スターウォーズと魔法少女まどか☆マギカのクロスオーバーです。
・文章の書き方をろくに知らない
・変な設定あり
・地の文ありだが読みにくい
というダメ過ぎるssですが、読んでいただけたらうれしいです。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406710183
A long time ago in a galaxy far, far away...
STAR WARS
EPISODE2.5 崩壊への序曲
謎のエネルギー!ドゥークー伯爵の基地を急襲したアナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービは分離主義者が探索する新エネルギーの開発計画を発見する。それは人間の感情を莫大なエネルギーに変換する忘れ去られた技術だった。エネルギーを分離主義者に奪われることを警戒したパルパティーン最高議長とジェダイ評議会はアナキンとオビ=ワンを調査に派遣する...
ジェダイ・アンバサドリアル・シャトルで
アナキン「これはすごいですね。僕らの銀河系から30億光年の距離にありますよ。」
オビ=ワン「怖いのか、アナキン」
アナキン「いえ、こんなに遠くに旅立つのは僕らが銀河史上初めてですから、少し不安で...。」
オビ=ワン「不安なんてお前らしくないな。」
アナキン「マスターが心配性過ぎですから、逆になりました。」
オビ=ワン「まあ、お前が設計した新型ハイパースペースエンジンが吹っ飛ばなきゃいいがな。」
アナキン「あの作業きつかったんですよ。アシスタントのR5ユニットなんて欠陥品で工場に送り返してやりました。」
オビ=ワン「そら、そろそろジャンプ地点だぞ。」
アナキン「おっと、エンジン点火!」
オビ=ワン「座標の計算が終了。補助装置セットよし。いつでもいいぞ。」
アナキン「座席の背もたれは元の位置にお戻し下さい。シートベルトをどうかもう一度お確かめください」
アナキン「スタート!」
ワープするジェダイ・シャトル
見滝原で
ほむら「転校イベントは明日...待っててまどか、今度こそあなたを救ってみせる!」
同時刻 地球上空
アナキン「ここですか...きれいな星ですね。」
オビ=ワン「ああ、オルデランとそっくりだ。」
アナキン「探査ドロイドでこの惑星の情報を探ります。」
船倉から探査ドロイドが二体飛び立っていった。
オビ=ワン「透明偽装モードでやれよ。住民たちにはまだ気づかれたくない。」
アナキン「わかってますよ。」
アナキン「どうです、マスター 賭けをしませんか。この惑星の昼と夜のどちらの側に僕らの探すものがあるかです。あなたが勝ったらデックスの店で昼食をおごりますよ。」
オビ=ワン「アナキン...」
アナキン「わかりました、夕食にしましょう。デザートはなしです。」
オビ=ワン「もしかしたら私はお前の気楽さにだいぶ救われているのかもしれないな。」
アナキン「そういえば3POのスイッチを入れるのを忘れてましたね。」
オビ=ワン「なぜ切っていたんだ?」
アナキン「あいつならこんな旅についてきたと知ったら、大騒ぎして暴れだすと思ってスイッチを切ったまま、連れてきたんです。」
アナキンが3POのスイッチを入れる。
3PO「あ、アナキン様、おはようございます。マスター・ケノービも。ところでここはどこですか?」
アナキン「惑星名など知らないな。僕らの銀河系の外だとだけ言っておこうか。」
3PO「なんですって。こちらの惑星はアウターリムのずっと外だとおっしゃるんですか?」
オビ=ワン「残念ながらな。」
3PO「あーっ。私ったら何でこんなところに!来なければよかった。アナキン様、すぐに帰りましょう。こんな未知の惑星で生きて帰れる確率は1/3720です。R2、お前は黙ってろ。ピヨピヨ叫ぶしか能がないくせに。」
オビ=ワン「私は君の同行に反対したぞ。」
アナキン「探査ドロイドが帰ってきました!」
ホログラムに映し出された情報を見る二人
アナキン「ふうん。この惑星の文明はずいぶん遅れてますね。文化レベル0.3ってところでしょうか。」
オビ=ワン「アナキン、この地点のホログラムを見てくれ。」
アナキン「なんです、愛しのサティーン・クライズ嬢に似た女の子でもいましたか?」
オビ=ワン「」ギロリ
アナキン「...ほんの冗談ですよ。」
オビ=ワン「この地点から強いフォースを感じる。」
アナキン「その地点の住民の言語の音声データです。3PO、この言葉なんだか分かるか?」
3PO「少々お待ちを...どうやらこれボッチ語と同じですね。彼らはこの列島を日本、この街を見滝原と呼んでいるようです。」
オビ=ワン「よし、調査はここから始めよう。R2、エンジン点火。見滝原に向かってくれ。」
R2が口笛のような電子音を上げる。了解と言いたいらしい。
アナキン「現在、見滝原上空。着陸地点はあの廃工場でいいでしょうか。」
オビ=ワン「ああ、透明偽装を忘れるな。」
そのとき、緊急警報が鳴った。甲高い音が二人の耳を切り裂く。
アナキン「どうした?!R2、状況報告!」
3PO「1時の方向に巨大障害物です。回避してください!」
オビ=ワン「あれか?!」
船の窓からは異形―そうとしか呼べないような物体が見える。そこから生えた触手が船のエンジンに向かって伸びる。
アナキン「あれはなんです?」
オビ=ワン「なにかは知らんが、ぶつからないほうがよさそうだ。」
アナキン「だめです!エンジンが出力不足です!」
触手が鞭のようにしなり、船のエンジンを直撃する。
アナキン「つかまってください!着陸します!」
オビ=ワン「墜落だろ?」
アナキン「降りたら同じですよ!」
アナキン「R2、船の全エネルギーをスラスターに回せ!」
オビ=ワン「姿勢制御装置は完全にいかれてる。安定翼だけでいけるか?」
アナキン「黙ってて!」
シャトルはフラフラとしながらも、なんとか水平を保っている。
アナキン「まずい、ランディングギアが出ません!」
オビ=ワン「脱出しないと!早く!」
アナキン「3PO、R2、座席につけ!脱出する!」
シートがシャトルから飛び出した。パラシュートがシートから射出されて、降下し始めるのと同時に、船は墜落し大爆発を起こす。
3PO「ああ、なぜ私はいつもこんな目に~!」
オビ=ワンとアナキンは不意にシートから飛び出し、ライトセーバーを取り出し「それ」に斬りかかった。
アナキン「僕が右をやります、マスターは左を!」
オビ=ワン「ありがたいね、私が触手の多いほうとは。」
そのとき、突然なにかが投げ込まれた。球状で黒光りしている。
オビ=ワン「爆弾だ!離脱しろ!」
二人がフォース・ジャンプで離れた瞬間爆弾は爆発し、異形の「それ」は消えた。
二人は初めて「それ」を取り囲んでいた空間に気づき、消えていくのが分かった。
アナキン「ハアハア...何なんです、今のは?それに誰があの爆弾を?」
???「私よ。」
アナキンとオビ=ワンは振り返り、声の主を見た。
オビ=ワン「き、君が?」
二人の目の前には、黒髪の少女―14歳くらいだろうか―が立っていた。しかし見た目の割にはずいぶんと落ち着いている。
オビ=ワンはメイス・ウィンドゥを思い出した。
???「あなたたち、どうしてこんなところにいるの?」
アナキン「それはこっちも聞きたいよ。どうして君みたいな女の子があんな妙なやつを倒せた?」
???「え、英語?」
???「な、ないすとぅみーちゅー、ま、まいねーむいず...」
オビ=ワン「どうやら翻訳機を合わせたほうがよさそうだ。アナキン、ボッチ語に。」
オビ=ワン「よし、これでいいだろう。君、私の言うことが分かるか?」
???「え、ええ...」
オビ=ワン「私はオビ=ワン・ケノービ。ジェダイ・マスターだ。君に危害を加えるつもりは全くない。」
アナキン「僕はアナキン・スカイウォーカー。ジェダイ・ナイトだ。君の名前は?」
???「私の名前は、暁美ほむらよ。」ファサッ
アナキン「アケミホムラ?変わった名前だな。」
ほむら「よく言われるわ。」
オビ=ワン「失礼だが、なぜ君はこんな危険なところににいる?あの物体は何だ?」
ほむら「...ここでは危険すぎる。私の家に...あ、でもあなたたち男よね...」
アナキン「へえ、ずいぶんと大人ぶるんだな。安心していい、僕らは聖人君子みたいなもんだぜ。」
ほむら「ならいいけど...」
暁美宅もといほむほーむ
アナキン「魔法少女?アイエゴの月のあれか?」
ほむら「アイエゴの月が、何か知らないけど、つまりあなたたちは別の銀河から来たのね?」
オビ=ワン「そういうことだ。」
アナキン「で、ここまでの話を僕なりにまとめると、君は魔法が使えるかわい子ちゃんで、魔女とか言うガンダークよりいかれたやつと戦ってると?」
ほむら「そういうことよ。かわい子ちゃんってもう一回言ったら、爆弾投げるわよ。」
オビ=ワン「ところで、君の言う魔法と我々の言うフォースは同じと考えていいんだろうか?」
ほむら「そう考えてもらっていいと思うわ」
オビ=ワン「で、君たち魔法少女の使うのがライトサイドのフォース、魔女の使うのがダークサイドのフォースなのか...」
アナキン「でも、なぜ君たちは魔女と戦うんだ?なぜ魔法少女になった?」
ほむら「それは...秘密よ。」
ほむら「で、あなたたちは何をしにここにやってきたの?」
アナキン「僕たちはちょっとしたエネルギーを探しにきたんだ。人間の感情を莫大なエネルギーに変換する方h...ちょい待ち 何?」
アナキンが驚くのも無理はない。ほむらが急に銃をアナキンの眉間に突きつけたのだ。
ほむら「あなたたち、インキュベーダーの仲間なの?」
ほむらが安全装置を解除する音が妙に大きく聞こえる。
オビ=ワン「待ってくれ。インキュベーダーとはなんだ?初耳だが。」
ほむら「本当に知らないのね?」
アナキン「幼稚園の絵本には載ってなかったしね。」
ほむら「ならいいわ。インキュベーダーは基本的には嘘をつかないから、信用する。あなたたちが知らないものと仲間だと嘘をつく必要はないもの。」
オビ=ワン「差し支えなければ教えてくれないか インキュベーダーとは何者だ?」
ほむら「...ペテン師の極悪宇宙人よ。」
???「それはひどいんじゃないかな。僕たちは君たちのためにやっているとも言えるんだよ。」
ほむら「...どの口がそういえるのかしら?」
アナキン「なんです、この妙な白大福は?」
???「はじめまして アナキン・スカイウォーカー、オビ=ワン・ケノービ。僕はキュゥべえ。魔法少女になって魔女と戦ってくれる子を探しているんだよ。」
オビ=ワン「なぜ私たちの名前を知っているかは聞かないよ。不思議なことには慣れっこなんでね。」
QB「そのようだね。君たちはジェダイ・ナイトなんだろう?」
アナキン「ジェダイのことも知っているのか?」
QB「僕たちインキュベーダーは君たちより遥かに長く宇宙を見てきているからね。ジェダイとシスの戦いもずいぶんとみせてもらったよ。」
QB「もちろん、今シスが1000年ぶりに現れて君たちの銀河系ではフォースのバランスが大きく崩れかけていることも知っているよ。」
オビ=ワン「君は今のシス卿が誰か知っているのか?」
QB「知っているけれど、君たちに教えなければならない理由はなんだい?僕たちは君たちのフォースには全く影響されないし、関係のないことなんだからね。」
QB「言っておくけれど、僕にはマインドトリックは効かないよ。知りたければ自らのフォースで導き出すべきだ。」
不意にR2がQBの前に立ち電撃を浴びせかけた。
QB「うわっ」キュップイ...
アナキン「いい子だ。」
3PO「R2、なにをやってるんだ?そんな簡単に人にはけんかを売っちゃいけないと言ったはずだろう。私みたいな気の長いやつばかりじゃないんだぞ。」
オビ=ワン「やれやれ、お前のドロイドはお前に似て短気だな。もう少し彼を問い詰めればシスに大きく近づけたかもしれないのに。」
アナキン「マスター、ぬいぐるみはしゃべるものじゃありません。ニコニコして黙ってるものですよ。」
ほむら「まあ、あなたたちのエネルギーの回収は考え直したほうがいいんじゃないかしら。」
オビ=ワン「なぜだ?」
ほむら「私の考えているものとあなたたちが考えているエネルギーが同じだとすると、確かにそのエネルギーは莫大で宇宙の寿命をも延ばすらしいわ。でも、それは一人、いえ何人もの人の命を犠牲にする恐ろしい方法よ...」
オビ=ワン「ふむ、私たちとしてもそんな犠牲はなんとしてでも避けたいところだ...」
オビ=ワン「どうだろう ほむら、私たちも魔女退治に同行させてはもらえないだろうか?」
ほむら「えっ?」
オビ=ワン「私たちも魔女には非常に興味があるし、フォースのダークサイドの側面を知るいい機会だ。エネルギーに関しても情報は集めておきたい。」
ほむら「...自信はあるんでしょうね。」
アナキン「僕、選ばれし者だもん。」
オビ=ワン「」バシッ
アナキン「...なんか言うべきかなって。」
ほむら「...まあいいわ。でも結界内では絶対に私の言うことを聞いて。さもないと、あなたたちをいざというときに守りきれないから。」
アナキン「やれやれ、こんな子供に心配されるとはね...」
シャルロッテの結界
ほむら「待ちなさい、巴マミ、今度の魔女は私が狩る。あなたたちは手を引いて。」
マミ「この先には美樹さんとQBがいるのよ。」
ほむら「彼女の安全はわたしが保証するわ。」
マミ「あなたに任せろと?あら、そちらは外国の方かしら?Hello?」
アナキン「大丈夫だ、僕らはボッチ語―じゃない、日本語を話せる。」
マミ「ちゃんと外国語は勉強しているのね。」
マミ「そちらのロボットたちは?」
3PO「よくぞ聞いてくれました。私はC-3PO プロトコル・ドロイドです。600万の宇宙言語に精通しております。それからこいつは相棒のR2-D2です。」
R2が親しげな音を上げる。
マミ「600万?素晴らしいわね、3POさん」
3PO「なんですって。皆さん聞きましたか?私が素晴らしいですって。素晴らしい…」
アナキン「あまりほめないでやってくれ。一ヶ月この文句を聞かされる僕の身にもなってみろ。」
ほむら「…とにかく、あなたたちは手を引いて。」
マミ「信用すると思って?」
不意にほむらたちにリボンが結びつく。きつく縛られ身動きがとれない。
ほむら「くっ これまでの魔女とは訳が違うの!」
アナキン「おい、放してくれよ。女の子はおしとやかなのが一番だぜ。」
オビ=ワン「初対面の人にこれか。気に入ったね。日本は素晴らしい国だ。」
3PO「助けて 出してくださーい!」
マミ「行きましょう。鹿目さん。」
まどか「は、はい。」
二人が立ち去る。
オビ=ワン「ほむら、君の魔法で切断できないのか?」
ほむら「無理よ、このリボンも魔法製なんだから。」
オビ=ワン「フォースも駄目か。仕方ない、古典的な方法でいこう。アナキン、ライトセーバー借りるぞ。私のには手が届かない。」
アナキン「30分で10クレジットですよ。」
オビ=ワン「黙ってろ。」
R2「」ギコギコ
3PO「R2、あんまりいい考えとは思えないけどな。地上まで距離が…」
一同「アッー!」
アナキン「次からはカーペットを敷いたところでやろう…」
結界奥で
マミ「体が軽い、こんな気持ちで戦うなんて初めて!」
マミは何本も銃を出し、使い魔を軽快にさばいていく。
マミ「もう何も怖くない!」
マミ「わたし…一人ぼっちじゃないもの」
さやか「マミさん!」
マミ「お待たせ。」
さやか「よかった~、間に合った!」
QB「!? 気をつけて、出てくるよ!」
お菓子の魔女が姿を現す。一見ぬいぐるみのようにかわいらしい姿をしている。
マミ「せっかくのトコ悪いけど…いっきに決めさせて…」
マミ「もらうわよ!!」
弾丸を食らった魔女が突き上げられる。
さやか「やったあ!」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
特大の大砲のような銃から飛び出たリボンが魔女の体に命中し、魔女の体が風船のように膨らむ。いや、膨らんだだけではない。
魔女の顔からもうひとつ顔が飛び出してきたのだ。
その笑顔は不気味極まりなく、まどかたちの背筋は凍りついた。
それが、魔女の本体だったのだろう。その魔女はマミに首を文字通り伸ばし、大きな口をあけた。
牙がマミの顔を包み込むように見えた。
まどか「!」
さやか「!」
ピシッ
ほむら「間に合った…」
オビ=ワン「時間停止か。便利だがずるくないか?」
ほむら「私の武器は巴マミのような魔法のものじゃないから。このすきに銃や爆弾で攻撃してしまうのよ。」
アナキン「ま、ジェダイにブラスターは似合わない。ライトセーバーで片をつけてやる!」シュイン!
オビ=ワン「待てアナキン、彼女たちを避難させないと。」
ほむら「ちょっと、あなたたちが戦うの?!」
アナキン「いいじゃないか、普通の銃でもダメージを食らうならライトセーバーでもいけるはずさ。それに僕らは最強の剣士って言われたんだぜ?」
ほむら「止めても無駄みたいね…いいわ、巴マミたちは私に任せて。」
アナキン「よしほむら、時間停止解除だ!」
ほむら「結構大きいけど本当に大丈夫?」
オビ=ワン「ケイト・ニモーディアのときよりましさ。」
アナキン「お先に、マスター!」
アナキンがジャンプしていった。
オビ=ワン「何度泣かされたか…」
アナキン「おっと、デカブツ、こっちを向けよ!」
オビ=ワン「アナキン!やつの注意を引いてくれ!その隙に私が背中から斬りつける!」
アナキン「今日は僕がおとりか、たまには悪くないか。」
アナキンは魔女の顔にライトセーバーで斬りつけた。魔女は顔をゆがめている。
オビ=ワン「背中にも注意を払うべきだよ、デカブツくん。」
まどか「ほむらちゃん、あの人たち誰…?」
ほむら「…知り合いよ。」
オビ=ワン「ほむら!こいつの中に爆弾を仕込む!君の爆弾をくれ!」
ほむら「無理よ!遠すぎて届かないわ!」
オビ=ワン「フォースを使う!私を信じろ!」
ほむら「…馬鹿ね えいっ!」
オビ=ワン「よしっ、つかまえた!」
オビ=ワン「アナキン!離脱する!」
アナキン「今だ、ほむら!起爆しろ!」
ほむら「ええ!」ポチ
盛大な爆発音が響き、魔女の体のあちこちから煙が出て、魔女は力なく倒れ、散った。
アナキン「任務成功。」ニッコリ
さやか「…くぅ~、超カッコイイ!しかも二人ともかなりのイケメン!さやかちゃんの婿候補に加えてあげよう~!」
まどか「さやかちゃん、初対面の人にそれは失礼だよ…」
マミ「あ、あの助けてくれてありがとうございました…」
オビ=ワン「私たちは何もしてない。お礼はほむらに言うといい。」
マミ「…暁美さん、ありがとう…」
ほむら「…たいしたことはないわ、結界で行方不明者が出たら面倒なだけ。」
まどか「あ、あの、あなたたちはどなたですか…?」
オビ=ワン「ああ、自己紹介がまだだったね。私はオビ=ワン・ケノービ、ジェダイ・マスターだ。よろしく。」
アナキン「僕はアナキン・スカイウォーカー、ジェダイ・ナイトさ。よろしくな。」
さやか「私、美樹さやか。さやかって呼んでね。」
マミ「私は巴マミです。」
まどか「わ、私は鹿目まどかです…。」
さやか「ねえねえ、ジェダイってなに?」
アナキン「あー、なんていうか、その、魔法少女みたいなもんさ。」
マミ「あなたたちも、魔女と戦ってるんですか?」
オビ=ワン「まあ、シスという魔女みたいなものとも戦ってるね。」
さやか「じゃあ、シスってなに?」
マミ「あの、積もる話になりそうだから、続きは私の家で…?」
まどか「あれ、QBがいないよ。」
さやか「ほんとだ。QB~!」
マミ「きっと疲れちゃったのよ。夜には帰ってくるでしょうから心配いらないわ。」
マミホーム
アナキン「このケーキ、なかなかうまいな。」パクパク
オビ=ワン「この紅茶も最高だ。おみやげに買って帰ろうかな。」ゴクゴク
さやか「…って、なにむしゃむしゃ食ってんの!?あんたたち宇宙人なんでしょ!?」
アナキン「そんなに驚くことか?」
さやか「いや、普通驚くわ!」
まどか「で、アナキンさんたちは別の銀河系から来たんですか?」
オビ=ワン「そうだよ。」
さやか「で、なんで地球に来たの?」
オビ=ワン「私たちはあるエネルギーを求めていてね。その調査に来たんだ。」
アナキン「で、ほむらが言うには、そのエネルギーは魔女と大きく関係してるらしいから、調べてるってわけさ。」
マミ「じゃあ、グリーフシードについても話しておいたほうがいいかもしれないわね。」
アナキン「なんだい、グリーフシードって?」
マミ「これよ。」
オビ=ワン「これは驚いた。フォースのダークサイドを強く感じる…」
マミ「グリーフシードは魔女を倒したあとに出るの。魔女の卵でもあるのよ。でも、私たちのソウルジェムの濁りを浄化してくれるの。ほら。」
オビ=ワン「ふむ、グリーフシードか…。なかなか興味深い、ちょっと見せてくれ。」
マミ「どうぞ。」
アナキン「マスター、ホロクロンみたいに情報が隠されているなんてことありませんかね?」
オビ=ワン「ないと思うが…少し見てみよう。」
まどか「えっ、なにするの?」
アナキン「しっ、静かに。フォースの瞑想でグリーフシードを分析してるんだ。」
しばらく目を閉じて座っていたオビ=ワンだったが、やがて目を開けた。
オビ=ワン「駄目だ。何も読み取れない。情報がまだ不足しているな…。」
オビ=ワン「マミ、しばらく私たちにこれを貸してもらえないか?」
マミ「…少し足りないんだけど…まあいいわ。貸してあげる。」
オビ=ワン「ありがとう。」
マミ「そういえば鹿目さん、美樹さん、魔法少女体験ツアーはもうおしまいよ。」
まどか「えっ?」
さやか「そんなぁ…」
マミ「私が死にかけるところ見たでしょ?やっぱりあなたたちをこんな危険な目に合わせるわけにはいかないわ。」
まどか「で、でも、マミさんは一人じゃないって約束したのに…」
ほむら「心配ないわ。私が巴マミとパートナーを組むから。」
マミ「え?」
ほむら「なに?不満かしら?」
マミ「い、いいえ。これからはよろしくね。暁美さん。」
ほむら「こちらこそ。」
ほむら(巴マミを引き入れることが出来た…いい状況ね。)
さやか「やばっ。もうこんな時間。もう帰んなくっちゃ。」
まどか「ああ~私も。」
オビ=ワン「では、そろそろ私たちもおいとましよう。マミ、おいしいケーキだったよ。」
まどか「マミさん、明日もまた来ていいですか?」
マミ「ええ、もちろん。明日はクッキーを作って待ってるわ。」
アナキン「R2、3POを起こしてやれ。」
さやか「さっき、スイッチ切っちゃったもんね~。こんなロボットと生活してるって神経太いよね、あんたたち。」
ほむら「巴マミ、今日のパトロールは私がやるわ。」
マミ「ありがとう、暁美さん。じゃあ、また明日ね。」
さやか「さよなら~。」
ほむらたちはマミのマンションを出て、歩き出す。夕日が真っ赤であった。まるでタトゥイーンのように。
まどか「あの、アナキンさんたちはどこに泊まるんですか?」
アナキン「ああそれね…。実は乗ってきたシャトルに泊まる予定だったんだけど、ちょっと吹っ飛んじゃって。」
さやか「なにがあったの!?あんたの宇宙船で!」
オビ=ワン「まあ、ジェダイの場合は野宿も訓練してるから大丈夫だよ。」
まどか「ええ?でも風邪ひきますよ。私の家でよかったら泊まりますか?」
ほむら(まどかの家に…?私だって今までのループで泊まったことないのに…。)
さやか「ほ~、まどか、顔が赤いぞ~さてはアナキンに惚れちゃったかあ?」
まどか「ち、違うよ。///」
ほむら(断りなさいよ、二人とも…。)
オビ=ワン「いいのかい、まどか?」
まどか「たぶん…二人とも悪い人じゃないんだし…」
アナキン「じゃあ、お言葉に甘えて…」
さやか「なんか、アナキンってカッコイイけど図々しいとこあるな…」
ほむら(なぜ私は銃を握り締めてるのかしら…)
まどホーム
まどか「ただいま~ママは?」
知久「おかえり。今日はママは出張じゃないか。おや、その人たちは?」
オビ=ワン「はじめまして。オビ=ワン・ケノービと申します。娘さんのご厚意に甘えて…」
アナキン「アナキン・スカイウォーカーです。」
まどか「この人たち、泊まるところがないんだって。パパ、泊めてあげて?」
知久「う~ん…」
まどか「お願い!」
知久「…まあいいか。目を見てると悪い人じゃなさそうだ。」
まどか「ありがとう、パパ!」
オビ=ワン「どうもすみません。」
アナキン「ほら、3PO、R2、ちゃんと脚を拭けよ。」
知久「ロボットまで!にぎやかなお客さんだなあ。」
知久「まどか、寝室に案内して差し上げて。」
まどか「はーい。」
今日はここまでです。キャラ崩壊や3POとR2の空気感がすごくてすみません。
また明日、投下できたら投下します。
夕食の時間になってアナキンたちは食堂に降りた。
知久「お待たせ。今日のご飯はカレーだよ。」
タツヤ「カレー!カレー!」
知久「どうぞ食べてみてください。」
オビ=ワン「ありがとうございます。」
アナキン「カレー?マスターは知ってますか?」
オビ=ワン「いいや。」
アナキン「あ、ではいただきます。」パクッ
オビ=ワン「こ、これは…。」
アナキン「し、死ぬほどうまい…。」パクパク
知久「ははは、気に入ってもらえてよかった。」
オビ=ワン「いや、本当においしい。」
オビ=ワンは味わうように優雅にカレーを食べていた。アナキンはあまりにうまいのか、顔も上げずに食べ続ける。
まどか「アナキンさん、カレーが頬についてますよ。」
アナキン「ん?」ペロッ
アナキン「ありがとう、そういえば君は…。」
まどか「な、なに?私の顔にもなんかついてる?///」
アナキン「いや、ちょっと思い出したことがあってね。」
まどか「え、なにを?」
アナキン「いや、なんでもない。忘れてくれ。」
夕食が終わりまどかたちはリビングに移った。タツヤはどうもR2が気に入ったようで離れない。
タツヤ「あー、あー。」
知久「こら、タツヤ、あまり人に―じゃない、ロボットをひっかいちゃだめじゃないか。」
アナキン「ハハハ…。」
知久「まったく…。これで遊んでなさい。」
知久は積み木を取り出し、タツヤの前に置いた。タツヤは早速嬉しそうに積み木を積み上げ始めた。R2もアームを出して手伝っている。
3PO「あの、アナキン様、オイルをいただけませんか?」
アナキン「ああ、オイルか…。船と一緒に積んだからなあ…。」
アナキン「すみません、知久さん、オイルとかありませんか?ちょっとこいつらにやりたいんです。」
知久「オイルか…。車のやつでよければ…。」
アナキン「ああ、それで大丈夫です。お願いします。」
知久がガレージに案内して3POにオイルを渡した。3POは早速飲み始めた。
3PO「ありがとうございます。オイル酒のおかげでほんとに生き返りました。」
3PO「地球のワインはおいしいですね。」
知久「地球の?」
オビ=ワン「なんでもありませんよ、ハハハ(地球人は宇宙人に会うのが珍しいようだから、隠しておいたほうがいいか…)。」
アナキンたちがリビングに戻るともう九時を回っていた。
知久「まどか、明日も学校なんだから、早く宿題やって寝なさい。」
まどか「あーっ、宿題忘れてた!」
オビ=ワン「その様子じゃ量は多いみたいだな。」
まどか「英語と数学がたくさんあるの!」
アナキン「僕、数学得意だから教えてやるよ。」
3PO「英語なら私がお教えいたしますよ、鹿目様。」
まどか「ほんとに?」
知久「すみませんね。」
まどか「じゃ、持ってくる!」
まどかが走っていった。
オビ=ワン「娘さんはいい子ですね。あんな素直な子もいまどき珍しい。」
知久「素直すぎて困りますよ。」
アナキン「僕の14くらいのときにそっくりだなあ。」
オビ=ワン「よく言えるな。あれほど生意気なパダワンを私は見たことないぞ。」
アナキン「マスターほどくそまじめなジェダイもいませんよ。」
知久「お二人は仲がいいんですね、まるで兄弟だ。」
オビ=ワン「そうですかねえ。」
まどか「持ってきたよ!」
アナキン「よし、数学のノートを貸せ。」
アナキン「いいか、正三角形の内角はすべて60°だから、∠ABCは…。」
一時間後
まどか「終わった~!」
アナキン「分かれば簡単だろ!」
まどか「うん!明日さやかちゃんに自慢しちゃお~。」ウェヒヒ
まどか「3POさんも分かりやすかったよ!」
3PO「光栄です。なにしろ私600万語に精通しておりますから。」
まどか「あーっ、もうこんな時間!おやすみなさ~い。」
一同「おやすみ。」
寝室で
オビ=ワン「アナキン、このことはジェダイ評議会に報告すべきだ。」
アナキン「同感です。」
アナキン「R2、ハイパースペースリレーの秘話通信でジェダイ聖堂につなげ。」
R2がホログラムのジェダイ評議会を映し出した。
ヨーダ「マスター・ケノービ、調査はどうじゃ?」
オビ=ワン「はい、マスター・ヨーダ、エネルギーの源の惑星に上陸、調査を開始しております。」
メイス「それで収穫は?」
オビ=ワン「はい、エネルギーに大きく関係していると思われる人物に接触してに成功しました。」
ヨーダ「ほう、それで得たことはあるかの?」
オビ=ワン「エネルギーは確かに存在するようです。その大きさは宇宙の寿命をも延ばすほどだそうです。ただし、大きな犠牲を払うことになると…。」
ヨーダ「人の命を犠牲にすると?」
オビ=ワン「そのようです。さらに詳細な調査を始めるつもりです。」
クーン「オビ=ワン、ほかにも何かあるようだな。」
オビ=ワン「はい、調査の過程で、魔法少女とインキュベーダーなるものの存在を確認しました。」
メイス「魔法少女?インキュベーダーだと?」
オビ=ワン「また、魔女と呼ばれるシスとよく似たものも確認済みです。」
ヨーダ「その、魔法少女とはなんなのじゃ?」
オビ=ワン「魔法少女とは希望の象徴であり、魔女を倒す使命を担うものだそうです。我々ジェダイとよく似たところもあります。」
クーン「インキュベーダーとは?」
オビ=ワン「少女を魔法少女にする力を持ったものだそうです。我々より遥かに長く宇宙を見ているそうで、シスの正体も知っている模様です。」
メイス「オビ=ワン、その者は信用できるか?」
オビ=ワン「嘘はついていないようです。ただ、フォースの存在を彼からは感じられないので接触は慎重に行うつもりです。」
ヨーダ「では、マスター・ケノービ、スカイウォーカーは引き続き調査を続行せよ。また、シスの正体も聞き出すのじゃ。」
クーン「私もジェダイ公文書館で魔法少女のことを調べてみる。」
オビ=ワン「感謝します、マスター・プロ。」
メイス「よろしい。閉会する。」
R2のホログラムが消えた。
今日はここまでです。まどかの家に二人を泊まらせたのは、アナキンに温かい家庭を知ってもらいたかったからです。EP3でああならなかったら、こういう家庭を作れたかもしれないので…。
また明日の投下はするつもりです。出来なかったらごめんなさい。
遅くなってすみません
では、本日の分を
アナキン「マスター、明日の調査というと何を?」
オビ=ワン「ほむらの証言では原因不明の事故、自殺はかなりの確率で魔女のせいらしい。だから、明日はR2にこの星の警察のデータベースにアクセスさせて調べてみよう。」
アナキン「では、僕はR2のアンテナの受信強度をアップしておきましょう。」
翌朝、食堂にはまぶしいばかりの光が差し込み、ミルクの入ったグラスにはキラキラとした光が楽しげに踊っていた。
まどか「おはよー。」
知久「おはよう、しっかり食べて。」
アナキン「でも、急いで食うなよ。とんでもないことに巻き込まれるかもしれないから。」
オビ=ワン「フローラムのときみたいにな。」
まどか「フローラム?」
オビ=ワン「ちょっと、敵を捕まえに行ったときに、そこのボスから酒を振舞われてね。そのとき一気に飲んだらこいつは倒れてしまって、拘留されたんだよ。」
アナキン「マスターだって無様に倒れてたじゃないですか。」
オビ=ワン「…あれは、お前のことを試してたのさ。」
アナキン「よく言いますよ、僕があなたの命を助けたのは9回もあるのに。」
オビ=ワン「8回だ。ケイト・ニモーディアの件は数に入れるな。」
まどか「ほんとにアナキンさんとオビ=ワンさんは仲がいいんだね、アナキンはさやかちゃんにちょっと似てるかも…。」
アナキン「冗談はよしてくれ。僕はあんな妙な髪の色はしてないし、見たこともないね。」
知久「…コホン。まどか、時計を見てごらん。」
まどか「へっ?ああ、行ってきまーす。」
知久「行ってらっしゃい。」
アナキン「僕の手伝った宿題忘れるなよ。」
オビ=ワン「…では、知久さん。ごちそうさまでした。本当に料理がお上手ですね。」
知久「いやあ、僕なんてまだまだ…。」
アナキン「お皿洗い手伝いますよ。」
知久「いえいえ、大丈夫ですよ。」
アナキン「まあまあ、遠慮せずに。」
アナキンが軽く片手を動かした。
知久「えっ?皿とスポンジが急に動きだした?」
知久の言うとおり、皿は飛び上がり、スポンジは皿を洗い始めた。洗い終わった皿は干されていき、戸棚へと戻されていく。
オビ=ワン「では、私は掃除を。」
オビ=ワンも手を動かした。
掃除機が物入れから飛び出し、部屋を走り回る。ぶつかりそうでぶつからないのはオビ=ワンの腕なのか。
15分後
アナキン・オビ=ワン「終了。」
知久「いやあ、すごい。こんな手品は初めて見ました!」
アナキン「マスター、こんなに感心されるなら、この星でマジシャンでも始めますか。」
オビ=ワン「会場になりそうな場所を調べておこう。」
オビ=ワン「では、知久さん、私たちも少し出かけてきます。」
知久「どちらへ?」
アナキン「観光で街を見てきたいんです。」
知久「では、どうぞ見滝原を楽しんできてください。」
まどかの家から、二人とR2-D2は歩いて10分ほどの公園にたどり着いた。C-3POは知久の手伝いをしたいと言って(本音としては、もう魔女に会いたくないのだろうが)、まどかの家に残っていた。アナキンも一流議員の家で執事として働いている3POなら大丈夫だと思っている。そそっかしいところもあるが…。
アナキン「よし、ここなら人も来ないでしょう。R2、とりあえず見滝原警察署のデータベースに衛星経由でアクセスして、ここ5年間の原因不明の事故、自殺を集められるだけ集めてくれ。」
R2はアンテナを出し、上空に向けた。
オビ=ワン「それが終わったら見滝原市内の地図と照合して、場所のパターンも割り出してくれるか?」
R2はお安い御用だというようにさえずった。
まどかたち三人の登校路
さやか「ああっ、宿題忘れた~!まどか様、見せて~!」
まどか「いいよ。」
さやか「へえ、あんたにしちゃ珍しいね、あんたも忘れてること多いのに…って、なにこの完璧な証明!?」
まどか「数学はアナキンさんに英語は3POさんに教えてもらったんだ、だから英語も終わってるよ。」ティヒヒ
さやか「くぅ~、アナキンって強くてイケメンなだけじゃなくて数学も出来るだと?!まどかの婿候補としては完璧じゃありませんか~!」
仁美「鹿目さん、顔が赤いですわよ?」フフフ
まどか「だから、違うって…///」
さやか「しかーし!あたしに隠れてアナキンとくっつくのは許さーん!まどかはあたしの嫁になるのだ~!」ダキッ
まどか「またあ?もういいよう…。」
仁美「…コホン。でもその、スカイウォーカーさんとケノービさんに私も会ってみたいですわ。」
さやか「おおっと!ライバル登場でまどかの恋の行方は早くも分からなくなってまいりました!」
まどか「ううっ…。」
ほーむルーム
早乙女「今日は皆さんに大切なお話があります。心して聞くように。」
早乙女「ポテトチップスなどの大袋に入ったお菓子は、袋から直接取りますか?それともお皿に出して食べますか?はい、中沢くん!」
中沢「えっ、えっと、どっちでもいいんじゃないかと…。」
早乙女「その通り!どっちでもよろしい!」
早乙女「女子の皆さんは…(以下略)。」
さやか「こんどはポテチかよ…。」
放課後
マミホーム
アナキン「よう、来たな。」
さやか「自分の家みたいにくつろいでるよ、この人…。」
マミ「クッキー焼けたわよ~。」
アナキン「どれどれ。」パクッ
アナキン「う~ん、うまい。ほら君たちも食べたまえよ。」
さやか「あんたが作ったんじゃないよね!?」
まどか「あれ、オビ=ワンさんは?」
アナキン「魔女が出たときのために、土地勘をつけておきたいってこのあたりをまわってるよ。あと5分で来ると思うよ。」
5分後
オビ=ワン「いやあ、お待たせした。魔女のパターンをつかめたから、いくらか場所を絞っておいたよ。」
マミ「えっ、ほんとに?」
オビ=ワン「R2、地図を出してくれ。」
R2はホログラムの地図を投影した。見滝原の地図で、一部の場所に赤いマークがついている。
アナキン「今までの事故、自殺を分析した結果、これらの場所に魔女は出現すると考えられるんだ。」
ほむら「確証はあるの?」
アナキン「それはR2を信じろっていうしかないが、彼は一度も間違ったことがないぞ。」
マミ「では、今日のパトロールはこの区域を中心に回ってみましょう。」
アナキン「僕たちも今日は手伝うよ。僕はここ、マミはそこ、マスターはあそこを見てまわろう。」
マミ「でも、誰かが魔女を見つけたとしたら、どうやってあとの二人がそこに向かうの?」
オビ=ワン「君たちはいつもどうしているんだい?」
マミ「私たち魔法少女は普通テレパシーを使うけど…。」
アナキン「テレパシー?そんなことまでできるのか?」
マミ「ええ。」
オビ=ワン「しかし、私たちにはその方法は無理だな。仕方ない、コムリンクを渡しておこう。」
さやか「コムリンク?」
アナキン「通信機のことさ。さあ、マミ、ほむら。これが君たちの分。一応、まどかとさやかにも渡しておこうか。」
ほむら「どうやって使うのかしら?」
オビ=ワン「ここをこう押すと、相手のホログラム映像が写る。このボタンで受信だ。」
まどか「ふーん、なんかカッコイイね。」
アナキン「何が起こるかわからないから一応、常に身に着けておいてくれ。」
見滝原市 02:34
マミ「こちらマミです。西地区異常ありません。」
アナキン「こちらアナキン。東地区異常ありません。」
オビ=ワン「オビ=ワンだ。北地区異常なし。」
アナキン「南地区はどうする?R2の分析では魔女が現れる確率は0.000001%だけど。」
マミ「構わないと思うわ。南地区は商業区でにぎやかなところだから、私の経験上から言っても魔女は現れないでしょうね。」
アナキン「へえ、じゃあ今日のパトロールは終わりでいいかい?」
マミ「ええ、私はもう休むわ。明日も宿題どっさりだし。」
オビ=ワン「そうか。ではおやすみ。」
マミ「おやすみなさい。」
マミの通信が切れる。
オビ=ワン「…アナキン、ちょっとこっちへ来てくれ。見せたいものがある。」
アナキン「なんです。マミには見せられないものなんですか?」
オビ=ワン「ああ、お前がよく知っているものだ。」
アナキン「マスター、いったいなにを見つけたんです?」
オビ=ワン「ここのフォースだ。視てみろ。」
アナキンが目を閉じ、フォースに身を委ねはじめた。
アナキン「お待ちを。…ダークサイド?魔女じゃないな…これは…ドゥークー!?」
オビ=ワン「おそらくな。彼のフォースには独特の『気品』が備わっている。」
アナキン「じゃあ、あいつがいるんですか。今ここに?」
オビ=ワン「いや、正確にはさっきまで『いた』だ。」
アナキン「追いますか?いえ、追いましょう。」
オビ=ワン「いや、あいつの逃げ足の速さは知っているだろう。ここで焦っても無駄骨だ。それに忘れるな。夜の闇というものは恐ろしい結末を招くことがある。」
アナキン「…はい。」
オビ=ワン「もう、3時だ。引き揚げよう。」
同時刻 見滝原某所
ドゥークー「マスター。エネルギーの発生源の惑星に到着いたしました。」
シディアス「うむ、ティラナス卿。そちらの様子はいかがかな?」
ドゥークー「ここまで文明の遅れた後進星に足を踏み入れることになるとは思いませんでしたが…。」
シディアス「そうであろう。ティラナス卿、そなたの邪魔をする者が二人いるはず。」
ドゥークー「…ケノービとスカイウォーカーでございますね。」
シディアス「そなたには任務を邪魔するものは誰であろうと殺せと命じたのを覚えておろうな?」
ドゥークー「もちろんでございます。たとえあの二人であろうと容赦はいたしません。」
シディアス「だが、ただ一人、スカイウォーカーだけは殺してはならん。わしの下に生け捕りにして連れてくるのだ。」
ドゥークー「ケノービは殺せと?」
シディアス「そうだ。」
ドゥークー「お言葉ですが、マスター。ケノービも生け捕りにすべきでは?彼のような堅実なジェダイが味方になれば、我々の帝国の創設に計り知れないほどの役目を果たすことでしょう。」
シディアス「ああ、そなたは常にケノービを目にかけていたな?」
ドゥークー「ええ、彼のマスター、クワイ=ガン・ジンは私のパダワンでしたから。ケノービは私にとって孫のような―。」
シディアス「あの男は無理だ。すでにジェダイの縛りにどっぷりと浸かっておる。ケノービは殺せ。できればスカイウォーカーの目の前で。」
ドゥークー「ですが、マスター―。」
シディアス「ケノービは消せと言っておるのが聞こえぬか?」
ドゥークー「仰せのとおりに、マスター。」
03:00 まどか宅寝室
アナキン「R2、昨日と同じようにジェダイ評議会につなげ。」
しばしのノイズ音が聞こえた後、ジェダイマスターたちの姿が映った。
オビ=ワン「昨日に引き続き、報告します。」
アナキン「この惑星にドゥークーの痕跡を発見。彼もまたエネルギーの捜索にやってきたものと思われます。」
ヨーダ「ドゥークーとな?彼のフォースを感じたと?」
オビ=ワン「はい、昨日報告した魔女のフォースとは違う、我々のよく知るダークサイドでした。」
メイス「そういえば、クローン情報部の報告でテクノ・ユニオンがドゥークーのために宇宙船を新造したとあったな。お前たちと同じく、それを使って地球に降り立ったと考えるのが自然だ。」
クーン「もし噂が本当なら、このエネルギーは双方にとって戦争の勝敗、銀河の支配権の獲得戦を意味している。シスの彼なら、エネルギーを得るためなら惑星の一つや二つ滅ぼすことも厭わないだろうな。」
オビ=ワン「失礼ですがマスター・プロ、魔法少女とインキュベーターについて何か分かりましたか?」
クーン「ああ、魔法少女については何も分からなかったが、インキュベーターらしきものなら記載されている文書があった。」
オビ=ワン「そこには、何が?」
クーン「シス大戦時に君の送ったインキュベーターとよく似た生物が観測されている。ただし、そのときには魔法少女の勧誘はせず、あるジェダイを観察していただけだったそうだ。」
アナキン「だれです、そのジェダイは?」
クーン「エグザ・キューンだ。」
エグザ・キューン。4000年前に最優秀とも言われたジェダイ。そして、史上最悪のシス卿と呼ばれた男。数えるのが恐ろしくなるほどの人間とエイリアンを虐殺し、クローン大戦に勝るとも劣らない、凄惨なシス大戦を引き起こした伝説のシス。
オビ=ワン「キューンを観察していた…?」
メイス「我々も初めて知ったことだ。公文書館では最重要文書とされ、事実この4000年間アクセス記録はひとつもない。」
ヨーダ「マスター・ケノービ、スカイウォーカー、これでインキュベーターはシスについて事情を知っている可能性が非常に高くなった。なんとしてでも彼から情報を引き出すのじゃ。」
アナキン「わかりました。何かわかりましたらすぐ報告します。」
ヨーダ「可及的速やかにじゃぞ。評議会が召集されていなくてもわしかマスター・ウィンドウ、もしくはマスター・プロに報告するよう。」
オビ=ワン「はい。」
クーン「今、君たちのハイパースペースエンジンを搭載した新型艦を製造中だ。出来次第知らせるから、助けが要るときに
は言ってくれ。すぐに一個大隊で駆けつける。」
アナキン「感謝します、マスター・プロ。」
メイス「よろしい、閉会する。」
通信が切れ、部屋を照らしていた青い光が消えた。
アナキン「まさか、エグザ・キューンがインキュベーターと接触していたとは…。」
オビ=ワン「やつはジェダイの面汚しだが、強大なフォースを持っていた。お前にも引けをとらないほどにな。」
アナキン「でも、僕はダークサイドに堕ちたりなんかしませんよ。」
オビ=ワン「ああ、そうだな。しかしQBには気をつけろ。」
アナキン「わかってますよ。しゃべるぬいぐるみはおもちゃ屋でしか売ってませんからね。」
オビ=ワン「茶化してる場合じゃない。お前がエグザ・キューンと同じくらい強大なフォースを持っていることを考えると、お前にも近づいてくるだろう。それに、間違いなく彼はなにか隠している。魔法少女と魔女についてな。心配でならない。」
アナキン「ほむらもですよ。なぜ魔法少女になったかを隠しています。心の奥深くの暗い影の中の宝物庫に。」
オビ=ワン「なんだか嫌な予感がする。知らないうちに底なし沼にはまっていないことがないといいんだが。」
アナキン「僕たちの知らないところでなにかが起きているのかもしれません。深い闇に包まれた陰謀が。」
同時刻 ほむほーむ
ほむらはパソコンの前に座り、ヘッドフォンをつけている。そこから聞こえてくるのは、音楽ではなくアナキンとオビ=ワンの会話。こっそり二人の寝室に盗聴器を付けておいたのだ。
ほむら(あの二人、魔法少女について調べているのね。こんなイレギュラーは初めて…。彼らを止めないとこのループでとんでもない事態になるかもしれないわ…。今までで最もおぞましい結末に…。)
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