フロンタル「休日だし温泉で体を癒そうではないか・・・」
フロンタル「夕方になると料金が300円・・・さすがは第三セクターと言っておこうか!」
店員「いらっしゃいませ」
フロンタル「300円調度だ。数えたまえ」
店員「はい、調度いただきます。タオルをどうぞ」
フロンタル「ふむ、ここまで安い料金なのにタオルまで貸し出すとは・・・やるな!」
休憩室
フロンタル「食堂に休憩室まであるのか。ここまである設備でこの低価格。もはや利益など考えては居ないようだ。それにマッサージチェアーや整体コーナーまであるのか」
バナージ「貴方は・・・フル・フロンタル・・・」
フロンタル「おお、君はバナージ君ではないか。君も疲れた体を癒しにきたのかね?」
バナージ「ええ、俺は正規の連邦軍じゃないですから・・・精神的にこういう娯楽で気を紛らわせないとやってられませんよ・・・」
フロンタル「そうか、私も仕事疲れでね、今日は地元の田舎の温泉へ羽を伸ばしにきたのだよ」
バナージ「どうりで…駐車場にネオジオングがあったからまさかとは思いましたけど。実は俺も前から温泉に興味があって・・はじめて来て見ました」
フロンタル「温泉が好きなもの同士今は敵などと言う汚い言葉は存在しない。では、この温泉の湯船まで、共に行こうか、バナージ君」
バナージ「え・・・ええ・・・」
着替え室
フロンタル「バナージ君。受付で渡されたブレスレットタイプの鍵だが、これは帰るまで絶対外さず腕につけておくんだ」
バナージ「え?よく体を洗うときや髪を乾かすときは外してしまいます」
フロンタル「もしだ、この鍵を紛失してしまった場合。迷惑料として5000円程取られてしまう」
バナージ「えぇ!?そんなに取られるんですか!?」
フロンタル「いや、5000円で許して貰えるならありがたいくらいだ。それに実際は注意されるだけでお金を取ったりしない温泉も多い。まあ鍵を無くさないよう圧力をかけておく訳だよ」
バナージ「でも鍵のひとつでそんな・・・やりすぎなんじゃ」
フロンタル「バナージ君!」
バナージ「は・・はい!(ビク」
フロンタル「このロッカーのひとつひとつは私たちだけのものではない。私たちが帰った後もほかの客が使うものだ。仮に鍵を紛失してあけられなくなった場合。業者を呼んだりなくした鍵を見つけるまでほかの客がそのロッカーを使えなくなってしまうのだ」
バナージ「!!たしかに・・・それは・・・大変なことだ」
フロンタル「いくら客でも公共の場で迷惑をかけたらいけない。それが思いやりと言う物だ」
バナージ「僕も気をつけます・・・」
フロンタル「わかってくれればいい。さて、それではさっそく温泉へ入ろうか」
浴室
フロンタル「うむ、広くも狭くもないこの大浴場、そして隣の部屋は6人程度が入れる小さなサウナ。外には狭いが露天風呂。300円でここまでの設備、贅沢とは思わんかね?バナージ君」
バナージ「はい!しかも大浴場はジェットバスになっていますよ!俺、入ってきます!」
フロンタル「バナージ君!!!!!」
バナージ「は・・・はひ!?」
フロンタル「湯船につかる前にまずすることがあるだろう?」
バナージ「え・・・?」
フロンタル「かけ湯で汗を軽く流してから入るんだ。不潔な行為は他人を不快にさせる。ここは自分の家の風呂ではない。他の皆が集う憩いの場なのだ。ルールを守って皆で楽しく温泉へ浸かろうじゃないか」
バナージ「は・・・はい・・・すみません、軽率でした・・・僕は・・・いや俺がデリカシーなくて・・・」
フロンタル「いや、私も言い過ぎたすまない。さあ温泉を堪能しようじゃないか」
バナージ「でも全裸で入るのは恥ずかしいよなやっぱり・・・いつもどおり腰にタオルを巻いて」
巻き巻き・・・
フロンタル「バナージ君!!!!」
バナージ「はひ!?」
フロンタル「人体に付着したタオルを温泉につけるのはマナー違反だ」
バナージ「なんでですか!?恥ずかしくて下半身を隠したい人だって居るじゃないですか!」
フロンタル「君は知らないようだから教えて置こう。温泉はデリケートなのだ。たとえば汚れた体のままいきなり浴槽に浸かったり、体に付着したタオルを湯船につけたりすることが原因でレジオネラ菌などと言った、人体に影響を及ぼす菌が発生する原因を作ったりしてしまう」
バナージ「レジオネラ菌?」
フロンタル「そうだ、タオルや布というのは石鹸や人の体についている成分を吸収しやすい。そういったものを湯船につけてしまうと悪い菌が発生して、抵抗力の無いお年寄りなどは死にいたることだってあるかもしれん」
バナージ「そ・・・そんな危険があるなんて!?」
フロンタル「言い方が極端だったようだな・・・可能性は低いが、そういった細菌で高熱が出たという客の例もある。だから湯船につかるときは恥しがらず全裸で浸かるのだ!私のように!」
バナージ「わかりました。俺、裸で浸かります!」
フロンタル「そうだそれでいいバナージ君。それが真に温泉を愛するものの姿だ」
露天風呂
バナージ「なんか・・・この温泉へんなのが浮いてますけど・・・汚いんじゃ」
フロンタル「安心したまえ、それは温泉の成分だ。天気やその日の気温によってこう言った藻のようなものが浮かぶときがある。汚いものではない」
バナージ「なんか温泉詳しいですね・・・よく来られるんですか?」
フロンタル「ああ、つねに良い温泉を模索している。君もここを選んだのは正解のようだ」
フロンタル「体を洗って汚れを落としたら食事でもしようか。良かったら私に奢らせてくれ」
バナージ「え・・・悪いですよ。それにお金ならもって来てますし」
???「バナーージィィィィ!」
ざばぁん!
バナージ「げほげほ!いきなりなんですか!?ってリディさん!?」
リディ「誰も居なくて快適だな!思わず泳いじまった!」
フロンタル「馬鹿者!!!!!!!」
リディ「びく!」
フロンタル「温泉はプールではない!いや、プールだってそうだ。他の人たちが利用してる温泉にいきなり飛び込むとは何事だ!」
リディ「お前はフル・フロンタル!」
フロンタル「そのとおりだ!温泉は全裸で!ゆったりと気持ちよく入るものだ!リディ君。反省したまえ・・・!」
リディ「う・・・そのすみません。初めてでついはしゃいでしまい・・・」
フロンタル「気持ちはわかる。だがゆっくりと体を沈め。目を閉じてみろ。君たちにも見えるはずだ。極楽が・・・」
バナージ「おお・・・無数のマリーダさんやオードリーに抱きしめられてるような感覚」
リディ「嫌な気持ちがかき消されて行く・・・これが温泉」
フロンタル「そう、この温泉の成分による効能は肉体疲労、精神疲労、その他多数の人体を癒す効果がある、今の君たちにぴったりじゃないか」
フロンタル「温泉からあがった後は美味しい食事にマッサージが待っている。さあ共に行こうか、バナージ君。リディ君」
リディ&バナージ「はい!フル・フロンタル!」
フロンタル「その前に・・・君たちは温泉のたしなみ方をしっているのかね?」
リディ「たしなむって・・・疲れた体を癒す・・・違いますか?」
バナージ「温泉は普通のお風呂より暑いしビリビリするし長くは入ってられませんけど・・・」
フロンタル「馬鹿者!!!」
バナ&リディ「びく!!!」
フロンタル「この私が君たち二人に好い温泉のたしなみ方を教えてやろう。まず湯船につかる」
ザバァ
リディ「暖かい・・・」
バナージ「体の疲れがそがれていく・・・」
フロンタル「だが暑くて長くはもたんだろう・・・そういう時は素直に温泉からあがるのだ」
ザバァ
フロンタル「そして露天風呂ならでわだが。外の風に当たりながら貫禄にひたり体を冷やす!」
バナージ「おお・・・気持ちいい・・・」
リディ「風が毛布のように体をなでていく・・・」
フロンタル「今のような暖かい季節ならいいが、冬など寒い季節は注意しろ。風邪でもひかれたらたまらんからな」
フロンタル「風呂から上がっている間はそよ風に身を任せ、会話などを楽しみながらいったん体をある程度冷やす」
リディ「景色を眺めながらほてった体を覚ます。天国だなこれ」
バナージ「熱い体にやさしい風が全身を包み込む・・・これってもう人の極楽の境地ですよ」
フロンタル「そして・・・」
フロンタル「体が冷えたら再び温泉につかるんだ」
ザバァ
バナージ「やば///////俺もう死んでもいいよ」
リディ「もうマーセナス家の事なんてどうでもいいや。最高」
フロンタル「そこで満足してもらっては困るな。この後、君たちには更なる幸福を味わってもらうことになる!」
フロンタル「温泉からあがったら水分補給と美味しい食事が待っている。着替えてすぐに休憩室に集合したまえ」
バナージ「鉢巻に仮面・・・なんか似合ってますね?」
フロンタル「温泉の際はいつもこうだが」
リディ「あの、窓から外見てますけどネオジオングのせいでほかの客が車止められてないぽいですが」
フロンタル「そうか、まあとりあえず休憩所へ行こうか」
休憩室にて
フロンタル「さあ、湯上りでお腹もすいた事だろう。好きなものを頼みたまえ」
バナージ「おれ、ざる蕎麦とおにぎりで・・・!」
リディ「おれ、ビールと焼き鳥で・・・!」
フロンタル「うむ、じゃあお金を渡すから食券を店員に渡して料理を取りに行ってくれ」
リディ「あれ、ここって店員が料理を持ってきてくれるんじゃないんですか?」
フロンタル「君はここの入浴料金を見て何も思わなかったのかね?」
リディ「いや・・・その・・・安くてこんな良い温泉があるなんて・・と思いました」
フロンタル「そうだ。ここは市が経営している第三セクターと呼ばれる温泉の機関だ。安く提供しているぶん経営も節約されている。ここまでいい設備で格安で入れる温泉だ。それくらい問題ないとは思わないか?」
リディ「その通りだ…皆がんばって市民が来てくれるために運営してるんだよな・・・それくらい俺たちが動かなくてどうするんだ!」
バナージ「リディさん!俺も行きますよ!この温泉は皆の想いが募った力を秘めている!皆で一丸となって楽しむんだ!」
フロンタル「その通りだ。リディ君。バナージ君。私はやきそばと生ビールで頼む」
そして・・・
書き溜めてないので遅れてごめんなさい
バナージ「安いのにすごく美味しいおにぎりと蕎麦でした・・・ごちそうさまです!」
リディ「温泉好きに善悪関係ないな・・・ありがとうございます、フル・フロンタル!」
フロンタル「気にすることは無い。これを切欠に君たちとは今後も温泉マイスターとして仲良くして行きたい・・・」
バナージ「それより、アンジェロはどうしたんです?」
リディ「そういえば見かけないな。こういう裸の付き合いだと喜んでついてきそうなのに」
フロンタル「彼をこういう神聖な場所に連れて来ると大惨事になりかねん。母艦の守備につかせているよ」
バナージ&リディ「ほっ・・・」
フロンタル「さて、それより次はマッサージだ。バナージ君。リディ君。君たちの分も予約をしておいた。料金はすでに払ってある。存分にくつろいでくれたまえ」
リディ「もうこの温泉から出たくない・・・」
バナージ「ラプラスの箱が示してくれた意味・・・それって温泉のすばらしさなのかも・・・」
フロンタル「そう思うのなら温泉を愛し、温泉の素晴らしさを体に感じろ!若者たちよ!さあマッサージルームへ!」
リディ マッサージ
マリーダ「リディ、良く来たな」
リディ「あんたは・・・俺があの時殺めた・・・」
マリーダ「実は大破したクシャトリヤから助け出してくれた温泉組合の職員の取り計らいでここでマッサージ屋として雇って貰っているのだ。ありがたいことだ」
リディ「俺を・・・恨んでるんだよな」
マリーダ「いいや・・・お前の立場を考えるなら・・・私はお前を攻める事はできない・・・それに今は私はただのマッサージ屋だ。お前に快適な気持ちになって貰うためにがんばるよ」
リディ「・・・うぅ・・・グス・・・すまない・・・」
マリーダ「肩がだいぶ張っているな・・・徐々にほぐしてやる・・・」
リディ「うぅ天国だ・・・温泉最高・・・」
フロンタル マッサージ
アムロ「体が硬いな。だいぶ無理をしているのだな」
フロンタル「すまないな。アムロ。こんな偽者のマッサージに君をつき合わせてしまって」
アムロ「別に気にしては居ないさ。こう言う娯楽施設に敵味方、そんな感情は抱くもんじゃない。そこ!腰だな!」ズン!
フロンタル「ふおおお!痛気持ちいい!さすがはニュータイプ・・・的確なマッサージだ!」
シャア「まだだ、まだ終わらんよ!」
フロンタル「本物まで出てきたか・・・やはり温泉は・・・やめられん!」
シャア「お前は頑張り過ぎだ。私たち二人で最高の満足を与えてやろう」
フロンタル「ふ・・・良い物だ・・・温泉は・・・」
バナージ マッサージ
バナージ「ぎゃああああああああ!!!」
グキグキ
ドズル「貴様ぁぁぁ!ミネバを愛しているというのならこれくらいのマッサージ、耐えてみせろぉぉ!」
バナージ「どどどど・・どうして俺だけ!」
ドズル「やかましい!ミネバの父である俺に認めてほしいのならこの指圧マッサージ耐えてみせろおおお!」
バナージ「やばい・・・殺される・・・ボタンで係員を呼ばなきゃ!」
ドズル「やらせはせん!やらせはせんぞぉぉぉぉ!!」グキグキ
バナージ「うんぎゃああああ!」
スレッガー「バナージちゃん!悪いけどこれ、マッサージなのよね!」
ドズル「スレッガーよこいつの足裏マッサージを頼む!」
スレッガー「はいよ!」
グイグイ!!!
バナージ「ぎゃああああああああああ!」
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・
フロンタル「それで、どうだった・・・?温泉は」
リディ&バナージ「えっとですね・・・」
リディ「最高だった・・・俺、もう温泉無しじゃ居られない!」
バナージ「すべてが最高でした・・・マッサージ以外は・・・」
フロンタル「こう言う自然に囲まれた温泉に浸かりながら、すべてを忘れ疲れを癒す。ラプラスの箱を上回る存在だと思わんかね?」
フロンタル「私は今後ネオジオンを温泉促進のために役立てようと思う。君たちもよかったら働かないか?」
リディ「そうだな・・・!いまさら連邦にもどれないし!俺、温泉マイスターになるよ!」
バナージ「リディさん・・・俺も温泉の勉強をしていつか温泉を経営するよ・・・そしたらみんなで・・・
フロンタル&バナージ&リディ「温泉による世界平和を!!!!」
ピンポンパンポーン
店内放送
「駐車場に止めてある ネオジオング ユニコーン バンシィ のお客様。他のお客様の車が止められません。直ちに移動をお願いします」
フロンタル&バナージ&リディ「」
完
フロンタル「このとおり大雑把なSSではあったが、実際温泉とはすばらしいものだ。>>1の書いたSSの温泉は実際に今でも>>1が通い続けてる温泉を参考にSSを書いている」
フロンタル「名前や地名や場所をやすやすと公開するわけにはいかんが、昼間は500円前後、夕方300円と大変安い価格で入浴することができる」
フロンタル「市が経営しているので赤字と言うことはなく、市民の憩いの場となっているのだ」
フロンタル「300円なのに数種類の温泉が存在し、楽しめる。休憩室にはマッサージルームや食堂もある」
フロンタル「驚いたことに500円のワンコインで、蕎麦屋顔負けのこしのあるザル蕎麦が食べれたり、低料金で上手なマッサージを受けれることも事実だ」
フロンタル「私はもう夢中で>>1とともに週一のペースで温泉に行っている」
フロンタル「場所は言えんが甲信越とだけ言っておこう」
フロンタル「君たちも人生に疲れたとき、恋愛や仕事、人間関係で悩んでるときは私のように安くていい温泉を探してみるといい。本当に心が癒されるぞ、それではな、温泉マイスターの諸君!」
おわり
ついでに後日
リディ「温泉よかったな・・・」
バナージ「また行きたいですね・・・いけるといいな・・・」
フロンタル「行けるさ」
リデ&バナ「いつのまに!?」
フロンタル「ちょうど君たちも給料が入っただろう。なら数百円料金はUPだが日帰りで美味しい料理のある素敵な温泉をまた紹介しようじゃないか」
バナージ「え!?前行った温泉よりいい場所があるんですか!?」
フロンタル「ああ、今度の温泉は『源泉賭け流し』といって温泉の成分を100%生かした素敵な温泉だ。三種類の温泉があって露天風呂は季節に合わせぬるく暖かい。客に考慮した誰でも入れる温泉になっている。」
リディ「それでそれで!?」
フロンタル「食べ物は。君たちの期待するとおり列記とした食堂があり、揚げ物刺身、ご飯、ラーメンと言った日帰り客を満足させるすばらしい設備がそろっている」
バナージ「え・・・でもそれって以前の格安温泉より高くなるんじゃ・・・」
フロンタル「馬鹿者!」
バナ&リディ「!?」
フロンタル「私のおごりに決まっているだろう!」
バナージ「なんだって!?」
リディ「じゃあ・・・ぜひお言葉に甘えて・・・!」
アンジェロ「だが今回は私も行く・・・!」
バナージ「お前は・・・アンジェロ・・・!」
アンジェロ「大佐が居ながらのけものにされるなど・・・そんなこと許さない!」
リディ「お前・・・そういって温泉をめちゃくちゃに・・・!」
アンジェロ「いや、お前たちと楽しく温泉を楽しみたい・・・私も戦いより娯楽を大事にしたい・・・平和ってさ。そういう物じゃないか・・・?」
フロンタル「ニヤ」
リディ「ニヤ」
バナージ「ニヤ」
アンジェロ「行こうじゃないか!楽しく温泉に!」
一同「俺たちが・・・温泉だ!!」
ハッピーエンド
完
フロンタル「今更に書いた温泉も実際にある安くてすばらしい温泉だ機会があったら是非SSを書こう。今度こそ本当にさらばだ!君たちにもすばらしい温泉とめぐり合えるように!」
FIN
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