･･･

ココア「でねー、その時リゼちゃんたらー」

チノ「ふぁ･･･」

ココア「あ、ごめんね。そろそろ寝ようか」

チノ「･･･はい。ちょっとお喋りしすぎたみたいです」

ココア「チノちゃんとのお喋りは楽しくてつい時間を忘れちゃうよ」

チノ「･･･そうですか」

ココア「ふふっ、じゃあまた明日ねー。おやすみ」

チノ「はい。明日はちゃんと起きてくださいね」

ﾊﾟﾀﾝ

ココア「･･･ふふっ。チノちゃんにダンディライオンいっぱい飲ませたよ」

ココア「これで明日は･･･」ﾜｸﾜｸ

数時間前！

千夜「今日はココアちゃんバイトお休みよね？よかったらシャロちゃんのお店行ってみない？」

ココア「いいねー！放課後に寄り道、まさに青春だよね！」

千夜「ふふっ」

･･･

シャロ「いらっしゃいませー」

ココア千夜「いらっしゃいましたー！」

シャロ「･･･」

シャロ「こんな時間に来るなんて珍しいわね」

ココア「千夜ちゃんが誘ってくれたんだー」

千夜「たまにはいいわよね」

シャロ「忙しいんだからあんまり相手できないわよ。はい、メニュー」

ココア「今日はどれにしようかなー」

ココア「･･･そういえばダンディライオンってたんぽぽの事だったんだね。リゼちゃんに言われて初めて知ったよー」

シャロ「ダンデライオンね」

千夜「そのたんぽぽのハーブティーってどんな効能があるの？」

シャロ「ダンデライオンは鉄分やミネラルが豊富で貧血や身体の毒素を排出効果があるわ」

ココア「貧血かぁ。私はなったことないなぁ」

シャロ「あと利尿作用が強くておねしょのハーブとも呼ばれてるわ」

ココア「！！！？」

千夜「そうなの？じゃあ映画の前は飲んじゃだめね」

ココア「･･･」

シャロ「ココア？どうしたのよ」

ココア「う、ううん！なんでもないよよよ！」

千夜「ふふっ。ココアちゃん面白い」

ココア「あははー。せっかくだけど私はこの前のと同じのにしようかなー。リラックスできるやつ！」

シャロ「リンデンフラワーね。千夜は？」

千夜「うーん。じゃあダンデライオン飲んでみようかしら」

ココア「いいの？」

千夜「せっかくシャロちゃんが説明してくれたんだもの。それにちょっと興味もあるし」

シャロ「じゃあリンデンフラワーとダンデライオンね」

ココア「あとハーブのクッキー！」

シャロ「はいはい。では少々お待ちください」

･･･

千夜「ちょっとお手洗いに･･･」

シャロ「千夜、これでトイレ何回目？」

ココア「たぶん3回目かと」

シャロ「効きすぎよ」

ココア「ところでシャロちゃん。ちょっと相談があるんだけど」

シャロ「なに？」

ココア「ダンディライオンの葉っぱ少し分けてもらえないかな？」

シャロ「なに？ココアも興味あるの？」

ココア「う、うん。部屋でゆっくり飲んでみたいなーって」

シャロ「そう。ちょっと待ってなさい」

ココア「シャロちゃんありがとー！」

冒頭に戻る

ココア「これでチノちゃんはおねしょして」

ﾎﾜﾝﾎﾜﾝﾎﾜﾝ

チノ『･･･ココアさん』ｸﾞｽｯ

ココア『もう、チノちゃんはしょうがないなー。あとはお姉ちゃんに任せて！』

チノ『ココアお姉ちゃん･･･』ﾎﾟｯ

ﾎﾜﾝﾎﾜﾝﾎﾜﾝ

ココア「これだよ！」

･･･

チノ「」ﾌﾞﾙｯ

チノ「･･･ちょっと紅茶飲みすぎたかもです」

･･･

次の日！

ﾁｭﾝﾁｭﾝ

チノ「ココアさん、朝ですよ」

ココア「チノちゃ･･･、おねしょ･･･」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

チノ「はい？とにかく起きてください」ﾕｻﾕｻ

ココア「チノちゃんがおねしょ！」ｶﾞﾊﾞｯ

チノ「おねしょなんてしないですよ。早く着替えてください。朝食できてますから」

ﾊﾟﾀﾝ

ココア「･･･あれー？」

･･･

ココア「チノちゃんのベッドは確めたけど濡れてなかったし。効果なかったのかなぁ」

ココア「こうなったら今日の夜に再チャレンジだね！」

･･･

マヤ「じゃあなー」

メグ「またね。チノちゃん」

チノ「また明日です」

チノ「･･･ふゎ。夜にトイレに起きたせいで寝不足気味です」

チノ「お店の時間はまだあるし、あんこに会いに行こうかな」ﾃｸﾃｸ

千夜「いらっしゃーい。チノちゃんが1人で来るなんて久しぶりね」

チノ「こんにちは」

シャロ「こんにちは、チノちゃん」

チノ「シャロさん･･･ふぁぅ。失礼しました」

千夜「あら、チノちゃん眠いの？」

チノ「はい。ちょっと寝不足みたいです」

千夜「ココアちゃんと夜更かししてたの？」

チノ「いえ、ちょっとハーブティーを飲みすぎたみたいで何度かお手洗いに起きてしまって」

シャロ「･･･ん？」

シャロ「もしかしてそのハーブティーってダンデライオン？」

チノ「はい。そうですけど」

シャロ「そしてそのダンデライオンはココアが勧めたんじゃない？」

チノ「シャロさんすごいです。どうしてわかったんですか？」

千夜「シャロちゃん？」

シャロ「ココア･･･」

チノ「？」

シャロ「千夜、昨日ダンデライオンの効能を話したわよね？」

千夜「えっと、貧血にいいんだったわよね？」

シャロ「そっちじゃなくてココアの目的は恐らく利尿作用のほうね」

千夜「あぁ。おねしょハーブだったわね」

チノ「！？」

シャロ「昨日ココアにダンデライオンの葉を分けたのよ」

シャロ「チノちゃんをどうするつもりだったのかしら･･･」

チノ「そういえば今朝寝ぼけておねしょがどうとか言ってました･･･」

千夜「あぁー･･･」

チノ「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

チノ「シャロさん！私にもダンデライオンをいただけますか！」

シャロ「うーん。あんまり気が進まないけどココアの自業自得よね」

千夜「盛り上がってきちゃった」ﾜｸﾜｸ

･･･

ココア「チノちゃん遅いねー」

リゼ「そんな日もあるさ」

リゼ「よし、チノが遅くてもいつも通り営業するぞ！」

ココア「サー！」

その日の夜！

ｶﾞﾁｬ

チノ「ココアさん。今日はもう少しお話しませんか？」

ココア「もちろん！なんなら朝まで語り明かしちゃおうよー」

チノ「明日も学校なので遠慮します」

チノ「それより昨日はお茶ごちそうさまでした。お礼と言ってはなんですが今日は私が淹れてみました」

ココア「チノちゃんが！私に！」ﾊﾟｱｧ

チノ「はい。たくさんあるのでいっぱい飲んでください」