女「リストラゲーム?」(29)

ライアーゲーム地上波放送記念

設定変更としてフクナガが全員の行動を支配してたってのはなかった事にしてくれ

票数 女0

女「ど…どういう事?私がゼロ…って」

レロニラ「次の投票は1時間後となります。それでまたお会いしましょう」

女「フクナガさん!…これ、どういう事なんですかっ!約束したじゃないですか!!私に5票数入れるって!!」

フクナガ「女ちゃん……君って本当……」

女「……」

フクナガ「バカだよねええええぇぇぇぇwwwww」

ーーーーー

女(やられた……またしてもあの人に……)

女(……)

女(……泣いてる場合じゃないわ)

女(まだ1回目投票が終わったばかり……まだ9回投票がある……)

女(まだ負け決まったわけじゃない!)

女(……とにかく私に投票してくてるよう、皆に頼もう)

女(5票うち、1票ぐらいだったら入れてくれる人いるはず……)

女(まだ可能性はある……はず……)

女「あの……」

ツノダ「」プイッ

サトウ「」プイッ

女「……えっ?」


女「なんで……なんで逃げるの……?」


女「あっ!フジタさんっ!ちょっとお話が……!」

フジタ「」ツカツカツカツ→

女「……そんな」


ーーその時、フクナガさんの言葉が頭をよぎった

フクナガ「バァァァカだよねえええぇぇぇぇぇwwwwwwwww」

レロニラ「時間です。では、2回目投票を行います」


2回目の投票以降の感覚は一時間
この一時間は
残酷なまでにあっという間だった

ーー当然、結果は無残なもので

一回目の投票で沈んでしまった私は
2回目の投票で1票の票すら取ることができなかった

ーー私は完全に孤立していた

その後一時間
誰一人、私と口をきくものなかった




ーーーしかし

三回目投票前にそれは起こった

「飲みなよ、カネならいらないからさ」

女「……ミウラさんっ!?」

ミウラ「……」

女「……ありがとう」

ミウラ「……あのさぁ、女ちゃん?」

女「?」

ミウラ「次の女ちゃんの五票、全部俺かキクザワに入れてくれないかなぁ?」

女「えっ?」

ミウラ「できれば、3票、2票ぐらいのバランスがいいな」

女「私を助けてくれるんですか!?」

ミウラ「う~ん……それは現段階では無理だな……」

女「えっ?」

ミウラ「でも……ひょっとしたら、助けれるかもしれない」

女「本当ですかっ!?」

ミウラ「……シッ!あまり大声出さないで!俺がこうやって君に声かけてるのがバレるとまずいんだからさ!」

女「ご、ごめんなさい……」

ミウラ「とにかく次の君の投票は俺に三票、キクザワに二票入れてくれないかな?詳しい話はそれからするよ」

女「「わかりました……あれ、そう言えばキクザワさんは?」キョロキョロ

ミウラ「……フクナガを見張らせてるよ。アイツは要注意人物だからな」

三回目投票結果

フクナガ 25
ミウラ 25
キクザワ 23
ミウラ 22
フジタ 22
キタムラ 21
ツノダ 21
エダ 21
女 0

ミウラ「俺とキクザワに入れてくれたみたいだね?」

女「……はい」

ミウラ「じゃあ、戦略を説明するね?」

女「……お、お願いしますっ!」

ミウラ「四千万」

女「……えっ?」

ミウラ「四千万もらうよ?俺とキクザワに二千万ずつ」

女「!」

女「そ、そんな……!私、ミウラさんとキクザワさんに、ちゃんと入れたのに!」

ミウラ「……まぁまぁ」

女「今更、そんな条件をつけるなんてズルいですっ!」

ミウラ「……まぁまぁ、じゃあ先に戦略を説明するよ?」

女「……えっ?」

ミウラ「まず、女ちゃんはこのゲームの状況を、何処まで把握してる?」

女「そ、それは……」

ミウラ「うん」

女「このままじゃ……私が負けるって事……」

ミウラ「……いや、そういう事じゃない」

女「……えっ?」

ミウラ「まず、俺とキクザワが組んで、票の交換をしている」

女「……」

ミウラ「キタムラはエダと、サトウはツノダと……そして、フクナガはフジタと」

女「はい」

ミウラ「女ちゃんは、票の交換相手を見つけきれず、一人ぼっちの状態」

女「……はい」

ミウラ「それでだ……女ちゃんを俺達のチームに入れてあげてもいいんだけど……」

女「本当ですかっ!?」

ミウラ「ゲーム開始時点での君だったらよかったんだけどさ?今、君は他の連中より20票近く票が少ないでしょ?」

女「……はい」

ミウラ「そんな君をチームに入れたら、俺とキクザワまで、勝ち抜けの条件の50票にまで、届かなくなっちゃうよね?」

女「……はい」

ミウラ「だから、君はチームに入れれない」

女「……」

ミウラ「君は俺達のチームに入る資格はない……ここまでは分かる?」

女「……はい」

ミウラ「でも、君をチームに入れての勝ち抜けの条件が整えば、君をチームに入れてあげてもいいんだ」

女「えっ?」

ミウラ「……」

女「勝ち抜けの条件って、なんですか!?」

ミウラ「他の連中から、10票もらう事」

女「そ、それは……無理です……」

ミウラ「……どうして?」

女「私、2回目の投票の時に、皆に話かけたんですけど……」

ミウラ「……誰も、口を聞いてくれなかった?」

女「……はい」

ミウラ「そうだね、普通の方法じゃもらえないね」

女「……」

ミウラ「だったら、君に票を入れざるを得ない状況を作ればいいんだ」

女「……えっ?」

ミウラ「これは、君は知らないと思うけど……フクナガは『君を騙す事に成功したら500万貰う』って条件をつけて、俺達全員から500万奪い取ってる」

女「そんな……!酷いっ……!」

ミウラ「まぁまぁ……つまり、今はフクナガ以外、所持金がマイナス500万円の状態」

女「……はい」

ミウラ「それでも、ゲームが終了したら、1250万円貰えるから、結局750万円のプラスでゲームを終えれるけどね」

女「……」

ミウラ「皆、それで満足してる。俺だって、キクザワだって、1億の負債を背負うぐらいなら、750万でいいってね」

女「……」

ミウラ「……さて、ここ問題」

女「……えっ?」

ミウラ「このゲームの賞金は何処から支払われる?」

女「それは……」

ミウラ「うん」

女「リストラされた一人が、一億を場に置いていって……それを山分け……です……」

ミウラ「うん」

やべぇ
読み返してたらルール勘違いしてたかもしれねぇな

まぁ勢いで続けよう

ミウラ「じゃあ、敗者がその1億を持ってなかったら?」

女「……えっ?」

ミウラ「例えば、今ここで俺が君のその1億を奪ったとする……そうなったら賞金はどうなる?」

女「勝った人達は、負けた人の一億を山分けだから……あっ……!」

ミウラ「そう、賞金が出ないんだ」

なんてことだなんてことだ

自分はリストラゲームはこういう展開になるんじゃないかって
原作連載時読んでたのを書いてるんだが
俺最初から勘違いしてたのか

もうどうしようもねぇから
『敗者は1億円を場に置いていって、勝者はそれを山分け』ってルールを
『敗者は(ライアーチケットで与えられたゲーム中使用できる)金を場に置いていって勝者はそれを山分け』ってルールにしてくれ

くそっ、文章にすると全然違うじゃねぇかよ

ミウラ「そうするとどうなる?」

女「……えっ?」

ミウラ「他のメンバーはどうなる?」

女「え~っと……フクナガさんに500万円取られていて、ゲーム終了の賞金が出ないから……あっ!」

ミウラ「そう、全員負債を抱えてしまうんだ」

ミウラ「そうなると、君を勝ち上がらせて他の誰かを落とした方がいい……なんて、動きが起きるかもしれない」

女「本当ですか!?」

ミウラ「いや……起きないかもしれない……」

女「えっ……?」

ミウラ「ここまで、ゲームの流れが決まった状況でね、今更君を勝ち上がせようとする動きは起きにくいと思うんだ」

女「……うぅ」

ミウラ「やっぱり、10票の差は大きいよ」

女「10票……?私、今皆と20票の差がありますけど……?」

ミウラ「いや、見た目には20票だけどね、これから君がずっと俺かキクザワに投票してくれるとするね?」

女「はい」

ミウラ「俺とキクザワは、票の交換で50票は確定してるから……」

女「はい」

ミウラ「残り、8回の投票で君が40票入れてくれれば、俺の50票、キクザワの50票も入れて、140票集まる事になる」

女「あっ!だから10票差なんですね!」

ミウラ「うん」

ミウラ「君に10票集まった時点で、三人で交換を始めれば問題なく、全員勝ち上がれるけど……」

女「はい」

ミウラ「女ちゃんに投票して勝たした方がいいんじゃないか?って動きが早い段階で起きないと……」

女「……」

ミウラ「俺とキクザワが君に協力してるんじゃないか?って思われちゃうよね」

女「……私が勝ち上がるのはやっぱり難しいって事ですか」

ミウラ「でも、負ける事もないよ?」

女「……えっ?」

ミウラ「君が俺に一億渡してくれたら、その一億で君の負債を肩代わりしてあげる」

女「本当ですか!?」

ミウラ「うん」

女「あっ……でも、それじゃあミウラさん、500万円の負債を背負う事に……」

ミウラ「いや、大丈夫」

女「えっ……?」

ミウラ「肩代わりしてあげるのは6000万円だけ」

女「えっ……?じゃあ、残りは……?」

ミウラ「……持ってるんでしょ?」

女「……」

ミウラ「前のゲームで4000万勝ってるんでしょ?それ、使いなよ」

女「……」

ライアーゲーム始まったしおわり

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