佐天「腕を組むとドラムロールが鳴り始める能力かー」 (97)

いつものファミレス

御坂「腕を組むとドラムロールが鳴る能力?」

佐天「そうなんです!」

黒子「また変わった能力に目覚めましたこと……」

初春「でも、一応レベル5みたいなんですよ~」

御坂「へー、一回戦ってみる?」

黒子「お姉様……? お姉様と戦ったりなんてしたら大惨事が起こりますの。ですから……」

御坂「冗談よ、じょーだん」

佐天「いいですよ!」

御坂「へ?」

佐天「やりましょう! 怪我はさせませんから!」

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路地裏

御坂「えーと……ほんとにやるの?」

佐天「もちのろんです!!」

黒子「手加減はして下さいまし、お姉様?」

御坂「分かってるって。行くわよ、佐天さん」ビリビリ

佐天「よーし、行きますよ!」腕組み

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

初春「うわ、凄い。本当に鳴りましたね~」

御坂(やっぱり、ただドラムロールが鳴るだけ……それなのに)

御坂(どうしてこんなに胸が高鳴るのよ!?)

黒子「な、何だか分からないですけど、佐天さんが勝つ。そんな気がしますの……!!」

佐天「あっはっはっはっはっは!!」腕組み

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

初春「さ、佐天さんがとても大きく見えます……威圧に圧倒される……?!」

御坂「な、何よこれ……佐天さんがどんなビルよりも大きく見える……?」バチッバチチ

御坂「しまった?! 威圧感の余り演算が上手くいかない……!!??」

佐天「あっはっはっはっは!! どうしたんですかー? 御坂さーん?」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

御坂(うぅ……悔しいけど何だかこの勝負、まるで勝てる気がしない……)

御坂「私の負けよ……佐天さん……」

ファミレス

御坂「いやーびっくりしたわー佐天さんあんなに強いなんてねー」

黒子「強いというのとは少し違う気がしますけど……」

初春「あの感覚は一体何だったんですか? 精神干渉系のようでしたけど」

佐天「いやー能力開発の人が言うには良く分からないらしいんですよねー。あはは」

佐天「レベル5っていうのも、仕方なくらしいです」

初春「そうなんですね~。そうだ、佐天さん!」

佐天「ん? どうした初春ー?」

初春「御坂さんに勝ったって事は佐天さんが学園都市の第三位って事になるんですかね~?」

御坂「え?!」ガタッ

黒子「落ち着いて下さいまし、お姉様……」

佐天「それは無いと思うよー? 初春ー」

初春「え~何でですか~? だってあの御坂さんを無傷で倒しちゃったんですよ~?」

御坂「うっ」グサッ

佐天「ほら、さっき私は仕方なくレベル5になってるって言ったじゃん? だから私は御坂さんに勝っても8位のまま何だー」

黒子「だそうですわよ。良かったですわね。お姉様」

御坂「ホッ……」

一応トップをねらえとのクロス何だけど気付いてる人いるかな?

寝ます

┣¨┣¨┣¨┣¨ドドよりドンデンドンデンの方が良さそうだな。変えよう

キキードーン

黒子「何事ですの?!」

初春「えと、強盗事件のようですね!」

御坂「よーし、それじゃ私が」

佐天「待ってください」ガタッ

佐天「私が行きます!」

御坂「えー……でもね佐天さん。ドラムロールがどんな相手でも聞くか分からないし……」

黒子「そうですわよ。私達にお任せくださいまし」

佐天「でも、御坂さんと白井さんに任せると街中が荒れるじゃないですか!!」バンッバンッ

御・黒「うっ」

初春「ちょっと落ち着いて下さいよ~。佐天さんが駄目だったら御坂さんと白井さんが行けばいいんじゃないですか?」

黒子「そうですわね。それでいいですわよ」

初春「まあ、御坂さんに勝った佐天さんが負ける筈無いですよ!」

御坂「まだいうか……」バチッ

黒子「初春、それは禁句という事にしてくださいまし」

初春「ほぇ?」

ファミレス前

佐天「よーしいくぞー!!」

強盗A「あん? 何だあいつ」

強盗B「ジャッジメントじゃねえな」

強盗C「やっちまおうぜ!!」

初春「さ、佐天さん! 早く腕を組んで下さい~!」

佐天「まあまあ、落ち着いてなー初春ー」

佐天「ふん!」腕組み

ドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデン

強盗A「ヒィッ、何だ……アイツ……」ガクッ

強盗B「う、後ろに黒い化物が見える……」ビクッビクッ

一般人「凄く頼りになる感じがするぜあの子……!」

一般人「あの子が居れば怖くないわ!」

強盗C「こ、こんなとこに居られるか! 化物に殺される!!」ダッ

佐天「逃がすかー! みんなー、あいつを捕まえろー!!」

ドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデン

一般人『おー!』ダッ

強盗C「ひー?! うわああああああ!!!」

黒子「凄いですの……! 負けてられません。お姉様、あれを使いますわ!」

御坂「ええ、いいわよ。……って何やらせんのよ。ほら、終わったみたいよ、捕まえて来なくていいの?」

黒子「もーお姉様のいけずー」トボトボ

初春「凄いですね佐天さん。敵に威圧感を与えるだけじゃなく、味方に勇気まで与える何て」

佐天「そんなことないよー初春ー。彼らは自分の勇気で頑張っただけさー」

時は進み御坂VS木山


ドーン

御坂「やるわね……」

木山「私は負けられないんだよ」


ドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデン


御坂「やっと来たわね……」

佐天「遅れてすみません、御坂さん!!」腕組み

木山「ほぉ……これが噂の第八位の能力……確かに凄い威圧だ……」

佐天「さあ、降参しなさい!!」

ドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデン

木山「く……だが私は……負けられないんだああああああああ!!」プスッ

御坂「ち、注射……?」

木山「そうだよ。これは対第八位ように作られた精神安定剤……」

御坂「そ……そんな……」

佐天「はっはっはっはっはっはっは!」

木山「何故この状況で笑えるのか、私には理解できんな」

佐天さん「ふふ、だって笑えますよ」

佐天「私は」

御坂「ゴクッ」

佐天「まだ」

木山「……」



佐天「本気を出していませんから!!」

御・木「な?!」

ドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデン

ダッダダーダダダダーダダダダー

ダッダダーダダダダーダダダダッダー

木山「何だ……これは?」ガクッ

御坂「何て……圧倒的な威圧……?!」

佐天「さあ、降参して下さい!」

木山(私の全本能が告げている。私は勝てない……と)

佐天「私はまだ、半分しか力を見せてませんよ!!」

木山「な……に……?!」

木山(負ける……何だか分からないが絶対に負ける……逃げたい逃げたい逃げたい逃げ逃げ)

木山「わ、私の負けだあああ!! それを止めてくれえええ!!」

御坂「よし……拘束出来たから能力解いていいわよー佐天さーん」

木山「は……早くとめ……る……んだ」グデーン

佐天「はーい」スッ

ドンデンドンデンド……

木山「はぁ……はぁ……う……?!」ニョロ

幻想猛獣「……」ギョロギョロ

佐天「うわ! 何か出た?!」

木山「まさかあんなものが生まれるとはな……」

幻想猛獣「キシャアアアア!!」キーン

御坂「な!? 佐天さんは下がってて!」

佐天「えー、私も戦いますよ。一応、御坂さんより強いんですから私」

御坂「そ、そうだけど……。ドラムロールがあんなのに効くのか分からないでしょ?」

木山「なあ」

御坂「何よ?!」

木山「喋ってる間にデカくなってるぞ」

御坂「えぇ?!」

佐天「よーし!」腕組み

ドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデン

幻想猛獣「キ、キシャアアア!!」バシュッバシュッ

佐天「わー、氷が飛んで来るー!?」ダッ

御坂「一瞬だけど怯んだ……! 今よ喰らいなさい!」バチィッ!

幻想猛獣「キシャアアアア!!」シュー

佐天「再生してますねー」

木山「あれはコアを抜かなきゃ消えん」

御坂「そういうことは早く言いなさいよ!」

シュン!

黒子「手が空きましたので手伝いにきましたけれど……何ですの、あれ」

佐天「白井さーん!  本気だすぞー!!」

ドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデン

ダッダダーダダダダーダダダダー

ダッダダーダダダダーダダダダッダー

黒子「な、何ですの……この佐天さんが味方にいれば絶対に負けない的な感覚は?!」

幻想猛獣「キ……キシャア……」キーン

御坂「よっしゃあああ!! なんだか勝てる気がすごくするわよ!!」

御坂「黒子、私達で足止めしとくわよ!」バチバチッ

佐天「よーしいくぞー!」

デッデデーデッデレーデッデデーデッデレー

デッデレーデッデデーデッデレーデッデデー

テテテテーテーテテーデーデデーデーデデー

タッタターータタタタタター

幻想猛獣「キ……キィ……」

木山「動きが止まったぞ!!」

佐天「白井さん、御坂さん、お願いします!」

デッデレーデッデデー

白井「お姉様、あれをやりますわ」シュン

御坂「ええ、いいわよ」バチバチッ

初春「白井さんと御坂さんがあれの上に……一体何を……?!」

デッデデーデデデデーデーデデー

デーデデーデデデデーデデデデッデー

デッデデーデッデレーデッデデーデッデレー

デッデレーデッデデーデッデレーデッデデー

黒子「スーパー!!」シュン

御坂「イナズマ!!」バチバチッ

黒・御「キィィィィクッ!!」ズドォォォン!

バキィン

テテテテーテーテテーデーデデーデーデデー


初春「凄い!! 瞬間移動を利用した加速からの電撃を浴びせたキック……一撃でコアを撃ち抜きました!!」

タッタターータタタタタタ……

このドラムロールってガンバスターマーチでおk?

>>50
おk

木山「凄いな……君達……」

佐天「あっはっはー!」

初春「何喜んでるんですか佐天さん。今回は白井さんと御坂さんの活躍ですよ~?」

佐天「え、初春いつからいたの?」

初春「酷いです佐天さん! さっきからいたじゃないですか!」

御坂「それがねー私達もあの……もうドラムロールじゃなかったけど、あれを聴いてたら」

黒子「勝手に体が動いたような感覚に襲われまして……それで」

御坂「気が付いたらあんなかっこい……」

黒子「あんな趣味の悪い、子供が好みそうな必殺技を決めてたんですの」

御坂「そ、そうなのよ!」

木山「佐天と言ったかな? 恐らく君の能力は敵に威圧感を与えるだけではなく」

木山「味方に勇気……力を与えるものだろう」

初春「へぇ~。佐天さんの能力はそんな力もあったんですね~」

佐天「もう、照れちゃうなーあははー」

黒子「つまり佐天さんの能力はある意味、戦争において最高の兵器となり得るという事ですわね……」

黒子「佐天さんですから心配は無いと思いますけれど、くーれーぐーれーも悪用しないよーに」

佐天「わ、分かってますよー悪用なんてするはずないじゃないですかーもーやだなー」

御坂「あ、そういえばアンタ何か言ってなかったっけ?」

木山「ふふ……暴走能力の法則解析用誘爆実験の事か……?」

ブーンキー

警備員A「木山春生を確保しに来ました」

木山「私は、諦めるつもりはないよ……」

佐天「何の事か分からないですけど……力が足りない、そんな時は」腕組み

ドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデン

佐天「私達を頼ってきて下さい!!」

木山「ふっ……そうだな。君達になら頼れそうだ……その時は、頼むよ」

佐天「はい! 任せて下さい!」

警備員B「協力感謝するじゃん!」

寝ます

よく考えたらダブルスーパーイナズマキックだったよ

いつものファミレス

佐天「へー能力者狩りですかー」

黒子「最近多いんですの。しかも最近は高レベルの能力者も被害にあっているようでして」

初春「数世代前の拳銃などを使っていたり、突然能力が使えなくなったりらしいんですよね~」

御坂「へーそれで私達に力を貸して欲しいわけね?」

黒子「いえ、お姉様は手伝って貰うと大怪我を負わせてしまいますので結構ですの」

御坂「うっ」

佐天「つまり、あたしの出番ですねー!」

初春「その通りです。佐天さんなら怪我をさせる心配もありませんので」

御坂「うぅ……」

黒子「お姉様はくーれぐーれーも勝手に行動しないようにお願いしますわよ」

御坂「わ、分かってるわよ……」

佐天「よーし、それじゃ能力が使えなくなるかもしれないってーことは武器がいりますね!」

黒子「ああ、それでしたら警備員の警棒を……」

佐天「バットでいいですよね! ちょっととってきますねー!」

初春「……行っちゃいましたね」

路地裏

佐天「よーし、何処からでもかかってこーい!」

初春「ち、ちょっと佐天さ~ん。そんな大きな声出したら……」

佐天「えい!」パサッ

初春「?! ……ちょっと何するんですか佐天さん!!」

佐天「いやー初春のパンツ見たさに出てこないかなーと思ってさー」

初春「も~佐天さ~ん!」

ガサッ

黒子「来ましたわよ」

雑魚A「おいおい、さっきから派手に呼びやがって死にてえのか?」

雑魚B「あ、こいつ知ってるぞ。確か第八位のやつだ」

雑魚A「はは、あのドラムロールのやつか。偶然俺達、耳栓持ってんだよね。しかも試作品を横流しして貰った特別製」スポッ

黒子「はぁ……佐天さん、下がっていて下さいまし。私がやりますの」

佐天「? 耳栓ぐらい全然問題無いですよ?」

黒子「へ?」

雑魚B「ひゃっはー! 死ねええええ!!」

佐天「見てて下さいねー」腕組み

ドンデンドンデンドンデンドンデン

雑魚A「な、何だこりゃ……何で聞こえてくるんだ?!」

雑魚B「駄目だ……負ける……いや、もう負けた……?」

佐天「はっはっはっ、白井さん。このドラムロール、何処から聴こえてくると思っていたんですかー?」

黒子「……そういえば、一体何処からこの音は……よく考えれば佐天さんから聞こえているわけでは無いですわね」

初春「はい。どちらかというと私達の内側から聴こえているような……はっ?! そういうことですか、佐天さん!」

佐天「その通り! 実は、この能力はドラムロールのおかげであたしから威圧感が出てるんじゃなくて」

佐天「腕を組んだあたしから威圧感が出ていて、その威圧感を感じた人達が自分達でイメージしているんですよ」

佐天「つまり、音源はみんなの心……いえ、魂から響いているんです!!」

ビッグスパイダーアジト

黒子「それでさっきの連中から話を聞き出して来ましたけれど」

初春「え~、あれですかね……?」

雑魚A「あー? 何だお前等はぁ?」

黒子「ジャッジメントですの!」

蛇谷「あーん? ジャッジメントだー? よし、あれを使え!」

雑魚B「へい!」ポチポチ

キーン

初春「何ですか……これ……」

黒子「頭に直接響くみたいですの……演算が上手く出来ない……」

佐天「こんな音……とりゃあー!!」腕組み

ドン……デン……デン

蛇谷「なんだー? そのしょべえ音わよー?」

雑魚達『ゲラゲラゲラ』

黒子「万事休す……ですの」

トコトコ……

?「よっ」ブチッ

キー……

初春「あ、あの人が音を止めてくれたようです!」

ドンデンドンデンドンデンドンデン

佐天「よーし!」

黒妻「お、いい音だねぇ」

雑魚達『ひ、ひぃー!」ガクッ

蛇谷「く、黒妻さん……!? 何であんたが生きてんだよー!?」ビクビク

黒妻「久しぶりだな、蛇谷」

黒妻「それより、こんな女の子達に手を出そうとしやがって……一発殴っていいか? さっきから力が湧いてくるんだ」

蛇谷「ひーっ!」ガクッ

黒子「その辺にしておいて下さいまし。連行しますの!」

佐天「いやー助かりましたー!」

初春「ありがとうございました~」

ザッザッ……

固法「まさか、あなたがいるなんてね」

黒・初・佐「固法先輩(さん)!」

佐天「いやー二人は知り合いだったんですねー」

固法「そうなのよー」

初春「ムサシノ牛乳買って来ましたよ~」

黒子「何で私達が買いだしに行ってるんですの……」

初春「助けて貰ったんですからいいじゃないですか~。今回私達は完全に足手まといでしたし」

黒妻「よし、来たか。そんじゃ」

黒・固「やっぱり牛乳は、ムサシノ牛乳!」

バスターホームランする予定が腕を組んでるとバットを振れない事に気付いた。何を言ってるか(ry

しばらく時が立ち

病院前

キーーーーーーン

ドカーン

佐天「うう……手も足も出ないなんて……!」ガクッ

テレス「面白えモルモットが手に入ったぞ。誰か運んどけ」トコトコ

キー……

研究員「よいしょっと」ガシットコトコ

ガサッ

御坂「待ちなさいよ。ちょっと痛いかも知れないけど、いいわよね!」バチッ

病室

佐天「ううっ……ここは?」

初春「だ、大丈夫ですか佐天さん!?」

黒・御「佐天さん!」

佐天「えーと確か、木山さんに助けを求められて……なんやかんやあってあの人を止めようとしましたよね……それで……」

初春「それで、その後佐天さんは負けてしまって……攫われそうになっていたところを」

黒子「お姉様が助けて下さいましたの」

佐天「そうだったんですか……ありがとうございます。御坂さん」ガタッ

初春「ちょっと佐天さん! 立ち上がってどこに行くつもりなんですか!?」

佐天「追いかけなきゃ……助けないと……」

木山「やれやれ……それで、またあのキャパシティダウンを出されたらどうするつもりだ」

佐天「っ……木山さん!?」

木山「あれの対策を建てて来たよ。君の能力の解析をしてらね、あのドラムロールのようなものがあればキャパシティダウンを打ち消せる事が分かった」

御坂「でも、キャパシティダウンを受けてちゃ能力が使えない。それじゃ意味がないわよ?」

木山「ふふ……だから、私は急遽、佐天君の能力のコピーを作る研究をし、劣化コピーを作る事が出来た」

木山「いや、作ったという表現は少し違うな」

黒子「コピー……ですか。ですが、危険なのでは? 佐天さんですから大丈夫なわけでそんなものがあっては悪用するものがいるかもしれませんし」

木山「劣化コピー、と言っただろう。これ自体に敵を威圧感で萎縮させる力は無いよ。ただし」

木山「味方に対しては効果がある。味方を一時的に強化する事が可能だ。そして勿論、キャパシティダウンを打ち破ることも」

初春「それでそのコピー品は何処にあるんですか~? そんな大きい機械は見当たりませんが」

木山「ふふ……コピー品はこれだ」スッ

佐天「CD……ですか?」

木山「そうだ。これに入っている歌に同様の効果がある」

黒子「それを何らかのオーディオで流せばいいという事ですの?」

木山「いや、再生元が機械では駄目だ。人がその場で発しないと近い効果は出せない。それで、このCDの中身を君達に覚えて貰い、歌って貰う」

御坂「でも、そんなに覚えてる時間なんて無いわよ?」

木山「ああ。だから奴らを追いかけている間に覚えて貰う」

初春「へ? 追いかけるってどうやって?」

木山「下に私の車を回してある。それに君達のお友達もバイクでお出迎えだ」

黒子「固法先輩が?」

佐天「分かりました! よーし、みんな行くぞー!」

ハイウェイ
車:黒子・御坂・初春・木山
バイク:佐天・固法

木山「来たか」チラッ

木山「歌は覚えたかな?」

御坂「ええ! バッチリよ!」

ブーン

初春「トラックが来ました!」

バリバリバリバリ

黒子「それにヘリコプター……ですの」やれやれ

固法「やっちゃいなさい佐天さん!」

佐天「はい、いきますよ!」腕組み

ドンデンドンデンドンデンドンデン

駆動鎧A「ぬおっ?! 耳栓効果無し……ヒィィ!?」ガクッ

駆動鎧B「駄目だ……う、撃てない……撃つ事なんて無駄なんだあいつの前ではきっと……」ガタガタ

ヘリパイ「くそっ! こんなヘリコプターでどうしろってんだよ! 勝てるわけがねぇ……!」ガクガク

木山「よし、このまま突っ切るぞ」ブゥーン

ガタガタ

固法「っ?! 佐天さん! 一度腕を解いて私に捕まってなさい!」

佐天「へ? 分かりました!」ギュッ

ドンデンドン……

ドゴーン

テレス「ほぉいいねぇ、それぐらいでなきゃぶっ殺しがいがねえもんな~!!」

御坂「何よ、あのでかいの?!」

固法「ふーギリギリセーフね」

黒子「無事でしたのね」

初春「あの~あれ追いかけてきますね」

テレス「おーらおら! 命懸けで逃げねえとぺしゃんこにしちまうぞ!!」

固法「もう一度お願い」

佐天「よーし!」腕組み

ドンデンドンデンドンデンドンデン

テレス「うがあああああ?!」

御坂「やった?!」

テレス「なぁ~んてなぁ~」

佐天「な?!」

テレス「確かにアタシには効いてるよ~? だがなあ、こうなることは分かってんだよ。だからなぁ」

木山「なるほど……自動操縦にしておいたわけか!」

テレス「ああ、そうだよ……テメエのドラムロールじゃアタシは殺せねえぞぉ!!」

御坂「おーけー。久しぶりに出番ってわけね」ゴソゴソ

初春「って、御坂さん。車の上に登って何をする気ですか~!?」

テレス「死ねぇ!!」ロケットパンチ

御坂「はぁっ!!」ガシッ

初春「御坂さんがアームに捕まった!?」

御坂「佐天さん! 全力でお願い!!」

佐天「分かりました!」

ダッダダー ダダダダー ダダダダー
ダッダダー ダダダダー ダダダダッダー

御坂「はぁー!」ビリビリ

テレス「コイツに電撃は効かねぇんだよぉ!!」

御坂「それなら!」ギュッ

デッデデー デッデレー デッデデー デッデレー

初春「戻るアームに御坂さんが捕まってます! 一体何を……!?」

デッデレー デッデデー デッデレー デッデデー

御坂「これでも食らいなさい!」バチバチ

初春「また電撃を……? でもそれは……」

御坂「今度は一味違うわよ……?」

テテテテーテーテテー

御坂「バスタァァァァッッ!」

デデデデーデーデデー

御坂「コレェダァァァァァ!!!」バチバチバチバチ

木山「なるほどな。絶縁体であっても熱で溶解はする」

黒子「そういうことですの……流石ですわお姉様」

御坂「はあああああああ!!」バチバチバチバチ

ドロッ……ドーン!

タッタターータタタタタタタ


初春「やりました!」

黒子「それでは、研究所に向かいましょう」

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