「ほげーーーーーっ」ビターーーン

勇者「山賊、海賊、空族とあるけどさ。中でも貴方達が一番汚いよね」

勇者「ということで」

勇者【その汚れた体を仲間同士でなめ合いなさい】

= 次の日 =

 レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ

村人「ありがとうございます。おかげで村は救われました」

村人「魔王が現れる時。勇者も共に現れると聞きますが・・・・・ふむ、貴女は真の勇者です。貴女なら魔王を倒せる・・・・!」

 レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ

勇者「いつまで舐め合ってるの【森にお帰り】

    「「「「・・・・・はい・・・・・」」」」

村人「え、か、返してしまうのですか!?」

勇者「うん。きっともう、あの4人はこの後首吊って死ぬか更生して真人間になると思うから大丈夫」

騎士(いやいやいやいや)

村人「お礼をしたいのですが」

勇者「いらない」

村人「し、しかし」

勇者「いらないったらいらない。二度も言わせないで【きえて】


騎士「え・・・あ、お礼、いらないんですか・・・?」スタタッ

勇者「こんな汚い村の『お礼』なんてたかが知れてるし」スタスタ

騎士「・・・そんな」(勇者といったらお礼でもてなされるのがデフォなのに)

騎士「あのー・・・えっと、昨夜の勇者さんの超能力って・・・」

騎士「俺にはきくぁ、き、効かないんですよね?」

勇者「名づけて『サブミッシブ』、意味は従順。聴従はフォーリングアドバイスだけど

   どう略称しようともかっこよくなさそうなの。フォアドだとメアドみたいだし、リンバイだと中国の街名みたい」


騎士「はあ」(話を逸らした・・・て、ってことはコイツの弱点は俺ってわけか。フヒッw)

勇者「ん。なんかイヤなこと考えてそう」

勇者「さ、行こうかオマール。次の街まで」

オマール「ヒヒーン!」(エンジン全開!)

騎士「く・・・え、ちょ、まさかまた走るつもりじゃ・・・」

勇者「そうね、可愛そうだからヒモにくくってあげてもいいけれど」

騎士「喜んで走らせて頂きます!」

           「待って!お兄ちゃん」

騎士「へ?え、あ、おっ」キョロキョロ

子供「こっちこっち」

 ____ え、な、なんだ。ちょ、勇者行っちゃってるのに

子供「ありがとう。見てたよ、お兄ちゃん、お姉ちゃん、ぼくたち守ってくれたんだよね」

騎士「あ・・・う、うん・・・」

子供「ありがとう!すっごいかっこよかったよ!」ニコー

 ____ その後、俺の勇姿?を見ていた人達が俺を称えまくるので

      俺は恥ずかしくて逃げたのだった

騎士「____ッ!///」ダダッ

 ____ 人に褒められるなんて久々すぎる。恥ずい、ヤバい

勇者「なっ!? オマールのスピードについてこれるなんて・・・」

オマール「!?」

勇者「お オマール。スピードをあげて」

オマール「! ヒ、ヒヒーンッ」(いくぞおおおおおおお!)パカラッ パカラッ

騎士「え、ちょ、まっ、う、うおおおおおお!」ダダダッ

 ____ もしかしたらだけど

      この勇者も恥ずかしいのかもしれない

      人から褒められる、尊敬されるのが・・・・・ただ、恥ずかしかっただけなのかもしれない

また明日

あと勇者が能力使う時には

【 】

↑この括弧使うんでお願いします

勇者「・・・・・」パカラパカラ

騎士「・・・・・はぁっ、はぁっ」タッタッタッタ

勇者「・・・・・」パカラパカラッ

騎士「はぁっ、はぁっ・・・はぁっ・・・」タッタッタッタ

勇者「・・・・・」パカラッパカラッ

騎士「ふぅっ、うぬぅっ、はぁっはぁっはぁっ」タッタッタッタ

勇者「ねえ何か喋ってよ。貴方のペースに合わしてるんだから」

騎士「無理ですよ!!!」

騎士「えっと・・・あの・・・何歳なんでゅすか・・・?」

勇者「オマールは10歳よ」

オマール(10歳。騎馬です)

騎士「あっ・・・いや、勇者さんが、です」

勇者「私は16」

騎士「じゃあ俺の方が年上なんだ。俺は18でs・・だよ」

勇者「なんでタメ口になったの?」ジッ

騎士「18歳。騎士です」

騎士「でも凄いなあー勇者になろうなんて考えりゅ、る、なんて」

勇者「別に。世界の支配者はこの私よ。邪魔、名の通り邪な悪魔を潰し私が天に立つ」

 ______ ああ…そういう病気なんだな

勇者「・・・・・貴方もよく家から出ようなんて思ったね」

騎士「まあ・・・色々とあって・・・」

勇者「ふうん」

勇者「ふぁ、眠い」

勇者「ん・・・く、くかーzzzZ」バタリ

オマール「! ・・・」ノッソノッソ

騎士「や、やっと歩いてくれた・・・寝るの速いな・・・」(にやける以外ほとんど無表情だけど。寝顔は可愛いなぁ)

騎士「体力はないのか。そうか、今までの怪力も魔法で」ブツブツ

騎士「サブ、サブウェイ?サブミッション?さぶみっち、そう サブミッシブ!サブミッシブも使うと疲れるのかな」ブツブツ

オマール「・・・」(いやー独り言キツいっす)

    パチパチパチッ.....

騎士(旅をしてから1週間弱が過ぎた)チラッ

勇者「すぅすぅzzZ」

騎士(この鬼畜のせいできっと俺の体はボロボロだ!)ギリギリ

勇者「くぅーzzZ」

騎士「・・・ん」

騎士「普通の・・・子供だよな・・・」

 ___ 産まれてから、ずっと人に命令してきたのだろうか

騎士「・・・」

 ___ 彼女は常に無表情だ。たまににやけるけど、屈託のない笑顔を見たことがない

騎士「どんな我儘も・・・・通じたんだろうな・・・」

勇者「ん~・・・」ゴロン

騎士「はははっだが俺には効くまい」ナデナデ

勇者「・・・・・・おい」

= 翌日 =

 __ 俺の名前は騎士。ちょっとコミュ力がないブレイブな騎士だ __

騎士「・・・」ノッソノッソ

勇者「乗り心地悪い」ペシペシ

 __ この人は俺のご主人様の勇者様。とてもお優しく、美少女だ __

勇者「オマール。もし騎士が時速10km越えられなかったら・・・その時は騎士を貴女にくくりつけるから『引きずり』よろしく」

オマール「ヒ、ヒヒン・・・」(え、なにそれは・・・)

勇者「騎士。自己紹介が間違ってるわよ。名前を言ってみて」

 __ 訂正。俺の名は騎士なんかじゃなくて __

騎士「醜い豚です!!!」  __ 現在お仕置きを受けいている __

騎士(この体重に少し耐えられるようになってきた自分が憎い。1周間で10kgは痩せた気がする)

騎士「あの・・・ゆうし、ゆ、勇者、さん」ノッソノッソ

勇者「なに?」

騎士「どうしてま、魔王を倒しに行こうと思ったんれすか?」

勇者「それを勇者に聞くの?てか昨日も同じ事・・・ま、いいや会話の引き出しが少ないんだろう。私は返答してあげるのだった」

騎士「聞こえてます」

騎士「あ、いや。ま、魔王ってあんまり世界に迷惑かけてないじゃないですか」

騎士「ちょっとモンスターが凶暴になったくらいだし」

勇者「けど、世界を征服するって言ったらしいから・・・殺す。ばらまく」

騎士(実は俺。あんまり外出てなかったからわかんないんだけど)

騎士(確か・・・魔王が突如様々な国に現れ、国王に世界を征服するって宣戦布告したとか・・・)

騎士(俺の社会知識不足なだけで。本当はもっと世界は危険にさらされてるのかもしれない)

勇者「・・・」スッ  クルクルクルクル  ギュッギュッ

騎士(けど、こうやって・・・・・自分の家の中だけじゃない 世界を自然をこの目で見れたんだ)

勇者「オマール。彼を貴女の足にくくりつけたから思いっきり走って。痛かったら言ってね」シュタッ グイッ

オマール「ヒヒーン!」(やっちゃうよ?やっちゃうよ?!)パカラッパカラッ

騎士「!?」ガクンッ! ズササササササササッ

        ズサササササササササササササササササササ!!!!

騎士(ほら、世界は広い!こんなスピードで自然を見渡せるんだから!!)ズサササササササササ!!!

_ スラム街 _

勇者「・・・」スタスタ

オマール「ブルルルッ」パカパカ(はえ~クッソ汚い町ですね・・・)

騎士「」ズササ...(背中・・・擦り剥けるどころじゃない・・・・肉が削げ落ちただろ絶対・・・)

 「お姉ちゃん。いい馬持ってるね」  「いいカラダしてんねぇ!お嬢ちゃん」 「ところでそのお馬さんが引きずってるの何?人間?」

勇者「・・・【全員ひれ伏せ】

         ピシィーーーーーーーーーーーーーッ!

 _____ 次の瞬間。勇者の周りを囲むように土下座をする老若男女の浮浪者の姿が居た

勇者「しまった。スラム街全員にサブミッシブを・・・」バタリ

騎士「そ、そですね。ざっと100人くらい・・・・・ってえ!?勇者さん!?」

勇者「はぁっ、はぁっ・・・騎士。この先に宿があるからはやくチェックインして」

騎士「は、はいぃ」(これだけのためにそんなスタミナ使うのか・・・)

_ 貴族街 _

警備A「いいだろう。通れ」    警備B「勇者、騎士、だな」カキカキ

           ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

騎士「お、おぉー・・・さっきまでのスラム街とは大違いだ。豪華な街・・・」

勇者「いいからはやく、ホテル、ベット入りたい」グイッ

騎士「む///」(ちょっと意味深)

_ ホテル _

勇者「すぅすぅzzZ」

騎士(あれだけの人数をひれ伏せさせたんだ。疲れるのも無理ないか)

騎士「魔王を手懐けることができるかもしれないこの能力・・・」

騎士「俺の存在意義って戦闘のサポートじゃなくてその他の雑用なんだろうなぁ」ぼふんっ

 __ どうして俺はコイツの言うこと聞いてんだろ __

騎士「・・・」ごろん

騎士「俺、ドMなのかなぁ」

= 次の日 =

騎士「さてと、朝ごはんは何にしようかな」スタスタ

騎士「パンもいいけど流石に毎日はな」ブツブツ

 「何あの子・・・」  「ブツブツ言ってキモイ・・・」 「髪の毛長くない?不潔ね」  「エロゲの主人公かよ」

騎士「!? ~~~~っ!!///」カァァッァ(う、うわぁ~俺のことだ・・・!)

騎士「・・・ッ!!!///」パカッ スタタタッ

  「あ。フードかぶって逃げた」 「なにあのフード騎士のつもり?だっさ・・・」 「こっちに気づいたのかな」

騎士(や、やっぱり無理だ!俺に外出だなんて)

騎士(怖い怖い怖い・・・なんで、や、やっぱり無理なんだ・・・みんなが俺を見てる・・・)

騎士(うわ、俺なんて格好してんだ・・・みんな貴族服なのに・・・帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい!!)

   「あなた、そんなところにしゃがんでどうかしたの?」

騎士「え・・・!か、母さん!?」

騎士母「騎士!? あ、あなたどうして外に・・・!」

義理父「おや、どうかしたかい?」

騎士母「い、いえなんでもないわ。行きましょう」

 『アンタはね!!出来損ないの夫が勝手に拾ってきた子なのよ!!!』 

  『なに?お金ならあげるから邪魔をしないで』 

   『何その目は。言ったでしょ、アンタは私の子供じゃない。家族なんかじゃないの!!』

騎士「・・・」(なんだ・・・楽しくやってんだな・・・)

騎士「・・・」ポツン

 「おいなんだこの兄ちゃん女みてー!」  「ぎゃはははは!髪なげーし」   「ロボットじゃなーい?」

 _____ 憎かった。子供の頃から嫌いだった母親、だけど

 「おらっ!」ガンッ

騎士(なんだろう・・・元気そうで良かった・・・な)

 「す、すげー石頭。ビクともしねー」   「石だ!石で殴ろうぜ」   「口ん中に砂利埋めて殴ろう!どうせコイツ奴隷だし」

勇者「消えろクソ餓鬼」ギロッ

     「ひっ・・・」      「に、逃げろー!」    「うああああああ」

騎士「あ」

勇者「おや、妙に既視感があると思ったら騎士だった。きしだけに」

騎士「ゆ、勇者さん・・・もう起きたんですか・・・」

_ レストラン _

勇者「私は優しいからおごるの」カチャカチャモグモグ

騎士「あ、ありしゃす・・・//」(やっぱり優しい人なんだな・・・)

勇者「お金ならあるから」スッ

騎士「それ、俺が魔物倒して地道に貯めた金が入ってる財布・・・・・」

勇者「ああそうなの」バリバリッ

勇者「貴方、私のことドSだとか鬼畜だとか思ってるでしょ。そういう顔してる」

騎士「え、ま、まあ」

勇者「・・・・・本当は優しいから悩みを聞いてあげる」

騎士「へ?」

勇者「なんか貴方すごく悲しい顔してるから。悩み、聞いてあげる」

騎士「え、い、いいでs

勇者「いいから。速く速く」

 ___ ど、どういう根端だ???

__________________________________

________________________

勇者「そう。拾い子だったから愛されずに育ったのね」モグモグ(じゃあ騎士母も義理母じゃない。紛らわしい名前表記)

勇者「で、好きな人が出来たから貴方はぽいっと」

騎士「ま、まあざっくり言うと・・・」

勇者「じゃあ私が母親を謝らせるわ。ちょっとここで待ってて」

騎士「は!?え、ちょ、いいですって!あの人別に悪く・・・ないですし・・・」

騎士「それに俺がいない方が楽しそうだし・・・第二の人生ってやつですかね」

勇者「・・・・・ふっ」ニヤ

騎士「え?」

勇者「そんなんだからいいように使われるの」プスッ

騎士「ぎゃっ、ふぉ、フォークがァァァァァァッ」ブシャアアアアア

勇者「現にほら。お会計お願いします」

    「はーい」

勇者「こうやってお金勝手に使われるし」


勇者「移動手段にされるし・・・・・乗り心地悪っ」ボソッ

騎士「・・・」ノシノシ

 「やっぱりあの人奴隷だったのね」  「奴隷制度は撤廃されたはずなのに・・・」 「どうりで不衛生なわけだわ」

勇者「私が周りから変な目で見られてる」

勇者「・・・そうだ。貴方まず髪の毛切りなよ、この長い髪の毛」グイッ

騎士「ギャッ、つ、掴まないでくださいよ!」

勇者「私に命令しないで」グイグイ

_ とこや _

店員「どうなさいましょう」

騎士「え。えっと・・・耳を出す?え、あ少しだすっ、?え?あ、あ前髪は眉毛の上、上っす」パクパク

勇者「地毛が金髪なのだし。バイオ4のレオンみたいにお願い」

騎士「はぁっ!!?」

騎士「ど、どうしてゲームキャラ・・・」

勇者「私が一番好きな男性キャラだから。あとこの飴美味ひい」っ飴ペロペロ

騎士「お、俺エージェントとか無理ですよ。あ、足とか上がらないし」

勇者「そうね、弱そうなレオン君。ファンに喧嘩うってるの?」

騎士「いや・・・・・あなたが______

勇者「けど周りを見て」

 「あれ、あの人さっきの人?!」  「なんか印象が全く違う・・・」 「けどダサイパーカー脱げよ」  

勇者「貴方、鏡を見てなかったの?顔が見えなくて気味悪かった」ペロペロ

勇者「少しマシになったね・・・」...ニッ

騎士「・・・・・あ///」ドキッ

        「君!そこの君、ちょっといいかな」

勇者「・・・なあに?」クルリ

義理父「随分可愛いね!何歳?ここの街の子?ねえ、良かったらお茶でもどうかな」

騎士「!」(コイツ母さんの新しい夫じゃなかったか?)

騎士「あ、アンタ嫁がいるんじゃない、か?」

義理父「ン?あーなんだ。俺のこと知っちゃってるわけ・・・・・ハッ、あんなのただのATMババアだよ」

義理父「適当におだてて金もらってるってわけ」

騎士「な、なっ・・・!?」

義理父「ま、こんなクズな俺だけどどうかな?顔は悪くないし一夜くらいどうだろう?」

義理父「見たところ経験無いようだし、優しくするよ?」壁ドン

勇者「・・・」っ飴ペロペロ

騎士「ど、どうして・・・しっ、し、幸せそうなんだぞ!やっと楽しく毎日が送れてそうで!」

騎士「俺みたいな・・・糞野郎の最悪な縛りもなくて・・・やっと新しい人生を・・・!!」

義理父「しつこいな。アイツのなんなんだ君は・・・・・ったく」

義理父「じゃあ言うけど。俺のおかげで楽しくアイツはやってんだろ?俺に感謝すべきじゃないのかな?」

騎士「だ、だ・・・黙れッ!!」ダッ

騎士母「・・・え?」チラッ

        ガンッ   キャーーッ  ワーワー

騎士母「な、なに。どうかしたの!?」

義理父「! ・・・わからない。彼がいきなり殴ってきて・・・」ポタポタ

騎士母「ッ!」キッ

騎士母「!? ア、アンタ騎士ね?どうして!?どうしてこんなヒドイことするの!!?」

騎士「ち、違う母さん。俺はっ」

騎士母「わかったわ!アタシのこと恨んでるんでしょう!そうなんでしょう!?」

騎士母「お金ならたくさんあげる!!お金に困ったらならあげるから!!だから・・・」

騎士母「やっと・・・・やっと見つけた私の幸せを・・・奪わないで・・・」グスッ ポロポロ

騎士母「恨んでるなら、謝るから・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ポロポロ

騎士「あ、あぁ」

騎士「・・・・・ごめん・・・なさい・・・」...スタスタ

         「おい君!待つんだ」

義理父「なんだかわからないが・・・自分の母親は傷つけるなよ・・・」ニコッ

騎士「~~~ッ!!!」ダダッ

勇者「・・・」ペロペロ.....バキィッ

勇者「またやっちゃった」ポイッ

勇者「飴は噛むものじゃない。ガムは飲み込むものじゃないのにすぐやっちゃう」スタスタ


義理父「あっ!君・・・・・っと」

騎士母「どうかしたの?」

義理父「・・・いや、なんでもないさ」(クソッ、逃げられちゃったな)

_ ホテル _

騎士「・・・」

勇者「そっちのベットは私の・・・涙とか鼻水で汚いと思うからもういいけど」

騎士「・・・ずび、ずびばせんっ」

勇者「なんで泣いてるの?」

騎士「くっぐやしくてっ、うぐっ、だって、だってあんな男に母さんが騙されてると思うとっうぐっ」

勇者「元ニートのくせに母親に同情とか」

勇者「意味がわからないのだけれど」

騎士「えぐっ」

 ____ 勇者さんの言う通りだ

      ついこの前まで、俺は母親を単なる道具にしか思ってなかった

      といっても会話はしない。毎朝母はテーブルに1万G置いてどこかに行く、それが日課だった

騎士「・・・・・」

勇者「ん?静かになった。窒息したのかな?」

 _____ 元々、10歳ぐらいの頃からあの人とのコミュニケーションは欠落していたのだ

       なんとも思わなかった。これからずっと、母が死ぬまで1日1万Gで普通に生きていける、人生は楽だ

騎士「あの人がいなくなって・・・貯金が尽きてきて・・・やっとわかった・・・そしてこうして旅をして・・・」

勇者「お 喋った」

騎士「自分の愚かさに・・・今まで逃げてきたことに・・・そうだ・・・」

 ____ 俺は、あの人に感謝しなくては。育ててはくれなくとも、生かしてくれたことに

      だから、だからこそ、あの人には第二の人生を謳歌してもらいたい。あんな男に騙されてほしくない

騎士「あの人を、母さんを助けたい!」バッ

勇者「うるせえ」バグゥンッ!

騎士「ほげばっ!!?」ヒューーーずがぁーんっ

勇者「モノローグが臭すぎる。くどい」ゲシッ

騎士「も、申し訳ございませぬッ!」ホ

勇者「ま、楽しそうだし協力してあげよっかなぁーなんて」

騎士「へ?」

勇者「あの男の顔がどう歪むか見たいの・・・・・それにいつまでもうじうじされると殺したくなるし・・・・」

騎士「・・・」

勇者「あーそうそう。でも一つ言っておくけど、あの女が助けてもらったと感じることはないと思うよ」

 ____ 貴方が助けたつもりでも、周りからみて貴方が母を助けたと感じても、母親は助けてもらったと感じることはない

騎士「いいんです。結局のところ俺がしたいのは自己満足ですから。俺は最後まであの人にとって最悪な息子でいいんだ」

勇者「ふふっまずは幸せっていうのを・・・・・・・」

勇者「壊しちゃお」

やべ寝てた

また明日書きまする

 = 翌日 =

義理父「ぐはっな、なんだよ急に・・・!俺がなんかしたのか・・・って」

 「どうしたもこうしたもないわよ!」   「アンタ、私達のことだましてたんでしょ!」  「浮気者!さいってーー!」

義理父「なっ!?」(浮気相手が3人も集結しているだと!)

義理父「う、うわあああああああああああ」ダダッ

_______________________________________

____ 俺達が何をしたかというと

     それは昨夜、夜の街を練り歩き、奴の浮気現場(なんと1日で3人も)を撮影したのだ

     勇者さんの能力を使えば情報は簡単に手に入る

新聞記者「いやあ、いい記事をどうも。情報提供者に賄賂だなんて・・・・ 内緒ですよぉ?」スッ

勇者「どうも」

新聞記者「で、お嬢さん。もしよろしかったら・・・・うちの知り合いの雑誌モデルなんかに・・・」

勇者【消えなさいマスゴミ】

騎士「はあっ・・・はあっ・・・ま、街で大声で言いふらしてきました!これでこの街の人々全員に伝わって・・・!」

         「お前等か・・・!お前等が・・・・!!」

義理父「テメェ等・・・」フーッフーッ!

勇者「ありゃりゃ 見られちった」

騎士「いいんですよ。これで・・・」(そのために誘導したんだ、大声で浮気こと叫んで走って、見事に釣れたよ・・・2匹)

騎士「母さん、わかっただろ。騙されてたんだよ・・・!」

騎士母「・・・・・」

義理父「チッ、テメーもいたのか・・・っつーか!つーかもうどうでもいい!!テメェ等ぶっ殺してやる!」ダッ

騎士「ヒッ、ゆ、勇者さんサブミッシブサブミッシブ!」

勇者「私に命令しないで。そして騎士ガード」

                    バキィッ!!

騎士「ぼむぎっ!?」

義理父「こんのクソヤロウがッ!思い上がったことしやがってこのっこのっ!!」

騎士「ぐっ、うぐっ」


勇者「ま あっちは任せておいて・・・・・で、おばさん、どう思った?」

騎士母「どう思ったも何も・・・全部知ってたわよ・・・あの人が浮気してたくらい・・・」

勇者「わお」

騎士母「全部知ってた!私が知ってたことをあの人は知らなかった!それが、その関係が良かったのに・・・どうして・・・」ドサッ

義理父「死ねッ死ねェッ!!」ボコッボコッ

          バシッ

義理父「何ッ!?」

騎士「おらぁっ」バキィーーーッ

義理父「ほげー」

騎士「はぁっ・・・はぁ・・・伊達に、毎日フルマラソン+殴られてねーんだよ・・・」ペッ

 ~~~~~  ここまで理想・以下現実  ~~~~~

騎士「ぶふっ、えぶっ、ちょ、やめ、痛、やっ」

義理父「このっこんのぉ~~~~~っ!!」バキッドカッ

勇者「あーじゃあ聞いていい?聞くね?おばさんの幸せってなあに?」

騎士母「・・・・・あの人を愛せること・・・・あの人に愛されて無くてもそれでよかった!!」

騎士母「アンタみたいなガキにわかることはないでしょうがねぇ!どーせ、あの子がアンタを雇ったんでしょう・・・探偵なの?」

勇者「ううん、勇者よ。私は貴女の出来損ないと一緒に魔王を倒す」

騎士母「は」

勇者「ん?」

騎士母「は、はは・・・・・フッ、あ、あはははははははははははははっ」

義理父「勇者・・・魔王を倒すぅ・・・?・・・おっおいおいまじかお前!なあおい!?」グイッ

騎士「ぐ・・・ぅ・・・」

 ____ なんだよ、場の空気を壊すほど面白いのかよ

義理父「聞いてんだよおい!!」ガンッ

騎士「ぶふっ・・・・マジだよ・・・・俺達は魔王を倒す・・・」キリッ

 ____ いや、マジじゃないけど。そんな決心ないけれども

騎士母「魔王倒す・・・・ふ、ふふっ・・・ふざけんなふざけんなふざけんな!」

騎士母「ふざけたこと言ってんじゃないわよ!!人の人生壊しておいて世界救おうとか思ってんじゃないわよ!!」

勇者「おーこわ」

騎士母「~~~~~ッ!大人をバカにするのもいい加減にッ」スッ

                  パチンッ

騎士「・・・ぐ」ヒリヒリ

勇者「ふふっ別に避けれたのに」

騎士「俺はただ、あなたに幸せになってもらいたかった」

騎士母「は、はあ?だからそれをアンタが!」

騎士「本当の!本当の幸せを手に掴んで欲しかった・・・愛すことが幸せならあんな奴じゃなくたっていいと思うんです」ビシッ


義理父「」ブクブク


騎士「いい人をみつけてください・・・あなたならそれができる・・・人を見極め、愛することができる・・・絶対・・・」

騎士「これは俺の自己満足な願いです。最低な、最悪な息子です、憎まれてもいい呪われてもい_____けど」

騎士「どうか・・・・・本当の幸せを手に入れてください・・・・・」

騎士母「・・・・・」

騎士母(こんな顔をする子だったかしら)

騎士「・・・」ジッ

騎士母(少なくとも人と目を合わす子じゃなかった。そしてこんな清らかで優しい目もしていなかった・・・)

騎士母「・・・」スタスタ

騎士「か、母さん!」


騎士母「手に入れてやるわよ」


騎士「え」

騎士母「アンタみたいな屑に心配されちゃうような私じゃない!」

騎士母「・・・・・だから手に入れてやる。本当の幸せを・・・偽りなんかじゃないのをね!」ゲシッ

義理父「げふっ」

騎士母「・・・・フン!」

騎士「・・・!」パアァァ

 _____ そう言って。母は俺達から背を向け、町の人混みに消えていった

       恐らくもう会うことはない。だけど見かけることはあるかもしれない

       その時、今度は母の本当の幸せを見てみたいものだ

________________________________________________

__________________________________

勇者「でもあの人、きっと幸せと絶望を繰り返すんじゃない?いい男なんて見つかるわけないもん」

 ____ なんてことを平然といってのける。台無しすぎる

騎士「だから『願い』なんです・・・あの人がいつか・・・いい人と巡り逢えるようにって」

勇者「ふうーーん。あ、そういえばあの義理父はどうやって倒したわけ?」

騎士「頭突き」

勇者「わお。わいるど」

騎士「そのゆ、ゆうゆゆ勇ッ・・・者ッさん!あ、あろ、あのっ」

勇者「んー?」

騎士「あの今日も昨日もありぎゃとうございましあ!」ペコリ

勇者「別に。私は楽しくてやっただけだし」

オマール「ヒン」(そうだよ)

騎士「そ、それでもお礼したくて・・・その・・・はい///」

勇者「・・・・・」




勇者「ねえ」

勇者「騎士にとって幸せってなに?」

騎士「へ?」

騎士「え・・・っと・・・えぇ・・・?」

騎士「まだ、わ、わからないです。これから見つけたいな、なんて・・・ははは」

勇者「っそ。じゃあ・・・」

勇者「貴方の幸せも見つかるといいね」...ニッ

騎士「あっ・・・うぅ・・・///」どきどき

勇者「良し。ということで精神面が回復したならもういいよね」

騎士「へ?」
_____________________
___________

勇者「幸せ~ってなんだぁっけなんだぁっけぽぉんと生まれたシャボン玉」ペシペシッ

騎士「いてっててっ!?やめてくださいよ。今その歌唄うの」ノッシノッシ

勇者「幸せ~ってなんだぁっけなんだぁっけ白いドレスとハネムーン」ガツンッガツンッ!!

騎士「・・・ゴフッ、ゴフッ!?」プシュッ(そーいやこの人・・・)

騎士(能力のおかげでなんでも手に入ったから幸せがよくわからないとか言ってたし)ブシュツブシュッ

勇者「幸せについて本気だしてかん~がーえーてみたら」ガツンッ! ガツンッ!

騎士「・・・・・」ドバドバ

 __ そう思うと、無表情で幸せについて問う歌を歌う彼女を哀れに感じた

             誰もが羨む超能力というものも。本人からしたら虚しいものなのかもしれない

騎士(この子、いつも無表情だもんな)

騎士(この人が笑うのっていやらしいニヤケ顔しかしないからな・・・)

勇者「あとで答え合わせしーよぉ~~少しはぁああぁってるかなぁ♪」ビシバシッ

 ____ 幸せがわからない。彼女はそう言っていた

騎士「勇者さん。勇者さんも・・・・幸せ、見つかるといいですね・・・・」

勇者「・・・?」マジマジ

 ____ 彼女は不思議そうな顔で俺を見る

勇者「生意気」

 ____ そういって。彼女は俺を殴った







     -- その頃    魔王サイド --

        ____ ~~~  魔王城 ~~~ _____


側近「魔王様・・・城に訪れた兵士達を捕らえたのはいいのですが・・・」

            「んー?」くるっ

魔王「なあに?」

側近「私一人だけで彼等の食事を運ぶのは少々厳しいかと。それに魔王様の食料まで失くなってしまいます」

魔王「それよりまおうね、今側近の似顔絵描いてるんだ~。似てる?上手い?」

側近「いえ、全く似てませんね」

魔王「えっ」

側近「私は髪の毛ありますし。胴体は三角でもないし、私は『^^』このような目をしておりません。それに人間の手は5本です」

魔王「うっ、うぅ、うっ!うわああぁぁぁぁぁぁぁん!!」ビエー

魔王「側近なんて嫌い!【側近なんて____________「魔王様」

側近「そうやって『能力』を使うから城から下僕がどんどん消えていくのです」

魔王「だ、だって」

側近「もうこの城で貴女の部下は私だけなのですよ。私が消えたらごはんもおかしも食べられませんよ」

魔王「うっ、んん~~~ッ!!///」ウルウル プルプル

側近「ということでおやつの時間ですね。今日はショートケーキです」

魔王「わぁーーい!」タタタッ

側近「・・・お口にクリームが付いていますよ」フキフキ

魔王「んむっ」

側近「魔王様。そろそろ初代勇者の末裔を抹殺すべきでは?」

魔王「めんどくさいよーいっぱいいるみたいだし。明日行こう明日」

側近「そうやって・・・いつもいつも明日明日と」

魔王「ぐちぐちうるさいなー!」むかっ

魔王「あ!そうだ、ねーねー、なんかねーみてみてこれ」スッ

側近「? それは・・・・水晶・・・?」

魔王「まおうね、まおうが居た家にあったからもってきたの!」

魔王「説明書もついてたけど読めないから読んでー」

側近「・・・随分ボロボロの説明書のようですが」パサッ

 ・この水晶は自分の命を狙っている者を表す

側近「ふむ、魔王様・・・・・・この水晶に何か写っていますか?何か、見えていますか・・・?」

魔王「兵隊さんたち!」

側近「それだけですか?」

魔王「それとお姉ちゃんとお兄ちゃん!」にこー

側近「なるほど。魔王様、その3人を魔法を使ってスケッチしてくれますか」

魔王「え、まおうはそんなの使わなくても描けるもん!」カキカキ

魔王「でっかい剣もっててー、綺麗な髪の毛飾りしててー、ティアラっていうの?あ、んで顔がお人形さんみたいなお姉ちゃん!」

側近「!!?」(もしかして・・・いやまさか・・・)

魔王「それと鎧みたいな服きた弱そうなお兄ちゃん!魔王と同じ綺麗な金髪だー!」

側近「・・・魔王様。もうひとりの男性に害は無さそうですが」

側近「そのお姉ちゃんというのは危険です」

魔王「え、そうなの?」

側近「彼女は初代勇者の子孫(末裔)です。恐らく子孫の中で一番手ごわい相手かと」

魔王「・・・ふーん」

魔王「ふーん、じゃあ殺さないと・・・・・だね」グシャッ

魔王「あ、側近!まおうね、トイレ行ってくる」むずむずっ

        たったったったったったったったった

側近「・・・」

側近「勇者。どうして貴女みたいな化物が・・・正義のヒロインなんかを・・・」

___ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ _____

勇者「くちゅっ」

勇者「・・・誰だろう。私の噂してるの、絶対殺す」イラッ

次はちゃんと魔物と戦わせたいな

いや本当見てくれてありがとナス
また明日書きます

やべぇミスった・・・エイリアンになっちゃうやばいやばい

魔王は間違って指を6本描いちゃったってことで

=== 東大陸 北部 ===

 ____ スタート地点が東大陸 南部辺り。あれから1ヶ月・・・いや1ヶ月過ぎたのかな

騎士(なんだか日にちさえも曖昧になってきた)

勇者「そろそろ町が見えてくる筈なんだけれど」

オマール「ヒヒーン・・・」(腹減ったなぁ・・・)

勇者「そろそろ食料も尽きそうね・・・・・騎士、喜んでオマールの食材になりなさい」

騎士「嫌ですよ。俺は草じゃないですし」

勇者「いいでしょ。どうせアダ名は雑草かもやしだったんだから」

騎士「何故それを・・・」

騎士「・・・・・あの」

勇者「ん、なに?」

騎士「いつくらいに魔王城につくのかなーって・・・はは」

勇者「さあ」

騎士「さあって・・・w」

勇者「だって本当に魔王が中央の大陸にいるかもどうかもわからないし」

騎士「え?」

勇者「うん、魔王がいきなり現れて世界征服告知したっていうのも」

勇者「最近くもりが多いだとか。魔物が凶暴になったとか、人々の悪意が芽生えまくったとか」

勇者「ただ単に魔王のせいにしたいがためだけの噂かもしれないし。魔王に兵士が100人やられたとかっていうのもにわかに信じがたいし」

勇者「とどのつまり 噂なの」

騎士「えぇ・・・じゃ、じゃあどうして勇者しゃんは勇者なんかになろうとして・・・」(この前「私が支配者だー」なんて言ってたけど)

勇者「んー・・・・・」

騎士「大体、出身地って何処なんですか?俺の住んでた城下町ってわけじゃなさ______

勇者「どうして貴方に教えないといけないの?」

騎士「・・・・・う」

 ____ ちょっとでも、仲良くなれたと思ったんだけど・・・なあ

騎士「・・・ヒュフッw」(ま、そうだよな)

 ____ 勇者さんは綾波キャラというか常に無表情(にやける時もあり)でクールな感じだ

騎士(いつか俺に笑顔を見せてくれたり・・・・・って何考えてんだろ・・・)

騎士(なんだか最近)


勇者「パライダイス教えてあげたいけどまーだはやい~♪」


騎士(勇者さんの事ずっと考えてる気がするな・・・なんでだろ・・・)

 _ モスラタウン _

勇者「なんだか任天○に出てきそうな町並みだね」

騎士「あー。任○堂。あーっとポケ○ン?」

勇者「ううん、あの初代グラではすっごいブサイクな帽子逆さにかぶった子のRPG」

騎士「あーあー!あれ、あれですね・・・・・母!の英語の・・・マ○ー」

勇者「それ」


オマール「ブルルッ」(ツッコミが欲しい・・・欲しくない?)

白装束「旅のお方かな」

勇者「む・・・騎士、相手しなさい」

騎士「へ?あ、え、えっとこんにちわ」(だ、大丈夫。さっきだって勇者さんとは普通に喋れてたし?多分)

白装束「こんにちわ」ニコッ

 ____ スレタイ詐欺にしてやろう。俺はコミュ症じゃなくなったのだ

騎士「俺ッ、俺・・・俺とあの、俺達、旅の人で、あ、ああ!ああいや旅の者で・・・へへ・・・」

騎士「ここっここけっっここはドコモっ?」

白装束「ん?ニワトリかな?」ニコッ

勇者「どいて」ドスッ

騎士「うう」


勇者「ここはなんて町?宿はどこ?で、何?その白装束は」

白装束「ン。これかい」

白装束「ああ、その前に。ここはモスラタウン、宿はそこの突き当りを右さ」

白装束「そしてこの町は神を祀ってるのさ。いいギャップだろう、町並みと合わず」

 白装束おじさんの説明では____

 ここ、モスラタウンは最近になって人の悪意による事件が増えたとか

 窃盗、万引き、殺人、性犯罪。などなど

白装束「そこでだ。私はこれでも、いや、こう見える通り宗教に関わっていてね」

白装束「ココに来た時、思ったよ」

白装束「神使いである私がこのモスラタウンの抱える問題を解決しなければならないとね」

 ____ そこでこのおじさんの出番というわけか

       何をどうやって解決したかどうかはわからんけど

モブB「神使い様!おはようございます」

白装束「おはよう。信仰を忘れてはいけないよ」ニコッ

 ____ 悪意が芽生えないよう、神への信仰は怠らない

騎士(はぁー・・・凄いなぁこの人、神使いって・・・もう何がなんやら・・・)

騎士(胡散臭さはあるけど。これによって悪に目覚める人が出てこないってことか)

 ____ 歴史を辿るとここは元戦争に敗れた国みたいだ。霊的な何かだと予測

白装束「さあ、どうだろう。旅のお方」

騎士「へ?」

白装束「このタウンにはね、君らみたいな旅のお方もよくくるんだ」

白装束「それでもってね、神への信仰の素晴らしさをしって。心が和やかになって・・・・・」

騎士「悪意が芽生えない・・・優しくなる・・・?」

白装束「うん!このタウンにいればきっと君らも」

騎士「え、そ、そんな。俺等はそんな別に・・・」(さ、詐欺なんじゃないか?もしかしてこれ)

白装束「ははは。最初はみんなそういうんだ。ささ、私の本堂に来なさい。世界が広くなる。心が安らかになるよ」

勇者「さっさとどいてよ詐欺師さん」

白装束「・・・・・・は?」

騎士(ふ、普通に言っちゃったよ!)

騎士「ちょ、ちょっと勇者さん・・・こ、この人もしマジで神使いとかだったらヤバいですって!」コソコソ

勇者「神使い(笑)かっこいいね(笑)」

白装束「お嬢ちゃん。どうやら君は悪に侵食されてるみたいだね」

勇者「普通でしょ。人間みな悪意を持ってるものだと思うけど・・・・まあ私の場合 善:9 悪:1だけど」

騎士(ツッコんだら殺される)

白装束「その悪意さえ私は消せるのさ」

勇者「消すのは神じゃなかったの?シロアリさん」

勇者「どう悪意が生まれて、どう貴方が対処したかは知らないけど」ズイッ

白装束「・・・」

勇者「貴方、臭いよ?」ジロッ

白装束「いいから君達、私の屋敷に来なさい。すぐにその悪意を_______

勇者「私に命令しないで」ギンッ

白装束「_____ッ!」

勇者「行くよ、騎士」ズルズル

騎士「あ、ば、はい」ズサササ.....

 ____ 俺達はおじさんに背を向け宿やに向かった、途中

    「君達も正してあげるよ。安心なさい」

                      と、聞こえた気がした

 ____ ホテル

騎士「勇者さん・・・・どうしてあんなふーに敵意丸出しで・・・」

勇者「加齢臭が嫌いだから」

勇者「というより・・・魔物の匂いがした・・・」

騎士「じゃじゃじゃじゃじゃ、じゃあ!あの人は本当は魔物ってパティーン・・・・」

勇者「まあこの町の事件の黒幕ということだろうね。うん、違いない」

勇者「魔物と手を組んで町の人達に悪意を植え付け、混乱させ、助けに入る。お金を取る」

勇者「よくありがちな手口」

騎士(す・・・すごい。そんなことまでわかるなんて)

誤字は恐いなあ 見直ししなきゃ

またあとで書きます

~~~~~~ 夜 ~~~~~~~

白装束「気づかれたみたいだな。どうやら」

マージマタンゴ「ケケケ。だからオレは旅人だろうと見境なくやっちまえっつったんだぜ~?」

白装束「いや、やろうとはした・・・だが・・・」

 ((( 『私に命令しないで』 )))

白装束「あの少女・・・・・ただの少女ではない・・・・」

Mマタンゴ「だからなんだよ~~?どんな奴だろうと鼻さえありゃオレにゃ叶わねーよ~~~」

白装束「ああ、そうだな。マージマタンゴ」

白装束「アロマセラピストの俺とお前なら・・・・・さあ、まずは町の奴等を従えるんだ」

騎士「・・・うご・・・んご」ウトウト

 ガンガンガンガン

騎士「へ?あ、は、なんでs

          バゴォーーンッ!

モブA「いたぞ、殺せ」

モブB「やっちまえ」

騎士「え・・・」

モブA「フン!」ブンッ

    騎士「どわぁっ!?」

       モブB「避けるなぁ!」バッ

           騎士「おうふっ!?セ、セーフ」

騎士(お、斧!!?あっちはカマ、鉄パイプ、ハサミ、鉛筆、な、なんでそんな凶器を)

勇者「んわぁ・・・うるさいなぁ・・・【静かにやって】

モブA「・・・」シュッ

騎士「ひいぃっ!?ちょっ、ち、違う!命令はそうじゃない!そうじゃない!」

______________________________________

__________________________

モブA~Z「・・・」

勇者「どうやら操られてるみたいね。【誰に操られたの?】」

モブA「魔物」

勇者「その魔物はどこ?」

モブB「知らなぶふッ」バキィッ

勇者「私にサブミッシブを乱用させないで。さっさと答えてよ」ギギギギッ

モブB「うっうがぁあぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ!?!??!」

騎士「な・・・・ゆ・・・勇者さん!!やりすぎですよ!」

勇者「・・・・は?」

勇者「私に命令しないで」

騎士「で、でもこんなの!この人達は操られてるだけなんだよ!!」ガシッ

勇者「触るな!」ヒュッ

騎士「げへらっ!?」ヒューーーどがっ

騎士「かはっ・・・が・・・このクソガキ・・・!」

勇者「人間の屑が・・・元ニートのくせに・・・偉そうに善人ぶるな偽善者」

騎士「な、なっ、それはこっちの台詞だだ」

姫騎士「あなたって、本当に最低の屑だわ!」ビシッ

騎士「あ・・・!」(な、何やってんだ俺・・・なんでこんなイラついてんだ!)

騎士「ぎ、偽善者でもいいです。だから今は落ち着いて」

勇者「だから私に命令しないで」

騎士(駄目だ。何をいっても・・・てかなんださっきからこの匂い)クンクン

騎士「この空気清浄機か・・・・・・あ」

騎士「そうか!」ダッ

勇者「待てコミュ症」

 ____ 敵の、魔物の技・・・混乱の技かな・・・なら

騎士(道具屋に満月草があるはず・・・まず追ってからにげなきゃ・・・と言っても勇者さん一人だけど)

勇者「フシュウゥ・・・・キシィ・・・」ダダダダダダ

騎士「ひいいいいいいいいっ!」ダダダダッッ

騎士「な、なんなんだよ!チート能力使えんじゃないのかよ!操られてどうすんだよおおおお!」ダタダダダダダダ

 ____ あ、あれ?そういやどうして俺は操られてないんだ?

騎士「耐性があるのかな」ダダダダッ

騎士「道具屋はココを曲がった先にあるはず!」キキーーッ ダダッ

         「フン、珍しい亜人だなぁおい。道理で効かねーわけだ」

騎士「なっ、だ、誰だ貴様!」(言ってみたかったセリフランキング13位)

______ てかコイツ今なんて・・・あ、アラジン?

Mマタンゴ「俺ン名はマージマタンゴ。覚えとけよ~~~」

騎士「キ、キノコ。魔物か」

Mマタンゴ「オレのアロマ煙が効かねーとはなぁ。人間に合わせてやったんだがテメーには効かねーみて~だな~~~~」

騎士「はあ?い、いいからどけ。どいてください!」


   「キシィ・・・コロース・・・」ドドドドド


騎士「ひいぃっ!?まいたと思ったのに・・・どけキノコ!」

Mマタンゴ「嫌なこった。それより後ろの女に[特性・しびれ&毒煙!]」ブモアアアアアアッ


勇者「!」ビクッ


騎士「な!?ゆ、勇者さん!」

勇者「う・・ぐ・・・」バタッ...


騎士「な・・・こ、この・・・」

白装束「この___なんだい?」スタスタ

Mマタンゴ「おせーぞ。さっさとオレの頭のカサにアロマ流し込みな!補給だぜ~~~」

白装束「はいはい、さっきの話は聞かせてもらったよ」トクトクトク

騎士「な、何入れてんだよそれ」

白装束「超猛毒アロマさ。Mマタンゴの特性と活かせば倍以上の効果を発揮する」

Mマタンゴ「ちゃんとガスマスクしとけよ~~~白装束ゥ~~~~」

騎士「くっ・・・!」

白装束「おっと動くな、下手にこの補給動作を邪魔すれば私もお前もその子も死ぬよ」

騎士「・・・アンタ達が最初から仕組んだんだな」

Mマタンゴ「そうだぜ~~わっるーいアロマを街中に匂わせたのさ、嗅げば悪意に翻弄されるんだぜ~~~」

 ____ アロマって凄い。いや、関心してる場合じゃない

白装束「ま、その悪意を治すアロマも作ってあるからな。金払わせて嗅がせればいいだけさ、そのエンドレス」

Mマタンゴ「言っとくが悪意アロマもこの毒もさっきの毒もただの毒消し草と満月草じゃあ治せねーんだぜ~~~」

騎士「ッ!?」

白装束「さて、補給完了。そしてガスマスク装備」カポッ

Mマタンゴ「お、おお、おおおおあと20分くらいかで出そう・・・だぜ~~~」

白装束「フン、お前でもそれくらい時間かかるか」

白装束「なら彼に選択肢をあげようか。その子を見捨ててこの町から出てくか、それともその子と共に殺されるか。10分あげよう」

騎士「な!?」

白装束「な!?と驚くことはないさ。勿論逃げても追わないよ?さあ選択しなさい、タイムリミットは残り9分44秒43、42」

騎士「そんなの・・・ッ!」ダダッ ガシッ

勇者「・・・ぇ」

騎士「・・・・!」タッタッタッタ


白装束「一緒に逃げる、か。Mマタンゴ二人を追え、そして殺せ」

Mマタンゴ「うい~~~」バッ

 _____ 道具屋

騎士「や、やっぱり満月草や毒消し草じゃあ直せない・・・のか・・・」

勇者「ぐ・・・あ・・・」ビリビリ

Mマタンゴ「へえ、逃げずにソイツを治そうと・・・・・ほえ~~~」

Mマタンゴ「ま、無駄だぜ~~~ソイツ治したところで二人共ゲームオーバーだぜ~~~」

Mマタンゴ「ほら、あと5分もねーぜ~~~」

騎士「・・・・・」スッ  スッ

    ゴリゴリゴリゴリ  トットットット  グオゴゴゴゴゴ

Mマタンゴ「プッ、ア、ハハハハハハハ!!ヒゥーーッヒッヒ!コイツ薬草もろとも調理しやがった~~~!」

Mマタンゴ「頭わいてんじゃねー!?キノコのオレが言うのも何だけどよぉー!」

Mマタンゴ「チックチックチックチックチックチック」

騎士「黙ってろ」グツグツ

 _____ 奴の毒は俺も吸った。だが効かない・・・なら、俺の血を混ぜて

勇者「・・・し・・・きし・・・」

騎士「! ゆ、勇者さん」

勇者「・・・ごめ、んなさい・・・・騎士・・・逃げていいから・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」

 _____ 謝らないでくれよ。こんな形で今までの事を謝られても嬉しくなんか無い

          それより貴女に謝罪は似合わない

騎士「・・・・・逃げるわけないじゃないですか。今まで助けてもらったんだ」

騎士「今度は俺が助けます」

騎士「・・・・・できた!」

Mマタンゴ「何が出来たんだよ!もうタイムオーバーだぜ~~~!」ゴゴゴゴッ

騎士「げっ!」(こ、ここは不味い!密封されて毒煙が充満してしまう場所にいちゃ駄目だ!)

               パリンッ!

騎士「ぐへっ・・・さ、最後のガラスをぶち破れ・・・・」ゴロゴロ

勇者「きゃっ・・・ぐぅ・・・」ゴロン

Mマタンゴ「外に逃げても無駄だあ!オレの煙はなあ、このタウンを全体を覆うぜ~~~~!!!」

        ぼふうううううううううううううううううううううううっ

白装束「タイムオーバー。ふう、また新しい町を探さないとな」

 フシュウゥ・・・・シュウウゥゥゥ・・・・・・・・・・

Mマタンゴ「ケケケ」

    マージマタンゴから放たれた毒煙が薄れていき、辺りが鮮明になっていく。

Mマタンゴ「!」

    現れたのは勇者を抱えた騎士の姿だった。鉄仮面のようなフードを被り、静かに敵を睨み据えている

      彼はそっと勇者を地面に寝かせる。

Mマタンゴ「ケケケ。だがその女はもうあと数十秒で死ぬだろーなあ!ああ~~~?」

騎士「・・・・・」スッ キュポッ

白装束「ん?それは・・・」

騎士「俺は料理していたんじゃない・・・・・『調合』していたんだ。お前はソレをなんとも思わず見ていた・・・・」キュポッ トクトク

勇者「んぐ、ぐ・・・ぐ・・・」ゴクゴク

白装束「・・・!?お、おい!まさかマージマタンゴ!ソイツを止めろ!!」

Mマタンゴ「わ、解ってる!くらえマヒ&混乱アロマ!」ぼふうううっ


            【全て吸込め】


白装束「ふしゅうううううううううううううう!!!」ゴクンッ!

白装束「あ、あうあうごごごごごごごご」ビクンビクンッ

Mマタンゴ「お、おい!なにテメェ吸い込んでんだ!!?」

白装束「あひっひいーーーっひっひwwwwwwww^^」ゴロゴロゴロ ビクンビクンッ

Mマタンゴ「な、何が起こって・・・え・・・なんでこいつガスマスク外して・・・」

騎士「ケホッ、んぐ」ゴクゴク

騎士「ぷはっ、この試験管に入れた液体は・・・一か八かで作った抗体だ・・・」

騎士(お、俺の血が勇者さんの中に)フヒッ

Mマタンゴ「そ、そんなことが」

                 「ねえ?」

Mマタンゴ「ひっ」ビクッ

勇者「キノコさん。すき焼きや鍋に入ってるキノコってどうしてカサに十字架がついてるか知ってる?」シャキーン

Mマタンゴ「は、はァ?」

勇者「教えてあげようか」スタスタ

勇者「・・・・・」スタスタ

Mマタンゴ「あ、味が染み込むからだろうが!くらえ特大毒ガ_________

勇者「ぶっぶー」

                シュパァンッ!      シュパァンッ!

                    十

Mマタンゴ「あ・・・・・・・ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ

勇者「血が染みこむからでした」ドヤァ

Mマタンゴ「あ、が、が、が・・・・・あ・・・・」バタッ

                  ドカァーーーーンッ!

 ______ 爆発を背に、血で汚れた大剣を振り落としなんかあの、なんかあの・・・えっと刀振って刀の血を地面にピシャッってする彼女は中々さまになっていた

騎士「か、勝った・・・________ヨロッ

勇者「・・・」ガシッ

騎士「zzZ」

勇者「・・・・・ふん」

白装束「まだだァ!」くらり ピクピク

白装束「この媚薬アロマでエロ同人みたいにしてやるぅ!」フシューッ

勇者「バギ」ビューッ

白装束「ああっ煙がっ」

勇者【ひざまづけ】

白装束「っ!? だ、だがな私には300にんもの部下がいる」

勇者「ウソップじゃあるま・・・いや、確かにいるか」

白装束「一応ホテルで煙を吸い込まないよう待機させてるがね」

勇者「ふーんじゃあ呼びなよ」

勇者「私は今ブチギレ中なんだ・・・老若男女構わず勇者無双してあげるからさあ・・・」

白装束「・・・いや、やっぱり私の敗けだ」(叶わない・・・こんな化物に叶うはずがない)

____________________________

騎士「ん・・・あれ・・・ここ」

勇者「モスラタウンじゃないよ。道中」スタスタ

騎士「は、はあ・・・・・えっと・・・・あの、何故」

騎士「何故俺はお姫様抱っこをされているのでしょうか?」

オマール(生きてる証拠だよ)

 _____ 幸い、全街中の人達は俺達を殺しにホテルの中に居たことで、毒煙からは逃れた

        そしてマージマタンゴが死んだことによって洗脳は解かれ、白装束は勇者さんに全国トライアスロン5週の刑に処された

         勿論俺達の活躍は誰も見てない、よってみんなから祝福を受ける訳でもない

          それでいい。俺達はそれでいいんだ

勇者「かっこいい締りなんじゃない?」

騎士「かっこつきませんよ!///」(勇者さんの胸が顔に・・・あ、小さい)

 _____ 一応言っとくと、俺は176㎝だ。そして勇者さんは157㎝らしい・・・

オマール「ヒン」(情けないカッコ恥ずかしくないの?)

騎士(うわあああああああああ今日俺大活躍だったのにいいいいいいいい)

勇者「かっこよかったけどなあ」

騎士「へ?」

勇者「助かった・・・ありがとう・・・騎士・・・」ニコリ

騎士「あ・・・///」

騎士「も、もう一回言って///」(笑顔・・・)

勇者「二度は言わないし私に命令しないで」バッ

            ドスンッ

騎士「ごふぅあっ!?こ、腰が・・・ひぃい・・・」

勇者「さ、行こう。オマール」クイッ

オマール「ヒヒーーンッ」(エンジン全開!)

        ドドドドドドドドドドドドドドド

勇者「騎士なら・・・信じられるかな・・・ねえ、オマール?」

オマール「ヒヒーン!」


騎士「ま、待ってくだっへぶっ!?」ズテンッ

 ______ 潮風が香る。それはこの大陸での冒険が終わるという合図でもある

           まだ見ぬ大陸での冒険に想いを寄せて、俺は今日も白馬に乗った彼女を追いかける

 
                                                   Ep1 完

次はそろそろ新しい仲間を出そう

EP1とかかっこつけましたがまだ書きますんで

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________________________________

 ____ 現在、俺達は北の大陸に移動するために船
に乗っています 

 ザザーン  ザブンザブーン

船長「お嬢ちゃん。困るよ、船の後部に変なもんくくりつけられたら」

勇者「・・・でもチケット無かったから」

 < 回想 >

騎士「ちょ、俺のチケット買い忘れたってどういうことですか・・・!?」

    「まものなく出発しまーす。さっさとお乗りくださーい」

勇者「じゃあほら、船の後ろにこうやってロープで・・・偶然あったゴムボートにくくりつけて・・・はい」

騎士「もう既に中破状態。み、見えるぞ俺のゴムボートこれくしょん!」

 < 現在 >

勇者「オマールっていう私のお馬を乗せるのにお金がかかったから仕方なく」

オマール「ヒヒン」(すいません、許してください。なんでもしますから)ペコペコ

船長「じゃあ後で警察に・・・」

勇者「チッ、くどい【降ちろ】

船長「はい」

 ヒューーーーー ジャb、ゴスッ!!

オマール「ヒン」(落ちたな)


勇者「ん、どうやら着いたみたい。北の大陸に」

         ___ ==== 北大陸 ==== ___

勇者「さてと、ここは北大陸・東部だから。最寄りの町は・・・」

勇者「地図」

騎士「あ、す、すみませんっ」ガサゴソッ

騎士「最寄りの町は_麓の町_近くに有名な魔法学園があるみたいへす」


<ざっくり世界地図>   北の大陸←イマココ


     西の大陸    中央の大陸   東の大陸←スタート地点


             南の大陸

勇者「ここからの魔物は東大陸の魔物より危険だから気をつけてね」

勇者「オマール。貴女が死んだら私・・・」

オマール「ヒヒン」(大丈夫だって安心しろよ~)

騎士(俺の心配はないんだなー)

騎士「あ、そだ」

騎士「勇者さん。またこの前みたいに煙攻撃とかされないようにしな_____

勇者「あれは迂闊だっただけ。いい?」ギロッ

騎士「あ・・・はーい」

勇者「言っておくけど、私の取柄はサブミッシブだけじゃないんだからね。勘違いしないでよね」

騎士「そんな真顔で言われても・・・」

 ______ ・サブミッシブとは

         命令すれば相手はなんでも聞いてしまうという超能力

          ※サブミッシブを使う時のかぎかっこは【これだから覚えとけ】

勇者「ただし」

勇者「弱点はスタミナを使うということと。魔物に効かないということ」

騎士「魔物に・・・効かない・・・え、でも俺は・・・」

勇者「ああ、貴方にも効かないんだったね。まあいいんじゃない?魔物ってことで」

騎士「俺、人間じゃなかったのか・・・」ハワワ

勇者「とまあサブミッシブがなくても魔力さえあれば、重いものも持てるし」ヒョイッ

 _____ そう言って10kgはありそうな大剣を軽々しく持つ

勇者「ガッシュ・ベルで言うところのラウザルクね」

騎士(良かった・・・肉体までムキムキにならなくて・・・)

勇者「もちろん魔法も」

勇者「ルーラを応用して瞬間移動も出来る」ヒュッ ヒュッ

勇者「変身もできる」≪フレイム・プリーズ ヒーヒーヒーヒーヒー!≫

 ===  モンスターが現れた ! ===

グリズリー「がおー!」

勇者「"散在する獣の骨" "尖塔・紅晶・鋼鉄の車輪" "動けば風" "止まれば空" "槍打つ音色が虚城に満ちる"」

勇者「雷魔法、ライデイン」ゴオオオオオオッ

グリズリー「」プスプス

騎士「・・・お、おー」

 _____ コミュ症はノリの良いツッコミは出来ないのだ

勇者「じゃあ騎士。あとの2匹は貴方に任せるからよろしく」

オマール「ブルルッ」(はい、じゃあヨロシクゥ!)

騎士「え、ちょ」

      グリズリーB「ぐおー」  グリズリーC「がー」

騎士「あの、お、俺武器とか持ってないんだー・・・あ・・・勇者さん?」

勇者「騎士、期待してるからね」

騎士「え・・・///」ドキッ

勇者「クマと取っ組み合いしながら死んでしまう的なアレを」っカメラ

騎士「うおおおおおっ素手で勝負じゃあああ二重の極みいいいああああああ」

グリズリーB「・・・」ブンッ

騎士「や、やだ服が破けちゃう・・・」シュバッ

グリズリーC「・・・」ゲシッ

騎士「あ、は、はいせめて蹴って!蹴ってください!できれば殺さないで!」

勇者「うん、いいよーいいよー」っ●REC

      ピューーールルルーーーーッ     ピューーールルルーーーーッ

勇者「・・・鳥?」

            「今助けます!」

 _____ その時、空から鳥の鳴き声と少女の声

グリズリーBC「「グォアアアアアアアッ」」ビリリリリリッ

             と同時にクマ達に電流走る!

騎士「え・・・え・・?!?」

          「ケツァ!その人を掴んで!」

                  グワシッ

騎士「はぐわっ!?」

ケツァ「ピェーーッ!ピェーーッ!」(ああん!?だらしねぇな)

騎士「え、あ、あれ?」

 ____ 気づいたら俺は鳥に鷲掴みされていた。辺りは・・・雲と・・・え

騎士「って上空!?空飛んでんの!?・・・・・ぎゃ、ぎゃーー!食われる!ヒナの餌にされる!」ジタバタ

???「わ、大丈夫ですか?お怪我はありませんか?」ヒョコッ

 ____ ひょこっと鳥の背中から少女が顔を出す。び、美少女だ!美少女だ!優しい美少女だ!

騎士「あ、だ、だじょぶ。うんありが、と、ありり///」ドギマギ

???「良かったぁー」ホッ

騎士「えっと・・・あの、あ、は。これ、こりゃあどこに向かっておいでで?」

???「魔法学園です!」

召喚士「あ、申し遅れました。わたしは魔法学園189期生召喚科所属の7年生、召喚士です!」

騎士「・・・・・・なんて?」

 _____ 俺だったら間違いなく噛む自己紹介だった

召喚士「クラスの皆さんからは『しょーか』という愛称で呼ばれています!」ニコッ

騎士「あ、自分騎士言います・・・よろです・・・」ボソッ

召喚士「え・・・えっともう1回。あは」

騎士「きっ騎士!騎士言います!」

騎士「・・・・・えっと」

騎士「あの、もう大丈夫ですから。元の場所におろしてもらっても・・・」

召喚士「駄目ですよ!あそこはグリズリーの巣窟があるんですよー?」

騎士「え、あ、でも仲間がいるというか」

召喚士「アレのどこが仲間なんですか!貴方が襲われているのを録画していたじゃないですかあ!」プンプン

騎士「へ?そ、そうです・・・・よね・・・!」グッ

 ______ 肯定してしまった。そうか、俺を憐れむ人は居たのか・・・

召喚士「全く。ヒドイ人も居たものですね。大丈夫です、貴方は魔法学園で身柄を保護しますから」

騎士「へ!?そ、そんな!いいですよ。ここでおろしてもらて_____

召喚士「ですから。ここはグリz_____

騎士「いや!あの、仲間が待ってるんです!確かに最低な人ですg____

召喚士「いやですからあんな人は仲間なんかじゃ____

騎士「いやでも______

召喚士「じゃかあしいわ!!!」クワァッ

騎士「ひっ!?」

召喚士「ええからつべこべ言わずついてこんかい!」

召喚士「このどぐされコミュ症がぁ!ああ!?さっきから同じことを何度も何度もぬかしよって!」

召喚士「おどれは黙ってウチのケツァちゃんに鷲掴みされておればええねん!」

召喚士「ええか!?おおん!?」

騎士「え、ええです・・・」

 _____ この理不尽さ、勇者さんにどこか似ている気がした

召喚士「いいから黙っていればいいの。ね?」ニコッ

騎士(ああ、殺されるんだな。俺は)

 ________== 魔法学園・学園長室

 コンコン

学園長「どうぞ」

召喚士「こんにちわ。学園長様」

騎士「ど、ども」

学園長「おやおや、ついに決まったみたいですね。貴女の『パートナー』が」

騎士「ン?」

召喚士「はい!これでやっと・・・『最終S級試験』が受けられるんですね・・・!」

学園長「さ、母印のサインを」

召喚士「騎士くん指借りるね~?」グイッ

騎士「ぎゃッ、折れる折れる!」

               ペタッ

召喚士「こ、これでよし」ペタッ

学園長「はい。じゃあ試験開始ですね。試験内容は伝説の召喚獣を我が物にすること」

召喚士「はーい!」ニコッ

騎士「はい!?」

騎士「ちょ、ちょっと待って下さい!俺h____ガシッ

召喚士「もう、騎士くんったら。学園長室では静かにですよ・・・・・ね?」ギンッ!

騎士「・・・」(あー女の子の手いい匂い。舐めていいのかなー)

学園長「フフ、いいパートナーを見つけてきたようですね」

 ____ しかし学園長室かあ、代々伝わる学園の・・・・・・・・ん?

騎士「・・・!」

召喚士「きゃあっ!?」(こ、こいつウチの手舐めおった!!)

 ____ 俺は壁に飾られた歴代学園長の画を眺めていて一人、気になった学園長が居た

騎士「ぷはっ!あ、あの4代目学園長の画って」

 ____ 4代目学園長。この顔、俺でも知っている。そして『誰かに似ている』

学園長「ええ、100年前・・・かの勇者と共に魔王を打った仲間の一人、後に家業を継いで学園長になったと言われています」

召喚士「あ、知ってます知ってます!その人、学園を飛び級して!学園長になって」

召喚士「その勇者様と結婚したとかー!」

学園長「ええ、彼女の子孫は今どこにいるやら・・・あ、私は違いますよ?勇者様と4代目学園長の子孫ではありません」

召喚士「憧れるなー・・・4代目学園長。名前は『魔法使い』でしたっけ・・・」

 ____ いや、うん。俺の思い違いだろ。『あの人』が伝説の勇者様の子孫な筈がない

      例え勇者さんとこの4代目学園長の顔がかなり似ていたとしても

== その頃 ==

勇者「へっくちん!」ブシューーーッ

オマール「」べとー

勇者「・・・」ダラー

勇者「あの奴隷・・・どこに行きやがった・・・殺す・・・」ゴゴゴ

オマール「ヒ、ヒン」(おっ、大丈夫か大丈夫か)

勇者「・・・・・・あの鳥は塩ダレ。あの女は36つに輪切りに、そしてホルマリン漬けにして家族に送ってやる」

 ___ 魔法学園・学園長室 ___

学園長「気をつけてくださいね。近頃、新たなる魔王の出現の噂を聞きました」

学園長「中央の大陸の出現の理由もソレに関わるのかもしれません」

学園長「世界から身を潜めていたと言われる『魔王信者』の集団惨死体も見つかりましたし」

召喚士「あははっ、学園長。私の目的は魔王討伐じゃありませんよーもー」ニコニコ

学園長「ふふふ。そうでしたね」


騎士(いや、俺は魔王討伐なんですけど・・・)

~ ここでこのクソSSの説明 ~

100年前。とある勇者が6人の仲間を率いて魔王を倒したました

そして驚くことに勇者はその6人の仲間(全員女性)と結婚したのです。重婚です

現在、その子孫の行方は不明です

 ________ 

100年前 魔王を恐れる者がいれば 魔王に憧れる者もいました

その憧れる者は、憧れる者同士集まり、『魔王信者』を結成しました。中二病の集まりです

しかし、ファンタジーで中二病は逆に強者。魔王が死んだと悲しんだ彼らは

再び・・・魔王を復活させるために世界から身を隠し、黒魔術、禁術を利用したのだった

= 追記 =

その魔王信者達は近年106人もの死体が発見された。犯人は不明、魔王が復活したとの噂も

 ___ 食堂

召喚士「別にいいじゃないですか。この優等生の私とパートナーを組めるんですよ?」フフン

騎士「・・・そ、そうなんだ。優等生なんだ・・・フフッw」

召喚士「・・・・・あ?おどれ知らんのか?」イラッ

召喚士「魔法学園言うたら1に4代目学園長・魔法使い様。2に謎の飛び級者。3にウチこと召喚士ちゃんやろがい」

騎士「いや初めて聞いたけど」

騎士「てか!てか俺はき、君と召喚獣??とやらをゲットしにいく場合じゃないんひゃよ」

召喚士「まだ言うか」

騎士「ああ・・・殺される・・・あの人に殺される・・・」

召喚士「ったく学園長がパートナー探し残り1時間以内や言いおるから焦ってやってもうたわ」

召喚士「焦って・・・人選ミスしてもうた~~!遠くから見るとおどれのパーカー本気で鎧に見えるんやもん!あ~~!」

騎士「え、ほ、ほんと?///」テレッ

召喚士「そこ照れるとこちゃうやろ」

 「あ、しょーかちゃんおっはよー!」   「召喚士さんおはよう」   「しょーかおはー」

召喚士「あ、おはようございま~す」ニコッ

騎士(これが営業スマイルか)

召喚士「というか。本当にお願い!私、召喚士だから生身の戦闘は小学生以下なんです!」テヲギュッ

騎士「う・・・」

召喚士「一人旅は怖いんです。だから・・・お願い・・・」ウルウル

 「おい、あの人しょーかさん泣かせてね?」   「え、パートナー・・・あの人にしたのかな・・・」  「うっそーまじー!?」

騎士「な、あ、え」キョロキョロ オドオド

 ____ 一昔前の俺なら二つ返事でOKしたところだが

騎士「・・・・・俺は勇者さんを裏切れない。俺はあの人と魔王を倒すんだ」

                「よく言った」

勇者「さすが我が奴隷」ズゾゾゾゾゾ

勇者「んっ」チュルン

騎士「ゆ、勇者さん!?」(うどん食ってるし)

勇者「もしこのエサ関西人にOKしてたら顔が食い倒れ人形になっていたところだよーん」ダブルピース

 ____ この人のキャラが掴めないのは毎度のことだ

召喚士「な、何・・・騎士くんはこの人と旅に出るっていうの!?」ガタッ

  「え、修羅場?」   「マジかよ・・・あんなダセェパーカーした奴が」  「あの勇者って子可愛いな」

召喚士「な!? この人はー!貴方が魔物にやられている所を録画するような人なんだよー!」

  「え、サド?」    「マジかよ・・・俺もあの子のビデオテープに残りたい」  「てか騎士って男も可愛い顔してんじゃねえか」ジュル

騎士(ヤバい・・・周りの目が・・・てか最後のヤツ誰だ)

召喚士「大体、魔王ってすごく強いんだよ?二人だけで倒せませんよ。諦めた方が_____

勇者「騎士、食べなさい。七味唐辛子ぶっこんだうどんを」

騎士「頂きますッ!はふはふっ」ガツガツ(勇者さんの箸!唾液混じりのうどん!器に触れた唇!)

召喚士「あ、あれ?おーい」

騎士「あぎゃああああああああああああああああっ!!辛ッひ、ひーっ!」バタンッ

勇者「はい、ペナルティとして七味唐辛子を7つにわける作業~~」テッテレーン

召喚士「聞けや!!!」

             ざわっ・・・ 「え、いましょーかちゃん・・・」  「いや、聞き間違いだろ」  「そ、そうだろ」

召喚士「あ・・・き、聞いてください!」

勇者「言っておくけど、この男は渡さない。優秀な奴隷よ」

召喚士「む」

騎士「ひいっ、ひーっ!」(な、なんか嬉しいこと言われた気がする)

召喚士(ええ・・・どこがぁ・・・?)

勇者「ねえ、これなーんだ」っ●REC...ジッジジ...

 『魔法学園言うたら1に4代目学園長・魔法使い様。2に謎の飛び級者。3にウチこと召喚士ちゃんやろがい』

勇者「放送室はどこだったかな・・・ふふふ」

召喚士「・・・・・ッ!?」

召喚士「ドルマ!」ヒュッ

                  バキィーーンッ!

召喚士(ふん、ざまあみろ!ウチの弱み握ろうなんて8年はやいわ)

勇者「・・・わ、私のビデオカメラが」アワワワ

 「今すげー音が」  「なんか割れたの?大丈夫?」   「しょーかちゃん怪我ない!?」

勇者「・・・・・」

騎士「ひーっ!ひーっ」(そ、それは)

 [騎士。なにこれ]  [ああ、これは映像を記録できる機械です]  [おお、買うね]   [え!?]

騎士(勇者さんが自分のお金で初めて買ったビデオカメラ!)

召喚士「ふふ・・・な!な、なんかこの人がいきなりカメラ投げつけてきて・・・」オドオド

 「な、なんだってー!」  「いくら美少女でも許されないぞ!」   「お前は俺達召喚士ファンクラブが潰す」

   「しょーか怪我ない?保健室行く?」  「ちょっと先生呼んでこようか!?」  「てかあの男はなにやってんだ!?ちょっとトイレ付き添ってくる!」


勇者【失せろ】


         ピシィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!


召喚士「って、え?な、なにが起きたん?シャンクス?覇気?」

勇者「・・・・・あ?」ギンッ

勇者「貴女にもサブミッシブが効かないみたいね・・・」

騎士「! お、俺と同じ!」

召喚士「さ、サブミッシブ?サンドイッチの店?」

騎士「それはサブウェイ」

召喚士「ってあなた今何したんですか!みんなに一体なにを!」

勇者「私はただ命令しただけ。私の命令を従うのは当たり前のことなんだから」

勇者「そして従わない貴女はイレギュラーすぎる」ゴゴゴゴゴゴ

召喚士「ッ・・・こ、この・・・!」

召喚士「ヒャドッ!やっ はっ てやっ」

召喚士(氷のつぶてを三連続で放つ。私は優しいから顔は狙わない)

勇者「・・・」スッ

       キィンッ   キィンッ   キィンッ

召喚士「は、弾きおった!なんやその大剣!?」

勇者「黙れ小僧」ブンッ

             バキィッ!

召喚士「ぶふうっ!?」

 ____ 容赦なく顔面狙いおった!!!

騎士「ちょ、女の子の顔殴ったら駄目じゃないですか」

勇者「・・・私に命令しないで」

騎士「あ・・・じゃ、じゃあ。あんまり過激にしないでほしいなーという・・・ささやかな願い・・・」ソソソッ


召喚士「こんのぉ~ッ!もう堪忍袋の緒が切れたわ!」ポタポタ


召喚士「バギマッ!メラミッ!」ボオッ  ブオオオオオオオッ

勇者「!」


騎士「す、すごい!炎の竜巻になった!って熱ッ!?燃えてる燃えてる!?」チリチリ

勇者「ヒャダイン」

   キュイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ

召喚士「あ・・・れ・・・あ、さ、寒い」

騎士「」カキィーン

召喚士「騎士くん!?ちょ、チームキルしてどないすんや!」

勇者「後で解凍するから大丈夫。4分30秒くらいかな」

召喚士「冷凍食品か!」

召喚士(魔法じゃ叶わない・・・それじゃあ・・・!)

召喚士「出てこいケツァ!」

ケツァ「ピイーッ」(出て行けぇ!)

勇者「可愛い小鳥さん。タレは塩ダレ?醤油?」

ケツァ「・・・」ビクッ

勇者「鳥は嫌い・・・ピーチクパーチク・・・ポーチクカーチク・・・でも」

勇者「焼き鳥は好き」ボォォォォッ

              ぼふんっ

召喚士「ちょ!まだ戻れ言うてないで!?ケツァ!おい!このチキン!」

召喚士「な、なんや・・・アンタウチの生徒やないのに・・・」

召喚士「どっどうせそこらの中堅学園の生徒やろ。その若さ、そ、その強さなら何か習って」

勇者「いえ、ここの生徒だけど」

召喚士「は」

勇者「なんだっけ。魔法学園とえいば、1つは四代目学園長こと魔法使い、2つめ・・・謎の飛び級者・・・」

召喚士「ま、まさか・・・」

勇者「3つめはなんだっけ?天才ふんころがしちゃんだっけ?」

 ____ 謎の飛び級者。ウチ等の学園は11歳から入学出来るようなっとる。18歳頃で卒業やけど

      過去に2度、ウチの学園で飛び級者がおるんや。一人は四代目学園長。二人目はうちと同期やったけど飛び級した...

召喚士「11歳で入学して・・・13歳で卒業した異例の・・・まさかアンタが・・・」

勇者「・・・」

勇者「・・・・・」

勇者「・・・・・・・」ドヤァ

召喚士「ごめんなさい許してください。私が間違いでしたなにもかも」土下座

勇者「えーなーに?」ガンッ!

召喚士「ごふっ!?」

 ____ 腹蹴りおった!女の子の顔殴ってしかも腹蹴りおったで!

召喚士「ビデオカメラは私が新しいの、いや、最新型のをご提供します。申し訳ございませんでした!」

勇者「うーん・・・どしよ」バチバチバチッ! キュイイイイインッ ビュゴドドッ バギュゥググググ

 ____ なんや!?なんの効果音やそれ!

勇者「じゃあ、ほら」スッ

 ____ 勇者はドレスをたくしあげ ブーツを私の顔スレスレに近づけた

召喚士「えっと・・・これは・・・」

勇者「舐めて」

召喚士「・・・・・・いや、ちょっとこれは」

勇者「舐めなさい」

騎士「」カチンコチン

勇者「まだ騎士が解凍し終わってないみたい・・・ねえ、まだ終わらないの・・・?」グリグリ

召喚士「は、はい・・・れろ・・・ん、じゅるっ・・れろ・・・あむ・・・んっ///」

召喚士「お、終わりました!」ウルウル

勇者「きったな」ヌギヌギッ バシッ!

召喚士「ぶへっ、え?え?」

勇者「なんで貴女がべろべろ舐めたブーツ履かなきゃならないの?」

召喚士「・・・・・・えっ」

           ~~~~~ その後、騎士が完全に解凍されるまでいじめは続いた ~~~~~

騎士「はっ・・・おれは?」チン!

勇者「騎士。おんぶ」バンザイ

騎士「あ、はい・・・え!?///」

勇者「ブーツ捨てちゃって今裸足なの」

           「うああああああもうやだあああああああ」ビエー

騎士「!?」

召喚士「うああん。S級召喚士になりたいだけなのにいいい」ビエー

勇者「あーうっせ。死ね」

騎士「ちょ、なにしたんですか!!?」

騎士「だ、大丈夫?」

召喚士「うわああああああああんんままああああああ!」ギュッ

騎士「!? あ、あわわわママじゃあないけど///」(む、胸が。で、でかい)

勇者(まあ別に新型買ってくれるって言われた時からもう許してたんだけどね)

召喚士「ただどr、仲間が欲しかっただけなのにいいいい!みんなにほんとの私知られたくなかっただけなのにいいいいい!」ビエー

騎士「あ!ゆ、勇者さんこうしましょうよ」

勇者「こうもしないし命令しないで」

騎士「まず聞きましょう。いや、聞いてください」

騎士「伝説の召喚獣を見つける。魔王も倒す、どっちも遂行するってのは」

勇者「・・・・・命令?」

騎士「『願い』です。俺も彼女一人だけだと心配だから・・・」ジッ...

勇者「・・・・・ふん」

 ほわわわわーん

      奴隷×1= まあ楽だけどなあ

      奴隷×2= かなり楽!ちょー楽!何もしなくていいじゃん?

勇者「うん。いいよ、許可してあげる」

騎士・召喚士「!」

___________________________________

____________________________

勇者「改めまして今日から仲間(奴隷として)加わった・・・えっと・・・フンコロガs」

召喚士「召喚士です!みんなからは『しょーか』と呼ばれています」

勇者「タイピングめんどくさいからね。召喚士って」

騎士「俺は2文字です」フッ

召喚士「くっ・・・まだ自己紹介は終わってないです・・・」

 ______ 我慢、我慢。召喚士。この人の話聞けないコミュ力皆無に今は従うのよ

オマール「!?」(なんだこのおっさん!?)

召喚士「誰がおっさんや!」クワッ

勇者「オマール。新しい飼育委員だから洗礼として唾をかけてあげて」

召喚士「し、飼育委員・・・騎士くんもこのオマールを・・・?ってこの馬本気でかけてきおった!」

騎士「え、ああ、うん」(この子・・・感情が高ぶった時しか関西弁じゃないのかな・・・)

騎士「炊事、栄養管理、洗濯、風呂釜用意、水質調査、道具管理整理、体調管理、見張り、オマールの餌やり、水やり、体拭き

   主に戦闘、テント準備、現在位置確認などなど他にも様々やってるけど」

召喚士「・・・有能すぎやろ」

書きすぎた…また明日か明後日に


適当な方言娘が好き。ただそれだけでした、反省してます【許して】

 =====  その頃 中央大陸・魔王城にて

魔王「よし!行ってきます!」

側近「お待ちください」グイッ

魔王「わぁっ、なーに?側近。まおうがいなくなったらさびしい?」

側近「いえ、ちっとも」

魔王「・・・むー」ムスッ

側近「さて今から私が言うことを守ってください。自分は魔王だと相手に名乗らないこと」

魔王「はーい」

魔王「伝説の勇者の末裔達を殺しちゃえばいいんだよね~」

側近「ええ。ですがこの前、水晶に写った勇者は殺してはいけませんよ?」

魔王「どうしてー?」

側近「どうしても、です。では行ってらっしゃいませ」

 ___ 魔王城・地下牢 ___

 カツカツカツ...カツカツカツ...

  「出せ!ここから出せ!」   「助けてくれー!」  「うあああああああ」

      「だせー」  「ただですむとおもうな!」 「家族がいるんだ!」 

側近「お静かに」

兵士A「・・・魔王はどこだ。奴の魔力が感じない」

側近「少しお仕事に」

兵士A「おのれ魔王信者。あのあどけない幼女になにをしたんだ!」

側近「いえ、なにも?」

兵士B「お前達の真の目的はなんだ!世界を征服だなんて馬鹿げてる!」ガンガンッ

側近「魔王信者の事を知っているのならば分かっているでしょう」

側近「真の目的は『100年前の魔王復活』」

側近「あの幼い彼女が魔王を演じ、徐々に世界を混乱させ、闇を作り」

側近「散らばってしまった能力を集め、100年前敗れた魔王を復活させるのです」

兵士A「・・・ッ!」

兵士A(なにを言っているかさっぱりだ!中二かよ!俺達は魔王ちゃんとお話がしたいだけ!)

     「魔王ちゃんだせよ!」   「魔王ちゃんにあやとり教えるんだ!」  「消えろー!」   「アグ○スかかってこい!」

側近「・・・・・」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

勇者「・・・」

オマール「・・・ブルル」パカラパカラッ

騎士「・・・」スタスタ

召喚士「・・・」スタスタ

勇者「・・・」

オマール「・・・」パカパカ

騎士「・・・」スタスタ

召喚士「・・・」スタスタ

勇者「・・・あ。雪」

騎士「・・・ふあ・・・はっくしゅ!」スタスタ

勇者「・・・」

騎士「・・・」スタスタ

召喚士「・・・ねえ」スタスタ...ピタ


召喚士「少しは喋ろっか」

召喚士「え。もしかして二人共今までずっとこんな感じ?」

騎士「? ん、な、なにが?」

召喚士「いくらなんでも寂しすぎるよ!EP1は終始無言なの!?」

勇者「口開けると雪が入っちゃうんだもん」

召喚士「かわいい言い訳だなあ!もーっ騎士君も喋ろうよー」

騎士「う、うん」ハ、ハハ...

 ______ 目を合わさない二人。私、嫌われてる・・・?

召喚士「・・・」オロオロ

 ....... 説明しよう!勇者と騎士はクラスで浮くタイプである。それに比べて召喚士はクラスの中心に立つタイプ

召喚士「・・・」オロオロ

     彼女にとってこの空間はとてつもなく居づらいのである!アウェイ状態

召喚士(私がこのパーティを明るくしなければ。まずはみんなに話しかけて・・・)

 ....... しかも彼女は努力型・真面目系リア充なので計画をする

召喚士(良し!まずは学年的には同じの勇者に)

召喚士「ねえ、勇者ちゃん。そのふんわりカールボブって誰に_________

勇者「ちゃん付けしないで」バッサリ

召喚士「ご、ごめんね。でも______

勇者「なに今更媚売ろうとしてるの?私に?それとも画面の前のみんな?」

勇者「変な方言で当たり散らしといて普通に接してこないでよ気持ち悪い・・・このビッチ」ボソッ

召喚士「いまなんていうたオラァ!」クワッ

   ____ ・失敗・ ____

_____________________________

__________________

召喚士(仕方ない。今度は学年的には1学年上の騎士君に・・・)

召喚士(17歳)「騎士君って18歳だっけ?あはっ、私敬語じゃないと駄目だよね」

騎士「いや、別に」バッサリ

召喚士「そ、そっか・・・あ!そういえば勇者に敬語だけどどうして?」

騎士「・・・・・いやーと、特に別に」バッサーン

召喚士「そ、そっかありがとう・・・」

   ____ ・失敗・ ____

  = 3日後・夜中 =

勇者「ううーん。違う、違うよ、雰囲気はふんいきって読むのzzZ」

騎士「すうすうzzZ」

オマール「zzZ」


召喚士「うう・・・ひっく・・・ぐす・・・///」タイクズワリ

召喚士「なんやねん・・・あいつ等ぁ・・・話しかけても・・・ぐすっ」メソメソ

召喚士「このままじゃ・・・なれないよぉ・・・・・・S急召喚士に・・・夢だったのに」メソメソ

 ==== モンスターが現れた!

召喚士「!?」

召喚士(・・・嘘。まだ二人共寝てるのに)

召喚士「や、やっぱり魔王の影響で魔物が・・・結界が壊さるなんて・・・」


ゴーレム「......」

動く石像「......」


召喚士「しかもまたえらい寡黙で守備力高そうな・・・ええいっ」

召喚士「出てこいケツァ!」

ケツァ「ピエーッ!」ピリピリ 

 _____ ケツァルコアトルの劣化版。見た目はキョロちゃんがグレた感じ

召喚士「行け!10ボルト!」


ゴーレム「......」ブンッ

        ボコォッ!

ケツァ「ピゲッ!?」


召喚士「も、戻れ!出てこい伊布さんっ!」

召喚士「伊布さんっ頑張って!」

伊布「ど、どうも」ペコリ

 _____ 伊布梨人(いふりと)人間年齢53歳。妻子持ちの肥満中年。召喚獣出会い系サイトで出会った


伊布「うおー」ドテドテッ 

動く石像「......」ブンッ

伊布「ごぶふっ!?」


召喚士「あ、あわわ・・・殺されるぅ~・・・・」ガクガク

勇者「くらえ人間ロケット」シュッ

騎士「むにゃ・・・んー・・・zzZ・・・ん!?」ヒューーーーーーーッ

ゴーレム・動く石像「!?」 ズガーーーン!

 ____ 粉々にした!300の経験値と2000Gを獲得した!


勇者「全く・・・どんな召喚獣かなと思ったら・・・」

勇者「どれも私のオマール以下」

騎士「」ダラダラ

召喚士「! ゆ、勇者に騎士君」

____________________________

__________________

召喚士「む、向いてないよね・・・実は私、あんな召喚獣しか持ってなくて・・・」

召喚士「なんか・・・旅とか辛いしさ・・・ずっと学園生活だったし・・・本格的な魔物との戦闘も初めてで」

召喚士「・・・・・・勇者や騎士君とも合いそうにないっていうかさ」ボソリ

勇者「・・・」

召喚士「やっぱり向いてないていうか。あは・・・あー・・・召喚士・・・」

勇者「あのさぁ」

勇者「夢なんじゃないの?さっき泣きながら言ってたけれど」

召喚士「!?///」カァァア

勇者「幸せの次は夢か・・・」

勇者「ねえ、貴女の夢は簡単に壊れるの?なら今すぐ壊しちゃおっか?」ニヤ

召喚士「・・・べ、別にそんなんちゃうけど!」

勇者「じゃあさっきの台詞はなに?ねえ、私、眠いの・・・いつまで続くのそれ」

召喚士「・・・っ」

 _____ なにも言えなかった

騎士「」ビクッ!ビクッ...

勇者「私には夢がない、だから壊すことが出来る」バッ

勇者「貴女の夢なんてイクラのようにプチって」

召喚士「・・・ッ」ギリ...

 _____ 携帯で変身しそうなヒーローのポーズをして彼女は言う

勇者「さて、いつまで続くのかな・・・おやすみ」

召喚士「おっおやすみ!」

 _____ むしろ燃えてきた

召喚士「絶対負けるもんか・・・!」

 = 次の日 =

召喚士「決めた!私、喋るから!喋るまくるから!」どんっ

勇者「ふわあーあ。なに急に・・・バラエティ番組に出たいの?」

召喚士「なんかみんな暗いからさ!私がこう積極的に明るくするの!」

オマール「ヒン」(よう言うた!それでこそ男や!)

勇者「はあ・・・騎士、言ってあげて」

騎士「えっと・・・俺達が喋らないのは暗いのもあるんだけど」

勇者「一緒にしないで」

騎士「ここ、雪山だからさ。きょく、きょく極限のサバイビャルで話しまくるのはちょっと・・・スタミナ的に、ね?」

召喚士「・・・あ///」

______________________________

________________________

 ______ 雪山エリアが終わり。気温も安定した所で聞いてみることにした

召喚士「騎士君。よくあの子と旅できたね・・・」

騎士「ん?ああ・・・ま、まあ」

召喚士「やっぱり同じような性格だからかな?言っちゃ悪いけどい、陰キャ・・・」

騎士「・・・・・・」ズーン

召喚士「ごっごめんごめん!でも気になってさ!」アセアセッ

騎士「う、うーん・・・なんでやろなあ・・・」

 ______ 巨大化した引越し業者みたいに考える彼。真面目にやってきたからかな

騎士「あの時の俺は・・・ただ変わりたかっただけで・・・」

召喚士「え?」

騎士「あ、しょ、召喚士さんからしたら俺は陰キャラかもしれないけど・・・えっとナルシ気取ってるわけじゃなくて」アタフタ

騎士「今の俺って・・・すごく昔よりくぁ、か、かわってて・・・明るくなったというか・・・」モゴモゴ

召喚士「まあ、うん。コミュ症でもなにか違うよね」キッパリ

騎士(召喚士さんも思ったこときっぱり言うなあ)

騎士「どんなに辛くても耐えて、頑張れた。心で勇者さんに悪態ついてさ」

騎士「初対面で罵倒されまくったり、ロデオされたり、置いてかれたり、リンチされてるの無視されたり、引きずられたりしたけど」

召喚士「なにがあったの」

騎士「それでもさ・・・その・・・・いや、慣れだよ」

召喚士「慣れ!?え、今、もしかして良い事言おうとして思いつかなかった?」

騎士「慣れだよ!がんばろう!」グッ

召喚士「うん!?」


勇者「なにごちゃごちゃやってるの・・・すりおろすぞ。ほら、ダーマ神殿ついたよ」

      ~~~  ~ = ダーマ神殿 = ~ ~~~~

勇者「ついたついた」

オマール「ヒーン・・・」(はえ^~すっごい大きい・・・)

騎士「階段とか長いなあ・・・」

召喚士「あの階段の先はダーマ様の間。転職するために登らなくちゃ駄目」

召喚士「下の入り口は宿屋や酒場。他にもショッピング地で有名なんだよ」


勇者(今日、二人どちらかに罰ゲームでこの階段うさぎ跳びさせよう・・・)ニヤ

 ____ 宿屋

勇者「・・・ふう」ぽすっ

勇者「久しぶりのベッド・・・ふかふか・・・///」ナデナデ

        こんこん

勇者「うーん」

           こんこん

勇者「いまむり・・・ばいばい・・・」

               こんこん

勇者【うるさいやめろ消えろ失せろ邪魔するな殺すぞ潰すぞすりおろすぞ】

                    こんこん

勇者「!?」

勇者「騎士・・・?それともしょーか・・・?」バッ(おつかいにいかせたはずなのに)

          「開けていいの?」

勇者「どうぞ・・・」ジリッ

              ガチャッ



魔王「まおうだよっ!」

勇者(子供・・・)

勇者「かくれんぼならよそでやって欲しいのだけれど。その、まいうーだっけ?」

魔王「ううん、まおうだよっ。魔物の魔に王様の王!」

勇者「へえ。最近の親は子供にそんな名前つけちゃうの」

魔王「むーっ!でもお姉ちゃんの名前よりマシだと思うな!」

            魔王>勇者

勇者「は?」

勇者「私の名は勇者じゃなくてユーシアよ。発音が勇者に聞こえちゃうだけ」

魔王「か、かっこいい・・・」キラキラ

勇者「いい?男や女って名前の人も実は男(アダム)女(イヴ)ってルビなの」

魔王「カッコいい!!!」

勇者「友は(ユー)幼馴染は・・・・・えっと・・・・うん、わかった?」

魔王「うん!勉強になった!」

勇者「わかったなら自分の部屋にお帰り」

魔王「楽しかった。また会おうね!」タッタタ

    「わがままなお姉ちゃんっ」

勇者「我儘・・・」(ていうか何で私の名前を)

今日は幼馴染のルビを考えて寝ます

 ______ その頃・ショッピング地

召喚士「やっぱり冒険者たるもの学園の制服じゃあ駄目だし・・・うーん」

召喚士「騎士君は服はいいの?北大陸は寒いし、そのパーカーじゃ」

騎士「へ?ああ、大丈夫。中にエアリーシリーズの『鎧』着てるから」バッ

召喚士「・・・くっ」

 ____ 思わず両手で目を覆ってしまった

騎士「騎士パーカーはあと3着くらいあるし。夏用に半袖版もあるんだ。騎士の甲冑デザインは」ペラペラ

召喚士「ううっ」

 ____ 饒舌さを増していくのが余計に...

 ____ 買い物も終わり。宿に戻ろうと提案した時の事だった

???「君達、少しいいかな」

騎士「えっ、あ、でゅ、あばい」コクコク

召喚士「いいですよ~」ニコー

曲芸師「僕の名前は曲芸師。サーカス劇員をしていてね・・・探している人がいるんだが」

曲芸師「名前を『勇者』というんだけど・・・」

 === そして宿 ===

勇者「で、連れてきたと」

曲芸師「やあ」

曲芸師「僕は曲芸師。君の親戚さ」

曲芸師「覚えているかな?子供の頃一緒に遊んだ事があるんだけど」

勇者「・・・いえ」

曲芸師「あまあ1日だけだし、君はまだ4歳だったからなあ・・・」


召喚士(あの勇者の親戚なだけあって顔はアイドル並だなあ)

騎士「幼馴染・・・遊んだ・・・イケメン・・・なにしに・・・近い・・・」ブツブツ

召喚士「騎士君!?」

曲芸師「さてと、君が伝説の勇者と魔法使いの代の最後の子孫なわけだけど」

勇者「ん・・・」

召喚士「ストップ」

召喚士「貴方今なんて言いました?伝説の勇者と魔法使いの最後の子孫?勇者が?え?は?」

曲芸師「ははっ『?』のオンパレードだね」

召喚士「爽やかに笑うとこちゃうぞ!ゆ、勇者本当なの!?」

勇者「ん。伝説の勇者とはジョナサンと承太郎の関係」


騎士(魔法学園で見た額縁・・・やっぱり勇者さんは・・・!)

曲芸師「かくいう僕も末裔でね」

 _____ 曲芸師さんの話によると。伝説の勇者は6人の妻とそれぞれの6人の子供が居たけれど

        魔王信者に命を狙われていたため、子孫は残せど代々一人っ子だったらしい

曲芸師「だから数は少なくてね・・・こうやって会えるのも珍しいのさ」

勇者「・・・・・・だからって、私に会う必要はないはず」

曲芸師「君は特別だ」ズイ


騎士(ああああああああ距離が近いいいいいいいいい)ギギ...

召喚士「き、騎士君が白目向いてる!」

勇者「近寄らないで獣臭い」

曲芸師「・・・伝説の勇者の妻達6人。魔法使い・僧侶・奴隷・賢者・盗賊・武闘家」

曲芸師「それぞれの代の最後の子孫はみな・・・何かしら超能力を手に入れている・・・」

曲芸師「そこの鳥・・・【入っておいで】」

 _____ 彼の命令により窓の外を飛んでいた鳩が部屋に

曲芸師「僕はどんな動物でも聴従させられる。サーカス劇員になる前からね」


召喚士「す、すごい」

騎士「」()ガクガク

召喚士「騎士君が痙攣してる!?」

曲芸師「僕の先祖の奴隷さんは動物と話せるらしくてね。その名残なのかも」

勇者「そこの宿主・・・【入って来い】」

 _____ 彼女の命令により、廊下を掃除していた宿主が入ってくる

宿主「・・・ハッ!す、すいません勝手に入ってしまい」

曲芸師「人間を聴従させられるのか・・・これは参ったな・・・」

勇者「貴方のさっきの説明だと・・・・・私達の他に4人も能力者がいるみたいだけど?」

曲芸師「ああ、この先の機会の国に1人いるんだけど」

曲芸師「その人と僕で他の超能力者3人を探していてね。良かったら君も手伝ってく____

勇者「嫌だ」

曲芸師「そっか!」ニコッ

曲芸師「なら仕方ないか・・・でもあの人にはでも会っておいた方がいいと思う」

曲芸師「機械の国の病院長を務めていてね。頼めば高級ホテルに泊めさせてくれるから」

勇者「ん、考えておく」

曲芸師「じゃあまた会えたら」

    ガチャ......バタン

曲芸師「ふう」(能力を悪用していないかを確認するためだったけど)

曲芸師「問題はなさそうだ・・・」ホッ

== サーカス劇場 ==

曲芸師「みんなごめんごめん。リハーサルもう始まってる・・・か・・な?」

           しーーーーん

曲芸師「誰もいな・・・・・ゴガッ!?」

魔王「能力使われたら困るからみんなどっかやっちゃった」ググググ....

曲芸師「か・・・あ・・・」

魔王「これで2人目・・・ちなみにお兄ちゃん・・・6人のうち1人はもうこの世にいないよ」ググッ

魔王「まおうが食べちゃったからね。ちなみにこの後6人のうち2人もいなくなっちゃうよ」グググ

曲芸師「ぐ・・・ぎ・・・ぎ・・・」

魔王「お兄ちゃんはカッコイイなあ・・・首が太くて背も高くて・・・細マッチョ?」グググッ

魔王「おかげで首が上手く締めれないなあ」グググ

曲芸師【た・・・す・・・けて】

   グオオオオオオオオオオオオオッ!

魔王「あはっ、熊さん隠れてたんだ!」バッ

曲芸師「けほっ!・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」

曲芸師「狙いは何だ!どうして僕達を殺そうと・・・!」

魔王「殺せば能力が手に入るから。能力全部で100年前の魔王が復活できるから」っメモ

魔王「だそうだよっ」ニコ

曲芸師「・・・・・勇者ちゃんには手を出させないぞ」シャキンッ

魔王「大丈夫・・・あのお姉ちゃんは最後に食べるから・・・」スタスタ

_____________________

_____________

      ゴキュッ....ゴリュリュ....ブシュッ!

魔王「きゃっ・・・うう・・・かおにかかっちゃった・・・」フキフキ

魔王「久しぶりに食べるからどこを食べれば・・・いいのか・・・んっんっ」ゴチョゴチョ

        ボチュッ!

魔王「ああ、これこれ・・・んっ・・・んぐぐ・・・」

魔王「ぷはっ!ごちそうさまでした」人

クマ「グ、グオ・・・」ノッソ...ノッソ...

魔王【止まれ】

クマ「・・・」ピタッ

魔王「あはっ!」

魔王【じゃあクマさんの大好きなお兄ちゃんを残さず食べてあげて】

クマ「・・・・・」ガブガブ

魔王「うんうん。いい子いい子、ねね、【おてしてお手】」


魔王「3人目は機械の国かあ」

 ______ = 翌日・北大陸・西部 = ______

召喚士「それでねーその殺人犯、カニバリズムだったみたいで胃の中検査したら」

召喚士「なんと被害者の指が見つかったんだって!」

勇者「・・・へー」(蟹がリズム・・・)

騎士「ひっひい・・・」ウプッ...

召喚士「怖いよねえ。殺されるなら楽な殺され方したいよね~」

勇者「そっか・・・じゃあ絞め殺してあげる。2秒で終わるよ」

召喚士「訂正。痛くない殺され方」

勇者「そうだ、騎士は私にどんな殺され方されたい?」ズイッ

騎士「えっ・・・///」ドキッ

 _____ 何故か顔を赤らめる彼。その答えは

騎士「食べられたい・・・です・・・///」

召喚士「」

 _____ 絶句である。キモいどころじゃなく怖いよ

勇者「おーけー考えとくね」カキカキ

召喚士「なんでやねん!?」

召喚士「おかしいわぁ・・・精神状態おかしいわぁ・・・」

召喚士「なあ、ウチが関西弁してるからってボケるのやめよ。あ~困るわ~ツッコミ期待されるって」

勇者「なんで怒ってんの?」キョトン

騎士「フッwさあ・・・」

 ______ あざとく見えるほど可愛く首を傾げる勇者

         それに対して両腕をあげ外国人のように対応する騎士

            どついたろかこいつら

召喚士「それにウチ関西弁ちゃうし。独自で考えた方言やし」

勇者「うっわつまんな」

召喚士「ボケちゃうわ!その・・・説明せなあかんかぁ・・・」

召喚士「小さい頃方言が大好きで真似ただけというか・・・///」モジモジ

勇者「嫌いな食べ物なに?」

騎士「玉ねぎ」

勇者「おっけー。今度、仰向けの状態の騎士の顔の上ですりおろすから」カキカキ

召喚士「聞けや!」

 _____ だいぶこの2人に慣れてきた・・・気がする

変なテンションで書いたから騎士がヤバい奴になってきた

またかきまする

 ~~~ 夜 ~~~

      ホー...ホー...

召喚士「・・・」

         パチパチパチッ...

 _____ ふくろうと焚き火の音が重なり合う時、私はとてつもない自己満足に浸れる

召喚士「・・・ふふ」

 _____ ああ、旅をしているんだなと....

召喚士「ああ・・・良い感じ」

騎士(自分の世界に行っちゃったか)

騎士「・・・・なっ」

召喚士「ん?」

騎士「慣れたみ、みたいだね・・・召喚士さん・・・」

召喚士「ふふっ、主語が無いよ」

騎士「その・・・勇者さんに・・・」

召喚士「まあね~」チラリ


勇者「も、モスは美味しいけど・・・ポテトは熱いよ・・・zzZ」

召喚士「でもあの子とは騎士君みたいに仲良くなれないかなあ」

騎士「そ、そ?・・・でも召喚士さんの方が」

召喚士「あー、しょーかでいいよ。その方が可愛いし」

騎士「・・・しょーか」(え・・・なにこの子?俺の事好きなの・・・?)

召喚士「うん!そう!それでよし」ニコニコ

召喚士「昔ねー同じ孤児院だった親友がこのあだ名つけてくれてさ」

召喚士「一緒に召喚士になろうって約束したんだけど・・・なあ・・・」ウトウト

騎士「・・・夜は冷えるから」スッ...ファサッ

召喚士「ううん・・・んん・・・zzZ」

勇者「ふわーあ。意外、てっきり貴方はそういうメスのタイプが嫌いだと思ってた」ヨタヨタ

勇者「オタクにビッチって合わなそう」

騎士「・・・・・いや、むしろ好きですよ」

騎士「だれにでも話しかけそうなタイプ」(しかも彼女は見返りを求めないときた)


騎士(俺みたいな奴でも知り合いになれそうな女子って素敵やん?)

騎士「あ」

騎士「で、でもまあ!一番好きなのは!」

騎士「か、寡黙でぇ・・・お淑やかでぇ・・・実は正義感があるっていうかあ・・・」モゴモゴ

騎士「美人というか可愛い系でえ・・・あー・・・えーっと・・・」キョロキョロ

勇者「理想が高すぎ」

騎士(ハッ。な、なに勇者さんをタイプにして・・あ・・・もしかして・・・)

騎士(これが恋なのか・・・!!!)

 = 次の日 =

オマール(お前アイツの事が好きだったのか・・・?)

騎士「~~~♪」


召喚士「ね、ねえ。なんで騎士君テンション高いの?」

勇者「最近優しくしすぎたのかも・・・調子に乗らせちゃったかな・・・」


騎士「うふふっ新しい町、いや、国だあ!」

オマール「・・・」(そう・・・)

(((とある知恵袋から抜粋)))
                            201/○○/△△  23:56:28

○ 質問者

 十 night 十 094

  18歳の兵士です!

  訳あって女の子と寝食を共にしている(皆さんが思っているような関係ではないですw)のですが

  昨夜、自分が彼女に恋をしているんだなと気づきました。。。


  僕はどうしたら良いでしょうか?


  やっぱりストーリー的にまだ告白イベントではないですよね?


   閲覧者数:39 回答者数:3

                            201/○○/△×  00:53:18

○ 回答者     ベストアンサー!

 _ mothernight0030

  若いって素晴らしいですね!羨ましいですw!(泣)

  その気持ちが恋だとわかったのならすぐに行動を起こすべきです!

  で す が いきなり告白ではなくさりげないアプローチから始めましょうね


  私事ですが実は私、バツ2でして・・・

  犬猿の仲だった義息子にさえ励まされたので、共に!幸せを勝ち取りましょう!( ´∀`)


 == 質問者からのコメント ==

  ありがとうございます!なんだか他人の気がしない・・・(笑)

  一緒に頑張り、幸せになりましょう!!!

 ____ 機械の国 ____

召喚士「すっすごぉーい!ここだけFFの都会だよ!」キャッキャッ

勇者「ふん、これだから田舎者は・・・」

騎士「え、勇者さん都会すんへ、すっ・・・住んでたんですか?」

勇者「・・・・・いえ?でも私、都会娘でしょ?」

騎士「えっ・・・いやぁ・・・」

勇者「おい」

騎士「はい。都会にいそうです」

召喚士「遊園地!遊園地行きたいな!」

騎士「遊園地・・・」(実は機械の国に来たことがある・・・)

 === 騎士 8歳 観覧車にて ===

騎士「お母さん。今日・・・僕、お父さんと会えるんだよね・・・」

騎士母「ええ」

騎士「・・・・・・」

騎士母「・・・・・・」

 ===================

騎士(結局会えなかったけどね)

勇者「却下。先に騎士はホテル予約。召喚士は伝説の召喚獣情報でもあさってて」

 _____ そ、そうだった。なにをやっているんだ私は。ていうか覚えてくれてるんだ...

勇者「ホテル集合ね」スタスタ


騎士「じゃあ」スタスタ

オマール「ヒン」(ノシ)


召喚士「またあとで」スタスタ

= 勇者 =

勇者(曲芸師のメモだと・・・この町の教会だと・・・)キョロキョロ

魔王「ばあ」

勇者「きゃ、っ!?」ビクッ 

魔王「あははっお姉ちゃんも驚くんだ。ぎゃっぷってやつ?」

勇者「貴女、家族と旅でもしてるの?」

魔王「ん、んー・・・そうだよー!」

勇者「まあどうでもいいや。またかくれんぼなの?その、ああああだっけ?」

魔王「まおうだよっ」

勇者「そう、らおう。質問いい?」

魔王「まおうだけどいいよっ」

勇者「ココらへんに教会はあると思うんだけど探してくれない?」

魔王「あははっいいよー」

魔王「我儘なお姉ちゃんだなー・・・・・ほんと」

勇者(・・・あれ)

 _____ 私は何故『頼んでいる』のだろう。命令ではなく頼み

勇者「・・・」

魔王「あーっ!ここだよここ!だって十字架のマークあるもん」

 = 教会(病院) =

院長「もう教会の時代は古くての。で、ワシに何かようかい」

勇者「勇者よ。曲芸師に頼まれて・・・貴方も何か従えられるんでしょう?」

院長「そうか・・・君が・・・ああ、まほおばさんに似ている・・・」

 _____ まほおばさん?恐らく私のお祖母様のお祖母様のことだろう

院長「いかにもワシは伝説の勇者と僧侶様の子孫じゃ」

勇者「驚いた。血縁上最後の人物が選ばれるんだと思っていたけれど」

院長「最後であっているさ。ワシに子供はいない・・・妻が殺されてな・・・」

勇者「・・・・・失言」

院長「いいんだいいんだ。で、ワシの能力じゃが」っスマホ

院長【現在位置を教えなさい】

スマホ「現在位置ハ、北大陸・西部・機械ノ国.......総合病院デス」

院長「どうじゃ」ドヤッ

勇者「元々ついてる機能だと思うんだけれど」

勇者「それ爆発させてみてよ」

院長「えっ・・・でもこれ最新型で高かった・・・」オロ...

勇者「は?」

魔王「院長なんだしお金持ちだよーぜったいぜったい」

勇者「ねえ、おじ様。私に嘘ついてるの?ねえ?壊せるよね・・・?」

院長「くうっ【爆発しろ】」

           BOM!

勇者「わお」

__________________________

____________________

院長「ふむ・・・お前さん。ワシ。曲芸師の他の3人についてか」

勇者「ええ。出来る事なら手元に置いておきたいのだけど」

院長「・・・・・」

勇者「冗談」

院長「実は1人見つかったのじゃが・・・殺されていてな・・・」

勇者「・・・あらら」


魔王「・・・・・・・・・・」

院長「名をファイターと呼び。伝説の勇者と武闘家の代」

院長「やはり力を持っていたらしいが・・・無残にも・・・」

勇者「それは残念。残りは2人というわけね」

院長「ああ、家系図を探しても探しても・・・どこにいるのやら・・・」

院長「もし良かったらお主も探______

勇者「いやだ」

院長「そうか・・・」

勇者「私は人を聴従させられるけど。試そうか?」

勇者「きっと鬱患者もハッピーにさせられるよ」

院長「やめてくれ・・・」

魔王「・・・」

院長「話についていけなかろ、すまんな。お前さんにはお菓子をやろうか」

魔王「わーっありがとー!」キャッキャッ


院長「うんうん」ニコニコ

院長「いつでも遊びに来てくれ。お前さん達は孫同然じゃ」

勇者「ええ、おじ様。さようなら」

魔王「ばいばい!また『すぐに』来るからね~~!」

________ ホテル前

魔王「じゃあここでお別れ。また会おうねっ」スタタッ

勇者「ん・・・っそ。ばあい」


勇者(不思議な子。頭悪そうな子は嫌いなんだけど・・・そうみえないのかな)

 = 騎士 =

 ___ ホテル・部屋にて

騎士「・・・・・することないなあ」

騎士「荷物整理と洗濯でもしよう」

騎士(・・・つ、ついでに2人の洗濯も洗っちゃおっかな~)

 _ 勇者と召喚士のカバンを開けた! _

騎士「ひひっ・・・」

騎士「いや!駄目だ。うん、駄目駄目」

 = 召喚士 =

 ___ 新聞社にて

 「聞いたこと無いなあ」  「そんなのいないでしょ」  

   「それよりモデルやらない?」 「女優はどう?30分で5万!」 

召喚士「はあ~駄目かあ・・・」トボトボ

召喚士「・・・召喚獣どこにいるんだろ~・・・困ったなあ~・・・!」

____ わざと人混みで声を荒らげてもオールスルー

       声をかけてくるのはスカウトマンのみでした

召喚士(ま、わ、悪い気はしないけどね)

魔王「わっ!?」

召喚士「ひゃっ!?」

         ド ン ッ

召喚士「いてて・・・ごめんね?大丈夫?」

魔王「だ、大丈夫・・・」ピクピク

召喚士「瀕死!?ど、どこかに・・・」キョロキョロ

 _ 公園 _

魔王「ありがとう。お姉ちゃん、アイスまで奢ってくれて」ペロペロ

召喚士「いいのいいの」

魔王「よしっ。お礼にまおうがなんでもお願い聞いてあげるよ!」ドヤッ

召喚士「ん?」

________________________

__________________

魔王「召喚獣かあ」

召喚士「う、うん・・・それも結構コアな感じの・・・」

魔王「あー待ってて待ってて」

 < コネクト・プリーズ >

          グゥンッ...パシッ

魔王「とれたとれた」

 ____ 変なベルトを使い、異空間から何かを取り出したまおうちゃん

召喚士「なんやその魔法!?」

魔王「異空間転送魔法だよ。はい、これ」スッ

召喚士「なにこれ・・・ランプ・・・・・?」

魔王「こすればなんか悪魔さんと闘えるよ!勝ったら仲間!」

召喚士「え・・・え・・・?」

 _____ 手元で光る禍々しい黄金のランプ

魔王「じゃあまたね!」スタタッ

召喚士「あ・・・う、うん・・・ばいばい」

召喚士「中に召喚獣がいるのかな・・・はは、お、おもちゃだよね・・・」

 ___ 病院にて

ナース「院長。今朝の新聞見ましたか?てか見てください!」バッ

院長「む・・・ん!?」

ナース「この被害者。院長さんの親戚の方ですよね?・・・曲芸師さんでしたっけ」

院長「そんな・・・まさか・・・」

院長「心臓が抜き取られていた・・・この事件の殺人犯はかのファイター殺人事件と

   同一犯と思われる・・・劇団員の証言だと犯人は金髪で緑眼の幼女・・・金髪?」

院長「! ま、まさか」

            「 まおうだよっ 」

院長「!?」

魔王「ぷはっ・・・ふう、ごちそうさまでした」人

ナース「ひっ、ひい・・・や・・・やだ・・・・・!」ガクガク

魔王【電圧上昇】

   パリンッ!  パリンッ!  パリンッ!   パリンッ!  パリンッ!

ナース「!? で、電気やPCが・・・嘘・・・それは院長の・・・」

魔王「あははっ、ねえお姉ちゃん。ここってロボットっている?」

魔王「案内してよ」ニコッ

勇者「あれ・・・ホテルってどっちだっけ・・・」キョロキョロ

 ドカアアアアアアアンッ! 

        キャーワーキャーキャー ワーワーワーワー

勇者「・・・!?」バッ

_____

騎士「停電?・・・しかも今爆発音が・・・」

ルンバ「.....」プシュー…

騎士「ああっルンバがっ」

____

召喚士「な、なになに!?なんで爆発が・・・」

  キィィィィィイイイイイイインッ!

召喚士「きゃっ!?」

 _____ 突如、国中のありとあらゆるスピーカーから不快音が木霊した

   『アーアーテステス。ボイチェンハコレデイインダネ。ウン』

召喚士「・・・な、何が起きて」

   『エーコレカラ実験ヲシタイトオモイマス。機械ノ国ナラデハノ』

 ____ 機械の国・セキュリティ室

魔王「あはっ、じゃあロボットさんが動くのたーくさんみたいから」

ナース「んーっ!んんーーっ!!」

魔王「みんな頑張って逃げてね。じゃあロボットのみんなー!」


             【 全 員 殺 せ 】


魔王「はーい。よーいスタート」

はい、ハーレムのやつかきました
なに書いたかうろ覚えです

じゃあまた書きますんで

コメ毎度ありがとうございます!

勇者も最後にはきっと聖人になると思うんで

_____ 公園

召喚士「う・・・う、うそ・・・なにそれ全員殺せって」

  キャー!クニカラハナレロー! ウタレルゾー!! チカニカクレロー! ナニイッテンダヨ! ワーワー 

召喚士「・・・ひっ」

 _____ 流れる人達の中、私は何も出来ずしばらく立ち尽くしていた

  「君も止まるな!もう後ろでは人が殺されているんだ!」

召喚士「え・・・あ・・・」

 _____ 目を凝らしてみると。何百m先にはもう血しぶきと火花が散っていた

召喚士「いや・・・いやあああああ!!」ダッ

____ ビル街

勇者「さっきの放送が流れてるのはどこ?」

    「し、知らないわよ!ちょっと手え離して!」ブンブンッ

勇者【答えろ】

    「わかりません」

勇者「チッ・・・すうぅーーーっ【さっきの放送が流れてるのはどこだ!答えろ!】」

    「知りません」 「わかりません」 「わかりません」 「知りません」

 「わかりません」 「わかりません」 「知りません」 「忘れました」 「知りません」

   「忘れました」  「中央ビル地下20F」 「知りません」  「わかりません」

勇者「ふう・・・中央ビル地下20Fね【さ、はやく逃げて】」ダッ

 ギャアアアアアアッ! イヤアアアアアア!

 「ママァ~~~~ッ!」   「足がッ・・・あぁっ・・!」  「助け____

勇者「・・・・・」

 「うわああああああっ」   「ぐっ・あ・ああああっ・・・」 「あ・・・ああ」

勇者「・・・ッ」ギリッ

____ ホテルにて

騎士「痛い痛い痛い!」

ルンバABC「....」ウイーン..ゴンッ!ウイーン...ゴンッ!

騎士「あわわ・・・ルンバに囲まれたあ・・・つま先があ・・・」ガクガク

オーナー「お客さんこっちです!」フリフリ

騎士「あっ、で、でもこいつらお高いんでひょ?」

オーナー「そんなの踏んじゃって構いません!いいからこっち!」

騎士「あっはい!」グシャァッ!

 ___ ホテル・地下倉庫

オーナー「お客様達や避難者は全員ここに・・・」

オーナー「申し訳ありません。お客様のお馬はまだ駐車場・・・」

オーナー「あそこもシャッターを閉じましたがいつ突破されるか」

騎士「怪我してる人がたくさん!だ、大丈夫ですか!?」

 「うあああああん」 「ぐ、あ・・・」

オーナー「っ・・・救急箱も切れていて応急処置は・・・」

騎士(一か八か。俺も・・・レベルが上がっているはず・・・)

騎士「皆の傷を癒やせ・ベホマラー!」

 「ああ・・・あ・・あ・れ?」  「傷が塞がっとる・・・」  「嘘・・・い、今の魔法!?」

騎士「おっ・・・おおー」

オーナー「すっすごい!なぜ自分で驚いてらっしゃるのですか!」

騎士「えっ、あ、ああ///」テレテレ


騎士「ってそれどころじゃないっ!ここはたのったのみゅます!」ダッ

 ____ 駐車場

オマール「・・・ヒッ」(悲しいなあ)

騎士「オマール!」ダダッ

騎士「よ、良かった。ここはまだ無事_______

    パッ   パッ   パッ  

 ...... 騎士の来訪と共に光りだす電気自動車達

オマール「ファッ!?」

騎士「恐るべしハイブリッドカー・・・」

  プップーw  プープーwww  パラリラパラリラwwww

騎士「あわわぁ・・・クラクションで煽られてるう~・・・」

オマール「・・・・・ブルッ」(乗って、どうぞ)

騎士「! え、あ、う、うん」バッ

オマール「ヒヒーーーンッ!」(オイゴルァ!免許持ってんのか!?)

  ....... オマールは軽々しく車のボンネットを飛び移り

            半開きになったシャッターを滑りこむ

騎士「お、おおオマールすげえ!」(しかも俺・・・ロデオが・・・出来て)

 ____ ビル街

召喚士「はぁっ・・・はぁっ・・・」

ロボA「....」バババババババッ

召喚士「ひっ!」パシュッ...

召喚士「いつっ・・・かすった・・・」タラー...

 ガ・・・ア・・  ギャアアアアアアッゲブッ!?  イタイ・・・イタイヨ・・・

召喚士「ッ! 今助k・・・」(か、体が動かない)ビクビク

召喚士「はぁっ・・・はあーっ!・・・あぁ・・・」

     バババババッ  ヒューーッドカアアアンッ!  アアアアアアッ ウワアアアアッ!

 ____ 惨めだなあ。私

召喚士「ううっ・・・怖い・・・怖いよぉ・・・」

 ____ 闘えるのに逃げて...こんなんじゃS級召喚士になんてなれないよ....

              ドゴォンッ

召喚士「・・・・・ひいっ」

 ____ 勇者の、言う通りだったんだ。私なんて....

       威勢の良いだけで、夢なんて簡単に壊れやすい

 ____ 元々、死んでしまった親友との約束だった

召喚士「・・・」

 ____ 一緒にS級召喚士になろうねって

召喚士「ごめんね・・・・無理かも・・・約束・・・」ウルッ

 ウイーン...ウイーン...ガシャンッ

召喚士「・・・・・・あ」

召喚士「勇者と騎士君・・・おまけにオマールも・・・生きてるといいなあ」

勇者「ッ!」バッ

      シュインッシュインッ!

ロボ達「.....ピーーー

                 ドガアアアアンッ!

勇者「・・・・・これでこの地区は安全かな」チャキンッ

召喚士「あ、あれっ?私・・・・・」

 _____ 気づくと私は勇者に抱えられていた

騎士「あ、いたいた!」

オマール「!」(ご無沙汰じゃないですか!)パカラッパカラッ

騎士「・・・ひ、ひどい。ここは犠牲者がこんなに」

勇者「騎士、これお願い」ブンッ

召喚士「きゃっ」ドタッ

勇者「しょーか。貴女はどこかで隠れてたら?」

召喚士「・・・・・」

勇者「貴方はさっさとオマールから降りて」

騎士「あっ、は、はい」バッ

勇者「・・・私はこのくだらないロボ戦争の犯人を殺してくるから」クイッ

オマール「ヒヒンッ」パカラッパカラッパカラッ

騎士(た、頼まれちゃった)


召喚士「・・・・・」

__________________________

____________________

騎士(良かった。魔法で取り敢えず負傷者の傷口は塞げた・・・)

召喚士「・・・・・」

騎士「後はここにロボ達が来なければ・・・い、いいんだけど・・・」キョロキョロ

騎士「しょーか、その、ケツァを出して見張らせてくるにゃいかな」

召喚士「・・・・・」

騎士「しょ、しょーか?」

 _____ 騎士君が傷ついた人々を助けているというのに...私はずっと震えていた

 = 中央ビル・地下 =

魔王「あーあーお姉ちゃん来ちゃった。やっぱ生きてるね~」

ナース「んーっんーっ!」

魔王「入れ違いでエレベーター乗ればいっか」

魔王「・・・・・ふふ」

魔王【自爆スイッチON】

          『残り10分』

ナース「!?」

魔王「あはっ、本当に自爆機能あるんだー」

 チーン...

勇者「・・・どこに・・・!」


ナース「が・・・ヒュッ」ヒューッヒューッ

勇者「べ、ベホイミっ・・・【無駄に動かないで】」

ナース「はぁ・・・はぁ・・・に・・・げ」

勇者「喉が裂けて・・・【落ち着ついて】 【意識を保って】 」

ナース「逃げッ_____ビュシュウウウウウウッ

勇者「・・・・・」

勇者「・・・」フキフキ

勇者「とりあえず・・・ロボットを止めないと・・・」カタカタカタッ

     プープープシャットダウン
_________________

__________

ロボ達「....」

騎士「! と、止まった?」

             『残り6分』

勇者「なにこれ爆弾・・・?まさかこのビル・・・」

勇者「! エレベーター・・・私が乗ったのと違うのが上に・・・」スタスタ

勇者「アイツが犯人か・・・・・」

 ______ エレベーター内

魔王「あー思い出しちゃたあ。側近に殺すなって言われたんだった」

魔王「でもな~あーあー・・・あはっ、あはははっ!んなのどーでもいいじゃん!」ケタケタ

魔王「あーあー・・・あー・・・ひひっ、うふっ」ケタケタ

                 ガクンッ!!!

魔王「!?」ビク

魔王「エレベーターが止まった・・・え・・・」

     ズルズル

魔王「! 下にさがってる!」

        ズルズル

魔王【う、動け】「じゃないと
下にお姉ちゃんが」

            ズルズル

魔王「な、なんで?【上がれ】【あがれ】【上がってよ!】」

勇者「・・・ッ!」ググググッ

勇者「戻ってこい・・・殺してやる・・・」ズリズリッ

_____________

魔王(! エレベーターのワイヤーを!?)

魔王「そ、そぉーっとばれないように・・・」チラー...

____________

勇者「ッ!!」クワッ

____________

魔王「ひいっ!?」ビクゥッ

勇者(ナースには悪いけど。死ぬ直前にサブミッシブで無理やり動かさせてもらってる)

ナース「・....・・」ググググッ

勇者「ゾンビは人間が使わない力を100%発揮できる・・・機械くらい・・・」グッ

勇者「ねえ、そこにいるの・・・さっさと降りて来てよ・・・」ググググッ

勇者【はやく降りてきて・・・降りろ・・・降りろ!】

_______

魔王「あわわ・・・ううああ・・・怒っちった・・・」ガクガク

   【殺してやるから出てこいよッ!!!】

魔王「ひぎっ!?」(ちょ、ちょっと漏れちゃった)

魔王『あー、アー。テステス』

勇者「!」

魔王『モウ爆発シチャウシ。オネエチ・・・ア、君モ逃ゲヨウ』

勇者「あなた、どうやってあれだけのロボットを動かしたの?」

魔王『エット、機械使ッタカラカナ~カタカタッテネ』

勇者(嘘だ・・・あんな事ができるのはおじ様だけのはず・・・あれは言葉だけで)

ナース「アア...アア...」ググググッ

勇者(一体なにが・・・)

勇者「何がしたくてロボットに人を襲わせたの?」

魔王『オネ・・・君ハサ』

魔王『スウーーーッゴイ能力ヲ手ニ入レタラ何シタイ?言ってみてよ』

勇者「私に命令しないで」

魔王『マ・・・エット、オレハ楽シイ事イーッパイシタインダ』

魔王『ダカラ派手ナモノが見タカッタノ』

勇者「そう・・・・・じゃあ、死ね」

     グワンッ!

魔王(わっ、あ、あわわ。話してたらエレベーターがもう近づいて・・・)

             『残り2分』

魔王「! そ、そっか。上の屋根壊せばいいんだ」

魔王「そっから飛べば!ビルから逃げられる」ガシャンッ ビュンッ

______

勇者「! 逃がさない!」バッ

勇者(あの黒の物体・・・あれが・・・犯人!)

______ 

魔王「メラゾーマ!一緒にオチちゃえ!」ドオオオオッ

勇者「!?」

              『残り1分』

勇者「ッ! アアアアアアアアアアッ!」バシュンッ!

魔王「え・・・メラゾーマをま、真っ二つ」チョロッ....

               『20秒』

勇者(爆炎で奴が見えない・・・)「ぐっ・・・」

勇者「イオ!」

       バコォンッ

勇者(爆発を利用して近づく!)ギュンッ!

魔王「ぴぎっ!?」ジョバー

              『ピー』

 ...... 先程まで居た場所から爆発が押し寄せる

       勢いで天井から脱出した勇者と魔王だったが

勇者「グラビディ」フワッ....シュタッ

勇者「・・・・っ」ガクンッ

勇者「はあっ!・・・はぁーっ!・・・逃した・・・ッ」ギリッ...

勇者(顔すら見れなかった・・・くそ・・・)フラリ

騎士「・・・お疲れ様です」ギュッ

召喚士「・・・勇者ッ。そ、そのやけど」

__________________________________

_____________________

騎士「これで火傷痕は無くなったけど・・・体力は・・・」

召喚士「・・・うん、この状態じゃ今日明日は意識ないかも・・・・・」

騎士「そしてふ、服も大破状態///」

召喚士「う、ん?」

 _____ ふと後ろを見ると。瓦礫に埋もれた幼女の姿が

召喚士「あ!だ、大丈夫!?息・・・はしてる・・・」

魔王「・・・ウグ」ボロッ

召喚士「さっき会った子だ。よ、良かった・・・」

 ____ こうして機械の国での事件は幕を閉じた

        決して死者が居なかったわけじゃない、死者は何人もいる

召喚士「・・・・・」

 ____ 私が助けなかったからだ

召喚士「・・・ああ」

 ____ 逃げないで踏みとどまれば何人も救えたのに

召喚士「ああぁ・・・くうぅっ・・・」

 ____ 家族、恋人、友人を失くした人々の泣き声が痛みを訴える叫びが私の頭の中でループされていく

召喚士「私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ」ブツブツ

明るい子が一旦堕ちるの好きなだけだった。後悔はしてません

明日も書きますわ

 __ = 1週間後・ホテル・ロビー

勇者「そう・・・じゃあおじ様は・・・」

     「はい、既に・・・」

勇者「・・・・・」

     「ですが死因はロボットによるものではないかと」

勇者「・・・え」

     「殺人鬼による可能性が高いかと」

勇者「殺人鬼・・・」

騎士「あっ、ゆ、勇者さん部屋から出て大丈夫なんですか!?」

勇者「貴方こそ回復係はいいの?引っ張りだこだったみたいだけれど」

騎士「ひりっ、ひ、ヒーラー?の方達が到着したみたいで・・・俺の仕事は終わったみたいです」

勇者「・・・そう」パサッ

騎士「新聞・・・ですか?」

勇者「うん、読むものなくて暇だし」

    「救世主様ー!」  「お礼がしたいのです!中に入れてください!」  「勇者様~!」

勇者「騎士、追い出しといて」

騎士「勇者さん・・・言い難いんですがもうメディアじゃ有名人で・・・」

勇者「め、めでぃ」

騎士「もう世界中で勇者さんの名前が知れ渡っているんですよ」

騎士「その、何故か伝説の勇者と魔法使いの子孫ってことも」

勇者「・・・」

         __________________________

           ________ 魔王城 _________

側近「全く・・・派手な事をしてくれましたね・・・」

魔王[だってロボットかっこいいんだもん]

....... 普通にTV電話で会話する2人

側近「全く、勇者を怒らせたのですか」

魔王[こ、怖かったよお・・・]

魔王[殺すことしか考えてない顔だったもん・・・あれ・・・]

召喚士「あれ・・・まおちゃんなにしてるの・・・?」

魔王「!」

魔王「えっとねっ蟻さんが行列作ってたんだ~・・・」アセ...

召喚士「そっか・・・その・・・まだ見つかってない?お父さんお母さん」

魔王「う、うん」

魔王「・・・・・もう死んじゃったと思うな・・・ロボットに撃たれてたから」

召喚士「! そ・・・っか・・・」

 _____ ああ、この子の両親の命まで私は奪ったんだ

魔王「そんなことよりお姉ちゃん」

魔王「まおうが渡したランプは使ってくれた?」ニコニコ

召喚士「え・・・ああ・・・これ・・・」

 _____ 伝説の召喚獣が中に居るとか

魔王「今のお姉ちゃんにぴったりだよ!ランプって!」

_____ ? スランプとランプをかけてるのかな……

召喚士「・・・・・」

 _____ 人を助けたいという偽善から生まれた夢

召喚士「ふふっ」

 _____ ばっかみたい。誰も助けられてないのに

        しかも私はその言い訳をずっと考えてる

召喚士「まだ召喚士として未熟だから。いきなり戦場なんて無理やし・・・ははは」

 _____ 諦めて学園に帰ろうかな

        勇者にパーティ抜けるって敗北宣言しないと......

 ___ ホテル

勇者「いたいた。しょーか、もうこの国を抜けるからよろしく」

召喚士「あ、あのっ言いたいk______

騎士「ほら、荷物はまとめといたから。親を失くした子供達の移住は完了したみたいで」アタフタ

騎士「大型輸送機が空いたんだよ。これで西大陸に行けるから」アタフタ

召喚士「あ、う、うん。でもわた_____

勇者「大型輸送機で中央の大陸に行っちゃうのもいいけれど、竜巻が大量発生してるみたいで近寄れないし」

騎士「西大陸のヘリポートで降りるんだ」

 _____ この勢い...言えそうにない....

魔王(さーてと、まおうも飛んでおっかけよーっと)コソコソ

       ガシッ!

勇者「・・・・・貴女、親を失くした筈よね?」

魔王「!」ビクゥッ

勇者「子供達の移住は終わった筈なのに」

勇者「まだ残っていたの・・・ほら、私達と来て・・・」

魔王「う・・・うん・・・」

 === 1時間前 ===

勇者「!」(この記事!)

 ・大人気の劇団員 曲芸師死亡!

勇者(犯人は金色の髪をした幼女・・・緑眼・・・)

勇者(ファイターの時も目撃されて・・・まさかおじ様の時も・・・)

          『我儘なお姉ちゃんだなあ』

勇者「!? ・・・犯人はまさお?」

勇者(思えば中央ビルでの奴も・・・ボイスチェンジャーを使ってたとはいえ・・・喋り方が幼かった)

勇者「・・・・・・」

 = 現在 =

勇者「私達と来なさい」

魔王「あ・・・う、うん・・・」

勇者「良し。おいで・・・」スタスタ スタスタ

勇者(思えば謎が多かった。敵意を感じさせない、常に1人、神出鬼没、サブミッシブが聞かないetcetc)

魔王「・・・っ・・・っ」ガクブル

勇者(もしこの子が犯人だと確定出来たなら)

勇者「迷いなく殺す」

 ___~~ 上空 ~~___

   == 超大型輸送機にて ==

勇者「オマール。飛ぶ気分はどお?」

オマール「・・・ヒ」(いやーキツイっす)

勇者「貴女はどう?まりお・・・飛行機やヘリは初めて・・・?」

魔王「まおうだけど・・・は、はじめてかな・・・」

勇者「ふうん」

勇者「ふうーーーーん」ズイッ

魔王「!」ビクッ

召喚士「・・・あの子 勇者とも面識あったんだ」

騎士(あんなに積極的な勇者さん初めて見た)

騎士「!」(勇者さんはロリコンの可能性が微レ存・・・?)

騎士(じゃあ俺はどうすれば・・・幼女になるしかない・・・)クッ

召喚士「悶絶してるところ悪いんだけど・・・騎士君・・・」コソコソ

召喚士「あの子・・・まおちゃんさ・・・・・騎士君に似てない?」

 _____ 髪の色・金髪 瞳の色・緑 今のまおちゃんの弱々しい態度

召喚士「似てるよ、うん」

勇者「飛ばずとも吹っ飛んだことは?」

魔王「・・・ないけど」

勇者「へえー・・・ねえ、どうしてあの付近で倒れていたの?」

勇者「ロボットが発生したのは中央付近。少なからずあそこは立入禁止区域よ」

魔王「か・・・かくれんぼしてて・・・」

勇者「へえ」

勇者「か く れ ん ぼ」ズイッ

魔王「!」ビクビク

召喚士「ちょ、ちょっと勇者!なんで怖がさせるような真似・・・」

勇者「べつに」

勇者「っていうか。貴女・・・何その顔」

 _____ 輸送機の窓に写っていた私の顔はひどくやつれ、クマができていた

召喚士「・・・・べつに」フイッ

騎士(何だこの空気・・・)

騎士(しょーか・・・きっとあの事件のことで・・・)

騎士(勇者さんは励ます事ができないから・・・俺がなんとか・・・)

騎士「しょ、しょ____ ガクンッ!

 ブー ブー ブー ブー ブー ブー ブー ブー ブー

パイロット「も、申し訳ありません!機体にエラーが発生しました!」

 ブー ブー ブー ブー ブー ブー ブー ブー ブー 

パイロット「パラシュートを装備してください!このままじゃ墜落します!」


魔王「・・・えへ」

<ざっくり世界地図> 

                 北の大陸←出発地


     目的地→西の大陸    中央の大陸   東の大陸


                 南の大陸←現在地


・トラブルにより目的地から大きくそれる。現在、南の大陸に不時着

 === 南大陸・中部 ===

召喚士「ケホッ・・・ケホゴホ・・・」

 ____ 砂漠...砂...ヤシの木...ここはまさか南大陸...

召喚士「寒い・・・」ブルルッ

 ____ 聞いたことがある。砂漠の夜は寒いとか

騎士「あ、起きた」

召喚士「騎士君・・・み、みんなは・・・?」

騎士「すぐそこにいるよ。ここは砂漠の城に近いみたいで・・・ラッキーだったよ」

パイロット「申し訳ありません・・・自分の不注意で・・・」

勇者「ん」

勇者「それより貴方のあの大型輸送機、自動運転機能はついてる?」

パイロット「は、はい」

勇者「へえ・・・」チラリ


魔王「あははっ髪の毛ふさふさだあ」ワシャワシャ

オマール「ヒン」(あーいいねー)

 = 翌日 =

勇者「あつい・・・」

オマール「ヒン!」(アツゥイ!)

騎士「・・・あー・・・あー・・・」パタパタパタ

勇者「騎士・・・私に汗をださたら・・・血をださせる・・・」

騎士「う、うおおお」パタパタパタ

召喚士「・・・・・もう無理い」

魔王(ココに来るのは失敗だったな・・・も、もっといい場所に不時着させればよかった・・・)


パイロット「あ、皆さん!城です!あそこにお城が!」

 ____ △△ 砂漠の城 △△ ____

パイロット「ここに自分の軍の支部があるので・・・自分はそこにセスナくらいは出せるか確認するであります」

勇者「へえ、自分は寝床準備満タンなんだあ」

パイロット「やっ宿に泊まれる資金はあるでありますよ」チャリンッ

      ___ パイロットから5000Gをせしめた! ___

召喚士「ふう・・・砂漠の城かあ・・・」

 ____ お城を中心に城下町がてんやわんやのこの国。機械の国ほど大きくはないが商業が盛ん

召喚士「・・・」

  ____ 今からでも遅くない。ケツァで飛べば1日くらいで魔法学園まで飛べる...

召喚士「わた・・・し・・・」

勇者「しょーか、服を買おう。いや、買って、買いなさい、買えよ」

召喚士「え・・・」

勇者「貴女・・・・・私のビデオカメラ新しいの買うと言っておいて・・・」ジトッ…

召喚士「わ、わかったわかった!ごめんて」

勇者「ん」

 _ 市場街 _

勇者「あれほしい」

召喚士「ココナッツジュース・・・?」

 ____ 何故か私と勇者の奇妙なデートが始まった

召喚士「・・・美味しい?」

勇者「飲んでみれば」スッ

召喚士「んぐっ・・・ん?んん・・・な、なんか微妙な味っ」クスッ

召喚士「辛ッ!?何入れたんじゃ貴様!!」

勇者「タバスコ~」

 _____ 服屋のあの着替えるBOXにて...若い少女がすし詰めで入っていた

召喚士「・・・お、おー似合ってるねやっぱ」

勇者「知ってた」

 _____ 勇者は常にマフラー、ケープ、ドレスと夏には合わない格好を常にしていたので

        腕や足が出る服装は珍しく.....さすがの私も息を呑むほどであった

勇者「じゃあしょーかはこれを着てみて」スッ

召喚士「うんうん」

勇者「サソリだってしょーか、サソリ。食べてみる?食べて、いや、食べろ」グイグイ

召喚士「・・・なんか初めてかも」

勇者「・・・ん?」グリグリ

召喚士「んぐっ・・・もが・・・こうひてあほむのって」(こうして遊ぶのって)

        ガリガリッ...バリボリ...

召喚士「おええぇえ・・・・・いや、わ、私・・・ごほっ、おえええぇえ・・・」

召喚士「みんなからは好かれても・・・魔法学園じゃ友達っていうのが居なかったから・・・」

 _____ 本当の友達と言える人物は私の中で1人しかいない

         孤児院で共に育ち、死別した友人しか

勇者「そ・・・私も初めて。こういう年齢じみたことするの」

召喚士「・・・・・ぷふっ」

 _____ そっぽを向く彼女に思わず笑みがこぼれてしまった

勇者「勘違いしないでよね。貴女は奴隷でペットだからエサと身に合わない服を着せてあげただけなんだからね」

召喚士「そんな無表情で言われても・・・あははっ・・・」

勇者「くすっ」

勇者「やっぱ貴女にはその殴りたくなってくる笑顔が似合うよ」フッ…

 _____ 私は自動的に『その殴りたくなってくる』の部分を抜き、彼女の言葉を心の染みこませる

召喚士「・・・あははっ、ありがとう」ニコッ

 _____ だが私はきっとまだ戦えない。さっきから機械を見ると足がすくむ

勇者「よいしょ、よいしょ」グイグイ

 _____ 克服しないと.....あの勇者にまで気を使わせてしまったんだ.....

勇者「騎士よりやらかいすわり心地だね」

召喚士「・・・」ヨタ...ヨタ...

 _____ もう迷わないようにしないと!

         そう心に誓い、私は勇者を背中に乗せて四足歩行で歩き出すのだった

勇者「どうどう」ペチペチ

召喚士「んっ・・・あっ・・・」ヨタ...ヨタ...

 「なにあれ、ど、奴隷?」  「あんな若い子が・・・若い子に・・・」  「新手のSMレズプレイだぜ!公開馬乗りときた」

勇者「鎖もつけよっと」チャキンッ

 _____ 運命とは醜いもので、やはり超能力同士は惹かれ合う

         私達を興奮した目で、憐れむ目で、醜いものを見るような目で...様々な視線を受けながら、しかし

           1人、疑うような目で見る人物がそこにはいた

???「・・・あれが勇者、か」

 === 宿 ===

 ____ 久しぶりにみんなに語れる気がする。騎士です

騎士「・・・」

魔王「~~~♪」

 ____ 勇者さんとしょーかがデートをするなか、俺は幼女とふたりきりであった

騎士「・・・」ジッ

 ____ 無邪気な顔、バタバタさせる小さく柔らかそうな足

       なんだよみんなその顔は...事案だって言いたいのか?

 _____ まってくれ これは決して視姦などではない

        『騎士、まゆゆから目を離さないこと』

騎士(そうだ、俺は勇者さんに頼まれたから目を離さないだけ離さないだけ離さないだけ離さないだけ離さないだけ離さないだけ)ジー

魔王「あついー」メクリメクリ

騎士「ああ!_?」

魔王「!?」ビクッ

騎士「あ、ご、ごめん。驚かせて・・・アイス買ってくるよ」

 _____ 思わず女性が苦手な声優さんみたいな発狂の仕方をしてしまった

魔王「あっまおうもいくー!」

騎士「なにがいい?かき氷系かクリーム系がシャーベット系か棒系か棒系か棒系か」

魔王「お兄ちゃんのおまかせでいいよ」

 _____ 迷わずジャージー牛乳アイス棒を選択

魔王「お兄ちゃんは食べないの?」ペロペロ

騎士「・・・・・」ジー

魔王「? お兄ちゃん?あ・・・溶けちゃう。あむっ」ハムッ

騎士「あぁ・・・あ、俺はいいや。見てるだけで」

 _____ 髪の色と眼の色は俺と同じだ...耳の形状も...しかし性格や顔つきも違うし...まあ異性だし当たり前か

魔王「~~~♪」レロレロ

騎士「はあ・・・はあ・・・」

 _____ 俺の知っている両親は本当の両親ではない

         母が言うに俺は父が川で拾い、勝手に自分に押し付けてどっかに言った、みたいな

魔王「・・・・・」

 _____ さっきから彼女は俺に話しかけてくれても目を合わせてくれない

        もう!人と目を合して話すのは常識ですよ常識!ははは、まあまだ小さいから仕方ないね

騎士(・・・俺の事苦手なのかな。俺はこんなに気に入ってるのに、しゃぶりつk・・・妹にしたいくらいもう大好きなのに)

騎士(駄目だ、何故か見ている秒数のぶんだけ愛情が湧いてきちゃう)

騎士(なんで下をみるんだい?)

騎士(ひどいよ)

騎士(こんなに愛してるのに君はそうやって)

騎士(ねえ、なんで、なんで、ねえ!なんで!?)

魔王「・・・・・」

 ...... 思い出す記憶は母との記憶

   『まおう、あなたは優しくなりなさい。名前とあなたの父親にとらわれてはだめ』

魔王「・・・・・う~」

騎士「!? だ、大丈夫?」

 ..... 彼、騎士の優しい顔を見ると思い出してしまう母親の顔

    『 まおう あなたは優しいくなれる 』

魔王「だ、大丈夫・・・ちょっと・・・ね・・・」

騎士「ごめん、こんな気持ち悪いお兄ちゃん嫌だよね・・・勇者さん・・・あと少しで帰ってくるから」スタスタ...

魔王「え?そ、そんなことないよ!お兄ちゃんは大好きだよ!」

騎士「ほんとう!?」クルッ!

魔王「ほんとう!」バンザイ!

騎士「嘘だ!?」ビシッ!

魔王「嘘じゃないよ!マジだよ!」ウデブンブン!

騎士「マジで!?」クワッ

魔王「まじまじ!まーじまじまじーろ!えいっ」ダキッ ギューッ

騎士「よっしゃあ!」ガッツポーズ!

 _____ 俺に妹が出来ました

### 可能性としてのBADEND 1 ###

騎士「彼女は俺の妹なんです」

騎士「えw?だから・・・だから大事な妹なんで不埒なことなんてしてませんよ」

騎士「それより俺の妹は?どこなんですか」

騎士「わかった。アンタ俺の妹を隠してるんだ!」

騎士「警部さん!いいから出してくれよ!俺の妹は!?出せッ出せよ!」


また明日書きます。色々と申し訳ありませんでした

 ____ 市場街 _____

召喚士「・・・ひっぐ・・・えぐ・・・うう・・・」ヨチヨチ

勇者「騎士はもっと速く走れた」

召喚士「降りてよぉ・・・・うう・・・」ヨチヨチ

???「おい。やめてやれ」

勇者「あ?」

???「お前が伝説の勇者と魔法使いの代か」

勇者(野次馬が・・・)

勇者【消えろ】

        しーーーーーーん

召喚士「あれ・・・効いてないよ?」

???「能力者同士は効かないんだ。知らなかったか」

勇者「!?」

勇者「!」チャキッ

召喚士「勇者!この人!」バッ

バトマス「・・・・・俺は伝説の勇者と盗賊の代。お前の事は新聞で見たので声をかけてみた」

勇者「名前は」

バトマス「バトルマスター」

 _____ まるで一昔前のジャンプ主人公のような筋肉つき、身長は2Mはあるかのような巨体

        そして冷めた目つき、勇者にそっくりだった

召喚士(きっと私を見下しているのだろう・・・なぜなら私は今ブタの耳としっぽを装着している)

召喚士「っていつの間に!?」

騎士「へえ、で、貴方はなにか能力が使えるのかしら」

バトマス【成長しろ】

 _____ 彼は近くの花屋に命令した.....すると

   ニョキニョキニョキニョキニョキニョキ!

召喚士「!? チューリップが!」

バトマス「俺は植物などを従えられる。もちろん限度があるがな」

バトマス「今のでチューリップは土の栄誉や水を吸い尽くしてしまった。残り3分も満たずに枯れるだろう」

勇者「・・・・・・」

勇者「ダウト。本当は植物以外も命令できるんじゃない」

召喚士「えっ植物以外って???」

バトマス「フッ・・・バレたか。そうだ、俺は様々なものを聴従できる」


子供「~~~♪」タッタッタ

 ____  風船を持った子供が私達の横を楽しそうに口ずさみながら通りすがる


バトマス【破裂しろ】

             パァンッ!

子供「!? ふ、風船が割れちゃった」ビクッ

子供「うわあああああんんぼくの風船がああああああ」ビエー

召喚士「! ちょ、ちょっと可哀想やろ!」

バトマス「わかってる。泣くなクソガキ、100円でヘリウム入った方を買いな」チャリンッ

子供「え・・・あ・・・うん。ありがと」タッタッタ

バトマス「それに植物屋の店員にも後でチューリップ代は払う」

 _____ 強面の顔だが根は優男みたいだった

勇者「原子や分子・・・科学はよくわからないけれど、そこら辺かな」

バトマス「ああ、さすがに怖くて思うように聴従させられないがな」

 _____ 元素記号表。水兵リーベ僕の船でお馴染みのあれ

         彼はそれを全て従えられてしまうらしい・・・恐ろしすぎる

勇者「こわい身内もいたものね」

バトマス「お前は人間を従えられるんだろう。似たものさ」

勇者・バトマス「ふふっ、はははははは」


召喚士「なにこの人達・・・」

 ____ カレー屋GOGO壱 ____

 ____ 立ち話もなんなので近くのお店に入り

          『伝説の勇者と武闘家の代』ファイターの話を聞くことに

バトマス「ああ、ファイターと俺は親友だった・・・」

勇者「そのファイターは一体なんの能力を?」

バトマス「アイツは自分を従えられる。簡単にいえば完璧な自己暗示能力だ」

勇者「自分を従わせる・・・」

 ほわわーん

 (例)

男(うう・・・この女殺したいけど決心がつかないよ・・・)

              そんな時には!

男【アイツを殺せ!俺!】

女「ん?ぎゃっ、く・・・首が締ま・・・」

男「フーッフーッ!死ねッ死ね死ね死ね死ね死ね死ね」ググググッ

女「」チーン

男「や、やっちゃった・・・体が命令通りに・・・はっはは・・・あーっはっはっは!!」

          恥ずかしがり屋や、決心があまりつけられない貴方!  

    この超能力さえあれば体が勝手に行動してくれるぞ!脳にも命令できるので性格イメチェンも可能!

勇者(こんな感じかな)

バトマス「あ、ああ・・・」

バトマス「しかし3人も殺されたのか・・・残り3人のうち2人は俺とお前・・・」

召喚士「残りの1人はどこに居るんでしょうか」

バトマス「さあな。俺にもわからない」

召喚士「あ!そういえばさっき、能力者同士は効かないとか言ってましたけど」

バトマス「ああ・・・そのことか」

バトマス「俺の勝手な見解だがな。その昔、ファイターと喧嘩をしたときのことだった」

____________________________________

バトマス「てめえ・・・!」

ファイター「ハッハッハ。この私に勝てるアルかな?」

 ~~~ 親戚同士の付き合いもあってかよく会う仲でな。喧嘩もしょっちゅうだった

       俺は巨体で顔が怖いだろ。逆にアイツは男のくせに小さく可愛い顔をしていてな

バトマス「【固まれ!】」

ファイター「!」

 ~~~ 俺はカッとなってやつの体内の血をかたませようとした

        しかし効果はなかった

ファイター「私に能力を使うとはひどいアル・・・」ウルッ

バトマス「す、すまん」

____________________________________

バトマス「俺はあいつの体内のあらゆるものに命令したが効かなかった」

バトマス「また決闘を申し込んだが____」

バトマス「クッ!」ガンッ!

バトマス「勝手に殺されやがって・・・!」

 _____ 悲しみにひたるアイマスさん。きっと二人はいい恋人になれたであろう

勇者「・・・召喚士さん。いま最後おかしくなかった?」

召喚士「ん、なんのこと?」

勇者「ともかく貴方も気をつけて・・・犯人は金色幼女、瞳はグリーン」

召喚士「! そ、それって」

バトマス「ああ・・・わかった。襲ってきたら迷わず殺す」グッ...

 _____ そうして私達は店を後にして宿に戻ることに

召喚士「ちょっと!さっきのって!」タッタッタ

勇者「新聞に書いてあったことよ」スタスタ

勇者「別にまだ・・・・・まかおって決まったわけじゃないし」スタスタ

召喚士「いや、まおうだけど」

勇者(それより気になったのは能力者同士は効かないということ)

勇者(しょーかは邪念で気付かなかったみたいだけれど・・・もし超能力者同士が効かないのなら・・・)

勇者(私のサブミッシブが効かなかった3人はどうなる?)

            騎士    魔王    召喚士

勇者(考えられるのは1人、私の親戚であり・・・残りの2人は・・・人間では無いか何かの能力者・・・)

勇者「・・・・・わからない」ボソッ

召喚士「?」

 = 宿 =

召喚士「たっただいまー」ガチャッ

勇者「ただいま」


騎士・魔王「あーるぷーすいちまんじゃーくこーやぎのうーえで♪」パチンッパチンッパチンッグッグッ

騎士「あ。お帰り二人共」ニコーッ

魔王「おかえりーっ!」ニコーッ


召喚士「やっぱり二人共兄妹だよ・・・絶対・・・」

勇者「事案」

 = その日の夜 =

召喚士「うう・・・」

 『お前のせいで俺は死んだ!』 『悲鳴が聞こえなかったのか!?』 『ひどいよー・・・』

召喚士「うあ・・あ・・」

 『おかげで蜂の巣だ!見ろよこの無残な姿よお!』 『1人で逃げて・・・なんで・・・』 『最低だよ・・・最低・・・』

召喚士「ごめんな・・・さ・・・」

召喚士「うう・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」


騎士「うなされてる・・・・・やっぱりまだ・・・」

騎士「それにしても驚きました。勇者さんがしょーかを励まそうだなんて」

勇者「どういう意味?」ギロッ

騎士「い、意外だった・・・というか・・・」

勇者「ふん。私はうじうじされるのが嫌いなだけ」

勇者「この女はまだ謎がある・・・勝手にどっかに逃げられても困るもん・・・」チラリ

騎士「・・・」

 _____ 彼女のその言葉がツンデレなのか、それとも本意なのか

        俺にはわからない

~~~~~~~~~

召喚士「はあっ!・・・はあ・・・はあっ・・・」ダラダラ...

 ____ まだ夜.....さっきのは夢.....

召喚士「うわっ、パジャマがびっちょびちょ・・・」

召喚士「・・・」チ、チラ


騎士「zzZ」


召喚士「・・・」ホッ...

 ____ こんな姿、異性に見せられる訳にはいかない。着替えてロビーで涼もう

宿主「おや、お客さん。眠れないのですか?」

召喚士「・・・お恥ずかしながら」

宿主「ン?その法衣・・・魔術師の方ですかな・・・?」

召喚士「まあそんな感じです」

 ____ 答えると、宿主さんはふらっとどこかに

= 数分後 =

宿主「これをどうぞ。熟練の魔術師ならば、この魔法を使っていはいかがでしょうか」

召喚士「・・・・これは」

召喚士「ノート・・・?」

宿主「その昔。旅のお方がその魔法研究ノートを置いてかれたみたいでして」

 _____ ~~・~~ 冥界の先祖を呼び寄せる黒魔術 ~~・~~ _____

宿主「黒魔術といっても悪用しなければ優しい魔術でございます」

宿主「貴女はどうやらお悩みがあるみたいだ・・・それを使ってご先祖に悩み相談してなすっては」

召喚士「はあ・・・ありがとうございます」

 ____ 半信半疑で古びたA4ノートを片手に寝室に。いや、トイレでいいや

        魔術エリートの私から言わせてみればそんな魔法あるわけがないのだ

召喚士「先祖限定か・・・まあいいけど・・・」

 ____ 私は物心ついた時から孤児院で育ったので。親や祖父母、もちろん先祖のことなど無知

      ペラリ...ペラリ...

召喚士「一人だけ・・・ふむふむ・・・自分に適した性格の先祖が現れる・・・」

 ____ ノートにはよくわからない漢字や、イラストが多く....なんだか恥ずかしくなってしまう

召喚士「!」

 ____ しかしそれなりに研究文には目を見張るものがある

召喚士「た、試して見ようかな」

召喚士「我、汝の....なり....して...混沌の...刹那...輪廻を...///」

 ____ とある宿の女子トイレ・個室

       淡々と中二用語を発する美少女がそこに居た

召喚士「ってそれ私か・・・あは、あはは・・・なにしてんやろ・・・///」

              ブゥンッ

???「我を黄泉から目覚めさせる者は貴様か」

召喚士「ぎゃ、ぎゃああああああああ幽霊いいいいいいい!!」

???「ぎゃあああああああああああああ!?なになにどこ!!?」

???「そ、そんな驚かなくても・・・」ビクビク

 ____ 青い光に包まれ、少し薄く、そして宙に浮く幽霊少女

召喚士「貴女が・・・う、ウチのご先祖なんか・・・」

???「!?」

???「まさか貴様!わ、我の研究レポートを使ったのか!///」カアァァ

召喚士「は、はい」

???「つまり貴様・・・我の子孫か・・・若いな・・・」

???「なるほどな・・・だから我の精神年齢や風貌も貴様に合していると・・・ふむ」

召喚士「あの~お名前は?」

賢者「む、賢者だ」

召喚士「賢者・・・私の先祖は賢者だったんだ・・・」

賢者「貴様も見たところ賢者とは言わずとも魔術師のようだが?」フッ...

召喚士「あ、召喚士やってます」

賢者「召喚士!?・・・なにそれ・・・」

 ____ なんかお話が面白かったのでそのまま1時間くらい雑談して

召喚士「じゃあ私はこれで」

賢者「ああ。また会おう」ブゥン...ティウンティウン

召喚士「あ」

召喚士「お悩み相談してなかった・・・ま・・・いいか・・・」

 ____ 勇者といい、賢者といい、なんというかリフレッシュは出来たのだし

魔王「お姉ちゃん?」

召喚士「あ、まおちゃん」

召喚士「どうしたの?トイレ?1人で大丈夫?」

魔王「だいじょーぶだよー」

魔王(困ったなあ・・・やっとバトマスって人見つけたのに・・・)

魔王(勇者のお姉ちゃんにも見張られてるし・・・これじゃ殺せないよ・・・)

魔王「・・・・・・・そうだ」

魔王(召喚士のお姉ちゃんを使えばいいんだ・・・なんだ簡単じゃん・・・)

_______________________________

______________________

また明日

 = 翌日 =

騎士「~~~♪」

勇者「騎士・・・最近の貴方、なんだかちょっとおかしいよ」

騎士「え?そ、そですかね」

騎士「実は俺に妹が出来たんですよ・・・まおちゃん・・・ああ、可愛いなあ・・・///」

勇者「・・・」ゾクッ...

勇者(あの騎士が初対面相手にこんなに心を開くなんて・・・やっぱりあの子はおかしい)

勇者(私ですらまだどもられるのに・・・・・)

                魔王>勇者

勇者「む」イラッ

 ..... 勇者は飼い始めたペットが未だ自分に怯えているというのに

      幼女には心を開きつつあるというジェラシーに似た気分を覚えたのだった

勇者「騎士」

騎士「はい?」

勇者「逆立ち」パチッ

騎士「!?・・・よっ・・・は、お、お」

騎士(ヤバイ!いつもの俺虐めが急に始まってしまった)

勇者「おすわり」

騎士「はい」シュタッ

勇者「お手」

           パチィンッ!

勇者「触らないで?」

騎士「っ・・・」ヒリヒリ

勇者「良し!」

騎士「何が良しなんですか!?」(痛い・・・けど勇者さんの手がこの手に・・・)ペロッ…

 = 宿・娯楽室 =

召喚士「ふむ・・・うん・・・」

召喚士(勉強になるなあ。賢者様のノート・・・)

        「うう・・・うう・・・」シクシク

召喚士「!」

召喚士「まおちゃん?なんで泣いて____」

魔王「ママぁ~・・・うぅっ・・・ひっぐ・・・パパぁ~・・・」メソメソ

召喚士「!!!」ズキンッ

魔王「あ、お、お姉ちゃん・・・ごめんね・・・」ゴシゴシ

魔王「ちょっと思い出しちゃっただけ!」ニコッ

 ____ 今まで無理してたんだ...一気に罪悪感に浸られ、辺りが真っ暗になる

召喚士「・・・・・ああ」

魔王「~~~~~~」ボソボソボソッ

 ____ まおちゃんが何かを唱えている・・・え?唱えている・・・?

 『お前のせいで俺は死んだんだ!』 『どうして助けられなかったの!?』  『ひどい、ひどいよ!屑!』

召喚士「ひっ・・・!」ビクッ

 ____ 目の前であの時死んでいった人達が私を取り囲む

  『楽しそうだったな。昨日は・・・』  『すーぐ忘れちゃうんだ・・・この偽善者』  『自分は生きてていいんだ?』

召喚士「な、なんで・・・ちが・・・ごめ・・・」

   『誤って済むと思ってるの?』  『私達のこと忘れないでよ。自分だけ楽しんで忘れようとしないでよ』

 ____ 追い討ちをかけるがごとく娯楽室の扉からあの時のロボット達が押し寄せる

 ≪ 侵入者発見 ≫   ≪ コロセ コロセ ≫   ≪ 【 全 員 殺 せ 】≫  ウイーン...ガチャコン

召喚士「ひいっ!?・・・や、やだ・・・うあ・・・」ガクッ

魔王「お姉ちゃん、大丈夫?」

召喚士「まおちゃん・・・に、逃げて・・・!」

魔王「えー?戦って守ってくれないの?」

召喚士「え・・・」

魔王「まおうがこのまま逃げてもそこにいるかもしれないじゃん」

召喚士「それ・・・は・・・」

魔王「怖いから?じゃあつよーい召喚獣をゲットすればいいんだ!夢だもんねー」

召喚士「・・・・あ」

魔王「さあ、その手に持ってる黄金のランプをなでなでしてあげて?」

召喚士「これ・・・を・・・?」

魔王「うん!」

魔王「そしたらお姉ちゃんはもうスランプになったりしないよ!迷わないよ!」

 ____ いつの間にか手にしていた黄金のランプに視線を落とす

召喚士「・・・・・」

魔王「うん・・・それでお姉ちゃんはもう悲しむことなんてないんだ・・・」

魔王「永遠にね」

 ____ 言われるがまま、私は黄金のランプをこする。すると...

       シュウウウウウウウウウンッ! シュポンッ

魔王「へえ~本当にランプの中に入っちゃうんだ」

魔王「お宝ってすごい・・・さてと、後は勇者のお姉ちゃんとお兄ちゃんを呼んでっと・・・」

=========================================

================= ランプの中 ======================

召喚士「嘘・・・入っちゃった・・・てかここ暗ッ」

      バサッ....バサッ....

ディアボロス「愚かな種族よ。またもや興味本位で我の眠りを妨げるか」

召喚士「え」

  ドゴォーーーーーンッ!!

召喚士「はうわっ!?」

召喚士「あっぶな・・・ちょ、何やお前!誰やお前!?」

ディアボロス「ほう。我の名を知らずとしてやってきたか」

 _____ 赤と黒のコントラストなおっきな悪魔...魔物としては大きすぎる...

召喚士「えっ召喚獣かいな?」

ディアボロス「いかにも」

召喚士「伝説の?」

ディアボロス「だろうな」

召喚士「あーじゃあ私と契約して私の召喚獣になってくれませんか?」ニッコー

ディアボロス「どうしてそうなる」

 ____ ここからは私のステージだ!負けじと交渉開始

召喚士「この空間ってお狭くありません?もし私の______

ディアボロス「人間などに従う気はない」

ディアボロス「我は闇の悪魔。闇に潜んでいたい」

召喚士(なーにいってんだこいつ)

召喚士「じゃあ帰ってもよろしいでしょうか・・・」ニコッ

ディアボロス「無論」

ディアボロス「生きて返すと思うか?」スッ...キュイーーーーンッ.....

 ____ 指先を私に向け、波動を指先に集中させ....なにそれ霊丸?

召喚士「待て!待て待て!待ってくださいな!」

ディアボロス「我に命令するな。猿が」

召喚士「うぐっ・・・シウァ!アイスエイジ!」

     パラパラ...パラパラ...

シウァ「もう・・・アタシの威力じゃ防ぎきれないって・・・」

 ____ 彼女は私の召喚獣の一人。シウァ、氷の魔法少女

ディアボロス「フハ、ハハハ、なんだその魔物は!?」

ディアボロス「召喚獣もどきではないか。今を生きる召喚士も落ちたものだな」

召喚士「う、うっさい!ケツァも出てきて!」

ケツァ「ピッ!」

 ____ やっぱり力尽くしかない.....勝って...勝たないと....

         ぼふんっ        ぼふんっ

召喚士「!?」

召喚士「シウァ・・・?ケツァ・・・?消え、た」

ディアボロス「フン、あのような下級魔が我の圧に耐えきれるわけなかろう」

召喚士「う・・うそ・・・」

 ____ 絶望しかけたその時

勇者「悪魔・・・悪魔ねえ・・・私の想像してた悪魔と違って残念」

騎士「なんだここ・・・スマブラの終点みたいだ・・・」

召喚士「ふ、二人共!」

騎士「妹に言われてきたんだ。しょーかが急にランプの中に入っちゃったって」

召喚士「い、妹?・・・とにかくありがと・・・」(なんだ、あれは幻覚だったんだ)

勇者「さっさと殺して帰るよ」シャキンッ

ディアボロス「舐められたものだな。潔く命を差し出せばいいものを」

勇者「すると思って?」

ディアボロス「所詮人間などその程度の価値だ。我に怯え、命を差し出すのは理と言える」

勇者「ごめんなさい。なに言ってるかわかんにゃい」

ディアボロス「.....」

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ

召喚士「あ、あれはグラビデ・・・みんな避けて!」

           ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!

騎士「勇者さん。今のもう一回お願いしますなんでもしますから!」

勇者「いやだ」

召喚士「避けろ言うとるやろが!」

???「お嬢様危ない!」

召喚士「えっ」

伊布「お怪我はありませんか?皆様・・・」ボロッ

召喚士「い、伊布さんっ!まさか私達の盾に・・・」


ディアボロス「なんだあ奴は」

勇者「誰だっけ」

騎士「さあ」

召喚士「そんな・・・嘘!やだ・・・いやだ・・・!」

伊布「ご安心を・・・お嬢様に拾っていただいた我が身・・・お嬢様に尽くすのは真っ当・・・」

召喚士「やだ、き、消えないで!」

 ----- あの日、お嬢様に拾っていただいた日から...


勇者「あ、なんか始まりそう」

 = 3年前 =

----- 主にリストラされた私は職を失くし...家族に報告出来る事もできず人間界を彷徨っていました...

伊布「・・・」キーコ...キーコ...

     「おじさん、昼間からブランコですか?」

召喚士「えへへっ私、召喚士って言うんですけど」

----- こんな醜い中年に声をかけてくれた

召喚士「契約金1万G!私と契約して私の召喚獣になりませんか!?」ニコニコ

 == 現在 ==

勇者「援交みたいな出会いね」

騎士「しーっ!」

召喚士「い、嫌だ・・・なんで・・・」

伊布「もう悔いはありません・・・息子の大学合格の通知も来たので・・・」

 ____ やめて

伊布「さようなら」

 ____ 伊布さんが死んだら.....私はまた....もっと....

賢者「召喚獣が死ぬか愚か者!」

召喚士「!?」

召喚士「こ、ここは?私、さ、さっきまで」キョロキョロ

賢者「お前の精神世界だ。バトル漫画でこういう展開あるだろ察しろ」

召喚士「賢者様・・・」

賢者「先程から見ていれば貴様は我に似て臆病な娘だな」

召喚士「う・・・」

賢者「貴様が召喚士になったのは何故だ?ノリか?ノリでなったのか?」

賢者「違うだろう」

 ____ ここは孤児院の近くにあった病院....ああ...

召喚士「いやだっ死んじゃいや」

 「しょーか・・・泣かないでよ・・・みんな我慢してるんだぜ?」

召喚士「ううっ・・・やだやだやだ!」

 「それに死ぬのはまだ先だよ・・・ケホッ、治らない病気だし・・・」

_______________

召喚士「あれは・・・私・・・」

 ____ そこにいたのは親友のベットにすがりつく幼き私の姿

賢者「不治の病だったらしいな」

 「しょーか。僕が死んでもお前はS級・・・えっと召喚士になるんだよ?っていうかなれ」

召喚士「やだ!一緒になるって言うたやん!」

 「我儘な子だな・・・お前は魔物と仲良く慣れるんだ・・・簡単じゃないか・・・」

召喚士「だから一緒に!一緒がええもん!」

 「一緒は無理だ。だからこそなってほしい・・・なって悪い奴等を倒そうって」

召喚士「・・・・うう」

  「わかってくれたか?」

_______________

召喚士「・・・・・私、私は」

賢者「・・・・・たかが鉄くずで出来たガラクタに怯んでどうするのだ」

賢者「救えなかったのは確かに貴様が臆病だから、しかし」

賢者「後悔してるのは貴様だけじゃない、騎士や勇者だって同じだ」

召喚士「・・・はい」

賢者「それでもあの二人は乗り越えて今を生きている」

賢者「怯むな・・・恐れるな・・・いつまで立ち止まっていると救える命も救えんぞ」

       「そうだぜ、しょーか」

召喚士「!」

     「僕達はお前をいつでも見守ってるさ」

召喚士「・・・っ」ウルッ

      「見せてくれよな、S級になってる姿を」

召喚士「うん・・・!わかった・・・がんばる」ポロポロ

賢者「・・・フッ」

賢者「さて、行け!誇り高き我が夫、勇者とこの神聖なる我の血統よ!」

召喚士「はい!」

召喚士「ン?は・・・い・・・?!」

=========================

召喚士「・・・」ユラリ

騎士「お、起きた!」タッタッタッタ

召喚士「ここは・・・なにここスマブラの終点みたい・・・」キョロキョロ

騎士「それさっき俺が言った!」タッタッタッ

騎士「ディアボロスとは勇者さんが戦ってる!いきなり気絶したから・・・いま逃げてて・・・!」タッタッタッタ

召喚士「ありがと。よっと」シュタッ

騎士「? な・・・なんか付き物が落ちた感じだけど・・・」

召喚士「せやろせやろ」フフン

召喚士「もう迷わないから」

召喚士「私は伝説の召喚獣を手に入れてS級召喚士になる!」どんっ

騎士「!」ビクッ

 ____ 海賊王になる並の気迫を見せつける

伊布「よ、良かった・・・お嬢様・・・」

召喚士「息子さん、今度は就職活動を応援しなきゃね」

              ぼふんっ

召喚士「良しっ行こうか!」キッ

ディアボロス「中々面白い人間も居たものだ・・・地上に出るのも悪くない・・・」

ディアボロス「滅びれば・・・いや、滅ぼしてしまうのもな・・・」

勇者「自己中心的な発言はやめてくれない?」

勇者「中心は私なんだから」ビシッ

         「勇者ーーーー!」

勇者「! ・・・しょーか」

召喚士「はあっ・・・はあっ・・・もうコイツと戦わなくて大丈夫・・・」ゼェゼェ

ディアボロス「なに?」

召喚士「ここからは私が戦うから・・・大丈夫・・・」

勇者「? ・・・ふん、まあ疲れたしチェンジ」パシッ

ディアボロス「気が狂ったか小娘」

召喚士「ええ、狂ったかもしれません」

召喚士「最近スランプに陥ってましたからね。ランプだけに」ドヤア


勇者「つまんな」

騎士「しーっ、勇者さん!ドヤ顔の人にそんなこと言っちゃ駄目ですよ!」

 ____ 騎士君。君が一番人を傷つけているんだよ?

ディアボロス「ほう・・・たった今、貴様の過去を閲覧したが・・・無様だな」

召喚士「便利な魔法ですね~教えてもらえませんか」

ディアボロス「親も居ず。そして愛しき男を失い。呪いとも言える夢のため、自らを隠し学園生活・・・

       そして目の前で救えぬ同族を見て激しい自己嫌悪に襲われる」

召喚士「・・・・・」

ディアボロス「貴様は生かしておくとするか。貴様の前でまた人間を殺めてやろう」ニヤッ

召喚士「そんな事させませんよ」ニコッ

ディアボロス「させまいといくら努力しようと・・・無駄だ」

召喚士「無駄じゃないです」ニコニコ

ディアボロス「無駄だ。自分の力量もわからんのか」

召喚士「無駄じゃありませんってば~」ニコニコ

ディアボロス「無駄だと言っている。無駄無駄無駄」

召喚士「無駄でも無駄でも無駄でも無駄でもありませんって!もお~!」ニコニコ

ディアボロス「だからむ________

召喚士「うっとうしいわ!無駄ちゃう言うとるやろがこんっっんのクソカスがァッ!!!」クワッ

ディアボロス「!?」ビクッ

召喚士「くどいねん。くどいねん。くっどいわ!無駄無駄言うてええんわジョルノだけや!」

ディアボロス「我にたてつくか・・・愚かな人間が・・・」

召喚士「閉じこもったままのヒッキーがえっらそうに・・・」

ディアボロス「黙れよ。一瞬で消し炭にするぞ・・・貴様とて偉そうに語るなよ・・・

        何がきっかけで吹っ切れたかは知らぬが、うざったいな・・・」

召喚士「うざったいのはおどれや」


騎士「・・・あ、会ったばかりの時のしょーかだ。いや、それ以上・・・・・」

ディアボロス「貴様は吹っ切れたつもりでも、所詮人間など進化が止まった生物」

            「 変われはしない 」

召喚士「・・・確かに」

召喚士「この目で死んでもうた人達を引きずるし、夢にも出てきてまうやろな」

召喚士「けど人は変われますよ」

ディアボロス「ハッ.......もはや話す時間すら惜しい」キュイーーーーンッ....ジジジッ

召喚士「進化すら出来ないのはディアボロス・・・貴方だ・・・」スッ

召喚士「こんな暗い場所にいつまでも閉じこもったまま・・・何もわからないくせに他人を見下すんだから・・・」

召喚士「そんな貴方の一番の弱点は闇だ」

 ____ 私がディアボロスより先に放った魔法は『ブライン』

        敵を暗闇状態にし、錯乱させる魔法。こんな魔法は雑魚にしか効かないのが常識だが

ディアボロス「ぐっ、見えぬ!何も見えぬぞ!」ブンッブンッ

ディアボロス「何故だ!何故こんな下級魔法が我に!!」

召喚士「暗いところに居て闇になれたつもりだった?」

召喚士「独りな自分には闇がお似合いだと思った?」

ディアボロス「ぐああああああっ見えない!何故だ!見えないウウッ、グアアアア!」

召喚士「これは人にも言えるけど・・・」

召喚士「そんな人間が一番恐れてるのは結局の所・・・闇なんだよ・・・」


騎士(俺もそうだった・・・)

召喚士「私と一緒に来よう」スッ

ディアボロス「うぐっ・・・うああ・・・あ」

召喚士「外はイラつほど、むかつくほど光りに包まれてるけど・・・変われるよ」

ディアボロス「黙れ!女神にでもなったつ・・・うぐっ・・・出てこいデビル達!」

 ____ 彼は自らの闇で作った傀儡を無限に発生させる

召喚士「・・・・・」

ディアボロス「そこの人間共も只では済むまいっ・・・・ぐ・・・うう・・・」

勇者「くっ・・・ギガデインッ」

     バチィンッ!  バババババババッ

騎士「ぎゃああああっ噛むッコイツ噛んでくる・・・このっ!」ドカッ バキッ

 キシャーッ  シネーッ  キエローッ  ニンゲンメーッ ニンゲンコロセーッ  ウキキキキッ  キエーッ

召喚士「すうぅーーーーっ!」

 ____ 出来ればこの力を使うと今までのシーンが調子乗ってるみたいに思われるから...

召喚士(あまり使いたくなかったんだけどね)


召喚士【静まれええええええええええええええええええええっ!!!】


            「「「 ! ? 」」」

騎士「静まった・・・今の声圧・・・」

勇者「まさか・・・!」

召喚士「今のサブミッシブじゃダンブルドアみたいかな?あはは・・・」

 ____ 伝説の勇者と賢者の代.召喚士。能力は魔物を聴従させること

ディアボロス「・・・ばか、な」

召喚士「出来れば使いたくなかったよ。貴方とは話し合いで召喚獣にさせたかった・・・」

ディアボロス「クッ・・・従うしか選択肢が無いか」

ディアボロス「いいだろう。人間。サインはシャーペンでもいいか」

召喚士「出来ればペンで」

______________________________

_______________________

魔王「あ!戻ってきた!」

召喚士「ただいまっ」

   勇者「・・・」   騎士「ただいま」

勇者「言っておくけど能力持ってるからって調子に乗らないこと。いい?」コソッ

召喚士「はいはい」

 ____ こうして.....私の目的に終止符がうたれた

       夢は叶い、悩みも消え.....私の物語は全て終わっていた....

魔王「~~~♪」モグモグ

騎士「何を食べてるの?」

魔王「うんっお腹すいてたからサラダ食べてるの」

 ____ 彼女は真っ赤なレタスを頬張りながらキュートに微笑む

召喚士「・・・なんかトマト多すぎじゃない?」

騎士「トマトドレッシング使ったんじゃないかな」


勇者「!」

 パカラッパカラッパカラッパカラッパカラッパカラッ

勇者「はあっ・・・はあっ・・・」

 『念の為に明日も会いましょう。場所はまたここ』

勇者「オマール!急いで!」クイッ

オマール「ヒン!」(シュバルゴ!)

  『わかった。もし俺が居なかったら死んだと思ってくれてもいい』

勇者(まさか・・・ますお・・・私達をランプを入れて時間稼ぎに・・・)

 ___ カレー屋GOGO壱 ____

勇者「っはあ・・・【ここに巨漢な男は来た?】」

店員「はい」

勇者【何処に行った】

店員「外に居た子を見つけてどこかに。そこからはわかりません」

 ....... 街中でサブミッシブを乱用する

 「裏手に行くのを見ました」   「あちらです」

勇者「・・・・・ここにバトマスが」

勇者「__________」

 ...... 彼女は考える。仮説として、もし、殺すことによって能力を奪えるのなら

勇者「きっと死体をバトマスの力によってバトマスの遺体を細胞から細かに消す筈・・・」

 ...... 能力者に能力は効かない。だが死んで奪われたのなら...それはもはやただの一般人...能力は効く

勇者「完全犯罪・・・いや、私の親戚なら何かしら残す筈・・・」

オマール「ヒ~ン?ブルルッ」チャリンッ(なんだこれは~証拠物件として押収するからな~)

勇者「オマール?何それ・・・あ・・・」

 ...... オマールは首の長さを利用しで木に引っかかった写真付きペンダントを取る

勇者「ありがとうオマール・・・私の身長じゃ気付かなかったよ・・・」ナデナデ

オマール「ヒーン」(いや、そんな・・・///)

勇者「この写真・・・」

 ...... 写真には中華服を着た童顔な少年が写っていた

勇者「ファイター・・・ね。間違いない」ギュッ

勇者「バトマス・・・・・貴方は・・・・・」

 ..... 風が吹き、砂利が巻き上がる

     しかしそれは砂利だけでなく、バトマスの肉片も混ざっている

勇者「ごめんなさい・・・・・貴方を土に埋めるには時間がかかるどころじゃないから」

勇者「だけどかたきはうつよ」

_____________________________________

_______________________________

パイロット「航空機の準備が出来ました!これで貴方達を西大陸に連れて行けるであります!」

勇者「・・・・・さようなら」

騎士「俺は・・・パートナー役だけどついてかなくていいの、かな」

魔王「ええーっお姉ちゃん行っちゃうの?」

 _____ 私が魔王討伐まで参加することはない。このまま飛行機で魔法学園まで行けば旅は終了

          無事に私はS級召喚士になり、夢を叶えられることになる

召喚士(それで終わりなんて嫌だ)

召喚士「わ、私も行くよ!」

召喚士「私も魔王討伐に参加する!」

召喚士「私も勇者や騎士君の役に立ちたい!いい・・・かな」

勇者「もしかして帰ろうとしていたの?」

勇者「貴女は私の奴隷なんだからついてくるのは当たり前よ」

召喚士「な・・・なんやその言い方!ありがとくらい言えや!」

勇者「私に命令しないで」

召喚士「この~っ騎士君もなんとか言えや!」

騎士「あはは」

召喚士「何があははや!コミュ症!」

勇者「まあ」

勇者「頼りにしてるから・・・奴隷達・・・」

 ____ そんなことを言われて私と騎士君は顔を合わせる

騎士「くっwwwあははwww」

召喚士「あはははっwww」

 ____ 思えば私達の運命が変わったのは勇者の存在であった

勇者「何がおかしいの?」イラッ

勇者「もういい」

騎士「ああっ待ってくだ___ごっふっ!?」

召喚士「ちょっ危なっ___がはっ!?」

 ____ 私達は彼女の事を何も知らない

       それなのにいつの間にか...彼は恋をし...私は憧れ...

         私達にとって彼女は正義のヒロインであった

          それは皮肉な例えで...恋人にも友達にすらなれない架空のもの...

魔王「あははっ転んじゃったー!」ケラケラ

勇者「・・・・・あの二人」

勇者「楽しそう・・・私も笑えるよね?・・・ね」

オマール「・・・ブルル」

 ____ それでも私達は追いかける

騎士「ま、待ってくだしあ!」

召喚士「あーっ勝手に行かないでってば!」

 _____ 彼女を知りたい。彼女の本当の笑顔が見たい。彼女の幸せの手助けがしたい

        たとえそれを阻む者が彼女自身であり、魔王であろうと.........

                                        EP2 完 _____

次は勇者が主役ってことで

また明日か明後日に書きまする

すいません。遅れました

====== 10年前 =======

勇者「・・・えへへっ!パパママ見てみて~」

勇者父「すごいじゃないか!その年で魔法を使いこなせるなんて」ナデナデ

勇者母「ええ。習い事も塾も常に1位!血筋といえど努力のおかげよね」

勇者父「そうさ。お前は努力そのものなんだってできちゃうんだから」

勇者「うんっ!わたし頑張るよっ」

 _____ 私は恵まれていた

勇者「えへっ、えへへへっ」ニコニコ

 _____ 唯一の欲望は親から褒められることのみだった

___________________________________

__________________________

====== 5年前 ======

勇者「学園で頑張ってるよ・・・うんうん!・・・えへへっ///」

勇者「そっちに帰れないの寂しいし・・・・・頑張って飛び級を目指してみるよ!」

 「良かったね~勇ちゃんなら飛び級できるよ!」  「学年違っちゃうのは寂しいかもだけどね~」

勇者「そうだね~勉強しないと・・・頑張るしか無いよ!」グッ

 「気をつけて!隣のクラスの召喚士って子・・・勉強すごいらしいよ~」  「負けないでね勇ちゃん!」

 _____ 友人は居た。影で妬まれることすら無いほど関係も安定していた

        誰からも迫害されず、何もかも充実していて、顔もスタイルも良く、天才だった

勇者「あはははっ」

 _____ もうこれ以上の何かを望んだことなんて一度もない

====== 3年前 =======

側近「お嬢様はお凄いですね~・・・もうすることなんてないんじゃないかってくらい!」

勇者「そんなことないよ側近さん」

勇者「パパがね、私が18歳になったら・・・5年後だね。5年後にお婿さん探しするんだって」

側近「ふふっ、知ってます」

側近「5年後なのに見てください!このお嬢様とのお見合い予約の数!」

勇者「わ、わわっ・・・私まだ13歳なのに・・・///」カアァァ

側近「5年後にイケメン探ししましょうね~」

 _____ 今じゃ悪に堕ちた彼女との関係だってなんともなかった

        きっと私の過去こそが幸せだったのだろう.....ならそれをもう一度手に入れたい.......

= 現在 =

勇者「もう一度・・・」

召喚士「もう一度、なに?」ニマニマ

勇者「近い」

          ガンッ!

召喚士「も、もう西大陸なんやけど・・・」

 ____ 既に飛行機は上陸準備の体制に差し掛かっている

勇者「ふう」

 ____ 思わず寝ちゃってた。考え事のし過ぎなんだろうなあ

勇者「・・・」チラリ

  騎士「くうzzZ」ギュウウ 魔王「うーんzzZ」

 ____ 考え事はあの児ポ犯罪者と危険な幼女のこと

_____________________________________

~ 能力者はこの6人のみ。どれも伝説の勇者の末裔 ~

・勇者(私) ・院長 ・曲芸師 ・召喚士 ・バトマス ・ファイター

= 能力は能力者には効かない   = 何故か殺人鬼に狙われている = 生き残りは私と召喚士のみ


○ なのに何故か 騎士と魔王に私のサブミッシブ(人を聴従させる)が効かない

○ 騎士と魔王は能力者なのか それとも人間ではないのか

騎士「なんですかそのノーtぼげたっ!?」ドゴォッ

勇者「騎士、随分と気安く私の懐に入るようになったのね」

騎士「ひどぎっ・・・ふふひっw」

 ____ 最近、暴力を振るうと彼は少し喜ぶ

勇者「笑わないでよきしょいなあ」

騎士「すみま、すみまへ・・・ひw」

 ____ 試しに悪口言ってみても喜ぶ

魔王「ねえねえ西大陸ってどんなのどんなの?」

パイロット「ど、どんなのかあ・・・」

パイロット「闘技場があったり、幻の召喚獣がわんさかいたり、いろいろ伝説の大陸なんだ」

パイロット「中でも最近HOTなのはエルフの伝説だね」

魔王「・・・」ピクッ...

召喚士「エルフの伝説・・・どういう伝説でしょうか」

パイロット「詳しくはわかりませんが、とある町にエルフが異世界から紛れ込んだとか」

パイロット「ハハッ都市伝説でありますがね」

パイロット「では貴方方の旅に幸あれ!」ビシッ

<ざっくり世界地図> 

                  北の大陸


    イマココ →西の大陸    中央の大陸   東の大陸


                  南の大陸


 ____ 西大陸は4つの大陸の中で最も国や町・村が多々多々ある大陸らしい。別にどうでもいいけど

       私達の目的は西大陸東部にある国で船を買い。最終目的地・中央大陸を目指すこと

          _______ 西大陸 ________

~ 中部 ~

    __ ○ 和風国 ● __

勇者「やっぱりこの格好が落ち着く・・・」

 ____ 南大陸では露出度が高くて落ち着かなかった

       私は肌を出さない格好が好き。ネックウォーマーに手袋、ケープにドレス

召喚士「この大陸は秋っぽいイメージだしシャツにブレザーでもいいかなあ」ピシッ

 ____ 彼女、召喚士はいまどき?のJKみたく髪型を毎回変えるので誰だかわからなくなるの

       ちなみに今は茶髪に三つ編みカチューシャ。肩に落ちた赤紅葉を手に取る姿は絵になっていると思う

勇者(さすが私の親戚)ムフッ

魔王「このお団子美味しいね~お兄ちゃん」

騎士「ハハハッ詰まらせないようにね」

騎士「もし詰まっても俺が口で吸い出してあげるけどね」ニコ

魔王「口で吸い出す・・・?うーんっお兄ちゃんは優しいね!」

 ____ 金髪兄妹にオシャレさは皆無

       兄は未だナイトパーカーにジーンズ

        妹は漆黒の法衣でガッシュベルみたいな格好をしている

召喚士「事案発生」ピーーーーツ

オマール「ヒン!」(警察だ!)

騎士「ど、どこが事案なんですか!肩車してるだけなのに・・・」

 ____ 挙動不審な彼が逆に落ち着いて幼女と会話していると怖いんだもん

騎士「頭で妹のぬくもりを感じる兄のどこがおかしいんですか!微笑ましいでしょう!」

勇者「むしろ不快」

魔王「でもお兄ちゃんって背が高い方だからすっごく見渡せるんだ~」ペチペチ

召喚士「176㎝だっけ?男子は180㎝超えてないとな~う~ん・・・年収も~」

勇者「さすがビッチ」ボソッ

召喚士「耳元でボソッって言うても意味ないぞ!」

勇者「どうせ男子の近くでは『性格で決める』とか言うんだ」

騎士(俺も男子なんだけど・・・あれれ)

召喚士「なぜそれを・・・で、でも私に見合う男子なんて居ないと思うしぃ?///」

 ____ ディアボロスが言っていた 愛しき男を失くし を聞いた時は未亡人かと思ったけれど

       どうやら彼女は小さい頃好きだった男の子が死んじゃったみたい

勇者「その後・・・彼女は男ならだれでもいいと・・・性の欲望を・・・」

召喚士「だから私をビッチ扱いするのやめてって!まだ手をつないだことすらないのに!」

召喚士「あっ・・・///」

騎士(やっはろー)

勇者「えー男子と手もつないだこと無いのー?ソレが許されるのは小学生までだよねー」

魔王「きゃははっ」

騎士「!!!?!?!?? ゆ、勇者さん・・・つないだことあるんですか・・・」

勇者「抱っこされたこともあるかな」

騎士「ぐはっ・・・あが・・・が・・・だ、誰に」

 _____ 何故かダメージをくらう騎士

勇者「貴方に」

騎士「あっ///」カアァァ

召喚士「うっうそー!騎士君もうそんなことしたの!?」キャー

騎士(思えば俺は・・・勇者さんと手を繋いだり、お姫様抱っこしたり、間接キスまでしたじゃないか!)

騎士(モスラタウンで・・・あ、ひぅw血も飲ませたんだっけ・・・俺の血が勇者の中に・・・ひひw)

勇者「されるなら本物のレオンがよかったな」

騎士「ひぎっいぎぅぎっ」ビクンビクンッ

        召喚士「アカン!騎士君が壊れる!」   魔王「お兄ちゃん!まおうも倒れちゃう!」

召喚士「ゆ、勇者も気付いてるならそういうのやめなよ!可哀想だよ!」

勇者「えっなんのこと?」キョトン

召喚士「ど・・・鈍感属性だと・・・」

 ____ 本当にわからない...騎士はどうして死にそうなんだろう...

騎士「ふわぁーあ・・・ここは・・・」

勇者「ホテル」

騎士「二人は・・・」

勇者「もう夕食のバイキング食べに行ってる」

騎士「じゃあ俺も・・・ってうあ!?」

勇者「ん?なに?何人の顔見て驚いてるの?」イラッ

 ____ 膝枕で寝かしていたのにびっくりしたのかな

       そんな驚くことないじゃん。まだ私の事が怖いのかな……

勇者「じゃあ出発。3分以内にバイキング会場に着かなかったら・・・」

勇者「ドリンクバー・日替わりシチュー全混ぜ飲ませるから」

騎士「・・・・・」

 ____ あれ、インパクトなかったかな....反応が薄い....

騎士「なんだか久しぶりですね」

騎士「四つん這いの俺の上に勇者さんがってフォルム」

勇者「んー・・・・・別にこの前しょーかでやったし。私は久しぶりじゃないな」

騎士「!? ・・・おのれ召喚士・・・」

騎士「・・・」

 ____ 彼はもしかすると人間ではない。それか私達を騙している超能力者なのかも

勇者「ううん」フルフル(そんなこと考えたくない)

      サブミッシブが効かないから信用出来ない.....最初はそう思って接してきた

勇者「騎士・・・貴方は何であろうといつまでも私の奴隷よ・・・」ペシッ

騎士「えっ、あ・・・・・はい!いつまでも!」ニコッ


             でも今は違う...........一番信頼してるよ、騎士


勇者(こんなこと言えないよね)クスッ

 _ バイキング会場 _

魔王(勇者のお姉ちゃん以外の残りの子孫・・・どこにいるんだろう)

魔王(今まで側近から情報が来るんだけどなー・・・・・)

召喚士「あーこのパスタ美味しそう」

魔王「えっ、あっ、ほんとだー!ねねっお姉ちゃんこのボンゴレってなんの意味?」

召喚士「んー・・・あー・・・マフィア?」

魔王「なにそれつよそー!」

 「おいおいなんだあの二人」   「新手のプレイか・・・?」  「嘘だろ。子供もいるってのに」

召喚士「ふふっあの二人やっと来たみたい」

勇者「3分30秒・・・罰ゲーム確定~」

騎士「うあああああああっ」(勇者さんのつばが入ってたら飲めんだけどな)

召喚士「~~~♪」(バイキングのサラダってどうお皿に盛り付けるかが楽しいんだよなー)

  「あ・・・」 「おっあれしょーかちゃんじゃね?」  「しょーかちゃんじゃん!」

召喚士「・・・うん?」


幻術士♀「しょーかちゃん!久しぶりアタシアタシ幻術士!」

剣士♂「いやあ、こんなところで会えるなんて嬉しいなあ」

銃士♂「はははっ・・・・・」ニコニコ...

召喚士「あーっ!本当ですね~嬉しいなあ~」

勇者「だれ」

召喚士「後で説明する」コソッ

 _____ 後での説明のところ...

幻術士「ふふっ」

 ____ 幻術士.....召喚士と同じ召喚科のライバル。優等生を妬むキャラ

 剣士「ねっパートナー見つかった?」  銃士「・・・・・」

 ____ 剣士.銃士.....共に召喚士にフラれた。銃士は結構根に持ってる感じ

召喚士「わたし~パートナーなら見つかりましたよ~」

召喚士「騎~士君っ」ガシッ

騎士「むぐっ!?・・・・・あ、ども」

幻術士「へえ~『やっと』見つかったんだ~しょーかちゃん『だけだった』もんね~」

召喚士「ははは」ピクッ

幻術士「みんなS級召喚士試験受けてるのに優等生な『筈の』しょーかちゃんだけは遅れてて」

召喚士「ははは」ピキピキ

銃士「そっか君が選ばれたのか」ペタペタ

騎士「わわわ」(俺・・・男の人に触られちゃった・・・)

剣士「マジかよ~俺等フラれたのにな~パートナー役もw恋もwww」

銃士「黙れ」ギロッ

剣士「わりわりっw」人 

騎士「・・・そ、そっななんだーw」

銃士「なに笑ってんだよ」

騎士「・・・すみません」ビクッ

勇者「あの5人楽しそうね」

魔王「勇者のお姉ちゃん。まおうすごい共通点を見つけちゃった」

勇者「言ってごらん」

魔王「全員『士』が名前の最後についてる」ドヤ

勇者「あらほんと」

 ____ 騎士.召喚士.幻術士.剣士.銃士.....士がゲシュタルト崩壊しちゃうね

幻術士「どうもどうも。アタシ、幻術士。よろしく~」

騎士「あっ、よろろふッ」ギクシャク

幻術士「よろろふ?うーんよろろふ~♪」

剣士「よろろふ~」

銃士「よろろふ」


召喚士「・・・」

騎士「あっ、お、俺!ジュース持ってくるよ」

銃士「5人分は持てないだろ。俺も行く」


幻術士「くすっwなーんか頼りがいありそー『パシリ的な意味で』ww」

召喚士「あー見えてかっこいいところあるんですよー」ニコニコ

剣士「まじ?最初金髪でヤンキーかと思ったけどけっこー陰キャラじゃね?」

召喚士「確かに~そうですけど~」ニコニコ

召喚士「銃士君や剣士君選ぶり数倍はマシかな」

 ____ 最後の台詞は真顔で言い放つ彼女

剣士「俺等そんなに信用度ない?かなし~」

幻術士「それってなにかなー」

幻術士「そんな二人を選んだアタシに言ってるのかな~」

召喚士「ううん。違いますよー」

幻術士「そうだよねー男二人女一人ってアレだしアタシ軽そうに見えちゃう?」

召喚士「そんなことありませんよー」

召喚士「騎士君は~二人より優しいし信用できるしぃ戦闘以外で色々有能だから?」

剣士「けっこうしょーかちゃんSじゃね・・・」

 ____ なにそれ私もSに含まれちゃうんだけど

_ ドリンクバー _

銃士「俺等より好かれてるみたいだな」

騎士「あは。聞こえちゃうなあ・・・///」テレテレ

銃士「あんま調子にのるなよ」ボソッ

騎士「え?」

銃士「どこのクラスだ。俺や剣士と同じ兵士科じゃなかった筈だ、見たこと無い」

騎士「えー・・・いや、スカウトされたみたいな・・・」

銃士「スカウトだと!?」

銃士「俺は彼女と14歳頃から同じクラスだった」

騎士「へ~」(学ぶ事は違くてもクラスは同じなんだっけ・・・)

銃士「彼女とは3年も会話を交わした。あだ名でも呼ばせてもらえた。消しゴムも5回拾った」

騎士(5回も拾ったのか!)

銃士「だがパートナー役も・・・恋人にも選んでもらえなかった!それなのにお前は!」グイッ

騎士「ひぎっ」

 ___ 騎士がやられてる....

            私以外が騎士に暴力ふるってるのはやっぱなんだか気に食わない

騎士「別に俺等はこっここ恋人ってわけでもないし・・・」

銃士「だがパートナーには選ばれた!」

銃士「兵士科の全員(67人)が彼女のパートナーを志願した!普通は逆に志願されるのにだ!」

騎士(マジかよ・・・近くにいすぎて美少女差がマヒしてた・・・)

銃士「何故だ。顔だって俺も悪くない。勉強も20位以内だ。銃の扱いじゃナンバーワンだ!」

銃士「何故お前が・・・スカウトされたんだ・・・!」


騎士(単に期限迫ってたから誰でも良かったんじゃないかな・・・)

幻術士「ここらへん伝説の召喚獣が出るって聞いたんだけど居なくてさー」

剣士「ほんっともう困っちゃうぜ~」

幻術士「S級なれないんじゃないかな~アタシもしょーかちゃんもー」

召喚士「・・・・・そんなわけ」ニッコォ~

剣士「てかアイツなにやってんだよ!ちょっと俺止めてくる!」


騎士「____」

銃士「___!」

騎士(男のヤンデレとかこわいなー・・・)

勇者「・・・」ジッ

騎士「! ・・・」ニッ...

 ___ 助けようか?とアイコンタクトを送ったがいらないみたい.....もういい知らない

騎士「ほっ」(カッコいいとこ見せてやる)

銃士「!? このっ」

騎士「ぶはっ」

 ___ 護身術で逃れようとするも失敗する騎士。ばーか

銃士「こんなんでパートナーを勤める気か・・・」


 召喚士「銃士君!」 剣士「やめろってマジで!」

銃士「! ・・・くっ」スタスタ

_____________________________

________________________

剣士「悪りい・・・アイツまだ根に持ってるみてえでさ・・・」

召喚士「・・・・・」

剣士「これ。なんつーか詫びにもなんねーけど・・・コーヒー牛乳無料券」

 = 温泉・女湯 =

召喚士「はあ~生き返るわぁ~」

勇者「ディアボロスを出せばあんな奴等逃げちゃってたのに」

召喚士「そうしようと思ってたけど・・・」

召喚士「それじゃあ銃士君も幻術士もこれから先なんにも変われないしさ」

召喚士「やっぱ話し合いじゃないと」ニコッ

 ____ わからない どういうこと? 話し合いで人は変われるの?

勇者(・・・わからない)

 = 娯楽部屋 =

騎士「ぷはぁっ」

勇者「騎士も魔法か何か使えば良かったのに」

騎士「へ?ああ・・・いや、使っても・・・なあ」

騎士「俺、あの人の考えとかよくわかるんで・・・同情?みたいな」

 ____ 言ってる意味がわからないけど.....きっとしょーかと同じ考えなんだ

勇者(考えが違うのは私だけ・・・)

  ワー ワー ホントー!?  スゴーイ スゲー

勇者「・・・?」

 ___ 耳障りに振り向くとマッサージ機に座った中年を囲んだ子供達が歓声を帯びていた

召喚士「誰だろあのおじさん。有名人なのかな」

騎士「さあ?」

 ___ 私達は部屋に戻ろうとするが

      中年の語る物語がその足を止めることとなる

中年「そうなんだ!当時俺はまだ15歳だったがこの目で見たんだよ!」

中年「この人間界に紛れ込んでしまったエルフをね!」

 ドンナカンジ? キレイ? カミは? メハ? イッテイッテー

中年「美しいと思ったね・・・近くによるのもためらったほどさ・・・!」


騎士「ははは、伝説のエルフの話か」スタスタ

召喚士「なんかここらへんじゃ最近のトレンドみたいだね」


中年「容姿は『髪は金髪』『目はグリーン』さ」

召喚士「今、た、確かに金髪とグリーンって」

勇者「まあ、そんな特徴の人間なんてそうそう居ないね」

騎士「・・・っ」スタスタ


中年「優しい人だったなあ。町の人間はみんな彼女に最善を尽くしたよ」

中年「元の世界に帰られるようにとかね。ああ、そう。最初に助けたのはある男だった」

中年「しばらくして彼は彼女に恋をして・・・また彼女も彼に恋をしたんだ・・・」

中年「人間とエルフのラブストーリーさ。町の人も俺もそれを祝福したよ」

中年「しかし・・・長くは続かなかった・・・」

中年「今から20年前に彼女がこっちに紛れ込んで・・・えーと19年前だっけな・・・」

中年「エルフの恋人の彼の兄は『魔王信者のリーダー』だったんだ」

中年「・・・・・エルフの噂を嗅ぎつけた兄は信者達を集めてエルフを奪った」

 エー!?  ウソー  カワイソウ・・・ ネトラレ・・・ タタカッタノ!?

中年「手も足も出なかったよ・・・奴らは人間を従わせる能力を研究してたみたいで・・・」

勇者「!!?」

 ___ 今、なんて......

騎士「いま、今その人は!エルフはどうしているんですか!?」

中年「? あ、ああ」

中年「恐らく魔王信者のリーダー・・・彼の兄によって・・・」

中年「俺は探ってみたんだが魔王信者はどうやら魔王を復活させるために」

中年「研究して作り上げた能力を一人の子供。全ての能力を持てるようにできる子供を作ろうとした」

中年「要するに・・・エルフは子供を作る道具にされた・・・と」

騎士「・・・!」

中年「君は・・・なんだかエルフさんに似ているな・・・」

 ___ ゆっくりと立ち上がり、騎士を間近で確認する

騎士「・・・・・」

中年「年はいくつだろうか・・・」

 ___ 18歳です。と答えた

       19年前に連れされたエルフ 金髪 緑の瞳 優しい風貌

中年「まさか・・・そんな・・・」

中年「君は・・・・・君が・・・・・」

勇者「・・・・・・」

 ____ 全ての能力.....つまり私達の能力? 人を従わせる...魔物、物質、自分、機械、動物

勇者「いや」

 ____ ならその魔王信者の作り上げた能力をどうして私達が持っている?

騎士「・・・俺が・・・そんな」

 ____ 騎士は拾い子だった...義父が川で拾い...義母...に預け今にあたるらしい

       今の話が本当だとすると騎士はエルフと魔王信者の子供...........?

召喚士「そ、そんなの絶対違うよ!」

召喚士「騎士君が魔王信者の子供な筈ないやんか!」

中年「彼は優しいのか」

召喚士「当たり前や!」

中年「・・・・・きっとエルフさんの遺伝子が勝ったんだろう」

騎士「・・・えっと」

 ____ 戸惑いを隠せない表情の騎士

       どうやらこれは彼だけの問題じゃない。私達、勇者の末裔にも関係するかもしれない

 ____ 中年をもっと問い詰めようとするが

剣士「あ、3人共!」

剣士「なあアイツ等知らね?なんつーか胸騒ぎすんだわ・・・あの後だし」

剣士「良かったら一緒に探してくんねーかな」

       ピコン!

剣士「ってあり?幻術士からメールだ」


               < 助けt >

 = ホテル・裏 =

魔王「・・・おかしいよ」

 『推測ですが・・・極めてこの考えが一番近いかと』

魔王「ま、まおう・・・・・いやだなあ・・・・」

 『おやおや』

 『また能力の効果が薄れてしまいましたか』

魔王「・・・」

 『また己自身に命令すればよいのです。さあ、召喚士を殺せ、と』

魔王「うう・・・ぐ・・・」

 _______ 魔王城 ________

側近「こちらの準備は整っているんです。あとは召喚士の命のみ」

側近「能力によって地獄から魔王を復活させ」

側近「そして集めた伝説の勇者の末裔の命と自分を生け贄に」

側近「黄泉から母を生き返らすのでしょう?」

           『・・・・・』

側近「黙っていてはいけませんよ・・・いつもの性格(キャラ)さえも薄れてしまいましたか?」

側近「そういえば魔王様。貴女は能力によって性格を明るくしていたんでしたっけ」

__ ホテル・裏 ___

魔王「うう・・・嫌だ・・・嫌だよお・・・」

 ..... ただひたすら彼女はうずくまり、嘆いていた

銃士「コイツ・・・確かしょーかの・・・」

幻術士「あっ良い事考えちゃった♪」

 ゴニョゴニョ

銃士「なるほど・・・はは、それならしょーかも俺のことを・・・」

幻術士「剣士に言っちゃダメだよ?アイツああ見えて常識人だから」

銃士「おい、そこのガ_________

魔王【触るな!】

         ピ  タ ッ

銃士「え・・・」

幻術士「な、何この子・・・?」

魔王【来い!】

 ...... 茂みの奥地から狼の唸り声が鳴り響く!

幻術士「!?」

幻術士「や、やばい・・・・け、剣士!剣士呼ぼう!」

魔王【壊れろ】スタスタ

幻術士「!? あ、あれスマホが動かない!」

魔王「わたしは大丈夫・・・わたしは大丈夫・・・」スタスタ

銃士「く、来るな!撃つぞ!!」チャキッ

魔王「わたしは・・・・まおうは・・・【まおうは明るい子】」

魔王「あはっ♪」ニッコーッ!

銃士「くっ・・・!」

    ッパン!  ッパン!

魔王【溶けろ】

       ジュウッ...  ジュウッ...

銃士「!!?」

魔王「まおうはママを生き返らせるためなら・・・召喚士のお姉ちゃんくらい・・・殺せるんだもん」

……そして遅れてきた狼達が襲いかかる

魔王「・・・は、はははっ」

魔王【散れ】

…… 狼達に食い殺された遺体を微粒子レベルで拡散させる

「遅かったみたい・・・」

魔王「!?」

魔王「・・・出てきて、そこにいるの」

         「やっぱり貴女が犯人だったの」

 ドドドドドドドドドドドドドドド

勇者「・・・魔王」

       ドドドドドドドドドドドドドドド

魔王「・・・・・勇者」ギロッ...

遅くなってしまったので大量投下

また明日書きます

ここからちょっとだけグロテスク

もうそろそろ終わります

魔王【喰い殺せ!】

   ウゥン!  アォーンッ! ウォーン!

勇者「・・・イオラ」

     ボゴォンッ!

 ____ 狼を退けるために私が発動した爆発を利用して魔王が飛びかかってくる

勇者「!? ・・・しょーかッ!」

 ____ 魔王が狙ったのは私ではなく、後ろに居た召喚士だった

召喚士「・・・ディ、ディアボロス!」

魔王「!」

            ブゥンッ!

魔王「うぶっ!?」ドスッ

                   ズササササ...

 ___ 召喚したディアボロスによって吹き飛ばされる魔王

魔王「けほっ・・・あは、・・・はははっ・・・・あー・・・」

召喚士「ど、どういうこと!?なんなの・・・なんなのこれ・・・!」

勇者「貴女も見てたでしょ」

勇者「私達以外の伝説の勇者の末裔4人を殺し、機械の国での大量殺人黒幕。それが魔王だった」

召喚士「でも・・・え・・・いや・・・嘘や!あーウチを騙してるんやな!」

                 グイッ

勇者「あの女を殺せ・・・じゃなきゃ殺される・・・これは命令よ・・・」

召喚士「・・・ッ!!」


魔王【______】

ディアボロス「全く。外に出ても闇だらけではないか」

召喚士「・・・ああっ!もう!確かめてやる!」ブンブン!

召喚士「ディアボロス、相手の過去を覗く魔法っちゅうのはこれでええんやろ?」スッ...


魔王【_______】


召喚士「・・・・・!」

騎士「あ、三人共いたいた!何やってんの?」ヒョコッ

召喚士「!」

 ___ 魔法の焦点が騎士にずれたことで騎士の過去も覗かれる




 ======== 17年前 =========

  ゴロゴロ.... ピシャァンッ!

魔王父「ハハハハッ!」

魔王父「見ろ・・・私とお前の子供はこれから魔王様の生贄としての施しを受けるのだ」

         ウワアアン    アアアアン

エルフ「やめて・・・どうして・・・」

魔王父「おやおや、私との子供だというのに同情をするのか」

エルフ「あの子は私の子です・・・!貴方のおも____

          バコォンッ!

エルフ「ぐぶっ・・・・」

魔王父「しかし亜人種が手に入るのとはな・・・生贄の子供は人間じゃあ駄目だ・・・」

 ____ 人間は多くの能力を幾つも体内に宿すことが出来ない

エルフ「あの人は・・・あの人は今どうして・・・」

魔王父「弟のことか。ハッ、惨めな弟だ。兄に嫁を孕まされるのだからな」

エルフ「・・・ッ」

魔王父「自殺だよ」

エルフ「!?」

魔王父「ハハハッハッ!魔王信者の隠し里など只の人間に見つけられまい!」

魔王父「後悔と悲しみに浸り、自殺したと聞いたな!」

              「生贄に能力を授ける準備が整いました!」 

魔王父「ああ・・・これでこの子が育てば魔王様を・・・生き返らせられる・・・・」スリスリ

                 ウアアアアアン

魔王父「しかしよく喚く男だな」

エルフ「まだ赤子とも言えるんですよ!?それなのにこんな嵐のな______

                 ドカッ!

魔王父「黙れ!」

魔王父「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れッ!この肉便器がよぉああ!?おい!」

           「教祖様!それ以上の暴力は・・・エルフが死んでしまいます・・・」

魔王父「いいんだよ!もう用済みなんだか・・・ら」

             ドゴォォォォォォォォォンッ!!!

魔王父「!!?」

 ____ 生贄の赤子に光の雷撃が降り注いだ

           優しく、淡い光の稲妻だった

     「教祖様!能力が・・・能力が四方八方に・・・!」

魔王父「な、なんだと!」

 ____ 生贄の赤子に宿るはずの能力が上空で6つに別れ、飛び去った

        その能力はまだ胎児の子供に...少年に...老人に...赤子に...

魔王父「チィッ!これは伝説の勇者の仕業だ!今の雷撃は自然のものじゃない!」


エルフ「ッ!」タッタッタ!

魔王父「なにしてる!」ガシッ

エルフ「きゃあっ」

          「うわああああああああああん」

魔王父「こんなのは失敗作だ・・・生贄にもならぬ失敗作・・・」

魔王父「川に捨てろ」

___________________________________

_____________________________

冒険家「ん・・・泣き声?」

冒険家「この子は・・・まっ、まだ赤子じゃないか!」

 ____ 彼は即座に近隣の町で赤子の手当をした

冒険家「・・・・・金髪に緑の瞳。珍しい子だ」

 ____ 彼の腕の中で小さな男の子は微笑んだ

冒険家「・・・少し調査が必要だ・・・」

冒険家「いいかい?今日から僕が君のパパだ」

冒険家「君を妻に預ける。なあに心配はいらないさ、すぐに帰ってくる」

________________________________________

___ しかし、彼は帰ってこなかった

      魔王信者を調査していたがために殺されてしまったのだ


___ 妻はそんな夫の死を悲しみ、子供に愛情を示さなくなった

      その子供。魔王の生贄の赤子であったその子供の名は騎士と言った


___ そして魔王信者はまた同じ過ちを繰り返していた

     幸いなことに能力の開発はたった一つだが.....魔王父はまたもエルフに少女を産ませた.....





 === そして遡り・2年前 ===

魔王「・・・」

 ____ 儀式に成功はしたものの、能力はたった一つ

            人を従わせること。しかし彼女はまだそのサブミッシブを完全に発動出来なかった

魔王父「魔王、私達が今まで教えた通りに人を殺すんだいいな?」

魔王「・・・」

魔王父「能力は殺し、食えば奪える。探せ・・・勇者の末裔は皆殺しだ・・・わかったか?」

魔王「・・・」

魔王父「・・・・・・なぜお前は喋らないんだ」

 ____ 彼女の、私の唯一の楽しみは母に会うことだった

魔王「・・・」タッタッタ

 ____ 里の奥地。そびえ立つ塔の最上階に幽閉された母に会うために

魔王「・・・~♪」タッタッタ

           ガチャッ...ガチャガチャッ...ガチャコンッ

魔王「ママ!来たよ!まおうだよっ!」

エルフ「・・・・・」カシャン...

エルフ「・・・まお・・・う」

 ____ 母は常に裸で腕を拘束され、精液まみれだった。アザや切り傷だってたくさん

         すべて魔王父や魔王信者の男達によってのものだった

魔王「あ・・・」

エルフ「まおう・・・ごめんなさい・・・」

 ____ 母はいつもわたしに謝る。必ず、こんな姿を見せてしまってと言わんばかりに

魔王「大丈夫だよ!まおうがまた回復させてあげるから」

              ヒュウウンッ

エルフ「ケホッ!・・・はあ・・・ありがとう、まおう」ニコッ...

魔王「私が・・・人を聴従させる能力を言えればいいんだけど・・・」

魔王「まだ【あ】しか言えないんだ。疲れちゃって・・・・」

魔王「もし使えたらあんな人達・・・」ギリッ...

エルフ「だめよ」

エルフ「まおう、あなたは優しくなりなさい。名前とあなたの父親にとらわれてはだめ」

魔王「そ、そんなの・・・そんなの・・・おかしいよ・・・」

エルフ「まおう?私が生きようと思えるのはあなたのおかげなのよ?」

エルフ「あなたが・・・あなたが本当に闇に堕ちてしまったら・・・」

魔王「な、泣かないで!まおうも悲しくなっちゃうよ・・・」

エルフ「ごめ・・・なさい・・・」

 ____ 母には本当に好きな人がいた

       私はその二人の子供になりたかった。今だってそう思う

エルフ「ぐすっ・・・だ、大丈夫。あなたはそんな子じゃない」

エルフ「まおうもっと顔をよく見せて」スッ

魔王「んんっ」

エルフ「・・・・・・ありがとう」

魔王「あ!そうだっ・・・今日はね~今日のお話はね~」

____ 母に音読をする。彼女と自分の楽しみを分かち合いたかった

エルフ「ええ、聞かせて・・・。・・・ッ!?」

エルフ「まおう!隠れて!」

        「やはりここに居たか・・・魔王・・・」

魔王「! ・・・」ビクッ

魔王父「悪い子だなあ?ココに来ては行けないといったのに・・・何度も何度もなあ!」ゲシッ!

魔王「むぐっ!?・・・けほっ・・・うう・・・」

エルフ「や、やめて!」

魔王父「躾だよ躾・・・お母さん・・・」グイッ

魔王「い、痛い・・・やめてよお・・・」

魔王父「フン」スッ

魔王「うぅ」

魔王父「こんな女がいるから人間を聴従さえも出来ないのだ」

        スタスタ....  スタスタ....

エルフ「・・・!」

魔王「あ・・・あ・・・」

 ____ 部下によって私はまぶたを開かされ

         母が辱めに会うのをずっと見ていた

魔王父「ククッ!アーッハッハ!」

  「ははは・・・」     「うっ・・・ああっ」

 ____ 母が父と複数の男達に犯されている

        母は唇が千切れるくらいに噛み、泣いていた

          精液にまみれた母の顔が取り押さえられた私の顔の間近に倒れる

            泣き叫びながらもその顔は私にこう告げていた

              人を憎むなと....

_____________________________________

___________________________

___________________

魔王「・・・」

エルフ「・・・」

 ____ 彼奴等は最後に母を殴り、叩きながら犯した

        美しかった母の顔は腫れ上がり、もう目も見えない

魔王「なんで・・・回復ができ・・・ない・・・」

 「できませんよ魔王様」      「私達が魔力を吸い取りましたから」

エルフ「・・・・ぁ・・・・う」

魔王「な、なに?」

エルフ「・・・・え」

魔王「聞こえないよ・・・ママ・・・ママ!」

エルフ「・・・う・・あ・・」

 ____ 結局の所。私は母の遺言を聞けず、死を見送った

魔王「・・・・・・ママ」

 ____ 泣きもしなかった。もう涙や声は出尽くしてしまったのだ

魔王父「チッ、まだ闇が生まれないか・・・もういい。魔王も犯してしまえ」

 「え・・・」     「いいんですか!?」  「しかしまだ子供・・・」

魔王父「かまわん。自分も母のようになれば闇も産まれる」

 ____ 男達の手が私の服を掴む

魔王「・・・・・」

 ____ 私の服を破きかかる.....

魔王【・・・・・】

 ____ 男が私の顔元で性器を出しかかる


魔王【動くな】ギロッ!

魔王【全員動くなよ・・・】

 「体が・・・」  「まさか・・・」 「聴従の能力・・・!?」

魔王父「魔王・・・やっと・・・!」パァッ

 ____ 少し服が破けてしまったが問題無い

       肌に触られてないのだ。こんな奴等に触られたくない

魔王父「ハハ、ハハハハハハ!」

 ____ 何より気に食わなかったのはコイツだ

       怯えてる奴等の中、コイツだけは喜んでいる

魔王「全員皆殺しだ・・・」

魔王【_______】

 ____ 私は思いつく方法で父以外の人間を一人残らず殺していった

        全員の前で殺していくのだ....ゆっくりと....1周間かかった.....

魔王【_______】

 ____ 魔王信者には私と変わらない子供もいる。女も、赤子も、妊婦も、それこそ老若男女

魔王【_______】

 ____ まず親子を殺し合わせた。妊婦の腹を潰した。子供は目玉を抜いたり股をさいたりしてやった

       悲鳴なんて浴びさせるものか....喉は先に切り刻んでやる....

魔王「______」

 _____ 親に赤子を殺す代わりに生かしてやるといった。まんまと承諾したので結局どっちも殺した

魔王【______】

 _____ 老人は骨を足から折っていった。歯も抜かせて舌も抜かせた。もっとも酷な方法で殺してやった

魔王【______】

 _____ いや、母を犯した連中はもっと酷い方法だったかもしれない

        互いに食い合いをさせるのだ。最後に生き残った男は体中が欠けていた

         家族が居たので家族にソイツを食わせた。その家族は焼いた。また誰かに食わせた

魔王【______】

 _____ 最後の一人は自分と同い年の少女だった。たまに遊んでくれた、花で髪飾りを作ってくれた、笑ってくれた

        だから自分で首を絞めさせてあげた

魔王「・・・・・・これで終わり」

 ____ 悪臭が立ち込めている

魔王「おえ」

 _____ 大半が血と糞尿だ。焦げ臭かったりもするが

魔王「あーあ・・・あー・・・」


魔王「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


魔王「ああっ・・・ああぁ・・・・あああ・・・」

 ____ 全てが終わって気づく母の言葉

       私は守れなかった。憎み、殺してしまった。私は闇に堕ちてしまったんだ

魔王父「ハハ・・・ハハハ!お前は結局俺の子供だったんだ!」

魔王【喋るなァッ!】

 ____ コイツだけは殺さなかった

       絶対に今までよりヒドイ殺し方をしてやるんだ

      「・・・・・・なにこれ」

側近「貴女がやったの・・・?もしかして・・・」スタスタ

 ____ 普通。この有り様を私みたいな少女が犯人だと思うだろうか

       恐らく彼女はずっと見ていたんだ。この1周間の私の殺人パーティを

魔王「・・・・・」スタスタ

側近「その能力・・・」

魔王【ついてくるな】スタスタ

側近「・・・」タッタッタ

魔王「!?」バッ...

側近「あ。いまもしかして私に能力使ったの?意味ないよ」

 ____ 彼女は自分で鼓膜を破っていた

       後々知ったことだが、宿敵への対策らしい。私じゃないよ

側近「・・・これが貴女のママどうしてこんな・・・」

魔王「・・・」コクリ

側近「別にジェスチャーじゃなくていいよ。唇の動きで大体わかるから」

魔王「この里のやつらにこうされた」

側近「・・・ねえ、なんであのおじさんは殺さなかったの?」

 ____ 私は彼女に全てを伝えた

側近「・・・・・じゃあ燃やそうか。メラミ」スッ ボオッ!

魔王「!? な、なにするんだ!」

側近「自分の母親をこんな姿で放置する気?」

側近「土葬は虫に食われるし火葬のほうがいいのよ」

魔王「・・・・そう」

 ____ 母が骨になるまで半日かかった

側近「これからどうするの?」

魔王「ママを生き返らせる」

側近「・・・・・・は?」

魔王「魔王を蘇らせられるんだもん。きっとママの方が簡単に」

側近「種族はエルフなんでしょう?貴女のその能力は禁術によって作られたもの」

魔王「蘇らせるのだって禁術だ」

側近「禁術は禁術でも黒魔術と白魔術の違いがあるもの」

魔王「・・・・・じゃ、じゃあどうすれば」

側近「魔王を生き返らせる。そして魔王に頼めばいいんじゃない?」

魔王「・・・え」

側近「かの魔王ならきっとできる・・・そう思わない?」

魔王「・・・で、でも」

側近「それ以外に思いつくことはあるの?諦める以外に」

 ____ なかった

魔王「・・・・・・うん」

側近「手伝うよ。貴女のその野望」

ザオリクとかケアルガがない世界

すいません熱があるんで明後日にまた

 = 西大陸・中部 =

側近「・・・」ブルルルッ...ブウンブウン!

 ___ バイクで旅をしていたのだろうか...

魔王「どうしてここがわかったの・・・結界があったはずなのに・・・」

側近「解けてたのよ。きっと貴女が結界を張っていた人物を殺したから」

魔王「ああ、そっか」

側近「しっかり掴まってて」

魔王「うん」ガシッ

       ブウンッ!ブウンッ! ブロロロ...

側近「この先に舞踏の町があるわ。そこで話しましょう」

魔王「・・・・・なんでそこまでするの?貴女は関係ないのに」

側近「見届けたいだけよ。なんとなく」

魔王「・・・なんとなく」

 _ 舞踏の町 _

____________________________

____________________

側近「貴女は当分ここの宿屋で泊まってなさい」

側近「私は私で魔王信者の里にあった書物を漁ってみるから」

魔王「で、でもお金が・・・」

側近「そんなものなくてもこれがあるでしょ」

 ___ そう言って喉に指をさす。私の能力の事だ

魔王「でも・・・そんなことのために使いたくない」

側近「・・・・・あのねえ」

ファイター「泊まるところがない?ならウチを使うネ」

 ____ 女の子みたいな顔をした彼の名はファイター

側近「随分気前がいいのね。その喋り方・・・あんま信用出来ないんだけど」

ファイター「別に信用されなくてもいいネ」

ファイター「ただその姿と匂い・・・子供のそんな顔を見たら・・・」

ファイター「ほっとくわけにはいかないアル」

 ____ どうやら私が何か事件に巻き込まれたと思っていたみたい

       取り敢えず家族を殺された私を旅人である側近が保護したという事にしておいた

 _ 武道場 _

ファイター「ほれ」

魔王「わぶっ」バサッ

魔王「なにこれ・・・真っ黒・・・」

ファイター「黒色が好きなのかと思って」

 ____ そういって黒の道着を着せられた

ファイター「うん!ぴったし!」

魔王「私・・・えっと」

ファイター「今日からお前は私の妹ネ」

魔王「!?」バッ!

ファイター「べ、別にそういう意味じゃないアル・・・えっと」

ファイター「今日から我が家族の一員ネ!」

魔王「家族・・・?」

 ____ 家族.....私には聞き慣れない言葉

~~~~~~~~

 ____ そして、彼との生活が始まった

ファイター「前髪が長いし髪がボサボサすぎアルな」

           チョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキッ

魔王「・・・」ボケー

ファイター「これでよし。せっかく可愛いんだからもったいないヨ」

魔王「そうかなあ・・・」ボケー

ファイター「うんうん」

~~~~~~~~

ファイター「魔術が得意でもスタミナがなくちゃ意味ないアル!」

魔王「はあっ・・・はあっ・・・うう」

ファイター「まだ1kmも走ってないのに・・・」

魔王「おなかへった・・・」オンブ

ファイター「しかも食いしん坊・・・まあ子供らしいヨ」ニコッ

魔王「・・・へへ」

~~~~~~~~

ファイター「魔術を体中に巡らすネ。そうすれば攻撃力も防御力も上がるヨ」


門下生A「よおしこい!」

魔王「や!」

        ズドォーーーンッ!

門下生A「」ピクピク


門下生B「し、師範代・・・彼女は一体・・・」

ファイター「まおう。やっぱ魔法禁止」

~~~~~~~~~

魔王「~~~♪」

ファイター「なに書いてるアルか?」ヒョコ

魔王「わっ!?天井から出ないでよ・・・これはお兄ちゃんでも見ちゃダメ・・・」

 ____ 今までの事を日記に書いていたのだ

ファイター「むう・・・。ん?」

ファイター「お兄ちゃんかあ・・・ふふふ・・・」

魔王「ち、ちが///」

~~~~~~~~~

側近「久しぶり。何ヵ月ぶりかな」

魔王「ん・・・あれからなにかわかった?」

側近「魔王復活の儀式のひと通りは・・・・・後は生贄としての事がまだ」

魔王「わかった。ありがとう」

側近「!」

魔王「なに」

側近「なんか雰囲気変わった?」

~~~~~~~~~

魔王(あ・・・)


バトマス「妹が出来たんだってな。見てもいいか?」

ファイター「ダメダメ、お前は顔が怖いからきっと泣いちゃうヨ」

バトマス「ハッ・・・だいぶ愛情注いでるみたいだな」

ファイター「・・・・・・ああ」


魔王「えへへ」(別に大丈夫なのに・・・)

バトマス「両親の敵・・・うてなくなっちまったな」

バトマス「新聞見たか?魔王信者が全滅したらしい・・・誰が殺ったのかは知らんが・・・」


魔王「!」


ファイター「別に構わないアル。父さんも母さんもそんなこと望まないだろうし」

バトマス「そうか・・・じゃあ俺はもう行く」

ファイター「もう少しゆっくりしていっても構わないアルよ」

バトマス「こっちも本業があるからな」

ファイター「? ああ、聞いていたのか」

魔王「・・・・・」

ファイター「お前まで悲しむことなんて一つもないアル」ナデナデ

 ___ 違うの

ファイター「私の今の心の支えはお前アルよ。まおう」ニコッ

 ___ 私は...お兄ちゃんの両親を殺した犯人の娘......

魔王「・・・うん」

 = 翌日 =

側近「魔王を復活させるには貴女の超能力ともう5つ必要なの」

魔王「あ・・・アイツが言ってた。能力を喰い奪えって」

側近「ええ、そして復活させた魔王を本調子にさせるため自分の命を能力と共に捧げる」

魔王「・・・・・・でも能力は一体誰に」

 ____ ママが昔産んだ...要するに死んじゃった私のお兄さんに受け継ぐ筈の能力は...

側近「伝説の勇者の末裔に引き継がれてるわ」

魔王「!」

側近「きっと儀式を失敗させた稲妻・・・

       その稲妻は初代勇者によるものだと言われてるの・・・」

側近「そして誰に受け渡ったか大体把握してたみたい」

魔王「・・・・・どこにいるの?」

 ____ ママを蘇らせるためだ。どんなことだって

側近「一人。初代勇者と武道家の代の末裔」

側近「貴女のすぐ側にいるファイターよ・・・」

魔王「え」

______________________________

_______________________

ファイター「今日も体調悪いアルかー?」コンコン

ファイター「・・・朝ごはん。置いとくアル」カタリ


魔王「・・・」ブルブル

 ____ 出来ない、出来る訳がない

魔王「うう・・・ううあ・・・」

 ____ あれだけ覚悟を決めてたのに....どうして....よりによって....

魔王「お兄ちゃんなの・・・」

側近「・・・まおう」コンコン

側近「どうしようと貴女の自由よ。私は興味本位で近寄っただけ」


魔王「・・・・・」


側近「死んだ母親を生き返らせるなんて馬鹿げてる」

側近「そのために心を許しつつある義兄を殺す?」


魔王「ああ・・・うう・・・」

側近「正直、私は貴女に興味があった。どこまでのことをするのかと」

側近「けど・・・・・今の貴女は幸せそう。そう、それが幸せなんじゃない?」


魔王「幸せ・・・なんて・・・」

 ____ 違う。まおうにとってママのいる世界こそが......


側近「じゃあ、私はこれで」

 ____ どんなことだってできるんだ

魔王「待って」

       ガチャッ

魔王「・・・・・私は」

側近「・・・」クルリ

魔王「私は・・・ママを選ぶ・・・」

 ____ 思えば私とお兄ちゃんは相容れない存在だったんだ……どうってことない……

側近「・・・ふっ」ニタァ

_______________________________

_________________________

ファイター「スーパームーン・・・綺麗アル」

ファイター「ああ、女の子に月が綺麗なんて言っちゃいけないアルな」ニコリ

 ____ 私の気配を察して、振り向いてそう笑ってくれる

魔王「・・・」

ファイター「町の人が誰一人家から出ようとしないアル・・・まるで誰かに命令されたかのように・・・」

魔王「・・・」

ファイター「・・・・・・まおう。どうしてそんなことした」キッ

魔王「そそれは・・・ね・・・あ・・わた・・・私が・・・」カタカタ

 ____ ナイフを持つ手が震える。もう隠しても意味ない

魔王「私が・・・お兄ちゃんを殺すから・・・だよ・・・」カタカタ

ファイター「・・・・・」

ファイター「ふうー」

ファイター「残念アル。あれだけ武術を教えたのに武器を使うなんて」ニコッ

魔王「!」

 ____ なんで笑うの...私に怒ってよ...もっと怒って...

魔王「うっ、うあああああああっ!」バッ

    シュッ
            クイッ!

ファイター「・・・・・こんなことしてもどっちも虚しいだけアルよ」ググ...

魔王「・・・・うぐぐ」

魔王「私は・・・ま、ママのために・・・!ママのために!」

ファイター「・・・ッ!」

 ____ 彼の力が弱まった。今だ!え……今...だ...?

                    グ サ ッ

魔王「あっ」

ファイター「ぐうっ!・・・ゲホッ、ぐあぁ・・・あ・・・」

魔王「ああっ・・・あ・・・ああ・・・」

ファイター「抜くな!お前の勝ちだ・・・まおう・・・」

魔王「私っ!な、なにして・・・違う!嫌だ!違うこれじゃないこんなんじゃないよ!」

ファイター「・・・フッ」

ファイター「はは・・・何が違うアルか・・・まおう・・・」ナデ...ナデ...

 ____ 私を撫でる右手。そして片方の左手で私の両手を掴み、わざとナイフを奥深くに差し込ませる

魔王「ああ・・・・いや・・・・」

ファイター「日記・・・見ちゃったアルよ・・・」

魔王「えっ・・・」

ファイター「全部知ってたアル・・・魔王信者だってことも・・・殺人犯だってことも・・・」

ファイター「私の命を狙うことをためらってたことも・・・・・・」

 ____ じゃあ、今のは

ファイター「相談・・・乗れなくてごめんアル・・・色々考えたんだけど・・・迷いすぎちゃって・・・」

魔王「うわあ・・・ああ・・・ああ!嫌!違う違う違う!!」

ファイター「お母さん・・・・・・生き返らせるたいアルか・・・はは」

ファイター「子供だから・・・仕方ない・・・ゲフッ!が・・・あ」

魔王「ああッ、は、離して!離してよ!まだ助かる!」

ファイター「・・・・・私が死ねば・・・お母さん生き返らせられるアルか?」

ファイター「そんなのダメだってわかってるのに・・・・・従っちゃう」ピク...ピク...

   グググ....ブシュンッ!

ファイター「大切な妹の我儘だから・・・」ニコリ

魔王「・・・うっ、あ、あっ」

ファイター「・・・・_________

魔王「うわあああああああああああああああああああああああ!!!」

側近「・・・」スタスタ

魔王「ああっ!あああああッ!!」

側近「・・・」スッ...ゴキュ!グリリッ!...ズボッ....

魔王「ああああああガッ!?が、むがっ・・・」

側近「食べなさい・・・もう後なんて引けないんだから・・・」グリグリ

 ____ 私は無理やり彼の心臓を食わされた

魔王「おえっ・・・おえええええ・・・!」

側近「・・・」

魔王「嫌だよ・・・こ、こんなの嫌だ!・・・嘘だッ・・・・」

魔王「・・・・・・うぅああ~・・・ああ・・・ああああああああああ」

 ____ もう後なんてひけない

魔王「ぐうっ!ああああああ!!」

側近「やめなさい!」

 ____ 自殺さえも許してくれない。もう、私は何もかも許されないんだ

魔王「あ」

 ___ そうだ

魔王「ああ・・・あー・・・」

 ___ お兄ちゃんの能力を使えばいいんだ

魔王【・・・・・・】

 ___ これで全部楽になれるかもしれない。そうだそうだ

側近「・・・?」

魔王【私は悪くない】

側近「・・・ほう」

魔王【殺しをためらうな】 【泣くな】 【明るくなれ】  【明るくなれ!】 

魔王「あははっ」

魔王【今起きた事を忘れろ】 【ファイターの事を忘れろ】 【ママを生き返らせろ】

魔王「・・・・・」

魔王「・・・ひひっ」

魔王「・・・ねえ、側近」ユラリ

側近「?」

魔王「私の言うこと従ってよ・・・これから中央大陸におーっきな魔王城建てるんだぁ・・・」

側近「・・・・・決めたのね」

魔王「うん!」ウルウル

魔王「まおうはねっ魔王を復活させてママを生き返らせてもらうの!」ツー...

魔王「それがね!まおうの幸せなんだ!」ポロポロ...

また明日くらいに


皆さんも体調には気をつけてくださいね

==================================================

召喚士「・・・・・」ヘナッ...

騎士(ど、どうしたんだ?いきなり座り込んで)

召喚士「・・・こんなのイカれてる」

勇者「騎士!しょーかを連れて逃げて!」

騎士「え?」

勇者「いいから速く!」

魔王「お姉ちゃん・・・まおうの昔話見ちゃったんだ・・・」スタスタ

勇者「ッ!」バッ

            「お久しぶりです」

側近「お嬢様・・・」

勇者「・・・・・側近?」カランッ...カランッ...

勇者「生きてたの・・・貴女・・・」

側近「おかげさまで」

魔王「なにしにきたの」

側近「あまりにも遅いので来てしまいました」

魔王「・・・ふーん」ダ゙ッ

勇者「待て!」

         ガシッ

側近「待つのはお嬢様ですよぉ・・・」

勇者「・・・なっ」

勇者「・・・【どけ】」

側近「嫌です」

勇者「・・・・・」

側近「どうしました?私をその剣で殺せばいいのに」

側近「お得意の自己中心的な考えはどこに?」

勇者「・・・」

側近「じゃなきゃお友達が殺されてしまいますよお」

勇者「お願い・・・どいて・・・」

側近「だから嫌だって言ってるでしょ」

勇者「・・・・・お願い・・・大切な仲間なの・・・」

 ____ 彼女に....私は何も出来ない....

側近「私にとっても魔王様は大切な存在です。とても悲しい過去を持っていて・・・ああ、そうだ」

側近「貴女にはあります?」

勇者「・・・・・・」

側近「みーんな思ってますよ。貴女がそんな性格なのは暗い過去があるからだって」

勇者「・・・」

側近「ないですよねえ?」

側近「あったとしてもそれは自業自得なのだから!」

 ____ その通りだった

側近「この最低のクズが・・・」

勇者「ううっ・・・・・」

側近「そうやってうずくまって逃げて・・・いいんですか?お友達」

 = ホテル内 =

騎士「逃げろたって・・・だ、誰からだよ・・・!」タッタッタッ

魔王「・・・」フラッ...

騎士「あ、まおうちゃん!なんだかここあぶないみたいだから部屋に・・・」

              ガクッ!

 ____ ホテルの客達に抑えられる....って、え?

召喚士「・・・まおうちゃん」

魔王「みーつけた」

騎士「離せッ!なんだこいつら!・・・・さ、サブミッシブか!?」

 ____ でも勇者さんは外に居るはずなのに...一体どうして...

召喚士「やめようよ・・・こんなことしてもエルフさんは喜ばないよ・・・」

魔王「んーと」

魔王「私に言っても無理なんだーごめんねー」キャハッ

 ____ えっと.....なに?何の話?

騎士「お・・・おい・・・」

召喚士「・・・騎士君。今までありがとう、勇者にも言っておいて」タタッ

魔王「・・・」

 ____ 魔王に向かって走りだす召喚士

騎士「何言って・・・え」

 ____ 全ての召喚獣をホテルの壁を壊してまで出し、まおうちゃんに襲いかかる....は?

召喚士「________!」

魔王「______」

 ____ 殺し合いをする二人.....だからわけが.....意味が....

騎士「やめろ!やめろよ!!」

ディアボロス「何者だこの小娘...」

召喚士【黙って集中して!】

召喚士「私は止める・・・!何がなんでも・・・!」

魔王「・・・ハッ!」スッ

          ゴキュッ!


召喚士「ッ・・・うぐ!?」

 ____ 彼女のウデが私の胸を突き抜けて心臓を掴む

魔王「・・・」

召喚士「・・・あ・・・」

 ____ 死んでもいい......S級試験合格通知ができなくても....

召喚士「ああああああああああああああああッ!!」ギロッ!

              ガシッ!

魔王「~~~ッ!?」

 ____ 彼女の首を締める

召喚士「私が終わらせてあげる」

魔王「が・・・あ・・・」ピクピク

 ____ 私は魔法で彼女の脳内に語りかける....心臓を握られてるのだ。これが精一杯

召喚士「これ以上絶望を味あう事のないように・・・私が・・・」

魔王「ぎ・・・はな・・・せ・・・」ピクピク

魔王「ま・・・ま・・・」ピクピク

召喚士「!」

召喚士「・・・・・」

騎士「_________!!」

 ____ あ。騎士君が私に何か叫んでる....はは、泣いてるし...

勇者「____」

 ____ 絶望しきった表情で勇者が視界の奥片隅にふらりと現れる.....そんな顔見たくなかったなあ

召喚士「・・・・・」

 ____ あーあ。子供の我儘に従っちゃうなんて....

召喚士「・・・」ニコッ

 ____ でも今まで楽しかった....ありがとう....

_________________________________

__________________________

騎士「今言ったこと・・・本当ですか・・・」

勇者「・・・」コクリ

 ____ あれから二日後。私達は彼女の孤児院の側に彼女の墓を建てた

騎士「・・・・・」

勇者「・・・」

騎士「もう・・・それしか方法はないんですか・・・・」

勇者「・・・・ええ」

騎士「・・・・・・行きましょう」

勇者「・・・うん」

 ____ 彼には言えなかった

        全てをたどれば元凶はかの魔王だが

         まおうをそそのかした側近という悪を作り上げたのは私だった

勇者「・・・ふん」

 ____ だからなんだ

勇者「・・・ふふっ」

 ____ だからどうした

       誰が死のうと私のせいでもどうだっていい.....なんとでも言うがいい......私は正義じゃないんだ

勇者「ふふふっ」クスクス

 ____ 忘れてしまってた。私の本来の目的を

        死んで気づかせてくれてありがとう召喚士さん

騎士「・・・勇者さん?」

勇者「いえ、なんでもない。行きましょう。何もかも終わらせに」ニコッ

また明日。絶対明日書きます

トリップの暗号忘れちゃいました
過去作は

姉「すこしは姉離れしてよ!」

男「そろそろドMのふりもやめようかな」

とか書いてました

======== 魔王城 ========

  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...

魔王「・・・本当に出てくるの?」

側近「ええ、既に6つの能力を使いあげたのですから・・・さあ、言葉を・・・」

魔王≪(「{『【甦れ!魔王よ!】』}」)≫

 ...... 言葉に反応し...巨大な壺が暴れ始め....そして

          「ぷはぁっ!」

???「あー・・・なにここ・・・」ベトォッ

???「てか僕裸じゃん・・・幼女いるし・・・捕まっちゃうなあ・・・」ベトベト

魔王「! これが・・・・・魔王・・・」

魔王「どうも」

魔王「僕は魔王。まおさんって呼んでもいいよ」

 ...... 爽やかな青年だった

魔王「・・・えっと・・・」

魔王「ん?え・・・てか君と僕・・・同じ名前じゃないか」アワワ

          ぽわん

まおう「あ」

魔王「君の方は平仮名表記にしておくね?いいよね」

魔王「で、いきなりなんだけどここはどこだろう?」

側近「人間界の中央大陸です」

魔王「中央大陸・・・知らないなあ・・・僕が死んで何世紀も経ったのかな」

側近「いえ、100年後ですよ」

魔王「100年!100年かあ・・・・・僕を殺した勇者君はまだ生きてる?」

側近「既に他界。今や5代目が誕生しております」

魔王「はあ~・・・ふわあーあ」

魔王「おっ・・・・・・やっと体が構築されてきた」

魔王「魔法も使えるみたいだし・・・よっ・・・」

 ...... まおうや側近の過去の覗き、大体の目的を知る

魔王「うわあ・・・これはひどい。幼女にこんな目に合わせるなんてひどいよ」

魔王「人間は酷いねえ・・・ま、元凶は僕なんだけど」

まおう「・・・・・」

魔王「ささっ僕に頼みがあるんだろう?言ってみてよ」

___________________________

_____________________

魔王「なるほどねえ・・・エルフを生き返らせるかあ・・・」

まおう「出来るの?」

魔王「最初に言っておくけど君がしたことは重罪なんだぜ」

魔王「僕を地獄から蘇らせるなんて・・・神がしったら天界の使者から狙われるよ~?」

側近「出来るか出来ないかを聞いているのですよ」

魔王「出来るよ。だが悪を蘇らせるのは容易くても生を蘇らせるのは難しくてね」

魔王「こんな闇の帝王を生き返らせられるのに・・・善良な一般市民を生き返らせるのはもっと酷なんだ」

まおう「・・・」

魔王「で、君のその能力・・・それが必要なんだが・・・」

まおう「いいよ」

魔王「いやいや!さすがに幼女の心臓を食べるのは気が引けるよ~」

魔王「それに死んで母を蘇らせるなんて・・・自分の目で確認できないんだよ?いいのかい?」

まおう「いい・・・その結果さえあれば・・・」

まおう「それがまおうの幸せだから」

魔王「面白い子だなあ」

魔王「だが準備が必要だ。見ての通り、僕はまだ完全体じゃあない」

 ...... 彼の体は一部一部欠品している

魔王「それに勇者くんとまおちゃんの子孫の彼女にも出会ってみたいんだぁ・・・」ツン...

まおう「・・・・・」

 ...... 彼が触る水晶には勇者と騎士の姿が

魔王「この騎士って青年は君の兄みたいだけれど・・・いいのかい?」

まおう「・・・いい」

魔王「あれれっ一人足りないんじゃあないのかい?」

魔王「もう一人。召喚士という子はどうしたの?ああ、君が殺したのかあ・・・」

まおう「・・・」ピクッ

           ズキッ!...

まおう「ぐうっ・・・うう・・・」

側近「その首の締め痕・・・・・昨日回復したはずなのに・・・・・」

魔王「ハハハッ、彼女に呪われているんだろう」

魔王「君を止めようという呪いにね」

___________________________

_____________________

== 海の町 ==

勇者「船も手に入れた事だし・・・まあ、今日は遅いし出発は明日ね」

騎士「はい・・・」

 ____ 彼が会話を持ちかけることはない

       それもそのはずだ.....仲間と妹を失ったのだから

勇者「・・・騎士、聞いてる?」

騎士「・・・はい」

騎士「オマール。勇者さんのサブミッシブで戦いから帰ってくるまで

    村人が面倒見てくれることになったから・・・待っててくれな」

オマール「・・・」

騎士「きっと帰ってくるから、さ」

______________________________

______________________

________________

勇者「・・・久しぶりね」

騎士「え?」

勇者「こうやって二人きりで部屋にいるのって」

騎士「ああ・・・そういえば・・・」

 ____ 男と二人で......なんて、こんな男だからこそ出来る事だった

勇者「騎士、私が何であっても従ってくれる?」

騎士「え?・・・・あ、はい・・・・もちろん・・・」

 ____ 最近、私は彼に疑問を投げかけるようになっている

       別に何も焦ってなどいない.....彼が私から居なくなることはない....奴隷なのだから....

勇者「すう・・・すう・・・zzZ」

 ___ 俺は彼女の事があまりよくわからない

騎士「・・・」

 ___ 何を考えてるかわからないのだ

      いや、違う

       本当はわかっている。それを否定したいだけ

騎士「・・・寝よ」

 ( 夢 )

騎士「あれ どこだここ」

オマール「ようこそ私の世界へ」

騎士「!」

 ___ 今まで会った中で一番の美人だ....

オマール「うふふっありがとう」

騎士「心を読まれた・・・?」

騎士「えっと、ここはどこかな?」

 ___ さっきから今いる場所が様々な場所へチェンジされる

        旅館の一室、地下室、BAR、神社などなど......

オマール「気にしないで、私の趣味だから///」ポッ

騎士「へえ~・・・ってあれ」

 ___ なにかがおかしい

      俺の唯一の大事な設定が無視されている気がする

騎士「俺がどもってない・・・!」

オマール「それはほら!私達は親しみある仲なんだから」

騎士「えっと・・・」(誰だ・・・)

オマール「私の体を枕代わりにしてるくせに・・・」

騎士「マジかよ・・・」

 ___ でも確かに彼女の左目が隠れた奇抜な髪型は....

騎士「もしかして・・・オマールなのか?」

オマール「そうだよ」

騎士「なんで擬人化・・・」

オマール「この姿は・・・きっと騎士のイメージした私の姿だから・・・///」モジモジ

 ___ そういえば暇すぎて寝る前にオマール擬人化妄想してたような

      なんてたってオマールは俺のマイリトルポニーなのだから

オマール「・・・・・」

オマール「こうやって騎士の脳内に語りかけるのは・・・勇者のことなんだけど・・・」

騎士「勇者さんの?」

オマール「・・・・・」コクリ

オマール「勇者は端から目的は世界を従える事だったの・・・」

騎士「えっ」

オマール「お願い!あの子を止めて!」ガシッ

騎士「・・・お、俺に止めるって言ったって」

オマール「私にはどうすることも出来ない・・・何度も勇者の意識に潜り込もうとしたけど・・・・」

オマール「もう勇者は何もかも閉ざしてしまった」

騎士「そんな・・・」

オマール「私は産まれた頃から勇者を知ってるわ」

オマール「最初は無邪気な子だった・・・でも能力を頻繁に使い出すようになってから・・・」

オマール「・・・」

オマール「あの子、楽しそうだった・・・貴方達との旅を楽しんでたの・・・」

 ____ 確かに、旅立ちの日から比べるとだいぶ表情が豊かになった気がする

オマール「本当に世界を救ってあげてもいいかなあってレベルだった・・・」

 ____ どうなんだそれは

オマール「勇者は本当に世界を従わせようとしてる・・・」

オマール「きっとこのままじゃ最悪な結末になっちゃうの!」

騎士「・・・ッ」

 ____ もう.....これ以上の......何が待ってんだよ...!

オマール「勇者を救えるのは貴方しかいない!」

騎士「お、俺にそんなことでk_____

オマール「貴方は勇者の奴隷なだけじゃない!勇者のナイトでもあるんだから!」

騎士「・・・ッ!!」

またかきまふ

アカン 一週間近くかいとらんかった

 = 翌日 =

      ブウウウウウウウウウウウン...

勇者「・・・恨まないでね」

勇者「貴方の妹をどんな無残な殺し方をしても」

騎士「・・・・・」

勇者「無視・・・別にいいけど・・・」

騎士「・・・・・」

 _____ 今日で全てが決まる...

 __ 魔王城 __

魔王「蘇ってすぐ勇者到来かあ」

まおう「・・・はやくして」

魔王「・・・・・」

まおう「はやくまおうの心臓を食べて!じゃないと・・・」

魔王「恐れる必要なんて無いさ・・・それにまだ謎が一つある・・・」

側近「謎?」

魔王「騎士。彼についてね」

魔王「魔王信者は亜人種の生贄を僕に捧げようとしたんだろう?」

側近「ええ」

側近「書物には全ての能力を魔王様に...と」

魔王「うんうん」

魔王「しかし最初の儀式は失敗してしまった・・・果たして本当にそうなのかな・・・」

まおう「どういうこと・・・?」

魔王「きっと復活したての僕は弱いだろうから」

魔王「一刻も早くまた世界を崩壊させてほしいから・・・だろう?」

魔王「はあ~あ~悪役に信者なんていらないのにね。アンチで十分さ」

まおう「・・・」

魔王「君のお父さん・・・残念ながら復讐する事もなく死んじゃったみたいだね・・・」

魔王「でも大丈夫、僕の代わりに神々の地獄に落としたから」

まおう「・・・」

側近「話がズレ過ぎです。騎士のことは・・・」

魔王「いやだからだよ?」

魔王「超能力。人、動物、魔物、機械、物質、己...いずれを従える事ができる」

魔王「まだ従えるものがあると思わないかい?」

側近「この他に従えるもの・・・?」

まおう「・・・・・」

まおう「・・・あ」

まおう「時間?」

魔王「推測だけどね。もし、儀式が失敗に陥っていなかったのなら」

まおう「お兄ちゃんは・・・時を従えられる・・・?」

側近「そ、そんなまさか!」

側近「だとしても奴が気付く前に喉仏を切ってしまえば・・・」

               ドカァアアアアアアンッ!!

魔王「お出ましのようだ」

側近「・・・」

側近「私が参りましょう」

 = ロビー =

  カツカツカツカツ...カツカツカツカツ...

側近「随分・・・大きなノックですね。お嬢s____

          ッガッァンッ!

側近「!?」

 ___ 手元が狂って外してしまった.....次は殺す

勇者「・・・」スタスタ...

側近(な、なんで・・・私には頭が上がらない筈なのに・・・)

騎士「やめてください!」ガシッ!

勇者「! なっ・・・離して・・・」バタバタ

側近(た・・・助かった)

側近「ハッ!」

側近「アンタ!本当に堕ちたみたいね!人をためらいなく殺そうとするなんて!」

勇者「・・・ッ」ウデアシバタバタ

側近「ねえ、知ってる?その子が何をしたか?」

騎士「・・・!」

勇者「!!! だ、だめ」

側近「あら?」

側近「彼には知られたくないの?自分が何をしたか・・・」ニヤ

勇者「・・・やめ」

側近「その子はね!自分の両親や従者をサブミッシブで命令なしには動けないおもちゃにしちゃったのよ!」

騎士「・・・おもちゃ・・・?」

側近「私が研修中で屋敷を離れてた間だった・・・」

側近「その子・・・ソイツは・・・お嬢様としての習い事や勉学の不満が爆発」

側近「それでもって我儘言いたい放題よ。可愛いでしょ?只の我儘だったらいいけど・・・ソイツの場合は違う・・・」

騎士「・・・皆我儘に全て従ってしまう」

側近「知ってる?サブミッシブを同じ人間に何度も使うとどうなるか」

側近「命令なしには何も出来ないガラクタになっちゃうのよ」

騎士「!?」


勇者「・・・・・」

____________________________

______________________________

= 2年前 =

勇者「うあ・・あ・・・違う。側近、違うの」

側近「お母さん?お母さん!・・・・・なに・・・なにこれ」

 ...... 私が帰ってきた時には勇者の両親・私の母含む従者達は何も動かないロボットになってしまった

       睡眠、食事、排泄、なにやらなにまで命令なしには動けなくなってしまう...

勇者「違うの・・・違うの・・・」

勇者「こんなことになるなんて・・・私・・・」

側近「・・・・・」ギリッ

______________________________

______________

側近「今もなおあの人達は私達が作ったスケジュールの命令通りに毎日同じ動作を繰り返してる」

勇者「・・・」

側近「ソイツのせいで色んな人間の人生が破壊されてしまったのよ!」

側近「しかもソイツは!そのクズは!」

側近「その罪を開き直って世界を従えるなんて馬鹿な事を抜かしてるのよ!?」

騎士「・・・」

勇者「・・・・・」

側近「騎士君。今なら引き返せるわ、そこの船に乗って港に戻れば・・・」

側近「いつも通りの日常が待っている・・・それってかなり幸せなことなのよ?」

騎士「・・・・・」

側近「そうだ。貴方、勇者のこと好きでしょ?」

勇者「えっ」チラッ

騎士「・・・」

騎士「・・・・・///」タラー...

騎士「・・・・・・・//////」ダラダラダラダラ

側近「どう?今の聞いて幻滅したでしょう?」

騎士「・・・・・いや」

騎士「はは・・・そんなことある筈無いじゃないですか・・・むしろ嬉しいんです・・・」

騎士「だって大好きな人の過去を知れるんですから///」ゾクゾクゾクッ

側近「・・・う」ビクッ...

騎士「確かに勇者さんは屑です・・・悪口言ったり・・・暴力ふるったり・・・我儘傲慢・・・」

騎士「でも・・・俺はそんな彼女が大好きなんです」


勇者「・・・・き、騎士?」

側近「・・・は、ははっ、ははは!」

側近「大好きだから?大好きだから従っちゃうの!?」

騎士「・・・いや」

騎士「大好きだから・・・俺は勇者さんの野望を止める・・・」キッ!

 ____ あ。ぼ、ぼうっとしてた...顔が熱い...

          騎士が私を睨みつけてる...私を止めるって...?

勇者「フン」

勇者「奴隷如きがいきがらないで・・・」ギロッ!

騎士「俺は貴女の奴隷であり貴女の騎士でもあるんだ」

騎士「俺が守ってやる・・・」

勇者「守る・・・?はあ~~~っ?」

騎士「か、カッコつけたのにその反応は無いじゃないですか!」

勇者「私に騎士はいらない・・・いるのは従順な奴隷・・・」

勇者「むしろ騎士道精神に則って{忠誠・武勇・敬虔・謙譲・弱者保護}を守って欲しいんだけれど」

騎士「だから弱者保護を______

勇者「私は弱者じゃない!」


側近「・・・」

騎士「お・・・お前は弱いだろ!」

 ___ なっ......タメ....口....

騎士「メンタルは小学生並じゃないか!体だって只の女がだし」

勇者「ち、ちが」

騎士「開き直って世界征服なんて悪行をエスカレートしていく小学生と同じだ!」

 ___ このっ!

勇者「だまれ!」

              ドガアッ!

騎士「ぐふっ」

騎士「そうやってすぐ暴力をふるう・・・自分の意見にそぐわないと・・・ごはっ!」

勇者「だまれだまれ!」

騎士「この!」

            バシッ!

勇者「痛いっ・・・いい・・・」

騎士「じ、自分がやられてやなことを人にするなよ 」

勇者「私に命令しないで!」

勇者「私には・・・!もうこれしかない!こんな世界どうだっていいんだ!」

騎士「なんでそんなこというんだ!いつもいつも性格が矛盾してるんだよ!」

騎士「お前は過去なんて切り捨てて今を何事もなかったように生きれる性格な筈だ!」

勇者「そんなことできるはずないじゃん!」

勇者「っていうか貴方に・・・わ、私の何がわかるの・・・!」

騎士「わからない!だから知りたい!」

騎士「好きだから・・・もっと一緒にいて知りたいんだよ!だからこうやって言ってんだろうが!!」

勇者「・・・ッ!///」カアァァァ

勇者「う、うがあああっ///」ブンブンッ!

勇者「ギガデインッ!」

       バリバリッ....ッバシュウンッ!

騎士「ウォタラッ・・・!」

               キュウウンッ...

 ____ ううっ、ま、魔法の相性が....いつの間に....

騎士「俺だって色々成長出来た・・・しょーかも・・・」

騎士「今度は勇者さん・・・あなたの番だ・・・」

騎士「人は変われる・・・罪だって何かしら償える方法は必ずある・・・」

勇者「そんなの・・・・・あるわけ・・・・」

騎士「俺が一緒に探します」グッ...

騎士「そういうことだったらいつでもご命令を」

 ____ そう言って片膝をつく

勇者「・・・ふ、フン」

勇者「話なんかしてる暇ないの」

勇者「・・・・・貴方とは最後に決着をつける」

 ____ 大剣の切っ先を騎士に向ける

        騎士「・・・」  勇者「・・・」

騎士「ってあ。側近さん・・・」チラッ...

勇者「・・・・・」

 ____ 側近はのぼせていた

         きっと私達の論争に巻き込まれたのだろう...

騎士「さあ、行きましょうか」

 = 魔王の間 =

勇者「・・・居た」

騎士「まおうちゃん!」


まおう「・・・」

魔王「・・・あはっ」


勇者「! まさか、貴方が」(この魔力・・・異常過ぎる・・・)ゾクッ...

騎士「え?じゃ、じゃあもしかして」


魔王「どうもどうも!地獄から100年ぶりにこんにちわ。魔王だよー」

まおう「はやく・・・まおうの心臓を食べて・・・」

魔王「いや、まだだ」


騎士「!」

勇者「・・・」ギリッ...

魔王「まあまあそんな固くならないで」ヒュンッ

騎士「!? い、いつの間に」

魔王「やあ騎士君・・・突然だけど今から僕が言う事を復唱してくれないかな・・・」

魔王「時よ止まれ ってさ」

勇者「ッ!」シュバッ

魔王「おっと」スッ

          カキィンッ!

魔王「その武器の構え・・・目つき・・・話を削いで入ってくる感じ・・・」

魔王「勇者君にそっくりだなあ!」ニコニコ

 ____ 私のひいひいおじいちゃんのこと...

         思えばこの魔王と私はDIOと承太郎の関係...良し、私が勝つ...絶対に...

魔王「ってそれより」ヒュンッ...ガシッ

騎士「がっ!?・・・ぐ・・・」

魔王「はやく言ってくれよ・・・・じゃないとマミるぜ?」

騎士「時よ・・・止まれ・・・」

魔王「・・・」

魔王「なーんだ」スッ...

騎士「ケホッ!・・・ゲホッケホッ・・・」ドサッ

魔王「いやあ、僕の考えすぎか。もし持ってるなら欲しかったなあ・・・ザ・ワールド!みたいな?」

勇者「騎士は只のハーフエルフよ。そんな能力あるわけない」


魔王「そりゃ残念」スタスタ...

魔王「ふう」ストン

魔王「じゃあ僕座ってるからさ・・・まおうちゃんとイベント終わらせちゃってよ・・・」

魔王「やるでしょ?『そんなことしてもお母さんは喜ばない!』とか『今ならまだ引き返せる!』とかさ」


騎士「このッ!」

勇者「・・・」スッ...

勇者「まおう。もう、私や騎士の言う事に従う気は無いのね?」


まおう「・・・・・」コクリ

騎士「いいですよ。勇者さん・・・気を使わなくて・・・」

勇者「騎士・・・」

騎士「血の繋がった妹だからこそ・・・止めるんじゃなく、終わらせてあげたい・・・」

まおう「ううッ!」ズキッ!

           『私が終わらせてあげる』

まおう「お兄ちゃんでも・・・邪魔するなら・・・」

まおう「っぁああっ!」ギュウンッ!

           ガシッ

騎士「ぐッ・・・まだまだぁ!」

 騎士.____ 俺達は世界から望まれない子供だっただろう

まおう「グラビガッ」

           ズウウウゥゥゥンッ.....

騎士「ぐ・・・じゅ、重力操作魔法・・・」

 ____ でも、そんなに母を生き返らせたいってことは

       俺の母親はそれだけ優しい人だったんだろうな

騎士「・・・ホーリー!」キランッ

             シュパァアンッ....グオォオオオンッ!

まおう「_____ッ!」

 ____ 俺は何も叱ることが出来ない。せめて、終わらすことくらいは.....

______________________________

まおう「ぐあぁ・・・ううっ!・・・」

騎士「いま・・・終わらすから・・・ね・・・」

     ヒューーーーー...ッズガアアアアンッ!

 ____ 目の前を吹き飛ばされた勇者さんが横切り、壁にめり込む

勇者「げふっ・・・・ぐうううあ・・・」

魔王「やっぱり耐久は女の子だったか」

魔王「ごめんよ これでも紳士なんだけどなあ。手加減は難しいね」

魔王「さてっと」スタスタ...

騎士「や、やめr________ ズガアアアアンッ!


魔王「さあ、願いを叶えてあげようプリンス」ガシッ...グイ...

まおう「ま・・・ま・・・を・・・・ら・・・」

魔王「痛みなく・・・血を吹き出させる事無く心臓を摘出してあげよう・・・

勇者「!」

騎士「が・・・あ・・・めろ・・・・やめろおおおおおお!!」


              ギュウンッ

魔王「うん、実に健康的な幼女の心臓だなあ」

まおう「________」

____ 糸が切れた人形のようにたおれるまおう

魔王「おっと・・・僕の先祖は元魔族でもカニバリズムじゃあないぜ?」

魔王「人間は食べない主義なんだ。太るからね・・・ま、今回は掟破りも仕方ない・・・あーん・・・」


騎士「ああ・・・あ・・・」

勇者「・・・」


魔王「ふうーっ・・・ごちそうさま・・・」

魔王「えっと?誰生きかえらせるんだっけ?ママ?」

魔王「また今度ででいいよね」ニヤッ

明日で最後

またかきまする

魔王「なーんで僕が他人のマミーを生き返らせなきゃならないのさ」

 ____ 私にとってまおうという少女は憎き敵だ

  ____ 過去に何があろうと 自分自身を捨ててしまった彼女を許しはしない

勇者「・・・」チラリ

騎士「ああぁ・・・あああッ・・・」

 ____ 目の前で殺されてせいせいする筈だった

勇者「・・・・・」

勇者「ふっ」シュンッ

       ッパアンッ!

魔王「女の子が大剣を投げるものじゃないよ」

勇者「それでも幸せを願っての事だった・・・大切な何かを取り戻したい気持ちは・・・」

勇者「私でもわかる!」ジジジッ...

魔王「!」

         ピシャアンッ

魔王「いってて・・・大剣に魔法を仕込んでたか・・・」

魔王「悲しいなあ」

魔王「それもこれも全ての元凶は僕だという事実が何よりも」ピトッ

 ズズズズ.....ゴゴゴゴ....ドドドド....

  ____ 魔王が私のティアラに人差し指をそっと置く

勇者「あ」

 ブシャアアアアアアアアアアアアアアッ!

    ____ あ.....さ....っきからの変な音は.....私の後ろの壁が崩れる音.......

魔王「はいこのSS終了」

勇者「___」ドサッ

魔王「あーあー僕も地獄でストレス溜まってたからなあ・・・すぐ壊しちゃったよ」

騎士「え」

 ____ 勇者さんの『肩から上が無い』.....

魔王「皆さんごめんなさい。僕の不注意によりくだらない終わり方になってしまいこの度は____

騎士「待てよ!な、なにしたんだよ・・・勇者さんは?」

魔王「だから何もかも終わったのさ」

魔王「反省として君は生かしておこう・・・・・ばあい」スタスタ...

騎士「・・・なんだよ」ポツン

騎士「なんだよそれ・・・なんだよそれ・・・!」

騎士「俺はまだ何も言えてないんだよ!何も・・・・何も・・・・!】


魔王「!」ピクリ


騎士【戻ってくれよ・・・こんな未来誰も望んでない!戻ってくれよ!!】


魔王「おいおいまさか・・・」

勇者「ふっ」シュンッ

       ッパアンッ!

魔王「女の子が大剣を投げるものじゃないよ」

勇者「それでも幸せを願っての事だった・・・大切な何かを取り戻したい気持ちは・・・」

勇者「私でもわかる!」ジジジッ...

魔王「!」

         ピシャアンッ

魔王「いってて・・・大剣に魔法を仕込んでたか・・・」


騎士「・・・・・お?」

騎士(これは・・・さっきの・・・え?これはなんだ?)

魔王「悲しいなあ」

魔王「それもこれも全ての元凶は僕だという事実が何よりも」ピトッ

 ズズズズ.....ゴゴゴゴ....ドドドド....

騎士「!!?」

騎士「勇者さん離れろ!」

 ブシャアアアアアアアアアアアアアアッ

魔王「はいこのSS終了」

騎士(もしかして俺は・・・・・)

魔王「あーあー僕も地獄でストレス溜まってたからなあ・・・すぐ壊しちゃったよ」

騎士「ぐうっ」ドサッ

騎士(もしかして・・・俺はサブミッシブを・・・体力が・・・・・)

魔王「? 随分落ち着いてるなあ ヒロインが死んだんだぜ?」

騎士「・・・・・あ」

騎士(コイツはさっき俺にサブミッシブがあると思い込んでいた・・・しかも時止系な奴!)

騎士【ま、まてゃ過去に戻れ!あ、噛んじゃった】

魔王「!?」

勇者「ふっ」シュンッ

       ッパアンッ!

魔王「女の子が大剣を投げるものじゃないよ」

勇者「それでも幸せを願っての事だった・・・大切な何かを取り戻したい気持ちは・・・」

勇者「私でもわかる!」ジジジッ...

魔王「!」

         ピシャアンッ

魔王「いってて・・・大剣に魔法を仕込んでたか・・・」


騎士「!!」(や、やっぱり俺ってば)

魔王「悲しいなあ」

魔王「それもこれも全ての元凶は僕だという事実が何よ______

            ガ  シ  ッ

勇者「!?」

騎士「はあーっ!はあーっ!」ゼェゼェ

 _____ 騎士がいきなり私を魔王から引き離す

騎士「やっと・・・やっと助けられた」ニコッ

勇者「いいから放して・・・」


魔王「・・・なにかおかしい」

魔王「どうして君如きが僕の殺気を感じ取れた?」

騎士「・・・」ビクッ

魔王「さっきの台詞 『やっと助けられた』ってどういうことだい?」

騎士「・・・喋りかけるな」

魔王「どうして疲れてるのさ。息が切れて顔が真っ赤だぜ」


魔王「おかしいなあ・・・これはすごくおかしいなあ・・・」ニヤニヤ

勇者「騎士・・・・・貴方一体何を?」

騎士「勇者さんはそこで待っててください」

騎士「俺が戦います」スッ...(一度でもサブミッシブを口に出したら気づかれてしまう)


魔王「~~~♪」ニコニコ


騎士(俺が時を止める・・・そして決着をつける・・・)

騎士【止まれ!】

 .

騎士「・・・あっぶねえ・・・」

魔王「」

騎士(背後に回ってくるとか・・・DBじゃないんだから)

騎士「勇者さんの大剣で!」ブンッ!

             カキィンッ!

                  パキッ.....パキパキ

騎士「き、効かない・・・マジかよ・・・・」

___________________________

_____________________

騎士「硬すぎる・・・」(もう何時間経ったんだ・・・魔法も攻撃も駄目だ・・・)

魔王「」

騎士(クソッ、体力が・・・こ、このままじゃ従いきれない・・・!)

騎士「せめて勇者さんを連れて遠くに逃げ_______

             ガ  シ ッ

騎士「! ?」

魔王「あ  は  は」

騎士「な なんで・・・なんで・・・」

魔王「君は何かを従える器じゃなかったのさ」ポンッ

魔王「見てみなよ。時計の針が1分で1秒進んでるぜ」

騎士「!」(従いきれなかった・・・時間を・・・止めきれなかった・・・)

騎士「じゃ、じゃあお前は一体どうして!」

魔王「そりゃあかなりの速度で動いてるのさ!クロックアップというか高速移動?」ニコニコ

騎士「・・・・・・あ」ガクッ

騎士(駄目だ・・・足が震えて・・・こんなの勝てない・・・敗北しか感じない・・・)


魔王「さて、『それ』をもらおうかな」

騎士「い、嫌だ・・・死にたくない・・・!」

騎士(俺はまだ戦わなきゃいけない人がいるんだ!)

魔王「ははは」グググッ

騎士「うぐっ!?あああああああ」(言いたいことも言えてないんだ!)

騎士「俺はまだ・・・まだ・・・【うああ・・・・・ああああああああ】」


勇者「!!? き、騎士!」バッ

騎士【止ま______れ】ガクンッ!

 .

勇者「!」

騎士「・・・・・・」

勇者「時間が・・・と、止まった・・・騎士、貴方もしかして・・・」

勇者「ううん」フルフル

勇者「事情は後でいい。今は__________え?」

 _____ 騎士が動かない

勇者「ねえ。ねえったら」ユサユサッ

騎士「_____」

騎士「_____」ドサッ...

勇者「・・・」

勇者「・・・・・・」ユサユサッ

騎士「_____」

 _____ どうして動かないんだろう

騎士「_____」ドクドクドク....

勇者「怪我してる・・・ベホマ・・・」

       キュウンッ!

騎士「_____」ピタッ

 _____ 左胸から溢れ出てた血と何かを戻してあげた

騎士「_____」

勇者「なんで動かないの」

勇者「動いて」

騎士「_____」

勇者「命令よ」

騎士「_____」

勇者「動いて 動いてったら」

騎士「_____」

勇者【動いて・・・・・・動いてよ!】

騎士「_____」

勇者「何・・・何なの・・・何その目は・・・」

勇者「認めない」

勇者「貴方が・・・・・そ、そっそうなのだとしたら!どうして止まってるの!?」グイッ!

騎士「_____」

 _____ さっきから騎士の虚ろな瞳に映る少女が顔をくしゃくしゃになりながら怒っている

勇者「ああ・・・・あああああ・・・・あああああああああ!!!」ガシガシガシッ!

  _____ その少女のさらに後ろにいる魔王の手に持っている物を見た少女が頭をかき乱しながら発狂する

勇者「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」ガシガシガシッ!

   _____ 魔王が持っているモノは心臓だった

     (  勇者さん  )

勇者「騎士!?」ピタッ

       ( すいません。あれだけカッコつけたのにあっけなくて・・・ )

勇者「どこにいるの!?ねえ!」

         ( 最後にこうしてあなたに話せることが出来てよかった )

勇者「答えてよ!」

           ( もうどこにもいません )

勇者「・・・・・・は」

             ( 最後に完全に時を止めたことによって変な事になっちゃって )

               ( 慣れって必要みたいですね )

 ____ さっきから徐々に彼の声が遠のいていく

勇者「待って・・・待って・・・待ってよ!」

                 ( もう時間がありません )

                   ( こうやって喋れるのも魔王の掌に残留した魔力を吸い取っての事でして )

勇者「解説なんてどうでもいい!待ってってばあ!」

 ____ 彼の心臓はまだ動いていた.....しかし魔王の掌で徐々に鼓動が小さくなっていく....

勇者「そ、そうだ。貴方の体に戻せば・・・」

                     ( 魔王の手に渡ってしまったことでそれはもう無理でして・・・あはは )

                       ( ・・・・・・勇者さん。お願いがあるんです )

勇者「・・・・・・それはお願いじゃない」

 ____ わかっていた。次に彼が何を言うのかを

                         ( 俺の心臓をあなたが受け取ってください )

勇者「私に・・・命令しないで・・・」

勇者「そんなことするんだったら・・・・・そのまま貴方の心臓を見殺しにして私も殺される!」

                             ( ・・・・・また性格が矛盾している )

勇者「か、仮に私がその力を手に入れても・・・私は只の人間だから・・・」
 
                               ( あなたは人を従える器がある。そして俺の血が混ざっています )

勇者「でも私は世界を壊す!貴方という邪魔者が消えた今!絶対に・・・!絶対にい・・・」ガクッ...

勇者「うううあああ・・・・・うわあああああん・・・・ううっ・・・・ううう・・・・」

 ____ おもちゃを買ってもらえない子供のように膝をついて泣き喚く

勇者「だって、だって、だってだって!貴方が側にいてくれるって!止めてくれるって言ったのに!」

                                 ( ごめんなさい )
騎士「____・・・」ヨロ...

騎士「・・・・・・」プルプル...ヨロヨロ...

                                   ( 少しだけ・・・最期の力を振り絞って・・・よし・・・動ける・・・! )

勇者「やめて・・・!そ、そんなの・・・貴方がもっと遠くなっちゃう・・・!」

騎士「・・・・・勇者さん」

                 ギュッ

勇者「!」

騎士「俺の最後の命令を、我儘を聞いてください」

騎士「お願いします・・・」

勇者「・・・・・っ」

騎士「・・・」

騎士「人と目を合わすのも・・・会話するのも辛かった・・・」

騎士「コミュ症の騎士ですか・・・ら・・・でも、あなたのおかげで変われた・・・」

騎士「・・・・・・好きだから・・・あなたに従えた・・・」

勇者「行かないで・・・騎士・・・お願いだから・・・」

騎士「俺はいつでも見守っています・・・死んでからじゃ遅いけど・・・・奴隷として・・・・騎士として・・・・」

騎士「大好きですよ・・・勇者さん・・・これからも・・・ 」ニコリ!

勇者「わ、私は」

騎士「______」フラッ...

             バタッ

勇者「私・・・は・・・」

勇者「・・・・・」

勇者「フン」

勇者「・・・」スタスタ...バシッ!

 ____ 騎士の心臓を奪い取る....彼の心臓はもう動いてないのも同然だった.....

       私は果実のように彼の心臓にかぶりついた  
 
        味なんかわからない。でも、食べていくうちに少しづつ....体の中に彼がいるという感覚におちいる

 『お、俺ッ騎士言います。俺、あの、その、あの城の壁?壁のちり紙!あ、違う!張り紙見つけてここに来たんですが!』

 ___ 喉に通すと...彼の思い出が私の頭の中で弾ける

  『さてと。よくも私のどr・・・・騎士を・・・許せる・・・』

  『ありがとう!すっごいかっこよかったよ!』

 ___ これは盗賊と戦った時

   『少しマシになったね・・・』

   『いい人をみつけてください・・・あなたならそれができる・・・人を見極め、愛することができる・・・絶対・・・』

 ___ 彼の義理の母親との対峙の時

    『今度は俺が助けます』

    『助かった・・・ありがとう・・・騎士・・・』

 ___ アロマセラピスト&キノコ戦の時

      『あ、申し遅れました。わたしは魔法学園189期生召喚科所属の7年生、召喚士です!』

 ___ 召喚士。しょーか.....あの子と初めて出会った時

  ___ 機械の国でロボットと戦った時のこと........私の事が好きだと確認出来たこと

   ___ 妹が出来たこと

    ___ ................

===================================================

魔王「おや?おやおや」

勇者「・・・」グイ...

 ____ そっと口元を拭う...

魔王「いやー・・・これはもしかして・・・してやられたという奴かな・・・」

魔王「まさか・・・・・大事な人の心臓を食べるとはね」

勇者「・・・・・・」

魔王「人間に能力を二つ入れると体内から爆発してしまうという記述があると聞いたけど」

魔王「これはどういうことかな」

勇者「私は騎士の血を飲んだ事がある・・・きっとあの時からもう・・・」

魔王「あははっまた血かあ・・・君のひいひいひいおじいさんも僕の血を奪ったっけ・・・」

魔王「さてっと。じゃあ・・・・・死のうか」ギュウンッ!

勇者【静止しろ】

  .

魔王「・・・・・え?」ズバババババッ

     ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ

魔王(あ・・・れ・・・僕、六体不満足になってる・・・?)

魔王「腕も足もないや・・・のど・・・・・・・m________」

勇者「・・・・・・」チャキッ...

勇者「私が時を止めた」

 _____ その3行のうちに既に何億もずっと私のターンが続いたのだ

勇者「ずっと・・・ずっと・・・永遠に止まってる時間の中・・・貴方を斬り続けた・・・」

    _____ 時間が進行していたのなら、何十年かかったのだろう
 
            きっと今の私は老けてるのかな。わからない。ずっと斬ってたから。ずっとずっと

勇者「大変だった・・・爪楊枝でダイヤモンドを砕こうとするくらい・・・」

魔王「____________」

勇者「そんな驚いた表情も出来るんだ。魔王さん」

魔王「___________」

勇者「残念ね。死後硬直によって死に顔はその情けない顔よ」

勇者「・・・・・・・地獄でまた会いましょう」スッ...

      ザクッ!     ザクッ!    ザクッ!

 ____ あっけないのかもしれないけど。これが真実

勇者「死んだら柔らかいのね。心臓はもらうね」

勇者「・・・・・・ふっ、ふふっ」

  _____   勇者。聞こえていますか?   _______

勇者「・・・・・・」チラリ

  _____   その心臓を食べてしまったら.....貴女は人間ではなくなってしまいます..... _____

勇者「それがなに?というか誰?」

  _____   干渉はできませんでしたが...女神として、私はずっと貴女を見守っていました..... ____

勇者「ふふっ。嘘つき・・・」

勇者「死にたいの?」ニコッ

  _____   お願いです......貴女のしようとしていることが私にはわかります.....それだけは..... ____

                    ブチュウウッ!

勇者「・・・」もぎゅもぎゅ

勇者「これが魔王の記憶・・・ふふ、あは・・・はははっ・・・・」

勇者「まおうも!しょーかも!バトマスも院長も曲芸師もファイターも!・・・・・騎士も」

勇者「全部私の中に!あはっ!あはははははは!!」ケタケタ

  _____   勇者!  ______


勇者「『{([《___ = 黙れ = ____》])}』」


勇者「もう・・・私は神でさえ従えるんだ・・・」

勇者「・・・・・・これで終わらせる」

勇者「この世界を・・・全て・・・」

勇者【過去に】

 ____ 私はこの世界を無かった事にする

===============================================

=======================================

============================

勇者「・・・」

 ____ 人間に干渉する前に過去の魔王を殺す

勇者「・・・・・・」スタスタ

僕は薄情な男です。すいません

あと次で終わりです

そして今日夜11時にまた書きます!絶対に!

 = 18年前 =

勇者「! ここは18年前・・・?」

 ____ 違う。いくらなんでも.....魔王が人間と干渉したのはせいぜい200年以上前の筈.....

    ( そんな簡単に上手く事が運ぶと思ったかい? )

勇者「魔王・・・貴方・・・ッ!」ギリッ...

    ( こんな屈辱初めてだよ )

    ( だから邪魔できる間だけとことん邪魔させてもらうよ )

勇者【】

勇者「!? サブミッシブが使えない・・・魔法も・・・」

 _ とある町 _

勇者「・・・」トボトボ

 ____ 雪が降っている.....頭や肩に雪が降り積もる.....寒い....

狩人「今日は家から出るな。絶対にだぞ」

女性「は、はい。でもなんででひょう?」

狩人「どうしてお前は俺の前だけ滑舌が悪くなるんだ」

女性「そ、そ、それは・・・えっと・・・なんででしょ?///」キョロキョロ

狩人「全く・・・恋仲だというのに・・・」

 ____ 少し先の民家に若い男女が言葉を交わしていた

        あの二人.....合わせて誰かに似ている気がする....

勇者「!」

 ____ 女性の方は綺羅びやかな金色の髪....緑の瞳....そして今の舌足らず....

  ____ 狩人の方は優しい風貌と厳しい口調だがどこか頼りない感じ...

勇者「き・・・し・・・?」バタリ


狩人「!」

女性「女の子?あ・・・た、倒れてます!」

狩人「おい大丈夫か!?」ダッ

__________________________________

__________________________

狩人「家は」

勇者「・・・ない」

女性「ないって・・・両親は・・・?」

勇者「いない」

女性「もしかして 私と同じ・・・」

狩人「お、おい」

女性「でもわかるんです。この子は人間じゃない・・・」

女性「邪悪な魔力・・・だけど・・・奥はとっても優しい・・・」ピトッ...

 _____ ああ、そっか。私.....魔王の心臓の影響で見た目もあの頃の16歳になって魔力も闇に...

女性「私はエルフといいます」シュルルルル

 _____ そっと頭の変な帽子を脱ぐ彼女

勇者「変な帽子ね」

狩人「なんだと?俺が買ったんだぞ」

 _____ ダサい趣味は父親譲りみたい。そう、騎士は魔王父に子供なんかじゃなかったんだ...あ...

        私にはわかる。この時点で彼女のお腹の中には子供がいる...きっとこの子こそが...

エルフ「あれ?驚かない・・・私の耳に・・・」ピョコピョコ

勇者「あっ・・・わーびっくりー・・・」

狩人「白々しいな。まあ、このエルフが人間を信じて自ら身を明かすんだ」

狩人「もう疑いはしないさ」

 _____ ああ.....安心する.....

        この二人の側にいるだけでこれまでの事を忘れられるような.....

勇者「!」

 _____ 何千km先から魔王信者達の気配を感じる....魔法が無くても身体はもう人間じゃないんだ....

勇者「・・・・・・そうだ」

勇者「まだ私は世界を終わらせることが出来る」ガタッ

狩人「? な、何を言っているんだ・・・?」

エルフ「アナタ。えっと、その、彼女のためにお薬を買ってきてはくれませんか?脳の」

勇者「いえ もう大丈夫よ」パシパシ


勇者「・・・・・・助けてくれてありがとう」ニコリ


狩人「・・・・・」チラリ

エルフ「・・・・・?」

狩人「待て!外は吹雪だぞ」

勇者「・・・」パサッ...

 ____ 私はいつもつけていたティアラを外す

勇者「助けてくれたお礼にこれをあげる」スッ

狩人「これは・・・?」

勇者「プラチナとオリハルコンとダイヤモンドとサファイアで作られたティアラよ」

狩人「!?」

勇者「嘘よ」

勇者「あー・・・でもどれか6つは入ってるかも」

狩人「今言った奴より多く入ってるじゃないか!受け取れるか!」

勇者「駄目」グッ...

勇者「そんな彼女から離れてしまう仕事はやめてコレ売って個人経営の店を開いて」

勇者「酒場でもBARでも居酒屋でも喫茶店でもラーメン屋でもなんだっていい」

勇者「とにかく彼女の側に居てあげて・・・護ってあげて・・・」

狩人「・・・・・・!」

勇者「これはお願いよ」

  ガチャッ.......バタン

勇者「まおう・・・きっと貴女が望んだのはこの二人の間に・・・」

 _____ もし、私がここで魔王信者を止めたらまおうは産まれてこないことに

勇者「・・・・・・」

    ( いいんだよ。お姉ちゃん )

勇者「!?」

    ( もう、十分だよ まおうはとっても幸せだよ )

勇者「ますお・・・」

    ( まおうだよ! )

    ( 君の魔力も残留してたのか・・・しぶといなあ・・・ )

       ( お姉ちゃんの邪魔はさせない・・・もう、まおうにできることはこれしかない・・・ )

勇者「ありがとう!」ザッザッザッ!(魔力が戻った・・・・・これで!)

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魔王父「この先の町らしいな」

 「しかし教祖様・・・本当にエルフなんて・・・」  

魔王父「どっちにしてもあの町には訪れる予定だった。前々から弟は気に喰わないからな」

魔王父「エルフ・・・・・もしいるのならこれで私の計画は・・・・・」

 「な、なんだk_____   「ぎゃあ_____   「うわあああ_____

     ッガァアアアンッ!    ッッドオオオオオンッ!    ッバアアアアアアアアアアアンッ!

勇者「そんなことさせない」ザッザッザッ...

勇者「あの二人の幸せも、これからの誰かの幸せも・・・・・私が守る」

魔王父「な、何故我々の移動が貴様如きに見えるのだ」

魔王父「まだ里を離れて1分も経って・・・・」

勇者「・・・」スッ...キュイーンッ....ッッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!

                 ぽ   ん っ

 ____ 神を超えた私に里の一つや二つくらい可愛らしい音で失くすのはかんたん

魔王父「えっ」

勇者「これで貴方を除いて魔王信者は根絶やしね・・・」

魔王父「な、何者だ!貴様は一体何者なんだ!」

勇者「通りすがりの勇者よ」スッ

勇者「・・・」チャキッ...

勇者「・・・・・」ザッザッザッ...

魔王父「よ、寄るな!」

勇者「・・・・・」ザッザッザッ...

魔王父「う、うわあああああああああ!!」ブンッ

            グ      サ   ッ

勇者「・・・ッブフッ!?」ブシュッ!

魔王父「え?さ、刺さった・・・?」

勇者「・・・・ガハッ」

 ____ か、体が動かない.....

魔王父「は、ハハハハッ!勇者だと!?害虫め!」

魔王父「見ていてください魔王様!串刺しにしてやります!」グググッ

勇者「っぐあ・・・・ううッ・・・」ブシュウウウッ

 ( アハハハハハハハッ!!! )

 ( 言っただろう?邪魔するってさ・・・まおうちゃん如きに僕を止められるわけ無いだろ・・・ )

勇者「魔おおおおおおおおおお!!」ギロッ!

魔王父「ヒッ!?こっこのおおおお!貴様がその名前を口にするなああああ!」グググッ

勇者「ぐうぐっ・・・ううっ!・・・うううああ!」ブシャアッ

勇者「・・・・・ッ!」

 ____ 意識が朦朧とする.....敵の剣が私の腹部を貫いている....

勇者「くううああああああああああああああああああ!!!」ヨロリ...チャキン...

 ( ・・・・・また僕の邪魔が増えたな )

   ( 邪魔なのはお前ネ・・・勇者、私とオマエは初めましてアルが助けるアルよ! )

魔王父「そんな馬鹿でかい大剣ぶらさげて何が出来る!」

勇者【動け・・・動け・・・動けェ!】ヨロヨロ....

魔王父「!? その能力は・・・いつの間に・・・」

勇者【さざ・・・めけ】

 ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ

魔王父「ぬうっ!?」(ゆ、雪が・・・)ヨロリ...

 ( 俺だバトマスだ。悪いがこんな妨害しか出来ない )

勇者【噛み殺せ】

 ウオオーーーーン!   グオオオオオ!   ピエエーッ!     ガルルウッ!

 ( 僕も動物を呼ぶことしか・・・魔王は食い止める!さあ! )

魔王父「ひっ・・・よ、寄るな獣共!イオラ!ヒャダルコ!ドルモーア!」

魔王父「チッ・・・取り敢えず逃げるしか!」

馬車「......」

魔王父「な!? まさか動物を従えて・・・いやまだだく、車がある!」

勇者【壊れろ・・・】

 ( 逃すでない勇者!機械なぞ壊してしまえ! )

魔王父「う、動かない・・・何故だ・・・」

勇者「はあーっ・・・はあーっ・・・」ヨロリ...ヨロリ...

魔王父「う、うわあああああああああああああああ!」

魔王父「わ・・・私にはまだ闇の召喚獣が居る・・・ディアボロス・・・」

魔王父「いでよ!」

            シーーーーーーーン...

   (  っばーか )

勇者【私にだけ・・・従・・え】

   ( 全ての魔物はウチの支配下や!・・・ふふっ、なーんてね )

勇者「・・・・しょう・・・・か」ヨロ...ヨロ...

   ( 勇者、最後までアンタに従うから )

勇者「ぐっ、ッアアアッ!」ブシュウッ!

      ポタポタ.....ボトッ...カランカラン...

 ____ お腹に刺さった剣を抜き取り.....すくみあがった敵の前に立つ.....

勇者「はあっ・・・・はあっ・・・・」

魔王父「嫌だ!嫌だ死にたくない!」

勇者「くうっ・・・ぐ・・・!?」

 ____ 両手で剣を振りかざした所で体が動かなくなる....それでも....それでも!

魔王父「ハ、ハハハ!動けないのか?・・・ま、魔王様はまだ私に味方をしてくれるのだ!」

____________________________

魔王「なんだよ・・・なんだよこれ・・・」

魔王「せっかく・・・・・・せっかく地獄から出てこれたんだ!なのに!」

召喚士「・・・・・・」

召喚士「ここから先は通さない。私達はあの子を守るんだ」

   ファイター「・・・」 曲芸師「・・・」  院長「・・・」 バトマス「・・・」

魔王「邪魔だあああああああああああああああああああ!!」

召喚士「邪魔なのは・・・」

召喚士「お前じゃああああああああああ!!」クワッ!

召喚士「でも今は召喚獣出せないし何も出来ないからお願い出てきて賢者様!」サササッ...

              「呼ばれなくても我来たり!」

賢者「上で見守る事が出来ずにとうとう我々は天界の理を破壊してまで来てしまった」

武闘家「もっもう一回私達が相手です!」

盗賊「遅くなった・・・・・済まないな・・・」

僧侶「怪我は治すのも作るのも任せて!あ、でもこれって精神世界だから意味ない?」

奴隷「ボクは意味あると思うな・・・でもまあ、すぐに終わらせよう・・・」

魔王「ッハ。伝説の勇者のお仲間登場か・・・」

???「おいおい随分余裕のなさそうな顔だな。俺の知ってる魔王は最後まで余裕たっぷりだったぜ」

???「地獄というのは魔王でも怖いようですね。勇者様もお気をつけて」

勇者(♂)「いやまほさん俺勇者だから 天国行きチケットもらえてるから 」

魔法使い「おっとこれは失礼性犯罪者様。失言ですね」

勇者(♂)「ってなにこの♂マーク!?全然カッコつかないし卑猥!」

魔法使い「私達・・・どうやら年齢が勇者(♀)ちゃんに合わさってるみたいですね・・・」

魔法使い「精神年齢も」ウフフ

魔王「もし、この勇者ちゃんの野望が叶わなかったら・・・」

魔王「君達は黄泉から追放されて存在すら消滅しちゃうんだぜ?なにもかもパアさ」


勇者(♂)「だからどうした」

賢者「それもまた勇者(♀)の望んだ世界なんだ。良かろう」

勇者(♂)「ああ、そんなことより俺はサブミッシブを使って強くてニューゲームがしたい」

召喚士「あ、あのそろそろ戦ってくれませんかね」

勇者(♂)「い、いや見ないで!俺の♂マーク見ないで!///」

魔法使い「角度は45度辺りでしょうか」フムフム

召喚士(・・・この二人から始まってどこでどうなって勇者が産まれたのだろう・・・)

勇者(♂)「なあ、もういいだろ」

勇者(♂)「コイツの我儘は全部俺達が受け持つ。そうだろ?」

召喚士「は、はい!」


魔王「来なよ。もうさすがの僕も限界だ」


魔法使い(さあ、今のうちに・・・騎士さん。まおうさん)

召喚士(勇者・・・どうか・・・)

賢者(行け!貴様等もまた誇り高き子達だ!)

勇者(♂)(あークッソ。なんで俺達の最後の子孫は女の子二人だけなんだよ・・・っつーか召喚士ちゃんスカートめくれねーかな)

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勇者「・・・ッ」ピタッ...ググ...

魔王父「動けないのか?・・・う、うおおおおお・・・!!」シャキンッ

     ザクッ!  ザクッ!   ザクッ!

 _____ 隠し持っていた短剣で私の、肩、足、太もも、胸部、至る所を刺して刺して刺して

勇者「だから・・・どうしたの・・・!」ギンッ!

魔王父「ううっ・・・・ああああああああ死ねッ!死ねえ!!」

勇者「私に・・・・・命令するなあああああああああああああああああ!!!」

魔王父「ヒイッ!こ、このおおお!!」

勇者「貴方をこのまま生かせば不幸になる人達が増える」

勇者「誰かの幸せを奪うのは何よりも罪深いの」

魔王父「なんでっ!なんで刺しても刺しても倒れないんだ!!」

 _____ 喉に全ての力が戻っていく

勇者【なにもするな】

魔王父「________!」ピタッ

勇者「・・・・・・さようなら」

  _____ 最後の一撃を振りかざす....途中で体制を崩さないように....

          左右に誰かが支えてくれた....その青年と少女は私に笑顔でいてくれた....

魔 王 父 「あ__                       __あ」

 ____ 真っ二つに裂けた敵が吹っ飛んでいく

勇者「・・・・・・おわ・・・t」

 ____ 血に染まった雪はすでに赤黒いみぞれと化していた

勇者「・・・・・でも」

 ____ こんな所で死にたくない

勇者【元の・・・じだ・・・い゛・・・に戻れ・・・】

         _____ 魔王城 _____

勇者「・・・」ズルズル...ズルズル...

騎士「_______」

勇者「・・・どうせなら・・・落ち着く貴方のそばで・・・」ズル...ズル...

 ____ 壁にもたれ座った彼の肩にそっと頭を置く

勇者「・・・・・騎士」ニコリ...

騎士「_______」

勇者「愛してる___________」

            勇者「______」騎士「______」

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世界が崩壊していく...なんせ過去を壊したのだ...この世界の全てが消えていく...そして新しく....

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______

_____________

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________________

_____________

______

勇者「!」バッ!

 ____ 大きなベッドで私は目を覚ます。ってここは私の部屋だ

     「もう!また夜更かししたんですかあ?」

側近「夜に大きな小説は読んではいけませんと言ったでしょう」

勇者「側近・・・?」

側近「なに寝ぼけてるんですかあ・・・って」

側近「ど、どうして泣いてるんですか!?」

勇者「あれ・・・どうしてだろ・・・」ポロポロ...

勇者「なんだか凄く大切な事を忘れてる気がするの」

側近「そうですかそうですか」

勇者「うん・・・確か私は人を従える超能力を持っていて次に時を従える能力を」

側近「そんな妄想は14歳までにしておきましょうね~」

勇者「・・・・・」

勇者「私達、こんなに仲良かったっけ」

側近「え」

側近「またまた・・・いくらこの前喧嘩したからって・・・」

勇者「喧嘩?」

側近「もう忘れたんですか!いきなりお嬢様が我儘言い出して屋敷中大変!」

勇者「ああ・・・そういえば・・・だって面倒臭かったんだもん・・・」

側近「いいんですよ。あんな数の習い事・・・私だったらすぐ投げ出してますからっ」

勇者「えへへ」

勇者(私・・・笑う子だったっけ?あれ?あれれ?)

 _ 大広間 _

勇者「ごめんなさい」

勇者父「・・・いいんだ。勘違いしていた私達も悪かったよ」

勇者母「勇者、これからは自分がやりたいことをしなさい」

勇者「はい」


側近(良かった良かった)ニコニコ

 __ 英雄の国 __

 ____ ここ、英雄の国は伝説の勇者が生まれ育った国

       私が住む屋敷はそこから少し離れた山のてっぺんにあるので買い物するには少し遠い

        私の愛馬・オマールに乗っていくのが日課

勇者「どうにもならない今日だけど~平坦な道じゃきっとつまらなーい♪」

側近(どうしたんだろうお嬢様・・・人が溢れる城下町は嫌いだったのに)

 ____ ここ、英雄の国は伝説の勇者が生まれ育った国

       私が住む屋敷はそこから少し離れた山のてっぺんにあるので買い物するには少し遠い

勇者「君と生きてく明日だから・・・・・這い上がるくらいが丁度いいー・・・♪」

 ____ 大好きな歌.....私には、この『君』が居たはず....

召喚士「それでなーあははー」

            ドカッ

勇者「・・・わっ」

召喚士「あっごめんなさーい」ニコッ

召喚士「でね~ウチがこう言ったんよ~....」スタスタ

 ____ 軽く会釈し、彼女は連れの友人と歩き出す

側近「全く・・・これだからギャルはッ!恥を知りなさいビッチ!」

側近「お怪我はありませんかお嬢様

友人「? どうかした?しょーか」

召喚士「いや・・・今ぶつかった子・・・」チラ...


勇者「~~~♪」

側近「_____!」


友人「知り合い?」

召喚士「ううんっ!なんでもあらへん!」

友人「なんでもあらへんってことはないだろ・・・・泣いてるぞ」

召喚士「! ・・・・な、なんでやろ」

 _ 花屋 _

側近「そうですねえ~ガーデニングならこのお花が~」

勇者「・・・・・」

 ____ 途中。花が大好きな側近に連れられて花屋に...

       とくに興味もないし暇なので玄関先で待っていることに

勇者「!」(綺麗な花・・・)スッ...

              ピ  ト ッ

???「・・・あっ」

勇者「あ・・・」

勇者「ごめんなさい・・・綺麗な花だったものだから」

???「いえ!さ、触っていたでゃいて結構ですよ」

???「・・・・・」

 ____ 一瞬。挙動不審な店員が私の顔を見て驚いた顔をした

         彼のグリーンの瞳に映る私も驚いた顔をしていた

???「あっ!これは秋の七草・キキョウと言いまして____」

勇者「・・・・ふうん」

 ____ 私は熱心に語る彼の横顔をずっと見ていた

       私の視線に気付いた彼は少し顔が赤くなり喋るスピードが速くなる

???「と、とにかく!キキョウ・・・・・いいですよねっ」ニコッ

勇者「!」

勇者「・・・う、うん////」フイッ...

???「花言葉は【誠実】【気品】【従順】【変わらぬ愛】」

            ピカッ

少女「わっ!?」

 ____ その時、急に少女のカバンが発光する

        正確にはカバンの中にある何かが発光しているのだ

少女「きゅ、急にどうしちゃったんだろこのティアラ」

 ____ ティアラ....?

勇者「!!!」

 ____ ティアラから発せられた3つの光が私と店員に...そして遠くに

=================

召喚士「!」ガクッ...

友人「しょーか!? ど、どうしたんだ一体」

召喚士「ああ・・・そうか・・・私は・・・・」

召喚士「勇者と騎士君・・・・・行かなきゃ!」ダッ

友人「どこに!」

勇者「騎士・・・それが貴方の名前」

騎士「勇者・・・さん・・・あれ?どうしてだろう」

騎士「俺はあなたをすごく知っている」スッ...

勇者「んんっ」スチャッ

 ____ ティアラを私に装着させる

騎士「これは父さんが・・・助けた少女にもらったものだと言っていました」

騎士「これを売って店を開けと言われたらしいです」

少女「あ・・・・ま、ママがそれはダメだって・・・いつか見つけて返すようにって」

勇者「そっか・・・このティアラが・・・」

 ____ ティアラから以前の壊れてしまった世界の

        この世界を作った私の魔力が溢れ出てくる.....ああ

勇者「・・・・騎士!」

騎士「・・・・・勇者さんってうわあ!?」

  ____ 無理やり騎士を私の顔すれすれまで持っていく

勇者「馬鹿あ・・・よくも・・・よくも・・・」

騎士「勇者さん・・・良かった・・・」

勇者「もう・・・離したりしない」

騎士「どこにも行きませんよ・・・ずっと貴女の側に・・・」

勇者「貴方は私の奴隷であり騎士なんだから」

勇者「・・・・・守ってよね」

騎士「はい!」

 ____ これから、いや、既に始まっていた私達の幸せ

        世界をリセットしようと変わらないこの愛は永遠に...

                                   Fin

オマール(二人は幸せなキスをして終了)

終わりです。見てくれてあ、ありがとうござました


  なんか最後のわちゃわちゃした勇者達は誰だよって人は

勇者「俺に従順なハーレムパーティを築く」

    を読んでください。やっぱ読まなくていいです


 本当に見てくれてありがとうございました!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年01月26日 (火) 06:54:25   ID: hsXPdUF7

ごく稀にいる天才>>1本当にありがとうございました。

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