ちょっと変な恐い話 (22)

このスレは、>>1がちょっと思いついたり、偶に安価で決めたちょっと変な恐い話を書いていくスレです。

そんなに恐くないけど、別の意味で恐いかもしれないお話。

まずは1つ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407342673



  【メリーさん】

 

プルルルルプルルルルピッ

『もしもし私メリーさん、今あなたの後ろ、300mにいるの』

男「は?300m?そんなの……」チラッ

『ふふふっそうよそこにいるの、もっとこっちを見て』

男「え?あのマンション?て言うか今……」

『もう少しこっちに来てよ、そんなに奥に居たらよく見えないわ』

男「なっ……くっ」シャッ

『あら残念ね……カーテン閉めちゃうの?』

男「あっあんた何なんだよ!何のつもりだ!」

『……私メリーさん、ふふふ……』プッツーツーツー

男「……何なんだよ一体……」



プルルルルプルルルル

男「また……出なければいいんだよな」

プルルルルプルルルルプルルルルプルルルルプルル

男「ふー」

ザザッザザー

男「ん?何の音だ?」

ザザッピーザザッ『もしもしザッしメリーさん』

男「えっ?何で?どこだ?」

ザザッ『今あなたの部屋に向かっているの』ザッ

男「おい何だよ!……そこか?なんだこれ?トランシーバー?何でこんなものが?」

ザザッ『すザッに行くわ』ザザッ

男「こっこんなもの!」ガンッ

ザッザザッザザー

男「はぁはぁはぁこれで」

ピンポーン

男「え?」



ピンポーンピンポーン

男「……けっ警察!警察に!」ピッ

プルルルルプルルルルガチャ

男「あっもしもし警察ですか!?実はさっきから変な電話とかが」

『それは大変ですね?今すぐ行きますね』ピンポーン

ピンポーン

男「え?……何で?」

『私メリーさん、今あなたの部屋の電波をジャックしたの』

男「……あ……あぁ」

ガチャガチャ

『私メリーさん、今鍵を開けてるの』ガチャガチャ

男「……は……ははは……はは」

ガチャガチャガチャンギィ


  『私メリーさん、今あなたの部屋にいるの』



  『ふふっそんなに笑って、喜んでもらえて嬉しいわ』

  『ふふっふふふっふふふふふ』

  「あははははあはははは」

  『……もう壊れちゃった……次に行きましょう』

  『次はあなたかしら?ふふっ』



  【非オカルトメリーさん】

     終

はいこんな感じです。

もし何かネタになるような、妖怪やお化け、都市伝説の類が。

↓2何かありましたらどうぞ。

ではまた……。

どうも1です。
塗り壁把握、せっかくなのでクネクネも少し考えてみます。

とりあえずそれとは別なのを1つ。



  【曲がり角】



僕は曲がり角でよくぶつかる、気をつけていても何故かぶつかってしまう。

昨日は高校生に、その前は自転車に、その前は車に……。

別に僕が悪い訳じゃないのに、向こうの不注意が原因なのに……。



高校生は言った。

「んなとこに突っ立ってんじゃねえ!」

ごめんなさい。


自転車の人は言った。

「危ないなぁもう、何でここにたってたの?」

……ごめんなさい。


車の運転手は言った。

「あーくそ!いきなりかよ!ふざけんなよ!」

…………ごめんなさい。



ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……。

何度も謝った……僕自身は悪くないのに……何度も何度も……。

本当は向こうが悪いのに、本当は向こうが不注意なだけなのに。

……もういい、もう謝るのはやめだ。

次に誰かとぶつかったら、そうしたらそいつを……。



ほらさっそく来た。

「あーもう!遅刻しちゃう!」

曲がり角を曲がって、そして……。

「急いでってきゃっ!いたた……何よもう!何でこんな所に?」

これが最後、もう誰にもぶつからない。

「えっ?何?何で?やっやめて!助けて!」

バイバイ……ごめんなさい。



今日は朝から騒がしい、サイレンを鳴らしながら皆で辺りを調べている。

「どうだ?何かあったか?」

「いえ……今のところはまだ」

「分かっているのは凶器だけか」

「しかし何だって犯人はこんな物を使ったんですかね?」

「恐らく突発的な犯行だろうな、偶々近くにあったこいつを使ったんだろう」

「でも何だってこんな見通しの悪い曲がり角に?」

「近くの人も知らんらしい、いつの間にかここに置かれていたそうだ」

「はぁ、変な事件ですね」

「全くだ、とりあえず証拠として持ち帰るぞ、そのパイロン」

「はい」

これでもう、誰にもぶつからない。



   【曲がり角のパイロン】

      終

次は塗り壁を考えてきます、ではまた……。

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