妹「おいバカ兄貴起きろ」(32)
妹「おいバカ兄貴起きろ」
兄「うーん…むにゃ…」
妹「だから、なんであたしの布団で寝るんだよ!気持ち悪い!」
兄「妹……好きだぞ……むにゃ」
妹「!! お、起きろー!!///」
兄「いてーなぁバカ妹 殴る必要がどこにある」
妹「人のベッドで寝るからだろバカ兄」
兄「一応こっちは学年1位なんだけどな」
妹「下から数えてじゃん」
兄「なわけねーだろ!お前と一緒にすんな!」
妹「そんなこと言ってるとカレー辛口にするけどいいのか?ばか兄」
兄「バーカ!お前も甘口しか食えねーじゃねえか」
妹「黙れ!」
姉「朝からうるっさいわねー」
兄「いや、だってバカ妹が俺の大切な頭を」
妹「うるさい!お前の頭なんて帽子かぶるためだけだろ!」
兄「それお前だろ!」
姉「そこのバカコンビ黙れ」
姉「ほらご飯食べたならとっとと学校行きなさいよ」
兄「あいよ ってバカ妹!お前俺の靴隠したろ!」
妹「なんで真っ先にあたしを疑うんだよ!ばか兄!お姉ちゃんかも知れないでしょ!?」
兄「姉ちゃんか?」
姉「んーん」
兄「ほらお前じゃねーか」
妹「なんで姉ちゃんはすぐ信じるのよ!」
兄「お前しかいねーんだよ学年一位なめんな」
妹「………おいお前、あたしの鞄隠したろ」
兄「は?なんで俺なんだよ!」
妹「お前しかいないんだよ!」
姉「うるさいなーあんたら早く学校いけってば」
学校登校中
妹「離れて歩いてよね」
兄「あ?自意識過剰だなーお前」
妹「うるさい」
兄「………」
(一年前、俺と妹は…好き合っていた」
妹「なに黙ってんのさ」
兄「お前がうるさいって言うからだろ」
(だが、妹はある出来事をきっかけに俺を好きだと思う気持ちを失ってしまった)
妹「黙ったら黙ったで気持ち悪い」
兄「ああそうかよ」
(俺はその気持ちを思い出させてやろうといつも通りに振る舞っているが…)
兄友「よっ!兄!」
兄「おう」
兄友「おっ!妹ちゃん相変わらずかわいいねー」
妹「………///」
兄「なに照れてんだよ」
妹「うるさい!ばか兄!」
兄友「仲良いな二人共」
兄妹「どこが!」
(一応当時のことを知ってる人には妹には何も言わないでおくように言っておいたが…、本当は言ったほうがいいのかいいんだろうか)
寝る
学校
教師「双子はまた遅刻か」
妹「兄から嫌がらせをうけてました」
兄「妹から嫌がらせをうけてました」
教師「お互い様だ とっとと廊下にたってろ」
廊下
妹「お前のせいだかんな」
兄「は?お前がつっかかるからだろ!」
妹「ばか兄に言われるとむかつくのよ!」
兄「俺も同じだっつーの」
妹「………」
兄「………」
妹「そういえば…あたしの部屋にあった指輪……」
兄「!」
妹「誰のなんだろうあたしのかなー」
兄「………」(俺があげたやつじゃねえか…)
妹「ばか兄知ってる?」
兄「知らん」
妹「うー…」
兄「なんだどうしたテストの点数でも悪かったか?」
妹「うるさいばか兄 関係ないでしょ」
兄「どれどれ」
妹「あっ見るな!」
兄「あれ?お前結構点数いいじゃん 頑張ったな」
妹「なっ、なによ!お前に言われても全然嬉しくないし!」
兄「ははっわろす」
妹「………」どきどき
妹「十和田湖祭り?」
妹友「そそ、妹行かない?」
妹「存在を忘れてた!」
妹友「あー、そっか!妹は兄さんと行くんだもんねー熱いねお二人さん」
妹「はあ?なんであたしがばか兄なんかと」
妹友「え?でも十和田湖は二人の思い出の場所むぐっ」
妹「え?」
兄「よーし妹友!ちょっとこっちで話そうかー」
兄「おい…言うなって言ってるだろ…頼むぞほんと」
妹友「ごめんごめん!つい口が滑って!」
兄「はあ…」(十和田湖……か……)
兄(…妹とはそこから始まったんだ……)
兄(十和田湖で俺が溺れた所で、お互いの気持ちに気付いて……)
兄(あの時はそんなこと思いもしなかったが…色々なことが起こって思い出が詰まってる場所だ)
兄(妹が自然に思い出すのを待ってしばらく行ってなかったけど)
兄「行ってみるのもいいかも知れないな」
妹「は?なに急に」
兄「うるせーな!」
妹友「仲良いねぇ」
兄「ただいまー」
姉「おかえりもうご飯出来てるわよ」
妹「カレーでしょ?」
姉「よくわかったわね」
妹「外にいる時匂いしたもんねーお先!」
兄「待てコラ!福神漬け独り占めするつもりだろ!」
妹「お前には絶対やんないから!」
兄「させるか!」
妹「きゃー!お姉ちゃん助けてー!」
姉「うるっさいわねー」
tv「今年も十和田湖祭りは大変賑わっておりまーす!皆さんも来てくださいねー」
姉「そうだわ、十和田湖に行きましょう」
妹「子供の時行って以来全然だなー」
兄「………」(何度も行ってるんだけどな、お前が忘れてるだけで)
姉「行かない兄?」
兄「興味ねーな」
姉「……兄」
妹「じゃーお姉ちゃんあたしと行こ!こいつは放っといて」
兄「! 」
姉「あら!いいわね 行きましょっか 二人で」
兄「………ど、どうやら俺の力が必要なようだな」
妹「あ、お前は無理してこなくていいよ」
姉「そうそう、二人で楽しんでくるから」
兄「………男出が必要だろう?」
妹「なに?行きたいの??ならそれなりの態度をしなくちゃーね」
兄「」
兄の部屋
兄「十和田湖か…久しぶりだな……」
兄「そういやあいつは元気にしてるんだろうか……」
兄「…いやいるわけないか…」
兄「だってあいつは……妹のために……」
兄「………もう寝よう」
朝
兄「ふあ……」
妹「すぅ…すぅ…」
兄「って妹!?また俺はこいつのベットで」
妹「すぅ…すぅ…」
兄「俺の部屋じゃねーか!あってるよここで!」
妹「すぅ…すぅ…」
兄「………」
兄「妹……」(そういやずっとこいつとキスしてないな…)
兄「……妹」ドキドキ
妹「……ふあ?」
兄「あっ」
妹「出てけーーっ!」
ばたーん!!
兄「だから俺の部屋だっつうの!」
妹(いまあいつ、あたしになにしようとしてたの……?)どきどき
学校
兄「え?幽霊を見た?」
兄友「そうなんだよ!!昨日十和田湖祭にいったら!見たんだよ!!」
兄「………確かにあそこは心霊スポットだけどさ……」
兄友「それだけじゃねえんだよ!」
兄「え?」
兄友「前このクラスにいた転校生の…女にそっくりだったんだよ!!」
兄「!!!」
兄友「あーこえー もう行くのやめよっかなまじで」
兄(そんな……あいつが……あいつがいるわけがない!!)
兄(だってあいつは……女は……)
兄「おーいバカ妹ー」
妹「!!」どきっ
兄「金かしてくれ!財布忘れてきたんだよなー」
妹「………」どきどき
兄「あれ?妹?」
妹「な、なによ」
兄「あれ?聞いてたか?今朝お前とドタバタしてて財布忘れてきちまって金が…」
妹「!」かあっ
妹「う、うるさい!あっちいけバカ!!」
兄「え?お、おい…」(いっちまった…)
兄「うー腹減ったー」
妹「………」
兄「しぬー」
妹「一食食べないくらいでしぬんだったらしねば?」
兄「ああ?!そもそもお前が!」
妹「知らない」
兄「おい待てこら!ってあれ、これ弁当…か?」
妹「それお姉ちゃんがあたしに作ってくれたやつ、食べれば?」
兄「お、おう…」(こいつ食べてないのか?)
兄「う、うめえ!やっぱ姉ちゃんの弁当はうめえわww」
妹「食べれればなんでもいいくせに」
兄「繊細だぞ!俺の舌は!」
妹「………」
兄「……なんだあいつ、廊下でボーッとして」
妹「………」
兄(俺のあげた指輪……)
すっ
妹「な、なにさりげなく横にきてんのよ!気持ち悪い!」
兄「………」
妹「な、なに黙ってんの…」
兄「その指輪、気になるか?」
妹「……誰のか知らないけど、本来の持ち主に返してあげたい きっとあたし誰かの間違えて持って来ちゃったと思うから」
兄「……まあ持っておけばいいだろ、そのうち現れるさ持ち主が」
妹「はぁ?」
兄「大丈夫だ 絶対来るから」
妹「意味わかんないし…」
疲れたから休憩
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