にこ「抱き着き禁止令」 (138)

にこ「あれ、これなんだっけ?」

にこ「……あ、これ私が1年生のころのPV?」

にこ(部室の掃除してたらこんなものが出てくるなんて……懐かしい)

にこ(まだμ'sに出会う前に、アイドル研究部のみんなと作ったのよね……)

にこ「まあ結局解散しちゃったけど……ま、それはいいか」

にこ(喧嘩別れみたいな形になっちゃったけど、今ではちゃんと話すし。クラス1つしかないし)

にこ「んー、また見てみてみようかな」

穂乃果「にこちゃんおはよー!」

にこ「わっ!? ちょ、穂乃果! そんな急に抱き着いてきたら……」

にこ(あ、PVが)




カシャン

パキッ


にこ(割れた)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406596349

にこ(ケースが割れただけならよかったけど……確実に割れたケースで傷が入ったわね)

穂乃果「え、あ……」

にこ「穂乃果……」

穂乃果「ご、ごめんなさいっ!」

にこ(別に怒ってるわけじゃないけど……でもこれがいい機会よね)

にこ「人の注意も聞かないでこんな風に抱き着くからこういうことになるのよ」

穂乃果「ごめんなさい」

にこ「危ないでしょ」

にこ(穂乃果が怪我でもしたら一大事だわ)

穂乃果「はい……」

にこ「じゃあ穂乃果、今日から人に抱き着いちゃダメよ」

穂乃果「えぇっ!?」

にこ(え、そんなに驚くの?)

穂乃果「うぅ、でも……いや……」

穂乃果「うぅぅ……」

にこ(ものすごい葛藤ね……)

穂乃果「わかりました……」

にこ「そ、じゃあ授業も始まるし、遅刻しないようにね」

穂乃果「ほ、穂乃果も掃除手伝う……」

にこ「触らないで!」

穂乃果「ひゃあっ!?」

にこ(割れたケースで怪我したら大変じゃないの……)

にこ「ほら早く、こっちはこっちでちゃんとやっておくから」

穂乃果「……はい」

にこ「よし、行ったわね」

にこ(……私は部室の掃除してただけだけど、穂乃果は何で来たのかしら)

アニメ設定だと3年は3クラスやで




穂乃果「……」

ことり「どうしたの? 元気ないよ?」

穂乃果(にこちゃんに怒られた……怒られた……)

穂乃果(あんなに怒ってるにこちゃんは初めて見た……)

穂乃果「ぐすん」

海未「穂乃果、どうしたんですか。1時間目の英語がそんなにいやですか」

穂乃果「ちがうよぉ」

ことり「ホームルームの時もずっと顔伏せてたし……何かあったの?」

穂乃果(にこちゃんのあのCD、隠しておきたいものだったのかな。だったら言わない方がいいよね)

穂乃果「ううん。何でもない」

ことり「?」

>>1>>8のミスです
入れ間違えた

にこ「あれ、これなんだっけ?」

にこ「……あ、これ私が1年生のころのPV?」

にこ(部室の掃除してたらこんなものが出てくるなんて……懐かしい)

にこ(まだμ'sに出会う前に、アイドル研究部のみんなと作ったのよね……)

にこ「まあ結局解散しちゃったけど……ま、それはいいか」

にこ(喧嘩別れみたいな形になっちゃったけど、今ではちゃんと話すし。クラス3つしかないし)

にこ「んー、また見てみてみようかな」

穂乃果「にこちゃんおはよー!」

にこ「わっ!? ちょ、穂乃果! そんな急に抱き着いてきたら……」

にこ(あ、PVが)




カシャン

パキッ


にこ(割れた)

海未「それで、結局穂乃果はにこに誕生日プレゼント渡せたんですか?」

穂乃果「ううん」

穂乃果(渡して驚かせようと思ったら怒られちゃったし……)

ことり「ふふふ、穂乃果ちゃんが一番しっかり準備してたのに、当日忘れちゃったんだもんね」

穂乃果「うん。練習終わった後だったし遅くて取りに行けなかったからね……」

海未「ふふっ、本当に穂乃果らしいですよね。今日は持ってきたんですか?」

穂乃果「うん、持ってきたよ」

海未「宿題はやってきましたか?」

穂乃果「あ」

海未「……今から訳せば間に合うでしょう。手伝ってあげます」

穂乃果「え、いいの!?」

海未「穂乃果が当たるところは長文中の長文。そこで止まれば授業中ずっと当たることになります」

海未「それはあまりにも酷ですから」

穂乃果「ありがとう海未ちゃ……」



『じゃあ穂乃果、今日から人に抱き着いちゃダメよ』



穂乃果「っ!」

海未「穂乃果? どうしました?」

ことり「ばんざーい?」

穂乃果「そ、そうだよ。海未ちゃんばんざーい!」

海未「や、やめてください恥ずかしい」

穂乃果「えへへ……」

穂乃果(抱き着いたらダメ……かぁ)

穂乃果「じゃあ教えてー」

海未「はい。まずこれが――――――――」





海未「――――――――となるわけです。わかりましたか?」

穂乃果「よくわかったよ。ありがとう海未ちゃん!」

穂乃果「……あ」

穂乃果(そっか、抱き着き禁止だった……)

穂乃果(お礼のハグさえできないなんて……)

ことり「あ、あれ? また穂乃果ちゃんが元気なくなっちゃった」

海未「え? どうしたんですか穂乃果。今日は様子が変ですよ?」

穂乃果「ううん、なんでもない……」

穂乃果(つ、つらいよぉ……1日で挫折しそう)




穂乃果「……」

穂乃果(穂乃果の番は終わったし、次に当たるとこも訳しとこうかな)

穂乃果(えへへ、だって今度も忘れちゃいそうだし)

穂乃果(……そっか、穂乃果って忘れっぽいんだ)

穂乃果「じゃあ書いておかなくちゃ」

穂乃果(どこに書こう。見えるところがいいんだけど……)

穂乃果「やっぱり手の甲かな? よーし、マジックで……」




『禁』



穂乃果「……うん、もうちょっと大きく書いた方が書きやすかったかも」

穂乃果(ん? あれ? 穂乃果、他に何しようとしてたんだっけ)




絵里「穂乃果、おはよう」

穂乃果「わ、絵里ちゃんどうしたの? まだ2時間目始まってないよ?」

絵里「穂乃果がこの前聞きたがってたアイドルのCD、持ってきたの」

穂乃果「え、本当!?」

絵里「そうそう。生徒会長が学校に不要なものを持ち込んでるなんて知れたら大変だから、早く隠しちゃって」

穂乃果「わぁ……ありがとう絵里ちゃん!」



『禁』



穂乃果「ぐふぅ」

絵里「え、何その動き。飛ぶの?」

穂乃果「うん……そういうこと」

海未「あら、絵里。どうしました?」

絵里「ちょっと野暮用で。海未は?」

海未「お手洗いに」

ことり「私もいるよっ」

絵里「わかってるわ」

穂乃果(……抱き着けない)

絵里「……穂乃果、元気ないけど何かあったの?」

海未「いえ、それが私たちにもわからなくて」

ことり「うん」

絵里「そうなのね……朝からこんな感じ?」

ことり「教室に入ってきたときからどよーんとしてたよ」

絵里「じゃあ朝、何か穂乃果は特別なことしてた?」

海未「はい、にこの元へプレゼントを渡しに……」

海未「はっ! にこにプレゼントを渡しに行って、そこで何かがあった……」

絵里「そう見て間違いはなさそうね」

ことり「にこちゃんに早く聞きに行ってみようよ!」

絵里「残念だけど、ほら。時間がね?」

ことり「あー、残念……」

絵里「じゃあ私が聞いておくわ。次は体育だし」

海未「お願いします」

ことり「お願いねっ」

絵里「任せなさい!」

穂乃果(……抱き着けない)

穂乃果「うぅ……」

海未「ちょ、ことり、これ悪化してませんか!?」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん大丈夫?」

穂乃果「ダメーっ!」

海未「!?」

ことり「」

穂乃果「穂乃果に近づいたらダメ」

穂乃果(抱き着いちゃうかもしれない)

絵里「なになに、どうしたのよ今の声は」

穂乃果「絵里ちゃんもダメ。海未ちゃんももちろんダメだからね……お願い」

海未「わ、わかりました」

絵里「?」

ことり「穂乃果ちゃんに拒絶された……しくしく」

海未「ことり、しっかりしてください」

穂乃果(ごめんね2人とも……恨むなら……)



『じゃあ穂乃果、今日から人に抱き着いちゃダメよ』




穂乃果(CDを割っちゃった穂乃果を恨んで!)




絵里「にこ、ちょっといいかしら」

にこ「へ?」

にこ(何この真剣な顔……嫌な予感しかしないわ)

絵里「今朝、穂乃果と何かあったわね?」

にこ「え」

にこ(……穂乃果が怪我しそうになったって言ったら、過保護な絵里はすぐに心配するわよね)

にこ「何もなかったわ」

絵里「……ほんと?」

にこ「うんうん」

希「えりち、にこっち、何話してるん?」

にこ「他愛もないことよ」

絵里「まあそんなところね」

希「ふーん……あ、そうそう。体育でダンスやるからってみんなウチらに注目してるみたいなんよ」

絵里「えぇ!?」

にこ「ここが正念場ね。アイドルの実力見せてやりなさい!」

絵里「そ、それじゃあなんだか恥ずかしいじゃない!」

にこ(いや、事実でしょ)




絵里「……にこは何もなかったって」

海未「そうですか……」

ことり「穂乃果ちゃぁん……」

穂乃果(よし、次の授業の予習をやって気を紛らわせよう)

絵里「なんかことりも元気なくなってない?」

海未「あの後、穂乃果に幾度となくダメだと言われて落ち込んでしまったようで」

絵里「なるほどね」

穂乃果(にこちゃんのCD、弁償しなきゃいけないよね……でもケースも透明でディスクも真っ白だった)

穂乃果(コピーしたのかな? うーん……)

絵里「穂乃果。何を悩んで……って穂乃果が予習してる!?」

海未「晴れのち槍ですか。今日は早めに帰った方がよさそうですね」

穂乃果「え?」

穂乃果(あ、そうだ。この絵里ちゃんならかしこいから何かわかるかも!)

穂乃果「絵里ちゃん」

絵里「何?」

穂乃果「にこちゃんの好きな曲とか知ってる?」

絵里「なんで急ににこが……」

絵里「……」

絵里「悩み……相手……好きなもの……」

絵里「……恋、ね」

海未「えっ」

穂乃果「知ってる?」

絵里「ええ、もちろんよ。今から調べてくるわ」

穂乃果(え、知ってないの?)

ことり「穂乃果ちゃんが……恋?」

海未「こ、ことり! どうしたんですか震えだして!」




にこ「3時間目なんだっけ。えーと……」

希「古文の授業でーす」

にこ「ああ、あったわねそんなの」

希「忘れてたん?」

にこ「いや、記憶になかっただけで」

希「それを忘れてたって言います」

にこ「なるほどね」

希「にこっちの知能が1上がった!」

にこ「今いくつなの?」

希「12」

にこ「最高は?」

希「255」

にこ「ひ、低い……」

希「やっぱり18くらいかな」

にこ「あんまり変わってない!」

にこ「で、絵里はどこ行ったの?」

希「穂乃果ちゃんたちのとこ」

にこ「忙しいわね。何をしてるのやら」

絵里「にこ!」

にこ「うわっ、何よ急に」

絵里「好きなもの全部教えなさい」

にこ「えっ」

にこ(穂乃果がらみのことじゃなかったの?)

希「?」

絵里「好きな曲は?」

にこ「ちょ、待っ、授業始まるから!」


一旦停止
誕生日忘れてたのはおれだ

あと>>5ありがとう

>穂乃果(あ、そうだ。この絵里ちゃんならかしこいから何かわかるかも!)

かしこくない絵里ちゃんもいるのかな

にゅーげーむ進めておくれ

>>32-33
ただの誤字ですた でもそのネタ今度使わせてもらう

>>35
にゅーげーむもそうだけど、うまく展開を置けない時間って言うのがあるんですよ
時間はあるけど展開が思いつかない、ってなったときにこうして展開の思いついた別スレを立てます

おれは書き溜めとかじゃなくて「舞台を用意」→「キャラを配置」→「勝手にしゃべってくれる」のを書くから舞台が置けないと話が書けないのです
こればっかりはどうしてもやろうとおもってもできない時があるからすまぬ

あとこっちの更新は明日の朝になります



絵里「……」

海未「え、絵里? どうしました?」

絵里「何も……」

海未「?」

絵里「何も教えてくれなかった……」

海未「ああ、そうだったんですか」

絵里「穂乃果の役に立てませんでした……」

穂乃果「え? 呼んだ?」

海未「穂乃果はそんなこと気にしていませんよ」

穂乃果「うんっ、大丈夫だよ絵里ちゃん!」

穂乃果(何のことかよくわかんないけど)

絵里「ごめんね穂乃果ぁ!」

穂乃果「ストップ!」

絵里「」

穂乃果「ダメだよ? ダメだからね?」

穂乃果(抱き着きたくなっちゃう)

絵里「……穂乃果に嫌われた」

海未「まあまあ、穂乃果にそんな意図はないと思いますよ?」

絵里「海未はまだ言われたことがないからわからないのよ!」

海未「ええっ!?」

海未「で、ですが穂乃果はだいぶ元気を取り戻してきているようで……」

絵里「海未もやってみたらわかるわ。ことりなんて……」

ことり「」

絵里「……生きてるの? 死んでないわよね?」

海未「かろうじて」

絵里「え? こんなにぐったりしてるのは何で?」

海未「ことりのスキンシップの9割は穂乃果です。だからその9割を失った喪失感で……」

ことり「」

海未「今でも私がこうして手を握っていないと寂しくて死んでしまうらしいのです」

絵里「思ったより重症だった」

穂乃果(ことりちゃん、今日はよく寝てるなぁ)

絵里「ともかく海未も、穂乃果に近づいてみて」

海未「わかりました。それで納得してくれるのなら構いません」

海未「あ、ことりの手、お願いします」

絵里「わかったわ」

ことり「……日本からロシアへ」

絵里「え、握っただけでわかるの」

海未「穂乃果。近づきますよ」

穂乃果「!」

穂乃果(う、海未ちゃんから来てくれる……めったにない機会!)

穂乃果(ここで逃す手はないよっ!)



『禁』



穂乃果「うぅぅぅ……」

海未「ほ、穂乃果、どうしたんですか? 頭が痛みますか?」

穂乃果「海未ちゃん、ダメ……こっちこないで」

海未「」




にこ「4時間目はー……」

希「英語やで」

にこ「……英語かぁ」

希「アイドルって日本語では偶像って意味なんよ?」

にこ「何そのグーゾーって。有象無象みたいなもん?」

希「逆に難しすぎるたとえが出て来るとは……」

にこ(それにしても絵里は何してるのよ……2年生の教室に行ってばっかり……)

にこ(……2年生に何かあった?)

にこ(そ、そんな……とにかく確かめなきゃ!)

絵里「ただいま……」

にこ(わー、絵里帰ってきたってことはチャイム鳴るわよね)

にこ(もうすぐお昼休みだし、1年生組にも一応聞いてみようかしら)

希「えりちどうしたん」

絵里「穂乃果が……」

にこ(穂乃果に何かあったってこと?)

にこ(いったい何が……いや、そういえばさっき私に好きなもの聞いてきてたわよね)

にこ(なんでも穂乃果のためだとかなんとか……)

にこ「はっ」

にこ(穂乃果が私の好みを知りたいってこと?)

にこ(何で?)

にこ「……あ、そういえば誕生日プレゼント渡されてなかった」

にこ(あー、今日も持ってきてなくて、それで好きなものを聞こうってことね)

にこ(遅くてもいいんだけど……穂乃果は一番張り切ってたみたいなのにまだ用意してなかったのかしら)

にこ「ま、いいか……」




真姫「で、話って何よ」

にこ「穂乃果の様子を見てもらいたいのよ」

花陽「にこちゃんは行かないの?」

にこ「あー……勉強があって」

にこ(嘘だけど)

凛「嘘……に、にこちゃんが勉強!?」

真姫「今日は雪ね」

にこ「失礼な!」

にこ「とにかく、3人には様子がおかしい穂乃果の調査をお願いしたいの」

凛「なんだか探偵さんみたいにゃー」

花陽「うん、がんばるねっ」

にこ「ありがとう」

にこ(穂乃果に抱き着くな、とは言ったけど……まあそれだけであんなに驚くものじゃないだろうし)


>>48は酉抜けすまん
続きは夜


続きは明日の昼くらいに変更
すまん


待たせたな
時間内からちょろっとだけ更新するよ




穂乃果(抱き着けない……たったそれだけが穂乃果をこうも苦しめる……)


『禁』


穂乃果「……穂乃果の生活ってスキンシップでなりたってたんだなぁ」

海未「」

ことり「」

花陽「あのー、穂乃果ちゃ……ええええ!?」

凛「海未ちゃん、ことりちゃん! しっかりして!」

海未「もうダメです……あの穂乃果に……」

ことり「……」

真姫「どうなってるのよ……穂乃果は――――――――」

穂乃果「はぁ……」

真姫「何たそがれてるのよ」

穂乃果「あれ? 真姫ちゃん? それに花陽ちゃんも凛ちゃんも」

花陽「ほ、穂乃果ちゃん。2人ともどうしちゃったの?」

穂乃果「うん、今日は2人とも眠いみたいでね。ずーっとお昼寝してるんだ」

凛「お昼寝? それなら大丈夫そうにゃー」

真姫「なわけあるかーっ!」

凛「ぎゃふん」

凛「真姫ちゃんひどい」

真姫「よく見てみなさいこの表情!」

海未「」

凛「し、死んで……!」

真姫「じゃなくて、絶望の淵に追い込まれたみたいな顔してるでしょ」

凛「言われてみればたしかに……」

穂乃果(みんないいなぁ……あんな風に集まってしゃべって……)

穂乃果「はぁ……」

花陽「うーん……どうしたんだろう」

真姫「それは穂乃果に聞いてみればわかるでしょ」

真姫「穂乃果」

穂乃果「真姫ちゃん、そこでストップ」

真姫「え?」

穂乃果「それ以上近づいたらダメなの。お願い」

穂乃果(もう真姫ちゃんなんか完全に飛びついて抱きしめたくなるもん)

真姫「ど、どういうこと? 何か見せられないものでもあるわけ?」

穂乃果「違うの……穂乃果が近づいてほしくないだけ」

真姫「」

花陽「ま、真姫ちゃん!」

凛「穂乃果ちゃん! そんな言い方はひどいよ!」

穂乃果「穂乃果だってこんなこと言いたくないよ……でもしょうがないの!」

穂乃果(にこちゃんとの約束だから……)

凛「う、うぅ……かよちん、どうしたらいいの?」

花陽「大丈夫だよ凛ちゃん」

花陽「……穂乃果ちゃん、私たちでよければ相談に乗るよ?」

穂乃果(かわいい)

穂乃果(抱きしめたい)

穂乃果「でも――――――――」


『じゃあ穂乃果、今日から人に抱き着いちゃダメよ』



穂乃果「ごめんね花陽ちゃん……相談は……いいよ」

花陽「……そっか」

にこ(何よあれ……心配で様子見に来たらどういうことになってるのよ)

にこ(穂乃果が距離を置くようにしてる……ってことは何? 何か隠してるわけ?)

にこ「んー、よく見えない……」

にこ(穂乃果、いったいどうして距離を――――――――)

にこ「まさか」

にこ(μ'sを……やめるとか)

にこ「」

希「おっとっと、にこっち大丈夫?」

にこ「の、ぞみ……」

希「ふふん、にこっちがどこか行こうとしてたからこっそりついて行ってたんよ。楽しそうやったし」

にこ(朝早く部室に来たのも、私にそれを伝えるため? だとしたらつじつまが合う……)

にこ「希、私……どうしたらいいの?」

希「え?」

にこ「穂乃果が――――――――」


用事です
明日くらいまで安定した更新はできないかも

待っててくれてありがとう




絵里「……」

希「……」

花陽「……」

凛「……」

真姫「……」

にこ「……」

穂乃果(な、何この暗い雰囲気……ど、どうしたの?)

穂乃果(なんだか暗くて入れないよぉ……)

穂乃果(結局海未ちゃんとことりちゃんは保健室に行っちゃったし、心細いなぁ……)

穂乃果「あ、あのー……」

にこ「来たわね穂乃果」

穂乃果「えっ」

穂乃果(に、にこちゃん……やっぱり怒ってる?)

真姫「穂乃果……」

凛「穂乃果ちゃん……」

花陽「……うぅ」

希「花陽ちゃん、大丈夫やって」

絵里「……穂乃果」

穂乃果(え? 今だとみんな練習着に着替えてるはずなのに……)

にこ「穂乃果、何か言うことがあるんじゃない?」

穂乃果「えっ、そ、それは……」

穂乃果(にこちゃん……朝のことをみんなに話せって言うのかな……)

穂乃果(でも穂乃果が悪いことしたんだし、隠すのはダメだよね)

穂乃果(にこちゃんにもちゃんと謝ろう)

穂乃果「……ごめんなさい」

にこ「」

絵里「謝った……」

希「こ、これは……」

にこ(やっぱり……すごく重要な秘密を隠してるのね、穂乃果)

にこ(きっと朝の些細な出来事何て比べ物にならないくらいの重大な……)

にこ「ほ、穂乃果? 何で謝るの?」

穂乃果「え? だってにこちゃんが言えって……」

にこ「い、いや、だからそれは何でって……」

穂乃果「穂乃果が……みんなに嘘ついて隠してたことがあるから」

花陽「」

凛「穂乃果ちゃん……」

真姫「嘘でしょ……本当なの?」

穂乃果「うん、本当のこと」

にこ(……これは覚悟を決めるしかなさそうね)

にこ「その内容って何なのかしら?」

穂乃果「大切なものを……壊しちゃって」

にこ(大切なもの? 大切なものって何よ)

にこ(まさかμ'sのこと……?)

にこ「うん、それで?」

にこ(いけない、声が震えてる)

穂乃果「もう直せないから、新しくしたものを返すの」

にこ(メンバーを抜けて8人になったものとして返すってこと?)

穂乃果「でも……わからないの」

穂乃果「真っ白で、何もわからなかったから……」

にこ(頭が真っ白になったってことね……そんな大切なことを隠してるなんて)

続きだせ
にゅーげーむ進めて

穂乃果「だから……」

にこ「穂乃果、もういい、もういいから」

穂乃果「にこちゃんダメっ!」

にこ「っ!?」

穂乃果「近づかないで……」


『禁』


穂乃果(抱き着いちゃいけないもん……)

穂乃果「にこちゃんが言ったんだよ? もうダメだって」

にこ「私が……!? ど、どういうことよ」

穂乃果「にこちゃんが忘れてても、穂乃果は忘れないよ。約束だもん」

穂乃果(にこちゃんにあのCDを返してもいないのに約束を取りやめてほしいなんて図々しいから……にこちゃんが忘れてても守るよ)

穂乃果「だから私――――――――」

穂乃果(ことりちゃんと海未ちゃんを送って帰らないといけないし、いつあの2人が倒れるかわからないから……しばらく来られるかどうかわからない)

穂乃果「――――――――今日から、練習を休ませてもらいます」

止めてすまん

>>82
まさかにゅーげむ進めてほしいからコピペ貼ってたのか
もしかしなくてもおととい>>35の人だな

普通に言ってくれればよかったのに

>>85
めんご

にこ「今日から……」

凛「ってことは」

花陽「……もう、来ない?」

絵里「それって……」

希「やっぱり穂乃果ちゃんは……」

真姫「……」

にこ「ちょ、ちょっと待ちなさい! 私が言ったってどういう意味よ」

穂乃果「言ったでしょ? もう今日からダメだって」

穂乃果(人に抱き着かれるのは嫌いだから、って)

にこ「今日から……?」

凛「にこちゃん、どうしたの?」

真姫「にこちゃんが何か言った? でもそれはないんじゃない?」

絵里「そうよ。にこはあなたのことを心配して、みんなに言ってくれたのよ?」

穂乃果「穂乃果のことを?」

>>35>>82は同一人物なのね、池沼は一人か了解

>>1はスルーしていいよ

自分の思い通りにならないからって荒らすクズの言葉など気にせずに続けて下さい


>>87
わかってくれたならいいんよ
こうやって複数やってると普通、片方進める時間とれるだろって思っちゃうもんね
ちゃんと毎日更新する時間とるから安心してくれ
でも他のスレにもコピペ貼るのはダメだぞ


>>89
読んでくれてる人だからね
ただ無意味な荒らしならおれも怒るけど、気付いてほしいからやってたんでしょ
なら気付けなかったおれも悪いんよ
じゃあこの話はおしまいです そんなことよりランチパックの話しよ

にこ「そ、そうよ。当たり前じゃない、穂乃果もμ'sの一員なんだから」

花陽「みんなそう思ってるよっ!」

凛「みんな、穂乃果ちゃんのことを心配してるんだよ」

穂乃果(心配……? 何で心配するの?)

穂乃果(何か心配かけるようなことしてたかな?)

穂乃果「そうなの?」

絵里「そうよ!」

希「穂乃果ちゃん、なんでも話してみて?」

穂乃果「でも、もう全部話したよ?」

絵里「えっ」

にこ「ど、どういうこと……?」

にこ(もう話すことはないって言うの……?)

花陽「ほ、穂乃果ちゃん。本当にそれで全部?」

穂乃果「うん、全部話したよ」

希「ウチもこれやと何が原因かまでは……」

にこ(でも私が関わってるのよね……穂乃果がこんなにつらそうになってるのに、私には何もわからないって言うの?)

にこ(部長ならしっかりしなきゃいけないのに……)

にこ(穂乃果は私に何かを言われたからμ'sをやめようとしてる)

にこ(私が特別、穂乃果を追い詰めるようなことを言ったかしら)

にこ(そんなこと、言った覚えが――――――――)

にこ「……穂乃果」

穂乃果「何? にこちゃんどうしたの?」

にこ「ちょっと2人きりで話しましょう」

穂乃果「え?」

絵里「に、にこ!」

にこ「大丈夫よ、私に任せなさい」




穂乃果「にこちゃん、どこまで行くの?」

にこ「屋上よ」

穂乃果「なんで?」

にこ「話に決着をつけるため」

穂乃果「決着?」

にこ「ええ、決着」

穂乃果「?」

にこ(言った覚えがなかったとしても、私は穂乃果を引き留めたい)

にこ(なら、私にできることはたった1つ)



にこ「穂乃果。願いをかなえたいのなら私を倒してからにしなさい」



にこ(穂乃果の覚悟を見極める)

穂乃果「えぇっ!? た、倒すって……」

にこ「ご想像にお任せするわ。あんたが思う通りにしなさい」

穂乃果(穂乃果はにこちゃんに許してほしい……でもそのためににこちゃんを倒すって……)

穂乃果(それに倒すって言ったら……叩いたりしなきゃいけないよね?)

穂乃果「そんなの穂乃果は嫌!」

にこ「そんな覚悟じゃ認められないわ!」

穂乃果「う、うぅぅ」

穂乃果(どうしたら……そうだ!)

穂乃果「穂乃果は今、にこちゃんに近づけないよ!」

にこ「そんなことどうでもいいわ、私が許可する」

穂乃果「え? いいの?」

にこ「ええ、いいわよ」

穂乃果(……)




穂乃果「やったああああああ!」



にこ「く、来るなら来なさいっ! ……やっぱ怖い!」



ギュッ



穂乃果「はふぅ……」

にこ「……」





にこ「……え?」

穂乃果「にこちゃんごめんね。ちゃんと弁償するから、穂乃果のこと嫌いにならないで……」

にこ(へ? 何の話?)

にこ「嫌いに? どういうこと?」

穂乃果「だって今朝、穂乃果が抱き着いたせいでにこちゃんのCDが……」

にこ(CD? CDなんか……)

にこ「ま、まさかPVの話?」

穂乃果「え? あれPVなの?」

にこ「……穂乃果」

穂乃果「なに?」

にこ「ばかああああああああああ!」

穂乃果「いたたたたた! 痛い! 強く締めすぎだよぉ!」

にこ「……ばか」

穂乃果「ご、ごめんなさい……」

にこ「あんたがμ'sやめると思って、みんな心配してたんだから!」

穂乃果「や、やめないよ!」

にこ「ぐぬぬぬぬ……許さないわ」

穂乃果「え、ええっ!? 許してくれないの!?」

にこ「もう……何なのよ」

穂乃果「え?」

にこ「人に抱き着けないからってそんなに落ち込む?」

穂乃果「だって、穂乃果にとってスキンシップは呼吸の次くらいに大事だもん」

にこ「何よそれ……しかも人を寄せ付けない徹底ぶりまで」

穂乃果「近くに来たら抱き着きたくなっちゃうもん」

にこ「あほのか」

穂乃果「ひどい」

にこ「あと、あのPVは私が1年の時に取ったのだから非売品よ」

穂乃果「……じゃあ弁償できない」

にこ「そういうことね」

穂乃果「ど、どうしようにこちゃん……許してもらえないよぉ!」

にこ「別にいいのよ。あれは思い出みたいなものだから」

穂乃果「思い出?」

にこ「うん、いらないの」

穂乃果「な、なんで!? にこちゃんには大切な……」

にこ「今はμ'sの方でいっぱいなの。だからいらない」

穂乃果「……でもにこちゃん、すっごく怒ってた!」

にこ「怒ってた?」

穂乃果「そうだよぉ! 触らないでっ! って言って……」

にこ「だってああやって触って怪我でもしたら大変じゃない」

穂乃果「……」

にこ「穂乃果?」

穂乃果「うわああああああん! よかったぁぁぁ!」

にこ「うっ、うるさい! 近いのよ!」

穂乃果「だってぇ……よかったぁ……」

穂乃果「にこちゃんに……ひぐっ、嫌われちゃったと思って……」

にこ「あんたねぇ……そんなことで嫌うわけないじゃないの。私の器の大きさをなめてるわね?」

穂乃果「……穂乃果のこと、嫌いになってない?」

にこ「なってないなってない」

穂乃果「穂乃果のこと、好き?」

にこ「……好きよ」

穂乃果「えへへっ、穂乃果もにこちゃんのこと、だーいすき!」

にこ「そう。それはよかったわ」

穂乃果「にこちゃん耳赤くない?」

にこ「赤くないわよ」

穂乃果「こっちからだとよく見えて……」

にこ「は、離れなさい!」

穂乃果「いやー! 今日はもうずーっとにこちゃんにくっついてる!」




にこ(……結局みんなに話したら怒られて笑われて、散々だったわね)

にこ(まあ海未もことりも、絵里もすごく喜んでたけど……穂乃果の抱き着きって回復効果みたいなのあるのかしら)

にこ(ま、今は……)

穂乃果「にこちゃーん、まだ時間あるよね?」

にこ「そうね」

穂乃果「今日の分、お願いします」

にこ「嫌って言ってもするんでしょ?」

穂乃果「これをやらないと1日が始まらないって言うか……」

にこ「はいはい」

にこ(穂乃果が朝早く部室に来て私を抱きしめる、なんて間抜けな日課ができたわけよね)

にこ「じゃあほら、いいわよ」

穂乃果「ありがとっ!」

にこ「わっ」

穂乃果「ぎゅーっ……ああ、幸せ……」

にこ「そりゃよかった」

穂乃果「にこちゃん抱き心地最高だよぉ……」

にこ「はいはい」

穂乃果「……にこちゃん照れてる?」

にこ「照れてません」

穂乃果「かわいい」

にこ「うるさい」

にこ(こうして関係の強さも逆転しちゃったみたいだし……)

穂乃果「にこちゃん大好き」

にこ「ありがと」

穂乃果「にこちゃんは?」

にこ「はいはい。好きよ」

穂乃果「もー、ちゃんと言ってよぉ」

にこ「嫌よ、もう……なんか恥ずかしいし」

穂乃果「大丈夫だよ! 朝早いしみんな来てないから」

にこ「……」



にこ「好きよ。もう嫌いだとか誤解させたりしないわ」

穂乃果「うんっ! ありがとう!」

にこ「……はぁ」

穂乃果「あ、そうだ。穂乃果、今日日直だったんだ」

にこ「ん、遅刻しないようにね」

穂乃果「はーい。また放課後にね!」

穂乃果「……ってにこちゃん、そのカバンにつけてるのって」

にこ「げ、バレた」

穂乃果「プレゼントだよね? 穂乃果のあげたストラップ!」

にこ「まあ……もらったからね」

穂乃果「ふふ、ありがとう! じゃあまたねっ」

にこ「はいはい……」

にこ「……」

にこ「ふふふ……」


パシャッ


にこ「……え?」

希「じゃじゃーん! 廊下から丸見えやで!」

真姫「穂乃果が出てきたときは焦ったけどね」

凛「にこちゃん、ふふふ、だって」

花陽「仲良しさんだねぇ」

絵里「写真にばっちりおさめたわ」

ことり「にこちゃんかわいっ」

海未「穂乃果が元気だったのはこれが原因だったんですね」

にこ「あ、あんたたち……見てたわけ?」

絵里「ええ、その通りよ」

希「朝からおあついねぇ」

凛「ひゅーひゅー!」

にこ「あんたたちねぇ……!」





にこ「もう穂乃果に抱き着いたらダメって言っとくから」



海未「」

ことり「」

絵里「」

真姫「なっ……」

花陽「そ、それは拷問だよぉ!」

にこ「ふふふ、穂乃果に抱き着くときは私を通してからにしなさいよね」





      おわり


ほのにこ少なかったから書いたよ
ほのにこはサイズ的に絶対抱き着きやすそうだったから

個人的にだけど、>>1の今まで書いたSSの中で一番面白かった
抱きつき禁断症状ネタは素晴らしい

乙レスさんくす

>>119
まじか
全部読んでくれたんか
40個もあるのに

すげーうれしい

全部は見てないな、ごめん
トリで検索して出てきたやつ

>>122
あらら
でもうれしいぜ

じゃあ現行のリンクはっとく
絵里「つよくてにゅーげーむ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1405000363/)
こっちもほのぼのだよ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月31日 (木) 22:58:50   ID: asTNqiou

うみにこに少しだけ似てる

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