達也「!!」
達也「この感じ……どうやら感情が戻ってきたみたいだな」
達也「とりあえず寝るか」
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翌日
達也「ふう……感情を殺していつも通りふるまうのは大変だな……」
ドンッ
森崎駿「痛った!ウィードのくせにぶつかってくるな!」
達也「は?」
達也(こいつ雑魚すぎて今までどうでもよかったけど感情があるとムカつくな)
達也「森崎くん」
森崎駿「なんだ?俺になんか用か?」
達也「森崎家秘伝のクイック・ドロウってやつ見せて欲しいんだが」
森崎駿「なんでウィードごときにクイック・ドロウを見せなきゃいけないんだ?」
達也「それはつまり、俺に勝てそうにないから逃げる……と?」
森崎駿「なんだと……!」
森崎駿「そこまで言うなら見せてやるよ!」
森崎駿「許可無しのCAD発動は禁止だから模擬戦だ!!」
達也(チョロいな)
校庭
ザワザワ
七草真由美「なんの騒ぎなの?」
一科生a「あ!生徒会長!見て下さいよ!あの森崎家の駿と二科生が模擬戦するらしいんです!」
一科生b「あのウィード野郎最近調子乗ってるな」
一科生c「森崎ー!ボコボコにしろー!」
七草真由美「なんですって?」
深雪「お兄様……一体どうして?」
千葉エリカ「あちゃー、こりゃ大事だね」
時間系列はどのくらい?
>>9
入学式のちょっと後パラレル
森崎駿(何のコネか知らないが二科生のくせして生徒会長達に媚びやがって……)
森崎駿(ここでボコボコにして二度と一科生に関われないようにしてやる!)
森崎駿「おい早く準備しろよ!」
達也「では、この二機で」スチャ
森崎駿「なに!?旧式のCAD!?しかも両手に!?」
森崎駿「ふざけるなよ!両手にCADをつければ、サイオン波の干渉で両方使えなくなるのがオチだ!」
達也「アドバイスのつもりか?余裕だな」
達也(こいつ顔真っ赤で笑える)
森崎駿「うるさい!格の違いを見せてやる!」
渡辺摩利「よし!準備はいいな二人とも!」
達也「はい」
森崎駿「はい!」
摩利「では、始めっ!」
森崎駿「お前が見たがってたクイック・ドロウだ!はぁぁ!」
一科生d「は、はやい!あれが森崎家のクイック・ドロウ!!」
達也「フッ」ウォォーン
バキャーン
森崎駿「あれ?」
森崎駿「もう一度だ!はぁぁ!」
バキャーン
森崎駿「あれ?」
一科生e「どうした森崎!とっととその二科生ぶっ倒せ!」
森崎駿(くそ……魔法が発動しない?)
深雪「お兄様……キャスト・ジャミングをお使いになりましたね」
エリカ「キャスト・ジャミング?」
深雪「ええ、お兄様は両手にCADをなさっているでしょう?」
エリカ「確かに、あれがどうかしたの?」
深雪「一方のCADで妨害したい魔法の起動式、そしてもう一方のCADでその逆方向の起動式を展開します」
深雪「その際に発生するサイオンの干渉波を放つのです」
深雪「相反する2つの魔法、その起動式同士で発生するサイオン干渉波を無系統魔法として放つ……」
深雪「すると元々発動するはずだった魔法の発動をある程度妨害できる」
深雪「さすがお兄様です」
エリカ「ちょっとちょっと、それって特殊な石がいるんじゃなかったっけ?アンティ……」
深雪「アンティナイトですね、確かにそうです、ですがアンティナイトは軍事物質……お兄様ならば軍事物質を手に入れることはできるはずですがこのような場所でお使いにはなりませんよ」
深雪「あれはお兄様が発見したアンティナイトを使わずに魔法を妨害する方法です、ですから両手にCADをつけているのですよ」
エリカ「なるほどー」
エリカ「って、“一介”の高校生達也くんが新しい魔法を理論的に編み出したってことー!!??」
深雪「その通り、お兄様ならばたやすいことですよ」
森崎駿「くっそ……、こうなったら!」
森崎駿(捻挫以上の負傷を与えなければ直接攻撃も有りだ!)
森崎駿「魔法を封じたくらいでいい気になるなよウィード!」グッ
達也(遅い、忍術習った俺からすれば赤子だな)スッ
森崎駿「くっそ!」ブオン
達也「……」スッ
森崎駿「あたらない!?」ブンッ
エリカ「凄い……仮にも一科生なのに達也くんを止められない」
エリカ「すべてを見切り、いなし、躱し、あしらい続けている」
摩利「すごいな……あれも魔法か?自己加速術式の動きなのか?」
深雪「魔法ではありません、正真正銘身体的な力ですよ」
深雪「兄は九重八雲先生の弟子なんです」
摩利「あの忍術使い九重八雲か!?」
摩利「魔法無しであの動き……さすが古流というべきか」
深雪「相変わらず無駄のない動き……さすがお兄様です」
達也(そろそろ終わるか)
森崎駿「うおおおお!」スカッ
達也(やつの攻撃の軌道に合わせ拳をおく)
達也「……」スッ
バキャッ
森崎駿「うがああああっ!」ドサァァ
森崎駿「く……」ガクッ
シーン
摩利「はっ……!勝者、司波達也!」
一科生f「も、森崎が……負けた?」
一科生g「そんな馬鹿な……俺はやつが魔法らしい魔法を出すところをみてないぞ?」
ザワザワ……
七草「達也くん、なんで森崎くんと模擬戦を……?」
達也「森崎家のクイック・ドロウを見せてもらおうと思いまして」
七草「え?クイック・ドロウ?でも森崎くんはそれらしい動きはしてなかったような……?」
達也「か、会長がくる前にやってました」
七草「そうだったの……喧嘩かと思って驚いたわ」
七草「達也くんに限ってそんなことするはずないもの」ギュッ
達也(これは誘ってるのか……?)
深雪「お兄様っ!」
達也「深雪!」
深雪「!どうして……手をつないでらっしゃるのですか?」ニコニコ
ピキピキ……
達也「ち、違うんだこれは深雪、落ち着け」
達也(嫉妬か?我ながらかわいい妹を持ったものだ)
エリカ「達也くんすごかったね!」チラチラ
達也(ほう、意外と大きいな……)
達也「すみません、少しお手洗いに行ってきます」
深雪「お兄様!?お話しはまだ……!」
エリカ「まーまー、落ち着きなよ深雪ー、戦い中トイレ我慢してたかもしれないしさ」
七草「達也くん、生徒会の会議もあるからなるべく早く戻ってきてね」
達也(くっ……早くトイレにいかなければ)
トイレ
達也(今まで感情をほとんど失った俺には兄妹愛、深雪に関する感情だけが残されていたが、性衝動なども抑えられていたために、自慰という行為は知っていても実際に行うことは無かった……しかし、感情が戻ってきた今の俺は違う、今まで抑えられていた欲求の解放と元から少し強かった好奇心、そして、今さら気づいた自分の周りにいる女子の存在……)シコシコ
ドピュッ
達也(2分か……、森崎家のクイック・ドロウも顔負けのスピードだな)
達也(さて、戻らなければ……今日はあと何回この衝動に襲われるのだか……)フゥ……
今日はここまでです
今度は明日の朝くらいに書いていきます
ガラガラ
達也「すいません、遅れました」
真由美「あら、達也くんやっときたわ」
摩利「今日の模擬戦、見事だったぞ達也くん」
達也「いえ、そんな」
深雪「何を謙遜していらっしゃるのですかお兄様」フフッ
深雪(あら?今日のお兄様……スルメでもお食べになったのでしょうか?)
十文字克人「司波、お前の戦いは確かに見事だった」
十文字「しかし、今後あのようなことがあるときは必ず事前に報告してくれ、仮にもお前は風紀委員なのだからな」
達也「はい、申し訳ありません」
十文字「分かればいい、後で森崎にも言っておく」
中条あずさ「達也くん、今日はどうしてあのトーラス・シルバー製のCADを使わなかったのですか?もっと圧倒できたのに!森崎家のクイック・ドロウといえどあのCADの前では速さで劣りますからね、そこに達也くんの技術も加わr……」
真由美「あーちゃん、そのへんにしておきなさい」
あずさ「あ、す、すみません、つい!」
達也「俺があのCADを使わなかったのは必要ない、と感じたからですよ」
達也「そう、彼程度であれば風紀委員室にある旧式のCADで事足りる、まぁ、あのCADは旧式といえど高級品、馬鹿にはできません、それに一度使ってみたいと思っていたので」
深雪「みかけないCADだと思っていたら旧式だったのですね!?旧式であれほどまで……さすがお兄様です!」
市原鈴音「ですが少々理解しかねますね」
リンちゃん「あのCADは明らかに本来以上に力を発揮していたように思えます」
達也(まずい……あの技術はオフレコだ、どうする)
深雪「お兄様ならばCADの潜在能力を引き出すことなどたやすいことですよ」
リンちゃん「……なるほど」
達也(言いすぎな気もするがとりあえず助かったぞ、深雪)
真由美「あら?もうこんな時間、全然会議進んでないわ!」
達也「すみません、自分のせいで」
真由美「そうねぇ、今度一緒にお茶したら許してあげる」
達也「え……?」
深雪「……」ピキピキ
真由美「ふふ、冗談よ」
真由美「今日はもともとあまり議論することは無かったの」
真由美「じゃあ、何か報告することがある人はいる?それを聞いてから解散しましょう」
十文字「特に無いな」
あずさ「こちらも特にありません!」
リンちゃん「無いですね」
摩利「今日は平和だったぞ、“模擬戦”以外はな」
達也「すいません」
真由美「じゃあ、今日は解散しましょう」
真由美「また明日ね、みんな」
このSSまとめへのコメント
続きはよ!
面白いのに
なかなかだな
なかなか面白いな
続きをなるはやで頼む!
かなり面白かったです。
個人的な趣味で言えばトイレ話は無くてもよかったかな。
トイレの話はいらん。