シンジ「ゴールデンウィークか…」(15)

5月3日(金・祝)

シンジ「旅行、行きたかったな…。」

シンジ「アスカはドイツに戻ってるし。」

シンジ「暇だな…。」

シンジ「綾波の家に行こう。」

シンジ「綾波?」コンコン

シンジ「入るよ?」ガチャ

シンジ「留守かな…」

シンジ「いない。」

シンジ「ネルフかな?」

ネルフ本部


シンジ「あの、綾波いませんか?」

青葉「さっき総司令公務室にいたよ。」

シンジ「あ、そうですか。ありがとうございます。」ペコリ

テクテク

シンジ「綾波ー」

レイ「碇君」ガサッ

シンジ「うわっ!!何でゴミ箱から出てくるの!?」

レイ「なんとなく」

シンジ「そうなの…?」

レイ「ええ。」

シンジ「…」

レイ「…」

シンジ「綾波は、父さんといつも、何話してるの?」

レイ「人生について」

シンジ「なんか壮大なテーマだね。」

レイ「さっきは碇司令と相談をしたわ」

シンジ「何の?」

レイ「それは言えない」

シンジ「そうなんだ…」

シンジ(何で言えないのかね)

レイ「碇君」

シンジ「何?」

レイ「…何でもない」

シンジ「?????」

レイ「葛城三佐」

ミサト「あら~レイじゃな~い。珍しいわね~、どしたの?」

レイ「お願いがあります」

ミサト「ん?な~に?」

レイ「私も碇君と暮らしたいです」

ミサト「えっ…、それは無理よ、うちが狭いもの。」

レイ「これでもですか」ピラッ

ミサト「何よ、それ~」

その紙には、次のように書かれていた。

『葛城ミサト三佐

碇シンジと綾波レイを同居させることを命ずる』

『逆らえば、降格もやむなしと考える

         碇ゲンドウ』

ミサト「」

レイ「お願いします」

ミサト「でも無r」

レイ「もしもし碇司令ですか。葛城三佐が」

ミサト「わーわーわー!わかったわ!!わかったから、電話を切って頂戴!」

レイ「ありがとうございます」

ミサト(恐ろしい子供ね)

レイ「ということで、今日からよろしく」

シンジ「こちらこそ、綾波。」

レイ「ここが碇君の部屋…。いい匂いがする」

シンジ「あああ綾波!勝手に開けないで!」

レイ「ごめんなさい」



シンジ「綾波、ご飯できたよ。」

レイ「ありがとう」

シンジ「ちゃんと肉は入れてないからね。」

レイ「おいしい」

レイ「うまい!」

レイ「うまいぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」ゴゴゴゴゴ

レイ「うまいっ!!!!感激だ!!!!碇君の手料理最高ぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」

シンジ「…綾波?」

レイ「おおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!このサラダのうまいこと!!」

レイ「おお、こっちのスープもうめぇ!!!!!!!!!たまんねぇ!!!!!」

シンジ「綾波が壊れた」

レイ「うめぇえぇぇぇぇぇ!」ヌギヌギ

シンジ「何故そこで脱ぐんだ綾波ぃぃぃ!!」

レイ「碇君」

シンジ「声の調子が戻った」

レイ「一緒にお風呂に入りましょう」

シンジ「綾波ぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?だっだだだめだよ!」

レイ「どうして」

シンジ「だって、その…」

レイ「入りましょう」

シンジ「…うん」

後は想像で補うこと

【完】

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