千早「安価で地図なき冒険へ出発よ」 (86)

千早「765プロでアイドル活動を続けて数か月」

千早「未だに自分のアイドルとしての、歌手としての才能を見いだせないでいる」

千早「こうなったら夏休みを利用してぶらりと旅をしながら自分探しをしましょう」

千早「とりあえず>>5に乗りましょう」

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路面電車

ガタンガターン

千早「とりあえず近くに止まってた路面電車に飛び乗ったわ」

千早「確か昔はチンチン電車って言ったらしいわね。街を走る電車というのも新鮮ね」

アナウンス「次はー>>12>>12~」

サンフランシスコ

アメリカ合衆国カリフォルニア州 サンフランシスコ

千早「そうだわ。私アメリカにいたんだった」

千早「ロスでのレコーディングをすっぽかして旅に出てたのよ。後で大問題になるわね」

千早「とりあえず周辺を歩いてみましょう」



千早「ん?あそこで女の子が私を指さして何か言っているわ。英語はよくわからないけど」

『ねえおいたん、なんであの子背中が後ろ前反対なの?』(英語)

『しー!いいかミシェル、世の中にはいろんな人がいるんだ!』(英語)

千早「どうしましょうか?」>>20

ホームシック

サンフランシスコ内のとあるハンバーガーショップ

千早「………」

千早「そういえば日本が恋しいわ。長いこと帰ってないんだもの」

千早「はっきり言って日本自体には何の未練もないけど春香とかやよいと会いたいわ会いたいわ会いたいわ」

千早「でも旅を終えるまで帰るわけにはいかない…どうすれば」

>>26「あのー、ちょっと…」

あずさ

あずさ「千早ちゃん、こんなところで何をしているのかしら?」

千早「あ、あずささん!?」

あずさ「ロスでレコーディングって聞いたのにシスコにいるなんて…何かあったの?」

千早「え、ええ…それは実は…」

千早(仕方ないから>>35って言ってごまかしましょう)

ゲイの町見学

千早「ゲイの町を見学したくて来ました!」

あずさ「それはまたどうして?」

千早「ロスでのレコーディングがうまく行かなくて、気分転換にアメリカの他の都市へ行くことにしたんですよ」

千早「そこで、もしかしたら情熱的で愛の深いゲイ達のまぐわいを見ていればインスピレーションが働くんじゃないかと思ってゲイの町シスコに…」

あずさ「あらあら~そうだったの~」

千早(ごまかせた!)

あずさ「あ、実は私も今朝事務所に行こうとしたら迷って気が付いたらシスコに来てたの」

千早「そっちの方がすごいですね。迷子になって軽く旅に行けちゃうなんて―」

千早(旅……そうよ!あずささんを連れて行けば様々な場所へ赴けるかも)

千早「ではあずささん!インスピレーションを目覚めさせる旅に付き合ってください!」

あずさ「え、ええ…」


千早「ずいぶん移動したわ…ここは>>42かしら」

シベリア

あずさ「まさか太平洋沿いにアラスカまで歩いてベーリング海峡を船で渡ってロシアまで行っちゃうなんてね~」

千早「寒いですね…」ブルブル

千早「こんな状態じゃなにも発見できたものじゃないわ。凍え死んじゃう」

千早「あ、雪原の中に>>48が!」

雪歩

一旦ここで中断します。続きは明日から

千早「萩原さん…どうしてこんな寒いとこに」

雪歩「それが…レッスンでミスをして恥ずかしくて穴を掘っていたらいつのまにかシベリアまで来ちゃって…」

あずさ「あらあら大変ね~私達も迷子になってそれからいろいろあってここに…」

千早(萩原さんの穴掘りもある意味冒険には最適ね。連れて行きましょう)

千早「じゃあ萩原さん、凍え死ぬ前にここから早く移動しましょう。穴を掘ってもらえるかしら」

雪歩「わ、わかりました~」ホリホリ


千早「穴を伝って出た先は……>>54かしら」ヒョコ

ルルイエ

南極・南米大陸周辺海 ルルイエ

千早「ごぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ」ブクブク

雪歩「千早ちゃあああああああああああああん」

あずさ「なんだか海底に出ちゃったみたいね~」

千早「おぶえ……溺れるとこだったわ」

雪歩「ごめんね千早ちゃん…」

千早「いいのよ萩原さん。次はできれば地上まで掘ってもらえる?」

雪歩「は、はい~」ホリホリ

>>58

沖縄

沖縄本島

千早「沖縄…我那覇さんの故郷ね」

雪歩「わー!暑いですー!」

あずさ「ようやく素敵なところに来れたわねー」

千早(そうよ!こここそが私の安住の地…)

千早(美しい風景、快活な人々、情緒深い文化…)

千早(沖縄にはその全てが揃ってる!)

千早(あと涙そうそうもいい曲だし)

千早「当分ここに住むのはどうかしら?」

あずさ「あらいいじゃない!」

雪歩「バカンスです~」

千早「こうして私は沖縄で数ヶ月過ごした」

千早「あずささんや萩原さんは数日で先に帰ったけど、私は場所を少しずつ転々としながら沖縄で自分自身を見つめなおす生活を続けた」

千早「皮肉にも、この数ヶ月がこの人生で最も充実した日々だったと今は思う」

千早「そして私は事務所へ戻った」


765プロ事務所

千早「はいさーい!ただいま帰りましたー!」

春香「ち…千早ちゃん!今までどこ行ってたの!心配してたんだよ!」

千早「おっと、私はもう千早ではないわ。>>62という名前なのよ」

パイナップラー千早

パイナップラー千早―

その姿は実に奇怪

沖縄の日差しで、響より遥かに小麦色になった肌が眩しい体

その裸の上に直接パイナップルを身に纏っているのである

頭にはパイナップルの上半分を帽子の様にかぶり

下はパイナップルの下半分をパンツのようにくり抜いて履いている

胸はなぜかパイナップルの缶詰を縦に装着して隠している。ロケットおっぱいのつもりらしい

そして腰と背中にかけてはサトウキビの葉っぱが大量に装着。パイナップルの葉は流石に痛かったとのこと

極めつけは目に着けている、左右に「海」「人」とデカデカと書かれたサングラス。サングラスとしての機能を果たしていない

まるでサンバの衣装。もはや千早ではないが千早である。いや―

パイナップラー千早。それが彼女であった



パイナップラー千早「では今日早速復活ライブをやるわ」

春香「待って千早ちゃん!早まらないで!」

パイナップラー千早「大丈夫。もう新曲もできてるの」

春香「いやそういう問題じゃなくて」

パイナップラー「私の作詞作曲。曲名は>>66よ」

ミレニアムエンパイア

復活ライブ会場

ザワザワザワ

パイナップラー千早「はいさいみんなー今日は私の復活ライブに来てくれてにふぇーでーびる!」

パイナップラー千早「では新曲聞いてください、『ミレニアムエンパイア』!!!」


『ミレニアムエンパイア』作詞作曲 パイナップラー千早
歌詞

>>71
>>73
>>75
>>77
>>79
>>81

パインパイン、それは胸が弾む音

パインパイン、それは魂の叫び

パインパイン、たわわに実る果実

パインパイン、帝国が終焉をむかえる

パインパイン、バイバインは滅びよ

そしてサヨナラバイバイ!!!

パイナップラー千早「パインパイン!それは胸がはっずむ~お~とお~!」

パイナップラー千早「パインパイン!それは魂いいの~叫び~!」

パイナップラー千早「パインパイン!たわわにいいいい!実るっ!果じ~つうううう~!」

パイナップラー千早「パイイイインパイン…!帝国がぁ…しゅうううえええんを迎えるぅぅぅ…」

パイナップラー千早「パイイイイインパイイイイン!バイバイン、は!滅びよおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

パイナップラー千早「そしてえ!サーヨナラバイバイッッッ!」ハイッ!


観客「「「………………」」」

観客は蒼顔した。はっきり言ってドンびいた

千早「結局人気はでなかったわ。私の才能というものもはっきりいってよくわかんかなかったし」

千早「私の歩くべき道はこれじゃないわね。やり直しましょう。まだまだ若いもの」

千早「そうね…次はパイナップルじゃなくてキウイ……ニュージーランドへ行きましょう」



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