新説・異世界に喫茶店を建てた【安価】 (39)



男「宝くじ当たったから喫茶店建てたら、喫茶店ごと異世界に飛ばされてはや10年」

妹「言語も知り合いもいない状況でよく頑張ったよね私たち」

男「常連は少ないけど、俺たちもよく旅に出るから仕方ないか」

妹「と言ってる間にお客さまよお兄ちゃん」



安価下1

名前:
性別:
種族:
その他:




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 ニコライ・ヴォシローノフの朝は早い。

 と言っても、川へ行って鮭を狩るためなのだから、何一つ自慢できることはないが、それでも彼は一度も寝坊したことがない。

 だが、最近は遅刻が多くて上司に怒られることがある。


「お前、昨日何時まで起きてたんだよ」


 ニコライは愚直に答える。


「昨日は夜九時に寝ました」


 上司のこげ茶色の毛が一斉に逆立つ。

 川の水をせっせと叩いている同僚たちがまたかと呟く。


「嘘つけ!! それじゃあ何で遅刻するんだよバカ!!」


 口の端からよだれをまきちらし、堅い木も一瞬で噛み食らう自慢の牙がニコライの視界に入った。

 やれやれ、あんたの鋭い牙の使い道は俺を怒るためじゃないだろうに。

 ニコライはやや呆れながらも、圧倒的に自分が悪いと分かっているので、


「今日は30匹多く鮭を狩ります」


 と、言ったら50匹多くとることになった。

 仕事が終わってみれば51匹多く獲っていたので、一匹くすねることにした。

 ……が、服を着ていなかったので横領はすぐばれてしまった。


ニコライ「すまん、鮭を持ってくる約束だったのに」

男「い、いや、別に良いですよ」アセアセ

妹「あーあ、お兄ちゃんサーモンの寿司を作るんだって張り切って酢飯作ったのに」

ニコライ「………」

男「ばかっ! あ、良いんですよ! これはこれで食べれますから」ハハハ

ニコライ「……本当にすまん」

男「妹……お前晩飯抜き」

妹「えぇ!? なんでよー!!」

男「うるさい」

ニコライ「……私は、クマ失格なのだろうか?」

男「へ?」

ニコライ「クマは朝早く起き、遅刻せず仕事を開始し、鮭を黙々と狩り、仕事を終えれば帰宅し明日を迎える」

男「……なんか日本のサラリーマンみたいだな…」

ニコライ「それ以外に許される道はない。なぜなら――」

妹「クマだから?」

ニコライ「ああ」

男「それじゃあ、クマをやめますか?」

ニコライ「男は人間をやめられるのか?」

男「いえ、でも喫茶店のマスターはいつでもやめれますよ」

ニコライ「そうだな。人間とはそういうものだったな」フッ

妹「何言ってんだこのクマ」

ニコライ「そりゃあ思春期のころなら私だって友達とクマをやめる妄想を繰り返したさ」

妹「クマをやめて何になるつもりなの?」

ニコライ「……鮭とか」

妹「無知識!! クマとしての知識しかないから妄想もひんごっ」ゴスッ

男「言い過ぎ」

妹「いひゃい……」

ニコライ「……愚痴ってしまったな。忘れてくれ」

男「いえ、何も解決できず申し訳ないです」

ニコライ「いいんだ。所詮人とクマは理解できない」

男「そんなことは!!」

ニコライ「いいんだ」

男「………」


 ニコライ・ヴォシローノフの朝は早い。

 それは、自身がクマであることの象徴であり、何があっても揺らぐことのない生態系の基本だ。


 それでも、ニコライは遅刻を繰り返す。


「今月も四回遅刻しやがって! お前はクマ失格だ!」


 上司は叫ぶ。

 それでもニコライはこれからも遅刻し続けることを確信していた。


「それにしてもどうしてお前は毎週木曜日だけ遅刻するんだ?」


 上司の問いにニコライは愚直に答える。






「木曜日の朝はおさるのジョージがするから」




 皆はあーそれでかと納得した。

 上司はDVDを買い与えた。

 ニコライはおさるのジョージをいつでも見られると喜んだ。

 これで遅刻が減るだろう。



 だが、ニコライは次の日も遅刻した。

 上司は怒りの形相で聞いた。録画してないのか、と。

 ニコライはまたも愚直に答える。



「DVDプレーヤーに録画機能はついていない」



 上司は顔を真っ赤にしてDVDレコーダーを買いに出かけた。

 クマは大変だ。まったくおさるのジョージがうらやましい。

 ニコライは空を見上げながら、今日こそは喫茶店へ鮭を持って行ってやろうと思った。



 もちろん横領がばれて怒られた。



※いきなりクマが来たんでびっくりしてこんな感じになりましたが、普段は台本形式です。


次の客

名前:
性別:
種族:
その他:

安価下1

シアンだかの奴か?

名前:無い
性別:♀
種族:人間
その他:いつの間にか店の前に置かれている。捨て子の様だ

>>12 そんな時代もありました。

ある日

男「………お、おい」

妹「何よ、タコがコーヒー飲みに来ることより珍しいことってあるの?」

女の子「………」

妹「」

男「お、俺の子だろうか……」

妹「青色の髪で碧眼の女とセックスしたならそうじゃない」

男「童貞だよ!」

妹「あなた、お名前は?」

男(そんなに年変わらんだろ。何をお姉ちゃんぶってんだよ)

妹「お兄ちゃん、私の能力知ってるよねぇ……」ゴゴゴゴゴ

男「あ、悪意を悟ることです」

妹「殺す!!」

男「うぎゃぁあああ!」

女の子「………」


妹「記憶喪失?」

女の子「………」コクリ

男「………」

妹「そっか、とりあえずご飯食べる?」

女の子「………」コクリ

妹「だって、お兄ちゃんご飯ー」


男「駄目だ」


妹「え?」

女の子「………」

男「裸足で足首が赤黒く汚れている。服もボロボロ。記憶喪失じゃなくて、君は奴隷だろ」

女の子「………」

妹「奴隷って、この大陸の文化じゃないよね」

女の子「………」

男「南大陸なら転送装置くらい持ってても不思議じゃない」

女の子「………」クルッ

妹「あ、行っちゃう」

男「待って、違うんだ」

女の子「?」

男「この喫茶店はどんな危ない奴が来ても他の客を守れるように結界が張ってあるんだ」

女の子「け……かい?」

妹「可愛い声ー♪」

男「そう。だから、嘘をついてたら入れないんだよ?」ニコッ

女の子「………」

男「君は、奴隷だね? いや、元奴隷かな?」

女の子「……うん」コクリ

妹「一名様ご案内ー」

男「はい、カレイの煮つけだよ」

女の子「……お金、ない」

男「うち基本的にお金はとってないから」

女の子「え?」

妹「もちろん、持ってる人からは相応の代金をいただくけど、持ってない人からはとらないってことだよ」

女の子「そうなの?」

妹「だから、遠慮なく食べて」

女の子「………」コクリ

男「さて、どうするか……」

女の子「美味しい……」もぐもぐ

男「ご飯もあるからね」ハイ

女の子「白い……粒?」

妹「カレイの煮つけにしろ飯とかもうね、お酒がね!」

男「はいはい、妹ちゃんは黙ってよーねー」

女の子「………」パクッ

女の子「!! 美味しい!」パクパク

男(やっぱり日本の食文化は最高だなー)

男「名前はあるの?」

女の子「……ない」

男(奴隷に名前をつけないのは南大陸の文化だ……やはり転送装置か…)


――カランカラン。


妹「あ、お客様だよお兄ちゃん!」


誰?

名前:
性別:
種族:
その他:

安価下1※女の子と全く関わりがなくてもあってもどっちでもいいです。

ロビン「やぁやぁ久しぶりだねぇ」チチチチチ

妹「ロビンちゃん! 生きてたんだね!」

ロビン「やぁ妹ちゃん久しぶりだねぇ。でも、僕をチキュウコマドリと間違えてもらったら困るねぇ」チチチチチ

男「ロビンさんはイカイコマドリだから寿命という概念はないんだよ」

妹「へー! てっきりコンクリート漬けにされて永久的に身動きできなくなってるかと思った!」

ロビン「ぶ」ポトリ

男「わーーー! ロビンさんは妄想を現実に持ってこれるんだからそんなこと言っちゃだめーー!」

女の子「………」ボーゼン



ロビン「いやはや、コンクリートに埋められるとはこういう気分なんだね」

妹「楽しかった?」

ロビン「いや、苦しいのは苦しいのだがなんていうかコンクリートって熱いんだね。焼死するかと思ったよ。焼死といえば僕の姿から焼き鳥を想像するかもしれないが、所詮コマドリを焼き鳥にしても……おや?」

男「?」

ロビン「あれは南大陸の燃料タンクじゃないか」

妹「燃料タンク?」

男「?」

ロビン「南大陸は魔力で機械を動かすという矛盾に満ちた行為を平然と行う変態国家なのだが、それは王様が半分機械故の葛藤からか、それともあの国にエネルギー資源が……」チチチチチ

男「そこは省いて彼女が燃料タンクだという理由を教えてください」

ロビン「ふむ、それは単純に彼女の髪が青いからだよ」

男「え、青い髪の種族ならいっぱい」

ロビン「想像したまえ若人。青い髪の種族がいっぱいいるからこの子が燃料タンクの可能性が低いんじゃなくて、



燃料タンクだった青い髪の種族がこの世界に繁栄した可能性を」



男「……まじですか」

ロビン「まぁ、国家機密いや、世界機密レベルで隠されてるけどね」

妹「そんな簡単に秘密を吐いちゃうなんてホント鳥頭なんだからー」ウフフ

ロビン「誉め言葉としてとっておくよ。ブラコンの近親相姦願望女さん」

妹「うふふ★」

ロビン「あはは★」チチチチチ


男「それじゃあ、やっぱり彼女が現時点で燃料タンクである可能性は100ではないってことですね」

ロビン「いいや、100だよ」

男「え?」

ロビン「彼女の髪、少し白みがかっているだろう」

男「ええ、水色というか、色素が薄い感じが……」



ロビン「それは今現時点でも魔力を吸い出されている証拠さ」



男「!?」

ロビン「寄生虫の中には脳を支配してその宿主自体を操るというすごい奴がいるんだが」

男「怖いですね」

ロビン「彼女たち燃料タンクの多くはそれと同じことをされている」

男「は?」

ロビン「転送装置によって魔力はいつでも吸い取れるのだから、何も室内で飼わなくても外に放り出して自分たちで生活させればいい」

男「ちょ、ちょっと待ってください。じゃあ、この世界にいる青い髪の人たちは……」


ロビン「すべからく南大陸に魔力を献上する道具さ」


妹「うげー気分わる」

男「………」

女の子「………」

ロビン「おやおや、男君。得意のラノベの読み過ぎかね?」

男「え?」


ロビン「今、君は助けようとしただろう?」


男「……はい」

ロビン「もし君が青い髪の種族を助ければ、そりゃあ一時的に彼らは喜ぶだろう」

男「だったら!」


ロビン「だが、南大陸の奴らは対応策を講じる」


男「!!」

ロビン「自由を奪われ、効率が悪くなってきたら間引き、人権は無視されるだろう」

男「………」

ロビン「彼女たちはそりゃ今は吸われてる間は思考が停止するくらいつらい思いをしている。……いや、正確には麻薬が脳を駆け巡り快楽さえ感じているだろう」

妹「気持ち良いの?」

ロビン「ああ、だが続けば反動がでる。年をとった青い髪の種族は毎日吐き気と幻覚に襲われる」

男「じゃあ、どうすれば……」

ロビン「知らないね。僕は君のヒーローごっこを否定するつもりはないのだから」

男「………」

ロビン「僕たちの種族はみーんな傍観者なのさ。歴史に手を加えることも、嘆くことも、喜ぶこともしない。ただただ見続けて知識にし歴史にし、こんな風に気を許した相手におしゃべりするだけの役に立たない鳥さ」チチチチチ

妹「ほんと焼き鳥にしてやりてー」

ロビン「うるさい、毎日愛しのお兄様を思っておな「うわぁああああああ!!///」


男「………」チラッ


女の子「………」もぐもぐ

男「………」ハァ…

妹「結局、施設に預けたんだ」

男「……僕には何が正解か分からなかったよ」

妹「まぁ、私としてはライバルが増えなかっただけマシだけどね」

男「そうか」

妹「それでも……たまには遊びに行ってあげようかな」

男「ああ、俺もだ」

ロビン「男、ここまで私も気を許したのだから、そろそろ名前を教えてもらってもいいかな」

男「あれ? まだ言ってなかったですか?」

ロビン「このロビン・ロビンソン。謎が謎のままでいることを何より苦痛に思うのだ」

男「僕の名前は……」



男の名前

安価下1~3※最終的に>>1が決めるか多数決でいきます!

あ、バカやっちった。メンゴ

>>27いえいえ、

ちょっと今日は更新できそうにないので、

男の名前と妹の名前を

安価下1~6で募集します!

男:

妹:

では!

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