七尾百合子「大学図書館ですか?」P「ああ!」【ミリマスSS】 (54)


ミリマスSSです。プロデューサーはP表記。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405858131


百合子「あの、プロデューサーさん」

P「どうした?」

百合子「プロデューサーさんは明日お休みですよね?」

P「ああ、確か百合子もだったよな?」

百合子「はいっ!そ、それで・・・」

P「?」

百合子「明日、2人で一緒にどこかに出かけませんか?」

P「へっ?」

百合子「い、いえっ!やっぱり何でもないです!・・・せっかくのお休みなのに、ご迷惑ですよね・・・」シュン


P「いや、いいよ」

百合子「ほんとですか!?」ガタッ

P「大丈夫ですよね、社長?」

社長「ああ、息抜きというのも必要だからね。ただし、羽目を外しすぎないようにしたまえ」

百合子「わあ、ありがとうございます!!」パアァ

律子「そうだプロデューサー、スキャンダルっていうのはやめてくださいよ?」

P「もちろん、分かってるよ」

小鳥「ところで百合子ちゃん、どこかに行きたいっていうのはあるの?」

百合子「あっ・・・ま、まだ決めてないです・・・」

小鳥「ただプロデューサーさんと2人で一緒にお出掛けしたいっていうことだったのね?」ニヤニヤ

百合子「は、はい・・・」カアァ

百合子「そんな言われ方されたら恥ずかしいなぁ・・・」ブツブツ

小鳥(かわええ)

P(なにこれ、俺めっちゃ恥ずかしいんだけど)


百合子「プロデューサーさん、どこかいいところ知ってますか?」

P「どこかいい所か・・・百合子の喜びそうなところで・・・!」ティン

P「そうだ、大学図書館とかどうだ?」

百合子「大学図書館ですか?」

P「ああ!それから一緒にご飯食べたりとか、他にも2人で何かしてもいいけど・・・」

小鳥「しかし、大学図書館とはまたコアなところを・・・」

P「そうですか?結構良いと思ったんですけど」

P「何せ、一番に百合子の喜ぶ顔が見たいと思ったので」アハハ

百合子「///」ボフン

律子(ああ、これが・・・)

小鳥(天然の女たらしか・・・)

支援だよ

七尾百合子(15) Vi
http://i.imgur.com/T0VlWzU.jpg
http://i.imgur.com/tcdHEoe.jpg


律子「そういえば、大学図書館って一般人は入れるんですか?」

P「事前に申し込みさえすれば入れるぞ?貸出もできる所あったはず」

律子「そうなんですね」

P「それで百合子、大学図書館でもいい?」

百合子「は、はいっ!」

百合子「折角プロデューサーさんが私のためにチョイスしてくれたのですから・・・」///

P「あ、ああ・・・そういってもらえると嬉しいよ」


P「じゃあ百合子、明日は駅に10時に集合な?」

百合子「はい!楽しみにしてます!」

P「・・・っとやば、瑞希たちの迎えに行かないといけないんだった」

P「ちょっと行ってきますね!」

ガチャ バタン

小鳥「・・・良かったね、百合子ちゃん?」

百合子「そ、そうですね」

小鳥「折角のプロデューサーさんとのデートなんだから、楽しんでね?」ニヤニヤ

百合子「で、デートだなんてそんな!」カアァ

律子「こら、百合子をいじめないでくださいよ」ペチ

小鳥(でも・・・)

律子(正直うらやましい・・・)



百合子(そ、そっか、デートになるんだ・・・)///

百合子(プロデューサーさんとデート・・・うれしいなあ♪)エヘヘ


___
______
_________

午前10時 駅前


百合子「えっと・・・あっ、プロデューサーさん!」

P「おっ、来たか。おはよう百合子」

百合子「おはようございます、プロデューサーさん」ペコリ

百合子「その・・・待ちました?」

P「いや、さっき着いたばっかだからほとんど待ってないぞ?」

百合子「そうですか、良かったです」ニコッ

P「それじゃあ、早速行こっか」

百合子「はいっ♪」

秋月律子(19) Vi
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http://i.imgur.com/JY71nZT.jpg

音無小鳥(2X) Ex
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http://i.imgur.com/iH8gSG2.jpg


百合子「ここからどれくらいの所に大学図書館ってあるんですか?」

P「大体、10分チョイかな?」

P「日本でも指折りで古くからある大学だし、色んな本がたくさんあると思うぞ?」

百合子「そうなんですか・・・すごく楽しみです!」

百合子「あと、プロデューサーさん」

P「どうした?」

百合子「今日の私の服って、その・・・ど、どうですか?」モジモジ

P「・・・そうだな、すっごく似合ってる」

百合子「!」

P「百合子にピッタリだし、何せ可愛さが引き立ってるよ」

百合子「そ、そうですか、ありがとうございましゅ・・・」///

百合子(昨日の夜、苦労して選んで良かったな・・・)テレテレ


百合子「大学の敷地って静かですね。もう少し学生さんがいるのかと・・・」

P「まあ、土曜日だからな」

P「平日になったら学生はいっぱいいるし、休み時間とかなればガヤガヤしてるはずだぞ?」

百合子「それにしてもお洒落な校舎・・・」

百合子「それと並木道があって・・・素敵です」

P「ホントだよなあ。俺の通ってた大学もこれくらい洒落た建物だったら・・・」

百合子「大学によって違うものなんですか?」

P「ああ。俺が通ってた大学は田舎の国立だったし、そういう大学は大体校舎が古いんだよ」アハハ

モデルの大学とかあんの?


百合子「わあ!プロデューサーさん、もしかしてあの建物が!」

P「ああ、あれがここの大学の図書館だ!」

百合子「私の学校の図書館とは全然違う・・・」

百合子「むしろ街の図書館くらい大きいですよ!」キラキラ

P「よし、それじゃあ入ろっか」

百合子「はい!」

ウィーン

P「すみません、先日予約をした・・・はい・・・はい、分かりました」

P「はいっ、これ入館証。首にかけてて」

百合子「分かりました」

P「とりあえずこのフロアは学生さんが話し合ったり、勉強したりパソコンする部屋みたいだから、上に行ってみようか」

百合子「はいっ♪」

>>14
自分の大学をかなり改変した感じです。
自分の大学の図書館の形態をそのまま書くと分かる人は分かるので・・・


スタスタ

百合子「本当だ、向こうで学生さんが勉強してますね」

P「本当だな、ホワイトボードとか使って話してる子もいるし・・・」

百合子「あのお部屋なんだろう?」

P「どれどれ?・・・あっそうだ。百合子、この図書館のパンフレット渡しておくよ」

百合子「ありがとうございます」

百合子「あっ、ここは新聞を置いてるのかな?」

P「みたいだな。パンフレット見たら、色んな新聞があるみたいだぞ?」

P「日本の主要新聞に、あと工業新聞とか農業新聞とか・・・それに英字新聞に中国や韓国の新聞・・・」

百合子「し、新聞だけでもいっぱい・・・」

P「それが何年分も保管されてるみたいだぞ?」

百合子「すごい・・・!」


P「さて、着いたぞ」

百合子「わあ・・・!」

百合子「すっごく広いですよ、プロデューサーさん!」

P「ほんとだな。でもここにあるのは一部みたいだぞ?」

百合子「そうなんですか?」

P「下の階に書庫があるみたい・・・そこの本も合わせたらこの図書館には・・・300万冊所蔵してる見たいだぞ?」

百合子「さ、300万!?」

P「百合子、しーっ」

百合子「あっ、すみません。ついビックリしちゃって」ボソボソ

P「あとで書庫にも行ってみような。とりあえず今はここの図書を回ろっか」

百合子「そうですね」ニコッ


百合子「・・・」キョロキョロ

百合子「なんだろう、市立図書館とか学校の図書館とはちょっと違いますね?」

P「学生さんが研究のために使う図書館だからな」

百合子「それだったら小説とかも少ないのでしょうか・・・?」

P「現代文学はどうか分からないけど、昔の作家さんのなら沢山あると思うぞ?あと、海外文学とか」

百合子「それは楽しみです♪」パァ

P(本当にいい笑顔するなぁ)


百合子「ここは経済の本のコーナーですかね?」

P「ああ」

百合子「わあ、経済学の本だけでもこんなにいっぱいあるんだ・・・」

P「経済学もいろんな分野があるからな、経済史とか金融とか、会計とか・・・」

P「他にも地域あるし・・・日本やアジア、アメリカ、それとヨーロッパとか、場所と分野、あと時代も組み合わせたら沢山種類があるぞ?」

百合子「へえ・・・」

百合子「あっ!この本の名前、聞いたことあります!」

P「どれどれ?・・・って」


『資本論』


P「」


百合子「小林多喜二といったプロレタリア文学を読んでいたら時々出て来たんです!」キラキラ

P「お、おう・・・」

百合子「これがマルクスの『資本論』なんだ・・・一体どんなことが書かれて・・・」ペラッ

「(前略)・・・商品の要素は二つ。使用価値と 価値(価値の実体と価値の大きさ)である。
 (1)資本主義的生産を行う社会では、その富は、商品の巨大な蓄積のようなものとして現われる。その最小単位は一商品ということになる。従って、我々の資本主義的生産様式の考察は、一商品の分析を以て始めねばならぬ。
 (2)一商品は、とにもかくにも我々の面前に存在して、その特質をもって、人間の様々な欲求を満足させてくれる。 その欲求が、例え胃からであろうと、幻想からであろうとかまわない。
 ただこの商品要素の考察という段階においては、一商品が、直接的に生存のための欲求であれ、間接的に生産に用いるための欲求であれ、どのようにこれらの欲求を満足させるかについては、特に知る必要はない。  
 (3)鉄や紙などの有用物を、その質と数量という視点から見て行くことにしよう。 これらのものは、 様々な特質の集合体であり、様々な用途に使える。 これらの用途の発見は 歴史的な所産である。
 また、これらの有用物の数量を計る標準的な方法も、社会的に確立されてきたものである。様々な計量方法があり、計られる物の性状の違いによるものもあれば、習慣的に用いられてきた方法もある。・・・(後略)」

百合子「」

百合子「・・・」クラクラ

P「百合子、だ、大丈夫か?」

百合子「わ、私にはまだ早かったみたいです・・・」

P「ま、まあ、学生さんでも資本論に直接手をつけようとする人は少ないだろうからな」アハハ

P(いや、そもそも百合子の年で資本論を理解されても困るけど・・・)



P「あっ、でも・・・」


_________

ワーワー

百合子『虐げられし労働者たちよ、今こそ立ち上がる時だ!』グッ

百合子『資本家共は暴利を貪り、我々労働者には何も施しをせずただ搾取するのみだ!』

百合子『我々はこの状況を甘受すべきなのか?否!打破すべきである!』

百合子『今、必要なのは革命だ!プロレタリア革命だ!』

百合子『今こそ、この沸々と滾る我々労働者の血を用いる時が来たのだ!!』ビシッ!

ウオオォォォ!!

_________


P「・・・みたいなの似合いそうだなあ」

P「似た感じの役のある舞台があったら入れてあげよう、多分喜んでやってくれるだろうし」

P「この前のスペース・ウォーズも一番ノリノリだったからなあ・・・」


テクテク

百合子「こっちには何があるんだろう?」

百合子「あっ、あの本って確か!・・・届くかなあ?」

百合子「むーっ・・・」

百合子「せ、背伸びして手を伸ばすけど・・・と、届かない!むーっ!」

P「よいしょっと」スッ

百合子「あっ・・・」

P「百合子、この本でよかった?」

百合子「はいっ、ありがとうございます」ニコッ

百合子「ハッ!・・・こ、こういうのってよくある出会いのシチュエーションで・・・」ブツブツ

P「百合子、どうした?」

百合子「な、何でもないです!」ブンブン

百合子(ダメ・・・すっごくときめいてしまうなあ・・・)カアァ


P「あらかたここのフロアは見て回ったな」

百合子「そうですね」

P「そろそろ下の書庫に行ってみよっか」

百合子「はいっ、楽しみです♪」

P「よし、それじゃあ行こう」

・・・

ガチャ ギイイ

百合子「わあぁ・・・!」パアアァ

P「ここがこの図書館の書庫だ・・・って凄いな、本だらけだ」

百合子「すごい数の本です・・・」

P「ちなみに、この書庫は下にもう1フロアあるらしいぞ?」

百合子「ええっ!?こ、これがもう1つですか!?・・・ここは天国みたいです・・・」ウットリ


P「百合子、この本とか相当古くないか?」

百合子「わあ、ホントですね!」ペラッ

百合子「見てください!昭和6年って書いてますよ!」

P「戦前か・・・この本もかなり古そうだな、ってこれは明治40年・・・」

百合子「明治40年ってことは・・・1907年!?」

百合子「プロデューサーさん、何の本ですか?」

P「えっと、これは雑誌?ん~・・・『明星』って書いてるな」

百合子「『明星』ですか!?」ガタッ

P「知ってるのか?」

百合子「知ってるも何も、とても有名な文芸誌ですよ!」

百合子「与謝野鉄幹が主宰で出した詩歌の文芸誌で、妻の与謝野晶子や北原白秋も寄稿していたんです!」

百合子「与謝野晶子の『君死にたまふことなかれ』とか知りませんか?」

百合子「あっ、あと啄木!石川啄木も明星に関わってたんですよ!」

P「ゆ、百合子落ち着いて・・・」

百合子「ご、ごめんなさい。つい興奮しちゃって・・・図書館なのに」


百合子「上の階もそうでしたけど洋書も沢山ありますね」

P「そうだな」

百合子「洋書も色んな種類の本がありますね・・・あっ!」

百合子「見てくださいプロデューサーさん、この本すごくないですか?」

P「うおっ、何か魔導書みたいだな。この前百合子が魔女の役をしてた時に持ってたやつみたい」

百合子「あの役楽しかったなあ・・・」

P「あれ結構評判だったからなあ・・・よしっ、今度お願いしてみるよ」

百合子「本当ですか?楽しみにしてますね♪」


百合子「この本も古いですね」

P「本当だ。それにちっちゃくて可愛らしいな」

百合子「そうですね、何の本だろう・・・」ペラッ

百合子「・・・?プロデューサーさん、これ何ですか?」

P「ん?・・・ああ、これは多分『フラクトゥール』ってやつじゃないか?」

百合子「ふ、フラクトゥール?」

P「ドイツ語で昔使われてた書体だよ、簡単にドイツ文字って言うこともあるけどな」

百合子「へえ・・・」キラキラ

P(なんだろう、百合子に本に関しての知識で勝つとちょっと優越感がある)


百合子「でも一体何の本なんでしょうね?」

P「俺は流石にドイツ語は読めないぞ?」

P「でも、そこに年号書いてないか?『1853』って」

百合子「あっ、本当ですね」

百合子「一体何が書かれてるんだろう・・・」

百合子(想像の翼が・・・広がるっ!)

百合子「・・・」ポワ~ン

P(完全に自分の世界に入ってるなあ・・・かわいい)


P「そうだ、ちょっとだけ別れて自由行動にしようか」

百合子「それもいいですね」

P「よし、それじゃあ・・・30分後にここの階段で落ち合おう」

百合子「はいっ」

P「そういえば下の階も書庫らしいぞ?」

百合子「本当ですか?そっちにも行ってみますね♪」

百合子「~♪」ルンルン

P(足取りめっちゃ軽いな)

P「あっ・・・図書館の書庫って迷いやすいから気をつけるように言うの忘れてた・・・」

P(俺より図書館慣れしてるし、大丈夫・・・かな?)


テクテク

百合子「本がいっぱいで・・・本当に天国みたいな場所だなあ」

百合子「ここも古い書籍の多いコーナーなのかな?古い本の独特の匂いがする・・・」

百合子「この本とか・・・航空工学?」

百合子「わっ、数式がいっぱい・・・何書いてるかさっぱり・・・」

百合子「・・・よく見たらこの本、結構線とか引かれててすごく読み込まれてる」

百合子「一体どんな人が読んでどんな人がこの本を使って勉強したんだろう?」

百合子「想像するだけで楽しいなあ・・・♪」エヘヘ

_________
______
___


百合子「・・・そろそろ30分経ちそう?」

百合子「戻らないと・・・って、ここどこだろう?」

百合子「ハッ!・・・まさか夢中になりすぎて迷って・・・」

百合子「ど、どうしよう・・・」

百合子「た、確か階段を下りてきたから、上に戻って・・・」

百合子「あれっ、階段も見つからない」

百合子「休みだからかなあ?誰もいないから尋ねることも出来ないし・・・」

百合子「うう・・・本の世界に飲みこまれてしまいそう・・・」


カツカツ

百合子「!!」

百合子(誰か来た!奥の本棚の方!)

百合子(この機を逃してしまうと私は永遠にここに取り残されてしまう!行くのよ百合子!)

百合子「あのっ!」

??「んっ?」

百合子「あっ」

P「おお、百合子だったか」

P「やっぱり迷ってたか、待ち合わせの場所で待っておこうとも思ってたけど、探しに行って正解だったよ」アハハ


P「そうだゆりk」ポスッ

百合子「・・・」ギュッ

P「ゆ、百合子?」

百合子「よかった・・・」ギュウゥ

百合子「どこ行っても私だけしかいなくて・・・この世界に私だけが取り残されたんじゃないかって思って・・・」ウルッ

P「・・・」クスッ

P「大丈夫、ちゃんとここにいただろ?な?」

百合子「そうですね、えへへ・・・」ニコ

P(かわいい)


P「そ、そろそろ離れてもらわないと、こっちも恥ずかしいんだけど・・・」

百合子「す、すみませんっ」バッ

P「そうだ、さっき司書さんに会ってさ、いいもの見せてくれるらしいぞ?」

百合子「良いもの・・・ですか?」

P「ああ、詳しくは教えてくれなかったけど・・・とりあえず行ってみよう」

百合子「はい」

百合子(一体何だろう?)


・・・

司書「・・・こちらです」スッ

P「これもまたかなり古い本ですね」

百合子「中央に猫のイラストのある装丁ですけど・・・何の本ですか?」

司書「こちらは夏目漱石の『吾輩は猫である』の初版です」

百合子「『吾輩は猫である』の初版ですか!?」

司書「はい。当時は上中下の3巻構成で、上巻は1905年に発売されました」

司書「今回はその初版の第1刷です」


P「ってことは110年前ですか・・・その割にはかなり状態が良いですね」

司書「そうですね。日焼けも少なくて・・・ここまで状態が良いものは珍しいと思います」

百合子「あ、あの・・・触っても大丈夫でしょうか?」

司書「ええ、もちろんですよ」

百合子「それじゃあ・・・」パッ

百合子「わあ・・・文庫本で見るのとは全然違う・・・!」パアァ

百合子「ああ・・・!もう嬉しすぎて言葉が見つかりません!」キラキラ


P「す、すみません・・・うるさくしてしまって・・・」

司書「いえいえ、ここまで本を愛して喜んでくれたら、本も冥利に尽きます」ニコッ

・・・


百合子「今日はありがとうございました」ペコリ

司書「是非またいらしてください。今度は違うものをお見せします」ニコッ

百合子「そ、そんなこと言われたらすぐに来たくなっちゃいますね」エヘヘ

P「その時にはどうかよろしくお願いします」

司書「ええ、大歓迎です」

P「ありがとうございます」ペコリ

P「それじゃあ百合子、行こうか」

百合子「はい。正直ちょっと名残惜しいですけど・・・」


ウィーン

百合子「ふう・・・外は暑いですね」

P「百合子、どうだった?」

百合子「もう、興奮しっぱなしです!何度も喜びを爆発してしまいそうになりましたよ!」

P(爆発してしまいそうになって、というより、何回か爆発してた気がするけど・・・)

P「それなら良かったよ」ニコッ

百合子「あ、あのっ、プロデューサーさん!」

P「どうした?」

百合子「できたらまた今度も、その・・・プロデューサーさんと一緒にここに来たいなあ、って」モジモジ

P「ああ、いいぞ。また来ような?」

百合子「はいっ!約束ですよ?・・・えへへ♪」パアァ


グウウゥゥ・・・

百合子「!!」バッ

P「あはは、お腹がなったな?」

百合子「は、はい・・・」///

P「確かに1時半になってるから、仕方ないな」

P「この近くに美味しい洋食屋さんがあるんだ、そこでお昼食べる?」

百合子「はいっ♪」

_________
______
___


翌日 765プロ事務所


百合子「・・・///」プルプル

奈緒「ほら~百合子、それでその後は?」ウリウリ

百合子「お昼ご飯を食べて、移動してお買い物して、その後は図書館カフェがあったのでそこでしばらくゆっくりして・・・」

美奈子「それはそれは、とっても楽しい一日だったみたいですね~」ウリウリ

百合子「あう・・・」///

百合子「た、確かにすごく楽しかったですけど・・・」ボソボソ

奈緒「ん?今なんて言ったん?」

百合子「な、何でもないです!」

美奈子「確か、『すごく楽しかった』って・・・」

百合子「聞こえてるじゃないですかぁ!!」ポカポカ


可奈「いいなあ~、私もプロデューサーさんと一緒にお出かけしたいなあ~」

可奈「ねっ、志保ちゃん?」

志保「ええっ・・・そ、そうかしら?私は特に思わないけど・・・」

星梨花「でも志保さん、さっきから『いいなあ』って言ってましたよね?」

志保「ええっ!?」カアァ

杏奈「でも、本当に羨ましい・・・」

星梨花「ホントだね~・・・うう、いいなあ~・・・」


ガチャ

P「ただいまー!おっ、みんないたんだな?」

美奈子「プロデューサーさん!」ズイッ

P「んっ、どうした?」

奈緒「私たちもデート連れてってくださいよ!」ズズイッ

P「で、デート!?」

星梨花「昨日、百合子さんとお出かけしたんですよね?」

P「何でそれを!?」

可奈「小鳥さんが教えてくれました!」

P「!?」バッ

小鳥「~♪」メソラシ


志保「行くのだったら一人づつだから・・・」

P「ちょ、ちょっと待って、しばらく俺は休みがないぞ?」

杏奈「じゃあ・・・」ガシッ

P「ん?」

杏奈「今から、行こ?」ズルズル

P「えっ、ちょっ、今から仕事!って杏奈何でそんな力強いの!?」

ギャーギャー


百合子「・・・」クスッ

百合子(プロデューサーさん、また一緒に行きましょうね♪)



おわり



おっつ
次は杏奈ですか!?


大学図書館とか百合子が好きそうだなと思って書いてみました。
破壊力抜群な水着ガシャが出たけど、胸もいいけど注目すべきはあの表情だと思う、うん。

基本的に大学図書館の書庫は広く単調な形してるところが多いので、迷いやすいです。
迷った時のために図書館受付に繋がる電話があったりします、慣れると簡単だけど・・・
図書館を使う時は大声を出さず、マナーを守って使いましょう。

あっ、何だかんだ言って経済学にはマルクス経済学の要素がちょくちょく残ってます。

>>45
正直まったく考えてなかったよ・・・
気と時間がある時にでも書いていけたらと思います。今、他の書いてるので・・・期末試験も近いし・・・

>>6,11
支援絵ありがとうございました!


忘れてた、資本論の引用元です。一応載せておきます。こういうのうるさい時代だからね。
https://www.marxists.org/nihon/marx-engels/index.htm
こういう考えっていうので知識に入れるのはいいけど、傾倒はしないでね。


>>51
おお、再び・・・!
先輩ありがとうございます!

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