男「今日も上履き捨てられた」 (42)
男「今日も教科書を破かれた」
男「……俺は何で誰の為に生きてるんだろう…」
男「あいつらのストレス解消のため?」
男「……誰か……………」
男「………もう全てが中途半端だ」
男「……………どうせ俺は自殺なんてする勇気がないんだ…」
ふと目線を外すと部屋の端が目に入った
部屋の片隅にある暗闇がまるで俺を死に誘っているように見える
自分の部屋で…さえ居心地が悪い…
そう思った男は逃げるようにリビングへ飛び出した
リビングには父が居て、大きなソファの上で座っている
暑い中で仕事を終え、ビール飲みながらゆっくりしている
自分の部屋を出てきたはいいものの用事はないので、適当な飲み物を取ろうとすると父が話しかけてくる
早く戻りたかった
父「お前、前あげた時計どうした?」
父「ほら、最近つけてないじゃんか」
男「………あー…と、友達と遊んでて壊しちゃった…」
父「おいー大切にしてくれよー」
男「ごめん…」
ごめんと言葉が出た瞬間、洗面所から母の声が聞こえる
母「なんでこんな制服汚してくるのよー!」
男「………友達と遊んでて…」
父「まあまあ、仕方ないだろ?男は高校生だぞ?」
父「遊びに熱中して汚すなんてお父さん毎日してたよーw」
母「えーでも…、まあそうね…男!ちょっとは抑えてね?」
男「はい…ごめん……」
泣きそうな目を(眠いだけだ!)と信じ込み、目をこすった
涙はあくびのせいだ!涙はあくびのせいだ!涙はあくびのせいだ!涙はあくびのせいだ!涙はあくびのせいだ!
父「あいつ今日暗いな?」
母「最近はあんな感じよー?」
父「どうせ女に振られたんだろwwまあそのうち治るだろ」
自室_____
戻ってきても暗闇はずっとそこにある
他の人が見たらまだ白みがある暗闇なんだろうか?
男にはその暗闇はあいつらの性格、心を表しているものにしか見えなかった…見えなかった
(このまま寝たら…あいつら死んでればいいのに………)
そう思った事は何度も何度もある、…でも死んでいるわけがない
それは妄想だからだ
寝る前にいつも思う…この世界はおかしい…
人を意図もたやすくボロボロにする奴の方が早く出世する
逆に虐められてる人はどんどん端に追い詰められ、しにくくなる
死んだら皆は俺の味方になるのだろう
今は誰も無関心なのに
死んだらあいつらは皆の敵になるのだろう
今は皆あいつら大好きなのに
男「ぐっ、ぐっ、ぐっ」
父と母に聞こえない様に声を押し殺して泣いた
明日…また学校がある
俺が不登校になったら誰か謝りにくるのだろうか?心配してくれるのだろうか?
正解は…いない
それもまた泣く要因だった
朝、男にとっては糞みたいな朝
父の言う「おはよう」で何度後悔しただろうか
母が言う「行ってらっしゃい!」の声の明るさに何度救われただろうか
アスファルトの上に咲き初めた花の芽をみて何度泣きそうになったか
また習慣の様に始まる虐め
今日は上履きに画鋲が入ってるから始まった。その画鋲を下駄箱にばら撒き、廊下に足を落とす
今ならまだ家に戻れる…戻れない戻れない戻れない戻れない戻れない戻れない戻れない戻れない戻れない戻れない戻れない戻れない戻れない戻れない戻れない戻れない戻れない
男「…なんで俺は虐められるだけの学校に来てるんだろう」
ふと出た独り言
沢山の人がいる廊下には響かなかった
糞「おっ、男~!また来たんだ学校に~!」
死ね「本当だ~!wwマジくさいww」
糞「下駄箱に用意した俺のプレゼント受け取った?」
男「…い、いらない…」
糞「……は?もう一回言ってみろ」
男「いらない…」
屑「うわっ!!最低!!折角@d@%☆君(糞)がプレゼントくれたのに~!!」
糞「じゃあこれやるよ~画鋲ふりかけ!」
糞「じゃあ@g<5/&_君(屑)こいつ抑えて」
屑「いいよーwwうわっこいつくさっ」
男「やめろ!俺の弁当になにすんだよ!!!!」
糞「そんな口聞けねえ様に画鋲ふりかけかけてやるんだよwww」
死ね「ってか今時弁当とかwwwマジマザコンwww」
男には彼らの名前は聞こえない
男は彼らが人間の姿をした別の生物だと思っているから別の名前をつけている
糞、死ね、屑など
男「本当やめろ!!!!!」
糞「はいサッサッサッと、出来上がり!画鋲ご飯www」
死ね「早く食えよ男!」
屑「ママwが作った弁当なんだろ?www」
屑「食べれないわけないよな?www」
糞「早く~マザコン早くしろよw」
死ね「つまんね…だからお前は虐められるんだよwww」
屑「言えてるwww」
糞「泣いてるーwww泣くなよwww」
屑「ほらっ!画鋲ご飯で元気だせよっ!w」
男「う、う…」
先生「おい朝の会やるぞ!!…おい男!!!何早弁してんだよ!!」
クスクス…クスクス…
先生「後で職員室来い」
_____職員室
先生「朝は食べたのか?」
男「……………………」
先生「聞いてるのか?」
男「……………………」
先生「先生は残念だよ。お前がそんな礼儀も知らないような奴だなんて」
先生「礼儀って分かるか?学校で早弁することじゃないぞ?」
先生「返事は?」
男「…………」
先生「返事は?!!!!!!!」
男「…はい」
それが今までの男だった…
今日は違う
彼は…包丁を片手に学校で“あいつら”を刺した
一回二回三回と…
“あいつら”が死んだことは皆から悲しまれれ、男は妬んで刺したと思われる
この世界はそんなもん
いつも思う…この世界はおかしい…
人を意図もたやすくボロボロにする奴の方が早く出世する
逆に虐められてる人はどんどん端に追い詰められ、しにくくなる
死んだら皆は俺の味方になるのだろう←それはなかった
今は誰も無関心なのに←しんでも無関心
死んだらあいつらは皆の敵になるのだろう←おしまれる
今は皆あいつら大好きなのに
男は思った
誰も…気付いてくれなかった
fin
最後終わらせたくて無理やりにしてしまった…
画鋲ご飯まで実体験
もし虐められてる人を見たら助けてほしい
もし自分が虐められてる人だったらいつも隣に誰かいることを忘れないでほしい
助ける方法は何だっていい
先生に匿名で言う
親に頼んで言ってもらう
このSSまとめへのコメント
しよーもな