ほむら「これは…朝顔の種…?」 (18)
まどか「ほむらちゃん、こっちにも落ちてるよ?」
ほむら「これは…朝顔の種…?」
まどか「あ、あっちにも!点々と続いて行くよ??」
ほむら「これも…朝顔の種…?」
まどか「どこに続くんだろう…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407361168
まどか「まだまだ続くんだ…」
ほむら「もうすでに百粒くらい…かしら?」
まどか「全部拾うことないんじゃない?」
ほむら「いえ、拾って行きましょう」
ほむら「嫌な予感がするわ」
まどか「なんだか童話みたいだね」
まどか「ここは…?」
ほむら「小さな…空港?」
まどか「あ、飛行機のほうに種が続いて行くよ」
ほむら「飛行機の中まで…」
ほむら「行って見ましょう」
まどか「飛行機の中ってことは行き止まりだよね」
まどか「と言うことは、あそこになにかあると踏めるね」
まどか「お、お邪魔しま~す…?」
ほむら「こんな山奥に空港…私用…?」
まどか「あれ、何もないね…」
ほむら「ここは…飛行機の倉庫…かしら?」
まどか「ここで朝顔の種は途切れてる…」
ガシャンッ!
まどほむ「!?」
まどか「扉が閉まった!」
ほむら「しまった!罠か!?」
『扉が閉まった しまった 罠か』
まどほむ(『しまった』が洒落になってしまった!?)
まどほむ「!?」
まどほむ(しまった~っ!!またしても…!!)
ブバババババババ…
ほむら「閉じ込められて(恐らく)離陸してから2、3時間は経過したかしら…?」
まどか「扉は開かないし、窓は一個も無いし…」
まどか「倉庫…のはずなのに積荷は一つも無し…」
ほむら「あるのはこの朝顔の種だけ」
ほむら「まんまと嵌められたわね…」
ほむら「私達は釣られたのよ…!」
まどか「万事休すかぁ…」
まどか「魔法少女の能力まで封じて来るなんて」
まどか「敵は同じ魔法少女かな?」
ほむら「そうね…」
ほむら「盾に入れていた重火器の類は全て朝顔の種にすり替えられていたし」
ほむら「時間停止も、砂時計に朝顔の種が目詰まりしてしまっていて出来ないわ…」
ほむら「今の私はちょっと力の強い女子中学生でしかないし」
ほむら「全力で扉にパンチしてみたけれど、案の定、おて手を痛めただけだったわ…」
まどか「手、大丈夫?」
ほむら「ヒリヒリするわ…まだちょっと…」
まどか「無理しないでね」ナデナデ
ほむら「ええ、ありがとう」
まどか「うーん、でも操縦室に少なくとも敵と関係ある誰かがいるはずなのに何も出来ないのは歯痒いね…」
ほむら「そうねぇ…」
ほむら「まあ、目的地に着いたら着いたで降ろしてくれるでしょうし今は大人しくしていていいんじゃないかしら」
まどか「そうだね」
ほむら「しかし私を無力化出来るほどの実力がありながら…」
ほむら「敵には私達を[ピーーー]のとは他に目的がありそうね」
まどか「怖いね…」
ほむら「あなたは私が守るわ」
ほむら「この身に変えても!」
まどか「ほむらちゃん、無茶は駄目だよ?」
ブバババババババ…
ほむら「もう何時間かしら…」
まどか「交代で寝よう、ほむらちゃん」
まどか「身体を休めておいたほうがいいよ」
ほむら「…そうね、なら、まどかから」
まどか「んーん、ほむらちゃんから」
まどか「さ、膝枕膝枕」
ほむら「ま、ま、ま、」
まどか「ほむらちゃん、今日、気を張り過ぎだよぉ」
まどか「こういう時はリラックス、リラックス」
まどか「気の張り方を間違えないで?」
ほむら「そ、そうかしら…」
まどか「うん、警戒を怠らないのと、リラックスするのは両立できる行為だよぉ」
ほむら「難しいわ…」
ほむら「でも、そうね…ちょっと、眠いかも…」
ほむら「ごめんなさい、先に仮眠をとらせてもらうわ…」
まどか「うん、おやすみ、ほむらちゃん」
ほむら「えぇ…」
ほむら「すぅ…」
まどか(よっぽど疲れてたんだね、ほむらちゃん…)ナデナデ
まどか(しかしこの朝顔の種マンは何が目的なんだろう…?)
一回寝る
このSSまとめへのコメント
謎は深まるばかり