空気が凍てついた。
姉は、五年前に祖父が死んだと知らされた時の80000000倍は驚いている表情を見せている。
姉「…………、ど、うして」
ヒキニート(38)「決めたんだ。我輩は、何がなんでも、コンビニへ行く。家を出て三分歩いた所にある信号を渡り、左折、右手にあるパン屋と薬局とよく話しかけてくるオバハンを通過したら見えてくる、あの『セッブンイレブン』に…」
姉「無茶よッ!!」ガタタンッ!
股間が凍てついた。
父「何!!?コンビニだと!」ズガガガンッ!!!
父が腰掛けていた椅子が、どういう作用が働いたのか粉々に砕け散ってしまった。
無理もない。何しろ中学を卒業し高校に進学したものの、あまりの醜悪な容姿に、とてつもないイジメを受け、そして引きこもり、高校を中退。以降、一歩たりとも外に足を踏み出したことのない中卒糞ニートが、外どころか、何とあの『コンビニ』に向かおうとする旨を口にし出したのだから。何の脈絡もなく。
何の、脈絡もなく…?
いや、違う。
全ては五年前から始まっていたのだ。
そう、言うなればこれは『宿命』に他ならない。
母「コンビニ!!!!!!!?」
キュイーン…――
カッ!!!
ドッゴオオオオ!!!!!!!!!!!
ズゴゴゴゴ……
どういう作用が働いたのか、近くの小学校が吹き飛ぶ音がした。
無理もない。……。いや、え?あれ?吹き飛ぶ!?
母「じょ、冗談でしょヒキニート。ちょっと最近冷たく接しすぎたかしら…。とにかく、何か悩んでることがあるのなら言いなさい」
ズゴゴゴゴ…
ヒキニート(38)「悩みなんて…。いや、その葛藤を乗り越えるには、尚更行かなきゃいけないんだ。……コンビニへ」
ズゴゴゴゴ…
母「正気なの…」
ピーポーピーボー…
父「家族会議だ」
リビングにて突如開始された家族会議。
母「ねえ、そろそろ聞かせてくれない?コンビニへ行く理由を」
姉「こいつ、昔から何でも一人で考え込んで一人で決めちゃう、そういうタイプなのよ。それも、大事ほど」
この家族会議も何年振りになるのだろうか。いやに懐かしい。確か祖母が転んで膝を擦りむいたあのとき以来じゃないか。
祖母(545800)「…………」
ヒキニート(38)「皆は、もう忘れちゃったのかよ!五年前を!」
父「……ッ」
姉「!?」
祖母(545800)「!……、ヴぅっふっ、ゴホァ、ゲハッ!ゲハッ、ゴボボォッア!!!……ゼー、ゼー」
ヒキニート(38)「目を背けていたって、前には進めないんだ。長い間に引きこもっていた経験で知ったよ。もう我輩は何がなんでも前に進む」
父「そうか…五年前を思い出して、か…」
ヒキニート(38)「行かせてくれるよな。セッブンイレブンに」
父「…………。よし、いいだろう」
母「お父さん!!」ガタタンッ
キュイーン…――
カッ!
ドッゴオオオオ!!!!!!!!!
母「コンビニへ行かせるなんて、無理よ!それも全く外に出ないヒキニートが!」
母「死にに行かせるようなものじゃない!!!」
ヒキニート(38)「何か爆発したんだけど。ねえ?」
父「そう焦るな。流石に死にはしないだろう」
ズゴゴゴゴ…
母「大怪我なんて確実よ!!」
ピーポーピーポー…
ヒキニート(38)「その怪我人、出たっぽいよ。ねえ?爆発が」
父「何もヒキニート一人で行かせるとは行っていない」
姉「!」
祖母(545800)「グッォォエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ……」
父「俺も行く」
母「ば、馬鹿なっ。寝言もいい加減にしてっ!!今日は日曜日、家族で楽しいピクニックじゃない!」
祖母(545805)「ヒキニートを置いてな」
姉「あ、お婆ちゃんまた勝手に五年も老けて!」
祖母(545805)「」ホジホジ
父「ピクニックか…」
父「そうだな、今日は日曜日。楽しい楽しいピクニック。だった、そのはずだ」
父「だがな」
父「お前も薄々感じていたんじゃないのか…?あの、五年前の『惨劇』を。あの件以来、我が家庭では偽りの日常を過ごすことで、その精神的ダメージから逃げていたんだ。ずっと」
母「偽りの、日常…?」
父「そうだ。嘘の笑顔。建前の会話。過去の封印。俺の靴下」
ヒキニート(38)「ん?」
父「全て。全てが!この五年もの間、まやかしだった!そうだろ!?」
母「…………」
ヒキニート「…………」プウッ…
姉「…………」ヘックシッ
祖母(545805)「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」ヨロヨロ…
父「……。……、……。まあ、この緊張感の無さは想定外だが…」
父「ともあれ、だ」
父「俺は応援するぞ。お前のコンビニに向かわんとする、その勇姿を。志を。誇りを!」
ヒキニート(38)「早く行こうよ」
父「えっ」
姉「そうね。私も一緒に行くー。私、シュークリーム食べたーい」
祖母(545805)「ワシも行く。じゃがりこ買うわい」
父「えっえっ」
ガタッ ガタッ…
ヒキニート(38)「いっやぁー、久し振りの外出だなあ。靴は何履いていこうかな」
姉「まずアンタ外に出る服がないじゃない」
祖母(545805)「じゃっがりこ!hey!じゃっがりこ!エキサイティング!yeah!!」
バタバタ…
父「…………………………………、」
父「おい!!!!!!」
母「本当に、いいのね」
父「……ああ。あいつが決めたことだ」
セッブンイレブン
音速の店員「――――!?」
剛腕の店員「……ドウシタ。キョウワ、レジウチニズイブンミスガオオイジャナイカ…。ナニカアッタノカ」
音速の店員「今…?いや?そのちょっと前から?何か背筋が凍る?その?何と言うか直感というか?第六感?ああ、虫の知らせっていうか?」
剛腕の店員「オマエノシャベリカタワイツモキキトリニクイ」
鉄壁の店員「感じた。俺も。何かが。動き出す。そう。これは。悪い予感」
蠱惑の店員「あれれェーん。もしかしてェ、動き出したんじゃないのォ?」
剛腕の店員「ウゴキダシタトワ……、モシヤ」
――ピンポンピンポン
「「「「いらっしゃいませー」」」」
自宅
ヒキニート(38)「さて…」ジャキン!
姉「うん、様になってるじゃないの。覇剣《ヒキニクノツルギ》」
ヒキニート(38)「何かこの剣の名前から皮肉を感じてならないのは気のせいなのかね」
姉「さあ。名前を付けたのは千年前の人だし。古の剣よ。大事にして」
ヒキニート(38)「千年…。長い間生きてた婆ちゃんなら何か知らない?この覇剣《ヒキニクノツルギ》の由来」
祖母(18)「そんなの知らない」
ヒキニート(38)「あれェ!!!?」
母「お待たせ」
姉「ちょっとお母さん…。そのステッキ…」
母「いいのよ。コンビニに行くにはこれくらい、しっかりした装備は必要不可欠。これさえあれば、レベル60位の魔物なら一瞬にして焼き尽くせるわ」
aヒキニート(38)「我輩は剣士」
母「私は魔術師」
姉「私は銃士」
祖母(18)「わしは召喚師」
父「そしてこの俺…」
ヒキニート(38)「行くか」ガチャリ
姉「シュークリーム売ってるかなあ」
母「私は湿布が欲しいわ」
祖母(18)「じゃがりこは苺味に限るわい」
父「おォい!!!!長年引きこもっといて何だこのアクティブっぷりは!!あ!俺『武闘家』な!……ちょっとお待ちになってください!!」
~こうして長く険しき旅が幕開けされた~
ヴァミリーマート
国王「……」
姫「王よ。このままではいけません」
国王「その言葉はもう聞きあきた…いい加減に諦めろ」
姫「いけませんっ。このままでは、ヴァミリーマート、ロソーン、そしてセッブンイレブン、全てが崩壊してしまいますっ」
姫「解決するには。この日本国のどこかに存在すると云われる、かの《伝説の勇者》を探しだし、全ての悪の根源であるセッブンイレブンをグッチャグッチャに叩き潰し……。いえ、成敗し、この国の均衡を保つ。それしかありません!」
国王「セッブンイレブンに負けない商法を考え出せばいい…」
姫「だからそれではいけないと!」
兵士「た、たたた大変ですッ!!」
国王「何事かっ」
兵士「よ、予言者オッパーイ様が目覚めたのです!
姫「!!」
国王「それは誠か!」
兵士「はい。オッパーイ様によると、先ほど『勇者が動き出した』と、そう宣って」
姫「何ですって!!!!」
国王「落ち着け姫よ…」
兵士「い、いかが致しましょう」
国王(このタイミングで勇者が動くか。勇者と言えば、先日に、これは極秘事項だが、国宝ヒキニクノツルギが何者かによって盗み出されたとの一報があったな。何か関係が…)
国王「……ならば、勇者の向かう先は恐らくセッブンイレブンであろう。しかし、セッブンイレブンに存在する、世界最強の『破壊の店長』と相対することになる。もし奴が本気を出すなどの展開になれば」
姫「……、なれば?」
国王「世界滅亡だ」
兵士「…………、」
姫「世界…滅亡…」
国王「これは杞憂であればいいが…。近頃、セッブンイレブンの肉まんが格別に美味いとの情報を小耳に挟む」
姫「馬鹿な!!肉まんにおいては我がヴァミリーマートの」
国王「落ち着かんか。知っての通り、肉まんには魔術エネルギーを一時的に向上させる効用を持つ。その効果は、味の質に比例して増大する」
国王「我がヴァミリーマートの○×店舗の店員aが、一月ほど前にセッブンイレブンへ偵察へ向かったと聞いた」
姫「! スパイとは。なんて命知らずな…」
国王「その勇敢な店員aが購入したセッブンイレブンの肉まんを試しに口にしたところ、そのたった一口が魔力を飛躍的に増大させ、あまりの魔力を抑えきれずに東北地方を跡形もなく消し飛ばしてしまったと聞く」
姫「いややべえじゃんそれ」
国王「姫。勇者を止めに行くのだ。奴らは危険過ぎる」
兵士「国王様。お言葉ですが、何も姫にその役目を任せることもないかと。我々、兵士にその役目を一任して下され」
国王「その提案は却下だ」
兵士「なっ、何故」
姫「兵士。私には、特別な力が宿っているのです。それは、かの《伝説の勇者》を真の姿に覚醒させる力」
兵士「真の…姿……」
姫「恐らく、現状、勇者は、その《伝説の勇者》という通り名からは考えもつかないほどのブサイクでチビでハゲでデブ…………、いえ、醜悪な出で立ちをなさっているに違いありません。それは、そう」
姫「呪いなのです」
兵士「呪い……?」
国王「要はその呪いを解かなければ、一口食すことで広範囲を跡形もなく消し飛ばすチート肉まんによって力を蓄えたセッブンイレブンの店員軍団、ましてやそれらを指先ひとつでねじ伏せる《破壊の店長》といった屈強な敵と相対した時、瞬殺されてしまう。勇者はこの国の希望だ。それは避けたい」
国王(せめて《魔女》さえ着いていれば、また話は変わってくるかもしれないのだが…)
兵士「国王。このままでは…」
国王「うむ。皮肉にも、全てを救いに第一歩を踏み出した《伝説の勇者》だが…。その一歩が、かろうじて保ち続けてきた均衡を破ってしまう可能性がある」
国王「戦争が起こってしまう」
姫「戦、争…」
国王「このままでは、日本国はセッブンイレブンに全てを征服されてしまう。それを防ぐには、今の状態を崩壊させるしかない。つまり何らかの形で勝負に出るしかないのだ。戦争が起ころうとも」
国王「だが《破壊の店長》が本気を出せば戦争どころか、世界が滅亡してしまう。そのような事態を招くくらいなら、歯を食い縛り、堪え忍ぶしかないと。そう、思っていた。だが、目覚めてしまったのだ。……勇者が」
国王「そしてその脚先はセッブンイレブンへと向けられている。衝突の始まりだ」
国王「事態を良い方向へ運ぶにはいくつかの方向がある」
国王「ひとつは勇者を止めること」
国王「ひとつは姫の力により勇者を覚醒させ、憎きセッブンイレブンをぶっ潰すこと」
国王「ひとつは、ロソーンと同盟を結び、憎きセッブンイレブンをぶっ潰すこと」
国王「もうひとつは、セッブンイレブンをぶっ潰すこと」
国王「とにかくぶっ潰すこと」
兵士「国王様。ぶっ潰しましょう」
国王「うむ。うむ」
姫「急に好戦的になりましたわね」
姫「……まあ、私を遣うとの言葉を頂いた時点で確信してました。今までの我慢から手段を転じさせ、勝負に出る。その意志を」
姫「私が勇者を覚醒させます」
姫(覚醒して超イケメンになったりしたらラッキーだし)
姫(結婚しよ)
国王「念には念だ。ロソーンに同盟締結の話も持ち掛けてみよう。馬と遣いを用意しろ」
兵士「馬?現代に馬?」
~自宅を出て三センチ位の所~
母「コンビニまでの地図は用意した?」
ヒキニート(38)「母さん…。いくら長年引きこもっていたとは言え、我輩をあまり見くびらないでほしい」
ヒキニート(38)「目的地はあの『コンビニ』だよ?自宅から五分かかる場所だ。人間としての最低限の常識を弁えていたら、普通、地図くらいは用意する。常識さ」
姉「聞き苦しいから少し黙れ」
祖母(545800)「大分疲れたのじゃが、今までにどれほど歩いたのかの」
父「母さん。聞いて驚くな」
父「三センチだよ」
祖母(545800)「何とっ。それほど歩いたか」
ヒキニート(38)「ひとまず休憩だな」ゼイゼイ…
姉「……………………。そうね」
『おう今日は一家揃って。いいなあ、どこに出掛けるんでい?』
母「――きたわ!」
ヒキニート(38)「え?」
きんじょのじじいaがあらわれた!
父「敵かっ」スッ
姉「まだいるわ!」
きんじょのじじいbがあらわれた!
きんじょのじじいcがあらわれた!
きんじょのじじいdがあらわれた!
祖母(545800)「まだおるわい」
きんじょのじじいeがあらわれた!
きんじょのじじいfがあらわれた!
きんじょのじじいgがあらわれた!
きんじょのじじいhがあらわれた!
きんじょのじじいiがあらわれた!
↓
きんじょのじじいzがあらわれた!
ヒキニート(38)「うわああああああああ!」
『どこに出掛けるんじゃ?さてはピクニックかっ。ピクニックなのか!!?』
『ピクニック!!!?ピクニックと言うと、あ、あのピクニックかっ』
『ワシも連れていけ!さもなくばきな粉もちを右耳にひたすら詰め込んでやるぞい!』
『ピピピピピクニック。ピピピピピピピピピピピピ。ピピピピピピピピピピピピ。ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ』
ヒキニート(38)「うあああああああああアアアアアアアア何だこいつ
らは!」
父「落ち着け!あれは長年の一人暮らしで孤独感に苛まれている、とにかく誰でもいいから会話を欲する近所のじいさんだ!」
母「会話さえ応じれば、どうということはないわ。ここは私に任せて」
母「こんにちは」
きんじょのじじいa『むむッ!?』
――きんじょのじじいはメテオバーストを発動した!
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!
母「ぐぁアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
母:hp
12/50000000000000
母「……ぐッ、」
ヒキニート(38)「おい!!自宅から僅か三センチ地点で強すぎだろ敵!何だよメテオバーストって!」
父「落ち着け。よくある」
ヒキニート(38)「ねえよ!……どうする、このままじゃ勝ちの目はない。一度逃げるか…」
姉「この数を相手に退散は難しいわ」
祖母(545800)「わしが出よう」ザッ
ヒキニート(38)「婆ちゃん!」
――祖母は歩いた!
祖母(545800)「ぐベルぇヌフォォォォォォォッ!ムンッグアアイヤイヤイヤイアアアアアアアアアアアアアアア!ア!ア!グボァフォルァッ!!!!!ヴグァ!!」
ヒキニート(38)「救急車アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」ピポパポ!!!
祖母:hp
000000000.27/3
祖母(545800)「ふう。見たかわしの活躍」
ヒキニート(38)「帰ってくださると比較的嬉しいです」
姉「もうだらしないわね!私が行くわ!」ジャキッ
――姉は焔属性の銃弾を放った!
パァンッ!!
きんじょのじじいm「ふんッ!」バシッ
きんじょのじじいm:hp
∞/∞
ヒキニート(38)「やっぱ帰ろうぜ。我輩が間違ってた」
母「もはや…これまでね…」
姉「旅が始まって今何分?凄い絶望感よ」
祖母(545800)「糞ゲーじゃ!糞ゲー!」
ヒキニート(38)「ぐっ。せっかく、一歩を踏み出せたのに。ようやく、外の世界に出たっていうのに。我輩は…。我輩は、こんなところで死ぬのか……」
父「…………、」
――きんじょのじじいはダーク・メテオバーストの攻撃準備に入った!
きんじょのじじいp『ふおおおおおおおお……』
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
ヒキニート(38)「やっと…ヒキニートからニートに進めると、そう思ったのに…」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
父「…………、」
ヒキニート(38)「五年前の誓いは…果たせないのかッ!」
父「……、」
父「ヒキニート」
ヒキニート(38)「!」
父「お前はここ数年…俺のことを一度も頼ったりしなかったな」
ヒキニート(38)「な、なんで。今そんなことを…」
父「ヒキニート。この自宅から三センチ地点での凄まじいクライマックス感の中だからこそ、普段は恥ずかしくて口には出せなかったが…。そう、今なら」
父「今なら、言えることがある」
ヒキニート(38)「親父…」
父「父ちゃんはな。お前が、あの時に、顔を腫らし、その痛々しい身体で、立つのもやっとな、あのヨロヨロの状態で、言ったよな。苛められた、どうすればいい。そう言ったよな」
父「俺は、お前が苛めに会ったその事実に衝撃を受けつつも、どこかで安心してしまった自分がいたんだ」
父「お前はいつも独りよがりで、意固地で、誰にも甘えず、だからと言って強いわけでもなく」
父「そんなお前が、初めて、親父である俺を頼ってくれた。あれは、泣きそうになった。涙なんか見せたくなかったから泣かなかったがな」
父「そんなお前が俺を」
――きんじょのじじいはダーク・メテオバーストを発動した!
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
父「ぴぎゃアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
父:hp
0/60000
ヒキニート(38)「親父イイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!!!!!」
母「お、お父さんが…」
姉「近接戦闘の要が粉々に…」
祖母(545800)「若い癖にわしより先に逝きおってからに…馬鹿息子が……」
ヒキニート(38)「お前らッ…」
ヒキニート(38)「よくも…」ザッ
ヒキニート(38)「お、親父を…」ザッ
きんじょのじじいc「けけけ」
ヒキニート(38)「…………、」
ヒキニート(38)「」ギロリ
きんじょのじじいc「――――!!?」ゾクッ!!!
ヒキニート(38)「」ゴゴゴゴ…
姉「な…に……?」
…………ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!
母「天と地が…怯えてる……」
祖母(545800)「…」
祖母(545800)(こやつ…もしや……)
ヒキニート(38)「遊びは終いだ。クソジジイ共」ジャキッ!
母「! 覇剣、ヒキニクノツルギが…ヒキニートの怒りに呼応するかのように光を……」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!!!!!
きんじょのじじいa~z『ぬ…ぐッ』
ヒキニート(38)「行くぞ…」
ヒキニート(38)「これが、ヒキニクノツルギ!!」
ヒキニート(38)「覇剣の力だああああああああ!!!!!」
――ヒキニートはヒキニクバーニングを発動した!
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
姉「剣の刃先から吹き出た炎が、龍の形になってくわ!」
ヒキニート(38)「食らえ!!!!!!!!!!」
ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
きんじょのじじいa~z『ぐあああああああああ』
母「しかも全体攻撃よ!」
きんじょのじじいa~z:hp
∞/∞
ヒキニート(38)「退さあああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアんッ!!!!!!!」
――ヒキニート達は逃げ出した!
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