上条「面倒事は美琴によろしく」 (8)
再構成みたいなかんじ
つまんなかったらバックブラウザ
色々登場させます
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佐天涙子は、駅の西口にある公園のベンチに腰掛け深い溜息をついた。
見渡せば、彼女の他にもあちこちのベンチで、同じように多くの学生たちが表情を曇らせているのが見て取れる。
佐天「身体検査、今回もダメだったかぁ。………あたし、ずっとこのままなのかなぁ」
佐天は物憂げにもう一度深い溜息をこぼすと、四肢をだらしなく放り出し、頭を背もたれに預けるようにして空を仰いだ。
そのままの体勢で、指の間から漏れる太陽の光に目を細めていると、ふいに彼女の真上から甘ったるい声が投げかけられた。
初春「佐天さん…ちょっとだらしないですよ」
佐天「アンパンマン、パトロールご苦労様」
初春「誰がアンパンマンですかっ。いいからそのだらしない格好をはやくやめてください。スカートの中見えちゃいそうですよ?」
佐天「初春には言われたくないっていうか~」
初春「誰のせいだと思ってるんですかっ!……まったく」
初春「日差しが結構ありますし、夕方とはいえこんなところで寝てたら日焼けしちゃいますよ?あ、はいこれどうぞ」
佐天「わっ!?」
頬にグリグリと押し付けられる硬く冷たい感触に、佐天は思わず身を縮めてしまう。
初春はどうだといわんばかりの表情で楽しそうにケタケタと笑い、佐天は珍しい彼女のイタズラにしばし驚き、やがてこれが日頃の復讐だということに気がついた。
佐天「ゔ……初春、あんた最低だよ」
初春「え?ウインナーソーセージ珈琲、好物だって言ってませんでした?」
佐天「こんな在庫処分みたいな差し入れははじめてだよ」
初春「文句ばっかり言わないでください」
佐天「だったら交換して!」
初春「残念でした。一応職務中ですからわたしの分はありません」
佐天「こ、この…」
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